JP2005010625A - 液体現像装置 - Google Patents

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智幸 坂巻
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Abstract

【課題】現像ローラ上の現像後液体現像剤のつれまわりによる濃度ムラを抑えると共に、現像液槽内の液体現像剤の濃度ムラの時間経過による変化も抑制し、現像剤担持体に担持される液体現像剤の濃度ムラの発生を防止し、ひいては、経時的にも濃度ムラの少ない画像を得ることのできる液体現像装置を提供する。
【解決手段】現像剤担持体上に残留する液体現像剤を現像ロールに液体現像剤を供給する現像液槽とは異なる残液回収槽に回収し、現像ローラ上の現像後液体現像剤のつれまわりによる濃度ムラを抑えると共に、残液回収経路の液体現像剤のトナー濃度を検知し濃度制御を行なうことで、現像液槽内の液体現像剤の濃度ムラの時間経過による変化も抑制する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、潜像担持体上に形成された静電潜像を、媒体液中に分散されたトナーによって現像する液体現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体現像剤を用いた湿式電子写真装置は、乾式電子写真装置では実現できない利点を有しており、近年その価値が見直されつつある。すなわち湿式電子写真装置では、サブミクロンサイズの極めて微細なトナーを用いることができるため高画質を実現でき印刷並みの質感を得られること、比較的低温でトナーを用紙に定着できるため省エネルギーを実現できること、などである。
【0003】
湿式電子写真装置としては電子写真、静電記録等における静電潜像を、トナー粒子とトナー粒子を分散するための媒体液とを含む液体現像剤を使用して現像するようにした液体現像装置が知られている。
【0004】
このような液体現像装置において、潜像担持体表面に媒体液であるキャリア液が過剰付着するのを防止することなどを目的として、液体現像剤を貯留する現像液槽から液体現像剤を一旦汲み上げた上で現像を行うようにしたものがある。例えば、現像を行うための現像ローラを潜像担持体に対向するように設け、この現像ローラの一部を現像液槽内の液体現像剤に浸漬し、これを回転して液体現像剤を表面に付着させ、付着させた液体現像剤を潜像担持体に接触させて現像を行うものなどがある。
【0005】
このような現像装置においては、通常、現像ローラに付着した液体現像剤は現像によって全て消費されずその一部が現像ローラ上に残留する。したがって、潜像担持体と現像ローラとの対向部である現像領域を通過した後に現像ローラ表面に残留する液体現像剤をクリーニングブレードにより掻き取るなどした後、そのまま現像液槽に落下させるようにしてある。
【0006】
しかしながら、低濃度画像を形成する場合は多くのトナーが現像ローラ上に残留し、高濃度画像を形成する場合は多くの媒体液が現像ローラ上に残留することになるので、これが現像液槽内の液体現像剤に混入すると、現像液槽内の液体現像剤に濃度ムラが生じることとなっていた。そして、このような現像液槽内の液体現像剤の濃度ムラが、現像ローラ上に担持される液体現像剤の濃度ムラを招き、ひいては、最終的に得られる画像の濃度にムラを発生させるという問題があった。
【0007】
特に、現像ローラに電圧を印加することにより、静電気力でトナーを現像ローラ表面に引き付けるようにしている場合、現像ローラ表面に付着する液体現像剤トナー濃度は非常に高いものである。したがって、現像領域を通過した後も現像ローラ表面に多くのトナーが残ることになり、現像液槽内の液体現像剤の濃度ムラの程度が大きくなり、現像ローラ上に担持される液体現像剤の濃度ムラは顕著となっていた。
【0008】
このような問題点に鑑みて次のような提案が特開平8−110707号公報等でなされている。特開平8−110707号公報の特徴は、現像に供された後に現像ローラ上に残留する液体現像剤を、前記現像液槽に直接落下しないように回収する回収手段とを備えていることである。
【0009】
これにより、現像液槽内の液体現像剤の濃度ムラを抑制することにより、現像剤担持体に担持される液体現像剤の濃度ムラの発生を防止し、ひいては、最終的に濃度ムラのない画像を得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような対策を用いても以下のような問題が残る。つまり、現像ローラ上に残留する液体現像剤を回収し現像槽内の液体現像剤の濃度ムラを抑え、ひいては画像上の濃度ムラを抑えることができても、現像槽内の液体現像剤の濃度が時間の経過とともに変わることがあると、画像の濃度も時間とともに変化してしまうという問題が起きる。その結果、液体現像装置において同一の画像を多くの枚数出力した場合、最初と最後で出力画像が異なってしまうことがある。特にフルカラーの電子写真画像形成装置の場合には、一色のみ変化するだけで色味が大きく変動しまうため、このような濃度ムラは問題となりやすい。
【0011】
そこで、本発明の目的は、現像ローラ上の現像後液体現像剤のつれまわりによる濃度ムラを抑えると共に、現像液槽内の液体現像剤の濃度ムラの時間経過による変化も抑制し、現像剤担持体に担持される液体現像剤の濃度ムラの発生を防止し、ひいては、経時的にも濃度ムラの少ない画像を得ることのできる液体現像装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、トナー粒子と該トナー粒子を分散するための媒体液とを含む液体現像剤を使用して、潜像担持体表面に形成された静電潜像を現像する液体現像装置において、液体現像剤を貯溜する現像液槽と、前記現像液槽上方にあって、前記現像液槽内の液体現像剤を表面に担持し、これを前記潜像担持体表面に接触させて現像を行う現像剤担持体と、現像に供された後に前記現像剤担持体に残留する液体現像剤を、前記現像液槽に直接落下しないように回収する回収手段と、上記回収手段により回収された液体現像剤中のトナー粒子濃度を検知する残液濃度検知手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
現像液槽の濃度を検知する第2の手段を備えた現像液濃度検知手段を備えてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下、実施例により本発明を詳しく説明する。
【0015】
図1は、本発明を適用した液体現像装置を内蔵した電子写真方式のフルカラープリンタ100の断面図である。図1に示すように、プリンタ100の内部には、その表面に静電潜像が形成される円筒状の感光体ドラム1が図中に示した矢印aの方向に回転可能に設けられている。感光体1としては、導電性基体上に有機系もしくはアモルファスシリコン系の感光層を設けた構造を有する感光体ドラム等を用いればよい。感光体1の周囲には、画像変調されたレーザビームを発生するレーザー発生装置3と、画像形成のためのプロセス機器である液体現像装置20、スクイズローラ4、中間転写媒体5、クリーナ6、帯電器2が順次配設されている。本実施例のようなフルカラープリンタ100においては、液体現像装置20としてY,M,C,Bkの4色の液体現像装置20Y、20M、20C、20Kを備え、フルカラー画像において、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の画像を形成する。なお、Y,M,C,Bkの各液体現像装置はほぼ同様の構成である。(以下の説明において、例えば液体現像装置20とあれば、Y,M,C,Bkの各液体現像装置20Y、20M、20C、20Kを共通して指す場合がある。)また、プリンタ100の側部には、中間転写媒体から用紙8上に形成されたトナー像の定着を行なうための加圧ローラ7が設けられている。
【0016】
プリンタ1000のプリント動作は以下のように行われる。感光体ドラム1が矢印aの方向に所定の速度で回転を始め、帯電器2により一様に帯電された後、レーザー発生装置3によりレーザビームを照射されることにより、その表面に静電潜像が形成される。帯電器2としては、周知のコロナ帯電器やスコロトロン帯電器等を用いればよい。この静電潜像は液体現像装置20Yにより液体現像剤を用いて第1色目の画像が顕像化され、次いで、スクイズローラ4により過剰に付着した媒体液が搾り取られる。
【0017】
感光体ドラム1表面に形成されたトナー粒子からなる可視像は、例えばベルト形状やドラム形状(本実施例ではドラム形状)の中間転写媒体5に転写され、引き続き帯電器2とレーザー発生装置3で2色目の静電潜像を形成し、液体現像装置20Mで2色目の現像を行い中間転写媒体5に転写する。同様にして第3、第4の現像を行い、中間転写媒体5への転写を行う。転写においては、いずれも電界による転写かもしくは圧力による転写のいずれかを用いることができる。中間転写媒体5上に形成されたフルカラー画像は、中間転写媒体5上に配置された加圧ローラに7より用紙など記録媒体8への定着が、行なわれる。加圧ローラには必要に応じて熱を加えてもよい。
【0018】
また、中間転写媒体5へ転写しきれず感光体ドラム1上に残ったトナーは、クリーナ6によって除去され、感光体ドラム1は次の画像形成プロセスに供される。こうして一連のプリント動作が完了する。
【0019】
本発明は、図1に示す湿式電子写真装置において、液体現像装置20に特徴を有するものであり、図2に液体現像装置20の拡大図を示すと共により詳細に説明する。
【0020】
図2に示すように、液体現像装置20は、液体現像剤を貯蔵するための現像液貯蔵タンク40、現像液貯蔵タンク40内の液体現像剤を汲み上げる液供給装置31と、感光体ドラム1に対向し、液供給装置31によって供給される液体現像剤により、感光体1上の静電潜像を現像する現像ヘッド21を備えている。
【0021】
現像ヘッド21は、その表面に液体現像剤を担持するための現像ローラ22と、現像ローラ22を支持するフレーム23と、液体現像剤を貯留するための現像液槽24と、現像液槽24内の液体現像剤の剤面を一定に保つための隔壁25、現像液槽24から溢れた液体現像剤を回収する液回収槽26と、現像ローラ22上に残留する液体現像剤を掻き取るためのクリーニングブレード28と、クリーニングブレード28により掻き取られた液体現像剤を回収する残液回収槽27とを備えている。
【0022】
現像ローラ22は金属製の円柱状のもので、感光体ドラム1の長手方向に平行に配置され、フレーム23により、図中の矢印bの方向、すなわち、感光体1との対向部c(以下、現像部cという)において感光体1の回転する方向(矢印a)と同じ方向に回転可能に支持されている。
【0023】
現像部cにおける感光体1と現像ローラ22との間隔(以下、現像ギャップという)は、0〜2mmの範囲内で任意に設定できるようにしてある。現像ギャップを0.1〜2mmとした場合は、後述するように地カブリの点で有利となる。
現像ギャップを設けず、感光体ドラム1と現像ローラ22とを接触させている場合は、高速現像の点で有利となる。
【0024】
現像液槽24は現像ローラ22の下方に設けられている。現像液槽24の底には液供給装置31に接続された液供給口31が形成されており、現像を行う際にはこの液供給口31から現像液槽24に液供給装置32により液体現像剤が供給され、図2に示すように、現像ローラ22の下部が現像液槽24内の液体現像剤に浸漬される。
【0025】
なお、現像ヘッド21内の液体現像剤の蒸発を防止するためには、現像液槽24内の現像剤を現像液貯蔵タンク40にもどす機構を備えておき、画出ししないときには現像液槽40内の現像液を空にしておくことで、液体現像剤の蒸発をより少なくすることもできる。
【0026】
現像液槽24を形成する壁面の上端の一部は、現像ローラ22の下部に隣接するよう隔壁25により液面の高さが一定になるよう保たれており、過剰の液体現像剤が隔壁25から溢れ出すようになっている。
【0027】
液回収槽26は隔壁25に隣接して設けられており、現像液槽24から隔壁25を越えて液回収槽26に液体現像剤が流れ込むようになっている。液回収槽26の底には液回収口33が形成されており、液回収槽26に流れ込んだ液体現像剤はこの液回収口33から回収され、現像液貯蔵タンク40に戻される。なお、本実施例においては重力を利用して液体回収を行なっているが、液回収口の先に液回収装置を接続し、現像液の回収を行なってもよい。
【0028】
残液回収槽27は現像液槽24とは反対側に液回収槽26に隣接して設けられている。残液回収槽27の底には残液回収口34が形成されており、残液回収槽27に流れ込んだ液体現像剤をこの残液回収口34から回収して現像液貯蔵タンク40に戻す。液回収口33の場合と同様に残液回収装置を設けてもよい。
【0029】
残液回収槽27は本実施例の構成のように現像液槽24ではなく、液回収槽26に隣接して設けるほうがよい。なぜなら残液回収槽27に本来回収されるべきトナー濃度の低い液体現像剤がクリーニングブレード28や仕切り版29をつたって仮に隣の液回収槽26に混入してしまった場合、液回収槽26であればそのまま現像液貯蔵タンク40にもどるだけなので問題がないが、隣が現像液槽24の場合にはトナー濃度の低い液体現像剤がふたたび現像ローラに供給される可能性があるからである。また、残液回収槽27と現像液槽24が隣接していると、現像液貯蔵タンク40内で現像後残液が回収される部分と現像液槽に供給するための現像液が汲み上げられる部分が隣接する可能性ができ、そのような場合うには、現像後のトナー濃度の低くなった液体現像剤がそのまま現像液槽24に汲み上げられることとなりやすい。
【0030】
クリーニングブレード28はポリウレタンゴム製のもので、仕切り板29の先端に取り付けられている。クリーニングブレード28の先端は現像ローラ22の表面にローラ回転方向に向かい合って当接しており、現像ローラ22上に残留する液体現像剤を掻き取るようになっている。掻き取られた液体現像剤はクリーニングブレード28、仕切り板29を伝って残液回収槽27に導かれる。
【0031】
なお、現像ローラ22が金属や高硬度樹脂などの硬質材料で製造されたものである場合は、クリーニングブレード28にはゴムブレードなどの柔軟性のある材料のものを使用すればよい。特に、ポリウレタンゴムブレードが好ましい。また、現像ローラがNBR(ニトリルゴム)ローラなどの柔質な材料で製造されたものである場合は、クリーニングブレードには金属ブレード、樹脂ブレード、セラミックブレードなどの硬質材料で製造されたものを使用すればよい。また。クリーニングブレード28の変わりにクリーニングローラ等を用いてもよい。
【0032】
液回収槽24の上方には、現像ローラ22上に担持される液体現像剤の一部を切取り所定量に低下させるための液切り部材30が設けられている。
【0033】
次に液体現像装置20の動作について詳しく説明する。現像を開始すると、液供給装置32が作動して液供給口31から液体現像剤が現像液槽24に供給される。液体現像剤は隔壁25を通過した後、液回収槽26を通過し、液回収口33から現像液貯蔵タンク40に回収された後、再び液供給装置32により現像ヘッド21に供給される。こうして、現像時には液体現像剤が現像装置20内を循環する。
【0034】
液体供給装置としてはたとえばポンプ等を用いればよい。
【0035】
一方、現像の開始とともに現像ローラ22も矢印bの方向に回転を始め、現像ローラ22上に液体現像剤層が形成される。液体現像剤層は、現像ローラ22の回転によって、液切り部材30により媒体液層の一部が切り取られた後、現像部cに搬送される。
【0036】
この際、周知の技術にあるように、現像ローラ202に対向して薄層形成電極を設け、現像ローラに電圧を印加し、静電気力でトナーを現像ローラ表面に引き付けることで、現像ローラ表面に付着する液体現像剤トナー濃度は非常に高くすることができるが、現像領域を通過した後も現像ローラ表面に多くのトナーが残ることになり、現像液槽内の液体現像剤の濃度ムラの程度が大きくなり、現像ローラ上に担持される液体現像剤の濃度ムラは顕著となっていた。こうのような場合にも本構成は有効である。
【0037】
液体現像剤層が形成された現像ローラ22には所定の現像バイアスが印加されており、現像部cにおいて感光体1上の静電潜像による電界に引かれて、トナーが現像ローラ22から感光体1上に泳動し、クーロン力によって潜像面に付着することにより静電潜像が現像される。
【0038】
特に、現像ギャップを0.1〜2mmとしている場合は、現像ローラ22上に担持された液体現像剤層のうち媒体液層が感光体1表面に接触し、トナー薄層からトナーが媒体液層を通って感光体1上に泳動するため、トナー薄層が直接感光体1に接触せず、地カブリの発生を抑制することができる。
【0039】
現像部cを通過した後、現像ローラ22上に残存した現像剤はクリーニングブレード28によりかきとられる。クリーニングブレード28で掻き取られた現像剤は、仕切り板29を伝って残液回収槽27に流れ込む。したがって、現像ローラ22上に残留していた現像剤が、直接現像液槽24に流れ込んで現像液槽24内の液体現像剤のトナー濃度を変化させてしまうことがない。
【0040】
残液回収槽27に流れ込んだ液体現像剤は残液回収口34から回収され、現像液貯蔵タンク40に戻される。
【0041】
こうして現像が終了すると、電圧の印加を停止するとともに、液供給装置31および現像ローラ22を停止する。現像液槽24内の液体現像剤は自重により、液供給口31と液回収口26とから現像液貯蔵タンク30に向かって速やかに落下する。これにより、液体現像剤の不用意な蒸発を軽減することができる。
【0042】
以上のように、現像終了後の現像ローラ22上の液体現像剤を現像液槽24に直接戻すのではなく、残液回収槽27に回収することで現像液槽内の液体現像剤の濃度ムラを抑制することができ、現像剤担持体に担持される液体現像剤の濃度ムラの発生を防止し、ひいては、最終的に濃度ムラのない画像を得ることができる。
【0043】
ただし、上記構成のみでは、発明の解決すべき課題でも述べたように現像槽内の液体現像剤の濃度が時間の経過とともに変わることがあっても、それを積極的に抑えることができない。
【0044】
そこで、本発明の特徴としては、残液回収槽27から現像液貯蔵タンク40への経路に残液濃度センサー50を設けたことが特徴である。
【0045】
以下、図3を参照しつつ残液濃度センサー50について詳しく述べる。
【0046】
濃度センサーとしては周知の技術を用いればよいが、本実施例においては周知の光透過方式の濃度センサーを用いた。濃度センサーは発光素子51と受光素子52と残液回収経路上に少なくとも一部または全部設けられた透明領域53からなり、現像液を介在して前記透明領域53の外部に対向して発光素子51と受光素子52が設けられている。この発光素子51からは照射され現像液を透過した光を受光素子52で受光し現像液の濃度を測定する。
【0047】
この際、残液濃度センサー50近傍の残液回収経路の管径を他の部分より小さくすることで、残液濃度センサー50近傍に液体現像剤溜まりを作ることができ、安定したトナー濃度の検出が可能となる。ただし、管径をあまりに小さくすると、容易に目詰まりを起こしてしまう。
【0048】
管径を小さくするのは以下のような効果もある。つまり、相対的に光透過率の低いBk(ブラック)トナーからなる現像液の場合、透明領域の管径が大きいと、透過光量が少なくなり受光素子52の性能にもよるが誤検知しやすい。
【0049】
管径を小さくする代わりに残液回収経路にポンプ等をも設けて液体現像剤溜まりをつくってもよい。この場合には、コストやスペースの制約はできるが、現像剤溜まり量をコントロールしやすい。
【0050】
なお、濃度センサーについては、本実施例で述べた光透過方式に限られるものではなく、他の周知技術をもちいてもよい。
【0051】
以上のように、本実施例においては残液回収槽27から現像液貯蔵タンク40への残液回収経路に残液濃度センサー50を設け、現像終了後残った液体現像剤の濃度を測定した結果をフィードバックし、現像液貯蔵タンク40および/または現像液槽24中の液体現像液中のトナー濃度を経時的に一定に保つようにしている。以下、本発明に係る液体現像装置の残液濃度センサー50の作動を簡単に説明する。
【0052】
前記発光素子51から照射された光は残液回収槽27から流れてきた現像液を透過して受光素子52に受光される。この時、前記透過光量は現像液の濃度に従って変わる。従って、現像液の濃度に対してルックアップテーブル化されたデータと前記透過光量を比較すれば残液回収槽27内の現像液の濃度が分かる。さらに、予めテーブルを作っておくことで、残液回収槽の現像液の濃度から現像行程により消費されたトナー粒子の量が分かる。このように、本発明の構成においては、現像ロール22上の現像終了後の残現像液を回収する機構を備えることにより、消費されたトナー粒子の量が予測可能となった。そこで、このトナー粒子消費量をトナー補給機構にフィードバックし、現像液貯蔵タンク40にトナー補給口41からトナー粒子を補給することで、使用したトナー量を速やかに補給することができる。この残液濃度測定動作は一定時間なされ、しかも所定時間間隔で反復的に実行することで現像液貯蔵タンク40内の現像液のトナー濃度のムラを経時的にも大幅に軽減することができるようになる。
【0053】
この際、残液回収口34を通過してきた残液の回収場所とトナー補給場所はなるべく近くにすることで、現像液貯蔵タンク40内の現像液のトナー濃度のムラをより無くすことができる。特に100〜1000mPa・sの高粘度で高濃度の液体現像剤を均一に混合することは容易ではないので、上記のような構成が有効となる。
【0054】
また、キャリア液補給口42からキャリア液を補給することで、現像液貯蔵タンク40内の液体現像剤量を調整することが可能である。
【0055】
なお、本実施例においては、残液濃度センサー50を残液回収口34から現像液貯蔵タンク40への残液回収経路上に設けたが、これは残液回収槽27内に設けてもよい。ただし、残液回収経路においてはセンサー面の液体現像剤が滞留せず常に流れているため濃度変化に対する応答性がよい。
【0056】
(実施例2)
実施例2は、以下に詳しく述べる点を除いて、構成および作用については実施例1とほぼ同じである。
【0057】
実施例2の特徴は、実施例1の構成に対して、現像液貯蔵タンク40から現像液槽24への液供給経路に液体現像剤中のトナー粒子濃度を検出する現像液濃度センサー60を設けたことが実施例1に付加された部分である。この現像液濃度センサー60により現像液槽24内の液体現像剤中のトナー濃度を検知し、その検知結果をもとに現像液槽24内の液体現像剤濃度を一定に保つようトナー粒子あるいはキャリア液を補給する。この動作を一定間隔で反復して実行することで、実施例1のように現像後の残液中のトナー濃度をもとにトナー粒子を補給した場合に比べ、より現像槽24内の時間経過による濃度変化を無くすことができる。この時、現像液濃度センサー60の検出タイミングと残液濃度センサー50の検出タイミングが重なると制御に混乱をきたす恐れがあるので、両濃度センサーの検出間隔はずらしておくのが望ましい。例えば、残液濃度センサー50は短い間隔で検知しトナーの補給を行い、たまに現像液濃度センサー60で現像液槽24内の濃度を検知し調整するという使用法ができる。
【0058】
現像液濃度センサー60の取り付け位置については、液体現像剤の滞留がないことから、現像液貯蔵タンク40から現像液槽24への液供給経路に設けるのが好ましいが、現像液槽24内の濃度を検出してもよく、また現像液貯蔵タンク40内の濃度を検出してもよい。
【0059】
また、現像液濃度センサー60の検知方式については、従来例1と同様に光透過方式の濃度検知手段を用いるのが簡易であるが、その他の周知の検出方式を用いてもよい。
【0060】
なお、本実施例はフルカラーの画像形成装置について述べたが、単色の画像形成装置でも本発明が有効であるのはいうまでもない。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては現像剤担持体上に残留する液体現像剤を現像ロールに液体現像剤を供給する現像液槽とは異なる残液回収槽に回収し、現像ローラ上の現像後液体現像剤のつれまわりによる濃度ムラを抑えると共に、残液回収経路の液体現像剤のトナー濃度を検知することで、現像液槽内の液体現像剤の濃度ムラの時間経過による変化も抑制し、現像剤担持体に担持される液体現像剤の濃度ムラの発生を防止し、ひいては、経時的にも濃度ムラの少ない画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湿式電子写真装置の概略図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る湿式電子写真装置に用いられる現像装置の拡大図。
【図3】本発明に係る湿式電子写真装置のトナー濃度検知手段を示す概略的な説明図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る湿式電子写真装置に用いられる現像装置の拡大図。
【符号の説明】
1 感光体
20 液体現像装置
21 現像ヘッド
22 現像ローラ
24 現像液槽
26 液回収槽
27 残液回収槽
28 クリーニングブレード
31 液供給口
33 液回収口
34 残液回収口
40 現像液貯蔵タンク
50 残液濃度センサー
60 現像液濃度センサー
100 湿式電子写真装置

Claims (2)

  1. トナー粒子と該トナー粒子を分散するための媒体液とを含む液体現像剤を使用して、潜像担持体表面に形成された静電潜像を現像する液体現像装置において、
    液体現像剤を貯溜する現像液槽と、
    前記現像液槽上方にあって、前記現像液槽内の液体現像剤を表面に担持し、これを前記潜像担持体表面に接触させて現像を行う現像剤担持体と、
    現像に供された後に前記現像剤担持体に残留する液体現像剤を、前記現像液槽に直接落下しないように回収する回収手段と、
    上記回収手段により回収された液体現像剤中のトナー粒子濃度を検知する残液濃度検知手段とを備えたことを特徴とする液体現像装置。
  2. 現像液槽の濃度を検知する第2の手段を備えた現像液濃度検知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の液体現像装置。
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