JP4468912B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、2輪車用エンジンの燃料噴射制御に用いられる燃料噴射装置に関し、より詳しくは、ソレノイドへ通電することによりプランジャを往復運動させて、燃料を吸引・加圧して噴射する機能を有する燃料噴射モジュールを用いたエンジンの燃料噴射装置に関するものである。
従来、エンジンの回転数や負荷に応じて燃料供給量をコントロールユニットが演算して燃料噴射弁に駆動信号を与える電子制御燃料噴射装置において、電磁力によってプランジャを往復運動させ、燃料を吸引して加圧して噴射する燃料噴射モジュールが提案されている。(例えば特許文献1参照)
この燃料噴射モジュールは、コントロールユニットから与えられた駆動信号でソレノイドに通電され、これによりプランジャが駆動されて燃料を加圧して所定の燃料圧力で噴射し、その後、プランジャがスプリングにより押し戻されるとともに次に噴射するための燃料を吸引するよう作動する。このような燃料噴射モジュールを用いた燃料噴射装置は、燃料の加圧と調圧を燃料ポンプとレギュレータで行い加圧燃料をインジェクタで噴射する方式の燃料噴射装置に比べ、構成部品が少なく、また燃料噴射モジュールには噴射時だけ通電するために平均消費電力が少ないというメリットがあり、特に発電機やバッテリーの能力が低い小型の2輪車には好適である。
一方、このような燃料噴射モジュールを用いた燃料噴射装置の制御手段として、燃料噴射モジュールのソレノイドへの駆動パルスの供給を開始してから所定時間が経過した時点で電流値を検出し、その検出値を用いて駆動パルス幅を補正して、コイル温度などによる燃料噴射量の影響を低減する手段が提案されている。(例えば特許文献2参照)
また、このような燃料噴射モジュールの駆動手段として、ソレノイドの電流遮断時にソレノイドに蓄えられたエネルギーをコンデンサに蓄え、次回駆動時に放電して利用する手段が提案されている。(例えば特許文献3参照)
特開2001−221137号公報(図1〜21、第7〜36頁) 特開2003−113732号公報(図1〜17、第3〜7頁) 特開2003−49687号公報(図1〜10、第4〜9頁)
このような従来の燃料噴射モジュールを用いた燃料噴射システムにおいて、ソレノイドに断線が生じた場合、燃料噴射ができずエンジンの始動が不能になる。その場合、エンジンが始動不能に至る要因には様々なものがあり、エンジンの始動不能の要因を追求するのに時間を要する。そこでソレノイドに断線が生じた場合には、コントロールユニットは、ソレノイドの断線をいち早く検出してエンジン始動不能の原因をユーザに知らせる必要が生じる。しかるに、ソレノイドの断線の検出は、一般的に、ソレノイドの一方の端子が電源にプルアップされている場合には、他方の端子の電圧をコントロールユニット内でAD変換して、通電していないときに端子電圧が所定値以下であれば断線と判定して行うため、断線検出用の回路が必要であり、コストアップ要因となっていた。
この発明は、従来の装置における上記のような課題を解決するためになされたもので、
回路上のコストアップを生じることなく燃料噴射モジュールのソレノイドの断線または異常の検出を行い、エンジン始動不良の原因がソレノイドの断線または異常であることを迅速にユーザに知らせることのできる燃料噴射装置を得ることを目的とするものである。
この発明の燃料噴射装置は、ソレノイドへの通電によりプランジャを駆動して燃料の吸引及び噴射を行う燃料噴射モジュールと、エンジンの運転状態に基づいて前記ソレノイドへの通電を制御するパルス状のソレノイド駆動信号を発生するコントロールユニットとを有する燃料噴射装置であって、前記コントロールユニットは、前記ソレノイドに蓄えられた電気エネルギーにより充電されるコンデンサと、前記ソレノイド駆動信号と前記コンデンサに充電された電気エネルギーを放電させる放電信号とを発生して前記ソレノイドへの通電開始時に前記コンデンサに充電されている電気エネルギーを前記ソレノイドに放電させる演算手段と、前記コンデンサの放電が終了した時点以降に設定された所定のタイミングにおける前記ソレノイドへの通電電流の値を検出する電流検出手段とを備え、前記ソレノイド駆動信号のパルス幅に依存して前記ソレノイドに通電し、且つ前記電流検出手段により検出した前記所定のタイミングにおける前記ソレノイドの通電電流の値が予め定められた値より低下したとき、その低下した値に応じて前記ソレノイド駆動信号のパルス幅を補正すると共に、前記電流検出手段により検出した前記所定のタイミングにおける前記ソレノイドへの通電電流の値に基づいて前記ソレノイドの断線または異常を判定し該判定を表示する表示手段を駆動するように構成され、且つ起動時には前記判定をダミーの電流値に基づいて行なうことにより前記断線または異常と判定しないようにした
したことを特徴とするものである。
また、この発明による燃料噴射装置は、ソレノイドへの通電によりプランジャを駆動して燃料の吸引及び噴射を行う燃料噴射モジュールと、エンジンの運転状態に基づいて前記ソレノイドへの通電を制御するパルス状のソレノイド駆動信号を発生するコントロールユニットとを有する燃料噴射装置であって、前記コントロールユニットは、前記ソレノイドに蓄えられた電気エネルギーにより充電されるコンデンサと、前記ソレノイド駆動信号と前記コンデンサに充電された電気エネルギーを放電させる放電信号とを発生して前記ソレノイドへの通電開始時に前記コンデンサに充電されている電気エネルギーを前記ソレノイドに放電させる演算手段と、前記コンデンサの放電が終了した時点以降に設定された所定のタイミングにおける前記ソレノイドへの通電電流の値を検出する電流検出手段とを備え、前記ソレノイド駆動信号のパルス幅に依存して前記ソレノイドに通電し、且つ前記電流検出手段により検出した前記所定のタイミングにおける前記ソレノイドの通電電流の値が予め定められた値より低下したとき、その低下した値に応じて前記ソレノイド駆動信号のパルス幅を補正すると共に、前記電流検出手段により検出した前記所定のタイミングにおける前記ソレノイドへの通電電流の値に基づいて前記ソレノイドの断線または異常を判定し該判定を表示する表示手段を駆動するように構成され、且つ前記エンジンの停止若しくは減速時に於ける燃料カット制御中には前記判定を行なわないようにしたことを特徴とするものである。
この発明の燃料噴射装置によれば、コントロールユニットは、ソレノイドに蓄えられた電気エネルギーにより充電されるコンデンサと、パルス状のソレノイド駆動信号と前記コンデンサに充電された電気エネルギーを放電させる放電信号とを発生して前記ソレノイドへの通電開始時に前記コンデンサに充電されている電気エネルギーを前記ソレノイドに放電させる演算手段と、前記コンデンサの放電が終了した時点以降に設定された所定のタイミングにおける前記ソレノイドへの通電電流の値を検出する電流検出手段とを備え、前記ソレノイド駆動信号のパルス幅に依存して前記ソレノイドに通電し、且つ前記電流検出手段により検出した前記所定のタイミングにおける前記ソレノイドの通電電流の値が予め定められた値より低下したとき、その低下した値に応じて前記ソレノイド駆動信号のパルス幅を補正すると共に、前記電流検出手段により検出した前記所定のタイミングにおける前記ソレノイドへの通電電流の値に基づいて前記ソレノイドの断線または異常を判定し該判定を表示する表示手段を駆動するように構成され、且つ起動時には前記判定をダミーの電流値に基づいて行なうことにより前記断線または異常と判定しないようにしたので、ソレノイドの断線検出専用の回路が不要となり安価な装置を得ることができる。
またこの発明の燃料噴射装置によれば、コントロールユニットは、ソレノイドに蓄えられた電気エネルギーにより充電されるコンデンサと、パルス状の前記ソレノイド駆動信号と前記コンデンサに充電された電気エネルギーを放電させる放電信号とを発生して前記ソレノイドへの通電開始時に前記コンデンサに充電されている電気エネルギーを前記ソレノイドに放電させる演算手段と、前記コンデンサの放電が終了した時点以降に設定された所定のタイミングにおける前記ソレノイドへの通電電流の値を検出する電流検出手段とを備え、前記ソレノイド駆動信号のパルス幅に依存して前記ソレノイドに通電し、且つ前記電流検出手段により検出した前記所定のタイミングにおける前記ソレノイドの通電電流の値が予め定められた値より低下したとき、その低下した値に応じて前記ソレノイド駆動信号のパルス幅を補正すると共に、前記電流検出手段により検出した前記所定のタイミングにおける前記ソレノイドへの通電電流の値に基づいて前記ソレノイドの断線または異常を判定し該判定を表示する表示手段を駆動するように構成され、且つ前記エンジンの停止若しくは減速時に於ける燃料カット制御中には前記判定を行なわないようにしたので、ソレノイドの断線検出専用の検出処理が不要となり、マイクロコンピュータ等の処理負荷を下げることができ、安価なマイクロコンピュータ等を用いたり、処理時間を短縮してより高回転のエンジンに適用することができるようになる。
実施の形態1
図1は、本発明の燃料噴射装置を示す構成図である。図1において、燃料噴射モジュール1は、コントロールユニット2に接続され、コントロールユニット2からソレノイド101に通電される。燃料噴射モジュール1のプランジャ(図示せず)は、ソレノイド101が通電されることにより駆動されて燃料を加圧し、所定の燃料圧力で燃料を噴射させる。ソレノイド101の通電が停止されると、プランジャがスプリング(図示せず)により押し戻され、その間に次に噴射するための燃料を吸引するよう作動する。
コントロールユニット2は、エンジンのクランク軸に取り付けられた発電機4の出力電圧を調整するレギュレータ5の出力側に接続されている。また、レギュレータ5の出力側には車両のバッテリー3、及び表示手段としての断線状態表示ランプ15が接続されている。断線状態表示ランプ15は、コントロールユニット2に設けられた表示ランプ駆動回路14により制御される。
コントロールユニット2は、車両に設けられた図示しないセンサなどからの入力信号に基づき噴射すべき燃料量を演算する演算手段としてのマイクロコンピュータ6と、このマイクロコンピュータ6からのソレノイド駆動信号S1を受けて導通信号S2を出力するソレノイド駆動制御回路7と、ソレノイド駆動制御回路7からの導通信号S2により導通するソレノイド駆動用スイッチング手段としてのソレノイド駆動用FET8とを備えている。燃料噴射モジュール1のソレノイド101は、ソレノイド駆動用FET8が導通することにより通電され、プランジャを駆動して燃料を噴射させる。
マイクロコンピュータ6は、ソレノイド駆動制御回路7にソレノイド駆動信号S1を送出すると同時に放電制御回路9に放電信号D1を送出する。放電制御回路9は、その放電信号D1を受けて導通信号S3を発生し、放電制御用スイッチング手段としての放電制御用FET10を導通させてコンデンサ11に充電されていたエネルギーを放電させる。
また、コントロールユニット2は、電流検出用抵抗12と、ソレノイド電流増幅回路13とを備え、ソレノイド101を駆動してから所定時間Trが経過した後の所定の時点で、電流検出用抵抗12の端子から得られるソレノイド電流Iに対応したアナログ値を、ソレノイド電流増幅回路13に含まれるAD変換器(図示せず)によりデジタル値に変換し、マイクロコンピュータ6にソレノイド電流Iの値に相当するソレノイド電流検出信号I1として送出する。マイクロコンピュータ6は、後述するように、そのソレノイド電流検出信号I1の値に応じた補正値を演算しソレノイド駆動時間を補正する。ソレノイド電流検出用抵抗器12とソレノイド電流増幅回路13は、電流検出手段としてのソレノイド電流検出回路を構成している。尚、16、17はダイオードである。
マイクロコンピュータ6からのソレノイド駆動信号S1が停止されると、ソレノイド駆動制御回路7からの導通信号S2が停止し、ソレノイド駆動用FET8は導通状態から非導通状態となりソレノイド電流Iが遮断される。また、マイクロコンピュータ6から放電制御回路9に与えられる放電信号D1は、ソレノイド駆動信号S1の停止と同時に停止され、放電制御回路9からの導通信号S3が停止する。これにより、放電制御用FET10は導通状態から非導通状態となり、ソレノイド101に蓄えられている電気エネルギーはコンデンサ11に充電され、次回のソレノイド駆動の初期に利用される。
次に、このように構成されたこの発明の実施の形態1による燃料噴射装置の動作を説明する。
図2の(A)はパルス状のソレノイド駆動信号の波形を示し、(B)はソレノイド101に流れるソレノイド電流の波形を夫々示す。図1、図2に於いて、時刻t1においてマイクロコンピュータ6からのソレノイド駆動信号S1がONになると、このソレノイド駆動信号S1を受けたソレノイド駆動制御回路7は導通信号S2をソレノイド駆動用FET8に与えてこれを導通させる。また、ソレノイド駆動信号S1のONと同時に、マイクロコンピュータ6からの放電信号D1もONとなり、この放電信号D1を受けた放電制御回路9は導通信号S3を放電制御用FET10に与えてこれを導通させる。
その結果、コンデンサ11に充電されていた電気エネルギーは、放電制御用FET10、ソレノイド101、ソレノイド駆動用FET8、電流検出用抵抗12を介して、時間Tdで放電され、ソレノイド101はその放電エネルギーにより付勢される。コンデンサ11の放電終了後、即ち時間Tdの後、ソレノイド101はバッテリー3の電圧Vbにより付勢される。その結果、ソレノイド101には図2に実線で示すソレノイド電流Iが流れる。ソレノイド電流Iは、図2に示すように、ソレノイド駆動信号S1存在している間、即ち、ソレノイド駆動パルスS1のパルス幅Wに依存して流される。
ソレノイド電流検出用抵抗器12及びソレノイド電流増幅回路13からなるソレノイド電流検出回路は、コンデンサ11の放電電流がソレノイド101に流れる時間Tdよりも後のタイミングt2、つまりマイクロコンピュータ6がソレノイド駆動信号S1を時刻t1で出力してから時間Trが経過した時刻t2において、ソレノイド101に流れるソレノイド電流Iを検出し、その値に対応したソレノイド電流検出信号I1をマイクロコンピュータ6に入力する。
もし、バッテリー電圧Vbの変動や、温度の変動に伴うソレノイド101の抵抗変化により、ソレノイド電流Iが図2に点線で示すI0ように低下した場合、時間Trの経過後にソレノイド電流検出回路はソレノイド電流I0を検出し、その値に対応するソレノイド電流検出信号I01をマイクロコンピュータ6に入力する。
以下、便宜上、ソレノイド電流増幅回路13の出力である上記ソレノイド電流検出信号I1、I01を、ソレノイド検出電流値I1、I01と称する。
マイクロコンピュータ6は、ソレノイド検出電流値がI1からI01に下がった場合は、この検出したソレノイド検出電流値I01の大きさに応じて予め定められた補正値を、図2の(A)に実線で示すソレノイド駆動信号S1の駆動パルス幅Wに、破線で示すパルス幅W1を加算して、駆動パルス幅を点線で示すように長くすることにより、所望の噴射量を得るよう動作する。
尚、上記パルス幅W1を駆動パルス幅Wに加算する代わりに乗算しても良い。また、実際に駆動パルス幅Wを補正する際には、検出したソレノイド検出電流値I01に対し、回路上のオフセットや精度補正値を考慮した補正値を用いても良い。
次に、燃料噴射モジュールのソレノイド101が断線または異常である場合の動作について述べる。ここにソレノイドの異常とは、ソレノイドの断線に近い異常を主に想定している。実施の形態1では、ソレノイド101の断線または異常の検出を、ソレノイド駆動信号S1のパルス幅Wを補正するために検出されるソレノイド検出電流値I1若しくはI01を用いて行う。
即ち、コントロールユニット2のマイクロコンピュータ6が、エンジン停止や減速時の燃料カット制御が行われていないという状態を判別し、そのときに検出されたソレノイド検出電流値I1若しくはI01が所定値以下である状態が、所定のエンジン回転数または所定時間の間に継続されることをもって、マイクロコンピュータ6はソレノイド101が断線または断線に近い異常状態にあることを判定するものである。上記の所定値は、0若しくは0に近い値とするなど、誤判定を生じない範囲で任意に設定すればよい。
車両の走行中にコントロールユニット2の電源をOFFし再度ONされるような状態も想定される。例えばユーザが車両の走行中にイグニッションスイッチを操作してしまった場合や、配線系やコネクタの問題でコントロールユニット2の電源が瞬断してしまったような場合である。このような場合、もし減速時燃料カット制御が行われていれば、コントロールユニット2の電源がOFFからONになって後も、ソレノイド101には通電されず、ソレノイド電流のRAM値は0を維持しつづけるため、ソレノイド101に異常がなくても断線と誤検出してしまう。そこで実施の形態1では、エンジンの停止や、減速時の燃料カット制御を行っている場合は、断線判定を行わないことにしている。
マイクロコンピュータ6が上記のようにしてソレノイドの断線または異常を判定すると、マイクロコンピュータ6は表示ランプ駆動回路14に対して、定められたパターンの駆動信号Kを送り、断線状態表示ランプ15を点灯あるいは点滅させ、ソレノイド101の断線または異常を表示させる。
また、ソレノイド電流の異常が復帰した場合でも、コントロールユニット2内の不揮発性記憶装置(図示せず)に故障履歴として記憶しておけば、過去に発生した不具合がわかるため、エンジン不調の原因が断線異常にあることを容易に突き止めることができる。
尚、異常表示ランプ15は、他の警告あるいは表示ランプと共用して、点滅パターンを異ならせる等で異常を表示しても良い。このように構成した場合、ソレノイド101に流れるソレノイド電流を検出する電流検出回路は、ソレノイド駆動信号S1の駆動パルス幅を補正するための既存の電流検出回路を用いればよく、ソレノイドの断線を検出するための配線や回路、AD変換器等は不要であり安価なシステムが構築できる。また、駆動パルス幅を補正するために検出したソレノイド検出電流値I1を流用することにより、マイクロコンピューター6内の処理負荷が低減し、より安価なマイクロコンピュータを使用したり、あるいはより高回転のエンジンに用いることができるようになる。
実施の形態2
実施の形態1ではエンジンの停止や、減速時の燃料カット制御を行っている場合は、断線判定を行わないことにしているが、実施の形態2は、コントロールユニットの起動時において、ソレノイドの断線または異常の判定に用いるソレノイド電流値を格納する記憶手段であるRAM(ランダムアクセスメモリ)に、断線または異常の判定を行わないダミーの電流値を格納するようにしたものである。
従って、コントロールユニット2の起動時には、まだ、燃料噴射モジュール1のソレノイド101に通電していないためソレノイド電流の値が0の状態であるが、RAMにはソレノイドの断線または異常の判定を行わないダミーの電流値が格納されているので、断線または異常の誤判定を行うことがない。
通常は、ソレノイド断線異常判定に用いるソレノイド電流のRAM値を0にしても、エンジン始動によりソレノイド101への通電状態となれば、ソレノイド電流の通電されているソレノイド電流の値に相当するデータが新たにRAMに格納される。従って、ソレノイドの起動時でソレノイド電流が流れていない初期の1回だけ上記ダミー値を用いて判定を行えば、ソレノイド電流が流れてからはその新たに格納されたソレノイド電流値によりソレノイドの断線または異常を判定することとなる。
この発明の実施の形態1を示す燃料噴射装置の構成図である。 この発明の実施の形態1によるソレノイド駆動信号とソレノイド電流の波形を示す説明図である。
符号の説明
1 燃料噴射モジュール
2 コントロールユニット
3 バッテリー
4 発電機
5 レギュレータ
6 マイクロコンピュータ
7 ソレノイド駆動制御回路
8 ソレノイド駆動用FET
9 放電制御回路
10 放電制御用FET
11 コンデンサ
12 電流検出用抵抗
13 ソレノイド電流増幅回路
14 表示ランプ駆動回路
15 断線表示ランプ

Claims (2)

  1. ソレノイドへの通電によりプランジャを駆動して燃料の吸引及び噴射を行う燃料噴射モジュールと、エンジンの運転状態に基づいて前記ソレノイドへの通電を制御するパルス状のソレノイド駆動信号を発生するコントロールユニットとを有する燃料噴射装置であって、
    前記コントロールユニットは、
    前記ソレノイドに蓄えられた電気エネルギーにより充電されるコンデンサと、前記ソレノイド駆動信号と前記コンデンサに充電された電気エネルギーを放電させる放電信号とを発生して前記ソレノイドへの通電開始時に前記コンデンサに充電されている電気エネルギーを前記ソレノイドに放電させる演算手段と、前記コンデンサの放電が終了した時点以降に設定された所定のタイミングにおける前記ソレノイドへの通電電流の値を検出する電流検出手段とを備え、
    前記ソレノイド駆動信号のパルス幅に依存して前記ソレノイドに通電し、且つ前記電流検出手段により検出した前記所定のタイミングにおける前記ソレノイドの通電電流の値が予め定められた値より低下したとき、その低下した値に応じて前記ソレノイド駆動信号のパルス幅を補正すると共に、
    前記電流検出手段により検出した前記所定のタイミングにおける前記ソレノイドへの通電電流の値に基づいて前記ソレノイドの断線または異常を判定し該判定を表示する表示手段を駆動するように構成され、且つ起動時には前記判定をダミーの電流値に基づいて行なうことにより前記断線または異常と判定しないようにした
    ことを特徴とする燃料噴射装置。
  2. ソレノイドへの通電によりプランジャを駆動して燃料の吸引及び噴射を行う燃料噴射モジュールと、エンジンの運転状態に基づいて前記ソレノイドへの通電を制御するパルス状のソレノイド駆動信号を発生するコントロールユニットとを有する燃料噴射装置であって、
    前記コントロールユニットは、
    前記ソレノイドに蓄えられた電気エネルギーにより充電されるコンデンサと、前記ソレノイド駆動信号と前記コンデンサに充電された電気エネルギーを放電させる放電信号とを発生して前記ソレノイドへの通電開始時に前記コンデンサに充電されている電気エネルギーを前記ソレノイドに放電させる演算手段と、前記コンデンサの放電が終了した時点以降に設定された所定のタイミングにおける前記ソレノイドへの通電電流の値を検出する電流検出手段とを備え、
    前記ソレノイド駆動信号のパルス幅に依存して前記ソレノイドに通電し、且つ前記電流検出手段により検出した前記所定のタイミングにおける前記ソレノイドの通電電流の値が予め定められた値より低下したとき、その低下した値に応じて前記ソレノイド駆動信号のパルス幅を補正すると共に、
    前記電流検出手段により検出した前記所定のタイミングにおける前記ソレノイドへの通電電流の値に基づいて前記ソレノイドの断線または異常を判定し該判定を表示する表示手段を駆動するように構成され、且つ前記エンジンの停止若しくは減速時に於ける燃料カット制御中には前記判定を行なわないようにした
    ことを特徴とする燃料噴射装置。
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