JP4468284B2 - 通信端末装置、通信方法、通信システム、通信プログラム、記録媒体 - Google Patents

通信端末装置、通信方法、通信システム、通信プログラム、記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、SIMカード(Subscriber Identity Module)またはUIM(User Identity Module)カードなどの、いわゆる加入者情報カードに対応した通信端末装置に関する。
近年、SIMカードに対応した携帯電話機が普及してきた。これに伴いユーザは、一人で複数台の携帯電話を所有し、SIMカードを差し替えることによって、複数台の携帯電話を使い分けるようになった。
事業者は、加入権情報(電話番号)を書き込んだSIMカードを販売している。ユーザは任意の事業者と契約の上、SIMカードを入手する。SIMカードを携帯電話端末に装着すれば、ユーザは端末をすぐに使用できる。別の端末を利用したければSIMカードを差し替える。これだけで、同じ電話番号のまま、別の端末を利用できる。他の事業者のSIMカードを持っていれば、ユーザは、1台の端末を用いて、複数の事業者のサービスを使い分けることもできる。
一方で、複数台の固定電話機を使ったシステムとして、たとえば親子機電話が実現されている。たとえば、特許文献1に記載の無線通信システムでは、SIMカードに対応した携帯電話を、一般加入者回線(いわゆる固定電話)が収容されている家庭用無線基地局の子機として使用する。
特開2001−197557号公報(2001年7月19日公開)
SIMカードに対応した携帯電話は、SIMカードが挿入されて初めて、外部と通信できる。したがって、SIMカードに対応した携帯電話を仮に複数台所有しているとしても、ユーザは、SIMカードが挿入されていない携帯電話を有効に利用できない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数所持しているときにユーザが有効活用することができる通信端末装置、通信方法、通信システム、通信プログラム、記録媒体を提供することを目的とする。
本発明に係る通信端末装置は、上記の課題を解決するために、
加入者情報カードが挿入されているときに、公衆回線網を通じて通信できる通信端末装置であって、
上記加入者情報カードが自装置に挿入されているか否かを判定するカード挿入判定手段と、
上記カード挿入判定手段によって、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていないと判定されるとき、上記加入者情報カードが挿入され、上記公衆回線網を介して通信できる状態にあり、子機として接続されている通信端末装置と公衆通信網との通信を中継する、親機としての通信端末装置との間で上記公衆回線網を介さず直接通信し、上記親機を介することによって、上記公衆通信網を通じて通信する直接通信手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、通信端末装置は、加入者情報カードが挿入されているときに、公衆回線網を通じて通信できる。この加入者情報カードには、通信端末装置を使用するユーザ(加入者)に関する情報が、あらかじめ記憶されている。したがって、ユーザがこの加入者情報カードを通信端末装置に挿入することによって、加入者情報カードに記憶されている電話番号を用いた通話などが可能になる。
ここで、通信端末装置は、カード挿入判定手段と、直接通信手段とを備えることによって、加入者情報カードが挿入されていない状態においても、公衆回線網を通じた通信を、間接的に実行できる。すなわち、カード挿入判定手段は、加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かを判定する。このとき、カード挿入判定手段によって、加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていないと判定されるとき、直接通信手段は、親機として動作する通信端末装置と、公衆回線網を介さずに直接、通信する。親機とは、加入者情報カードが挿入されており、公衆回線網を介して通信できる状態にある通信端末装置である。この親機との直接の通信を、直接通信手段が実行することによって、加入者情報カードが挿入されていなくても、通信端末装置は、親機の子機として、親機を介して、公衆回線網を介した外部との通信を実行できるようになる。
したがって、ユーザは、1台の通信端末装置を、あるときには親機として、またあるときには子機として使用できる。これにより、ユーザは、複数台の通信端末装置を有効に利用できる効果を奏する。
本発明に係る通信方法は、上記の課題を解決するために、
加入者情報カードが挿入されているときに、公衆回線網を通じて通信できる通信端末装置に、他の通信端末装置と直接通信させる通信方法であって、
上記加入者情報カードが自装置に挿入されているか否かを判定するカード挿入判定ステップと、
上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていないと判定されるとき、上記加入者情報カードが挿入され、上記公衆回線網を介して通信できる状態にある、親機としての通信端末装置との間で、上記公衆回線網を介さず直接通信する直接通信ステップを含んでいることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る通信端末装置と同様の効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記親機に挿入されている加入者情報カードに記憶されている加入者情報と、自装置にあらかじめ設定されている加入者情報とが一致するか否かを判定する加入者情報判定手段をさらに備え、
上記直接通信手段は、
上記2つの加入者情報が上記加入者情報判定手段によって一致すると判定されたとき、上記親機との通信することが好ましい。
上記の構成によれば、加入者情報判定手段は、親機に挿入されている加入者情報カードに記憶されている加入者情報と、自装置にあらかじめ設定されている加入者情報とが一致するか否かを判定する。ここでいう加入者情報とは、加入者情報カードを購入したユーザに関する情報である。加入者情報が一致することは、2台の通信端末装置を、いずれも同一のユーザが所持していることを意味する。したがって、親機の加入者情報と、通信端末装置の加入者情報とが一致すると判定されるとき、直接接続手段は、通信端末装置を、親機としての通信端末装置に接続する。
したがって、通信端末装置が、無関係のユーザが有する親機に接続することを防止できる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記親機と通信できないとき、その旨をユーザに警告する通信不可警告手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、通信不可警告手段は、通信端末装置が親機と通信できないとき、その旨をユーザに警告する。このとき通信不可警告手段は、たとえば、通信端末装置の画面に、「親機と通信できません」などの所定のメッセージを表示するなどして、ユーザに警告する。この警告を確認することによって、通信端末装置のユーザは、親機と通信できるところまで移動するなどして、通信端末装置が親機と再び通信できるようにする。
したがって、たとえば、親機と通信できない状態の通信端末装置を、ユーザがそのままの状態に放置することを防止できる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記通信不可警告手段は、
通信端末装置が親機と通信しているときと、していないときとで、ユーザに異なる警告を発することを特徴としている。
上記の構成によれば、通信不可警告手段は、通信端末装置が親機と通信しているときと、していないときとで、ユーザに異なる警告を発する。たとえば、通信端末装置が親機と接続しているとき、すなわち通信端末装置が子機として動作しているときには、充電状態を示すLEDを赤色に表示する。一方、通信端末装置が親機と接続されていないとき、すなわち通信端末装置が親機として動作しているときには、充電状態を示すLEDを緑色に表示する。これにより、通信端末装置のユーザは、LEDの色を確認することによって、通信端末装置が親機または子機のどちらとして実行しているのかを知ることができる。
したがって、通信端末装置は、警告を受けるときの通信端末装置の動作状況をユーザに知せることができる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記親機と通信可能になったことをユーザに通知する通信可能通知手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、通信可能通知手段は、親機と通信端末装置が通知可能になったことを、ユーザに通知する。このとき通信可能通知手段は、たとえば、通信端末装置の画面に、「親機と通信できます」などの所定のメッセージを表示する。この通知を確認することによって、ユーザは、現在、通信端末装置が親機と通信できることを知ることができる。
したがって、通信端末装置が親機と通信できることを、ユーザは、わざわざ確かめることなく知ることができる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
通信端末装置が充電状態であるときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かをユーザに通知するカード挿入状態通知手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、カード挿入状態通知手段は、通信端末装置が充電状態であるとき、加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かを、ユーザに通知する。このとき、カード挿入状態通知手段は、たとえば、通信端末装置の画面に「カードが挿入されています」などの所定のメッセージを表示する。加入者情報カードが挿入されていなければ、通信端末装置は、親機に接続できる子機として動作している。加入者情報カードが挿入されていれば、通信端末装置は、子機としての通信端末装置からの接続を受ける、親機として動作している。すなわち、カード挿入状態通知手段は、通信端末装置が親機または子機のいずれとして動作しているのかを、ユーザに通知する。
通信端末装置が充電状態である場合、ユーザは、通信端末装置をある場所に置き続ける可能性が高い。したがって、通信端末装置は、どこかに持ち出される可能性が低い。これにより通信端末装置は、ユーザに、通信端末装置がある一定の場所におき続けられる場合における、通信端末装置の動作状態を知らせることができる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記カード挿入状態通知手段は、
通信端末装置が充電状態でなくなったときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かを、ユーザに通知することが好ましい。
上記の構成によれば、カード挿入状態通知手段は、通信端末装置が充電状態でなくなったときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かを、ユーザに通知する。通信端末装置が充電状態でなくなれば、ユーザは、通信端末装置を自由に持ち運びできる。したがって、カード挿入状態通知手段は、ユーザに、通信端末装置を自由に持ち運びできる場合における、通信端末装置の動作状態を知ることができる。
したがって、通信端末装置は、たとえば、子機であり、単体では外部と通信できない通信端末装置を、ユーザが所持して外出することを防止できる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置は、さらに、
通信端末装置が着信状態であるときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かをユーザに通知するカード挿入状態通知手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、カード挿入状態通知手段は、通信端末装置が着信状態であるときに、加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かを、ユーザに通知する。これによりユーザは、通信端末装置を使用して通話を行っているとき、現在使用している通信端末装置が親機であるのか、あるいは親機に接続している子機であるのかを知ることができる。
したがって、通信端末装置は、ユーザに、通信端末装置をどのような形態で使用して通話しているのかを、確実に知らせることができる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
通信端末装置に記憶されているデータを、上記親機に記憶されているデータと同期させるデータ同期手段とをさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、データ同期手段は、通信端末装置に記憶されているデータを、親機に記憶されているデータと同期させる。したがって、通信端末装置は、親機に記憶されているデータを使用できる。これにより、加入者情報カードを差し替えて、通信端末装置を切り替えるユーザは、どの通信端末装置においても、同じデータを参照できる。
したがって、ユーザが通信端末装置を切り替えて使用するときの利便性を向上できる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
通信端末装置が子機として動作するか否かを設定する動作設定手段をさらに備え、
上記直接通信手段は、
通信端末装置が子機として動作することが上記動作設定手段によって設定されているとき、加入者情報カードが挿入され、上記公衆回線網を介した通信が実行できる状態にある、親機としての通信端末装置と通信することが好ましい。
上記の構成によれば、動作設定手段が、通信端末装置が子機として動作するか否かを設定する。動作設定手段によって、通信端末装置が子機として動作するように設定されているとき、通信端末装置は子機として動作する。このとき直接通信手段は、親機としての通信端末装置と通信する。この親機とは、加入者情報カードが挿入され、公衆回線網を介した通信が実行できる状態にある通信端末装置である。
すなわち直接通信手段は、通信端末装置が子機として動作するように設定されているとき、通信端末装置に加入者情報カードが挿入されているか否かに関わらず、無条件で、親機と直接、通信する。(追加)したがってユーザは、加入者情報カードが挿入されている通信端末装置であっても、子機として利用できる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記公衆回線網を通じた通信が発生している間、上記動作設定手段は、通信端末装置を子機として動作しない設定に変更することが好ましい。
上記の構成によれば、動作設定手段は、通信端末装置において公衆回線網を通じた外部との通信が発生している間、通信端末装置を子機として動作しない設定に変更する。これにより通信端末装置は、親機と接続しているときも、必要に応じて、外部との通信を実行する。
すなわち通信端末装置は、子機として動作しているとき、外部からの通信が入れば、自動的に、その動作を通常の通信端末装置としてのものに、自動的に切り替える。これにより通信端末装置は、外部との通信をやり損ねることがないという効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記親機がコンテンツを再生することによって生成した再生データを取得する再生データ取得手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、再生データ取得手段は、親機がコンテンツ(音楽データや動画データなど)を再生することによって生成した再生データを取得する。これにより、通信端末装置では、たとえば、再生データを再生することによって、親機のコンテンツを間接的に再生できる。
したがって、親機のコンテンツを再生できる手段を有していない通信端末装置であっても、親機のコンテンツを再生できる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記親機に保存されている、著作権を有するコンテンツを取得するコンテンツ取得手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、コンテンツ取得手段は、親機に保存されている、著作権を有するコンテンツ(音楽データや動画データなど)を取得する。したがってユーザは、親機の管理するコンテンツを、通信端末装置において利用できる。これにより、ユーザが複数の通信端末装置を使用するとき、各通信端末装置に、同じ内容の、著作権を有するコンテンツをそれぞれ用意する必要がない。
したがって、たとえば、ユーザが著作権を有するコンテンツを購入するときの費用を安くできる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記親機に保存されている、上記親機が使用できる電子マネーの残金値を取得する残金値取得手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、残金値取得手段は、親機に保存されている、親機が使用できる電子マネーの残金値を取得する。これによりユーザは、親機に記憶されている電子マネーの残金値を、通信端末装置において知ることができる。
これによりユーザは、通信端末装置によって課金しようとした際に、親機の残金値を確認した上で、課金の要否を決定できる。したがって、たとえば、通信端末装置を通じた電子マネーの余計な課金を防止できる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記残金値取得手段は、
上記親機に保存されている、上記親機以外の他の通信端末装置の電子マネーの残金値を取得することが好ましい。
上記の構成によれば、残金値取得手段は、親機に保存されている、親機以外の他の通信端末装置の電子マネーの残金値を取得する。ここでいう他の通信端末装置とは、親機に接続できる、子機としての他の通信端末装置である。この通信端末装置も、ユーザが有している。これによりユーザは、自身が有している各通信端末装置に記憶されている残金値を、一台の通信端末装置を通じて一度に知ることができる。
したがって、たとえば、通信端末装置を通じた電子マネーの余計な課金を、よりいっそう防止できる効果を奏する。
本発明に係る通信端末装置は、上記の課題を解決するために、
加入者情報カードが挿入されているときに、公衆回線網を通じた通信を実行できる通信端末装置であって、
上記加入者情報カードが自装置に挿入されているか否かを判定するカード挿入判定手段と、
上記カード挿入判定手段によって、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていると判定されるとき、上記加入者情報カードが挿入されていない、子機としての通信端末装置と、上記公衆回線網を介さず直接通信することによって、上記子機が上記公衆回線網を通じて通信することを中継する直接通信手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、通信端末装置は、加入者情報カードが挿入されているときに、公衆回線網を通じて通信できる。この加入者情報カードには、通信端末装置を使用するユーザ(加入者)に関する情報が、あらかじめ記憶されている。したがって、ユーザがこの加入者情報カードを通信端末装置に挿入することによって、加入者情報カードに記憶されている電話番号を用いた通話などが可能になる。
ここで、通信端末装置は、カード挿入判定手段と、直接通信手段とを備えることによって、加入者情報カードが挿入されておらず、外部と通信できない通信端末装置と、直接に通信できる。すなわち、カード挿入判定手段は、加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かを判定する。このとき、カード挿入判定手段によって、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていると判定されるとき、直接通信手段は、子機として動作する通信端末装置と直接、通信する。これにより直接通信手段は、子機が公衆回線網を通じて通信することを中継する。
子機とは、加入者情報カードが挿入されておらず、公衆回線網を介して通信できない状態にある通信端末装置である。この子機との直接の通信を、直接通信手段が行うことによって、通信端末装置は、親機として、子機に、公衆回線網を介した外部との通信を間接的に実行させることができるようになる。
したがって、ユーザは、1台の通信端末装置を、あるときには親機として、またあるときには子機として使用させることができる。これにより、ユーザは、複数台の通信端末装置を有効に利用できる効果を奏する。
本発明に係る通信方法は、上記の課題を解決するために、
加入者情報カードが挿入されているときに、公衆回線網を通じた通信を実行できる通信端末装置に、他の通信端末装置と直接に通信させる通信方法であって、
上記加入者情報カードが自装置に挿入されているか否かを判定するカード挿入判定ステップと、
上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていると判定されるとき、上記加入者情報カードが挿入されていない、子機としての通信端末装置との間で、上記公衆回線網を介さず直接通信する直接通信ステップとを含んでいることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る通信端末装置と同様の効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記加入者情報カードに記憶されている加入者情報と、上記子機にあらかじめ設定されている加入者情報とが一致するか否かを判定する加入者情報判定手段をさらに備え、
上記直接通信手段は、
上記2つの加入者情報上記加入者情報判定手段によって一致すると判定されたとき、上記子機と通信することが好ましい。
上記の構成によれば、加入者情報判定手段は、加入者情報カードに記憶されている加入者情報と、子機にあらかじめ設定されている加入者情報とが一致するか否かを判定する。ここでいう加入者情報とは、加入者情報カードを購入したユーザに関する情報である。加入者情報が一致することは、2台の通信端末装置を、いずれも同一のユーザが所持していることを意味する。したがって、通信端末装置の加入者情報と、子機の加入者情報とが一致すると判定されるとき、直接接続手段は、子機からの通信接続を受け入れ、子機と接続する。
したがって、通信端末装置が、無関係のユーザが有する子機に接続することを防止できる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記子機と通信できないとき、その旨をユーザに通知する通信不可警告手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、通信不可警告手段は、通信端末装置が子機と通信できないとき、その旨をユーザに通知する。このとき通信不可警告手段は、たとえば、通信端末装置の画面に、「子機と通信できません」などの所定のメッセージを表示するなどして、ユーザに通知する。この通知を確認することによって、通信端末装置のユーザは、子機と通信できるところまで移動するなどして、通信端末装置が子機と再び通信できるようにする。
したがって、たとえば、子機と通信できない状態の通信端末装置を、ユーザがそのままの状態に放置することを防止できる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記子機と通信可能になったことをユーザに通知する通信可能通知手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、通信可能通知手段は、子機と通信端末装置が通信可能になったことを、ユーザに通知する。このとき通信可能通知手段は、たとえば、通信端末装置の画面に、「子機と通信できます」などの所定のメッセージを表示する。この通知を確認することによって、ユーザは、現在、通信端末装置が子機と通信できることを知ることができる。
したがって、通信端末装置が子機と通信できることを、ユーザは、わざわざ確かめることなく知ることができる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
通信端末装置が充電状態であるときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていることをユーザに通知するカード挿入状態通知手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、カード挿入状態通知手段は、通信端末装置が充電状態であるとき、加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かを、ユーザに通知する。このとき、カード挿入状態通知手段は、たとえば、通信端末装置の画面に「カードが挿入されています」などの所定のメッセージを表示する。加入者情報カードが挿入されていなければ、通信端末装置は、親機に接続できる子機として動作している。加入者情報カードが挿入されていれば、通信端末装置は、子機としての通信端末装置からの接続を受ける、親機として動作している。すなわち、カード挿入状態通知手段は、通信端末装置が親機または子機のいずれとして動作しているのかを、ユーザに通知する。
通信端末装置が充電状態である場合、ユーザは、通信端末装置をある場所に置き続ける可能性が高い。したがって、通信端末装置は、どこかに持ち出される可能性が低い。これにより通信端末装置は、ユーザに、通信端末装置がある一定の場所におき続けられる場合における、通信端末装置の動作状態を知らせることができる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記カード挿入状態通知手段は、
通信端末装置が充電状態でなくなったときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かを、ユーザに通知することが好ましい。
上記の構成によれば、カード挿入状態通知手段は、通信端末装置が充電状態でなくなったときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かを、ユーザに通知する。通信端末装置が充電状態でなくなれば、ユーザは、通信端末装置を自由に持ち運びできる。したがって、カード挿入状態通知手段は、ユーザに、通信端末装置を自由に持ち運びできる場合における、通信端末装置の動作状態を知ることができる。
したがって、通信端末装置は、たとえば、親機であり、単体で外部と通信できる通信端末装置を、ユーザがそのまま所持して外出できることを、ユーザに通知できる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
通信端末装置が着信状態であるときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていることをユーザに通知するカード挿入状態通知手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、カード挿入状態通知手段は、通信端末装置が着信状態であるときに、加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かを、ユーザに通知する。これによりユーザは、通信端末装置を使用して通話を行っているとき、現在使用している通信端末装置が親機であるのか、あるいは親機に接続できる子機であるのかを知ることができる。
したがって、通信端末装置は、ユーザに、通信端末装置をどのような形態で使用して通話しているのかを、確実に知らせることができる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
通信端末装置に記憶されているデータを、上記子機との間で同期させるデータ同期手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、データ同期手段は、通信端末装置に記憶されているデータを、子機に記憶されているデータと同期させる。したがって、子機は、親機である通信端末装置に記憶されているデータを使用できる。これにより、加入者情報カードを差し替えて、通信端末装置を切り替えるユーザは、どの通信端末装置においても、同じデータを参照できる。
したがって、通信端末装置は、ユーザが各通信端末装置を切り替えて使用するときの利便性を向上できる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
複数の上記子機と通信接続しているとき、受信したデータを、データの内容に応じて、複数の上記子機に振り分けて転送するデータ転送手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、データ転送手段は、通信端末装置が受信したデータを、子機に転送する。ここで、通信端末装置が複数の子機と通信接続しているとき、データ転送手段は、データの内容に応じて、複数の子機にデータを振り分けて転送する。たとえば、ユーザの仕事に関するデータを、ある子機にのみ転送し、ユーザのプライベートに関するデータを、別の子機のみに転送する。
したがって、通信端末装置は、ユーザに、各子機を、用途に応じて使い分けさせることができる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
コンテンツを再生することによって生成した再生データを、上記子機に提供する再生データ提供手段をさらに備えていることが好ましい
上記の構成によれば、再生データ提供手段は、通信端末装置がコンテンツ(音楽データや動画データなど)を再生することによって生成した再生データを、子機に提供する。これにより、子機では、たとえば、再生データを再生することによって、通信端末装置のコンテンツを間接的に再生できる。
したがって、通信端末装置は、通信端末装置のコンテンツを再生できる手段を有していない子機であっても、親機のコンテンツを再生させることができる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記子機に保存されている、著作権を有するコンテンツを取得するコンテンツ取得手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、コンテンツ取得手段は、子機に保存されている、著作権を有するコンテンツ(音楽データや動画データなど)を取得する。したがってユーザは、子機の管理するコンテンツを、通信端末装置において利用できる。これにより、ユーザが複数の通信端末装置を使用するとき、各通信端末装置に、同じ内容の、著作権を有するコンテンツをそれぞれ用意する必要がない。
したがって、たとえば、ユーザが著作権を有するコンテンツを購入するときの費用を安くできる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記子機に保存されている、上記子機が使用できる電子マネー残金の値を取得する残金値取得手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、残金値取得手段は、子機に保存されている、子機が使用できる電子マネーの残金値を取得する。これによりユーザは、子機に記憶されている電子マネーの残金値を、通信端末装置において知ることができる。
したがって、たとえば、通信端末装置を通じた電子マネーの無駄な課金を防止できる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
通信端末装置に保存されている電子マネー残金の値を、上記子機に送信する残金値送信手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、残金値送信手段は、通信端末装置に保存されている、通信端末装置が使用できる電子マネーの残金値を、子機に送信する。これによりユーザは、通信端末装置に記憶されている電子マネーの残金値を、子機において知ることができる。
したがって、たとえば、子機を通じた電子マネーの無駄な課金を防止できる効果を奏する。
また、本発明に係る通信端末装置では、さらに、
上記残金値送信手段は、
通信端末装置に保存されている、上記子機以外の他の子機の電子マネーの残金値を、上記子機に送信することが好ましい。
上記の構成によれば、残金値送信手段は、通信端末装置に保存されている、ある子機以外の他の子機の電子マネーの残金値を、その子機に送信する。ここでいう他の通信端末装置とは、通信端末装置に接続できる、子機としての他の通信端末装置である。この通信端末装置も、ユーザが所有している。これによりユーザは、自身が有している各通信端末装置に記憶されている残金値を、一台の通信端末装置を通じて一度に知ることができる。
したがって、たとえば、通信端末装置を通じた電子マネーの無駄な課金を、よりいっそう防止できる効果を奏する。
本発明に係る通信システムは、上記の課題を解決するために、上述した親機および子機を含んでいることを特徴としている。
上記の構成によれば、ユーザが複数の通信端末装置を親機や子機として有効に利用できる通信システムを提供できる効果を奏する。
なお、上記通信端末装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記通信端末装置をコンピュータにおいて実現する通信プログラム、およびその通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係る通信端末装置は、加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていないと判定されるとき、加入者情報カードが挿入され、公衆回線網を介して通信できる状態にある、親機としての通信端末装置との間で、公衆回線網を介さず直接通信する直接通信手段を備えているため、ユーザが、1台を通信端末装置を有効に利用することができる効果を奏する。
〔実施形態1〕
本発明に係る第1の実施形態について、図1および図2を参照して以下に説明する。
(通信端末装置1)
まず、本実施形態に係る通信端末装置1に関して、図1を参照して以下に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る通信端末装置1の要部構成を示すブロック図である。図1に示すように、通信端末装置1は、入力デバイス10、出力デバイス11、入出力制御部12、カードインタフェース13、加入者情報カード14、カード挿入判定部15(カード挿入判定手段)、公衆網通信部16、ローカル通信部17(直接通信手段)、ローカル接続部18、および一時メモリ19を備えている。
(入力デバイス10、出力デバイス11、入出力制御部12)
入力デバイス10はたとえばキーボードであり、ユーザが通信端末装置1に所定の情報を入力するときに使用される。出力デバイス11はたとえばLCD(液晶ディスプレイ)であり、通信端末装置1に関する各種の情報を表示する。入出力制御部12は、入力デバイス10を通じた情報の入力、および出力部14への情報の出力を制御する。
(カードインタフェース13)
カードインタフェース13は、加入者情報カード14を挿入するためのカードインタフェースである。ユーザは、このカードインタフェース13に加入者情報カード14を挿入することによって、通信端末装置1を用い、公衆回線網を通じた通信サービスを享受できる。すなわち通信端末装置1は、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されているとき、公衆回線網を通じて外部と通信できる。
(加入者情報カード14)
加入者情報カード14は、SIMカードまたはUIMカードなどの、加入者情報があらかじめ書き込まれているカードである。この加入者情報カード14には、電話番号、商用携帯電話サービスの加入者を特定する加入者ID、短縮ダイヤルなどの、各種の加入情報が、あらかじめ書き込まれている。ユーザは、加入者情報カード14をカードインタフェース13に挿入できる。加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されているとき、通信端末装置1は、後述するように、親機として動作できる。一方、加入者情報カード14がカードインタフェース13に接続されていないとき、通信端末装置1は、同じく後述するように、子機として動作できる。
(カード挿入判定部15)
カード挿入判定部15は、カードインタフェース13に加入者情報カード14が挿入されているか否かを、任意の公知手法によって判定する。加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されていると判定するとき、カード挿入判定部15は、一時メモリ19に格納されているカード挿入フラグに「1」を設定する。一方、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されていると判定するとき、カード挿入判定部15は、カード挿入フラグに「0」を設定する。
(公衆網通信部16)
公衆網通信部16は、公衆回線網を通じて、外部と通信する。通信端末装置1では、カードインタフェース13に加入者情報カード14が入力されているとき、この公衆網通信部16が、公衆回線網を通じて、他の通信端末装置1と通信する。これによりユーザは、通信端末装置1を使用して、たとえば他のユーザと通話できる。
(ローカル通信部17)
ローカル通信部17は、公衆回線網を介さず、他の通信端末装置1と直接に通信する。ローカル通信部17は、従来の親子機システムにおいて用いられている通信方法に従う。または、Bluetooth(登録商標)規格などの、近距離無線通信規格に従ってもよい。ローカル通信部17は、通信端末装置1がローカル接続部18によって他の通信端末装置1とローカルに(直接に)通信接続されているときにのみ、他の通信端末装置1に備えられているローカル通信部17との間で、データ通信を行う。したがって、ローカル接続部18は、公衆回線網を通じた通信を行うことはない。
後述するように、通信端末装置1が親機として動作するとき、親機におけるローカル通信部17は、親機に接続している子機が公衆回線網を通じて外部と通信することを中継する。一方、通信端末装置1が子機として動作するとき、子機におけるローカル通信部17は、親機を介することによって、公衆回線網を通じて外部と通信する。
(ローカル接続部18)
ローカル接続部18は、通信端末装置1を、他の通信端末装置1と、公衆回線網を介さずに直接に接続する。ローカル接続部18によって、一方の通信端末装置1は親機として、もう一方の通信端末装置1は子機として、互いに接続される。この接続が確立されたあと、2台の通信端末装置1は、ローカル通信部17によって、互いに直接に通信でき、たとえばデータをやり取りできるようになる。詳しく後述するように、ローカル接続部18は、通信端末装置1のカードインタフェース13に加入者情報カード14が挿入されているとき、通信端末装置1を子機として、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されている、親機としての通信端末装置1に、ローカル接続させる。
(一時メモリ19)
一時メモリ19は、通信端末装置1において処理され、作成され、出力される各種データを、一時的に記憶するためのメモリである。この一時メモリ19には、たとえば、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されているか否かを表すカード挿入フラグが格納されている。一時メモリ19は、たとえば、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリである。
(不揮発性メモリ)
なお、特に図示しないが、上述した入出力制御部12、カード挿入判定部15、公衆網通信部16、ローカル通信部17、およびローカル接続部18は、通信端末装置1において、いわゆるプログラムコードとして、所定の記録媒体にあらかじめ格納されている。このような記録媒体は、たとえば、ロム(Rom,Read Only Memory)、またはフラッシュメモリ(登録商法)などの不揮発性メモリである。
(親子接続の流れ)
2台の通信端末装置1を、一方を親機、他方を子機として、互いにローカル接続する例について、図2を参照して以下に説明する。図2は、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されていない通信端末装置1を、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されている通信端末装置1に、子機として接続するときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されて親機として動作する通信端末装置1も、カードが挿入されておらず子機として動作する通信端末装置1も、共に、図1に示す構成を備えている。
(加入者情報カード14の挿入判定)
図2に示すように、まず、カード挿入判定部15は、カードインタフェース13の状態を調べる(ステップS21)。これによりカード挿入判定部15は、カードインタフェース13に加入者情報カード14が挿入されているか否かを判定する(ステップS22)。ここで、カード挿入判定部15が、カードインタフェース13に加入者情報カード14が挿入されていると判定するとき(Yes)、通信端末装置1は子機として動作できない。すなわち、親機としての通信端末装置1に接続できないため、図2に示す処理は終了する。
(他の通信端末装置1を探索)
加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されていないと、カード挿入判定部15が判定するとき、ローカル接続部18は、ローカル通信部17を通じて、ローカル接続可能な他の通信端末装置1が、通信端末装置1の近傍に存在するか否かを判定する(ステップS23)。ここで、ローカル通信部17を通して接続可能な他の通信端末装置1とは、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入され、公衆網通信部16を介して、公衆回線網に接続可能な状態にある通信端末装置1を意味する。すなわち、親機として動作できる通信端末装置1である。
(仮接続)
ローカル通信部17が、Bluetooth規格にしたがったデータ通信を行う場合、ローカル接続部18は、一般的なBluetooth規格の通信接続手順によって、ローカル接続可能な通信端末装置1が存在するか否かを判定する(ステップS24)。ここで、ローカル接続できる他の通信端末装置1が近くに存在すると判定するとき、ローカル接続部18は、その通信端末装置1に、いったん仮接続をする(ステップS25)。ここでいう「仮接続」とは、通信の接続をとりあえず行い、互いに装置の認証を行ってから、本接続するための準備段階の接続を意味する。仮接続の間、2台の通信端末装置1は、本接続を行うために必要なデータの通信を行うことはできるが、他の一般的なデータの通信を行うことはできない。
(親機の確認)
次に、ローカル接続部18は、仮接続先の通信端末装置1が、親機として動作しているか否かをチェックする。具体的には、仮接続先の通信端末装置1におけるカードインタフェース13に、加入者情報カード14が挿入されているか否かを、ローカル通信部17を通して確認する(ステップS26)。このとき、仮接続元の通信端末装置1におけるローカル接続部18が、ローカル通信部17を通じて、加入者情報カード14の挿入状態を問い合わせる信号を、接続先の通信端末装置1のローカル通信部17に送信する。この信号を受信した通信端末装置1において、カード挿入判定部15が、カードインタフェース13に加入者情報カード14が挿入されているとか否かを判定する。この判定結果に応じて、仮接続先のローカル通信部17は、加入者情報カード14の挿入の有無を示す応答信号を作成し、仮接続元のローカル通信部17に返信する。これにより、仮接続元の通信端末装置1において、ローカル通信部17が受信した応答信号の内容を確認することによって、ローカル接続部18は、仮接続先の通信端末装置1におけるカードインタフェース13に加入者情報カード14が挿入されているか否かを判定する(ステップS27)。
(本接続)
仮接続先の通信端末装置1に加入者情報カード14が挿入されていると判定するとき(Yes)、ローカル接続部18は、仮接続先の通信端末装置1に、通信端末装置1を本接続する(ステップS29)。すなわち、仮接続先の通信端末装置1を親機として認識し、仮接続元の通信端末装置1を子機として動作する設定を行う。一方、ステップS27において、仮接続先の通信端末装置1に加入者情報カード14が挿入されていないと判定するとき(No)、その通信端末装置1は、親機として動作できない。したがって、仮接続元の通信端末装置1におけるローカル接続部18は、仮接続先の通信端末装置1に本接続しない。そこで、あらかじめ設定されている所定時間の間、近くに存在する他の通信端末装置1を対象にして(ステップS28)、ステップS24からステップS27までの処理を繰り替えす。
一方、ステップS24において、ローカル接続できる他の通信端末装置1がまったく存在しないと判定するとき(NO)、ローカル接続部18は、親機として本接続できる通信端末装置1が、通信可能な範囲内に存在しないと判断する。これにより通信端末装置1は、図2に示す処理を終了する。
(本接続に関する情報)
本接続の完了後、ローカル接続部18は、親機および子機の双方が、現在、本接続状態にあることを表す情報を、一時メモリ19に格納する。一時メモリ19は、この情報を、本接続が解除されるまで記憶しておく。すなわち、親機として動作する通信端末装置1(加入者情報カード14が挿入されている通信端末装置1)では、ローカル接続部18は、本接続されている子機に関する情報を一時メモリ19に記憶する。一方、子機として動作する通信端末装置1(加入者情報カード14が未挿入の通信端末装置1)では、ローカル接続部18は、本接続されている親機に関する情報を一時メモリ19に記憶する。
親機または子機は、任意のタイミングによって接続状態の解除を指示する、所定のインタフェースを備えてもよい。または、親機もしくは子機の電源がオフされるとき、本接続は、自動的に解除されてもよい。
(本接続後の動作)
本接続後された後における親機、および子機としての通信端末装置1の動作は、一般的な親機および子機の動作であればよい。すなわち親機は、公衆網通信部16を通じた外部からの通信を、子機に取り次げばよい。たとえば、親機において、公衆網通信部16を介して、外部からの着信があった場合、親機が着信をユーザに知らせると共に、ローカル通信部17は、着信があったことを子機に通知する。子機において、ユーザが着信応答した場合には、ローカル通信部17は、通話音等の親子機間のデータ送受信を行う。
(作用効果)
以上のように通信端末装置1は、加入者情報カード14が挿入されているときに、公衆回線網を通じて通信できる通信端末装置1であって、加入者情報カード14が通信端末装置1(カードインタフェース13)に挿入されているか否かを判定するカード挿入判定部15と、カード挿入判定部15によって、加入者情報カード14が通信端末装置1に挿入されていないと判定されるとき、加入者情報カード14が挿入され、公衆回線網を介して通信できる状態にある、親機としての通信端末装置1との間で、公衆回線網を介さず直接通信するローカル通信部17を備えている。
通信端末装置1は、加入者情報カード14が挿入されていない状態においても、公衆回線網を通じた通信を、間接的に実行できる。すなわちカード挿入判定部15は、加入者情報カード14が通信端末装置1に挿入されているか否かを判定する。このとき、カード挿入判定部15によって、加入者情報カード14が通信端末装置1に挿入されていないと判定されるとき、ローカル通信部17は、親機として動作する通信端末装置1と、公衆回線網を介さずに直接、通信する。
この親機との直接の通信をローカル通信部17が実行することによって、加入者情報カードが14挿入されていなくても、通信端末装置1は、親機の子機として、親機を通じて、公衆回線網を介した外部との通信を実行できるようになる。また、親機として通信端末装置1は、子機との直接の通信をローカル通信部17が行うことによって、子機に、公衆回線網を介した外部との通信を間接的に実行させることができるようになる。
したがって、ユーザは、1台の通信端末装置1を、あるときには親機として、またあるときには子機として使用できる。これにより、ユーザは、複数台の通信端末装置1を有効に利用できる。
また、加入者情報カード14に対応した通信端末装置1の一般的な利用形態の結果、ユーザは、通信端末装置1を適宜、買い替えることになる。これによりユーザは、自然と、複数台の通信端末装置1を保有するようになる。このため、従来の親子機システムと異なり、ユーザは、あえて子機を買い増しする必要がない。子機として利用される通信端末装置1は、それ自身、既に高機能化されている。したがって子機の高機能化に伴う余分なコストを要することもない。
〔実施形態2〕
本発明に係る第2の実施形態について、図3および図4を参照して以下に説明する
(通信端末装置30)
図3は、本発明の第2実施形態に係る通信端末装置30の要部構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態の通信端末装置30は、図1に示す通信端末装置1に、さらに、加入者情報記憶部31および接続判定部32を備えた構成である。
(加入者情報記憶部31)
加入者情報記憶部31は、加入者情報カード14に記憶されている所定のカード特定情報を記録している。このカード情報は加入者情報カード14を一意に特定する情報であり、たとえばカードの製造番号に関する情報である。
(接続判定部32)
接続判定部32は、親子接続しようとする2台の通信端末装置30に記憶されているカード特定情報を照合する。具体的に言えば接続判定部32は、子機として動作し、親機への本接続を求める通信端末装置30の加入者情報記憶部31に記憶されているカード特定情報と、親機として動作し、子機からの本接続要求を受ける通信端末装置30の加入者情報記憶部31に記憶されているカード特定情報とを比較する。両者のカード特定情報が実質的に同一であると判定するとき、接続判定部32は、2台の通信端末装置30を互いに本接続できるものと判定する。
(カード特定情報の記憶処理)
通信端末装置30は、所定のタイミングにおいて、加入者情報カードに記憶されている特定情報を読み出し、加入者情報記憶部31に格納する。このときの処理について、図4(a)を参照して以下に説明する。図4(a)は、通信端末装置1が、加入者情報記憶部31にカード特定情報を記憶するときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ユーザが通信端末装置1が起動すると、カード挿入判定部15は、カードインタフェース13に加入者情報カード14が挿入されているか否かを判定する(ステップS41)。加入者情報カード14が挿入されていると判定するとき、入出力制御部12が、この加入者情報カード14から、加入者情報カード14を一意に特定するカード特定情報を読み出す(ステップS42)。入出力制御部12は、読み出したカード特定情報を加入者情報記憶部31に記憶する(ステップS43)
(接続判定処理)
次に、加入者情報記憶部31に記憶されている加入者情報に基づき、接続判定部32が実行する、本接続の判定処理について、図4(b)を参照して以下に説明する。図4(b)は、ローカル接続部18が通信端末装置30を本接続するときに、接続判定部32が実行する本接続判定の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(カード特定情報の送信)
まず、ローカル接続部18が、通信端末装置30の接続手続きを開始する(ステップS51)。これにより、2台の通信端末装置30は、本接続する。接続手続きが開始すると、子機である通信端末装置1では、ローカル接続部18が、加入者情報記憶部31に記憶されているカード特定情報を読み出し、ローカル通信部17を通じて、親機である通信端末装置30に送信する。親機である通信端末装置1では、ローカル接続部18が、子機である通信端末装置30から送信されたカード特定情報を受信し、一時メモリ19に格納する。
(カード特定情報の読み出し)
親機である通信端末装置30では、カードインタフェース13に挿入されている加入者情報カード14から、接続判定部32が、加入者情報カード14のカード特定情報を読み出す(ステップS52)。
(カード特定情報の比較)
次に、接続判定部32は、接続先の通信端末装置30から取得したカード特定情報と、加入者情報カード14から取得したカード特定情報とを比較する。これにより、2台の通信端末装置30が、本接続可能かどうかを判定する(ステップS53)。具体的には、2つのカード特定情報が実質的に同一であると判定するとき、接続判定部32は、2台の通信端末装置30が本接続できると判定する。この判定が下されたとき、ローカル接続部18は、本接続を継続することによって、接続を確立する(ステップS54)。一方、2つのカード特定情報が実質的に同一でないと判定するとき、接続判定部32は、2台の通信端末装置30が本接続すべきでないと判定する。この判定が下されたとき、ローカル接続部18は本接続を中止する(ステップS55)。
(作用効果)
以上のように、接続判定部32は、親機に挿入されている加入者情報カード14に記憶されている加入者情報と、通信端末装置30にあらかじめ設定されている加入者情報とが一致するか否かを判定する。ここでいう加入者情報とは、加入者情報カード14を購入したユーザに関する情報である。加入者情報が一致することは、2台の通信端末装置30を、いずれも同一のユーザが所持していることを意味する。したがって、親機の加入者情報と、子機の加入者情報とが一致すると判定されるとき、ローカル通信部17は、子機と親機と間の通信接続を確立する。
これにより、通信端末装置30は、無関係のユーザが有する親機に接続することを防止できる。また、通信端末装置30は、費用の肩代わりを防ぐことができる。すなわち、加入者情報カード14が挿入されている通信端末装置30(親機)が、知らず知らずうちに、加入者情報カードが挿入されていない、赤の他人の通信端末装置30(子機)から接続されることがない。したがって、他人の子機が、自分の親機を通じて、公衆回線網を通じた通信を実行することを防止できる。
〔実施形態3〕
本発明に係る第3の実施形態について、図5を参照して以下に説明する。
(通信端末装置50)
図5は、本発明の第3実施形態における通信端末装置50の要部構成を示すブロック図である。図5に示すように、本実施形態の通信端末装置50は、図1に示す通信端末装置1に、さらに、親子判定部51、通信不可警告部52および通信可能通知部53を備えている構成である。
(親子判定部51)
親子判定部51は、通信端末装置50が親機として動作しているのか、または、子機として動作しているのかを判定する。具体的には、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されているか否かに基づき判定する。すなわち、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されているとき、通信端末装置50を親機であると判定する。一方、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されていないと判定するとき、通信端末装置50を子機であると判定する。このとき、親子判定部51は、たとえば、一時メモリ19に記憶されているカード挿入フラグの値に基づき、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されているか否かを判定する。
(通信不可警告部52)
通信不可警告部52は、通信端末装置50が親機と通信できないとき、その旨をユーザに通知する。このとき通信不可警告部52は、たとえば、通信端末装置50の画面に、「親機と通信できません」などの所定のメッセージを表示するなどして、ユーザに通知する。
通信端末装置50では、一時メモリ19に、通信端末装置50が子機であり、かつ親機と通信できないときに、ユーザにどのような警告を行うかを示す情報が、あらかじめ記憶されている。さらに、一時メモリ19には、通信端末装置50が親機であり、かつ子機と通信できないときに、ユーザにどのような警告を行うかを示す情報も、あらかじめ記憶されている。通信不可警告部52は、通信端末装置50が親機または子機のいずれとして動作しているかに応じて、一時メモリ19から警告に関する情報を読み出し、その情報に従った警告をユーザに対して行う。
(通信可能通知部53)
通信可能通知部53は、親機と通信端末装置50とが通信可能になったことを、ユーザに通知する。このとき通信可能通知部53は、たとえば、通信端末装置50の画面に、「親機と通信できます」などの所定のメッセージを表示する。
通信端末装置50では、一時メモリ19に、通信端末装置50が子機であり、かつ親機と通信できるようになったとき、ユーザにどのような通知を行うかを示す情報が、あらかじめ記憶されている。さらに、一時メモリ19には、通信端末装置50が親機であり、かつ子機と通信できるようになったとき、ユーザにどのような通知を行うかを示す情報も、あらかじめ記憶されている。通信可能通知部53は、通信端末装置50が親機または子機のいずれとして動作しているかに応じて、一時メモリ19から通知に関する情報を読み出し、その情報に従った通知をユーザに対して行う。
(通信の監視)
上述したようにローカル通信部17は、親機と子機と間における通信(通話)を行う。具体的にはBluetooth規格に基づき通信を行うが、それに限らず適用可能な他の任意の通信規格に従ってもよい。ローカル通信部17は、通話音声そのものだけでなく、加入者情報カード14に記憶されている電話番号、ユーザによる通信端末装置50の操作に関する情報など、通話に関連する各種情報も通信できる。
ローカル通信部17は、接続されている他の通信端末装置50と通信可能であるかを監視することもできる。たとえば、相手にデータを送信してから、一定時間待っても返信データを受信できないなど、相手側の通信端末装置50からの信号を受信できなくなったとき、通信不可であると判定する。
(通信可能の判定)
通信を開始した直後では、親機と子機とは十分に近くに存在するため、互いに通信できる。ここで、ユーザが、子機を持ち出すとする。子機が親機から十分に離れると、子機と親機との間で、電波が届かなくなる。すなわち、通信端末装置50は、相手からの信号を受信できなくなる。Bluetooth規格に従った通信では、定期的に発信されている信号、および、相手に何かを送信した事に対する返信信号を受信できる。したがって、信号を一定時間受信できなくなったら、ローカル通信部17は、相手との通信ができなくなったと判定する。すなわち、通信相手が、通信可能な範囲から外に出たと判定する。
ローカル通信部17は、通信不可になったと判定したとき、その事実を、通信不可警告部52に通知する。通信不可警告部52は、親子判定部51による親子判定の結果に基づき、通信端末装置50が親機であるか子機であるかを判定する。以下では、通信端末装置50が子機である例を説明する。
(通信不可であることの警告)
通信不可警告部52は、通信端末装置50の一時メモリ19から、通信端末装置50が子機であるとき、ユーザにどのような警告を発するかを表す情報を読み出す。通常は、ユーザが通信端末装置50を操作して設定した情報を読み出す。また、通信端末装置50にマナーモードが設定されているか否かによっても、この情報は異なる。
通信付加警告部52は、一時メモリ19から読み出した情報に基づいてユーザに警告を発する。具体的には、通信不可警告部52は、通信端末装置50が現在通信できないことを、着信などと同様に、電子音、メロディ、または振動などによって、ユーザに警告する。
(通信可能であることの通知)
次に、子機と親機とが十分に近づき、通信できる状態になった例を説明する。子機と親機が十分に近寄ると、ローカル通信部17は、相手側からの信号が受信できるようになる。これにより、相手側からの信号を受信することによって、ローカル通信部17は、通信可能になったと判定する。ローカル通信部17は、通信可能になったと判定したら、その事実を、通信可能通知部53に通知する。通信可能通知部53は、通信不可警告部52と同様に、親子判定部51による判定結果に基づき、通信端末装置50が親機または子機のどちらとして動作しているのかを知る。これにより、一時メモリ19から、どのような通知をユーザに行うかを示す情報を読み出す。通信可能通知部53は、読み出した情報に基づいて、現在親機と通信可能であることを、ユーザに通知する。
(作用効果)
ユーザが、間違えて子機(だけ)を持って外出したときに、子機だけでは通話はできない。したがって、ユーザは大変困る。しかし、子機として動作している通信端末装置50は、親機と通信できないとき、その旨をユーザに警告する。この警告を確認することによって、通信端末装置50のユーザは、親機と通信できるところまで移動するなどして、通信端末装置50が親機と再び通信できるようにする。すなわちユーザは、引き返せる程度のところで、子機だけを持ち出そうとしていることに気が付く。したがって、外出先において、通話できなくなることを防止できる。
子機が親機と通信できない状態から、親機と通信できるようになったとき、ユーザは、その事実をすぐに通知される。これによりユーザは、子機を用いた通話が可能になったことを知ることができる。また親機は、子機との間で通知可能となり、子機が通話を開始する可能性があることを、すぐに把握できる。
親子は、外出中に一緒に行動することがよくある。親が親機、子供が子機を持っていれば、加入者情報カード14を利用した一つの公衆網回線を、複数の人間(すなわち通信端末装置50)によって共有できる。したがって、たとえば、親が親機を持ち、子供が子機を持って外出した際などに、子機は、子供が親からはぐれそうになったとき、そのことを子供に警告してくれる。また、親と子供とが別行動中に、お互いが近寄ったら、そのことを親子に互いに通知できる。
また、通信付加警告部52は、通信端末装置50が親機と通信しているときと、していないときとで、ユーザに異なる警告を発する。したがって通信端末装置50は、警告を受けるときの通信端末装置50の動作状況をユーザに知せることができる。
〔実施形態4〕
本発明に係る第3の実施形態について、図6および図7を参照して以下に説明する。
(通信端末装置60)
図6は、本発明の第4実施形態に係る通信端末装置60の要部構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態の通信端末装置60は、図1に示す通信端末装置1に、さらに、充電状態検出部61およびユーザ通知部62を備えている構成である。
(充電状態検出部61)
充電状態検出部61は、通信端末装置60が充電状態であるか否かを判定する。具体的には、外部電源から通信端末装置60に所定値以上の電流が供給されているか否かを検出する。所定値以上の電流が供給されているとき、充電状態検出部61は、通信端末装置60が充電状態にあると判定する。一方、所定値以上の電流が供給されていないとき、充電状態検出部61は、通信端末装置60が充電状態でないと判定する。したがって充電状態検出部61は、たとえば、通信端末装置60が充電コネクタに接続されているときに、通信端末装置60が充電状態にあることを検知する。
(ユーザ通知部62)
ユーザ通知部62は、通信端末装置60の状態に変化があったことを、ユーザに通知する。ユーザ通知部62は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)、スピーカー、バイブレータなど、ユーザが視覚、聴覚、触覚によって感知できる出力デバイス11を通じて、ユーザに通知する。
たとえば、ユーザ通知部62は、たとえば、通信端末装置60の画面に「カードが挿入されています」などの所定のメッセージを表示する。加入者情報カードが挿入されていなければ、通信端末装置60は、親機に接続できる子機として動作している。加入者情報カードが挿入されていれば、通信端末装置60は、子機としての通信端末装置60からの接続を受ける、親機として動作している。すなわち、ユーザ通知部62は、通信端末装置60が親機または子機のいずれとして動作しているのかを、ユーザに通知する。
(ユーザ通知部62の処理)
ユーザ通知部62は、カード挿入判定部15および充電状態検出部61からの情報に基づき、通信端末装置60の状態をユーザに通知する。このときユーザ通知部62が実行する処理について、図7を参照して以下に説明する。図7は、充電コネクタに接続されたときに通信端末装置60が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下では、ユーザ通知部62が、発光ダイオード(LED)を介して通信端末装置60の状態をユーザに通知する例を説明する。
(LEDの利用)
通信端末装置60には、図示しないLEDが備えられている。充電状態になると、通信端末装置60は、このLEDを点灯させることによって、充電状態であることをユーザに通知する。ユーザ通知部62は、親機として動作しているのか、子機として実行しているのかをユーザに通知するために、充電状態を示すLEDを利用する。
(充電状態の判定)
ユーザは通信端末装置を充電用コネクタに接続する。これにより充電状態検出部61は、外部電源から電流が供給されて通信端末装置60が充電状態となったかどうかを判定する(ステップS71)。充電状態であると判定されると、カード挿入判定部15は、通信端末装置60のカードインタフェース13に加入者情報カード14がが挿入されているか否かを判定する(ステップS72)。加入者情報カード14が挿入されているとき、通信端末装置60は親機として動作している。よってユーザ通知部62は、LEDに、通信端末装置60が親機であること示す色(たとえば赤色)を点灯する。これによりユーザ通知部62は、通信端末装置60が充電中であり、かつ親機として動作していることをユーザに知らせる(ステップS73)。
一方、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されていないとき、通信端末装置60は子機として動作している。そこでユーザ通知部62は、LEDを、通信端末装置60が子機であることを示す色に(たとえば緑色)点灯する。これによりユーザ通知部62は、通信端末装置60が充電中であり、かつ子機として動作していることをユーザに通知する(ステップS74)。
(LEDの色)
通信端末装置60では、LEDの色は初期設定のまま、変更できなくてもよい。または、ユーザが、好みの色に変更できるものであってもよい。このときユーザは、入力デバイス10を通じて、通信端末装置60が親機として動作しているときのLEDの色、および子機として動作しているときのLEDの色をそれぞれ入力し、通信端末装置60に設定する。また、ユーザ通知部62は、通信端末装置60が親機であるか子機であるかをユーザに通知するとき、LED以外の表示デバイスを利用してもよい。たとえば、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどの所定のディスプレイに、通信端末装置60が親機であるかまたは子機であるかを判別する文字、図形、または色などを表示させてもよい。
(作用効果)
以上のように、ユーザ通知部62は、通信端末装置60が充電状態であるとき、加入者情報カードが通信端末装置60に挿入されているか否かを、ユーザに通知する。通信端末装置60が充電状態である場合、ユーザは、通信端末装置60をある場所に置き続ける可能性が高い。したがって、通信端末装置60は、どこかに持ち出される可能性が低い。これにより通信端末装置60は、ユーザに、通信端末装置60がある一定の場所におき続けられる場合における、通信端末装置60の動作状態を知らせることができる。
なお、ユーザ通知部62は、通信端末装置60が充電状態でなくなったときに、加入者情報カード14が通信端末装置60に挿入されているか否かを、ユーザに通知してもよい。このときユーザ通知部62は、通信端末装置が充電状態でなくなったときに、加入者情報カード14が通信端末装置60に挿入されているか否かを、ユーザに通知する。通信端末装置60が充電状態でなくなれば、ユーザは、通信端末装置60を自由に持ち運びできる。したがって、ユーザ通知部62は、ユーザに、通信端末装置60を自由に持ち運びできる場合における、通信端末装置60の動作状態を知ることができる。これにより通信端末装置60は、たとえば、子機であり、単体では外部と通信できない通信端末装置60を、ユーザが所持して外出することを防止できる。
〔実施形態5〕
本発明に係る第5の実施形態について、図8および図9を参照して以下に説明する。
(通信端末装置80)
図8は、本発明の第5実施形態に係る通信端末装置80の要部構成を示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態の通信端末装置80は、図6に示す通信端末装置60に、さらに、着信状態検出部81を備えている構成である。
(着信状態検出部81)
着信状態検出部81は、通信端末装置における着信状態を検出する。すなわち、通信端末装置80が着信を受けているか否かを判定する。
(ユーザ通知部62の処理)
ユーザ通知部62は、カード挿入判定部15、充電状態検出部61、および着信状態検出部81からの情報に基づき、ユーザに通信端末装置60の状態を通知する。このときユーザ通知部62が実行する処理について、図9を参照して以下に説明する。
図9は、充電コネクタから外されたときに通信端末装置80が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下では、ユーザ通知部62が、バイブレータを通じて通信端末装置80を振動させることによって、通信端末装置80の状態を、ユーザに通知する例を説明する。
通信端末装置80は、子機として動作している。すなわち、加入者情報カード14は、カードインタフェース13に挿入されていない。ユーザは、この通信端末装置80を、外部に持ち出す。これを防ぐために、ユーザ通知部62は、バイブレータを動作して、通信端末装置80が充電コネクタから離れていることを、ユーザに通知する。
(充電状態の検知)
ユーザは、通信端末装置80を充電用コネクタから外す。これにより、充電状態検出部61は、外部電源からの電流供給が終了したか否かを判定する(ステップS91)。充電状態が終了したと判定されるとき、カード挿入判定部15は、通信端末装置80のカードインタフェース13に加入者情報カード14が挿入されているか否かを判定する(ステップS92)。加入者情報カード14が挿入されているとき、通信端末装置80は、親機として動作している。したがってユーザ通知部62は、ユーザに何も通知しない。
(ユーザへの通知)
一方、加入者情報カード14が挿入されていないとき、着信状態検出部81は、通信端末装置が着信状態か否かを判定する(ステップS93)。着信状態であるとき、ユーザは、通信端末装置80を子機として使用する可能性が高い。したがって、ユーザ通知部62は、ユーザに何も通知しない。一方、着信状態でないとき、ユーザは、通信端末装置80を外部に持ち出そうとしている可能性が高い。したがって、ユーザ通知部62は、バイブレータを動作させることによって、通信端末装置80のカードインタフェース13に、加入者情報カード14が挿入されていないことを、ユーザに通知する(ステップS94)。
(通知の変形例)
ユーザは、通信端末装置80を充電用コネクタから外してから、バイブレータが動作するまでにおける、一定の待ち時間を、通信端末装置80に設定してもよい。その待ち時間の間に、ユーザが通信端末装置80のボタンを押したり、クラムシェル型の筐体を開閉させるなどして、通信端末装置80において何らかの操作を行った場合、ユーザ通知部62は、その後、バイブレータを動作させなくてもよい。また、ユーザ通知部62は、バイブレータを動作させる代わりに、スピーカーから何らかの通知音を出してもよい。または、LEDを点灯させてもよい。さらに、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されているか否かを示す何らかの情報を、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどの所定のディスプレイに表示してもよい。
〔実施形態6〕
本発明に係る第6の本実施形態について、図10から図15を参照して以下に説明する。
(通信システム5)
本発明の第6実施形態に係る通信システム5の概略構成を示す図である。この図に示すように、通信システム5は、公衆回線網を通じて基地局と相互に通信可能な親機100と、親機とローカル接続して相互に通信可能な子機100a,100bとを含んでいる。
通信システム5に含まれている親機100、子機100a、および子機100bの詳細について、図11を参照して以下に説明する。図11は、本発明の第6実施形態に係る親機100、子機100a、および子機100bの要部構成を示すブロック図である。
(親機100)
図11に示すように、親機100は、図1に示す通信端末装置1に、さらに、データ記憶部101、接続先記憶部102、同期開始部103、およびデータ同期部104を備えている構成である。
(データ記憶部101)
データ記憶部101は、親機100が管理する各種データを格納している。このデータ記憶部101は、親機100において、メモリの一部である。
(接続先記憶部102)
接続先記憶部102は、親機100に接続されている子機に関する情報を格納している。この接続先記憶部102は、親機100において、メモリの一部である。
(同期開始部103)
同期開始部103は、親機100と子機100a、および親機100と子機100bとの間における、データの同期を開始する。この同期開始部103は、たとえば、ユーザが親機100に備えている所定のボタンを押下することによって、その押下を検知し、データ同期を開始する。
(データ同期部104)
データ同期部104は、親機100と子機100aとの間で、および、親機100と子機100bとの間で、データ記憶部101に格納されているデータの同期を行う。すなわち、データ記憶部101に記憶されているデータを、子機100aおよび子機100bに、ローカル通信部17を通じて送信する。さらに、子機100aおよび子機100bから送信されるデータを受信し、データ記憶部101に格納する。
(子機100a)
図11に示すように、子機100aは、図1に示す通信端末装置1に、さらに、データ記憶部101a、接続先記憶部102a、およびデータ同期部104aを備えている構成である。
(データ記憶部101a)
データ記憶部101aは、子機100aが管理する各種データを格納している。このデータ記憶部101aは、子機100aにおいて、メモリの一部である。
(接続先記憶部102)
接続先記憶部102は、子機100aが接続している親機に関する情報を格納している。この接続先記憶部102aは、子機100aにおいて、メモリの一部である。
(データ同期部104a)
データ同期部104aは、親機100との間で、データ記憶部101aに格納されているデータの同期を行う。すなわち、データ記憶部101aに記憶されているデータを、親機100に、ローカル通信部17を通じて送信する。さらに、親機100から送信されるデータを受信し、データ記憶部101aに格納する。
(子機100b)
図11に示すように、子機100bは、図1に示す通信端末装置1に、さらに、データ記憶部101b、接続先記憶部102b、およびデータ同期部104bを備えている構成である。これらの部材は、子機100aに備えられている各種部材と同様であるため、その説明を省略する。
(データ同期処理)
親機100および子機100aとの間における、データの同期処理について、図12を参照して以下に説明する。図12は、親機100および子機100aとの間における、データの同期処理の流れを説明するフローチャートである。
(開始処理)
まず、親機100と、子機100aとが、互いにローカル接続する(ステップS121、ステップS122)。ユーザは、親機100に備えられている、データ同期の開始を指示する所定のボタンを押下する。この押下を、同期開始部103が検知し、データ同期を開始する(ステップS123)。具体的には、同期開始部103は、子機100aに、データ同期の開始をリクエストする(ステップS124)。このリクエストを、子機100aの同期開始部103aが受信し、データ同期の開始を受信する(ステップS125)。
(端末識別IDの送信)
子機100aのデータ同期部104aは、一時メモリ19から、子機100aを識別する端末識別IDを読み出し、親機100に送信する(ステップS126)。子機100aから送信された端末識別IDを、親機100ではデータ同期部104が受信し、接続先記憶部102に格納する(ステップS127)。つぎに、データ同期部104は、接続先記憶部102を識別する端末識別IDを一時メモリ19から読み出し、子機100aに送信する(ステップS128)。親機100から送信された端末識別IDを、子機100aではデータ同期部104baが受信し、接続先記憶部102aに格納する(ステップS129)。
以上の処理により、親機100および子機100aは、接続されている端末に関する情報を互いに取得し、記憶する。
(データの送信)
端末識別IDを交換すると、子機100aでは、データ同期部104aが、データ記憶部101aからデータを読み出し、接続先記憶部102aに記憶されている親機100に送信する(ステップS130)。これにより親機100において、データ同期部104が、子機100aから送信されたデータと、データ記憶部101に格納されている親機100のデータとを合成する。すなわち、親機100は、図13に示すデータ同期処理Aを開始する。一方、子機100aは、図14に示すデータ同期処理Bを開始する。
(データの例)
親機100および子機100aがそれぞれ有しているデータの例について、図15を参照して以下に説明する。図15は、各端末が保持しているデータを示す図であり、(a)は、親機100がデータ記憶部101に格納しているデータの例を示す図であり、(b)は、子機100aがデータ記憶部101aに格納しているデータの例を示す図であり、(c)は、データ同期後に、親機100がデータ記憶部101に格納しているデータの例を示す図である。
(データ同期処理A)
親機100が実行するデータ同期について、図13を参照して以下に説明する。図13は、親機100が実行するデータ同期処理の流れを示すフローチャートである。
まず、データ同期部104は、ある項目のデータが、データ記憶部101に格納されているか否かを判定する(ステップS131)。ステップS131における判定結果が「偽」であるとき(No)、データ同期部104は、つぎに、この項目のデータを、子機100aから受信したか否かを判定する(ステップS132)。ステップS132における判定結果が「偽」であるとき(No)、この項目のデータは親機100および子機100aのいずれにも存在しないので、データ同期部104は何もしない。すなわち、図13に示す処理を終了する。
(子機100aのデータを使用する)
一方、ステップS132における判定結果が「真」であるとき(Yes)、すなわち、この項目のデータを、子機100aから受信したと判定するとき、データ同期部104は、子機100aのデータを使用することを決定する(ステップS133)。すなわち、受信した子機100aのデータを、データ記憶部101に格納する。図15では、Bさんの電話番号データが、この例に相当する。
(親機100のデータを使用する)
一方、ステップS131における判定結果が「真」であるとき(Yes)、すなわち、ある項目のデータが、親機100のデータ記憶部101に格納されていると判定するとき、データ同期部104は、つぎに、この項目のデータを、子機100aから受信したか否かを判定する(ステップS134)。ステップS134における判定結果が「偽」であるとき(No)、データ同期部104は、この項目のデータのデータに関して、親機100のデータをそのまま使用することを決定する(ステップS137)。したがって、データ記憶部101に格納されているデータを、そのまま変更しない。図15では、Aさんの電話番号データが、この例に相当する。
(等しいときは親機100のデータを使用する)
一方、ステップS134における判定結果が「真」であるとき(Yes)、データ同期部104は、2つのデータが等しいか否かを判定する(ステップS135)。このとき、ステップS135における判定結果が「真」であるとき(Yes)、すなわち、親機100のデータと、子機100aのデータとが等しいと判定するとき、データ同期部104は、この項目に関して、親機100のデータをそのまま使用することを決定する(ステップS137)。したがって、データ記憶部101に格納されているデータを、そのまま変更しない。図15では、Cさんの電話番号データが、この例に相当する。
(データが異なるときはユーザが選択)
一方、ステップS135における判定結果が「偽」であるとき(Yes)、すなわち、親機100のデータと、子機100aのデータとが異なると判定するとき、データ同期部104は、どちらのデータをデータ記憶部101に格納すべきか、自身では判定できない。そこで、親機100は、ユーザに、どちらのデータを選択するのかの入力を求める。たとえば、親機100において、入出力制御部12が、ディスプレイとしての出力デバイス11に「使用するデータを選択してください」などのメッセージを表示する。ユーザは、入力デバイス10を通じて、どちらのデータをデータ記憶部101に格納するのかを選択する。この選択結果を、入出力制御部12が受け付け、データ同期部104に通知する。この通知を受けたデータ同期部104は、ユーザが、親機100のデータを選択したか否かを判定する(ステップS136)
ステップS136における判定結果が「真」であるとき(Yes)、データ同期部104は、この項目に関して、親機100のデータをそのまま使用することを決定する(ステップS137)。したがって、データ記憶部101に格納されているデータを、そのまま変更しない。図15では、Dさんの電話番号データが、この例に相当する。
(ユーザの選択により子機100aのデータを使用)
一方、ステップS136における判定結果が「偽」であるとき(No)、データ同期部104は、この項目に関して、子機100aのデータを使用することを決定する(ステップS133)。したがって、受信した子機100aのデータによって、データ記憶部101に格納されている、親機100のデータを上書きする。
以上の処理によって、親機100のデータ記憶部101に格納されているデータは、図15(c)に示す通りになる。この図に示すように、データの合成後、親機100のデータ記憶部101には、親機100のデータとして、Aさん、Bさん、およびDさんの電話番号データが記憶されている。一方、子機100aのデータとして、Cさんの電話番号データが記憶されている。
(データ同期処理B)
親機100では、データ同期部104が、データ記憶部101から充親機100のデータを読み出し、接続先記憶部102に情報が記憶されている子機100aに送信する。子機100aでは、データ同期部104が、親機100から送信されたデータを受信し、データ記憶部101aに格納されている子機100aのデータと合成する。
子機100aが実行するデータ同期について、図14を参照して以下に説明する。図14は、子機100aが実行するデータ同期処理の流れを示すフローチャートである。まず、データ同期部104aは、接続先記憶部102から送信されたデータを受信し、一時メモリ19に保存する(ステップS141)。つぎに、データ同期部104aは、受信したデータの項目を特定し、この項目のデータに関するデータが、データ記憶部101aに格納ているか否かを判定する(ステップS142)。ステップS142における判定結果が「偽」であるとき(No)、データ同期部104aは、受信した親機100のデータを使用することを決定する(ステップS143)。したがって、受信した親機100のデータによって、データ記憶部101aに格納されている、子機100aのデータを上書きする。図15では、Aさんの電話番号データが、この例に相当する。
(等しいときは子機のデータを使用する)
一方、ステップS142における判定結果が「真」であるとき(Yes)、同期開始部103aは、2つのデータが等しいか否かを判定する(ステップS144)。このとき、ステップS144における判定結果が「真」であるとき(Yes)、すなわち、親機100のデータと、子機100aのデータとが等しいと判定するとき、同期開始部103aは、この項目のデータに関して、子機100aのデータをそのまま使用することを決定する(ステップS146)。したがって、データ記憶部101に格納されているデータを、そのまま変更しない。図15では、BさんおよびCさんの電話番号データが、この例に相当する。
(データが異なるときはユーザが選択)
一方、ステップS144における判定結果が「偽」であるとき(Yes)、すなわち、親機100のデータと、子機100aのデータとは異なると判定するとき、データ同期部104は、どちらのデータをデータ記憶部101aに格納すべきか、判定できない。そこで、子機100aは、ユーザに、どちらかのデータを選択させる。ユーザは、入力デバイス10を通じて、どちらのデータをデータ記憶部101aに格納するのかを選択する。この選択結果を、入出力制御部12が受け付け、データ同期部104aに通知する。この通知を受けて、データ同期部104aは、ユーザが、子機100aのデータを選択したか否かを判定する(ステップS145)
このとき、ステップS145における判定結果が「真」であるとき(Yes)、データ同期部104aは、この項目に関して、子機100aのデータをそのまま使用することを決定する(ステップS146)。したがって、データ記憶部101aに格納されているデータを、そのまま変更しない。図15では、Dさんの電話番号データが、この例に相当する。
(ユーザの選択により親機100のデータを使用)
一方、ステップS144における判定結果が「偽」であるとき(No)、データ同期部104aは、この項目に関して、受信した親機100のデータを使用することを決定する(ステップS143)。したがって、受信した親機100のデータによって、データ記憶部101aに格納されている、子機100aのデータを上書きする。
(作用効果)
このように、子機100aのデータ同期部104aは、親機100に記憶されているデータを、子機100aに記憶されているデータと同期させる。したがって子機100aは、親機100に記憶されているデータを使用できる。これにより、加入者情報カード14を差し替えて、親機100および子機100aを切り替えるユーザは、どちらの通信端末装置においても、同じデータを参照できる。したがって、ユーザが親機100および子機100aを切り替えて使用するときの利便性を向上できる。
また、ユーザの所有する、複数の通信端末装置同士で、データの同期を取れる。これにより、どの端末装置においても、原則として、同じデータを最新の状態で使用できる。たとえば、ユーザがある通信端末装置を1日使用して、使用後、その日に更新したデータ(発着信履歴および受信メールなど)を、他の通信端末装置に同期させる。これにより、翌日、ユーザが別の通信端末装置を使用したとき、前日に使用していた最新の更新データを使用できる。
(受信データの転送)
親機100は、公衆回線網を通じて、外部からたとえば電子メールなどのデータを受信する。この受信データを、親機100は、ローカル接続網を介して子機100aに送信できる。このとき親機100では、公衆網通信部16が、受信したデータをいったん、ローカル通信部17に出力する。これにより、ローカル通信部17は、受信したデータを受信データを解析し、解析結果を一時メモリ19に格納する。たとえば、電子メールのヘッダ情報を解析し、差出人メールアドレスを抽出する。さらに、接続先記憶部102に格納されている情報に基づき、親機100に接続されている子機が存在するか否かを判定する。
接続中の子機を特定できなければ、親機100は特に何もしない。一方、接続中の子機があるなら、ローカル通信部17は、一時メモリ19にあらかじめ記憶されている、この子機へのデータ転送に関する情報を読み出す。ローカル通信部17は、受信データの解析結果(たとえば差出人メールアドレス)と、一時メモリ19から読み出した、転送設定情報とを比較する。両者の情報が一致しなければ、ローカル接続部18は子機に受信データを転送しない。両者の情報が一致するなら、ローカル接続部18は、その子機にデータを転送する。
(転送設定情報の設定について)
親機100は、接続先記憶部102に登録されている子機ごとに、転送する受信データの識別情報を、任意に設定してもよい。受信データの識別情報とは、たとえば、受信メールの差出人メールアドレス、受信メールのサブジェクト、サーバから自動配信されるデータの種別などである。プッシュ配信型サービスによって送信される、各種コンテンツごとに、転送先を指定してもよい。たとえば、ニュース記事は子機100aに、テレビガイド情報は子機100bに転送するなどの設定が、親機100になされていてもよい。
(作用効果)
データ同期部104は、親機100が受信したデータを、子機100aに転送する。このとき親機100は、各子機に対して、転送する受信データを指定できる。すなわち親機100が複数の子機と通信接続しているとき、データ同期部104は、データの内容に応じて、子機100aおよび子機100aに、データを振り分けて転送する。たとえば、ユーザの仕事に関するデータを、子機100aにのみ転送し、ユーザのプライベートに関するデータを、子機100bのみに転送する。これによりユーザは、子機100aおよび子機100bを、用途に応じて使い分けることができる。また、通常使っていない、加入者情報カード14が挿入されていない通信端末装置を子機として使うことによって、受信データを閲覧するための機能を、子機に新たに載する必要がなくなる。
〔実施形態7〕
本発明に係る第7の本実施形態について、図16から図18を参照して以下に説明する。
(通信端末装置160)
図16は、本発明の第7本実施形態に係る通信端末装置160の要部構成を示すブロック図である。図16に示すように、本実施形態の通信端末装置160は、図1に示す通信端末装置1に、さらに、動作設定部161を備えている構成である。
(動作モード)
通信端末装置160は、設定されている動作モードに基づき動作する。ここでいう動作モードには、通常動作モードおよび強制子機モードがある。通常動作モードは、上述した第1実施形態における通信端末装置のように、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されているときに、通信端末装置160が子機として動作する動作モードである。強制子機モードは、カードインタフェース13に加入者情報カード14が挿入されているか否かに関わらず、通信端末装置160が子機として動作する動作モードである。
(動作モードの設定)
ユーザは、入力デバイス10を通じて、通信端末装置160の動作モードに関する情報を入力する。この入力を入出力制御部12が受け付け、一時メモリ19に格納する。ユーザは、通信端末装置160に備えている各種のボタンを押下することによって、この設定を入力すればよい。または、所定のディスプレイに表示されている設定画面を通じて、動作モードを指定すればよい。
(動作設定部161)
動作設定部161は、通信端末装置160の動作モードを設定する。動作設定部161は、一時メモリ19に記憶されている、ユーザが選択した動作モードを通信端末装置160に設定する。すなわち、通信端末装置160が、通常動作モードまたは強制子機モードのいずれの動作モードによって動作するかを、通信端末装置160に設定する。
(動作モードの確認処理)
通信端末装置160における、親子接続処理の初期化段階について、図17を参照して以下に説明する。図17は、強制子機モードが設定されている通信端末装置160が、強制的に子機として動作し、親機に接続するときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
動作設定部161は、一時メモリ19に格納されている、動作モードの設定を確認する(ステップS171)。これにより、動作設定部161は、動作モードが、強制子機モードであるか否かを判定する(ステップS172)。ステップS172における判定結果が「偽」であるとき(No)、すなわち、動作モードが通常動作モードであるとき、通信端末装置160は、通常の接続初期化処理を行う。すなわち、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されているときに、子機として動作し、親機としての通信端末装置160にローカル接続する。
一方、ステップS172における判定結果が「真」であるとき(Yes)、すなわち、動作モードが強制子機モードであるとき、通信端末装置160は、強制的に子機として実行する。すなわち、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されているか否かの判定を行わずに、直ちに、親機として実行する通信端末装置160とのローカル接続を試みる。
以降の処理は、いずれも、図2に示す処理と同一であるため、その説明を省略する。
(作用効果)
以上のように、通信端末装置160は、子機として動作するように設定されているとき、加入者情報カード14が挿入されているか否かに関わらず、無条件で、親機と直接、通信する。したがってユーザは、加入者情報カード14が挿入されている通信端末装置160であっても、子機として利用できる。
(外部からの通信)
通信端末装置160が強制子機モードにおいて動作するとき、公衆網通信部16は、公衆回線網を通じて、外部と通信できる。加入者情報カード14に設定されている加入者に、外部から、電話の着信などの通信が発生すると、公衆網通信部16は、動作設定部161に、通信網の切り替えをリクエストする。
公衆網通信部16からのリクエストに応じて、動作設定部161は、現在の動作モードに関する情報を、一時的に一時メモリ19に退避する。さらに、現在設定されている動作モードをリセットする。これにより通信端末装置160は子機として動作しなくなるため、公衆網通信部16は、公衆回線網を通じた外部との通信を行う。
この通信が終了すると、公衆網通信部16は、動作モードの復帰を動作設定部161にリクエストする。このリクエストを受けた動作設定部161は、動作モードを、一時メモリ19に一時的に退避させたモードに復帰させる。通信端末装置160は、復帰した動作モードに従い動作する。たとえば動作設定部161が、復帰させた動作モードに応じて、ローカル通信部17を初期化する。
(処理の流れ)
このときの処理の流れについて図18を参照して以下に説明する。図18は、外部からの通信要求が発生したときにおける、通信端末装置160が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
外部からの通信要求が発生すると(ステップS181)、公衆網通信部16は、カードインタフェース13に挿入されている加入者情報カード14に記憶されている各種情報を確認することによって、その通信要求が、自装置あてのものであるか否かを判定する。
通信要求の例として、電話の着呼、およびショートメールの着信など、外部から強制的にやってくる通信がある。さらに、電子メールの送受信、およびチャットデータの送受信などのように、公衆網通信部16が定期的に公衆回線網に接続して、サーバからの通信要求を検知することも該当する。
(動作モードの退避)
外部からの通信要求が発生すると、動作設定部161は、一時メモリ19に格納されているモード設定を、同じく一時メモリ19の中の、モード退避用の格納場所に退避する(ステップS182)。次に通信端末装置160は、自装置の通信機能を、公衆回線網に切り替える(ステップS183)。これにより公衆網通信部16は、公衆回線網を通じて外部と通信する。具体的には、電話の着呼、またはショートメールの着信に関する通信処理を行う(ステップS184)。
通信が終了すると、公衆網通信部16は、動作モードの復帰を動作設定部161にリクエストする。これにより処理制御部161は、一時メモリ19内のモード退避用の格納場所から、外部との通信が始まる前における動作モードを読み出し、再設定する(ステップS185)。
その後、動作設定部161は、図17に示す手順を再実行する。これにより、通信端末装置160は外部からの通信要求が発生する前の状態に復旧する(ステップS186)。
このように通信端末装置160は、強制的に子機として動作するモードが設定されていても、加入者情報カード14を利用した電話やメールの受信がスムーズに行える。さらに、通信の終了後は、元の動作モードに復帰できる。
(作用効果)
以上のように、本実施形態では、通信端末装置100は、子機として動作しているときも、外部から通信が発生すれば、加入者情報カード14を利用する、子機ではない通常の通信端末装置100として動作する。したがって、外部からの通信を、確実に受信できる。さらに、外部からの通信を受けるとき、通信端末装置100の動作モードは、自動的に切り替わる。したがって、ユーザが動作モードを切り替える必要がない。これによりユーザは、無駄な時間を消費することなく、目的とする通信をすぐに行うことができる。
〔実施形態8〕
本発明に係る第8の本実施形態について、図19および図20を参照して以下に説明する。
(通信システム6)
図19は、本発明の第8実施形態に係る通信システム5の概略構成を示す図である。この図に示すように、通信システム5は、公衆回線網を通じて基地局と相互に通信可能な親機190と、親機とローカル接続して相互に通信可能な子機190a,190bとを含んでいる。
(親機190)
通信システム6に含まれている親機100、子機100a、および子機100bの詳細について、図19を参照して以下に説明する。図19に示すように、本実施形態の親機190は、図6に示す通信端末装置60に、さらに、コンテンツ記憶部191、コンテンツ再生部192、コンテンツ情報送信部193、および再生データ送信部194を備えている構成である。
(コンテンツ記憶部191)
コンテンツ記憶部191は、通信端末装置190が再生できる各種コンテンツを格納している。このコンテンツ記憶部191は、親機190において、メモリの一部である。
(コンテンツ再生部192)
コンテンツ再生部192は、子機190aから再生のリクエストがあったコンテンツを、コンテンツ記憶部191から読み出し、再生する。これによりコンテンツ再生部192は、コンテンツが再生されたときに出力デバイス11から出力されるもの(たとえば音)を表す再生データを作成する。子機190bからリクエストがあった場合も、同様にする。
(コンテンツ情報送信部193)
コンテンツ情報送信部193は、コンテンツ記憶部191に格納されている、コンテンツのリストを、子機190aからのリクエストに応じて、子機190aに送信する。子機190bからリクエストがあった場合も、同様にする。
(再生データ送信部194)
再生データ送信部194は、コンテンツ再生部192が生成した再生データを、子機190aに送信する。子機190bに対しても、、同様にする。
(子機190a)
図19に示すように、子機190aは、再生データ受信部191a、再生データ再生部192a、コンテンツ情報取得部193a、およびコンテンツ選択指示部194aを備えている。
(再生データ受信部191a)
再生データ受信部191aは、親機190の再生データ送信部194から送信された再生データを受信し、一時メモリ19に格納する。
(再生データ再生部192a)
再生データ再生部192aは、再生データ受信部191aが受信した再生データを一時メモリ19から読み出し、再生する。これにより、再生データ再生部192aは、コンテンツを再生した結果(音、映像等)を、出力デバイス11に出力する。
(コンテンツ情報取得部193a)
コンテンツ情報取得部193aは、親機190が管理しているコンテンツのリストを、親機190から取得する。具体的には、コンテンツ情報取得部193aは、親機190がコンテンツ記憶部191に格納しているコンテンツのリストを、子機190aに送信するように、親機190にリクエストする。これによりコンテンツ情報取得部193aは、親機190から送信された、コンテンツのリストを受信し、コンテンツ記憶部191aに格納する。
(コンテンツ選択指示部194a)
コンテンツ選択指示部194aは、コンテンツのリストからユーザが選択したコンテンツを、親機190において再生するように、親機190に指示する。
(子機190b)
図19に示すように、子機190bは、再生データ受信部191b、再生データ再生部192b、コンテンツ情報取得部193b、およびコンテンツ選択指示部194bを備えている。子機190bが備えているこれら各部材は、子機190aが備えている各部材と同一であるため、説明を省略する。
(音楽データリストのリクエスト)
図20は、親機190において再生した作成した音データを、子機190aが取得し再生するときの処理の流れを示すフローチャートである。以下に説明する例では、親機190は、音楽データのリストを、コンテンツ記憶部191に格納している。子機190aにおいて、コンテンツ情報取得部193aが、音楽データのリストを子機190aに送信することを、通信端末装置190にリクエストする(ステップS201)。このリクエストに応じて、親機190では、コンテンツ情報送信部193が、音楽データのリストをコンテンツ記憶部191から読み出し、子機190aに送信する。子機190aでは、送信された音楽データリストを、コンテンツ情報取得部193aが受信し、一時メモリ19に格納する。
(楽曲の選択、および再生リクエスト)
子機190aでは、入出力制御部12が、一時メモリ19に記憶されている音楽データリストを読み出し、このリストに含まれている楽曲に関する情報を、ディスプレイなどの出力デバイス11に表示する。これにより、入力デバイス10を通じて、ユーザが、目的の楽曲(コンテンツ)を選択する。ユーザによる選択を、入出力制御部12が受け付け、その情報をコンテンツ選択指示部194aに通知する。コンテンツ選択指示部194aは、ユーザが選択した音楽データを再生するように、親機190にリクエストする(ステップS202)。
このリクエストを受けて、親機190では、コンテンツ再生部192が、コンテンツ選択指示部194aが指示した音楽データを再生できるアプリケーションを起動することによって、音楽データを再生する。これによりコンテンツ再生部192は、再生された音を示す音データ(再生データ)を生成する。再生データ送信部194は、音データを子機190aに送信する。子機190aでは、送信された再生データを、再生データ受信部191aが受信し、一時メモリ19に格納する。一時メモリ19に格納されている音データを、再生データ再生部192aが再生することによって、ヘッドホンやスピーカーなどの出力デバイス11に音声を出力する(ステップS204)。これによりユーザは、再生された音声を聴く。
親機190において、コンテンツ再生部192は、楽曲データの再生を終了したか否かを判定する(ステップS205)。終了しないと判定するとき、コンテンツ再生部192は、楽曲データの再生を繰り返す。一方、終了したと判定するとき、親機190の動作設定部161は、そのことを子機190aに通知する(ステップS205)。この通知を受信した子機190aは、再生終了処理を実行する(ステップS206)。これにより子機190aは、たとえば、待ち受け画面を表示する。親機190も同様に、再生終了処理を行う(ステップS206)。
(作用効果)
このように、再生データ受信部191aは、親機190がコンテンツを再生することによって生成した再生データを取得する。これにより、子機190aでは、たとえば、再生データを再生することによって、親機190のコンテンツを間接的に再生できる。したがって、親機190のコンテンツを再生できない子機190aであっても、親機190のコンテンツを再生できる。すなわち子機190aは、親機190のコンテンツを利用できる。したがって、各端末装置は同じコンテンツを持たなくてもよい。これにより子機190aのメモリを節約できる。
また、親機190のコンテンツ記憶部191に保存されている、音楽データなどの、著作権があるデータを、親機190だけでなく、本接続している子機190aも、再生できる。したがって、同じコンテンツを、ユーザは、親機190を通じてだけでなく、子機190aを通じても楽しむことができる。
(セキュアデータの転送)
次に、親機190が、子機190aに、著作権保護されているセキュアデータ(コンテンツデータ)を送信する例について、図21を参照して以下に説明する。図21は、親機190が子機190aにセキュアデータを送信するときにおける、親機190および子機190aがそれぞれ実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、子機190aは、セキュアデータを受信する準備を行う(ステップS211)。つぎに、親機190が、セキュアデータを送信する準備を行う。これにより親機190は、セキュアデータを送信できる状態になり、親機190のローカル通信部17が、セキュアデータを子機190aに送信する(ステップS213)。子機190aでは、ローカル通信部17が、セキュアデータを受信する。子機190aのローカル通信部17は、このとき、セキュアデータの受信を完了したか否かを判定する(ステップS213)。完了しないと判定するとき、ローカル通信部17は、セキュアデータの受信を続ける。一方、完了したと判定するとき、親機190は、子機190aに送信したセキュアデータを、コンテンツ記憶部191から削除する(ステップS214)。親機190は、セキュアデータを削除したことを、子機190aに通知する。この通知を受けた子機190aは、再生終了処理を実行する(ステップS215)。これにより子機190aは、たとえば、待ち受け画面を表示する。親機190も同様に、再生終了処理を行う(ステップS216)。
(作用効果)
以上のように、本実施形態では、親機190と子機190aとの間において、著作権を有するセキュアデータであっても、移動したりコピーしたりできる。したがって各端末装置は、同じ楽曲データなどのセキュアデータを、個別に用意しなくてもよい。これにより、ユーザが余計な出費を強いられることを防止できる。
(コンテンツの例)
なお、以上に説明した「コンテンツ」は、たとえば、通信端末装置(親機、子機)上で再生したり閲覧したりできる各種のデータを意味する。したがって、音楽データ、動画データ、画像データ、およびテキストデータなどが、コンテンツに該当する。また、コンテンツは、有償または無償を問わず、通信端末装置が入手したデータである。通信端末装置は、これらのデータを、インターネットを通じてダウンロードしたり、メールの添付ファイルとして受信したり、またはパーソナルコンピュータなどの他の機器と通信したりすることによって、入手できる。あるいは、ユーザ自身が通信端末装置において作成したデータも、コンテンツとして利用できる。
〔実施形態9〕
本発明に係る第9の本実施形態について、図22から図30を参照して以下に説明する。
(通信システム7)
図22は、本発明に係る通信システム7の概略構成を示す図である。この図に示す通信システム7は、公衆回線網を通じて基地局と相互に通信可能な親機Xと、親機Xとローカル接続して相互に通信可能な子機AおよびBとを含んでいる。通信システムに含まれている親機X、子機A、および子機Bの詳細について、図22を参照して以下に説明する。
(親機X)
図22に示すように、本実施形態の親機Xは、図3に示す通信端末装置30に、さらに、残金値記憶部221および残金値通知部222を備えている構成である。親機Xは、いわゆる電子マネー機能を有している。したがってユーザは、親機Xを使って買い物をしたり、サービスの料金を支払うことができる。
この親機Xでは、加入者情報カード14がカードインタフェース13に挿入されている。さらに、親機Xには、子機Aおよび子機Bが本接続している。したがって、親機Xの接続先記憶部102には、子機Aおよび子機Bが、接続元として登録されている。
(残金値記憶部221)
残金値記憶部221は、親機Xが管理している電子マネーの残金の値を格納している。ユーザは、親機Xを通じて、この残金値記憶部221に記憶されている値の残金を、電子マネーとして買い物やサービス利用料金の支払いに使用できる。
(残金値通知部222)
残金値通知部222は、親機Xに本接続している子機に、親機Xの残金値記憶部221に記憶されている電子マネーの残金値を通知する。この通知により、図22に示す例では、親機X、子機A、および子機Bは、電子マネーの残金値を共有して管理できる。
(子機A)
子機Aでは、加入者情報カード14はカードインタフェース13に挿入されていない。子機Aの接続先記憶部102には、接続先として、親機Xが登録されている。この子機Aは、残金値記憶部221aおよび残金値通知部222aを備えている。子機Aの残金値記憶部221aは、子機Aが管理している電子マネーの残金値を格納している。残金値通知部222aは、残金値記憶部221aに記憶されている、子機Aの電子マネー残金値を、親機Xに通知する。
(子機B)
子機Bでは、加入者情報カード14はカードインタフェース13に挿入されていない。子機Bの接続先記憶部102には、接続先として、親機Xが登録されている。この子機Bは、残金値記憶部221bおよび残金値通知部222bを備えている。子機Bの残金値記憶部221bは、子機Bが管理している電子マネーの残金値を格納している。残金値通知部222bは、残金値記憶部221bに記憶されている、子機Bの電子マネー残金値を、親機Xに通知する。
(処理の開始前)
電子マネー残金値を共有する前において、親機X、子機A、および子機Bは、それぞれ、自身の残金値のみを記憶している。この時点における、各端末装置が管理している残金値の具体例について、図23を参照して以下に説明する。
図23は、親機X、子機A、および子機Bが、互いの残金値を共有する前において、それぞれ管理している残金値を示す図であり、(a)は、親機Xが管理している残金値を示す図であり、(b)は、子機Aが管理している残金値を示す図であり、(c)は、子機Bが管理している残金値を示す図である。
図23(a)に示すように、親機Xは、親機Xの残金値として、「3000」を残金値記憶部221に格納している。図23(b)に示すように、子機Aは、子機Aの残金値として、「12000」を残金値記憶部221aに格納している。図23(c)に示すように、子機Bは、子機Bの残金値として、「5000」を残金値記憶部221bに格納している。
(親機Xと子機Aを接続)
親機X、子機A、および子機Bが、それぞれが管理している残金値を共有するときの処理の流れについて、図24を参照して以下に説明する。図24は、親機X、子機A、および子機Bが、それぞれが管理している残金値を共有するときの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、親機Xと子機Aとにおいて、残金値を共有する例について、以下に説明する。親機Xと子機Aとにおいて、双方の接続判定部32が、互いにローカル接続できるか否かを判定する。この判定結果に基づき、接続可能であれば、親機Xおよび子機Aは互いにローカル接続する(ステップS241)。
(親機Xと子機Aの残金値をシェアする)
本接続が確立したら、親機Xにおける残金値通知部222が、残金値記憶部221から親機Xの残金値を読み出し、子機Aに送信する。子機Aでは、親機Xから送信された残金値を、残金値通知部222aが受信し、親機Xの残金値として、残金値記憶部221aに格納する。つぎに、子機Aにおける残金値通知部222aが、残金値記憶部221aから子機Aの残金値を読み出し、親機Xに送信する。親機Xでは、子機Aから送信された残金値を、残金値通知部222が受信し、子機Aの残金値として、残金値記憶部221に格納する。
以上の処理により、まず、親機Xおよび子機Aが、互いの残金値を共有する(ステップS242)。このとき子機Aは、子機Aが現在管理している電子マネーの残金値を、親機Xに通知する。これにより、親機Xは、その情報を、加入者情報記憶部31に記憶する。残金値を正常に共有できたら、親機Xおよび子機Aは、ローカル通信部17を切断する。
(共有後の残金値)
図25は、親機Xおよび子機Aが互いの残金値を共有した後において、親機X、子機A、および子機Bがそれぞれ管理している残金値を示す図であり、(a)は、親機Xが管理している残金値を示す図であり、(b)は、子機Aが管理している残金値を示す図であり、(c)は、子機Bが管理している残金値を示す図である。
図25に示すように、親機Xは、親機Xおよび子機Aの残金値を、残金値記憶部221に格納している。さらに、子機Aも親機Xと同じく、親機Xおよび子機Aの残金値を、残金値記憶部221aに格納している。すなわち親機Xおよび子機Aは、両者の残金値を正常に共有している。一方、子機Bは、子機Bの残金値のみを残金値記憶部221bに格納している。すなわち、子機Bは、未だ、親機Xおよび子機Aとの間で残金値を共有していない。
(親機Xと子機Bを接続)
再び図24を参照して、つぎに、親機Xおよび子機Bが、互いの残金値を共有する処理に流れについて、説明する。親機Xと子機Bとにおいて、双方の接続判定部32が、互いにローカル接続できるか否かを判定する。この判定結果に基づき、接続可能であれば、親機Xおよび子機Bは、互いにローカル接続する(ステップS243)。
(親機Xと子機Bの残金値をシェアする)
本接続が確立したら、親機Xにおける残金値通知部222が、残金値記憶部221から親機Xの残金値を読み出し、子機Bに送信する。子機Bでは、親機Xから送信された残金値を、残金値通知部222bが受信し、親機Xの残金値として、残金値記憶部221bに格納する。つぎに、子機Bにおける残金値通知部222bが、残金値記憶部221bから子機Aの残金値を読み出し、親機Xに送信する。親機Xでは、子機Bから送信された残金値を、残金値通知部222が受信し、子機Bの残金値として、残金値記憶部221に格納する。
以上の処理により、親機Xおよび子機Bが、互いの残金値を共有する(ステップS244)。このとき子機Bは、子機Bが現在管理している電子マネーの残金値を、親機Xに通知する。これにより、親機Xは、その情報を、加入者情報記憶部31に記憶する。残金値を正常に共有できたら、親機Xおよび子機Bは、ローカル接続を切断する
(共有後の残金値)
図26は、親機Xおよび子機Bが互いの残金値を共有した後における、親機X、子機A、および子機Bがそれぞれ管理している残金値を示す図であり、(a)は、親機Xが管理している残金値を示す図であり、(b)は、子機Aが管理している残金値を示す図であり、(c)は、子機Bが管理している残金値を示す図である。
図25(a)に示すように、親機Xは、親機X、子機A、および子機Bの残金値を残金値記憶部221に格納している。また、図25(b)に示すように、子機Aは、親機Xおよび子機Aの残金値を残金値記憶部221aに格納している。一方、図25(c)に示すように、子機Bは、親機Xおよび子機Bの残金値を残金値記憶部221bに格納している。すなわち、親機Xおよび子機Bは、互いの残金値を正常に共有している。
(新たな子機登録があるか確認)
親機Xは、加入者情報記憶部31に記憶されている、各子機が管理している残金値と、残金値記憶部221に記憶されている、親機Xが管理している残金値とを、それぞれ比較する。これにより残金値の共有が完全でない子機を検索する。
(既に接続済みの子機の残金値を更新する)
残金値の共有が不完全な子機を検索すると、親機Xでは、接続判定部32が、その子機とローカル接続できるか否かを判定する。接続できるなら、ローカル接続部18が、親機Xとその子機とをローカル接続する。これにより親機Xに新たな子機が登録される。
(子機Aの残金値)
親機Xの残金値通知部222は、新たな子機が接続先記憶部102に登録されているか否かを判定する(ステップS245)。たとえば図25(a)(b)に示すように、親機Xと子機Aでは未だ残金値の共有が不十分である。すなわち子機Bの残金値を共有できていない。したがって親機Xには、子機Aが新たな子機として登録される。これにより親機Xの残金値通知部222は、親機Xが管理している子機Bの残金値を残金値記憶部221から読み出し、子機Aに通知する。子機Aでは、残金値通知部222aが、送信された残金値を受信し子、機Bの残金値として、残金値記憶部221aに格納する。
(子機Bの残金値)
また、図25(a)(c)に示すように、親機Xと子機Bとにおいても未だ残金値の共有が不十分である。すなわち子機Bの残金値を共有できていない。したがって親機Xには、子機Bが新たな子機として登録される。これにより親機Xの残金値通知部222は、親機Xが管理している子機Aの残金値を残金値記憶部221から読み出し、子機Bに通知する。子機Bでは、残金値通知部222bが、送信された残金値を受信し、子機Aの残金値として残金値記憶部221bに格納する。
以上の処理によって、親機X、子機A、および子機Bは、図26に示すように、互いの残金値を完全に共有する。すなわち、親機X、子機A、および子機Bは、いずれも、親機Xの残金値として「3000」、子機Aの残金値として「12000」、および子機Bの残金値として「5000」を、それぞれ管理している。
(残金値を出力)
親機Xは、残金値記憶部221に記憶している残金値をユーザに通知できる。この例について、図28を参照して以下に説明する。図28は、ユーザに残金値を通知できる親機Xの装置外観を示す図である。図28に示すように、親機Xは、入力デバイス10として残金表示ボタン281を備えている。さらに、出力デバイス11としてディスプレイ282を備えている。
図28では、親機Xのディスプレイ282の表示画面において、左下に、「残金表示」と表示されている。この表示は残金表示ボタン281の機能を示すものである。ここでいう機能とは、ユーザが残金表示ボタン281を押下した場合に通信端末装置280が実行する機能である。すなわちユーザが残金表示ボタン281を押下することによって、入出力制御部12は、親機Xの残金値記憶部221に記憶されている残金値をディスプレイ282に表示する。
親機Xが、残金値をディスプレイ282に表示するときの処理の流れについて、図29を参照して以下に説明する。図29は、親機Xが、電子マネーの残金値をディスプレイ282に表示するときの処理の流れを説明するフローチャートである。
(入力待ち)
まず、入出力制御部12は、ユーザによる入力を待っている(ステップS291)。つぎに、入出力制御部12は、残金を表示する指示が、ユーザによってなされたか否かを判定する(ステップS292)。具体的には、ユーザが残金表示ボタン281を押下したか否かを判定する。ユーザが残金表示ボタン281を押下したときと判定するとき、入出力制御部12は、残金値記憶部221から、親機Xの管理している残金値を読み出す(ステップS293)。入出力制御部12は、読み出した残金値を、ディスプレイ282に表示する(ステップS294)
(表示する残金値の例)
入出力制御部12がディスプレイ282に表示する残金値の例について、図30を参照して以下に説明する。図30は、入出力制御部12がディスプレイ282に表示する残金値の例を示す図である。この図に示すように、入出力制御部12は、残金値記憶部221に記憶されている、親機X、子機A、および子機Bの残金値を、ディスプレイ282に表示する。この表示を確認することによって、ユーザは、親機Xに記憶されている、親機Xの残金値を知ることができる。加えて、親機Xに記憶されている、子機Aおよび子機Bの残金も知ることができる。
(作用効果)
以上のように、本実施形態では、親機Xは、子機Aと、電子マネーの残金値の情報を共有する。したがって、親機Xを使用するユーザは、子機Aの残金値を親機Xにおいて確認できる。さらに、子機Aを使用するユーザも、親機Xの残金値を子機Aにおいて確認できる。これにより、たとえば、ユーザは、親機Xによって課金しようとした際に、子機Aの残金値を確認した上で、課金の要否を決定できる。したがって、余計な課金を未然に防止できる。
また、たとえば、子機Aの残金値通知部222aは、親機Xに保存されている、親機X以外の他の通信端末装置(すなわち子機B)の電子マネーの残金値を取得する。この子機Bも、ユーザが有している。これによりユーザは、自身が有している各通信端末装置に記憶されている残金値を、一台の通信端末装置を通じて一度に知ることができる。したがって、たとえば、子機Aを通じた電子マネーの余計な課金を、よりいっそう防止できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
(プログラムおよび記録媒体)
最後に、通信端末装置に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。すなわち通信端末装置1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、この制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記制御プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Randam Access Memory)、および、上記制御プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。
この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても、達成できる。この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアである通信端末装置1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。通信端末装置1に、この記録媒体を供給する。これにより、コンピュータとしての通信端末装置1(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。
プログラムコードを通信端末装置1に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわち、この記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また、通信端末装置1を、通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介して通信端末装置1に供給する。この通信ネットワークは、通信端末装置1にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえば、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Assymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。さらに、他の実施形態における通信端末装置についても、上述したように、通信端末装置1と同様に、プログラムおよび記録媒体として実現可能である。
本発明は、SIMカード(Subscriber Identity Module)またはUIM(User Identity Module)カードなどの、いわゆる加入者情報カードに対応した、携帯電話機などの通信端末装置として幅広く利用できる。
本発明の第1実施形態に係る通信端末装置1の要部構成を示すブロック図である。 加入者情報カードがカードインタフェースに挿入されていない通信端末装置を、加入者情報カードがカードインタフェースに挿入されている通信端末装置に、子機として接続するときに処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る通信端末装置の要部構成を示すブロック図である。 (a)は、通信端末装置が、加入者情報記憶部にカード特定情報を記憶するときの処理の流れの一例を示すフローチャートであり、(b)は、ローカル接続部が通信端末装置を本接続するときに、接続判定部が実行する本接続判定の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る通信端末装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る通信端末装置の要部構成を示すブロック図である 充電コネクタに接続されたときに通信端末装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係る通信端末装置の要部構成を示すブロック図である。 充電コネクタから外されたときに通信端末装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態に係る通信システムの概略構成を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る親機および子機の要部構成を示すブロック図である。 親機および子機との間における、データの同期処理の流れを説明するフローチャートである。 親機が実行するデータ同期処理の流れを示すフローチャートである。 子機が実行するデータ同期処理の流れを示すフローチャートである。 各端末が保持しているデータを示す図であり、(a)は、親機がデータ記憶部に格納しているデータの例を示す図であり、(b)は、子機がデータ記憶部に格納しているデータの例を示す図であり、(c)は、データ同期後に、親機がデータ記憶部に格納しているデータの例を示す図である。 本発明の第7本実施形態に係る通信端末装置の要部構成を示すブロック図である。 強制子機モードが設定されている通信端末装置が、強制的に子機として動作し、親機に接続するときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 外部からの通信要求が発生したときにおいて、通信端末装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第8実施形態に係る通信システムの概略構成を示す図である。 親機において再生した作成した音データを、子機が取得し再生するときの処理の流れを示すフローチャートである 親機190が子機190aにセキュアデータを送信するときにおける、親機190および子機190aがそれぞれ実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第9実施形態に係る通信システムの概略構成を示す図である。 親機および子機が、互いの残金値を共有する前においてそれぞれ管理している残金値を示す図であり、(a)は、親機が管理している残金値を示す図であり、(b)は、子機が管理している残金値を示す図であり、(c)は、子機が管理している残金値を示す図である。 親機および子機が、それぞれが管理している残金値を共有するときの処理の流れを示すフローチャートである。 親機および子機が互いの残金値を共有した後における、親機および子機がそれぞれ管理している残金値を示す図であり、(a)は、親機が管理している残金値を示す図であり、(b)は、子機が管理している残金値を示す図であり、(c)は、子機が管理している残金値を示す図である。 親機および子機が互いの残金値を共有した後における、親機および子機がそれぞれ管理している残金値を示す図であり、(a)は、親機が管理している残金値を示す図であり、(b)は、子機が管理している残金値を示す図であり、(c)は、子機が管理している残金値を示す図である。 互いの残金値を完全に共有した後における、親機および子機がそれぞれ管理している残金値を示す図であり、(a)は、親機が管理している残金値を示す図であり、(b)は、子機が管理している残金値を示す図であり、(c)は、子機が管理している残金値を示す図である。 ユーザに残金値を通知できる親機Xの装置外観を示す図である。 親機Xが、電子マネーの残金値をディスプレイに表示するときの処理の流れを説明するフローチャートである。 入出力制御部がディスプレイに表示する残金値の例を示す図である。
符号の説明
1 通信端末装置
5 通信システム
6 通信システム
7 通信システム
10 入力デバイス
11 出力デバイス
12 入出力制御部
13 カードインタフェース
14 加入者情報カード
15 カード挿入判定部(カード挿入判定手段)
17 ローカル通信部(直接通信手段、データ転送手段)
18 ローカル接続部
19 一時メモリ
16 公衆網通信部
30 通信端末装置
32 接続判定部(接続判定手段)
31 加入者情報記憶部
50 通信端末装置
51 親子判定部
52 通信不可警告部(通信不可警告手段)
53 通信可能通知部(通信可能通知手段)
60 通信端末装置
61 充電状態検出部
62 ユーザ通知部(カード挿入状態通知手段、着信状態通知手段)
81 着信状態検出部
100 親機(通信端末装置)
100a 子機(通信端末装置)
101 データ記憶部
102 接続先記憶部
103 同期開始部
104 データ同期部(データ同期手段)
160 通信端末装置
161 動作設定部
190 親機(通信端末装置)
190a 子機(通信端末装置)
191 コンテンツ記憶部
191a、191b 再生データ受信部
192 コンテンツ再生部(コンテンツ生成手段)
192a、192b 再生データ再生部(再生データ再生手段)
193 コンテンツ情報送信部
193a、193b コンテンツ情報取得部
194 再生データ送信部(再生データ送信手段)
194a、194b コンテンツ選択指示部
221、221a、221b 残金値記憶部
222、222a、222b 残金値通知部(残金値送信手段、残金値受信手段)
280 通信端末装置
281 残金表示ボタン
282 ディスプレイ

Claims (31)

  1. 加入者情報カードが挿入されているときに、公衆回線網を通じて通信できる通信端末装置であって、
    上記加入者情報カードが自装置に挿入されているか否かを判定するカード挿入判定手段と、
    上記カード挿入判定手段によって、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていないと判定されるとき、上記加入者情報カードが挿入され、上記公衆回線網を介して通信できる状態にあり、子機として接続されている通信端末装置と公衆通信網との通信を中継する、親機としての通信端末装置との間で上記公衆回線網を介さず直接通信し、上記親機を介することによって、上記公衆通信網を通じて通信する直接通信手段を備えていることを特徴とする通信端末装置。
  2. 上記親機と通信できないとき、その旨をユーザに警告する通信不可警告手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  3. 上記通信不可警告手段は、
    通信端末装置が親機と通信しているときと、していないときとで、ユーザに異なる警告を発することを特徴とする請求項2に記載の通信端末装置。
  4. 上記親機と通信可能になったことをユーザに通知する通信可能通知手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  5. 通信端末装置が充電状態であるときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かをユーザに通知するカード挿入状態通知手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  6. 上記カード挿入状態通知手段は、
    通信端末装置が充電状態でなくなったときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かを、ユーザに通知することを特徴とする請求項5に記載の通信端末装置。
  7. 通信端末装置が着信状態であるときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かをユーザに通知するカード挿入状態通知手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  8. 通信端末装置に記憶されているデータを、上記親機に記憶されているデータと同期させるデータ同期手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  9. 通信端末装置が子機として動作するか否かを設定する動作設定手段をさらに備え、
    上記直接通信手段は、
    通信端末装置が子機として動作することが上記動作設定手段によって設定されているとき、上記親機と直接通信する請求項1に記載の通信端末装置。
  10. 上記親機がコンテンツを再生することによって生成した再生データを取得する再生データ取得手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  11. 上記親機に保存されている、著作権を有するコンテンツを取得するコンテンツ取得手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  12. 上記親機に保存されている、上記親機が使用できる電子マネーの残金値を取得する残金値取得手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  13. 上記残金値取得手段は、
    上記親機に保存されている、上記親機以外の他の通信端末装置の電子マネーの残金値を取得することを特徴とする請求項12に記載の通信端末装置。
  14. 加入者情報カードが挿入されているときに、公衆回線網を通じた通信を実行できる通信端末装置であって、
    上記加入者情報カードが自装置に挿入されているか否かを判定するカード挿入判定手段と、
    上記カード挿入判定手段によって、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていると判定されるとき、上記加入者情報カードが挿入されていない、子機としての通信端末装置と、上記公衆回線網を介さず直接通信することによって、上記子機が上記公衆回線網を通じて通信することを中継する直接通信手段とを備えていることを特徴とする通信端末装置。
  15. 上記加入者情報カードに記憶されている加入者情報と、上記子機にあらかじめ設定されている加入者情報とが一致するか否かを判定する加入者情報判定手段をさらに備え、
    上記直接通信手段は、
    上記2つの加入者情報が、加入者情報判定手段によって一致すると判定されたとき、上記子機と通信することを特徴とする請求項14に記載の通信端末装置。
  16. 上記子機と通信できないとき、その旨をユーザに通知する通信不可警告手段をさらに備えていることを特徴とする請求項14に記載の通信端末装置。
  17. 上記子機と通信可能になったことをユーザに通知する通信可能通知手段をさらに備えていることを特徴とする請求項14に記載の通信端末装置。
  18. 通信端末装置が充電状態であるときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていることをユーザに通知するカード挿入状態通知手段をさらに備えていることを特徴とする請求項14に記載の通信端末装置。
  19. 上記カード挿入状態通知手段は、
    通信端末装置が充電状態でなくなったときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されているか否かを、ユーザに通知することを特徴とする請求項18に記載の通信端末装置。
  20. 通信端末装置が着信状態であるときに、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていることをユーザに通知するカード挿入状態通知手段をさらに備えていることを特徴とする請求項14に記載の通信端末装置。
  21. 通信端末装置に記憶されているデータを、上記子機との間で同期させるデータ同期手段をさらに備えていることを特徴とする請求項14に記載の通信端末装置。
  22. 複数の上記子機と通信接続しているとき、受信したデータを、データの内容に応じて、複数の上記子機に振り分けて転送するデータ転送手段を備えていることを特徴とする請求項14に記載の通信端末装置。
  23. コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
    上記コンテンツ再生手段が上記コンテンツを再生することによって生成した再生データを、上記子機に提供する再生データ提供手段をさらに備えていることを特徴とする請求項14に記載の通信端末装置。
  24. 上記子機に保存されている、上記子機が使用できる電子マネー残金の値を取得する残金値取得手段をさらに備えていることを特徴とする請求項14に記載の通信端末装置。
  25. 通信端末装置に保存されている電子マネー残金の値を、上記子機に送信する残金値送信手段をさらに備えていることを特徴とする請求項24に記載の通信端末装置。
  26. 上記残金値送信手段は、
    通信端末装置に保存されている、上記子機以外の他の子機の電子マネーの残金値を、上記子機に送信することを特徴とする請求項25に記載の通信端末装置。
  27. 請求項1に記載の通信端末装置と、請求項14に記載の通信端末装置とを含んでいることを特徴とする通信システム。
  28. 加入者情報カードが挿入されているときに、公衆回線網を通じて通信できる通信端末装置に、他の通信端末装置と直接通信させる通信方法であって、
    上記加入者情報カードが自装置に挿入されているか否かを判定するカード挿入判定ステップと、
    上記カード挿入判定ステップによって、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていないと判定されるとき、上記加入者情報カードが挿入され、上記公衆回線網を介して通信できる状態にあり、子機として接続されている通信端末装置と公衆通信網との通信を中継する、親機としての通信端末装置との間で上記公衆回線網を介さず直接通信し、上記親機を介することによって、上記公衆通信網を通じて通信する直接通信ステップを含んでいることを特徴とする通信方法。
  29. 加入者情報カードが挿入されているときに、公衆回線網を通じた通信を実行できる通信端末装置に、他の通信端末装置と直接に通信させる通信方法であって、
    上記加入者情報カードが自装置に挿入されているか否かを判定するカード挿入判定ステップと、
    上記カード挿入判定ステップによって、上記加入者情報カードが通信端末装置に挿入されていると判定されるとき、上記加入者情報カードが挿入されていない、子機としての通信端末装置と、上記公衆回線網を介さず直接通信することによって、上記子機が上記公衆回線網を通じて通信することを中継する直接通信ステップとを含んでいることを特徴とする通信方法。
  30. 請求項1〜26のいずれか1項に記載の通信端末装置を動作させる通信プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための通信プログラム。
  31. 請求項30に記載の通信プログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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