JP4919293B2 - 携帯端末 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末に関し、例えば、携帯端末の機能を制限するものに関する。
携帯電話には、SIMカード(Subscriber Identity Module Card)と呼ばれるICチップを装着できるものがある。SIMカードには、電話番号を特定する固有の番号が付与されており、これにより携帯電話は当該電話番号にて通話可能となる。
そのため、携帯電話のSIMカードを入れ替えると、当該携帯電話を、入れ替え後のSIMカードに対応した他の携帯電話として使用できるようになる。
ところで、携帯電話の販売元事業者は、販売促進費を負担して、携帯電話の店頭での価格を本来の価格より低く設定する場合がある。
そうすると、この安い携帯電話を購入して、その後、販売元事業者との契約を解除することにより携帯電話本体を安く調達し、海外など、他事業者のSIMカードを装着して、他事業社向けの携帯電話として不正に売買される可能性がある。
これを防ぐために、SIMロックという技術が用いられている。これは、携帯電話に装着されたSIMカードが、所定の条件を満たさない場合に、携帯電話の機能を制限するものである。
このようなものとして、次の特許文献1の「移動通信端末をロックする方法」がある。
特開2004−166215公報
この技術は、新たなSIMカードが装着された場合、ユーザに個人識別番号を入力させて認証し、認証されない場合は操作をロックするものもある。
この技術は、本人以外の第三者の使用を防止するものであるが、この他に、所定の事業者以外のSIMカードを使用不可にするSIMロックも用いられている。
この技術は、携帯電話とSIMカードのそれぞれに事業者コードを記憶しておき、両者が一致する場合に携帯電話を使用できるようにするものである。これによって、携帯電話を他事業者に使用されることを防止することができる。
例えば、国内で使用している携帯電話を海外で使用したい場合など、販売元事業者以外の通信事業者のSIMカードを装着したい場合があったが、上述のSIMロックにより他事業者のSIMカードを利用することができなかった。
そのため、SIMカードによる機能制限をある程度緩和して欲しいとの要望があった。
そこで、本発明は、事業者情報を記憶した記憶媒体(SIMカードなど)の使用制限を、一定の条件下で解除できるようにすると共に、契約状態により一部機能の制限を行うことを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、所定の通信事業者を特定する特定事業者情報を記憶する特定事業者情報記憶手段と、通信事業者を特定する事業者情報を記憶したICチップを装着する装着手段と、前記装着したICチップから事業者情報を取得する事業者情報取得手段と、前記取得した事業者情報で特定される通信事業者の通信システムを用いて通信する通信手段と、前記取得した事業者情報と前記記憶した特定事業者情報が一致しない場合は、所定の機能を制限する制限手段と、前記所定の通信事業者との契約の有効性を確認する確認手段と、前記有効性が確認できた場合に、所定の期間、前記制限手段による制限を解除する解除手段と、を具備したことを特徴とする携帯端末を提供する。
請求項2に記載の発明では、前記制限手段により制限される機能は、前記通信手段による通信機能および/もしくは前記通信機能以外の機能であることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末を提供する。
請求項に記載の発明では、前記所定の期間の経過を計測するための時間計測手段を具備し、前記時間計測手段は、時間の計測値を不揮発メモリに記憶することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯端末を提供する。
請求項に記載の発明では、前記確認手段は、前記所定の通信事業者の通信システムにアクセスして、当該通信システムから所定の応答を得ることにより契約の有効性を確認することを特徴とする請求項1から請求項までのうちの何れか1の請求項に記載の携帯端末を提供する。
請求項に記載の発明では、前記確認手段は、前記通信手段を用いて前記所定の通信事業者の通信システムにアクセスすることを特徴とする請求項に記載の携帯端末を提供する。
請求項に記載の発明では、前記所定の応答は、前記所定の通信事業者の通信システムが行う位置登録、前記通信手段が行う発信の受け付け、前記通信手段への着信、のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項、又は請求項に記載の携帯端末を提供する。
請求項に記載の発明では、前記確認手段は、前記所定の通信事業者の通信システムにアクセスして、契約状態の確認要求を行い、前記所定の応答は、当該確認要求に対する確認結果であることを特徴とする請求項、又は請求項に記載の携帯端末を提供する。
請求項に記載の発明では、パスワードの入力を受け付けるパスワード受付手段を具備し、前記制限手段は、前記パスワード受付手段から所定のパスワードが入力された場合に制限を解除することを特徴とする請求項1から請求項までのうちの何れか1の請求項に記載の携帯端末を提供する。
本発明によれば、所定の事業者との通信契約の存在を条件として、事業者情報を記憶した記憶媒体の使用制限を解除することができる。
(1)実施の形態の概要
本実施の形態に係る携帯電話は、携帯電話の販売元事業者との契約が適切に成されていることを条件に、一定期間、他事業者のSIMカードを利用できるようにするものである。
以下、図1を用いて、本実施の形態の概要について説明する。
携帯電話3は、携帯電話3の販売元事業者がユーザに販売したものであり、販売元事業者との通信契約が成されている。
販売元システム4は、販売元事業者がユーザに提供している通信システムであり、販売元SIMカード5は、販売元事業者が携帯電話3のユーザに提供したSIMカードである。
携帯電話3は、販売元SIMカード5を装着することにより、販売元システム4と通信可能となり、携帯電話3は、販売元システム4を介して携帯電話網やインターネットなどに接続することができる。
また、携帯電話3は、他事業者のSIMカードが装着された場合、これを検知する機能を備えており、この場合、携帯電話3の機能をSIMロックにより制限する。
しかし、携帯電話3は、販売元システム4にアクセスして販売元事業者との契約の有効性を確認する機能を備えており、これによって当該契約の有効性が確認された場合、SIMロックを一定期間解除する。
このように、携帯電話3は、原則として他事業者のSIMカードの使用を制限するが、販売元システム4と通信することにより販売元事業者との契約を確認した場合、一定期間の間SIMロックによる機能制限を解除する。
他社システム6は、海外で携帯電話による通信サービスを提供している事業者が運営するシステムであり、現地の携帯電話網やインターネットなどに接続することができる。
ユーザは、海外に行った際に、当該事業者と契約して当該事業者の他社SIMカード7を取得し、携帯電話3に装着する。
携帯電話3は、一定期間の間、SIMロックによる機能制限が解除されているため、他社SIMカード7が装着されると、当該事業者の携帯電話3として機能し、他社システム6に接続することができる。これによって、ユーザは、海外でも携帯電話3で通話やインターネットへの接続などを行うことができる。
携帯電話3が販売元事業者との契約を確認する方法としては、次のように、販売元システム4が行う携帯電話3の位置登録機能を用いたもの、携帯電話3から販売元システム4への発信を用いたもの、販売元システム4から携帯電話3への着信を用いたものがある。
これらは、何れも販売元システム4のネットワークにアクセスすることによって行うので、ネットワークアクセス認証と呼ぶことにする。
(位置登録を用いた契約確認)
販売元システム4は、携帯電話3と通信することにより携帯電話3の現在位置を検知して所定のサーバに位置登録しているが、この際に、販売元システム4は、携帯電話3との契約状態を確認している。
販売元システム4は、携帯電話3を位置登録した場合、その通知を携帯電話3に行うため、携帯電話3は、この通知により、適切に契約が成されていることを検知することができる。
(発信、又は着信を用いた契約確認)
販売元システム4は、携帯電話3からの発信を受け付ける場合や、携帯電話3への着信を受け付ける場合、携帯電話3の契約状態を確認している。
このため、携帯電話3は、発信や着信が行えることにより、適切に契約が成されていることを検知することができる。
このように、携帯電話3は、ネットワークアクセス認証により販売元事業者との契約を確認し、当該確認が成された場合に、SIMロックによる機能制限を一時的に解除することができる。
また、位置登録や発着信は、販売元システム4が通常行っている処理であるため、新たな設備投資を行うことなく、携帯電話3に契約を確認できる機能を実装することができる。
なお、この概要では、携帯電話3を海外に持ち出す場合を例にしているが、これは、携帯電話3を国内外で使用する場合に限定するものではなく、例えば、A社が販売した携帯電話3のSIMロックを一時解除して、B社のSIMカードを装着し、携帯電話3をB社の携帯電話として使用したい場合に広く適用することができる。
(2)実施の形態の詳細
図2は、本実施の形態に係る携帯電話3の構成を説明するためのブロック図である。
キー入力部32は、各種キーや操作ボタンを備えており、ユーザから文字、数字、記号など入力やアイコン操作などを受け付ける。
ユーザは、キー入力部32を操作することにより、携帯電話3で通話したり、ネットワークに接続したり、あるいは、メニュー画面を操作したりすることができる。
表示部33は、液晶ディスプレイなどの表示装置を備えており、例えば、登録済みの電話番号を選択可能に表示するなど、通話を支援する画面や、ウェブページを表示するためのブラウザ画面や、携帯電話3を操作したり、各種設定を行うためのメニュー画面を表示したりする。
SIM部34は、SIMカードを接続するインターフェースであって、SIMカードを物理的、及び電気的に接続するようになっている。
SIM部34に装着するSIMカードは、販売元事業者による販売元SIMカード5であってもよいし、他事業者の他社SIMカード7であってもよい。
ただし、SIM部34に他社SIMカード7が装着された場合は、原則として(即ち、機能制限を解除していない場合)携帯電話3の機能が制限されることになる。
SIMカードは、ICチップを内蔵しており、当該ICチップに通信システムを運営する事業者の事業者コードや、図示しないが、当該事業者がユーザを認証するためのユーザ認証情報などが記憶されている。
事業者コードは、通信事業者を特定する事業者情報として機能し、このため、SIM部34は、通信事業者を特定する事業者情報を記憶したICチップを装着する装着手段として機能している。
タイマ部38は、時間を計測する機能部であり、時間Ptaの経過を計測するPta計測部51が形成されている。
後述するように、携帯電話3は、Pta計測部51が計測するPtaを単位として、機能制限を解除している期間を計測する。
揮発メモリ36は、例えば、RAM(Random Access Memory)などによって構成された揮発性の記憶媒体である。
揮発メモリ36は、携帯電話3の電源から電力が供給している間は、記憶内容を保持することができる。
揮発メモリ36には、制限状態移行時間Rtの現在値であるRt61と、書込時間Ptbの現在値であるRtb62が記憶されている。
Pta、Ptb、及びRtの関係については後述する。
なお、携帯電話3を電源オフとする場合、携帯電話3は、これらRt61、Ptb62の値を不揮発メモリ37に退避させ、電源オンとなった場合に、退避させた値を揮発メモリ36に書き込んで復元するようになっている。
このため、携帯電話3を正常に終了する限り、揮発メモリ36に記憶されているRt61、Ptb62の値は保存される。また、この時オフした経過時間を内部で計測して記憶しておき、オンした時にその経過時間をRt、Ptbから差し引くことも出来る。
不揮発メモリ37は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)などによって構成された不揮発性の記憶媒体である。
不揮発メモリ37は、携帯電話3の電源から電力の供給が無くても記憶内容を保持することができる。
不揮発メモリ37には、販売元事業者コード70、制限フラグ71、制限状態移行時間Rt72、契約状態フラグ73、及び販売元ユーザ認証情報74などが記憶されている。
販売元事業者コード70は、携帯電話3の販売元である通信事業者の事業者コード、即ち、販売元システム4を運営する通信事業者を特定する情報である。
販売元事業者コード70は、SIM部34に装着されたSIMカードが販売元事業者のものであるか否かを確認するのに用いられる。このため、不揮発メモリ37は、所定の通信事業者(販売元事業者)を特定する特定事業者情報(販売元事業者の事業者コード)を記憶する特定事業者情報記憶手段として機能している。
なお、本実施の形態では、所定の通信事業者を特定する特定事業者情報を不揮発メモリ37に記憶したが、これは一例であって、例えば、SIMカード判別プログラムの中に書き込まれてあってもよいし、他の記憶装置に記憶されていてもよい。
制限フラグ71は、オンとオフの2値が可能であり、機能制限を行う場合はオンに設定され、機能制限を行わない場合はオフに設定される。
制御部31は、制限フラグ71がオンに設定されている間は携帯電話3の機能制限を実施する。
不揮発メモリ37内の制限状態移行時間Rt72は、通常の手順に従って電源がオフされた時の制限状態移行時間Rt61と、書込時間Ptb62のタイムアップ時の制限状態移行時間Rt61を記憶する。ここで、書込時間Ptb62のタイムアップ時の制限状態移行時間Rt61を記憶する理由は、揮発メモリ36に記憶したRt61が何らかの理由により使用不可となった場合のバックアップとするためである。
例えば、携帯電話3を正常終了せずに電源を抜くなどの異常終了を行った場合、携帯電話3は、Rt61を退避させることができず、消去されてしまう場合がある。
このように、何らかの理由により、Rt61が有効性を失った場合、制御部31は、不揮発メモリ37内の制限状態移行時間Rt72に記憶された書込時間Ptb62のタイムアップ時の制限状態移行時間Rt61を揮発メモリ36に書き込んでRt61を復元する。
以上のように、制御部31は、タイマ部38などによって、所定の期間(制限を解除する期間)の経過を計測し(時間計測手段)、時間の計測値(Rt)を不揮発メモリ37に記憶する。
契約状態フラグ73は、携帯電話3が販売元事業者と契約中であるか否かを表し、契約が成されている場合はオンに設定され、契約が成されていない場合はオフに設定される。
これは、携帯電話3が、販売元システム4のサーバと通信して自動的に設定するものである。
携帯電話3は、契約状態フラグ73によって、販売元事業者との契約を確認することができるが、契約状態フラグ73がオンであっても契約が解除されている場合があるため(例えば、携帯電話3の電池を抜いて、紛失したとの偽の申告が成された場合)、携帯電話3は、更に、販売元システム4にアクセスしてネットワークアクセス認証を行い、契約状態の確認を行う。
販売元ユーザ認証情報74は、販売元システム4がユーザを認証するのに用いられる。販売元ユーザ認証情報74が、販売元システム4で認証されることにより、携帯電話3は販売元システム4を用いて通信サービスを受けれるようになる。
制御部31は、携帯電話3を制御する機能部であり、機能管理部41、送受信制御部42、切替部43、機能制限部44、その他の機能部を備えている。
機能管理部41は、キー入力部32からキー入力を受け付けたり、表示部33に画面を表示したり、送受信制御部42を介して販売元システム4や他社システム6などと通信したりする。
送受信制御部42は、アンテナを備えており、通信事業者の基地局と無線通信する機能部であり、例えば、基地局に対してはTDD(Time Division Duplex:時分割複信)方式にて通信することができる。
ここで、TDD方式とは、無線通信で同時に送受信を行うための方式の1つで、通信回線を時間軸で細かく分割し、同じ周波数で送信と受信を切り替えるものである。
制御部31は、SIM部34に装着されたSIMカードが他社SIMカード7であった場合、機能制限解除中であれば他社システム6に接続して通信し、販売元SIMカード5であった場合は、販売元システム4に接続して通信する。
このため、制御部31は、送受信制御部42を用いて、ICチップ(SIMカード)から取得した事業者情報(事業者コード)で特定される通信事業者の通信システムを用いて通信する通信手段を備えている。
切替部43は、SIM部34にSIMカードが装着されている場合、これを機能管理部41に接続し、SIMカードが装着されていない場合、機能制限部44を機能管理部41に接続する。
前者の場合、機能管理部41は、SIM部34に装着されたSIMカードを用いて、携帯電話3を当該SIMカードの事業者の携帯電話として機能させ、後者の場合、機能管理部41は、販売元ユーザ認証情報などを用いて携帯電話3を販売元システム4の携帯電話として機能させる。
機能制限部44は、次のように、(1)SIMカードの事業者確認、(2)契約状態の確認、(3)機能制限の制御、(4)機能制限解除期間の管理、などの処理を行う。
(1)SIMカードの事業者確認。
機能制限部44は、SIM部34にSIMカードが装着されると、そのSIMカードに記憶されている事業者コードを読み取って、販売元事業者コード70と比較する。
両者が一致する場合、機能制限部44は、制限フラグ71をオフに設定し、機能制限は行わない。
一方、両者が一致しない場合、機能制限部44は、原則として(即ち、機能制限を解除している期間で無い場合)制限フラグ71をオンに設定し、機能制限を行って通信できないようにする。
このように、制御部31は、(SIM部34に)装着したICチップから事業者情報(事業者コード)を取得する事業者情報取得手段と、当該取得した事業者情報と(不揮発メモリ37に)記憶した特定事業者情報(販売元事業者の事業者コード)が一致しない場合は、通信手段による通信機能を制限する制限手段を備えている。
(2)契約状態の確認。
機能制限部44は、契約状態フラグ73を確認し、契約状態が有効であるか否かを確認する。
そして、契約状態が有効であった場合、機能制限部44は、更にネットワークアクセス認証により契約状態の有効性を確認する。
このように、制御部31は、所定の通信事業者(販売元事業者)との契約の有効性を確認する確認手段を備えている。
そして、当該確認手段は、前記所定の通信事業者の通信システム(販売元システム4)にアクセスして、当該通信システムから所定の応答(ネットワークアクセス認証による応答)を得ることにより契約の有効性を確認する。なお、契約の有効性の確認を契約状態フラグ73のみによって行うことも可能である。
更に、当該確認手段は、契約の有効性の確認に際して、制御部31の通信手段を用いて当該所定の通信事業者の通信システムにアクセスする。
また、後のフローチャートで詳述するが、この所定の応答には、所定の通信事業者の通信システム(販売元システム4)が行う位置登録、(販売元システム4による)通信手段が行う発信の受け付け、(販売元システム4から)通信手段への着信、のうちの少なくとも1つである。
(3)機能制限の制御。
機能制限部44は、ネットワークアクセス認証で契約が有効であることを確認した場合、制限フラグ71をオフに設定し、契約の有効性が確認できなかった場合、制限フラグ71をオンに設定する。
この時、機能制限部44は、契約の有効性が確認できた場合、SIMカードの事業者コードと販売元事業者コード70が一致しない場合であっても制限フラグ71をオフにし、機能制限を解除する。
このように、機能制限部44は、制限フラグ71の設定において、ネットワークアクセス認証による契約有効性の確認を、事業者コードの一致性に優先させる。
そして、上記のように、制御部31は、(契約の)有効性が確認できた場合に、制限手段による制限を解除する解除手段を備えている。
(4)機能制限解除期間の管理。
機能制限部44は、Pta計測部51でPtaを計測し、揮発メモリ36にRt61、Ptb62を記憶し、不揮発メモリ37にRt72を記憶することにより、機能制限を解除する期間の計測を行う。このように、制御部31は、所定の期間、制限手段による制限を解除する。
ここで、図4を用いて、Pta、Ptb、及びRtの関係について説明する。
Rtは、制限状態の解除を終了するタイミングを計測する時間(換言すれば、他社SIMカード7を使用できる残使用時間)であり、Ptbは、Rtを更新するタイミングを計測する時間であり、何れもPtaを単位として計測される。
図4の例では、一例として、Rtの初期値は5Pta、Ptbの初期値は3Ptaとなっている。
機能制限部44は、Pta計測部51がPtaを計測するごとに(即ち、タイムアウトするごとに)、Rt61とPtb62をPtaずつデクリメント(減算)していく。そして、機能制限部44は、Ptb62が0となった時点で、Rt61の現在値をRt72として揮発メモリ36に書き込んで、これをRt72として記憶する。
更に、機能制限部44は、Rt61が0となった時点で制限フラグ71をオンにし、制限状態の解除を終了する(即ち、制限状態にする)。
なお、上では、Rt=5Pta、Ptb=3Ptaに設定したが、これは一例であって、例えば、Rt=100Pta、Ptb=2Ptaとし、2Pta経過するごとにRt72を更新し、100Ptaで機能制限解除を終了するといったように、定期的にRt72を最新値に更新するように構成することもできる。
携帯電話3は、以上のように構成されており、制御部31は、ネットワークアクセス認証によって販売元事業者との契約状態が有効であることを確認すると、Rtの間、制限フラグ71をオフにして機能制限を解除する。
なお、本実施の形態では、機能制限を解除する期間をRtとしたが、無期限とすることも可能である。この場合は、時間を計測する必要がない。
ところで、機能制限の内容は、各種考えられるが、例えば、SIM部34の機能停止(タイプ1)、電源オフ、及び起動停止(タイプ2)、他社SIMカード7の認証情報による通信動作の停止(タイプ3)、他社SIMカード7による一部通信動作の規制(タイプ4)、カメラ、テレビなどの付加機能の停止(タイプ5)などが考えられる。
どのような機能制限を携帯電話3に課すかは、販売元事業者が任意に設定することができるが、本実施の形態では、携帯電話3と他社システム6の通信を一部制限、又は不可とすることにより他社SIMカード7による通信機能を制限することにする。
次に、図3を用いて携帯電話3の他の構成について説明する。
この例に係る携帯電話3は、販売元SIM部35を備えており、販売元事業者が提供した販売元SIMカード5を販売元SIM部35に装着するようになっている。
販売元SIMカード5には、契約状態フラグ73、販売元ユーザ認証情報74、販売元事業者コード75などが記憶されている。
即ち、図2の例では、契約状態フラグ73、販売元ユーザ認証情報74が不揮発メモリ37に記憶されていたのに対し、本実施の形態では、これらのデータが販売元SIMカード5に記憶され、着脱可能となっている。
機能制限部44は、販売元SIMカード5から販売元事業者コード75を読み取って販売元事業者コード70と比較し、両者が一致する場合は、機能制限を行わず、両者が一致しない場合は機能制限を実施する。
図3の携帯電話3では、販売元システム4にネットワークアクセス認証を行う場合、販売元SIMカード5を装着する必要があるため、少なくともネットワークアクセス認証時には販売元SIM部35に販売元SIMカード5を装着する必要がある。
なお、図3では、SIM部34と販売元SIM部35を別に形成してあるが、これは販売元SIMカード5と他社SIMカード7の仕様が同じであれば一体として形成することもできる。
この場合、ユーザは、販売元SIMカード5を装着してネットワークアクセス認証を受けた後、販売元SIMカード5を他社SIMカード7に交換して携帯電話3を使用する。
次に、図5を用いて、携帯電話3がネットワークアクセス認証するためのシステム構成について説明する。
販売元システム4は、販売元基地局11、販売元ネットワーク12、位置登録サーバ13、認証サーバ15などを用いて構成されている。
販売元基地局11は、販売元事業者と契約している携帯電話3を無線通信によって接続するための基地局である。
図5では、販売元基地局11を1つのみ示しているが、これは複数存在する。
即ち、販売元基地局11は、例えば、半径数km程度の通信エリアを担当しており、販売元システム4は、販売元基地局11を地理的に分布させることにより広範囲に渡って通信エリアを設定している。
販売元ネットワーク12は、販売元基地局11、位置登録サーバ13、認証サーバ15などを接続するためのネットワークである。
位置登録サーバ13は、携帯電話3の位置登録を行うサーバであって、携帯電話3の現在位置(携帯電話3が存在する通信エリア)を位置登録データベース14に登録する。
認証サーバ15は、携帯電話3の契約状況を確認するサーバ装置であって、位置登録サーバ13が携帯電話3の位置登録などを行う際に携帯電話3の契約状況を認証する。
認証サーバ15は、加入者登録データベース16を備えており、加入者登録データベース16には、販売元ユーザ認証情報を用いて、当該携帯電話3が契約されているか否かを判断するための情報が記憶されている。
このように構成された販売元システム4において、位置登録は次のようにして行われる。
個々の販売元基地局11は、報知情報と呼ばれる固有の情報を電波で放射している。
そして、携帯電話3は、報知情報をサーチすることにより販売元基地局11を探索し、最も電波の強度が高い報知情報を発している販売元基地局11(即ち、最寄りの販売元基地局11)を検知して接続する。
携帯電話3は、販売元基地局11と接続すると、位置登録サーバ13に販売元ユーザ認証情報を送信して位置登録要求を行う。
位置登録サーバ13は、携帯電話3から販売元ユーザ認証情報を受信すると、これを認証サーバ15に送信して携帯電話3が契約中であるか否かを認証してもらい、携帯電話3が認証されると、携帯電話3の現在位置を位置登録データベース14に登録する。
位置登録サーバ13は、携帯電話3の位置登録を行うと、当該位置登録が成された旨の通知を携帯電話3に対して行い、これによって、携帯電話3は、自己が位置登録されたことを検知することができる。
そして、携帯電話3は、位置登録されることにより、自己の契約状態が有効であることを確認することができる。
また、販売元システム4は、携帯電話3から発信を受ける場合、又は携帯電話3への着信を行う場合も、携帯電話3の契約状態を確認し、契約が確認された場合に、通信回線を確立し、携帯電話3に対して発着信を行う。
そのため、携帯電話3は、販売元システム4に対する発信が成功することにより、また、販売元システム4からの着信を受けることにより、自己の契約状態が有効であることを確認することができる。
このように、携帯電話3は、位置登録、発信、着信の何れのネットワークアクセス認証を用いて契約状態を確認することができるが、携帯電話3をこれら3つの全て行えるように構成する必要は無く、これらのうちの何れか1つ、あるいは2つを用いて契約状態を確認するように構成することもできる。
次に、フローチャートを用いて、以上のように構成された携帯電話3が行う動作について説明する。
これらのフローチャートで携帯電話3が行う処理は、制御部31が行うものである。
なお、SIM部34には他社SIMカード7が装着されているものとする。
図6は、携帯電話3が制限処理を行う手順を説明するためのフローチャートである。
携帯電話3は、起動すると、まず、不揮発メモリ37(図2)や販売元SIMカード5(図3)に記憶されている契約状態フラグ73を読み取り、携帯電話3の内部で契約状態を確認する(ステップ5)。
携帯電話3は、契約状態フラグ73がオフである場合、契約が解約済みであると判断し(ステップ5;解約済み)、制限フラグ71をオンに設定し(ステップ65)、携帯電話3の機能制限を実行する(ステップ70)。
一方、契約状態フラグ73がオンである場合、携帯電話3は、契約状態フラグ73に関しては契約中であると判断し(ステップ5;契約中)、更に、販売元システム4で契約中となっているか確認するためにネットワークアクセス認証を行う(ステップ10)。
ネットワークアクセス認証によって認証されなかった場合(ステップ15;N)、携帯電話3は、ステップ65に処理を移行する。
一方、ネットワークアクセス認証によって認証された場合(ステップ15;Y)、携帯電話3は、制限フラグ71をオフにすることにより、これをクリアして(ステップ20)、制限状態を解除する。
次いで、携帯電話3は、揮発メモリ36にRt61の初期値(図4の例では5Pta)を設定することにより、これをリセットすると共にPta計測部51によるPtaの計測を開始する(ステップ25)。
そして、携帯電話3は、Ptaの計測を続行する(ステップ30)。
なお、ネットワークに接続ができなかったなど、何らかの理由によりネットワーク認証が成されず、契約状態の判定が不能な場合(ステップ15;判定不能)、携帯電話3は、ステップ30(ステップ35やステップ40でもよい)に移行し、制限フラグ71の設定や、Rt61のリセットに関しては何もせず、Pta計測部51をとりあえず動かしておく。
携帯電話3は、ステップ25で、Pta計測部51での計測を開始すると、ネットワークアクセストリガがあるか確認し、ネットワークアクセストリガがあった場合は(ステップ35;Y)、ステップ10に移行してネットワークアクセス認証を受ける。
ネットワークアクセストリガとは、何らかの理由により、携帯電話3をネットワークアクセス認証させる切っ掛けとなるイベントであり、例えば、携帯電話3の移動に伴う販売元基地局11の切り替え、音声発着信、電子メール発着信などがある。
一方、ネットワークアクセストリガが無かった場合(ステップ35;N)、携帯電話3は、Ptaがタイムアウトしたか否かを確認する。
Ptaがタイムアウトしていない場合(ステップ40;N)、携帯電話3は、ステップ35に戻り、ステップ35とステップ40から成るループを繰り返す。
Ptaがタイムアウトした場合(ステップ40;Y)、携帯電話3は、Rt61からPtaをデクリメントすると共に、Ptb62からPtaをデクリメントする(ステップ45)。
次に、携帯電話3は、Ptb62を読み取り、デクリメントによってPtb62が0以下となったか否かを確認する(ステップ50)。
Ptb62が0以下であった場合(ステップ50;Y)、携帯電話3は、Rt61の現在値をRt72として不揮発メモリ37に書き込む(ステップ55)。
そして、携帯電話3は、Ptbが0以下でなかった場合(ステップ50;N)、又は、ステップ55でRt72を不揮発メモリ37に書き込んだ後、Rt61を読み取り、Rt61が0以下であるか否かを確認する(ステップ60)。
Rt61が0以下でなかった場合(ステップ60;N)、携帯電話3は、ステップ30に戻り、再び、Pta計測部51にPtaの計測を開始させる(ステップ30)。
一方、Rt61が0以下であった場合(ステップ60;Y)、携帯電話3は、制限フラグ71をオンにし(ステップ65)、携帯電話3の機能制限を実行する(ステップ70)。
このように、携帯電話3では、ステップ35でネットワークアクセストリガがある度にステップ10でネットワークアクセス認証を受けて、ステップ25でRtを初期値に設定するようになっている。
即ち、携帯電話3は、ネットワークアクセストリガがある度に、制限解除期間の残り時間であるRt61を初期値に更新するようになっている。
以上では、ネットワークアクセス認証が成功した直後(ステップ15;Y)を制限解除期間の起点としているが(即ち、この時点でRt61を初期値にリセットし、Ptaの計測を開始する)、他社SIMカード7を装着した時点としたり、あるいは、認証に用いる情報が販売元ユーザ認証情報から他社SIMカード7の認証情報に切り替わったことを検知し、その時点を起点とすることもできる。
この場合、ステップ30のPta計測開始のタイミングは、それぞれ、他社SIMカード7の装着を検出した時点、及び、認証情報の切り替えを検知した時点となり、他のステップは、図6と同じとなる。
図7は、携帯電話3が制限状態となっている場合に、当該制限状態を解除する手順を説明するためのフローチャートである。
まず、携帯電話3は、契約状態フラグ73がオンであるか否かを確認することにより、携帯電話3の内部で契約状態を確認する(ステップ80)。
契約状態フラグ73がオフであった場合(ステップ80;解約済み)、携帯電話3は、制限状態を維持する。
なお、携帯電話3は、例えば、メニュー画面を操作することにより、販売元システム4にアクセスして契約状態を確認し、契約状態フラグ73を更新する機能を備えている。
このため、契約が成されている場合、又は、一端解約した後、再契約した場合、この機能を用いて契約状態フラグ73をオフからオンに更新することができる。
契約状態フラグ73がオンであった場合(ステップ80;契約中)、携帯電話3は、ネットワークアクセストリガがあったか確認し、ネットワークアクセストリガがあった場合(ステップ85;Y)、ネットワークアクセス認証を行う(ステップ120)。
ネットワークアクセス認証によって認証されなかったか、又は判定不能の場合(ステップ125;N又は判定不能)、携帯電話3は、制限状態を維持する。
一方、携帯電話3がネットワークアクセス認証によって認証された場合(ステップ125;Y)、携帯電話3は、制限フラグ71をオフにしてこれをクリアし(ステップ105)、機能制限状態を解除する(ステップ110)。そして、携帯電話3は、図6のステップ25に移行し、Rt61を初期値にリセットする。
ところで、携帯電話3は、例えば、地理的な理由や設備的な理由により、販売元システム4への接続が困難となり、ネットワークアクセス認証が行えない場合に備え、以下のように、パスワードによって制限状態を解除する手順を用意している。
この場合は、電話や書類などの事務手続きによる別経路で販売元事業者とユーザの契約状態の確認を行う。
そして、販売元事業者は、確認が行えた後、販売元ユーザ認証情報など、ユーザに固有な情報から所定のロジックに従ってパスワードを生成し、ユーザに通知する。
この場合は、ステップ85で、ネットワークアクセストリガが無かった場合(ステップ85;N)、携帯電話3は、制限フラグ解除用パスワードの入力を受け付ける(ステップ90)。
制限フラグ解除用パスワードの入力が無かった場合(ステップ90;N)、携帯電話3は、ステップ85とステップ90のループを繰り返す。
一方、制限フラグ解除用パスワードの入力があった場合(ステップ90;Y)、携帯電話3は、所定のロジックに従って、販売元ユーザ認証情報などからパスワードを生成する(ステップ95)。
そして、携帯電話3は、入力されたパスワードと、生成したパスワードを比較し、両者が一致する場合は(ステップ100;Y)、ステップ105に移行して制限フラグ71をクリアして制限状態を解除し、一致しない場合は(ステップ100;N)、制限状態を維持する。
以上のように、携帯電話3は、パスワードの入力を受け付けるパスワード受付手段を具備しており、制限手段は、パスワード受付手段から所定のパスワードが入力された場合に制限を解除する。
次に、図6のステップ10や図7のステップ120で行うネットワークアクセス認証の手順について説明する。
まず、図8のフローチャートを用いて位置登録によってネットワークアクセス認証を行う手順について説明する。
図8のフローチャートで、ステップ150〜ステップ165は、図6のステップ10に対応し、ステップ170、及びステップ175は、図6のステップ15に対応する。
携帯電話3は、例えば、電源オン時、報知情報受信時に位置情報に変更があった場合、また、定期起動タイマがアップした場合などを起動トリガとして、販売元基地局11(図5)が発する報知情報を検出し、販売元基地局11を探索する(ステップ150)。
販売元基地局11を検出しなかった場合(ステップ155;N)、携帯電話3は、図6のステップ30へ移行し、Ptaの計測を開始する。なお、図6では、この処理は、ステップ15で判定不能に含めてある。
一方、販売元基地局11を検出した場合(ステップ155;Y)、携帯電話3は、販売元基地局11が発する報知情報と同期する(ステップ160)。
携帯電話3は、販売元基地局11と同期すると、販売元基地局11を介して位置登録サーバ13に販売元ユーザ認証情報74を送信して位置登録を要求し、位置登録処理を行う(ステップ165)。
そして、携帯電話3は、位置登録サーバ13から送信されてきた通知によって位置登録が成功したか否かを判断する。
位置登録が成功した場合(ステップ170;Y)、携帯電話3は、図6のステップ20へ移行し、制限フラグ71をクリアする。
位置登録が成功しなかった場合(ステップ170;N)、携帯電話3は、通知内容から位置登録が拒否された理由が、解約済み、又は不正使用によるものか判断する(ステップ175)。
位置登録が成功しなかった理由が、解約済み、又は不正使用によるものであった場合(ステップ175;Y)、携帯電話3は、図6のステップ65へ移行し、制限フラグ71をオンにする。
一方、位置登録が成功しなかった理由が、解約済み、又は不正使用によるものでなかった場合、携帯電話3は、判定不能として(ステップ175;判定不能)図6のステップ30へ移行し、Pta計測部51によるPtaの計測を続行する。
次に、図9のフローチャートを用いて発信によってネットワークアクセス認証を行う手順について説明する。
図8と同じ処理には同じステップ番号を付し、説明を省略、又は簡略化することにする。
図9のフローチャートで、ステップ145〜ステップ165は、図6のステップ10に対応し、ステップ170、及びステップ175は、図6のステップ15に対応する。
携帯電話3は、ユーザの操作などにより発信要求があったか否かを判断する(ステップ145)。この発信要求は、例えば、音声発信時、電子メール発信時、ウェブブラウジングなどを起動トリガとして行われる。
発信要求が無かった場合(ステップ145;N)、携帯電話3は、図6のステップ30へ移行し、Pta計測部51によるPtaの計測を開始する。
一方、発信要求があった場合(ステップ145;Y)、携帯電話3は、販売元基地局11を探索する(ステップ150)。
以降は、図8と同様である。
次に、図10のフローチャートを用いて着信によってネットワークアクセス認証を行う手順について説明する。この例では、音声着信や電子メール受信などが起動トリガとなる。
図8と同じ処理には同じステップ番号を付し、説明を省略、又は簡略化することにする。
図10のフローチャートで、ステップ150〜ステップ160は、図6のステップ10に対応し、ステップ195は、図6のステップ15に対応する。
携帯電話3は、報知情報を受信することにより販売元基地局11を探索する(ステップ150)。
販売元基地局11を検出した場合(ステップ155)、携帯電話3は、販売元基地局11と同期する(ステップ160)。
そして、携帯電話3は、着信を検出したか否かを確認する(ステップ195)。
着信を検出した場合(ステップ195;Y)、携帯電話3は、図6のステップ20へ移行し、制限フラグ71をクリアする。
一方、着信を検出しない場合(ステップ195;N)、携帯電話3は、図6のステップ30へ移行し、Pta計測部51によるPtaの計測を続行する。
以上では、携帯電話3を機能制限する場合について説明したが、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)など、販売元SIMカード5を用いるその他の種類の携帯端末に適用することができる。
以上に説明した本実施の形態により次のような効果を得ることができる。
(1)ネットワークアクセス認証を行うことにより、加入者登録データベース16にオンライン接続して契約状態を確認するなどの大規模なシステム構築が必要なく、携帯電話3の契約状態を認証することができる。また、位置登録によって認証する場合は、通信費用が発生しない。
(2)携帯電話3は、販売元事業者と契約している状態では、一定期間、自由に他地域・他事業者での使用を可能にすることができる。
(3)制限解除が一定期間に限定されるため、携帯電話3の不正利用を防止することができる。
(4)販促費による低価な携帯電話3の不正売買の防止と、販売元事業者と契約中であることを条件に、他社SIMカード7の使用を両立することができる。
次に、図11を用いて、本実施の形態の変形例について説明する。
本変形例は、携帯電話3を、例えば、海外などの他地域に持ち出し、現地の携帯電話網から販売元システム4にアクセスして携帯電話3の契約状態を確認するものである。
まず、ユーザは、現地で他社システム6の事業者と契約して、他社SIMカード7を取得し、これを携帯電話3に装着する。
これによって、携帯電話3は、販売元ユーザ認証情報と、他社SIMカード7の双方を有することができる。
なお、図3のタイプの携帯電話3で、SIM部34と販売元SIM部35を1つのSIMスロットで共有するものの場合は、例えば、販売元SIMカード5の販売元ユーザ認証情報74を不揮発メモリ37に一時記憶するなどする。
次に、ユーザは、他社SIMカード7を用いて携帯電話3を他社システム6の他社基地局17に接続する。
他社システム6は、他社基地局17や他社ネットワーク18などを用いて構成されており、他社システム6は、国際電話網などの外部ネットワーク19を介して販売元システム4に接続可能となっている。
そして、認証サーバ15には、外部のネットワークを介して携帯電話3からのアクセスを受け付けて契約状態を確認するためのシステムが構築されている。
システムにより、認証サーバ15は、携帯電話3から契約状態の確認要求を受けると当該確認を行い、その確認結果を携帯電話3に送信する。
なお、認証サーバ15と同様に、個々の携帯電話3の契約状態を記憶し、携帯電話3から問い合わせがあった場合に、契約状態を確認して応答するサーバ装置を、別途設けることも可能である。
このように、本変形例の携帯電話3は、所定の通信事業者の通信システム(販売元システム4)にアクセスして、契約状態の確認要求を行い、当該確認要求に対する確認結果を応答として受信することができる。
次に、図12を用いて、本変形例におけるネットワークアクセス認証処理の手順について説明する。
まず、ユーザは、携帯電話3に他社SIMカード7を装着する。なお、携帯電話3は、契約確認の場合は、SIMロックを行わずに他社SIMカード7を用いて動作できるようになっている。
他社SIMカード7が装着された携帯電話3は、他社SIMカード7を用いて動作し(ステップ210)、他社基地局17を探索する(ステップ215)。
他社基地局17を検出しなかった場合(ステップ220;N)、携帯電話3は、図6のステップ30へ移行し、Pta計測部51によるPtaの計測を開始する。
一方、他社基地局17を検出した場合(ステップ220;Y)、携帯電話3は、他社基地局17が発する報知情報と同期し(ステップ225)、販売元システム4の所定のURL(Uniform Resource Locators)又は電話番号(何れも契約確認用に販売元事業者が設定したもの)に対して、自動もしくはユーザーの操作により発信する(ステップ230)。
発信が成功しなかった場合(ステップ235;N)、携帯電話3は、ステップ30に移行する。
発信が成功した場合(ステップ235;Y)、携帯電話3は、認証サーバ15に接続して(ステップ240)、販売元ユーザ認証情報74を認証サーバ15に送信し、認証要求を行う(ステップ245)。
この認証要求を受けて、認証サーバ15は、携帯電話3の契約状態を認証し、その結果を携帯電話3に通知する。
携帯電話3は、この通知を受信し、認証が成功した場合(ステップ250;Y)、携帯電話3は、図6のステップ20へ移行し、制限フラグ71をクリアする。
一方、認証が成功しなかった場合(ステップ250;N)、携帯電話3は、図6のステップ65へ移行し、制限フラグ71をオンに設定する。
以上に説明した本変形例によると、販売元システム4の通信エリア外からでも販売元事業者との契約状況を確認することができる。
以上のように、本実施の形態、及び変形例では、販売促進費による低価格端末(携帯電話3)の不正売買の防止と端末販売元事業者と契約中である時の他地域事業者SIMカードの使用を両立するために、端末販売元事業者との契約状態が確認できた場合は他事業者のSIMカードの使用を認めことができる。
本実施の形態の概要について説明するための図である。 携帯電話の構成を説明するためのブロック図である。 携帯電話の他の構成を説明するためのブロック図である。 Pta、Ptb、及びRtの関係などを説明するための図である。 ネットワークアクセス認証するためのシステム構成を説明するための図である。 携帯電話が、制限処理を行う手順を説明するためのフローチャートである。 携帯電話が、制限状態を解除する手順を説明するためのフローチャートである。 位置登録によってネットワークアクセス認証を行う手順について説明するためのフローチャートである。 発信によってネットワークアクセス認証を行う手順について説明するためのフローチャートである。 着信によってネットワークアクセス認証を行う手順について説明するためのフローチャートである。 変形例でネットワークアクセス認証するためのシステム構成を説明するための図である。 変形例におけるネットワークアクセス認証処理の手順を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
3 携帯電話
4 販売元システム
5 販売元SIMカード
6 他社システム
7 他社SIMカード
31 制御部
32 キー入力部
33 表示部
34 SIM部
35 販売元SIM部
36 揮発メモリ
37 不揮発メモリ
38 タイマ部
41 機能管理部
42 送受信制御部
43 切替部
44 機能制限部
51 Pta計測部
61 Rt
62 Ptb
70 販売元事業者コード
71 制限フラグ
72 Rt
73 契約状態フラグ
74 販売元ユーザ認証情報

Claims (8)

  1. 所定の通信事業者を特定する特定事業者情報を記憶する特定事業者情報記憶手段と、
    通信事業者を特定する事業者情報を記憶したICチップを装着する装着手段と、
    前記装着したICチップから事業者情報を取得する事業者情報取得手段と、
    前記取得した事業者情報で特定される通信事業者の通信システムを用いて通信する通信手段と、
    前記取得した事業者情報と前記記憶した特定事業者情報が一致しない場合は、所定の機能を制限する制限手段と、
    前記所定の通信事業者との契約の有効性を確認する確認手段と、
    前記有効性が確認できた場合に、所定の期間、前記制限手段による制限を解除する解除手段と、
    を具備したことを特徴とする携帯端末。
  2. 前記制限手段により制限される機能は、前記通信手段による通信機能および/もしくは前記通信機能以外の機能であることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記所定の期間の経過を計測するための時間計測手段を具備し、
    前記時間計測手段は、時間の計測値を不揮発メモリに記憶することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯端末。
  4. 前記確認手段は、前記所定の通信事業者の通信システムにアクセスして、当該通信システムから所定の応答を得ることにより契約の有効性を確認することを特徴とする請求項1から請求項までのうちの何れか1の請求項に記載の携帯端末。
  5. 前記確認手段は、前記通信手段を用いて前記所定の通信事業者の通信システムにアクセスすることを特徴とする請求項に記載の携帯端末。
  6. 前記所定の応答は、前記所定の通信事業者の通信システムが行う位置登録、前記通信手段が行う発信の受け付け、前記通信手段への着信、のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項、又は請求項に記載の携帯端末。
  7. 前記確認手段は、前記所定の通信事業者の通信システムにアクセスして、契約状態の確認要求を行い、前記所定の応答は、当該確認要求に対する確認結果であることを特徴とする請求項、又は請求項に記載の携帯端末。
  8. パスワードの入力を受け付けるパスワード受付手段を具備し、
    前記制限手段は、前記パスワード受付手段から所定のパスワードが入力された場合に制限を解除することを特徴とする請求項1から請求項までのうちの何れか1の請求項に記載の携帯端末。
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