JP4468072B2 - パネルシャッター - Google Patents
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Description
図1はこの発明の実施の形態1によるパネルシャッターを示す概略的な正面図、図2は図1中のパネル収納部およびパネル昇降駆動系の拡大構成説明図、図3は図1のA−A線に沿った拡大断面図、図4は図1中のパネルを示す拡大正面図、図5(A)は図4のパネルの部分的側面図、図5(B)は図4のB−B線に沿った断面図である。
図1において、1は建物等の構築・構造物におけるシャッター開閉用開口の両側に起立配置された左右一対のガイドレールであり、これらのガイドレール1は、図2および図3に示すように、それぞれの対向面に縦方向のパネル昇降ガイド用開口2を有している。3は前記ガイドレール1間を昇降開閉する複数のパネルであり、これらのパネル3は二枚の強化ガラスを張り合わせて一体結合させたガラス面板からなっており、それらのガラス面板3の両側部にはパネル保持枠4が個々に組み付けられている。そのパネル保持枠4の詳細な構造については後述する。
図3に示すように、前記パネル保持枠4は、前記ガイドレール1のパネル昇降ガイド用開口2に昇降自在に嵌め込まれる縦框41と、この縦框41とは別に形成されて当該縦框41に着脱可能に取り付けられるパネル保持部材42とからなっている。前記縦框41は、ガラス面板3側が開放され、その開放端側に幅狭方向へ傾斜するテーパ片部41aを一体に有する横断面中空柱状のフレーム部材からなっている。また、前記縦框41の背面側上部にはピン挿入筒43が一体に設けられ、このピン挿入筒43には前記パネル連繋チェーン11,12に取り付けられたロングピン(後述する吊りローラ18のローラ軸)17が挿脱可能に挿入されている。したがって、前記縦框41はロングピン17を介してパネル連繋チェーン11,12に吊持されている。なお、前記ロングピン17はパネル連繋チェーン11,12のチェーンリンクピンを兼ねるもので、そのロングピン17には、前記収納レール13,14上を転動させるための吊りローラ18が回転自在に取り付けられている。また、前記縦框41の背面側下部にはローラ支持ブラケット44を介して下部ガイドローラ45が回転自在に取り付けられている。この下部ガイドローラ45は前記パネル下部ガイド部材15,16に沿ってガラス面板3の下部を所定の移動方向に誘導させるためのものである。
ガイドレール1間をガラス面板3が全閉している状態において、開閉機1をシャッター開方向に起動させると、パネル昇降駆動系のスプロケット8,9が図2中で時計回り方向に回転駆動されることにより、それらのスプロケット8,9に噛合したパネル連繋チェーン11,12を介して前記ガイドレール1間のガラス面板3が上昇し、前記スプロケット8,9間を通過したガラス面板3は、その上部両側の吊りローラ18が収納レール13,14上に移行する。その収納レール13,14上に移行したガラス面板3は後続のガラス面板3で押されることにより、前記収納レール13,14上では各ガラス面板3が並列状態に吊持収納される。
図6はこの発明の実施の形態2によるパネルシャッターの要部を示す断面図である。
この実施の形態2では、上記実施の形態1によるパネルシャッターにおいて、ガイドレール1から露出しているパネル保持枠4の露出部、当該パネル保持枠4を構成している縦框41とパネル保持部材42の止着具である止めネジN1による連結部、および前記パネル保持部材42の全体を覆うカバー部材49を前記ガイドレール1の側面に止着具である止めネジN2で着脱可能に取り付けたものである。このように、前記パネル保持枠4の露出部全体をカバー部材49で覆うことにより、そのカバー部材49が取り付けられたガイドレール1間ではガラス面板3しか露出せず、前記縦框41とパネル保持部材42とを連結している前記止着具N1が濫りに取り外されるようなこともないという効果がある。
上記実施の形態1では、各ガラス面板3の両側部とパネル保持部材42とを、シリコン系の接着剤50のみで弾性的に一体化する構成としたが、弾性を有するスポンジやゴム等の緩衝材を前記各ガラス面板3の両側部とパネル保持部材42との間に介在させて両者を前記接着剤50で弾性的に一体化してもよく、この場合も同様の効果が得られる。
上記実施の形態1では、パネル離間保持手段41bをパネル保持枠4の縦框41の下端部に形成する場合について説明したが、前記パネル離間保持手段41bは、前記縦框41の上端部に形成してもよく、当該縦框41の上下端部の少なくとも一方端部に形成されていればよく、いずれの場合も上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
2 パネル昇降ガイド用開口
3 パネル(ガラス面板)
4 パネル保持枠
5 パネル収納部
6,7 ブラケット
8,9 パネル昇降駆動系スプロケット
10 開閉機(モータ)
11,12 パネル連繋チェーン
13,14 収納レール
15,16 パネル下部ガイド部材
17 ロングピン(ローラ軸)
18 吊りローラ
19 スイッチ
20 座板
41 縦框
41a テーパ片部
41b パネル離間保持手段
42 パネル保持部材
42a テーパ片部
43 ピン挿入筒
44 ローラ支持ブラケット
45 下部ガイドローラ
46 ガイド部(ガイド片部)
47 シール材
49 カバー部材
N1,N2 止めネジ(止着具)
Claims (8)
- パネル昇降ガイド用開口を有する左右一対のガイドレールと、これらのガイドレール間を昇降する複数のパネルと、前記ガイドレールの上方に配置された左右一対のパネル昇降駆動系のスプロケットと、このスプロケットに噛合して前記ガイドレールの内部に垂下し、前記パネル相互をそれぞれの両側で連繋吊持しているパネル連繋チェーンと、前記ガイドレール間を上昇して前記スプロケット間を通過したパネルを吊持収納する収納レールとを備えたパネルシャッターにおいて、
前記各パネルの両側部にパネル保持枠を個々に嵌め込んで一体化し、それらのパネル保持枠を前記パネル連繋チェーンに連結すると共に、前記ガイドレール間に下降したパネルの全閉時に前記パネル保持枠の相互が上下方向に当接して前記各パネルの相互は非接触となるように構成し、
前記各パネル保持枠は、前記パネル連繋チェーンに吊りローラのローラ軸を介して連結され、ガイドレールのパネル昇降ガイド用開口に臨む各パネル毎の縦框と、各パネルの両側部に個々に嵌め込まれて、当該パネルに弾性的に接着剤で結合され、前記縦框に前記ガイドレールの外側から止着具で着脱可能に連結されたパネル保持部材と、を備え、
前記縦框は、パネル側に開放され、その開放端側に幅狭方向へ傾斜する第1のテーパ片部を有し、
前記パネル保持部材は、パネルの肉厚よりも幅広の横断面コ字形状をなしており、このパネル保持部材の背面側には、前記縦框の第1のテーパ片部の外側に当接させる横断面ハ字形状の第2のテーパ片部が一体に設けられ、
また、パネル保持部材は、コ字状部がパネルの両側部に間隙を存して嵌め込まれ、パネル保持部材のコ字状部内側全面と、前記パネル保持部材のコ字状部内に対するパネルの挿入部全面とを弾性的に接着剤で結合させたことを特徴とするパネルシャッター。 - 各パネル保持枠は、シャッター全閉時に上下方向に隣り合うパネル間に隙間を形成して当該パネル同士を非接触状態に保持するパネル離間保持手段を有していることを特徴とする請求項1記載のパネルシャッター。
- パネル離間保持手段は、各パネル保持枠の上下端部の少なくとも一方に突出形成され、上下方向へ隣り合う相手側のパネル保持枠の上下方向の端部に当接する突出部からなっていることを特徴とする請求項2記載のパネルシャッター。
- パネル離間保持手段は、縦框の上下端部の少なくとも一方端部を当該縦框に連結されたパネル保持部材の上下端部の少なくとも一方端より延ばして形成された突出部からなり、シャッター全閉位置で前記縦框の上下端部の少なくとも一方の前記突出部が、当該縦框と真直状に隣り合う相手側縦框の上下方向の端部に当接することで、上下方向に隣り合うパネル同士が非接触状態に保持されるようになっていることを特徴とする請求項2または請求項3記載のパネルシャッター。
- 各パネル保持枠は、ガイドレール間でのパネル全閉動作時にガイドレール間で上下方向に隣り合う相手側のパネル保持枠内に嵌入して各パネルのパネル保持枠相互を真直状に合致させる横ずれ防止用のガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のパネルシャッター。
- 各パネルには、ガイドレール間を全閉した前記パネルの相互間を封止するシール材が設けられていることを特徴とする請求項1記載のパネルシャッター。
- 各パネルはガラス面板からなり、接着剤はシリコン系接着剤からなっていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のパネルシャッター。
- ガイドレールから露出しているパネル保持枠の全体を覆うカバー部材をガイドレールの側面に取り付けたことを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載のパネルシャッター。
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