JP4467947B2 - 遊技機用入賞装置及びそれを用いた遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機用入賞装置及び遊技機に関する。
従来より、例えば電動チューリップと称される遊技機用入賞装置は、一体的に形成された本体部に駆動アクチュエータ、伝動部材、一対の回動翼片(いわゆるチューリップ)等が取り付けられている。そして、このような入賞装置の機能は、一対の回動翼片間に形成される入賞口に遊技球が入球したことに起因して、賞球払出が行われたり特別遊技(大当たり)を発生させるための抽選(乱数取得)が行われたりすることで定着化されている。また、前側装飾部(前飾り部)等を利用して普通図柄を表示したり抽選の保留数を表示したりする技術も開示されているが(特許文献1、2参照)、遊技状態を補助的に表示するに過ぎないため、総じて電動チューリップ等の入賞装置が遊技者の関心を集め注目を浴びることはほとんどなかった。
特開2003−154104号公報 特開平6−121870号公報
本発明の課題は、新たな動作を付加することのできる可動体を遊技盤上にコンパクトに組み込むことにより、新たな興趣を産み出すことのできる電動チューリップ等の遊技機用入賞装置とそれを用いた遊技機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の課題を解決するために前提となる遊技機用入賞装置は、
遊技盤と交差する一対の平行な回動軸線周りに回動可能に取り付けられ、遊技球の入賞が相対的に困難な第一開口位置と入賞が相対的に容易な第二開口位置との間で回動することによって入賞口の開口態様を変更する一対の回動翼片と、
直線的に変位する駆動部を有する駆動アクチュエータと、
前記駆動部の直線的な移動を前記回動翼片の回転移動に変換する伝動アームを有し、前記駆動アクチュエータの駆動力を前記回動翼片に伝達する伝動部材と、
前記遊技盤上で前記回動翼片の近傍に配置され、前記伝動部材の作動に基づいて前記回動翼片の第一及び第二開口位置に対応付けられた第一及び第二停止位置の間で移動する可動体と、
備える場合がある
このような遊技機用入賞装置によれば、回動翼片を回転移動させるための伝動部材(伝動アーム)をそのまま利用して可動体を移動・停止させることができるので、エネルギーロスを抑えつつ可動体をコンパクトに組み込むことができる。その結果、回動翼片の動きと連動して動く新たな可動体の出現により、遊技者にとってこれまで注目度の低かった入賞装置に新たな興趣を喚起して関心を集めることができる。よって、小型化を図ること(コスト抑制)とダイナミックな動きを付与すること(付加価値)を同時に満たす入賞装置の実現が可能となる。
なお、本発明の駆動アクチュエータとして、ソレノイド、リニアステッピングモータ等を用いることができる。また、本発明の可動体は、アーム軸線の周りに回動可能な回動アームとして構成したり、一対の回動翼片と同様の回動翼片として構成したり、回転体として構成したりすることができる。そして、このような可動体は、例えば次のような移動態様をとることができる。
(1)第一停止位置と第二停止位置との間の往復軌道や、第一停止位置と第二停止位置とを含むループ状軌道を移動する態様;
(2)回転軸の周りに第一停止位置と第二停止位置とを含んで回転移動する態様。
このような入賞装置において、遊技盤上に配置され回動翼片を保持する前側装飾部の一部で可動体を構成し、伝動アームが、可動体と回動翼片とに直接接触してそれらを同時に移動させるように構成することが望ましい。遊技者にとって最も視線に近い位置にある前側装飾部(前飾り部)を部分的に用いて可動体を構成することにより、遊技者の注意を惹きやすくなる。また、可動体と回動翼片とは伝動アームに直接接触して同時に駆動されるので、エネルギーロスをほとんどなくすことができ、両者の移動タイミングも取りやすくなる。
さらに、伝動アームは一対の回動翼片を第一開口位置と第二開口位置との間でそれぞれ回動させるために一対設けられ、可動体は入賞口を囲む形状(例えばU字形状)に形成され、その両側の先端部が入賞口を挟む両側で一対の伝動アームとそれぞれ係合していることが望ましい。このように、可動体と一対の回動翼片とが入賞口を挟む両側で一対の伝動アームによって駆動される場合には、可動体や回動翼片にこじれやモーメントが発生しにくくなり、より精密な移動操作ができ、長寿命化を図ることもできる。
その際に、可動体の両側先端部の離間距離を、一対の伝動アームの離間距離にほぼ等しく設定し、かつ、一対の回動翼片の回動軸線間距離よりも小に設定すれば、回動翼片の作動を妨げることなく可動体の安定した移動が継続的に可能となる。なお、可動体の離間距離及び伝動アームの離間距離は、測定方向の厚み等の中心位置を基準に設定する。
また、上記の課題を解決するために本発明の遊技機用入賞装置は、
遊技盤と交差する一対の平行な回動軸線周りに回動可能に取り付けられ、遊技球の入賞が相対的に困難な第一開口位置と入賞が相対的に容易な第二開口位置との間で回動することによって入賞口の開口態様を変更する一対の回動翼片と、
直線的に変位するプランジャを有するソレノイドと、
前記プランジャの直線的な移動を前記回動翼片の回転移動に変換する伝動アームを有し、前記ソレノイドの駆動力を前記回動翼片に伝達する伝動部材と、
前記回動翼片の下方に配置され、前記伝動アームの作動に基づいて前記回動翼片が前記第一開口位置にあるときその回動翼片に相対的に接近して停止する第一停止位置と、前記第二開口位置にあるとき相対的に離間して停止する第二停止位置との間で移動する可動体と、を備え
前記可動体は、平面視で、前記伝動アームの軸線と平行で前記回動翼片の回動軸線と交差するアーム軸線の周りに回動可能であり、かつ前記アーム軸線より遊技者側の重量が、それとは反対側の重量よりも大きい可動アームとして構成され、
前記ソレノイドが非通電状態のとき、前記回動翼片は前記第一開口位置にあり、前記可動アームは遊技者側端部側が上昇した前記第一停止位置にある一方、
前記ソレノイドが通電状態となったとき、前記回動翼片は、前記伝動アームを介して前記第一開口位置から第二開口位置に回動するとともに、前記可動アームは、前記アーム軸線を中心とする前後の重量差により、前記伝動アームの作動につれて遊技者側端部側が下降移動し、前記第一停止位置から第二停止位置へ移行することを特徴とする。
このような遊技機用入賞装置によれば、回動翼片が第一開口位置(難入賞位置)にあるときに可動体は第一停止位置(例えば回動翼片への接近位置)となり、回動翼片が第二開口位置(易入賞位置)にあるときに可動体は第二停止位置(例えば回動翼片下方の退避位置)となるように連動して作動する。したがって、例えば、可動体が第二停止位置に移動したときに、あたかも悪魔又は髑髏が口を開いたような形相を具現化することもでき、注目を一層集めやすくなる。しかも、可動体は回動翼片の下方において隣接して配置できるため、遊技盤上を落下する遊技球の流れを阻害せずに比較的狭いスペースに収めることができる。
その際に、遊技盤の盤面よりも後方側(遊技者から遠ざかる位置)に発光部を設け、可動体が第一停止位置にあるとき発光部からの光は可動体に遮られて遊技者に到達せず、第二停止位置にあるとき発光部からの光が遊技者に到達するようにすれば、可動体の動きに基づく形態上の変化に加えて可動体の動きに伴う発光態様の変化により、遊技者の興味をさらに高めることができる。なお、発光部に設ける発光手段として、フルカラー仕様を始めとする各種のLEDが近年では一般化している。そこで、LED(発光部)の遊技者側にレンズを配設する場合には、光の拡散効果によって、例えば回動翼片や前側装飾部(前飾り部)を部分的に照射することもできる。また、LED(発光部)の遊技者側にレンズを配設しない場合には、比較的強い光を集中的に遊技者側に照射することができる。
さらにこのような入賞装置において、可動体を、平面視で、遊技盤と平行で回動翼片の回動軸線と交差するアーム軸線の周りに回動可能な回動アームとして構成し、可動体のアーム軸線周りでの回動動作に基づく遊技者側端部の昇降作動を、回動翼片の回動軸線周りでの開口態様変更動作と連動させてもよい。この場合には、回動翼片は遊技盤と平行に開閉する動作態様をとるのに対して、可動体の遊技者側端部は昇降する動作態様をとるので、回動翼片と可動体とが異なる方向に動くことによってさらに興趣を高めた入賞装置を提供できる。
以上のようにして製造コストの増加が抑制され、小型化が図られた遊技機用入賞装置を遊技機に配置することにより、遊技機全体としての製造コストの抑制と小型化が達成できるとともに、興趣に富んだ盤面構成を実現することができるようになる。
なお、本発明において後方側(又は後面側)とは遊技盤の盤面と直交する方向(すなわち前後方向)において遊技者から遠ざかり遊技機内部に向かう側(すなわち、主制御基板等の種々の基板が設けられる内部機構側)、前方側(又は前面側)とはそれとは反対側の遊技者に対面する側を意味する。また、上方側とは鉛直上方側、下方側とは鉛直下方側を意味するものとする。
(実施例)
以下、本発明の実施の形態につき、図面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明の遊技機用入賞装置としての電動チューリップ1の分解斜視図である。電動チューリップ1は、遊技機100の遊技盤101の盤面101a(図9参照)において、中央の液晶表示部102の下方に位置するように配置され、一対の回動翼片10,10とソレノイド30(駆動アクチュエータ)と伝動部材21と可動アーム71(可動体)とを有している。
一対の回動翼片10,10は、遊技盤101と交差する一対の平行な回動軸線O1,O1周りに回動可能に取り付けられ、遊技球の入賞が相対的に困難な第一開口位置(図3(a)及び図2参照;以下、閉鎖位置ともいう)と入賞が相対的に容易な第二開口位置(図3(b)及び図4参照;以下、開放位置ともいう)との間で回動することによって入賞口7の開口態様を変更する。ソレノイド30は、複数の直線変位位置(例えば後述する2位置)に変位可能なプランジャ37(駆動部)を有している。伝動部材21は、プランジャ37の直線的な移動を回動翼片10の回転移動に変換する伝動アーム21dを有し、ソレノイド30の駆動力を回動翼片10に伝達している。
可動アーム71は、回動翼片10の下方に配置され、伝動部材21の作動に基づいて回動翼片10が閉鎖位置にあるときその回動翼片10の下半部を覆う前側装飾部11の本体部11aに相対的に接近して停止する第一停止位置(図3(a)及び図2参照;以下、上昇位置ともいう)と、開放位置にあるとき相対的に離間して停止する第二停止位置(図3(b)及び図4参照;以下、下降位置ともいう)との間で移動する。なお、以下の記載において、回動翼片10が閉鎖位置で可動アーム71が上昇位置にあるときを第一状態、回動翼片10が開放位置で可動アーム71が下降位置にあるときを第二状態と呼ぶ場合がある。
これらの構造について、さらに具体的に説明する。図1、図2及び図4に示すように、通電によってソレノイド30内部(具体的には、コイル部53内部)にプランジャ37が直線的に引き込まれるようになっている。そのプランジャ37の盤面前後方向への直線変位を伝動部材21の回転変位に変換し、その伝動部材21の回転変位(ここでは盤面101a(図9参照)と平行な軸線O3回りの回動変位)をさらに回動翼片10,10の回動変位(ここでは盤面101aと交差(例えば直交)する回動軸線O1回りの回動変位)に変換するように構成されている。なお、プランジャ37は、コイルばね39を貫通しつつソレノイド30内部(コイル部53内部)に引き込まれるようになっている。したがって、通電状態においては、コイルばね39の付勢に反してコイル部53内部に引き込まれ、通電解除状態においては、コイルばね39による付勢により(具体的には、コイルばね39がプランジャ37に一体形成されたフランジ部37a,37aを押し出すことにより)、前方側に押し出されるようになっている。
また、プランジャ37のフランジ部37a,37aの間において周方向に溝37bが形成されており、その溝37b内に伝動部材21に形成された一対の突起21b,21bが嵌まるようになっている。伝動部材21は、間隔部材21cと、この間隔部材21cの両端に配置された一対の伝動アーム21d,21dとを有している。伝動アーム21d,21dの両外側に突出して、盤面101aと平行な軸線O3,O3を有する一対の伝動部材回動軸21e,21eを設けている。伝動部材21を収納するハウジング43に形成された伝動部材回動軸挿入孔43a,43aに伝動部材回動軸21e,21eが挿入される。伝動部材21は、伝動部材回動軸21e,21eの軸線O3,O3周りに回動可能に支持されている。そして、伝動アーム21dが回動することにより先端二股状の作用部21aが変位(ほぼ上下方向に変位)して回動翼片10の突出部10aを移動させ、回動翼片10が回動することとなる。
具体的には、図1に示すように、回動翼片10に形成された支持軸挿入穴10bに挿入された回動翼片支持軸10cは、その前端側を前側装飾部11に形成された支持軸挿入穴11iに、その後端側を台板12に形成された支持軸挿入穴12gに、それぞれ挿入・支持されている。これにより、回動翼片10,10は、回動翼片支持軸10c,10cの回動軸線O1,O1周りに回動可能に支持されている。そして、2つの回動翼片10,10の回動軸線O1,O1は平行関係にある。また、回動翼片支持軸10c,10cにより回動翼片10,10が支持された状態にて前側装飾部11と台板12が固定される。
回動翼片10に形成される被作用部は、その回動翼片10において台板12の被作用部導入口12cから後方側に突出するように形成される突出部10a,10aを有している。そして、伝動アーム21dの作用部21aは、突出部10aに対応する位置に設けられ、ソレノイド30のプランジャ37と連動して被作用部(突出部10a)に作用するように構成されている。
図2(a)において、伝動部材21の作動に連動する可動アーム71は、後方側(伝動アーム21dとの衝合側)を一方の先端部71bとして前方側(遊技者側)に延び方向変換部71aを経て他方の先端部71bに至り、全体としてU字状に形成されている。可動アーム71は、前側装飾部11の一部を構成している。前側装飾部11の楕円状の本体部11aと、本体部11aの両端から下方に突出する壁部11b,11bとで形成された空間に可動アーム71の方向変換部71a(特に遊技者側端部71d)が位置する。可動アーム71の両外側に突出して遊技盤101と平行な一対の可動アーム支持軸71c,71cを設けている。可動アーム支持軸71c,71cが前側装飾部11に形成された可動アーム支持軸挿入穴11c,11c(図1参照)に挿入されている。可動アーム71は、可動アーム支持軸71c,71cのアーム軸線O2周りに回動可能に支持されている。可動アーム71の後方側の両側先端部71b,71bは、入賞口7を挟む両側で伝動アーム21d,21dの作用部21a,21aの下顎下面とそれぞれ直接接する形で係合している。なお、可動アーム71について、アーム軸線O2より前方側(方向変換部71a側)の重量が、それより後方側(両側先端部71b,71b側)の重量よりも大としてある。
そして、図5(c)に示すように、可動アーム71の2つのアーム軸線O2,O2は一直線上にあり、かつ前述の回動翼片10,10の回動軸線O1,O1と交差(例えば直交)し、伝動アーム21d,21dの軸線O3,O3と平行の関係にある。可動アーム71の両側先端部71b,71bの離間距離Wは、閉鎖位置における入賞口7の幅すなわち玉1個の直径Dよりも大きく、かつ伝動アーム21d,21dの離間距離L1と等しいかほぼ等しくしている。そして、可動アーム71の両側先端部71b,71bの離間距離Wは、回動翼片10,10の回動軸線間距離L2よりも小さい関係にある。すなわち、上記三者の相互関係は、「L1≒W<L2」と表わすことができる。
なお、可動アーム71の両側先端部71b,71bの離間距離Wは測定方向の先端部71b,71bの厚みの中心位置を基準に設定する。つまり、先端部71b,71bの最大距離をWmaxとし、先端部71b,71bの厚みをtとしたとき、W=Wmax―tで表わされる。また、伝動アーム21d,21dの離間距離L1は測定方向の伝動アーム21d,21dの厚みの中心位置を基準に設定する。つまり、伝動アーム21d,21dの最大距離をL1maxとし、伝動アーム21d,21dの厚みをt1としたとき、L1=L1max―t1で表わされる。
図2(b)に示すように、遊技盤101の盤面101aの後方には、可動アーム71の遊技者側端部71dの位置に相対してLED素子からなる発光部材72(発光部)を配置している。台板12には、光通過用の開口12eが形成されている。したがって、可動アーム71が上昇位置にあるときに、遊技者側端部71dで発光部材72は遮蔽された状態(光が遊技者に到達しない状態)、下降位置にあるときに、発光部材72が露出された状態(光が遊技者に到達する状態)を呈する。
前側装飾部11の後面には後方ほど低くなる三角形状のガイド部11eが設けられ、ガイド部11eの下縁からアーチ状の屋根部11fが後方に延設されている。入賞口7に入った玉はガイド部11eにより後方に誘導され、屋根部11fの上部を通過して後方に導かれる。屋根部11fは、発光部材72の光が上方に漏れることを防ぐ役目もあわせもっている。
台板12には入賞口7に入賞しガイド部11e、屋根部11fを経た玉の通路となる流通路12fが後方ほど低くなるように形成されている。流通路12fの後端部下方には、入賞検知手段として近接スイッチ25が設けられている。ハウジング43の下方に近接スイッチ25と嵌合するスイッチ配置孔43eが形成されている。近接スイッチ25には入賞口7に入賞した玉が通過する通過孔25aが形成されている。通過孔25aを玉が通過したときに近接スイッチ25は検出信号を出力する。
図1に戻り、発光部材72を搭載した基板73には挿通孔73a,73aが形成されている。締結部材74,74が、基板73の挿通孔73a,73aと、台板12に形成された挿通孔12d,12dとを貫通し、前側装飾部11に形成された挿入部11d,11dに挿入固定される。これによって、基板73、台板12及び前側装飾部11が一体に固定される。
一方、ハウジング43にはソレノイド30を固定して支持するための締結部材挿通孔43b,43bが形成されている。ソレノイド30のコイル部53を囲む金属材質からなる側方板51,51には締結部材挿入部51a,51aが形成されている。締結部材35,35(例えばねじ、ビス、ボルト等)がハウジング43の締結部材挿通孔43b,43bを貫通しつつソレノイド30の締結部材挿入部51a,51aに挿入固定されて、ソレノイド30とハウジング43とが固定されることとなる。
ハウジング43には外側に突出して一対の取付け部43c,43cが設けられ、その取付け部43c,43cには取付け孔43d,43dが形成されている。回動翼片10,10を変位可能に支持する樹脂部材からなる台板12には、後方に突出した取付け部12a,12aに取付け穴12b,12bが形成されている。締結部材47,47が取付け孔43d,43dを貫通して取付け穴12b,12bに挿入固定されてハウジング43と台板12とが固定される。
次に、このような構成を有する電動チューリップ1の作動について説明する。図3(a)又は図5に示すように、ソレノイド30が非通電状態のとき、コイルばね39の付勢により回動翼片10,10と可動アーム71は第一状態、すなわち回動翼片10,10が閉鎖位置、可動アーム71が上昇位置にある。このため、図2(b)に示すように、遊技者側端部71dで発光部材72は遮蔽された状態となり光が遊技者に到達しない。このような状態で、入賞口7に玉の入賞があったとき(近接スイッチ25による検知)若しくは他の特定入賞口に入賞があったときにソレノイド30が通電状態となる。ソレノイド30が通電状態になると、コイルばね39の付勢に反してプランジャ37がソレノイド30内部に引き込まれ、つれて伝動部材21(伝動アーム21d)が軸線O3(伝動部材回動軸21e)に対して時計回りに回動する。
図3(b)又は図6に示すように、伝動部材21の回動により作用部21aが回動翼片10の突出部10aを押し上げ、回動翼片10が開放位置に移動する。このとき、図4に示すように、伝動部材21の作用部21aが上方移動するにつれて、可動アーム71は、アーム軸線O2を中心とする前後の重量差により、先端部71b側が作用部21aの下顎下面と接しながら上昇する方向に回動し、遊技者側端部71d側は下降位置に移動する。これによって、回動翼片10,10と可動アーム71は第二状態、すなわち回動翼片10,10が開放位置、可動アーム71が下降位置となる。このため、図3(b)に示すように、発光部材72が露出された状態となり光が遊技者に到達する。このようにして、可動アーム71が下降位置に移動したときには、前側装飾部11の形状・模様と相俟って、あたかも悪魔又は髑髏が口を開いた形相を表現できる。
この状態で、さらに入賞口7に玉の入賞があったとき等には、ソレノイド30が再び非通電状態となる。これによって、コイルばね39の付勢により伝動部材21(伝動アーム21d)が反時計回りに回動し(図4(b)→図2(b))、回動翼片10,10と可動アーム71は第一状態、すなわち回動翼片10,10が閉鎖位置、可動アーム71が上昇位置に復帰する。このため、遊技者側端部71dで発光部材72は再び遮蔽された状態となり光が遊技者に到達しなくなる。
このように、回動翼片10,10を回転移動させるための伝動部材21(具体的には伝動アーム21d,21d)に直接接して可動アーム71を同時に移動・停止させることができるので、小型化が図れ、エネルギーロスをほとんどなくすことができ、伝動部材21と可動アーム71との移動タイミングも取りやすくなる。その結果、回動翼片10,10の動きと連動して動く新たな可動アーム71が付加されることにより、電動チューリップ1に新たな興趣を喚起して遊技者の関心を集めることができる。その際、回動翼片10,10が遊技盤101と平行に開閉する動作態様をとるのに対して、可動アーム71の遊技者側端部71dが昇降する動作態様をとるので、回動翼片10,10と可動アーム71とが異なる方向に動くことによって興趣を高められる。そして、遊技者にとって最も視線に近い位置にある前側装飾板11の一部を可動アーム71に構成しており、遊技者の注意を惹きやすくなる。
さらに、可動アーム71は回動翼片10,10の下半部を覆う前側装飾板11の下方に隣接して配置できるため、遊技盤101上を落下する玉の流れを阻害せずに比較的狭いスペースに収めることができる。具体的には、前側装飾板11の本体部11aと壁部11b,11bとで形成された空間に可動アーム71の遊技者側端部71dが位置し、壁部11b,11bにより可動アーム71に玉が当たることもなく、玉詰まりや玉噛みを防止できる。
また、可動アーム71(具体的には両側先端部71b,71b)と一対の回動翼片10,10とが入賞口7を挟む両側で一対の伝動アーム21d,21dによって駆動されるため、可動アーム71や回動翼片10,10にねじれやモーメントが発生しにくく、より精密な移動操作ができ、長寿命となる。
また、可動アーム71の両側先端部71b,71bの離間距離(W)、伝動部材21の一対の伝動アーム21d,21dの離間距離(L1)及び回動翼片10,10の回動軸間距離(L2)について、L1≒W<L2の関係に設定したので、回動翼片10,10の作動を妨げることなく可動アーム71の安定した移動が継続的に可能となる。
次に、図7は、発光部材72の配置例の詳細を第二状態(発光部材72の光が遊技者に到達する状態)において表わしている。図7(a)において、前側装飾部11の本体部11aの中央部に左右対称に光導出孔11g,11gが配置されている(図3参照)。光導出孔11g,11gの位置は、屋根部11fの下側部分に設定される。発光部材72の光が光導出孔11g,11gから漏れ、常時光って見える状態を呈する。図3(b)に示すように、本体部11aの前方側表面には、光導出孔11g,11gと連続する形で逆八の字状に凹部11h,11hが形成されている。従って、光導出孔11g,11gは、前側装飾部11の形状・模様と相俟って、あたかも悪魔又は髑髏の目が光っている状態を表現できる。なお、凹部11h,11hには、例えばアクリル材の拡散板を貼り付けることにより、光導出孔11g,11gからの光を拡散してボンヤリと光らせることができる。
図7(b)及びその分解斜視図である図8は発光部材72の前方側にレンズ75を装着した例を示している。図8に示すように、レンズ75が固定されたレンズ取付け板76に締結部材用挿通孔76a,76aを形成している。そして、レンズ取付け板76を基板73と台板12との間に挟み締結部材74,74で前側装飾部11の挿入部11d,11dに挿入固定している。これにより、レンズ75が光通過口12eに嵌めこまれた状態に固定される。図7(b)のようにレンズ75を配設する場合には、光の拡散効果によって回動翼片10,10や前側装飾部11を部分的に照射することができる。他方、図7(a)のようにレンズ75を配設しない場合には、比較的強い光を遊技者側に照射することができる。
なお、本実施例では、駆動アクチュエータとしてソレノイド30を用いているが、その他リニアステッピングモータ等が採用できる。
本発明の遊技機用入賞装置の一例を示す分解斜視図。 一部破断して示す第一状態の斜視図及びその側面断面図。 第一状態及び第二状態を示す正面図。 図2における第二状態を示す斜視図及びその側面断面図。 第一状態における主要部の斜視図、正面図及び平面図。 第二状態における主要部の斜視図、正面図及び平面図。 発光部の配置を例示する図3(b)のA−A断面図。 図7(b)の分解斜視図。 遊技機用入賞装置を備えた遊技機の一例を示す正面図。
符号の説明
1 電動チューリップ(遊技機用入賞装置)
7 入賞口
10 回動翼片
11 前側装飾部
12 台板
21 伝動部材
21d 伝動アーム
30 ソレノイド(駆動アクチュエータ)
37 プランジャ(駆動部)
71 可動アーム(可動体)
72 発光部材(発光部)
100 遊技機

Claims (5)

  1. 遊技盤と交差する一対の平行な回動軸線周りに回動可能に取り付けられ、遊技球の入賞が相対的に困難な第一開口位置と入賞が相対的に容易な第二開口位置との間で回動することによって入賞口の開口態様を変更する一対の回動翼片と、
    直線的に変位するプランジャを有するソレノイドと、
    前記プランジャの直線的な移動を前記回動翼片の回転移動に変換する伝動アームを有し、前記ソレノイドの駆動力を前記回動翼片に伝達する伝動部材と、
    前記回動翼片の下方に配置され、前記伝動アームの作動に基づいて前記回動翼片が前記第一開口位置にあるときその回動翼片に相対的に接近して停止する第一停止位置と、前記第二開口位置にあるとき相対的に離間して停止する第二停止位置との間で移動する可動体と、を備え
    前記可動体は、平面視で、前記伝動アームの軸線と平行で前記回動翼片の回動軸線と交差するアーム軸線の周りに回動可能であり、かつ前記アーム軸線より遊技者側となる前方側の重量が、それより後方側の重量よりも大きい可動アームとして構成され、
    前記ソレノイドが非通電状態のとき、前記回動翼片は前記第一開口位置にあり、前記可動アームは遊技者側端部側が上昇した前記第一停止位置にある一方、
    前記ソレノイドが通電状態となったとき、前記回動翼片は、前記伝動アームを介して前記第一開口位置から第二開口位置に回動するとともに、前記可動アームは、前記アーム軸線を中心とする前後の重量差により、前記伝動アームの作動につれて前方側が下降移動し、前記第一停止位置から第二停止位置へ移行することを特徴とする遊技機用入賞装置。
  2. 前記可動アームは、前記遊技盤上に配置され前記回動翼片を保持する前側装飾部の一部で構成され、
    前記伝動アームは、前記可動アームと前記回動翼片とに直接接触してそれらを同時に移動させる請求項1に記載の遊技機用入賞装置。
  3. 前記伝動アームは前記一対の回動翼片を前記第一開口位置と第二開口位置との間でそれぞれ回動させるために一対設けられ、
    前記可動アームは平面視で前記入賞口を囲む形状に形成され、その後方側の両側先端部が前記入賞口を挟む両側で前記一対の伝動アームとそれぞれ係合している請求項1又は2に記載の遊技機用入賞装置。
  4. 前記可動アーム後方側の両側先端部の離間距離は、前記一対の伝動アームの離間距離にほぼ等しく、かつ、前記一対の回動翼片の回動軸線間距離よりも小に設定されている請求項3に記載の遊技機用入賞装置。
  5. 請求項1ないしのいずれか一項に記載の遊技機用入賞装置を備えたことを特徴とする遊技機。
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