JP4467894B2 - 印字ヘッド - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
この発明はドットプリンターの印字ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
ドットプリンターの印字ヘッド(図1 イ、ロ、ハ、ニ)は、複数のニードル1(図において、1−1〜1−9)を備え、印字に必要なニードル1−nをソレノイドなどの駆動装置で選択的に突出させて用紙2にドットを形成し、印字を行う。
複数のニードル1は、駆動側である基端が円形に配置され、ドットを形成する先端を打点位置pで直線となる配置に収束させた円錐様のニードル束3となる(図1 イ)。このニードル束は、その前後方向の中間に設ける中間ニードルガイド4と先端部の先端ニードルガイド5により前記の円錐様形態が維持される。中間ニードルガイド4は複数個存在することがある。
【0003】
なお、先端ニードルガイド5と用紙2表面との間には間隔dがあるので、先端ニードルガイド5に設けるニードルの挿通孔は、この個所では直線状の配列とはならず一見、千鳥状となる(図1 ニ)。また、円錐様のニードル束3を構成するそれぞれのニードル1が水平面に対して成す角度を収束角度(θn)とし、そのニードル1を正面から見て基端から先端に向かう方向を収束方向と呼ぶこととする(図2 イ)。中間ニードルガイドと先端ニードルガイドを総称するときは単にニードルガイドとする。
【0004】
ドットプリンタの印字ヘッドにおいてニードル1をガイドする構造は、印字の精度を維持するために重要であり、ニードルガイド自体の構造、素材及びヘッド本体への取り付け構造にさまざまな改良が重ねられてきた。
例えば、実用新案登録第2582809号公報の印字ヘッドでは、複数の中間ニードルガイドをそれぞれ別体に構成すると共にノーズ(ヘッド本体)に対して中間ニードルガイドをニードルの軸線方向へ自由に移動可能に設けることにより、全てのニードルをセットしたときにニードルの配置に偏りが生じないようにしている。また、特公昭61−8794号の先端ワイヤ軸受体では、前面壁と後面壁を備えた中空の軸受け体を構成して、これにプリントワイヤの先端部を前記の両壁面と直交する方向に挿し通している。
【0005】
【特許文献1】
実用新案登録第2582809号公報
【特許文献2】
特公昭61−8794号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の印字ヘッドは、小形化、軽量化のために、ニードルガイドのガイド壁厚を薄く、また、合成樹脂などの安価で軽量な素材を用いて形成するようになっている。しかし、ドットプリンタの印字ヘッドは、ニードル1の往復動が約1億回にも達する耐久性を要求されており、当然、ニードルガイドもこれに見合う耐久性が必要である。一方、合成樹脂は磨耗しやすく、前記のガイド壁厚をある程度厚くする必要があると共に、現在の成形技術上、ニードル1の挿通孔をニードル1が傾斜して貫通する方向に形成するのはコスト高である。
【0007】
すなわち、前記のニードル束3における各ニードル1はそれぞれに異なる収束角度θnをもっており、これにあわせてガイド壁にそれぞれの傾斜孔を形成することはきわめて困難である。また、仮に、形成できたとしても、ニードル1を挿通してヘッド本体ヘ組み込んだときに、ニードルガイドを本体ケースの正確な位置へ配置することが困難で、複数のニードルガイドの間で一部のニードル1に“こじり”が生じ、ニードルの負荷が大きくなって精度の高い印字を行えない。
【0008】
このため、ニードル1の挿通孔は、通常、単純にガイド壁の表裏面と直交する方向に形成し、また、中間ニードルガイドはヘッド本体へ前後方向で移動可能に装着する。この場合、挿通孔に関して、ニードル1に収束角度(θn)があるために、挿通孔はガイド壁の厚さに応じて、そのニードルの収束方向へ長くする必要がある。すると、ニードルガイドの耐久性を高めようとガイド壁厚を大きくしたとき、それに応じて挿通孔の収束方向長さが大きくなり、ニードル1の作動が不安定になる。また、壁厚を大きくしたにも関わらず耐久性が向上しない結果となる。
【0009】
この傾向は、印字ヘッドの前後長を小さくしようとニードルの傾斜(収束角度)を大きくするとさらに拡大する。すなわち、ニードルの収束角度が大きくなるために、ニードル挿通孔の収束方向長さはますます大きくなって挿通孔が大きくなる(図2 ロ)。
なお、特許文献2の軸受け体は、前面壁と後面壁を備えた中空の構成であるが、プリントワイヤは両壁面と直交する方向に挿し通されており、軸受体の位置において、ワイヤに前記収束角度(θn)に相当する角度は有していない。この軸受け体は、前面壁と後面壁を分離してはいるが、前後方向の肉厚を大きくした場合と同じである。
【0010】
先端ニードルガイドでは、収束角度(θn)が変わることでさらに問題が生じる。すなわち、ニードル1の挿通孔が大きくなってしまうために、複数の挿通孔間が近接して成形上必要な間隔を確保できず、幾つかの挿通孔が相互に連絡した状態となる(図2 ハ)。このようになると、ニードルガイド自体の強度が低下する。また、連絡した部分の突出部が磨耗しやすく、挿通孔が連絡してしまうことでニードル先端部のガイドが不安定になる傾向がある。そのため、精度の高い印字を得にくい。
【0011】
そこで、本願発明は、耐久性が高く、ニードル1を安定してガイドすることができるニードルガイドを備えた印字ヘッドの提供を課題とする。この発明は、中間ニードルガイドだけに適用することもあれば、中間ニードルガイドと先端ニードルガイドの双方、あるいは先端ニードルガイドだけに適用することもある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
複数のニードルを選択的に突出させて印字を行う印字ヘッドに関する。
複数のニードルは駆動側である基端を円形に配置し、ドットを形成する先端を打点位置で直線となる配置に収束させた円錐様のニードル束を形成する。
前記のニードル束は、ニードルガイドにより前記の円錐様形態に維持する。
ニードルガイドのうち先端のものを第1ガイド壁と第2ガイド壁を備え、これらを両側の壁で繋いだ一体物の先端ニードルガイドブロックに構成する。
第1ガイド壁と第2ガイド壁は、ニードル束の前後方向で距離(x)をおいて配置する。
【0013】
さらに、第1ガイド壁と第2ガイド壁は、前記ニードル束の前後方向に直交する壁面に形成する。
第1ガイド壁と第2ガイド壁のそれぞれにニードルが貫通する挿通孔が、ニードル束の前後方向と平行に、すなわち、ガイド壁の面と直交する方向に、形成される。
第1ガイド壁に設ける挿通孔と第2ガイド壁に設ける挿通孔は、一本のニードル(No.n)に関する第1ガイド壁の挿通孔と第2ガイド壁の挿通孔を、前記距離(x)とそのニードルの収束角度(θn)から割り出される寸法をシフト量(δn)として、そのニードルの収束方向へ変位させて形成する。
【0014】
ニードルガイドを、距離(x)の間隔がある第1ガイド壁と第2ガイド壁で構成し、これらを一体物に形成(ブロック化)することによって、ガイド壁を厚くしたのと同じ効果があり、構造上でも頑丈となる。第1ガイド壁と第2ガイド壁をまとめてブロック化したことにより、部品点数や製作手間が少なくなる効果もある。
【0015】
また、第1ガイド壁と第2ガイド壁に設ける挿通孔は、ニードル束の前後方向と平行であるから、従来の技術で安価に製作できる。また、一本のニードル(No.n)に関する第1ガイド壁の挿通孔と第2ガイド壁の挿通孔を、前記距離(x)とそのニードルの収束角度(θn)から割り出される寸法をシフト量(δn)として、そのニードルの収束方向へ変位させて形成することにより、ニードルガイドとして、ガイド壁厚を大きくしたのと同様であるにも関わらず、この壁厚が大きくなったことの影響(挿通孔の大きさなど)を受けない。その結果、挿通孔が大きくなることによるニードルガイドの脆弱化を避けることができる。
【0016】
先端のニードルガイドブロックでは、第2ガイド壁の打点位置pからの距離(y)を、第2ガイド壁において上下に隣り合う挿通孔間の隔壁厚さが、先端ニードルガイドを形成する素材に応じて成形上で許容される挿通孔間の隔壁厚さ(a)以上であって選択できる最小の値となる寸法とすることがある。
打点位置pは印字ヘッドの設計時に定まる位置で、第2ガイド壁からすると第1ガイド壁と第2の壁間の距離(x)に第1ガイド壁と用紙間の間隔dを加えた値となる(y=x+d)。
【0017】
例えば、先端ニードルガイドの素材をナイロンとした場合、ガイド壁に形成する挿通孔間の隔壁厚さ(a)は40μmとされる。これ以下の設計では、成形時に挿通孔が連絡してしまい、ニードルをガイドする機能と耐久性に不安が生じる。これを避けるには、第1ガイド壁から充分に離れた位置に第2ガイド壁を配置すれば良いのであるが、これでは印字ヘッドを小形化するとの課題に反する。そこで、前記の第2ガイド壁の打点位置pからの距離(y)は、第2ガイド壁に形成する挿通孔が独立して形成される時に上下方向で隣接した挿通孔間の隔壁が最小の寸法(素材に応じて異なる)になる値としている。
【0018】
この構成であると、先端ニードルガイドブロックの第1ガイド壁の各挿通孔は、収束角の関係から上下方向で連絡してしまう事態が生じるが、第2ガイド壁を前記のように構成することで、実質的なガイドを第2の壁に行わせることができる。第1ガイド壁はニードル先端を打点位置に集める最終的なガイドとして必要である。
先端ニードルガイドブロックは第1ガイド壁と第2ガイド壁を一体物に形成されるので、第1ガイド壁における挿通孔が連絡していても、この部分の脆弱さが補なわれて頑丈であり、耐久性が高い。
【0019】
このことは、第1ガイド壁5aの挿通孔20を無理に独立したものにする必要のないことを意味する。すなわち、挿通孔20間の隔壁を非常に薄く形成できる高価な素材を選択すれば、第1ガイド壁5aと第2ガイド壁5bとの距離(x)が同じでも第1ガイド壁5aの挿通孔20を独立したものとできる可能性があるが、それよりは、第2ガイド壁5bが存在するのであれば、第1ガイド壁5aの挿通孔20に相互に連通したものが生じるのを許容する方が得策である。このことはニードル束の前後長を小さくしようとニードルの収束角度を大きくする場合にも当てはまる。
【0020】
また、先端ニードルガイドブロックはヘッド本体に固定されるので、先端ニードルガイドブロックの第2ガイド壁も固定となるが、前記の距離(y)は小さく、壁間の距離(x)も小さくなるので、ニードルの挿通に関して先端ニードルガイドブロックの第1ガイド壁と第2ガイド壁の挿通孔の間で、ニードルをセットする際の位置ずれが問題となることはほとんどない。
この発明は、ニードルを直線状態で使用するタイプと中間ガイドで先端部を打点位置p方向へ湾曲させて使用するタイプの双方に適用することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図3は、実施形態の一つとして示す印字ヘッド6であって、用紙と対向する側が前方、その反対側を後方とし、前方から見て左右と上下を決める事とする。
印字ヘッド6は、外見として前方から本体ケース7、回路基板8、ヨーク9、ソレノイドカバー10、及びアーマチュアカバー11が見えている。
図4のように、本体ケース7の内部には9本のニードル1が前後方向に配置され、中間ニードルガイド(中間ニードルガイドブロック4)、先端ニードルガイド(先端ニードルガイドブロック5)によって案内されている。図3の本体ケース7のノーズ部分12には、先端ニードルガイドブロック5の前面(先端面)と9本のニードル1の先端が見えている。
【0022】
9本のニードル1(図5)は、後方の基端をソレノイド13(1個を図示)による駆動側として円形に配置し、前方の先端を上下方向に隣接させてほぼ直線となるように配置する。詳しくは、ドット14を形成する打点位置pで直線となる配置に収束されている。先端は図3のように先端ニードルガイドブロック5の前面からわずかに突出している。なお、先端ニードルガイドブロック5の前面と用紙との間隔はdである。
このように9本のニードルの束が形成する形態は先端部が直線であるために完全な円錐ではないが、円錐に似るので円錐様のニードル束3と称することとする。
【0023】
ニードル1の基端部はヨーク9と対向して配置されたアーマチュア15の先端部と対向しており、アーマチュア15がソレノイド13で駆動されると、ニードル1はアーマチュア15に叩かれて前方へ突出し、インクリボンを介した先端でドット14を印刷する。アーマチュア15は各ニードル1に対応して9個あり、リング状の支持ばね16の周縁から先端をリングの中心に向けて放射状に配置してある。
【0024】
各ニードル1の基端には戻しばねが嵌挿され(図示していない)、ソレノイド13が消磁されてアーマチュア15がニュートラル位置へ戻ると、突出したニードル1をもとの位置へ戻す。ヨーク9、ソレノイド13、アーマチュア15等はニードル1の駆動機構を構成し、ソレノイドカバー10、アーマチュアカバー11の内部に納められる。また、ニードル1は、基端側を本体ケース7の基部ガイド17でゆるく案内される。
【0025】
なお、説明の都合上、各ニードル1に符号1〜9を付し、ニードル束3の先端部において一番上となるニードル1を1−1(No1のニードルとの意味)として順次1−2〜1−9とする。すると、円周上に等間隔に配置される基端側では、前方から見てニードル1−1が円の最上部、ついで、その右に1−2、その左に1−3、ついで再び右に1−4という具合に円周上を交互に配置され、最下部が1−9となる。このため、各ニードル1の収束角度θn(nはニードルのナンバー)はそれぞれに異なる。そして、ニードル束13は平面視で打点位置pを頂点とした円錐に、側面視では円錐形の先端部を上下方向に垂直な平面でカットされた形態となる。
【0026】
この実施例においては、中間ニードルガイドを中間ニードルガイドブロック4とし、中間ニードルガイドブロック4は、第1ガイド壁4aと第2ガイド壁4bを備えた一体物(ブロック)である。また、先端ニードルガイドも先端ニードルガイドブロック5とし、第1ガイド壁5aと第2ガイド壁5bを備えた一体物としている(図6)。各ガイド壁4a,4b,5a,5bはいずれもニードル束3の前後方向に対して直交した面となっており、また、第1ガイド壁が先端側(前方)である。
【0027】
まず、中間ニードルガイド4について説明する(図6)。
先端側の第1ガイド壁4aとその手前の第2ガイド壁4bとは距離(x)の間隔を取って配置され、それぞれに9本のニードル1が貫通する挿通孔18,19を、ニードル束3の前後方向と平行に、かつ、一本のニードル1−nに関する第1ガイド壁4aの挿通孔18nと第2ガイド壁4bの挿通孔19nを、前記の距離(x)とそのニードルの収束角度(θn)から例えば、単純な三角関数を用いて割り出される寸法をシフト量(δn)として、そのニードルの収束方向へ変位させて形成してある。シフト量(δn)と収束方向はニードル1ごと(nの値)によって異なる。
【0028】
中間ニードルガイドブロック4は複数配置することもあるが、これらの中間ニードルガイドブロック4は、ニードル束3を中間ニードルガイドブロック4、先端ニードルガイドブロック5と共に本体ケース7ヘセッティングする際に自動整列がなされるように、本体ケース7に対して前後方向ヘわずかに移動できるように配置することが好ましい。
【0029】
次に、先端ニードルガイドブロック5について説明する(図7,図8)。
先端ニードルガイドブロック5は、第1ガイド壁5aと第2ガイド壁5bを前後方向で平行に、距離(x)の間隔で備えており、第1ガイド壁5aと第2ガイド壁5bとが両側の壁で繋がれ、全体がナイロンで短く、上下方向で貫通する角パイプ状に一体物として成形されている。前方の第1ガイド壁5aには9個の挿通孔20が、また、後方の第2ガイド壁5bにも9個の挿通孔21が形成されている。
1本のニードル1―nに関して、第1ガイド壁5aに設ける挿通孔20nと第2ガイド壁5に設ける挿通孔21nのシフト量(δn)に関する構成は中間ニードルガイドブロック4の場合と同じであるが、先端ニードルガイドブロック5では各ニードル1が近接し、これを通す挿通孔20の間隔が小さくなっているので、特に第1ガイド壁5aについて特別の配慮が必要となる。
【0030】
すなわち、第1ガイド壁5aの位置では各ニードル1が上下に近接してきており、このガイド壁5aに設ける挿通孔20は、図7のようにNo1とNo2、No3とNo4、No5とNo6、No7とNo8とNo9が相互に連通して形成されてしまう。これは、素材であるナイロンの特性によるもので、採用したナイロンの場合、挿通孔20間の隔壁が40μm以下になるとその隔壁部分を正確に成形するのが困難で、通常、隔壁を無くした2つの挿通孔20が連絡した形で成形するためである。ちなみに、挿通孔20のNo2とNo3の間は55.6μmの間隔、同No4とNo5の間は69.3μm、同No6とNo7の間は60.7μmである。
【0031】
第1ガイド壁5aの位置はドットプリンタの配置として設計上定まっており、また、用紙2との間隔dも設計上で定まるので,第1ガイド壁5aの挿通孔20が一部連絡してしまうことは止むを得ない面がある。また、挿通孔20が連絡してしまう傾向は、ニードル1の収束角度θが大きくなると顕著になってくる。
このため,先端ニードルガイドブロック5の第2ガイド壁5bは、挿通孔21が連絡しない位置に設けて、第1ガイド壁5aにおいて挿通孔20が連絡してしまう不都合を補う構成とする。すなわち、第1ガイド壁5aの挿通孔20が連絡してしまうことによる、強度の低下、ガイド機能の低下を第2ガイド壁5bにおける挿通孔21を他の挿通孔21と連絡しない独立したものとする。しかも,印字ヘッド7の前後長を切り詰める点から、第1ガイド壁5aと第2ガイド壁5bの距離(x)をできるだけ小さくする。
【0032】
このため、先端ニードルガイドブロック5の第1ガイド壁5aと第2ガイド壁5b間の距離(x)は、第2ガイド壁5bにおいて上下に隣り合う挿通孔21間の隔壁厚さを、先端ニードルガイドブロック5を形成する素材,すなわち、この実施形態ではナイロン、に応じて成形上で許容される挿通孔21間の隔壁厚さ(a)すなわち、この実施形態では40μm以上であって選択できる最小の値とできる距離にしてある。距離(x)の最小の値とできる距離とは、この値を大きくすれば、挿通孔21を独立したものとできることは明らかであるが、選定した距離(x)によると、挿通孔21間の隔壁寸法が成形上可能な範囲で最も40μmに近いとの意味である。この実施形態ではx=3mmである。
なお、先端ニードルガイドブロック5の第2ガイド壁5bの挿通孔21が独立して成形可能な位置を検討するには、打点位置pから第2ガイド壁5bまでの距離(y)を考慮すべきであるが、〔y=d+x〕であって、dは定数であるから、(y)を検討することは実質(x)を検討することである。
【0033】
また、先端ニードルガイドブロック5における距離(x)の値は小さく、第1ガイド壁5aと第2ガイド壁5bとの間でニードル1の整合上から“こじり”が生じる危険は無視できる程度なので、第1ガイド壁5aと第2ガイド壁5bを一体物に成形しても支障はない。むしろ、一体物に成形することで先端ニードルガイドブロック5全体の構造的な強度が向上し、耐久性が向上する。
以上、一つの実施形態について説明したが、中間ニードルガイドブロック4、先端ニードルガイドブロック5の素材はセラミックや金属のこともある。ニードル1の数は9本以上のこともある。
【0034】
【発明の効果】
ドットプリンタ印字ヘッドの、特にニードルガイドに関して、耐久性が向上する。
合成樹脂など普及している素材を利用して、安価な製品を作ることができる。
ニードルの収束角度を大きくすることができ、印字ヘッドを小形化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 イ、ロ、ハ、ニは、概念を説明する簡略図
【図2】 イ、ロ、ハは、概念を説明する簡略図
【図3】 斜視図
【図4】 一部を省略して示す斜視図
【図5】 主としてニードル部分を示す斜視図
【図6】 本体ケースを省略した斜視図
【図7】 先端ニードルガイドブロックの斜視図(前方から)
【図8】 先端ニードルガイドブロックの斜視図(後方から)
【符号の説明】
1 ニードル
2 用紙
3 ニードル束
4 中間ニードルガイド
4a 第1ガイド壁
4b 第2ガイド壁
5 先端ニードルガイドブロック
5a 第1ガイド壁
5b 第2ガイド壁
6 印字ヘッド
7 本体ケース
8 回路基板
9 ヨーク
10 ソレノイドカバー
11 アーマチュアカバー
12 ノーズ部分
13 ソレノイド
14 ドット
15 アーマチュア
16 支持ばね
17 基部ガイド
18 挿通孔(中間ニードルガイドの第1ガイド壁)
19 挿通孔(中間ニードルガイドの第2ガイド壁)
20 挿通孔(先端ニードルガイドブロックの第1ガイド壁)
21 挿通孔(先端ニードルガイドブロックの第2ガイド壁)
Claims (1)
- 複数のニードルを選択的に突出させて印字を行う印字ヘッドであって、
複数のニードルは駆動側である基端を円形に配置し、ドットを形成する先端を打点位置で直線となる配置に収束させた円錐様のニードル束を形成しており、
前記のニードル束は、本体ケースのノーズ部分の先端に位置した先端ニードルガイドブロックと同中間に位置した中間ニードルガイドにより前記の円錐様形態に維持されており、
先端ニードルガイドブロックは第1ガイド壁と第2ガイド壁とこれらをつなぐ両側の壁を備えて上下方向で貫通する角パイプ状に一体成形されていると共に、前記ニードル束の前後方向で先端側に第1ガイド壁が配置され、その手前に距離(x)をおいて第2ガイド壁が配置されており、これら第1ガイド壁と第2ガイド壁は、前記ニードル束の前後方向と直交する壁面であると共にそれぞれにニードルが貫通する挿通孔をニードル束の前後方向と平行に、かつ、一本のニードル(No.n)に関する前記第1ガイド壁の挿通孔と第2ガイド壁の挿通孔を、前記の距離(x)とそのニードルの収束角度(θn)から割り出される寸法をシフト量(δn)として、そのニードルの収束方向へ変位させ、第1ガイド壁の挿通孔は相互に連通させて配置される一方、第2ガイド壁の挿通孔はそれぞれが独立した孔であって、楕円の線上に分散して配置されており、先端ニードルガイドブロックを本体ケースのノーズ部分の先端に位置させてあることを特徴とした印字ヘッド。
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