JP4467146B2 - シール部を備えた車両用シートのボトムプレートの成形用金型及び成形方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、シール部を備えた車両用シートのボトムプレートの成形用金型及び成形方法に係り、特に車両用シートのボトムプレートにシール部を一体に形成することが可能な、シール部を備えた車両用シートのボトムプレートの成形用金型及び成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
収納部へ蓋部を設けるとき、収納部内への水,埃などの浸入を防止するため、蓋部にシール材を取り付けることがある。特に、オートバイ、スクータ等の車両用シート下方に、ヘルメット等を収容する収納部が形成されている場合、屋外であるため、雨水や埃,砂等が浸入し易くなる。
【0003】
このため、図14で示すように、収納部84の外周に孔82を形成し、この孔82にシール部材83を嵌め込んで取り付けたり、または直接車体側の外周に接着剤を用いてシール部材83を接合する技術が知られている。
【0004】
或いは、図15に示すように、車体側と当接するボトムプレート101の外周に孔102を形成し、この孔102にシール部材120を嵌入したり、或いは接着剤でシール部材120を接合したりして、車両用シートと収納部との当接部を防水していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、シール部材83,120の嵌め込み作業、或いは接着剤による接合作業について手作業によって行っているために、取付作業性において問題があった。また、シール部材83,120を嵌合或いは接着剤によって接合するため、シール部材83,120の浮き、外れ、脱落等によりシール効果がなくなるという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、シール部を備えた車両用シートのボトムプレートにおいて、シール部の取付を人手によることなく行うことが可能であるとともに、シール部材の浮き、外れ、脱落を防止することが可能な、シール部を備えた車両用シートのボトムプレートの成形用金型及び成形方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、請求項1に係るシール部を備えた車両用シートのボトムプレートを成形するための成形用金型によれば、シール部を備えた車両用シートのボトムプレートを成形するための成形用金型において、固定型と、該固定型に対向して配置された可動型とで、第1のキャビティと第2のキャビティを形成し、前記固定型と可動型が閉じているときに前記車両用シートのボトムプレートを成形可能な第1のキャビティが形成され、前記可動型を所定距離コアバックさせたときに、前記形成された車両用シートのボトムプレートと前記可動型に囲まれ、前記シール部を成形するための第2のキャビティが形成された、ことにより解決される。
【0008】
このように、本発明の車両用シートのボトムプレートの成形用金型は、固定型と可動型第1のキャビティで車両用シートのボトムプレートを成形した後、可動型を移動させることにより、前記車両用シートのボトムプレートのシール取付部の先端部と前記可動型に囲まれて第2のキャビティが形成され、この第2のキャビティにシール部の材料としてのゴム系樹脂を充填することにより、シール部が成形されるように構成されているので、一つの金型内において車両用シートのボトムプレートの成形と、シール部の成形の両方を行うことが可能となり、金型や工数が低減され、生産効率性の向上とコストの低下を実現することが可能となる。
【0009】
また、車両用シートのボトムプレートとシール部とが一体成形されているので、シール部材の浮き、外れ、脱落等を防止することが可能となる。さらに、車両用シートのボトムプレートの成形と、シール部の成形を、同じ金型において行っており、従来のように、車両用シートのボトムプレートをシール部成形用の金型に移し替える必要がないため、従来のように、車両用シートのボトムプレートと金型の寸法不一致による樹脂漏れ等がなくなり、不良品の発生を防止することが可能となる。
【0010】
なお、前記第2のキャビティを形成する位置の可動型には先端を前記固定型に向けた突起が形成された構成とすると、車両用シートのボトムプレートの一部分に凹部が設けられて成形される。
【0011】
このように、車両用シートのボトムプレートの一部分に凹部が設けられて成形されることにより、可動型を所定距離コアバックさせて形成された第2のキャビティに、シール部を形成するためのゴム系樹脂が射出されたとき、材料の射出圧で車両用シートのボトムプレートの切欠部の両側部分が外側に向けて押されるため、車両用シートのボトムプレートと可動型との間の隙間がなくなる。このようにして、シール部の材料漏れを防止することが可能となる。
【0012】
なお、ボトムプレートを作成した場合、前記シール部はボトムプレートの周縁端部に設けられるものである。シール部を備えたボトムプレートは、自動二輪車の車体収納部上方に蓋体として配設される車両用シートに用いられるものである。
【0013】
なお、上記のように、自動二輪車の車体収納部上方に蓋体として配設される車両用シートのボトムプレートを作成する場合、ボトムプレートの略中央部に孔が設けられるように成形し、この孔にゴム系樹脂を充填してヘルメット押さえを形成した構成とすると、車体収納部に収納されたヘルメットへの傷つきや、ヘルメットの収納部内でのガタ付きを防止することができ好適である。
【0014】
また、シール部を備えた車両用シートのボトムプレートの成形方法は、請求項5に係る発明によれば、シール部を備えた車両用シートのボトムプレートの成形方法において、固定型と可動型とを型締めして形成される第1のキャビティに樹脂を充填して前記車両用シートのボトムプレートを成形する車両用シートのボトムプレート成形工程と、前記可動金型を所定距離コアバックさせて、前記形成された車両用シートのボトムプレートと前記可動型に囲まれた第2のキャビティを形成するコアバック工程と、該第2のキャビティにゴム系樹脂を充填して前記車両用シートのボトムプレートに前記シール部を一体に成形するシール成形工程と、を備えてなることを特徴とする。
【発明の実施の形態】
本発明は、シール部6を備えた樹脂製基体1aを成形するための成形用金型20及び製造方法に関する。成形用金型20は、固定型21と、固定型21に対向して配置された可動型22とからなり、固定型21と可動型22とで第1のキャビティK1と、第2のキャビティK2とが形成されるように構成されている。
【0015】
第1のキャビティK1は、固定型21と可動型22が閉じているときに形成される。第1のキャビティK1では樹脂製基体1aが成形される。また、第2のキャビティK2は、可動型22を所定距離コアバックさせたときに、第1のキャビティK1で成形された樹脂製基体1aと可動型22に囲まれて形成され、この第2のキャビティK2ではシール部6が成形される。本例の金型20では、第2のキャビティK2は、樹脂製基体1aの両端部側に形成される。
【0016】
なお、第2のキャビティK2を形成する箇所に位置する可動型22には、固定型21側に先端を向けた突起22aが設けられている。このように、突起22aを設けることにより、突起22aに接して形成される樹脂製基体1aの一部分4に凹部4aが設けられる。
【0017】
上記のように、樹脂製基体1aの一部分4に凹部4aが設けられて成形されることにより、可動型22を所定距離コアバックさせて形成された第2のキャビティK2に、シール部6を形成するためのゴム系樹脂を射出したとき、ゴム系樹脂の射出圧で樹脂製基体1aの凹部4aの両側部4bが外側に向けて押されるため、樹脂製基体1aの凹部4aの両側部4bと可動型22が密着し、樹脂製基体1aと可動型22との間の隙間がなくなる。このようにして、シール部6を成形するときの材料漏れを防止することが可能となる。
【0018】
本例のシール部6を備えた樹脂製基体1aは、次の工程により成形される。
すなわち、固定型21と可動型22とを型締めして形成される第1のキャビティK1に樹脂を充填して樹脂製基体1aを成形する樹脂製基体成形工程S1と、可動金型22を所定距離コアバックさせて、少なくとも樹脂製基体1aと可動型22に囲まれた第2のキャビティK2を形成するコアバック工程S2と、第2のキャビティK2にゴム系樹脂を充填して樹脂製基体1aにシール部6を一体に成形するシール成形工程S3と、を経て成形される。
【0019】
なお、シール部6を備えた樹脂製基体1aは、例えば、自動二輪車の車体側収納部の蓋体として使用される車両用シートSのボトムプレート1であり、このとき、シール部6はボトムプレート1の周縁端部に設けられる。
【0020】
なお、上記のように、シール部6を備えた樹脂製基体1aとして、車体収納部上方に蓋体として配設される車両用シートSのボトムプレート1を作成する場合、ボトムプレート1の略中央部に孔1bが設けられるように成形し、この孔1bにゴム系樹脂を充填してヘルメット押さえ7を形成すると、車体収納部に収納されたヘルメットへの傷つきや、収納部におけるヘルメットのガタ付きを防止することができ好適である。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0022】
図1乃至図11は本発明の一実施例を示すものであり、図1は自動二輪車の車両用シート及び収納部を示す斜視図、図2は図1の車両用シートの裏面を示す説明図、図3乃至図5は樹脂製基体としてのボトムプレートの成形用金型及び成形工程を示す説明図、図6乃至図10はシール部の成形工程を示す要部拡大図、図11は図9の要部拡大図である。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0023】
本例では、シール部を備えた樹脂製基体として、自動二輪車等の車両用シートSのボトムプレート1に適用した例に基づいて説明する。なお、シール部を備えた樹脂製基体としては、本例に示すボトムプレート1に限らず、後部荷台上に載置されるトランクの蓋体、サイドバックのカバー、タイミングベルトのカバー、自動車のドア内側にはめるスピーカーの蓋、そのほか収納棚の開閉扉など、いわゆる蓋の範疇に属する構造を備えたものが含まれる。
【0024】
図1で示すように、自動二輪車10のボディカバー11内には、ヘルメット等の収納物を収納するための収納部12が形成されている。そして、この収納部12の上部には車両用シートSが配設されている。
【0025】
車両用シートSの前側(図1で左側)の裏面には、ヒンジ部(図示せず)が設けられ、このヒンジ部が車体側に係合されることにより、車両用シートSが収納部上部で開閉可能に配設され、収納部の蓋体となるように構成されている。
【0026】
また、上記ヒンジ部と反対側の端部には、シートロック5が配置されており、車体側に設けられたシートキャッチ(不図示)により車両用シートSと車体側とを締結するように構成されている。
【0027】
本例の車両用シートSは、図3で示すように、ポリプロピレン(PP)等からなるボトムプレート1上に、ウレタンフォーム等からなるクッション材2を載置して、塩化ビニル樹脂(PVC)レザー等からなる表皮材3で被覆してなるものである。
【0028】
上記ボトムプレート1の車体側の面には、車体に車両用シートSを装着したときに、収納部の壁の上面に形成された張り出し部と当接する箇所に、シール取付部4が形成されており、このシール取付部4には、熱可塑性エラストマーがシール取付部4から盛り上がるようにして周設され、シール部6が形成されている。
【0029】
シール取付部4には凹部4aが形成され、この凹部4aにシール部6が食い込むようにして配設されている。シール部6にも、シール取付部4と同様に、凹部6aが設けられている。
【0030】
次に、シール部を備えた樹脂製基体としてのボトムプレート1の製造方法について説明する。ボトムプレート1は、成形用金型20により成形されるものである。
【0031】
先ず、本例の成形用金型20について説明する。成形用金型20は、図4に示すように、固定型21と、固定型21に対向して配置された可動型22とからなり、固定型21と可動型22とで第1のキャビティK1と、第2のキャビティK2とが形成されるように構成されている。
【0032】
第1のキャビティK1は、固定型21と可動型22が閉じているときに形成される。また、第2のキャビティK2は、可動型22を所定距離コアバックさせたときに、第1のキャビティK1で成形された樹脂製基体1と可動型22に囲まれて形成される。本例の金型20では、第2のキャビティK2は、樹脂製基体1の周縁部側に形成される。
【0033】
なお、第2のキャビティK2を形成する箇所に位置する可動型22には、固定型21側に先端を向けた突起22aが設けられている。本例では、断面形状略三角形の突起22aが設けられている。このように、突起22aが設けられていることにより、突起22aに接して成形された成形体には、突起22aと略同一の形の凹部が設けられる。
【0034】
上記成形用金型20を用いて、シール部6を備えたボトムプレート1の成形を行う。ボトムプレート1の製造工程は、樹脂製基体成形工程S1と、コアバック工程S2と、シール成形工程S3の各工程から構成されている。
【0035】
樹脂製基体成形工程S1では、樹脂製基体として、ボトムプレート1のボトムプレート本体1aが成形される。樹脂製基体成形工程S1では、成形用金型20は、図4に示すように、固定型21と可動型22が閉じた状態となっている。
【0036】
このとき、固定型21と可動型22との間に形成された第1のキャビティK1に、射出成形機からボトムプレート本体1aの材料であるポリプロピレン樹脂が充填される。このようにして、ボトムプレート1の本体1aが成形される。
【0037】
本例の成形用金型20では、次工程において説明するように、可動型22を所定距離コアバックさせたときに第2のキャビティK2が形成されるが、この第2のキャビティK2が形成される箇所において、固定型21側に先端を向けた突起22aが設けられている。
【0038】
したがって、樹脂製基体成形工程S1において第1のキャビティK1で成形されたボトムプレート本体1aの周縁部には、突起22aにより凹部4aが設けられた形状に形成される。すなわち、凹部4aは、ボトムプレート本体1aの周縁部に突出するシール取付部4に形成される。
【0039】
次いで、コアバック工程S2に移行する。コアバック工程S2では、図5に示すように、可動型22を所定距離コアバックさせる。可動型22を所定距離コアバックさせることにより、ボトムプレート成形工程S1で成形されたボトムプレート本体1aと可動型22との間に、第2のキャビティK2が形成される。
【0040】
第2のキャビティK2は、ボトムプレート本体1aの周縁部側に形成される。第2のキャビティK2が形成されたら、シール成形工程50へ進み、図6に示すように、第2のキャビティK2へ、シール部6の材料であるエラストマーを系樹脂を射出成形機により充填する。
【0041】
なお、前記したように、可動型22に設けられた突起22aにより、ボトムプレート本体1aのシール取付部4には凹部4aが形成されているので、第2のキャビティK2にエラストマー系樹脂を充填したとき、エラストマー系樹脂の射出圧で、凹部4aの両側部4b,4bが、図11に示す矢印方向に押される。
【0042】
上記のように、ボトムプレート本体1aのシール取付部4に設けられた凹部4aの両側部4b,4bが外側に向けて押されるので、両側部4b,4bと可動型22とが密着し、ボトムプレート本体1aと可動型22との間の隙間がなくなる。
【0043】
このように、ボトムプレート本体1aと可動型22との間の隙間がなくなるので、第2のキャビティK2の気密性が保たれることとなり、第2のキャビティK2にエラストマー系樹脂を充填するとき、材料漏れの発生を防止することが可能となる。
【0044】
なお、本例では、シール部を備えた樹脂製基体として、車体収納部上方に配設される車両用シートSのボトムプレート1を作成するものであるため、シール部6を作成するだけでなく、ヘルメット押さえ7も作成するとより好適である。
【0045】
ヘルメット押さえ7を形成するときには、ボトムプレート本体1aの成形時に、ボトムプレート本体1aの略中央部に孔1bが設けられるように成形する。孔1bが設けられていることにより、コアバック工程S2で可動型22を所定距離コアバックさせたときに、第3のキャビティK3が形成される。
【0046】
シール成形工程S3で、第2のキャビティK2にエラストマー系樹脂を充填するとき、同時に、第3のキャビティK3にもエラストマー系樹脂を充填する。このようにして、ボトムプレート本体1aの略中央部にヘルメット押さえ7が形成される。
【0047】
このように、ヘルメット押さえ7を形成することにより、例えば収納部にヘルメットを収納した場合、ヘルメットの頭頂部がボトムプレート1に接触するようなことがあっても、ヘルメットに傷が付くのを防止することが可能となる。
【0048】
また、ヘルメット押さえ7でヘルメットを固定するので、収納部内でのヘルメットのガタ付きを防止することが可能となる。なお、ヘルメット押さえの他、ボトムプレート本体1aの所定位置に防振ゴムを取り付けた構成としても良い。
【0049】
上記実施例では、可動型22の第2のキャビティK2が形成される箇所に、断面三角形状の突起22aが設けられた構成を示したが、突起の形状はこれに限らず、例えば図12に示す断面略円形、図13に示すような断面矩形状に形成しても良い。
【0050】
次に、ボトムプレート1とクッション材2と表皮材3とを組み付ける組付工程60を行う。組付工程は、従来公知の方法で良く、ボトムプレート1上にクッション材2を載置して表皮材3で被覆し、表皮材の端末部をステイプル等によりボトムプレート1の裏面に打ち込み接合する。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、製造工程の途中で樹脂製基体を移動させたりすることなく、一つの金型において、樹脂製基体の成形と、シール部の成形が行えるため、金型や工数が低減され、生産効率性の向上とコストの低下を実現することが可能となる。
【0052】
また、シール部を形成するとき、従来のように、製造途中で樹脂製基体をシール部成形用の金型に移し替える必要がないため、樹脂製基体と金型の寸法不一致による樹脂漏れ等がなくなり、不良品の発生を防止することが可能となる。
【0053】
なお、本発明では、可動型を所定距離コアバックさせたときに形成される第2のキャビティでシール部を成形するものであるが、この第2のキャビティを形成する位置の可動型には先端を前記固定型に向けた突起が形成されているので、樹脂製基体のシール部の取り付け位置に、突起による凹部が設けられて成形される。
【0054】
樹脂製基体のシール部の取付位置に凹部が設けられて成形されることにより、第2のキャビティに、シール部を形成するための材料が射出されたとき、材料の射出圧で凹部の両側部分が外側に向けて押されるため、凹部と可動型が密着し、樹脂製基体と可動型との間の隙間がなくなる。このようにして、第2のキャビティの気密性が保たれ、シール部の材料漏れを防止することが可能となる。
【0055】
なお、シール部を備えた樹脂製基体として、二輪車の車体収納部上方に蓋体として配設される車両用シートのボトムプレートを作成すれば、シール部材の浮き、外れ、脱落を防止できると共に、水,ゴミ等の浸入を確実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の車両用シート及び収納部を示す斜視図である。
【図2】図1の車両用シートの裏面を示す説明図である。
【図3】シール部を備えた樹脂製基体としてのボトムプレートの成形用金型及び成形工程を示す説明図である。
【図4】シール部を備えた樹脂製基体としてのボトムプレートの成形用金型及び成形工程を示す説明図である。
【図5】シール部を備えた樹脂製基体としてのボトムプレートの成形用金型及び成形工程を示す説明図である。
【図6】シール部の成形工程を示す要部拡大図である。
【図7】シール部の成形工程を示す要部拡大図である。
【図8】シール部の成形工程を示す要部拡大図である。
【図9】シール部の成形工程を示す要部拡大図である。
【図10】シール部の成形工程を示す要部拡大図である。
【図11】図9の要部拡大図である。
【図12】シール取付部及びシール部の他の形状を示す説明図である。
【図13】シール取付部及びシール部の他の形状を示す説明図である。
【図14】従来例を示す説明図である。
【図15】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ボトムプレート
1a ボトムプレート本体
2 クッション材
3 表皮材
4 シール取付部
4a 凹部
4b 凹部の両側部
5 シートロック
6 シール部
6a 凹部
7 ヘルメット押さえ
10 自動二輪車
11 ボディカバー
12 収納部
20 成形用金型
21 固定型
22 可動型
K1 第1のキャビティ
K2 第2のキャビティ
K3 第3のキャビティ
S 車両用シート
Claims (5)
- シール部を備えた車両用シートのボトムプレートを成形するための成形用金型において、固定型と、該固定型に対向して配置された可動型とで、第1のキャビティと第2のキャビティを形成し、前記固定型と可動型が閉じているときに前記車両用シートのボトムプレートを成形可能な第1のキャビティが形成され、前記可動型を所定距離コアバックさせたときに、前記形成された車両用シートのボトムプレートと前記可動型に囲まれ、前記シール部を成形するための第2のキャビティが形成された、ことを特徴とするシール部を備えた車両用シートのボトムプレートの成形用金型。
- 前記第2のキャビティを形成する位置の可動型には先端を前記固定型に向けた突起が形成されていることを特徴とする請求項1記載のシール部を備えた車両用シートのボトムプレートの成形用金型。
- 前記シール部は前記ボトムプレートの周縁端部に設けられたことを特徴とする請求項1または2記載のシール部を備えた車両用シートのボトムプレートの成形用金型。
- 前記ボトムプレートは略中央部に孔が設けられるように成形され、該孔にゴム系樹脂が充填されてヘルメット押さえが形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシール部を備えた車両用シートのボトムプレートの成形用金型。
- シール部を備えた車両用シートのボトムプレートの成形方法において、固定型と可動型とを型締めして形成される第1のキャビティに樹脂を充填して前記車両用シートのボトムプレートを成形する車両用シートのボトムプレート成形工程と、前記可動金型を所定距離コアバックさせて、前記形成された車両用シートのボトムプレートと前記可動型に囲まれた第2のキャビティを形成するコアバック工程と、該第2のキャビティにゴム系樹脂を充填して前記車両用シートのボトムプレートに前記シール部を一体に成形するシール成形工程と、を備えてなることを特徴とするシール部を備えた車両用シートのボトムプレートの成形方法。
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