JP4464740B2 - 段ばらし装置、段ばらし方法及び実装装置 - Google Patents

段ばらし装置、段ばらし方法及び実装装置 Download PDF

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Description

この発明は部品を収容して段積みされる複数のトレイのうち、最下段のトレイを段ばらしする段ばらし装置、段ばらし方法及びこの段ばらし装置が用いられた実装装置に関する。
たとえば、半導体チップなどの部品を基板やキャリアテープなどのベース部材に実装する実装装置においては、上記部品が上記ベース部材にボンディングツールによって実装される実装位置に供給される。
上記部品は部品供給装置から上記実装位置に供給される。上記部品供給装置としては、部品をトレイに収容しておき、そのトレイを所定位置に供給し、このトレイから部品を吸着ノズルを有するロボットアームで取り出して上記ボンディングツールに受け渡す構成が知られている。
上記部品供給装置は、上記部品が収容されたトレイを段積みしておき、最下段のトレイを段ばらしして供給する段ばらし装置を備えている。段ばらし装置としては、構成が簡単で、動作が確実であることが要求される。
従来、このような段ばらし装置としては特許文献1に記載された構成が知られている。特許文献1に記載された段ばらし装置は、上下駆動されるリフタを有し、このリフタの昇降路の両側には最下段のトレイに係止する段ばらし用の爪が係合位置と非係合位置とにわたって揺動自在かつ係止方向に付勢して設けられている。
上記リフタの両側縁には、リフタが上昇することで、上記爪を付勢力に抗して係合位置から非係合位置へ回動させるカム面が形成されている。リフタを下限位置から上昇させると、上記リフタのカム面が爪に当たり、この爪の先端が最下段のトレイから外れる方向に回動させられる。そして、爪の先端が最下段のトレイから外れる瞬間にこのトレイがリフタによって保持される。この位置がリフタの上限位置となる。
ついで、上記リフタを上限位置から下降させる。それによって、上記爪の先端はリフタとともに下降するトレイのうち、最下段のトレイの側面に摺接する。そして、爪の先端が最下段のトレイの側面から外れたときに係止方向に回動し、その先端部が最下段のトレイの側縁部の上面と、下から2番面のトレイの側縁部の下面との隙間に入り込み、その下から2番面のトレイの下面に係止する。その状態でリフタが下降することで、最下段のトレイがリフタ側に分離することができるようになっている。
特開2002−265056号公報
ところで、上記構成の段ばらし装置によると、リフタを上昇させて爪の先端が最下段のトレイから外れる瞬間には、リフタの上面は最下段のトレイの下面に当たっておらず、これらは離れている。そのため、爪の先端が最下段のトレイから外れたとき、積層されたトレイ全体が下方へ落下することで、最下段のトレイをリフタに受け、積層されたトレイ全体がリフタに保持されることになる。
しかしながら、トレイが落下してリフタに受けられると、その際に積層されたトレイには衝撃が発生するから、その衝撃によってトレイに収容された部品が飛び跳ね、所定の収容位置からずれてしまう虞があった。
また、リフタを上限位置から下降させる際、爪の先端は最下段のトレイの側面を下方から上方へ摺接し、最下段のトレイの側面から外れたときに下から2番面のトレイの下面に係合する。
しかしながら、爪の先端をトレイの側面に摺接させると、爪の先端が最下段のトレイの下面のエッジに引っ掛かることがある。そのため、そのような場合には爪の回動動作が不安定となり、所定の下降位置で爪の先端が下から2番目のトレイの下面に係合せず、その結果、最下段のトレイを確実に分離することができないということがある。
この発明は、リフタを上昇させたときに、爪部材によって保持された積層状態のトレイを落下させずにリフタに受け渡すことができ、しかもリフタを上限位置から下降させて最下段のリフタを分離する際には、爪部材の先端を最下段のリフタの側面に摺接させずに、下から2番目のトレイの下面に係合させることができるようにした段ばらし装置、段ばらし方法及びこの段ばらし装置を用いた実装装置を提供することにある。
この発明は、部品を収容して段積みされる複数のトレイのうち、最下段のトレイを段ばらしして供給する段ばらし装置であって、
段積みされたトレイの下方に対向して上下方向に駆動可能に設けられたリフタと、
このリフタの外周部に所定の範囲内で上下方向に移動可能に設けられた可動部材と、
上記リフタがほぼ上限位置に上昇したときに、このリフタに連動して上昇した上記可動部材を弾性的に保持する保持部材と、
上記可動部材に当たる当接部及び上記トレイの下面に係合可能な係合部を有し、上記リフタが上下動する方向に対して直交する方向を回転中心として回動可能かつ上記係合部が上記トレイに係合する方向に弾性的に付勢して設けられていて、上記リフタが上昇限まで上昇するときには上記可動部材によって上記係合部が上記トレイから離れる非係合位置に回動させられ、上記リフタが上昇限から下降して上記係合部が最下段と下から2番目のトレイとの間に対向位置したときに上記可動部材による保持状態が解除されて係合方向に回動し上記係合部が下から2番目のトレイに係合する爪部材と
を具備したことを特徴とする段ばらし装置にある。
この発明によれば、リフタを上昇させてトレイをリフタに受け渡す際、リフタが最下段のトレイを受けた状態で、爪部材による最下段のトレイの保持状態が解除されるため、トレイを落下させずにリフタに受け渡すことができる。最下段のトレイを分離する際には、爪部材をトレイから離れた非係合状態でリフタを下降させ、所定の下降位置で、この爪部材を下から2番目のトレイに係合させることができるため、爪部材を最下段のトレイに摺接させずにすむ。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図7はこの発明の一実施の形態を示し、図1はベース部材としてのリードフレーム1に部品としての半導体チップ2(図5に示す)をボンディングする実装装置を示す。この実装装置は搬送手段としてのフィーダ3を有する。このフィーダ3は、一対の搬送レール4と、この搬送レール4に後述する如く供給されたリードフレーム1をこの搬送レール4に沿って矢印Xで示す方向に送る送りローラ5を有する。
上記フィーダ3の一端側には、上記リードフレーム1を供給する供給マガジン7を有する供給装置8が設けられ、他端には上記フィーダ3によって送られ、途中でチップ2が後述するようにボンディングされたリードフレーム1を回収する回収マガジン11が設けられている。各マガジン7,11はそれぞれエレベータ12によって上下方向に駆動可能になっている。
上記フィーダ3の中途部には、ディスペンサ13とボンディングツール14aを有するボンディングヘッド14とがリードフレーム1の送り方向に沿って順次配設されている。上記ディスペンサ13は、上記リードフレーム1の上記半導体チップ2がボンディングされる箇所に接着剤を供給する。
上記ボンディングヘッド14はX、Y及びZ方向に駆動可能となっている。ボンディングヘッド14はZ方向に下降して上記リードフレーム1に上記半導体チップ2をボンディングする。ボンディング位置にはボンディングステージ16が設けられている。上記半導体チップ2は後述するトレイ25に収容されている。トレイ25は後述する部品供給装置15によって所定の位置に搬送されて位置決めされるようになっている。
上記部品供給装置15は図2と図3に示すように本体21を備えている。この本体21は水平に保持されたベース盤22を有し、このベース盤22には段ばらし装置23と、段積み装置24とがベース盤22の長手方向に沿って並設されている。
上記段ばらし装置23は上記トレイ25(詳細は後述する)を積層して保持する第1の保持部26を有する。この第1の保持部26はトレイ25の四隅部をスライド可能に保持する断面L字状の4本の支柱27によって構成されている。各支柱27は、上記ベース盤22の長手方向中央部分の上面に設けられた4つのブロック28に下端部が固定されて立設されている。
上記第1の保持部26に積層されたトレイ25は4つの爪部材29によって所定の高さ位置に保持される。すなわち、上記各ブロック28にはそれぞれ軸線を水平かつ上記ベース盤22の長手方向に交差させた支軸32が設けられている。各支軸32には上記爪部材29が回動可能に支持されている。
上記爪部材29は、図4(c)に示すように先端部が係合部29aに形成され、この係合部29aと支軸32によって支持された部分との間の傾斜した側面が当接部29bに形成されている。
爪部材29はばね33によって係合部29aが同図に矢印Yで示す下方向へ回動するよう付勢されている。ばね33による爪部材29の付勢方向を係合方向とする。なお、ばね33としては一端を爪部材29に係合させ他端を支軸32に係合させた捩りばねが用いられているが、引張りばねを用いるようにしてもよい。
爪部材29はばね33による付勢力で係合方向に回動するとともに、所定の回動角度で係合部29aと反対側の上面がストッパピン34に当たり、回動が制限される。ストッパピン34によって回動が制限された状態において、図3に示すように爪部材29の先端の係合部29aが第1の保持部26に積層された最下段のトレイ25の下面に係合するようになっている。それによって、第1の保持部26に積層保持されたトレイ25は上記第1の保持部26の所定の高さ位置に下降不能に保持される。
上記トレイ25は図5(a)、(b)に示すように平面形状が矩形状をなしていて、その上面には凹状の複数の収容部35が行列状に区画形成されている。各収容部35には上記半導体チップ2が収容載置されている。
トレイ25の周縁部にはフランジ部36が形成され、下面にはフランジ部36によって周囲が囲まれた矩形状の凹部37が開口形成されている。複数のトレイ25は、上側に位置するトレイ25の凹部37に下側に位置するトレイ25を係合させて積み重ねられる。それによって、図5(b)に示すように上下のトレイ25のフランジ部36の間には隙間gができるよう、上記凹部37の深さが設定されている。
上記ベース盤22の上記第1の保持部26に保持されたトレイ25と対向する部位には開口部41が形成されている。この開口部41と対向するベース盤22の下方には空圧駆動される第1のリフタ用シリンダ42が軸線を垂直にして配設されている。この第1のリフタ用シリンダ42の駆動軸43にはリフタ44が設けられている。
上記リフタ44は、図4(a)に鎖線で示すほぼ正方形状のトレイ25よりも小さな幅寸法の矩形状に形成されていて、外周面には図4(b)に示すように所定の高さ寸法で保持溝45が全周にわたって形成されている。この保持溝45には、矩形枠状の可動部材46が上記保持溝45の高さの範囲内で上下方向に移動可能に設けられている。なお、上記可動部材46の外形寸法は上記リフタ44の外形寸法よりも大きく形成されていて、この可動部材46の周辺部が上記リフタ44の外周面よりも外方に突出している。
リフタ44が上昇方向に駆動されると、この可動部材46の長手方向の両側面が爪部材29の当接部29bに当接し、爪部材29を非係合方向へ回動させると、上記可動部材46は、図4(a)に示すように両側面に弾性的に当接する保持部材47によって保持される。
上記保持部材47は、先端が開口した中空筒47a内にボール47bがばね47cによって先端開口から突出する方向に付勢されて設けられていて、上記ボール47bが上記可動部材46の側面に弾性的に当たることで、この可動部材46を保持するようになっている。
保持部材47による可動部材46の保持は、後述するようにリフタ44が上限位置に到達する少し手前で可動部材46の厚さ方向上端部を保持し始め、上限位置に到達すると、厚さ方向ほぼ中途部を保持する。そして、リフタ44が上限位置から下降し、その下降に連動して上記可動部材46が所定寸法下降したときに、保持状態が解除されるようになっている。
上記リフタ44が上記第1のリフタ用シリンダ42によって下降位置から上限位置まで駆動されたのち、上限位置から下降方向に駆動されることによって、上記段ばらし装置23の第1の保持部26に積層保持された複数のトレイ25のうち、最下段のトレイ25だけをリフタ44側に分離することができるようになっている。
上記リフタ44の上下動によって分離された最下段のトレイ25は、リフタ44が下限位置まで下降する過程で上記第1の保持部26の下端に対向する、上記ベース盤22の上面に位置決めされたキャリア48に載置される。
図2と図3に示すように、上記キャリア48は内周面が上記トレイ25の外周面に係合する大きさの矩形枠状に形成されていて、リフタ44がキャリア48よりも低く下降することで、リフタ44に保持されたトレイ25のフランジ部36がキャリア48の内周面に係合して保持されるようになっている。
上記キャリア48は搬送機構によってベース盤22の上面の長手方向に沿って往復搬送されるようになっている。この搬送機構はベース盤22の上面の長手方向に沿って設けられたガイド部材51を有する。上記キャリア48はこのガイド部材51にガイドされて移動可能となっている。
ベース盤22の長手方向一端の上面には従動プーリ52が軸線を垂直にして回転可能に設けられている。ベース盤22の長手方向の他端下面には駆動モータ53が回転軸54の軸線を垂直にして設けられている。この回転軸54はベース盤22の上面側に突出し、その突出端には駆動プーリ55が嵌着されている。図2に鎖線で示すように、この駆動プーリ55と上記従動プーリ52とにはベルト56が張設されている。このベルト56の中途部は上記キャリア48に設けられた連結部材57(図2に鎖線で示す)に連結されている。
したがって、上記駆動プーリ55が上記駆動モータ53によって回転駆動されると、その回転方向に応じて上記キャリア48が第1の保持部26の下方からベース盤22の長手方向一端側或いは他端側に搬送駆動されるようになっている。
上記段積み装置24は、段ばらし装置23とほぼ同じ構成となっている。すなわち、ベース盤22には4つのブロック61が設けられ、各ブロック61には断面L字状の支柱62が下端部を固定して立設されている。これら支柱62によって後述するように半導体チップ2が取り除かれた空のトレイ25を積層状態で保持する第2の保持部63を形成している。
各ブロック61には支軸64が軸線を水平かつ上記ベース盤22の長手方向に交差させて設けられている。各支軸64には爪部材65が回動可能に支持されている。上記爪部材65は段ばらし装置23に用いられている爪部材29と同じ構成となっている。そして、爪部材65はばね66(図2に示す)によって係合方向に付勢され、ストッパピン60(図3に示す)によって回動が制限されている。
図3に示すように、上記ベース盤22の上記第2の保持部63に保持されたトレイ25と対向する部位には開口部67が形成されている。この開口部67と対向するベース盤22の下方には空圧駆動される第2のリフタ用シリンダ68が軸線を垂直にして配設されている。この第2のリフタ用シリンダ68の駆動軸69にはリフタ71が設けられている。
上記段ばらし装置23で分離されたトレイ25がキャリア48に載置されると、このキャリア48は図2と図3に鎖線で示すように上記駆動モータ53が作動することで、ベース盤22の長手方向一端部の供給位置Sに搬送されて位置決めされる。供給位置Sに位置決めされたトレイ25の各収容部35に収容された半導体チップ2は、図1に示すロボットアーム73の吸着ノズル74によって取り出される。ロボットアーム73は、X、Y、Z方向に駆動され、このロボットアーム73の先端部は吸着ノズル74の先端吸着面が下方を向いた状態から上方を向く回転方向に180度の範囲で回転可能となっている。
吸着ノズル74は、トレイ25に収容された半導体チップ2のデバイス面を吸着した後、吸着面が上を向くよう180度反転する。この状態で半導体チップ2はデバイス面が下を向いている。そして、この吸着ノズル74に吸着された半導体チップ2はデバイス面と反対側の面が上記ボンディングツール14aによって吸着される。それによって、半導体チップ2は、上記吸着ノズル74からボンディングツール14aに受け渡され、上記リードフレーム1にデバイス面を下にしてボンディングされる。
このようにして、供給位置Sに搬送位置決めされたトレイ25からすべての半導体チップ2が取り出されると、駆動モータ53が作動してキャリア48を供給位置Sから図3に鎖線で示すように段積み装置24の第2の保持部63の下方に搬送位置決めする。
キャリア48が第2の保持部63の下方に位置決めされると、第2のリフタ用シリンダ68が作動してリフタ71が上昇方向に駆動される。リフタ71が上昇すると、キャリア48に保持された空のトレイ25がこのリフタ71とともに上昇する。トレイ25が所定の位置まで上昇すると、このトレイ25のフランジ部36が爪部材65の先端部に当たり、この爪部材65をばね66の付勢力に抗して非係合方向へ回動させる。さらに、爪部材65がトレイ25から外れる上限位置までリフタ71を上昇させると、爪部材65はばね66の付勢力によってストッパピン60に当たる位置まで係合方向に回動する。
その状態で、リフタ71を上限位置から下降方向へ駆動すれば、リフタ71に保持されたトレイ25のフランジ部36の下面が爪部材65の先端部の上面に係合するから、リフタ71だけが下降し、トレイ25が爪部材65によって第2の保持部63に保持されることになる。このような動作が繰り返されることで、上記第2の保持部63には空のトレイ25が順次積層保持される。
そして、段積み装置24でキャリア48からトレイ25が除去されると、そのキャリア48は段ばらし装置23の第1の保持部26の下方に搬送されて位置決めされ、この第1の保持部26に積層保持された複数のトレイ25のうち、最下段のトレイ25が分離されて供給されるということが繰り返される。
つぎに、上記段ばらし装置23によって最下段のトレイ25を分離する動作を図6と図7を参照しながら説明する。
図6(a)は、リフタ44が鎖線で示す下限位置から実線で示す位置へ上昇を開始した状態を示している。リフタ44の上面44aは最下段のトレイ25の凹部37の内面にまた当接していない。
この状態では、爪部材29はばね33によって係合方向に付勢され、その先端の係合部29aが最下段のトレイ25の下面に係合している。それによって、第1の保持部26に積層された複数のトレイ25は上記爪部材29によって落下不能に保持されている。
リフタ44を図6(a)の状態から図6(b)に示すようにさらに上昇させると、このリフタ44の上面44aが最下段のトレイ25の凹部37の内面に当たる。このとき、リフタ44の保持溝45に上下動可能に保持されこの保持溝45の下端に位置する可動部材46の側面が爪部材29の当接部29bに当たり、この爪部材29をばね33の復元力に抗して矢印で示す非係合方向へ回動させ始める。このときに、リフタ44によって最下段のトレイ25を受けたときには最下段のトレイ25は爪部材29によって保持された状態にある。
そのため、第1の保持部26に積層された複数のトレイ25は、落下せずにリフタ44の上面で受けられるから、トレイ25が衝撃を受けることがない。したがって、トレイ25をリフタ44に受け渡す際に、各トレイ25に収容された半導体チップ2が跳ねて位置ずれが生じたり、最上段のトレイ25の半導体チップ2がトレイ25からはね出るなどのことを防止することができる。
図6(b)の状態は、リフタ44が上限位置よりもわずかに下方まで上昇した位置にあり、図6(b)に示すように可動部材46の側面の厚さ方向上端に保持部材47のボール47bが当たり、ボール47bがばね47cの復元力に抗して保持部材47の開口部から内方へ移動し、この可動部材46を弾性的に保持する。
上面44aで最下段のトレイ25を受けたリフタ44は図6(c)に示す上限位置まで上昇する。それによって、爪部材29は可動部材46によって爪部材29の当接部29bに摺動することで、さらに非係合方向へ回動させられ、先端の係合部29aがトレイ25のフランジ部36の外周面よりも径方向外方に位置する状態になる。リフタ44とともに可動部材46が上昇することで、保持部材47のボール47bと可動部材46との当接位置は、この可動部材46の厚さ方向上端から中途部に移動する。
このようにして、リフタ44を上限位置まで上昇させたならば、図6(d)に示すように、リフタ44は下降を開始する。リフタ44の保持溝45に移動可能に保持された可動部材46は図6(c)に示すように、保持部材47によって弾性的に保持されている。そのため、リフタ44は下降するが、可動部材46は下降しないため、可動部材46は保持溝45の下端から上端へ相対的に移動変位する。
その間、爪部材29の係合部29aの先端が最下段のトレイ25のフランジ部36の外周面から離れた状態で、積層された複数のトレイ25がリフタ44の下降に連動する。つまり、係合部29aがフランジ部36の外周面に摺接することなく、リフタ44とともにトレイ25を上限位置から下降させることができる。
リフタ44を図6(d)の状態から図7(e)に示す状態、つまり爪部材29の係合部29aが最下段のトレイ25と、下から2段目のトレイ25とのフランジ部36の隙間gに近付くと、可動部材46は保持溝45の上端に位置し、リフタ44の下降に連動して下降する。その結果、可動部材46を保持した保持部材47は、可動部材46との当接位置が図6(c)に示すように厚さ方向中途部から図7(e)に示すように上端へ移動する。
図7(f)に示すように、リフタ44がさらに下降し、爪部材29の係合部29aの先端が最下段のトレイ25と、下から2段目のトレイ25とのフランジ部36の隙間gに対向位置したときに、リフタ44の下降に可動部材46が連動し、保持部材47による可動部材46の保持状態が解除される。
それによって、可動部材46は保持溝45の下端に落下し、爪部材29の当接部29bが可動部材46の側面から離れ、この可動部材46により非係合状態にあった爪部材29の保持状態が解除されるから、爪部材29はばね33の付勢力によって係合方向に付勢される。その結果、図7(g)に示すように爪部材29の係合部29aの先端部が最下段のトレイ25と、下から2段目のトレイ25とのフランジ部36の隙間gに入り込み、下から2番目のトレイ25の下面に爪部材29の係合部29aが係合し、そのトレイ25を落下不能に保持する。
図7(h)に示すように、下から2番目のトレイ25が爪部材29によって落下不能に保持された状態でリフタ44がさらに下降すると、最下段のトレイ25が下から2番目のトレイ25から分離されてリフタ44とともに下降する。そして、図7(i)に示すように、リフタ44が下限位置まで下降する過程で、リフタ44に連動して下降する最下段のトレイ25はキャリア48(図7(i)には示されていない)に受け渡され、リフタ44からトレイ25が分離される。
このように、上下駆動されてトレイ25を受けるリフタ44に、トレイ25に対して爪部材29を係合方向と非係合方向とに回動させる可動部材46を上下方向に移動可能に設け、これら両者を相対的に上下方向に移動させることができるようにした。そして、リフタ44を上昇させるときには、リフタ44が最下段のトレイ25を受けてから可動部材46によって爪部材29による最下段のトレイ25の係合保持状態を外すようにした。
そのため、爪部材29によって保持されたトレイ25をリフタ44に受け渡す際、トレイ25を落下させずに受け渡すことができるため、トレイ25に収容された半導体チップ2が跳ねて位置がずれたり、最上段のトレイ25から飛び出すなどのことが防止される。
リフタ44を上限位置から下降させて爪部材29の係合部29aを下から2番面のトレイ25の下面に係合させ、最下段のトレイ25を分離する際、爪部材29の係合部29aを、フランジ部36の外周面から離れた位置に保持し、最下段のトレイ25のフランジ部36の外周面に摺接させることなく、下から2番面のトレイ25の下面に係合させることができるようにした。
そのため、爪部材29の係合部29aがフランジ部36の外周面に引っ掛かるようなことがないから、この爪部材29を非係合位置から係合方向へ確実かつ円滑に回動させることができる。つまり、最下段のトレイ25の分離を確実に行なうことができる。
この発明は上記一実施の形態に限定されず、たとえばベース部材としてはリードフレームに代わり、基板や樹脂製テープなどであってもよく、またベース部材に実装される電子部品は半導体チップに代わり、他の電子部品であっても差し支えない。
また、上記実施の形態では可動部材を保持溝の上端から下端へ自重によって落下する場合について説明したが、たとえばエアーシリンダの駆動源を用いて上端から下端へ強制的に落下させるようにしてもよい。
この発明の一実施の形態の実装装置の概略的構成を示す斜視図。 部品供給装置の平面図。 部品供給装置の正面図。 (a)は爪部材と保持部材を示したリフタの平面図、(b)は側断面図、(c)は爪部材が係合方向に付勢された状態を示す側面図。 (a)はトレイの平面図、(b)は積層されたトレイの一部を実線で示し、残りを鎖線で示した側断面図。 (a)〜(d)は最下段のトレイを分離する動作を示す説明図。 (e)〜(i)は図6(a)〜(d)に続く最下段のトレイを分離する動作を示す説明図。
符号の説明
1…リードフレーム(ベース部材)、2…半導体チップ(部品)、23…段ばらし装置、24…段積み装置、25…トレイ、26…第1の保持部、29…爪部材、29a…係合部29b…当接部、33…ばね、34…ストッパピン、42…第1のリフタ用シリンダ、44…リフタ、45…保持溝、46…可動部材、47…保持部材、48…キャリア、53…駆動モータ。

Claims (3)

  1. 部品を収容して段積みされる複数のトレイのうち、最下段のトレイを段ばらしして供給する段ばらし装置であって、
    段積みされたトレイの下方に対向して上下方向に駆動可能に設けられたリフタと、
    このリフタの外周部に所定の範囲内で上下方向に移動可能に設けられた可動部材と、
    上記リフタがほぼ上限位置に上昇したときに、このリフタに連動して上昇した上記可動部材を弾性的に保持する保持部材と、
    上記可動部材に当たる当接部及び上記トレイの下面に係合可能な係合部を有し、上記リフタが上下動する方向に対して直交する方向を回転中心として回動可能かつ上記係合部が上記トレイに係合する方向に弾性的に付勢して設けられていて、上記リフタが上昇限まで上昇するときには上記可動部材によって上記係合部が上記トレイから離れる非係合位置に回動させられ、上記リフタが上昇限から下降して上記係合部が最下段と下から2番目のトレイとの間に対向位置したときに上記可動部材による保持状態が解除されて係合方向に回動し上記係合部が下から2番目のトレイに係合する爪部材と
    を具備したことを特徴とする段ばらし装置。
  2. 部品を収容して段積みされる複数のトレイのうち、最下段のトレイを段ばらしして供給する段ばらし方法であって、
    段積みされたトレイの下方に対向して上下方向に駆動可能に設けられ外周部に所定の範囲内で上下方向に移動可能な可動部材が設けられたリフタを上昇させる工程と、
    上記リフタがほぼ上限位置に上昇したときに、このリフタに連動して上昇した上記可動部材を保持部材によって弾性的に保持する工程と、
    上記可動部材に当たる当接部及び上記トレイの下面に係合可能な係合部を有し、上記リフタが上下動する方向に対して直交する方向を回転中心として回動可能かつ上記係合部が上記トレイに係合する方向に弾性的に付勢して設けられた爪部材を、上記リフタが上昇限まで上昇するときには上記可動部材によって上記係合部が上記トレイから離れる非係合位置に回動させる工程と、
    上記リフタが上昇限から下降して上記係合部が最下段と下から2番目のトレイとの間に対向位置したときに上記可動部材による上記爪部材の保持状態を解除して係合方向に回動させ、上記係合部を下から2番目のトレイに係合させて最下段のトレイをばらしする工程と
    を具備したことを特徴とする段ばらし方法。
  3. ベース部材に部品を実装する実装装置であって、
    上記部品を供給する部品供給装置と、
    この部品供給装置から供給された部品を上記ベース部材に実装するボンディングツールとを具備し、
    上記部品供給装置は、部品を収容して段積みされる複数のトレイのうち、最下段のトレイを段ばらしして供給する段ばらし装置を有し、この段ばらし装置は請求項1に記載された構成であることを特徴とする実装装置。
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