JP2007076802A - 段ばらし装置、段積み装置及び段ばらし段積み装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のアクチュエータを必要とせず、またエアー供給源を必要としない、その結果制御が簡単な段ばらし装置、段積み装置及び段ばらし段積み装置の提供
【解決手段】 搬送手段12の両側に昇降可能かつ旋回可能に取り付けられ、収容箱Wを保持可能な前進位置と収容箱との干渉域から外れる後退位置とに位置決め可能な係止部材51と、収容箱Wを保持可能な保持位置と開放可能な開放位置との間で係止部材51を昇降可能な昇降手段20と、係止部材を旋回駆動する揺動手段50とで構成され、昇降手段20は、モータ23と、回転動力を分岐する動力分岐手段24と、回転動力を昇降板41の昇降移動に変換可能な動力変換手段30とを備え、揺動手段50は、平歯車53と噛み合いローラ55を取り付けたラック54と、ローラ55を介してラック54を搬送手段中心側へ移動する第1カム62と、反対側へ移動する第2カム63とを備えるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、数段に重ねられた状態で搬送装置で搬送されてきた収容箱や物品を、1個又は複数個ずつ分離して搬出する段ばらし装置、1個ずつ又は複数個ずつ搬送装置で搬送されてきた収容箱や物品を段積みする段積み装置、及び数段に重ねられた状態で搬送装置で搬送されてきた収容箱や物品を1個ずつ又は複数個ずつ分離して待機位置に搬出し、その待機位置においてプレス機械等から所定量加工製品が挿入された収容箱や物品を搬送し数段に重ねる段ばらし段積み装置に関するものである。
従来技術として、特許文献1に開示の物品の段積み、段ばらし装置がある。この技術は、搬送手段の両側部に、係止部材を互いに接近離間させて搬送手段上の物品を保持開放可能な出退手段と、前記係止部材を、搬送手段上の物品を保持可能な保持位置と、搬送手段上で物品が通過可能な上昇位置との間で昇降可能な昇降手段とを具備し、前記出退手段による係止部材の出退動作と昇降手段による係止部材の昇降動作とにより、段積み動作は、保持位置から物品を保持して上昇位置まで上昇させ、搬送手段により物品を搬入し、上昇位置から物品上に物品を下降して重ね、重ねた物品を保持して上昇位置まで上昇させ、これを繰り返して段積みし、段ばらし動作は、段積みされた物品のうち、最下段より上方段の物品を保持して上昇位置まで上昇させ、残された物品を搬出した後、段積みされた物品を保持位置に下降し、再度最下段より上方段の物品を保持して上昇位置まで上昇させ、これを繰り返して段ばらしする段積み、段ばらし装置である。
この公報の実施例によると(この段落で使用の記号は特許文献1に示された記号を表す)、段積み・段ばらし部11は左右対称構造に構成されており、搬送コンベヤ1の側部フレーム3の外面に基板21が垂設され、基板21に取り付けられた前後一対のガイド部材22aに昇降レール22bを介して昇降フレーム23が昇降自在に配置され、基板21の下部に設置された第1昇降シリンダ24により昇降フレーム23をI位置とII位置の間の距離に相当する第1昇降ストロークS1分を昇降駆動するように構成されている。
また前記昇降フレーム23には、前後一対のガイドロッド25bを有する第2昇降シリンダ25が上方に向かって進展自在に配置されており、第2昇降シリンダ25のピストンロッド25aとガイドロッド25bの先端部にトレイ保持装置14が設置されて、トレイ保持装置14をII位置とIII位置の間の距離に相当する第2昇降ストロークS2分を昇降駆動するように構成されている。そして前記第1昇降シリンダ24と第2昇降シリンダ25とでトレイ昇降装置(昇降手段)12が構成されている。
トレイ保持装置(出退手段)14は、前後一対のガイドロッド26bを有する出退シリンダ26が上方に向かって伸縮自在に配置され、出退シリンダ26のピストンロッド26aおよびガイドロッド26bの先端部に、保持具13が取り付けられている。したがって、出退シリンダ26を待機位置から突出位置まで進展して保持具13を所定ストロークS3だけ突出させることにより、保持具13をトレイWの縁部Wbの下方に当て付けてトレイWを保持することができる。
そして、搬送手段の両側に、係止部材の出退手段、係止部材の昇降手段とを配置して、物品を段積み・段ばらしするように構成したので、従来のようにコンベヤの底部に設置した物品のリフト装置が不要となり、省スペース化が図れ、作業者の作業スペースやレイアウト上で設置スペースが無いような場合であっても、この段積み・段ばらし装置を設置することができ、搬送手段の下部空間を使用することなく、段積み位置または段ばらし位置を任意に設定できて、設計の自由度を拡大することができる。また既存のコンベヤに容易に付設することもできる。
しかしこの発明は、係止部材の出退手段に一対の、昇降手段に2対のアクチュエータを必要としている。この実施例ではアクチュエータはそれぞれシリンダで駆動するものであって、エアー供給源を必要とする。そのため、エアー供給源のないところでは動作できないという欠点があった。すなわち、この発明は複数のアクチュエータを必要とし、またエアー供給源が必要であるという問題があった。
特開2004−168440号公報
解決しようとする問題点は、複数のアクチュエータを必要とせず、またエアー供給源を必要としない、その結果制御が簡単な段ばらし装置、段積み装置及び段ばらし段積み装置を提供することである。
請求項1に記載の本発明の段ばらし装置は、収容箱を搬送する搬送手段の両外側部に昇降可能にかつ搬送手段中心側へ旋回可能に両外側から対峙して取り付けられ、搬送手段中心側へ旋回したとき搬送手段上に載置された収容箱を下方から保持可能な前進位置と搬送手段中心側から逆旋回したとき収容箱との干渉域から外れる後退位置とに位置決め可能な係止部材と、係止部材が後退位置から前進位置へ旋回し搬送手段上に載置された収容箱が保持可能となる保持位置と、係止部材が前進位置から後退位置へ逆旋回し搬送手段上に載置の収容箱が開放可能となる開放位置との間で係止部材を昇降可能な昇降手段と、係止部材を前進位置と後退位置との間で旋回往復駆動する揺動手段とで構成し、昇降手段は、搬送手段の上部に取り付けのモータと、モータによる回転動力を搬送手段の両側へ分岐する動力分岐手段と、分岐された各の回転動力を、搬送手段の両側部に立設の縦案内手段に昇降自在に取り付けられ搬送手段の搬送方向と平行で係止部材を一体的に取り付けた水平軸を回動可能に軸支する昇降板の昇降移動に変換可能な動力変換手段とを備え、揺動手段は、水平軸に一体的に取り付けられた平歯車と噛み合い昇降板に設けた横案内手段に案内されて搬送手段中心側へ往復移動可能で一方端にローラを取り付けたラックと、係止部材が開放位置にあるときはローラを介してラックを搬送手段中心側へ移動する第1カムと、係止部材が保持位置にあるときはローラを介してラックを搬送手段中心とは反対側へ移動する第2カムとを備えることを最も主要な特徴とする。
請求項2に記載の本発明の段ばらし装置は、揺動手段は、ラックが搬送手段中心側端へ移動したときはその位置を保持する位置保持手段が設けられ、ラックが搬送手段中心とは反対側端へ移動したときは係止部材に当接して係止部材の旋回を止める停止部材が設けられていることを最も主要な特徴とする。
請求項3に記載の本発明の段積み装置は、収容箱を搬送する搬送手段の両外側部に昇降可能にかつ搬送手段中心側へ旋回可能に両外側から対峙して取り付けられ、搬送手段中心側へ旋回したとき搬送手段上に載置された収容箱を下方から保持可能な前進位置と搬送手段中心側から逆旋回したとき収容箱との干渉域から外れる後退位置とに位置決め可能な係止部材と、係止部材が後退位置から前進位置へ旋回し搬送手段上に載置された収容箱が保持可能となる保持位置と、係止部材が前進位置から後退位置へ逆旋回し搬送手段上に載置の収容箱が開放可能となる開放位置との間で係止部材を昇降可能な昇降手段と、係止部材を前進位置と後退位置との間で旋回往復駆動する揺動手段とで構成し、昇降手段は、搬送手段の上部に取り付けのモータと、モータによる回転動力を搬送手段の両側へ分岐する動力分岐手段と、分岐された各の回転動力を、搬送手段の両側部に立設の縦案内手段に昇降自在に取り付けられ搬送手段の搬送方向と平行で係止部材を一体的に取り付けた水平軸を回動可能に軸支する昇降板の昇降移動に変換可能な動力変換手段とを備え、揺動手段は、水平軸に一体的に取り付けられた平歯車と噛み合い昇降板に設けた横案内手段に案内されて搬送手段中心側へ往復移動可能で一方端にローラを取り付けたラックと、係止部材を前進位置側へ常時付勢する付勢体と、係止部材が開放位置にあるときはローラを介してラックを搬送手段中心側へ移動し付勢体の付勢力に打ち勝って係止部材を後退位置へ逆旋回する第1カムと、係止部材が開放位置から上昇し付勢体の付勢力により係止部材が前進位置側へ移動するとき係止部材の旋回を停止する停止部材とが設けらていることを最も主要な特徴とする。
請求項4に記載の本発明の段ばらし装置又は段積み装置は、昇降手段は、搬送手段の両側部に立設の縦案内手段に左右個別に取り付けられていることを最も主要な特徴とする。
請求項5に記載の本発明の段ばらし装置又は段積み装置は、係止部材は、搬送手段の両外側部に各2個ずつ設けられていることを最も主要な特徴とする。
請求項6に記載の本発明の段ばらし段積み装置は、収容箱を搬送する搬送手段の両外側部に昇降可能にかつ搬送手段中心側へ鉛直面内で旋回可能に両外側から対峙して取り付けられ、搬送手段中心側へ旋回したとき搬送手段上に載置された収容箱を下方から保持可能な前進位置と、搬送手段中心側から逆旋回したとき収容箱との干渉域から外れる後退位置とに位置決め可能な係止部材と、係止部材が前進位置へ旋回し搬送手段上に載置された収容箱が保持可能となる保持位置と、係止部材が後退位置へ逆旋回し搬送手段上に載置の収容箱が開放可能となる開放位置との間で係止部材を昇降可能な昇降手段と、係止部材を前進位置と後退位置との間で旋回往復駆動する揺動手段とで構成する段ばらし手段と段積み手段とを直列に設け、それらの間に、段ばらし手段で1個ずつ分離された収容箱を少なくとも1個待機させる待機エリアを搬送手段上に設けたことを最も主要な特徴とする。
請求項1の段ばらし装置は、収容箱を下方から保持する係止部材が後退位置から前進位置へ旋回する保持位置と、前進位置から後退位置へ逆旋回する開放位置との間で係止部材を昇降する昇降手段と、収容箱を下方から保持可能な前進位置と、収容箱との干渉域から外れる後退位置との間で係止部材を旋回駆動する揺動手段とで構成し、昇降手段はモータと、モータによる回転動力を搬送手段の両側へ分岐する動力分岐手段と、分岐された回転動力を昇降板の昇降移動に変換可能な動力変換手段とを備え、揺動手段は、昇降板に軸支の水平軸に一体的に取り付けられた平歯車と噛み合うラックと、係止部材が開放位置にあるときはラックを搬送手段中心側へ移動する第1カムと、係止部材が保持位置にあるときはラックを搬送手段中心とは反対側へ移動する第2カムとを備えるようにしたので、アクチュエータは1つのモータのみで動作可能である。その結果、制御部が簡単になり安価に製造できる。また、アクチュエータはモータのみであるのでエアー供給源を必要としないのでコンプレッサー等の装置が不要という利点がある。
請求項2の段ばらし装置は、ラックが搬送手段中心側端へ移動したときは位置保持手段を、ラックが搬送手段中心とは反対側端へ移動したときは停止部材を設けたので、係止部材を前進位置と後退位置とに機械的に確実に位置決めができるいう利点がある。
また、請求項3の段積み装置は、収容箱を下方から保持する係止部材が後退位置から前進位置へ旋回する保持位置と、前進位置から後退位置へ逆旋回する開放位置との間で係止部材を昇降する昇降手段と、収容箱を下方から保持可能な前進位置と、収容箱との干渉域から外れる後退位置との間で係止部材を旋回駆動する揺動手段とで構成し、昇降手段はモータとモータによる回転動力を搬送手段の両側へ分岐する動力分岐手段と、分岐された回転動力を昇降板の昇降移動に変換可能な動力変換手段とを備え、揺動手段は、昇降板に軸支の水平軸に一体的に取り付けられた平歯車と噛み合うラックと、係止部材を前進位置側へ常時付勢する付勢体と、係止部材が開放位置にあるときはラックを搬送手段中心側へ移動し係止部材を後退位置へ逆旋回する第1カムと、係止部材が開放位置から上昇し付勢体の付勢力により係止部材が前進位置側へ移動するとき係止部材の旋回を停止する停止部材とを備えるようにしたので、アクチュエータはモータのみで動作可能である。その結果、制御部が簡単になり安価に製造できる。また、アクチュエータはモータのみであるのでエアー供給源を必要としないという利点がある。
また、請求項4の段ばらし装置又は段積み装置は、昇降手段が搬送手段の両側部に立設の縦案内手段に左右個別に取り付けられているので、搬送手段上部の空間が確保でき、収容箱を昇降手段上に複数段載置できるという利点がある。
また、請求項5の段ばらし装置又は段積み装置は、係止部材が、搬送手段の両外側部に各2個ずつ設けられているので、係止部材が収容箱を安定して保持することができるという利点がある。
また、請求項6の段ばらし段積み装置は、段ばらし手段のある搬送手段上に複数個段積みされた収容箱から、一個ずつ収容箱をプレス機械の加工品排出位置の待機エリアへ搬送し、プレス機械加工品が投入され収容箱内に所定量加工品が貯まったら、段積み手段のある搬送手段上に送り出され、段積み手段により自動的に複数段段積みすることが可能となり、省力化が可能となる。
上記課題を解決するため、本発明の発明は、複数のアクチュエータを必要とせず、またエアー供給源を必要としない、その結果制御が簡単な段ばらし装置、段積み装置及び段ばらし段積み装置を実現した。
本発明の段ばらし装置について、図1乃至6をもとに説明する。図1は本発明の段ばらし装置の側面図である。図2は図1のA矢視図である。図3は図1のB矢視図である。図4乃至6は本装置の係止部材の動作を示す部分図である。
図1において、右から左へ向かって収容箱W(Wn,W1,W2・・・で示される)を搬送する第1コンベア11、第2コンベア12、第3コンベア13(以上請求項にいう搬送手段)が縦列に設置されている。第1コンベア11上には段積みされた収容箱Wnが例えばWn1〜Wn5の5個載置され、第2コンベア12には、第1コンベア11から搬送された収容箱Wnが載置されるが、第2コンベア12上においては、以下段積みされた収容箱Wを下から順にW1,W2,W3,W4,W5とする。図においてはW1,W2のみ記載している。第1コンベア11、第2コンベア12、第3コンベア13は、図示しない制御部により設定のタイミングでローラに内蔵のモータが回転制御され、コンベア上の収容箱Wが図の右から左へ向かって搬送される。第2コンベア12が空になると第1コンベア11、第2コンベア12が起動され、第1コンベア11から複数段積みされた収容箱Wnが第2コンベア12上へ搬送される。第2コンベア12の先頭寄りに第2コンベア12の両外側部(コンベア搬送方向に向かって左右方向)に取り付けられた後述の透過型光センサ73が収容箱W1の到達を検出すると第2コンベア12は停止し、収容箱Wは後述のストッパ16により所定位置に位置決めされる。
第2コンベア12の左右外側部にはそれぞれ2本の支柱3,3がベース1から立設している。2本の支柱3,3にはそれぞれ上部に天板2,2が架設され、左右の天板2,2はモータ取り付け用のブラケット22により連結され、ベース1、支柱3,3、天板2,2、ブラケット22は図示しない締結手段により一体構造体をなしている。ブラケット22には、上下方向に延びる2本の角柱形のストッパ16,16が、収容箱Wの幅より狭い間隔で離れて取り付けられている。その下方端は、第2コンベア12上の最下位の収容箱W1の1つ上の収容箱W2まで延びており、最下位の収容箱W1上面との間には所定量の距離が設定されている。また上方端は、収容箱Wの最上位の収容箱W5の位置まで延びている。
それぞれの支柱3,3は両端近傍を除いた中央部がガイド(請求項にいう縦案内手段)の役目もなしており、左右のそれぞれ2本の支柱3,3間にはこのガイド部に摺動可能に昇降板41が架設されている。左右の昇降板41,41の上面にはそれぞれに、収容箱Wの搬送方向(図1の右から左)に平行に水平軸52が回転可能に軸支されていて、水平軸52,52のそれぞれには両端近傍にアーム(請求項にいう係止手段)51,51が水平軸52と一体回転可能に取り付けられている。さらに一端側(図1において右寄り)にはアーム51に隣接してかつ水平軸52と一体回転可能に平歯車53が取り付けられている。これにより平歯車53が回転すると水平軸52両端近傍に取り付けの一対のアーム51,51が同時に揺動可能となっている。また、左右の昇降板41,41は後述の昇降手段20により、同一の高さを維持しながら同時に昇降可能となっている。
それぞれの昇降板41には、第2コンベア12の中心側(請求項にいう搬送手段中心側、以下コンベア中心側という)に向かって案内溝が形成されたスライドガイド56(請求項にいう横案内手段)が取り付けられ、その案内溝には平歯車53と噛み合うラック54が往復移動可能に嵌合されている。ラック54のコンベア中心とは反対側(以下コンベア中心反対側という)の一方端にはローラ55が回転自在に取り付けられている。また、ラック54の中央近傍には上面から下方に向かって先端にボールが回転可能にかつ下方へ付勢されて挿入されたプランジャ58(請求項にいう位置保持手段)が、そのボール部分をラック54下面から突出させてねじ込まれている。スライドガイド56の案内溝底面にはラック54がコンベア中心側へ前進したときに、プランジャ58の先端ボールと嵌合する凹穴54aが形成され、この嵌合によりラック54はその位置を保持可能となっている。
ローラ55が取り付けられた左右のラック54,54が左右の昇降板41,41とともに昇降するとき、このローラ55に係合するように、第2コンベア12の左右ベース1上に立設したスタンド61,61のそれぞれの上下の2位置に、第1カム62と第2カム63が取り付けられている(請求項にいう揺動手段)。これら第1カム62と第2カム63には同一面の鉛直面とそれに連続する斜面とが形成されていて、その斜面同士は互いに向き合うように取り付けられている。
そして、ラック54がコンベア中心反対側にあるとき昇降板41,41が下降すると、下側の第1カム62,62の斜面にローラ55,55が当接しその斜面に倣ってさらに鉛直面に到達すると、ラック54,54がコンベア中心側端へ移動し、左右の一対のアーム51,51それぞれが対称的にコンベア中心反対方向へ逆旋回し、コンベア中心側斜め上方を向いて停止する(請求項にいう後退位置)。このときプランジャ58はスライドガイド56の案内溝底面に形成された凹穴54aと嵌合し、ラック54はその位置が保持され、左右の一対のアーム51,51それぞれもまた斜め上方を向いて保持される(図4)。
その位置から昇降板41,41が上昇すると、上側の第2カム63,63の斜面にローラ55、55がそれぞれ当接しその斜面に倣ってさらに鉛直面に到達すると、ラック54,54がコンベア中心反対側へ移動し、左右の一対のアーム51,51それぞれはコンベア中心側へ旋回し水平になる(請求項にいう前進位置)。このとき昇降板41,41それぞれに設けた左右の一対の停止部材45,45が水平方向になった左右の一対のアーム51,51それぞれに当接しそれ以上の旋回を阻止する。このラック54,54の往復移動に伴い平歯車53,53が回転すると、水平軸52,52それぞれの両端近傍に取り付けの左右の一対のアーム51,51それぞれが同時に揺動可能となっている。これにより、左右の一対のアーム51,51それぞれが水平状態となり、収容箱Wを左右前後の4カ所で下方から保持可能となっている。このように、第2コンベア12を挟んで対称に昇降板41,41が同一高さを保持しつつ同時に昇降することにより、揺動手段50が作動し、左右の1対のアーム51,51それぞれが前進位置と後退位置との間を往復旋回すると同時に上昇端と下降端間を昇降する。
第2コンベア12左右上部の両天板2,2に跨いで取り付けられたモータ取り付け用のブラケット22は第2コンベア12の搬送方向側に鉛直にモータ取付け面が形成されており、そのモータ取付け面上下方向に、モータ23の出力回転を図示しないギアを介して第2コンベア12左右方向へ延伸する横軸25の両端側に分岐する動力分岐手段24が取り付けられている。この横軸25の両端にはスプロケット31,31が一体回転可能に取り付けられている。そして天板2,2上面それぞれには、スプロケット31の歯と対峙する歯を持った一対のスプロケット32,33が並列に回転可能に軸支されている。また、ベース1上には左右のスプロケット32,33の歯と対峙する歯を持った左右のスプロケット34,34が回転可能に左右に軸支されている。
そして、左右それぞれにおいて、横軸25に取り付けのスプロケット31と天板2上面に取り付けのスプロケット32,33とベース1に取り付けのスプロケット34とはチェーン35で連結され、このチェーン35の両端はそれぞれ昇降板41上下面に固定されている(これらのスプロケットとチェーンは請求項にいう動力変換手段)。これにより、横軸25が回転すると左右のスプロケット31,31が一体で回転し、それぞれ左右の各スプロケット32,34,33をアイドルとして左右のチェーン35,35が走行することによって、チェーン35,35の両端に連結された左右の昇降板41,41が同一高さを保持し同期しながら昇降する。図1において、スプロケット31が、時計方向へ回転すると左右の昇降板41,41は下降し、反時計方向へ回転すると上昇するようになっている(モータ23、動力分岐手段24、動力変換手段30を合わせて請求項にいう昇降手段20)。
また、第2コンベア12の左右外側部にはそれぞれスタンド75,75が、第2コンベア12の先頭寄りで、支柱3,3のコンベア搬送方向側近傍にベース1から立設している。このスタンド75,75の一方(図1の手前側)には反射型光センサ71,72が一方の昇降板41のコンベア搬送方向側の面を検出可能に、上下の所定位置に取り付けられている。昇降板41,41が下降すると反射型光センサ71が、昇降板41,41が上昇すると反射型光センサ72がそれぞれ一方の昇降板41を検出し、その信号によりモータ23がその位置で停止可能に設定されている。(以下、これら反射型光センサ71,72の作動により停止した位置をそれぞれ下降端、上昇端という。)
また、スタンド75,75にはそれぞれ、反射型光センサ71,72との間に、投光器と受光器とで一対になった透過型光センサ73,74が上下2位置に、投光器と受光器とがそれぞれ光軸73a、74aを一致させて、第2コンベア12を挟んで対向して取り付けられている。透過型光センサ73は、第2コンベア12上に載置された最下位の収容箱W1がその透過光を遮断する位置に取り付けられている。また、透過型光センサ74は、最下位の収容箱W1の上に載置された収容箱W2の下部がその投光を遮断する位置に取り付けられている。そして、収容箱W2が収容箱W1に載置されているときは収容箱W2がその投光を遮断し、収容箱W2が所定量上昇し収容箱W1との間に隙間ができると、その隙間を通して透過型光センサ74からの光が透過するようになっている。
つぎに、段ばらし装置の動作について図4〜6を基に説明する。
第2コンベア12上に収容箱Wがないとき、昇降板41,41は下降端に待機しており、第1カム62の作動によりラック54と歯車53を介してアーム51,51が斜め上方へ向き、収容箱Wとの干渉域から遠ざかった後退位置に位置決めされている。また、ラック54はプランジャ58の先端ボールとスライドガイド56の凹穴54aとが嵌合することによりその位置を保持されている。また、反射型光センサ71は昇降板41のコンベア搬送方向側の面を検出している。また、透過型光センサ73,74はともに通光状態にある。この状態で起動すると、第1コンベア11、第2コンベア12ともに起動し、第1コンベア11上の収容箱Wn(Wn1〜Wn5)が第2コンベア12上に搬送される。すると、第2コンベア12搬送方向側に固定のストッパ16に到達し、透過型光センサ73,74の投光が収容箱W1により遮光され、その内の透過型光センサ73の信号により第1コンベア11、第2コンベア12ともに停止し、収容箱Wはストッパ16,16に当接した状態で位置決めされる。
と同時に、透過型光センサ73の遮光信号によりモータ23が起動し、動力分岐手段24により第2コンベア12左右方向のスプロケット31,31へ、図1において反時計方向の回転として分岐された回転動力は、チェーン35,35を介して、昇降板41,41を、アーム51,51が収容箱Wとの干渉域から遠ざかった後退位置を保持しながら上昇させる。そうするとローラ55,55が第2カム63,63の斜面に到達し、ローラ55,55はそれぞれラック54,54とともに徐々にコンベア中心反対方向へ押され、平歯車53,53の回転により、左右の一対のアーム51,51それぞれがコンベア中心方向へ旋回させられる。ローラ55,55が第2カム63,63の鉛直面に達しとき左右の一対のアーム51,51それぞれの上面は水平状態の前進位置になる(図5)。このとき昇降板41,41に設けた左右の一対の停止部材45,45が左右の一対のアーム51,51それぞれに当接し、左右の一対のアーム51,51それぞれは前進位置に保持される。
さらに左右の一対のアーム51,51それぞれが前進位置のまま昇降板41,41が上昇を続けると、左右の一対のアーム51,51それぞれの水平な上面が収容箱W2の前後左右4カ所の肩部Waに下方から当接し、収容箱W2,W3,W4,W5は一体で上昇し始め収容箱W1から切り離されて、収容箱W2と収容箱W1との間に隙間ができ、透過型光センサ74が通光状態となり分離が確認される。そして、反射型光センサ72が一方の昇降板41を検出すると、その信号によりモータ23が停止し昇降板41,41の上昇が停止する。この結果、第2コンベア12上の最下位の収容箱W1はその上の収容箱W2〜5の収容箱から分離され単独で搬送可能となる(図6)。そして、図示しない別途設定された排出信号により第2コンベア12が起動し収容箱W1が搬送され排出される。
第2コンベア12から収容箱W1が排出され、透過型光センサ73が通光するとその信号によりモータ23が逆回転方向へ起動し、スプロケット31,31が図1において時計方向に回転しチェーン35,35を介して、左右の一対のアーム51,51それぞれが前進位置を保持し収容箱W2,W3,W4,W5を下方から保持しながら、昇降板41,41が下降する。収容箱W2が第2コンベア12上面に到達し、更に昇降板41,41が下降を続けると、ローラ55,55が第1カム62,62の斜面に当接し徐々にローラ55,55がラック54,54とともにコンベア中心方向へ押されて平歯車53,53が回転することにより、左右の一対のアーム51,51それぞれがコンベア中心反対方向へ逆旋回される。ローラ55,55が第1カム62,62の鉛直面に達したとき左右の一対のアーム51,51それぞれは後退位置になり、プランジャ58と凹穴54aとが嵌合することによりその位置が保持される。そして、反射型光センサ71が一方の昇降板41を検出すると、その信号によりモータ23が停止し昇降板41,41の下降が停止し、最初の図4と同じ状態になる。そして、これらの繰り返しにより収容箱W2,W3,W4,W5が順に第2コンベア12上から排出される。そして、また次の段積みされた収容箱Wnが第1コンベア11から搬送され段ばらしが繰り返される。
本発明の段積み装置について、図7乃至12をもとに説明する。図7は本発明の段積み装置の側面図である。図8は図7のC矢視図である。図9乃至13は本装置の係止部材の動作を示す部分図である。段ばらし装置と共通のものについては同じ記号を使用する。また、構成、動作が同一のものについては一部説明を省略する。
図1の段ばらし装置から1個づつ分離され排出された収容箱Wは、待機エリアの第3コンベア13上で1個又は複数個縦列して待機させられる。そして待機エリアの先頭の収容箱Wに、例えばプレス機械から成形された加工品が自動で投入され、所定量投入されると、その収容箱Wは、待機エリアの第3コンベア13及び第4コンベア14の起動により、第3コンベア13上から以下述べる段積み装置が設けられた第4コンベア14上へ搬送させられる。そして、段積み装置により収容箱Wは設定個数段積みされ排出される(これら一連の装置が請求項にいう段ばらし段積み装置である)。
段積み装置は段ばらし装置と同様、図7,8に示すように、第4コンベア14の左右外側部にそれぞれ2本の支柱3,3がベース1から立設している。2本の支柱3,3にはそれぞれ上部に天板2,2が架設され、第4コンベア14を挟んだ左右の天板2,2はモータ取り付け用のブラケット22により連結され、ベース1、支柱3,3、天板2,2、ブラケット22は図示しない締結手段により一体構造体をなしている。そして段ばらし装置と同様に、モータ23、動力分岐手段24、動力変換手段30でなる昇降手段20が取り付けられている。
左右それぞれの2本の支柱3,3間にはこのガイド部に摺動可能に昇降板41Aが架設されている。左右の昇降板41A,41A上面にはそれぞれに、下記に説明の揺動手段50Aが第4コンベア14を挟んで対称に取り付けられている。
左右の昇降板41A,41Aの上面にはそれぞれに、収容箱Wの搬送方向に平行に水平軸52が回転可能に軸支されている。これら左右の水平軸52,52のそれぞれには両端近傍に一対のアーム(請求項にいう係止手段)51A,51Aが水平軸52と一体回転可能に取り付けられている。さらにその一端側(図7において左寄り)にはアーム51Aに隣接してかつ水平軸52と一体回転可能に平歯車53が取り付けられている。これによりそれぞれの平歯車53が回転すると水平軸52両端近傍に取り付けの一対のアーム51A,51Aが同時に揺動可能となっている。また、左右の昇降板41A,41Aは後述の昇降手段20により、同一の高さを維持しながら同時に昇降可能となっている。
それぞれ一対のアーム51A,51Aの一方には、左右それぞれに、コンベア中心反対側にばね掛け59cが取り付けられ、昇降板41A,41A上のコンベア中心反対側近傍にはそれぞれにL形の支柱59aが立直して取り付けられており、ばね掛け59cと支柱59aの先端部分間にはそれぞれ引っ張りばね59bが掛けられ、常時左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれがコンベア中心方向へ旋回するように付勢されている。このとき昇降板41A,41Aに設けた左右の一対の停止部材45,45が左右の一対のアーム51A,51Aに当接しそれ以上の旋回を阻止している。
昇降板41A,41Aにはそれぞれ、第4コンベア14の中心側に向かって案内溝が形成されたスライドガイド56A,56A(請求項にいう横案内手段)が取り付けられ、その案内溝には平歯車53と噛み合うラック54Aが往復移動可能に嵌合されている。ラック54A,54Aのコンベア中心反対側の一方端にはそれぞれローラ55が回転自在に取り付けられている。
左右の昇降板41A,41Aとともにローラ55が取り付けられた左右のラック54A,54Aが昇降したとき、このローラ55に係合するように、第4コンベア14の左右、ベース1上に立設したスタンド61A,61Aのそれぞれに第1カム62が取り付けられている(請求項にいう揺動手段)。この左右の第1カム62,62には鉛直面とそれに連続する斜面とが形成されていて、その斜面はコンベア中心側を向いて取り付けられている。そして、ラック54A,54Aがコンベア中心反対側に移動しているとき(図9)昇降板41A,41Aが下降すると、左右の一対のアーム51A,51Aの下側の傾斜部が収容箱W1の肩部Waに当接し相対的に押されて、左右の一対のアーム51A,51Aを揺動可能な程度の引っ張りばね59b,59bの付勢力に打ち勝って左右の一対のアーム51A,51Aはそれぞれコンベア中心反対方向へ逆旋回される(図10)。更に、第1カム62,62の斜面にそれぞれのローラ55が当接しその斜面に倣ってさらに鉛直面に到達すると、ラック54A,54Aがコンベア中心側へ移動する。これによりラック54A,54Aと噛み合っている平歯車53,53と一体で回転する左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれは引っ張りばね59bの付勢力に打ち勝ってコンベア中心反対方向へ逆旋回し、後退位置に位置決めされる(図11)。
その位置から逆に昇降板41A,41Aが上昇すると、ローラ55,55が第1カム62,62の斜面に沿ってコンベア中心反対側へラック54A,54Aとともに移動し、左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれがコンベア中心方向へ旋回される。そして左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれは、水平位置に来ると停止部材45,45に当接し前進位置に位置決めされる。このように、第4コンベア14を挟んで対称に昇降板41A,41Aが同一高さを保持しつつ同時に昇降することにより、揺動手段50Aが作動し、左右の1対のアーム51A,51Aそれぞれが前進位置と後退位置との間を往復旋回すると同時に上昇端と下降端間を昇降する。
また、第4コンベア14の左右外側部にはそれぞれスタンド75,75が、第4コンベア14の先頭寄りで、支柱3,3のコンベア搬送方向側近傍にベース1から立設している。このスタンド75,75の一方には反射型光センサ71,72が、一方の昇降板41Aのコンベア搬送方向側の面を検出可能に、上下の所定位置に取り付けられている。昇降板41A,41Aが下降すると反射型光センサ71が、昇降板41A,41Aが上昇すると反射型光センサ72がそれぞれ一方の昇降板41Aを検出し、その信号によりモータ23がその位置で停止可能に制御されている。(以下、これら反射型光センサ71,72の作動により停止した下降位置及び上昇位置をそれぞれ下降端、上昇端という。)
また、スタンド75,75の中央部にはそれぞれ、投光器と受光器とで一対の透過型光センサ73が、光軸73aを一致させて、第4コンベア14を挟んで対向して、第4コンベア14の先頭寄りに取り付けられている。透過型光センサ73は、第4コンベア14上に搬送されてきた最下位の収容箱W1がその透過光を遮断する位置に取り付けられている。
つぎに、段積み装置の動作について図9〜11を基に説明する。
初期状態では、昇降板41A,41Aは上昇端にあり、それぞれの昇降板41A上において、引っ張りばね59bの付勢力によりラック54Aと歯車53を介して一対のアーム51A,51Aが、収容箱Wを下から保持可能な水平状態の前進位置に位置決めされている。また、反射型光センサ72は上昇端にある一方の昇降板41Aのコンベア搬送方向側の面を検出している。また、透過型光センサ73は通光状態にある。この状態で第3コンベア13及び第4コンベア14が起動し、待機エリアの第3コンベア13上から第4コンベア14上へ収容箱W1(以下この実施例の場合例えば4段段積みされるとし、段積みされる順にW1,W2,W3,W4とする)が搬送され所定位置に到達すると、透過型光センサ73が収容箱W1の先端により遮光され収容箱W1の到達を検出する。その信号により第3コンベア13は停止し収容箱W1は位置決めされる(図9)。
と同時に、透過型光センサ73の遮光信号によりモータ23が起動し、動力分岐手段24により第4コンベア14左右方向のスプロケット31,31へ、図7において反時計方向の回転として分岐された回転動力は、チェーン35,35を介して、左右の昇降板41A,41Aを、左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれが前進位置を保持したままで下降させられる。このとき、左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれの下側の傾斜部が収容箱W1の肩部Waに当接し相対的に押されて、引っ張りばね59b,59bの付勢力に打ち勝って左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれはコンベア中心反対方向へ逆旋回させられる。更に下降すると、ローラ55,55が第1カム62,62の斜面に到達し、ローラ55,55はラック54A,54Aとともに徐々にコンベア中心方向へ押され、平歯車53,53の回転により、左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれがコンベア中心反対方向へ更に逆旋回される。ローラ55,55が第1カム62,62の鉛直面に達しとき左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれの上面は斜め上方向を指す後退位置になる(図11)。
そして、反射型光センサ71が一方の昇降板41Aのコンベア搬送方向側の面を検出すると、モータ23が停止し、その後逆転起動する。そして、左右の昇降板41A,41Aは同時に上昇に転じる。そうして、ローラ55,55が第1カム62,62の鉛直面から斜面に到達すると、左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれが引っ張りばね59b,59bの付勢力によりコンベア中心方向へ旋回されるとともに、それぞれ平歯車53の回転によりローラ55はラック54Aとともに第1カム62に倣って徐々にコンベア中心反対方向へ押され、左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれが水平方向になる(図12)。更に昇降板41A,41Aが上昇し、左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれが収容箱W1の肩部Waを4カ所で下から持ち上げ上昇端に達すると、反射型光センサ72の昇降板41A検出信号によりモータ23が停止し初期位置に戻る(図13)。このとき、収容箱W1の下面と第4コンベア14上面との間は、次の収容箱W2が潜り込めるように、収容箱Wの高さよりも大きく設定されている。
そして、第4コンベア14が起動され次の収容箱W2が収容箱W1の下に到達すると、透過型光センサ73が収容箱W2の先端により遮光され収容箱W2の到達を検出する。その信号により第3コンベア13は停止し収容箱W2は所定位置に位置決めされる。と同時に、モータ23が起動し左右の昇降板41A,41Aを、左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれが前進位置で収容箱W1を保持したままで下降し、収容箱W1を収容箱W2の上に載置する。さらに、左右の昇降板41A,41Aが下降し、ローラ55,55が第1カム62,62の斜面に倣って鉛直面に達すると、左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれは後退位置になる(図11)。昇降板41A,41Aが下降端まで達すると反射型光センサ71が作動し左右の昇降板41A,41Aは上昇に転じ、左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれが収容箱W1,W2を保持しながら上昇端まで上昇し、収容箱W3が搬送されるまで待機する。これらの動作を繰り返し、上から順に収容箱W1,W2,W3が段積みされる。
そして、設定数個目の収容箱W4が第4コンベア14上に到達した場合は、左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれが収容箱W1,W2,W3を下から保持しながら左右の昇降板41A,41Aが下降し、収容箱W4の上に重ね合わせる。さらに、左右の昇降板41A,41Aが下降し、ローラ55,55それぞれが第1カム62,62の斜面に倣って鉛直面に達すると、左右の一対のアーム51A,51Aそれぞれは後退位置になる(図11)。そして第4コンベア14が起動し段積みされた収容箱Wが第4コンベア14上から排出される。その後昇降板41A,41Aは再度上昇に転じ上昇端で待機する(図9)。そして次のサイクルが始まる。
、本発明の段ばらし装置、段積み装置及び段ばらし段積み装置は、上記のような構成にしたので、アクチュエータは1つのモータのみで動作可能である。また、アクチュエータはモータのみであるのでエアー供給源を必要としないのでコンプレッサー等の装置が不要である。また、段ばらし装置は、ラックが搬送手段中心側端へ移動したときは位置保持手段を、ラックが搬送手段中心とは反対側端へ移動したときは停止部材を設けたので、係止部材を前進位置と後退位置とに機械的に確実に位置決めができる。
また、段ばらし装置又は段積み装置は、昇降手段が搬送手段の両側部に立設の縦案内手段に左右個別に取り付けられているので、搬送手段上部の空間が確保でき、収容箱を昇降手段上に複数段載置できる。また、係止部材が、搬送手段の両外側部に各2個ずつ計4個設けられているので、係止部材が収容箱を安定して保持することができる。
さらに、段ばらし段積み装置は、例えばプレス機械において、段ばらし手段のある搬送手段上に複数個段積みされた収容箱から、一個ずつ収容箱をプレス機械の加工品排出位置の待機エリアへ搬送し、プレス機械加工品が投入され収容箱内に所定量加工品が貯まったら、段積み手段のある搬送手段上に送り出され、段積み手段により複数段段積みすることが自動的に可能となる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、実施例では段ばらし又は段積みする対象物は、収容箱であるが、収容箱に限らず左右に突出した肩部を有する物品であってもよい。また、実施例では一個ずつ段ばらし又は段積みするものであるが、複数段ずつ段ばらし又は段積みするようにしてもよい。
本発明の実施例1の段ばらし装置を示す側面図 図1におけるA矢視図 図1におけるB矢視図 本発明の実施例1の段ばらし装置の係止部材の動作を示す部分図 本発明の実施例1の段ばらし装置の係止部材の動作を示す部分図 本発明の実施例1の段ばらし装置の係止部材の動作を示す部分図 本発明の実施例2の段積み装置を示す側面図 図7におけるC矢視図 本発明の実施例2の段積み装置の動作説明図 本発明の実施例2の段積み装置の係止部材の動作を示す部分図 本発明の実施例2の段積み装置の係止部材の動作を示す部分図 本発明の実施例2の段積み装置の係止部材の動作を示す部分図 本発明の実施例2の段積み装置の係止部材の動作を示す部分図
符号の説明
1 ベース
2 天板
3 支柱
11 第1コンベア
12 第2コンベア
13 第3コンベア
14 第4コンベア
20 昇降手段
23 モータ
24 動力分岐手段
25 横軸
30 動力変換手段
31,32,33,34 スプロケット
35 チェーン
41,41A 昇降板
50,50A 揺動手段
51,51A アーム(係止手段)
52 水平軸
53 平歯車
54,54A ラック
55 ローラ
56,56A スライドガイド
62 第1カム
63 第2カム
71,72 反射型光センサ
73,74 透過型光センサ
W,W1,W2,W3,W4,W5,Wn 収容箱

Claims (6)

  1. 収容箱を搬送する搬送手段の両外側部に昇降可能にかつ前記搬送手段中心側へ旋回可能に両外側から対峙して取り付けられ、前記搬送手段中心側へ旋回したとき前記搬送手段上に載置された前記収容箱を下方から保持可能な前進位置と前記搬送手段中心側から逆旋回したとき前記収容箱との干渉域から外れる後退位置とに位置決め可能な係止部材と、
    前記係止部材が前記後退位置から前記前進位置へ旋回し前記搬送手段上に載置された収容箱が保持可能となる保持位置と、前記係止部材が前記前進位置から前記後退位置へ逆旋回し前記搬送手段上に載置の収容箱が開放可能となる開放位置との間で前記係止部材を昇降可能な昇降手段と、
    前記係止部材を前記前進位置と前記後退位置との間で旋回往復駆動する揺動手段とで構成し、
    前記昇降手段は、前記搬送手段の上部に取り付けのモータと、前記モータによる回転動力を前記搬送手段の両側へ分岐する動力分岐手段と、前記分岐された各の回転動力を、前記搬送手段の両側部に立設の縦案内手段に昇降自在に取り付けられ前記搬送手段の搬送方向と平行で前記係止部材を一体的に取り付けた水平軸を回動可能に軸支する昇降板の昇降移動に変換可能な動力変換手段とを備え、
    前記揺動手段は、前記水平軸に一体的に取り付けられた平歯車と噛み合い前記昇降板に設けた横案内手段に案内されて前記搬送手段中心側へ往復移動可能で一方端にローラを取り付けたラックと、前記係止部材が前記開放位置にあるときは前記ローラを介して前記ラックを前記搬送手段中心側へ移動する第1カムと、前記係止部材が前記保持位置にあるときは前記ローラを介して前記ラックを前記搬送手段中心とは反対側へ移動する第2カムとを備えることを特徴とする段ばらし装置。
  2. 前記揺動手段は、前記ラックが前記搬送手段中心側端へ移動したときはその位置を保持する位置保持手段が設けられ、前記ラックが前記搬送手段中心とは反対側端へ移動したときは前記係止部材に当接して前記係止部材の旋回を止める停止部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の段ばらし装置。
  3. 収容箱を搬送する搬送手段の両外側部に昇降可能にかつ前記搬送手段中心側へ旋回可能に両外側から対峙して取り付けられ、前記搬送手段中心側へ旋回したとき前記搬送手段上に載置された前記収容箱を下方から保持可能な前進位置と前記搬送手段中心側から逆旋回したとき前記収容箱との干渉域から外れる後退位置とに位置決め可能な係止部材と、
    前記係止部材が前記後退位置から前記前進位置へ旋回し前記搬送手段上に載置された収容箱が保持可能となる保持位置と、前記係止部材が前記前進位置から前記後退位置へ逆旋回し前記搬送手段上に載置の収容箱が開放可能となる開放位置との間で前記係止部材を昇降可能な昇降手段と、
    前記係止部材を前記前進位置と前記後退位置との間で旋回往復駆動する揺動手段とで構成し、
    前記昇降手段は、前記搬送手段の上部に取り付けのモータと、前記モータによる回転動力を前記搬送手段の両側へ分岐する動力分岐手段と、前記分岐された各の回転動力を、前記搬送手段の両側部に立設の縦案内手段に昇降自在に取り付けられ前記搬送手段の搬送方向と平行で前記係止部材を一体的に取り付けた水平軸を回動可能に軸支する昇降板の昇降移動に変換可能な動力変換手段とを備え、
    前記揺動手段は、前記水平軸に一体的に取り付けられた平歯車と噛み合い前記昇降板に設けた横案内手段に案内されて前記搬送手段中心側へ往復移動可能で一方端にローラを取り付けたラックと、前記係止部材を前記前進位置側へ常時付勢する付勢体と、前記係止部材が前記開放位置にあるときは前記ローラを介して前記ラックを前記搬送手段中心側へ移動し前記付勢体の付勢力に打ち勝って前記係止部材を前記後退位置へ旋回する第1カムと、前記係止部材が前記開放位置から上昇し前記付勢体の付勢力により前記係止部材が前記前進位置側へ移動するとき前記係止部材の旋回を停止する停止部材とが設けらていることを特徴とする段積み装置。
  4. 前記昇降手段は、前記搬送手段の両側部に立設の縦案内手段に左右個別に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至2に記載の段ばらし装置又は請求項3に記載の段積み装置。
  5. 前記係止部材は、前記搬送手段の両外側部に各2個ずつ設けられていることを特徴とする請求項1乃至2若しくは4に記載の段ばらし装置又は請求項3乃至4に記載の段積み装置。
  6. 収容箱を搬送する搬送手段の両外側部に昇降可能にかつ前記搬送手段中心側へ鉛直面内で旋回可能に両外側から対峙して取り付けられ、前記搬送手段中心側へ旋回したとき前記搬送手段上に載置された前記収容箱を下方から保持可能な前進位置と、前記搬送手段中心側から逆旋回したとき前記収容箱との干渉域から外れる後退位置とに位置決め可能な係止部材と、前記係止部材が前記前進位置へ旋回し前記搬送手段上に載置された収容箱が保持可能となる保持位置と、前記係止部材が前記後退位置へ逆旋回し前記搬送手段上に載置の収容箱が開放可能となる開放位置との間で前記係止部材を昇降可能な昇降手段と、前記係止部材を前記前進位置と前記後退位置との間で旋回往復駆動する揺動手段とで構成する段ばらし手段と段積み手段とを直列に設け、それらの間に、前記段ばらし手段で1個ずつ分離された前記収容箱を少なくとも1個待機させる待機エリアを前記搬送手段上に設けたことを特徴とする段ばらし段積み装置。
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