JP4464602B2 - 遊技店の会員管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ台やスロットマシンが設置された遊技店(パチンコ店ともいう)に適用される会員管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、会員登録をした遊技客に対し、たとえば来店する度にポイントを付与し、貯まったポイントに応じて様々な特典を提供するといった会員ポイントサービスが、多くのパチンコ店で実施されていることはよく知られている。このようなサービスを実施するために、パチンコ店は、会員管理システムやポイント管理システムと呼称されるコンピュータシステムを導入していることが多い。
【0003】
一般的な会員管理システムにおいては、まず会員管理コンピュータへの会員登録をすることが必要であり、会員登録をすることにより会員IDで識別されるポイント口座が開設される。具体的には、会員管理コンピュータのデータベースに新規にレコードを作成するだけの簡単な処理である。一方、会員登録を済ませた遊技客(会員)には、ポイント口座を特定するための会員IDを記憶した会員カードが配布される。つまり、データベースでの検索キーが会員IDであり、ポイント口座にポイントを加算したり、あるいはポイント口座からポイントを引き出したりする際には、会員カードに記憶された会員IDを端末装置に読み取らせて会員管理コンピュータに転送し、会員である旨の認証を受けることが必要な仕組みになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、パチンコ店に友人同士や夫婦など複数人数で訪れる客は極めて多い。パチンコ店としては、そのようにグループで訪れる客こそ優遇すべきであるのに、上記のポイントサービスに関して言えば、あくまでも個人単位であり、グループで来店したからといって何ら優遇されるわけではない。というのも、従来の会員管理システムは、ポイントの管理を個人単位で行うようにしか構成されていないので、グループ客に対して有利なポイントサービスをパチンコ店が独自に行うことは困難なのである。つまり、従来のポイントサービスでは、グループで来店することの動機付けをすることまではできない。
【0005】
そこで本発明は、遊技客が積極的にグループでパチンコ店を訪れるような環境の形成に寄与する会員管理システム(ポイント管理システム)を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために本発明の構成は、
パチンコ台やスロットマシン等の遊技台が設置された遊技店において、会員登録をした遊技客に対し、一定の条件を満足する毎にポイントを付与するとともに、蓄積ポイントを消費することと引き換えに特典を提供する会員ポイントサービスの実施に利用される会員管理システムであって、
会員管理コンピュータと、その会員管理コンピュータと通信可能な第1端末装置と、会員同士が結成したグループの登録及び登録抹消に関わる会員自身の入力操作に応じて前記会員管理コンピュータにアクセス可能な第2端末装置とを含んで構成され、
前記会員管理コンピュータは、
前記会員登録をした会員一人一人に固有の個人ID、前記個人IDで識別可能かつ会員に個別に個人ポイントを付与する場合のポイント加算先となる個人ポイント口座、会員同士がグループを結成した場合に付与され、そのグループに所属する会員に共通するグループID、および前記グループに所属する会員に対して個別に設定されるとともに、前記グループIDで識別可能かつグループに所属する会員全員にグループポイントを付与する場合のポイント加算先となるグループポイント口座が、相互に関連付けられることにより構築された会員データベースと、
前記第1端末装置からの入力に応じて前記個人ポイント口座における個人ポイントの加減算処理、及び前記グループポイント口座におけるグループポイントの加減算処理を実行するポイント演算手段と、
前記第2端末装置に対して前記グループの登録に関わる入力操作が行われた会員について、前記グループへの登録処理を行うグループ会員登録手段と、
前記第2端末装置に対して前記グループの登録抹消に関わる入力操作が行われた会員について、前記グループからの登録抹消処理を行うグループ会員登録抹消手段と、を備え
前記グループ会員登録抹消手段は、前記第2端末装置から前記グループの登録抹消に関わる入力操作が行われた会員のグループIDを削除し、削除完了の確認信号を前記第2端末装置に対して出力することで前記登録抹消処理を実行し、
前記ポイント演算手段は、会員個人の裁量にて前記グループポイント口座に蓄積されたグループポイントを使用することができるように、前記第2端末装置からの入力に基づくグループポイントの消費希望に対し、前記グループポイント口座におけるポイント減算処理を前記グループに所属する会員に対して個別に実行することを特徴とする。
【0007】
上記本発明は、従来の会員管理システムにおける個人会員用のポイント口座に加え、グループ会員用のポイント口座を設けるようにしたものである。個人ポイント口座およびグループポイント口座は、会員管理コンピュータにおいて、識別キーとなる個人IDおよびグループIDとともにデータベース化される。各ポイント口座にポイントを加算する処理や、各ポイント口座からポイントを減算する処理、要するにデータベースの更新処理は、各口座別に行うことが可能である。このように、会員管理システムにおいてグループでのポイント口座を設ける、パチンコ店は、グループ客に対して特別なポイントを付与するといったサービスを容易に実施できるようになる。すなわち、本発明の会員管理システムは、積極的にグループでパチンコ店を訪れるような環境形成に寄与する。なお、グループポイント口座は、グループで1口座ということではなく、グループに登録されている会員のそれぞれが保有するようにしている。たとえば、1人の会員のレコードは、少なくとも個人ID、グループID、個人ポイント口座およびグループポイント口座の各フィールドを有するものとすることができる。
【0008】
好適な態様において、会員管理コンピュータのグループ会員登録手段は、第2端末装置から少なくとも個人IDが入力されることを条件に、その個人IDを保有する会員に対し、先に結成されているグループへの登録または新規にグループを結成する登録を許可し、その会員にグループIDおよびグループポイント口座を付与するとともに、そのグループIDおよびグループポイント口座を、入力された個人IDと相互に関連付けるための会員データベースにおける処理を実行する
【0009】
上記の態様においては、個人IDや個人ポイント口座をデータベース化して管理するようにし、さらに、既に個人IDを取得して会員になっている遊技客以外は、グループに参加できない、あるいは新規にグループを結成できないようにしている。そして、グループIDおよびグループポイント口座を、個人IDおよび個人ポイント口座のデータベースに加えて管理するようにしている。このようにすると、グループ会員ならば必ず個人会員になっていることになるので、データベースを個人用、グループ用に分ける必要もなく、データを一括して管理できるようになる。
【0012】
また、本発明にかかる会員管理システムは、少なくとも個人IDまたはそれを示す情報が記憶されて、各会員に配布される記憶媒体を含むものとすることができる。そして、システムを構成する端末装置は、記憶媒体から個人IDおよび/またはグループIDを読み取る読取手段を備え遊技台に1対1かつ遊技台と通信可能に設置された第1端末装置と、会員自身が入力操作をして会員管理コンピュータにグループ登録を指示するための第2端末装置とを含むものとして構成することができる。さらに、第1端末装置は、記憶媒体が読取手段に提示されている間は、その記憶媒体を保有する会員が遊技中であることを示す情報を、継続的に会員管理コンピュータに出力するように構成することができる。
【0013】
このようにすると、第1端末装置から送られてくる情報に基づいて、会員の遊技状況を逐一知ることが可能になる。すなわち、会員がいつどの台で遊技を行ったなどのデータを収集できるようになるので、収集したデータに基づいて各会員にポイントを付与するといったことも可能になる。
【0014】
また、上記した第2端末装置に関して言えば、記憶媒体から個人IDおよび/またはグループIDを読み取る読取手段と、会員がポイントと引き換えに特典を取得するために必要な情報を、会員管理コンピュータに対して入力するための情報入力手段とを含むものとして構成することができる。このように、ポイントと特典の引き換えを上記第2端末装置で会員自身ができるようにすれば、非常に便利である。
【0015】
好適な態様において、グループ会員登録手段は、予めグループ登録されている会員の個人IDおよび/またはグループIDと、これからグループ登録を希望する会員の個人IDとが会員管理コンピュータに入力された場合に、これからグループ登録を希望する会員について、上記予めグループ登録されている会員と同一のグループへの登録にかかるデータベースにおける処理を実行する。このようにすれば、見ず知らずのグループに勝手に加することを防止できる。
【0016】
また、ポイント演算手段は、グループ単位で一定条件を満足した場合に、それらの会員がそれぞれ保有するグループポイント口座に所定ポイントを均等に加算する一方、第2端末装置から会員管理コンピュータに対し、グループポイント口座に蓄積されたポイントを消費することによる特典の獲得要求を示す情報が入力された場合には、特典または特典付与の許可を第2端末装置に出力するとともにグループポイント口座より特典に相当するポイントを減算するように構成することが可能である。
【0017】
あるいは、同一グループに属するいずれかの会員が一定条件を満足した場合に、そのグループに属する会員全員に対し、それら会員がそれぞれ保有するグループポイント口座に所定ポイントを均等に加算する形態も好適である。
【0018】
上記のようにすると、グループに属する会員が協力しあってポイントを獲得するという状況が形成され、グループの結成、ひいてはグループで来店することの動機付けを一層強くすることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。まず、図1は、パチンコ店(スロットマシン専門店も含む)で運用される本発明の会員管理システム1の全体構成を概略的に示したものである。会員管理システム1は、会員管理コンピュータ2、端末装置としての台ランプ3、同じく端末装置としての台データ集中表示装置5を含んで構成されている。このような会員管理システム1は、会員管理コンピュータ2のデータベースに登録をした会員に対し、一定の条件を満足する毎にポイントを付与するとともに、ポイントを消費することと引き換えに特典を提供する会員ポイントサービスの実施に利用できる。
【0020】
台ランプ3および台データ集中表示装置5は、通信回線81,83により会員管理コンピュータ2と通信可能に接続されている。また、再プレイ用玉貸装置6は、ホールコンピュータ7を介して通信回線82,84により会員管理コンピュータ2と通信可能に接続されている。パチンコ店の店内には、パチンコ台4が多数配置されており、その各々に対して台ランプ3が1対1で対応するように設置されている。台ランプ3は、対応するパチンコ台4に通信可能に接続され、たとえばアウト信号、セーフ信号、大当たり信号、スタート信号、稼動中信号など、パチンコ台4側から出力される信号を取得し、会員管理コンピュータ2を介してホールコンピュータ7に転送するように構成されている。アウト信号は、パチンコ台4に玉を所定個数(たとえば10個)打ち込む度に、パチンコ台4(あるいはパチンコ台4に付随する玉回収設備)から出力される信号である。セーフ信号は、パチンコ台4から玉が所定個数(たとえば10個)払い出される度に、パチンコ台4(あるいはパチンコ台4に付随する玉補給設備)から出力される信号である。なお、図1においては、HUB等の中継装置は省略していることを断っておく。また、上記した各信号が会員管理コンピュータ2と、ホールコンピュータ7とに別々に伝送されるように構成することも可能である。
【0021】
台データ集中表示装置5は、パチンコ店内に設置された全てのパチンコ台4の遊技データ(たとえば当日、前日、前々日の大当たり回数およびスタート回数)を、ホールコンピュータ7に記憶されている情報に基づいてタッチパネルモニタ51に表示するように構成されている。また、台データ集中表示装置5は、会員がポイントと引き換えに特典を獲得する際に特典引換券を発行するプリント機能や、予め会員登録をしている者同士がグループを結成する(グループ登録をする)際に、会員が会員管理コンピュータ2にアクセスするための機能を備えている。すなわち、台データ集中表示装置5は、会員カードから個人ID(あるいはグループID)を読み取るカードリーダ53(読取手段)と、会員がポイントと引き換えに特典を取得するために必要な情報を、会員管理コンピュータ2に対して入力するためのタッチパネルモニタ51(情報入力手段)とを備えている。定められた手順にてタッチパネルモニタ51を操作することにより、会員自身が会員管理コンピュータ2にアクセスしてグループ登録を指示することが可能であるとともに、会員自身が自由に会員管理コンピュータ2にアクセスして特典引換券11を獲得することができるようになっている。
【0022】
図2に示すのは、会員管理コンピュータ2の構成を示すブロック図である。会員管理コンピュータ2は、CPU20、RAM21、ROM22、HDD(ハードディスクドライブ)30、I/Oインターフェイス27、モニタ23、プリンタ24、キーボード25およびカードリーダ/ライタ26を備えている。前述した台ランプ3、台データ集中表示装置5、ホールコンピュータ7等は、I/Oインターフェイス27に接続されている。CPU20、RAM21、ROM22およびHDD30は、バスを介して相互に接続されている。HDD30は、本発明の会員管理システム1にかかるプログラムを記憶した記憶装置であり、かつ会員に関する情報のデータベース(会員データベース301)と、会員が行った遊技履歴に関するデータベース(遊技履歴データベース302)とを記憶する記憶装置でもある。
【0023】
なお、本実施形態においては、会員でない遊技客が会員登録を行う(会員データベース301に新規レコードを作成する)には、当該会員管理システム1の管理者が、キーボード25等の入力装置から必要な事項を入力することが必要になっている。つまりシステム管理者は、会員データベース301への新規会員の登録をするとともに、カードリーダ/ライタ26を用い、会員ID(個人ID)が記憶された会員カードを発行して各会員に配布する。ただし、これに限定されるわけではなく、後述するグループ登録のように個人会員登録も遊技客自身ができるようにしてもよい。
【0024】
図3は、会員データベース301を概念的に示すものである。このようなデータベースは、たとえば公知の関係データベースとして構築されるものであり、本発明においては、少なくとも以下(a)〜(d)のフィールド(縦列)を有するとともに、1人の会員に対して1のレコード(横列)が設けられている。(a)個人ID、(b)グループID、(c)個人ポイント口座、(d)グループポイント口座。図3に示すように、各フィールドが相互に関連付けられることで会員データベース301が構築されている。本実施形態では上記(a)〜(d)のフィールドに加え、会員氏名、これまでに消費したポイントも合わせた累計個人ポイント、これまでに消費したポイントも合わせた累計グループポイント、暗証番号などのフィールドが設けられている。暗証番号は、各会員がポイントを特典に交換する際の認証に使用される。すなわち、台データ集中表示装置5から会員管理コンピュータ2に入力された暗証番号と個人IDとが一致する場合にのみ、会員管理コンピュータ2は、ポイント消費の許可をするようになっている。
【0025】
会員データベース301において、現在の個人ポイントのフィールドは、各会員に個別に個人ポイントを付与する場合のポイント加算先となる個人ポイント口座として機能し、会員一人一人に固有の会員No.(会員ナンバー)で識別される。つまり、会員データベース301において会員ナンバーは、個人ポイント口座に個人ポイントを加算したり減算したりポイント数を読み出して出力したりする際の検索キーとなる個人IDである。
【0026】
一方、現在のグループポイントのフィールドは、グループポイント口座として機能し、複数の会員からなるグループに固有のグループNo.(グループナンバー)で識別される。つまり、会員データベース301においてグループナンバーは、グループに所属する会員がそれぞれ保有するとともにグループの会員全員にグループポイントを付与する場合のポイント加算先となるグループポイント口座に、グループポイントを加算したり減算したりポイント(ポイント数)を読み出して出力したりする際の検索キーであって、会員同士がグループを結成した場合に付与されるグループIDである。
【0027】
図3に示すように、同一のグループに所属する会員同士には、同一のグループIDが付与されるが、グループポイント口座はグループに所属している各会員に個別に設定されるようになっている。このため、特典を得る際には、会員個人の裁量にてグループポイント口座のグループポイントを使用することができる。また、本実施形態においては、1のグループがグループポイント付与の条件を満足した場合、そのグループに所属する会員全員に均等にグループポイントを加算する処理が実行されるようにしている。
【0028】
次に、図5に示すのは、台ランプ3の概略図である。台ランプ3は、カードリーダ3a(読取手段)、ポイント確認操作部3bおよび表示部3cを含んで構成されている。カードリーダ3aには、会員登録を行うことに応じて、会員管理システム1の管理者(パチンコ店の管理者)から配布される会員カード10を挿し込むようになっている。会員登録を行うことは、具体的には前述した会員データベース301に新規レコードを作成することを意味する。会員カード10の磁気記憶部10aには、たとえば当該会員管理システム1を導入しているパチンコ店を特定するための店コード、会員一人一人に割り当てられた個人ID(グループIDが記憶されていてもよい)、会員カード10の有効期限を示すデータなどが記憶されている。中でも、個人IDまたはそれを示す情報は必須であり、その情報を記憶した会員カード10を当該会員管理システム1の一部として捉えることができる。つまり、カードリーダ3aに会員カード10を挿入すると、その会員カード10から少なくとも個人IDが読み取られる。なお、本実施形態では会員カード10に磁気カードを採用しているが、これに替えてICカードなどの記憶媒体を使用してもよい。
【0029】
通常、台ランプ3の表示部3cには、たとえば図6(a)に示すように大当たり回数や、前回の大当たりからのスタート回数等のデータが表示されている。本会員管理システム1においては、会員カード10をカードリーダ3aに挿入すると、ポイント確認操作部3bが有効になり、これを操作することで会員カード10に記憶されている情報(個人ID)とともに会員カード10を所有する会員が現在保有する個人ポイントおよびグループポイントを会員データベース301から読み出す旨の命令が、会員管理コンピュータ2に対して出力される。会員管理コンピュータ2は、転送されてきた情報に基づいて会員カード10を所有する会員のレコードを会員データベース301から割り出し、個人ポイント口座およびグループポイント口座に記されているポイントを読み出す。このようにしてデータベースから読み出された個人ポイントおよびグループポイントは、会員管理コンピュータ2から台ランプ3に転送されて表示部3cに表示される(図6(b)参照)。したがって、各会員は、ポイントがどれだけ貯まったのかを遊技をしながら確認できるようになっている。
【0030】
また、台ランプ3は、カードリーダ3aに会員カード10が挿し込まれている間は、その会員カード10を保有する会員が遊技中であることを示す情報(遊技中信号)を会員管理コンピュータ2に対して継続的に出力するように構成されている。なお、継続的とは、連続に出力しつづけてもよいし、所定時間おきに断続的に出力してもよいということである。他方、会員管理コンピュータ2においては、遊技中であることを示す情報に基づき、会員の遊技履歴をデータベース化することが可能になる。これにより、会員がいつ来店して、どれだけ遊技をしたかという情報を、パチンコ店の経営者が漏れなく入手できるばかりか、データベース化した遊技履歴をポイント付与のために使用することも可能となる。作成される遊技履歴データベース302の概念図を図4に示す。
【0031】
遊技履歴データベース302には、会員カード10がカードリーダ3aに挿し込まれている期間、その期間における該当パチンコ台で発生した大当たり回数(特賞)、その期間におけるセーフ玉およびアウト玉が記録される。このようにして各会員の遊技の履歴をデータベース化する一方、(a)同一グループに所属する会員の合計特賞回数(大当たり回数)が所定回数に達した場合、(b)同一グループに所属する会員全員の当日大当たり回数が所定回数に達した場合、(c)同一グループに所属する会員の合計セーフ玉数、あるいはアウト玉数が所定数に達した場合のいずれかで、そのグループに属する会員全員に均等にポイントを付与する処理(ポイント加算プログラム)が実行されるようにするとよい。なお、そのような処理を実行する手段は会員管理コンピュータ2のCPU20(ポイント演算手段)である。すなわち、CPU20は、グループ単位で一定条件を満足した場合に、それらの会員がそれぞれ保有するグループポイント口座に所定ポイントを均等に加算する処理を実行する。このように、グループに所属する会員が協力しあってポイントを獲得するように会員管理システム1を構成することができ、そうした場合に、会員同士が集まってグループを結成すること、ひいてはグループで来店することの動機付けをすることができる。
【0032】
また、図4に示すような遊技履歴をパチンコ店の複数営業日にわたって保存することも考え得る。そして、たとえば同一グループに所属するいずれかの会員が来店していることが複数営業日にわたって確認された場合に、そのグループに属する会員全員に均等にポイントを付与する処理が、会員データベース301において実行されるようにしてもよい。要するに、同一グループに属するいずれかの会員が一定条件を満足した場合に、そのグループに属する会員全員に対し、それら会員がそれぞれ保有するグループポイント口座に所定ポイントが均等に加算されるようにすることができる。このように、グループのうち誰かが条件を満足すればグループに所属する全員にポイントが付与されるように会員管理システム1を構成することで、会員同士が集まってグループを結成すること、ひいてはグループで来店することの動機付けをすることができる。なお、ポイント付与にかかる処理は、ポイント演算手段であるCPU20が所定のポイント加算プログラムを実行することに実現される。
【0033】
次に、台データ集中表示装置5から会員データベース301にグループ登録をするための処理の流れを示す。台データ集中表示装置5は、会員データベース301にグループ登録をするための端末装置であり、本実施形態ではパチンコ店の店内に設置されて、会員登録を希望する遊技客が入力操作を行うようにしている。なお、図8、9および10は、台データ集中表示装置5の表示部51の表示例であり、これらも必要に応じて参照する。
【0034】
図11は、台データ集中表示装置5が実行する主たる処理を表す図である。台データ集中表示端末5は、パチンコ店内に設置された全パチンコ台4のデータを表示するものであるとともに、会員が会員管理コンピュータ2にアクセスして会員データベース301にグループ登録をするためのグループ登録手段、あるいはグループから登録を抹消するためのグループ登録抹消手段として機能する。さらには、ポイントを消費する旨の入力をしてポイントと引き換えに特典を獲得するための特典入手手段として機能する。
【0035】
ポイントに応じて会員が獲得できる特典は様々であるが、たとえばドリンク無料サービス、再プレイ手数料の割引、無制限遊技の権利、特定景品の割引等を例示できる。本実施形態においては、ポイントと引き換えにそのような特典を得るため、台データ集中表示装置5にて特典引換券を発行するようにしている。台データ集中表示装置5は印刷機能を有しており、排紙部52(図1参照)より特典引換券11が発行されるようになっている。発行される特典引換券11は、たとえば図7(a)(b)に示すように、会員に提供されるべき特典の内容が記録されたものとすることができる。これをパチンコ店の係員に提示することで、所定のサービス(特典)を受けることができるようにするとよい。
【0036】
また、上記のような特典引換券11に磁気カードを採用したり、バーコードを印刷したりすることで、その特典引換券11に再プレイ手数料を割り引く旨の情報を記録し、その情報を再プレイ用玉貸装置6(図1参照)が備えるカードリーダ、バーコードリーダ等の読取手段に読み取らせることで、通常よりも有利な手数料にて貯玉を引き出せるようにすることができる。たとえば、通常は貯玉を1000個引き出すには、手数料として100個余分に貯玉から差し引かれてしまうところを、特典引換券11を使用すると50個しか差し引かれない、というようになる。なお、再プレイ用玉貸装置6は、ホールコンピュータ7等の記憶装置に電子データの形で予め預けてあるパチンコ玉を引き出すために、貯玉会員による入力操作が行われる入力手段であるとともに、該入力操作に応じて実玉を排出する手段として設けられている。
【0037】
図11に戻って説明を続ける。台データ集中表示装置5においては、遊技客の入力操作に応じて図11中に示す処理が実行される。通常、台データ集中表示装置5の表示部51には、図8(a)のような内容が表示されている。台データ集中表示装置5の表示部51は、タッチパネルモニタとして構成されており、入力操作はこの表示部51(以下、タッチパネルモニタ51ともいう)を以って行うようになっている。なお、データ開示処理に関する説明は、本明細書においては省略する。
【0038】
既に個人会員として登録されている会員同士が新規にグループを結成する場合に、あるいは個人会員として登録されている会員が既に存在するグループに参加する場合に、あるいは1のグループに所属している会員がそのグループより離脱する(登録を抹消する)場合に、図8(a)に示す「2.グループメンバー登録、抹消」がタッチされると、台データ集中表示装置5は、タッチパネルモニタ51を図8(b)のように切り換える。すなわち図12のフローチャートに示すように、台データ集中表示装置5は、新規登録(S103)、追加登録(S104)、登録抹消(S105)およびキャンセル(S106)のいずれかの処理の実行待機状態となる。
【0039】
(台データ集中表示装置で実行される新規グループ登録処理)
図12は、台データ集中表示装置5で実行される新規グループ登録処理のフローチャートである。S103において「新規登録」を行う旨の入力操作が確認されると、台データ集中表示装置5は、会員管理コンピュータ2に対して新規登録信号を出力する(S107)。なお、グループの新規登録処理は、いずれのグループにも属していない会員同士に、新たにグループIDを付与するための処理である。
【0040】
台データ集中表示装置5は、新規登録信号を出力したのち画面(タッチパネルモニタ51)を図8(c)のように切り換える(S108)。次に、S109において、台データ集中表示装置5のカードリーダ53(図1参照)に会員カード10が挿入されたことが確認されると、正規のカードかどうかが会員カード10に記憶されている店コードに基づいて確認される(S112)。正規のカードでないと判断した場合、台データ集中表示装置5は、画面を図9(d)に切り換えて会員カード10をカードリーダ53から排出し、さらに画面を図8(c)に切り換える(S113〜S115)。また、S109においてNOの場合には、S110においてタッチパネルモニタ51の終了ボタンがONされたことを確認し、S111において終了信号を会員管理コンピュータ2に出力してS101にジャンプする。
【0041】
S112において正規カードである旨の判断がされた場合、続くステップS116において、会員管理コンピュータ2に対して個人ID(会員No.)が出力される。会員管理コンピュータ2から確認信号が入力されると、画面を図8(d)に切り換えて新規グループの登録が終了したことを表示して、会員カード10をカードリーダ53から排出する(S117,S124,S125)。なお、会員管理コンピュータ2より拒絶信号が入力されると(S118:YES)、画面を図8(e)に切り換えて会員カード10を排出する(S119,S120)。すなわち、2以上のグループに所属することは許容されない。そして、「戻る」または「終了」の入力操作に応じてS108にジャンプするか、会員管理コンピュータ2に終了信号を出力する(S121〜S123)。
【0042】
(台データ集中表示装置で実行される追加登録処理)
図12のS104において、「追加登録」を行う旨の入力操作が確認されると、S8の追加登録処理に移る。グループメンバー追加登録処理の詳細は、図13および図14に示すが、図12に示す新規グループ登録処理に準拠している。すなわち、既に結成されているグループに新たにメンバーを加える場合、その結成済みグループに所属する会員の会員カード10を用いて、そのグループの会員データベース301でのグループIDを特定するとともに、特定されたグループへのメンバーの追加登録を許可する旨の情報が台データ集中表示端末5に入力されるようにする。続いて、新たにグループに所属させるべき会員を識別するための個人IDが、台データ集中表示装置5から会員管理コンピュータ2に入力された場合に、その個人IDを保有する会員のレコードに、上記特定されたグループIDが追加記憶されるようにする。この形態によると、既に結成されているグループに登録するためには、そのグループに所属するいずれかの会員が保有する会員カード10が必要とされる。したがって、見ず知らずの他人のグループに勝手に所属することを禁止できる。
【0043】
S801において、会員管理コンピュータ2に対して追加登録信号を出力した後の処理、つまりS803〜S810に記す処理は、図12を用いて説明した通りである。S811において、会員管理コンピュータ2から台データ集中表示装置5にグループナンバー(グループID)が入力されると、台データ集中表示装置5は、カードリーダ53から会員カード10を排出して画面を図8(h)に切り換え、グループに登録可能であることを表示する(S815,S816)。S817において、カードリーダ53に新たに会員カード10が挿入されたことが確認されると、その会員カード10に記憶されている個人IDが読み出されて会員管理コンピュータ2に出力され(S824)、特定されたグループへの登録が行われ、登録終了を示す確認信号が入力される(S825)。このように、既存のグループへのメンバーの追加登録は、既にグループに所属している会員の個人IDと、そのグループにこれから所属するべき会員の個人IDとを、この順番で会員管理コンピュータ2に入力することが必要になっている(S810,S824)。図13および図14に関し、説明をしない他のステップにかかる処理は、図12の説明を参照されたい。
【0044】
(台データ集中表示装置で実行されるグループメンバー抹消処理)
本発明の会員管理システム1においては、現在所属しているグループから外れて、他のグループに登録し直すといったことも、会員自身が台データ集中表示装置5を操作して容易にできるようになっている。図12に示すS105において、タッチパネルモニタ51の「登録抹消」ボタンがONされた場合、図15に示す登録抹消処理が開始される。台データ集中表示装置5は、まずS401において、会員管理コンピュータ2に抹消信号を出力し、画面を図9(c)に切り換える(S402)。タッチパネルモニタ51において「終了」が選択されると、台データ集中表示装置5は、会員管理コンピュータ2に対して終了信号を出力する(S404,S405)。
【0045】
S403においてYESの場合、挿入された会員カードが正規の会員カードかどうか判断され(S406)、正規の会員カード10である場合にのみ個人ID(会員No.)が会員管理コンピュータ2に対して出力される(S410)。そうでない場合の処理は図12で説明した通りである(S407〜S409)。そして、抹消確認信号と抹消拒絶信号とのいずれかが入力されることに応じて、台データ集中表示装置5は、画面を図9(a)または図9(b)に切り換えて、会員カード10をカードリーダ53から排出する(S411〜S415)。
【0046】
(台データ集中表示装置5で実行されるポイントチケット発行処理)
図16および図17は、台データ集中表示装置5で実行されるポイントチケット発行処理の流れを示している。本発明の会員管理システム1においては、会員データベース301のポイント口座に蓄積したポイントを消費して、ポイントチケット(特典引換券11のこと)を発行することは既に述べた。まず、台データ集中表示装置5のカードリーダ53に会員カード10が挿入されると、それが正規の会員カードかどうかが確認されたのち、画面が図10(a)の会員メニューに切り換わる(S701〜S703)。そして、会員の入力操作によりタッチパネルモニタ51の「ポイント照会・チケット発行」ボタンがONされたことが確認されると、図10(b)のような暗証番号入力画面が表示される(S705,S708)。ここで「キャンセル」ボタンがONされると、画面を図8(a)のように切り換えて、会員カード10をカードリーダ53から排出する(S710,S711,S703)。
【0047】
S709において入力された暗証番号は、会員が保有するポイント口座(個人/グループ)の照会要求とともに会員管理コンピュータ2に伝送される。入力された暗証番号が正しい場合、すなわち会員データベース301において、カードリーダ53に挿入された会員カード10に記憶されている個人IDと関連付けられている(同一レコードを構成する)暗証番号が入力された場合、個人IDで特定されるポイント口座からポイントが読み出されて、台データ集中表示装置5に伝送される(S712,S713)。台データ集中表示装置5は、送られてきたポイントをいったんRAMに記憶する。なお、入力された暗証番号が正しくない場合、台データ集中表示装置5は、会員管理コンピュータ2から拒絶信号を受信するので、画面を図10(c)のように切り換える(S714,S716)。
【0048】
図17に移り、会員管理コンピュータ2から送られてきたデータを自身のRAM(記憶手段)に記憶したのち、台データ集中表示装置5は、画面を図10(d)のように切り換える(S717)。そして、S718において個人ポイントを引き落とす旨の入力を確認して、画面を図10(e)のように切り換える(S719)。そして、S720で「ポイント使用」ボタンがONされたことを確認すると、台データ集中表示装置5は、ポイントを消費する旨のデータを会員管理コンピュータ2に出力する。それとともに、画面を図10(g)のように切り換えて、排紙部52よりポイントチケットを発行し、画面を再度図10(d)に切り換える(S722〜S725)。「グループポイント使用」ボタンがONされた場合にもほとんど同様である(S726〜733)。図10(d)の画面が表示されているときに「キャンセル」ボタンがONされると、画面は図10(a)のように切り換わる(S734、S735)。
【0049】
(台ランプで実行される処理)
図18は、台ランプで実行される処理の流れを示している。台ランプ3は、通常は大当たり回数やスタート回数を表示する遊技データ表示装置として機能するが、カードリーダ3aに会員カード10を挿入することで、ポイント口座(個人/グループ)に貯まっているポイント数を確認することができる。カードリーダ3aに会員カード10が挿入された場合、該会員カード10に記憶された店コードに基づいて、それが正規の会員カードかどうか判断される(ST2)。正規の会員カードであることが認められると、会員カード10から個人IDが読み取られ、その個人IDとともに、ポイント口座に記憶されているポイントデータの照会要求が会員管理コンピュータ2に対して出力される(ST4,ST5)。
会員管理コンピュータ2からポイントデータが伝送されてきた場合、台ランプ3が備える記憶部においてポイントデータの記憶更新が実行される(ST7)。そして、ポイント確認操作部3bがONされた場合、台ランプ3は、会員カード10が挿入中であるかどうかを確認して、表示部3cにポイントデータを5秒間表示する(ST8〜ST10)。また、遊技データがパチンコ台4から入力された場合には、通常時の表示データ(大当たり回数、スタート回数)を更新して、遊技データをホールコンピュータ7に対して出力する(ST11〜ST13)。なお、ホールコンピュータに伝送される遊技データは、会員管理コンピュータにも入力されるようになっており、そのデータ入力に基づいて遊技履歴データベースの更新処理がなされる。
【0050】
カード排出の際には、台ランプ3から会員管理コンピュータ2に対してカード排出通知が出力されるので、会員管理コンピュータ2においては遊技履歴データベースの更新処理が実行される(ST14,ST15)。そして、台ランプ3の記憶部に記憶されているポイントデータがリセットされる(ST16)。このように、本会員管理システム1では、台ランプ3でポイントを確認しながら、その台ランプ3に対応するパチンコ台4で遊技を行えるようになっている。
【0051】
(会員管理コンピュータで実行される処理)
図19は、会員管理コンピュータ2が実行する主たる処理を表す図である。会員管理コンピュータ2は、台データ集中表示装置5からアクセスされることに基づき、SA、SB、SCの各処理を実行する。
【0052】
(会員管理コンピュータで実行される台ランプ処理)
図20は、会員管理コンピュータで実行される台ランプ処理のフローチャートである。台ランプ3より、個人IDとともにポイントデータの照会要求が会員管理コンピュータ2に入力された場合(つまり正規の会員カード10を台ランプ3のカードリーダ3aに挿し込んだ場合)、会員管理コンピュータ2は、個人IDをキーにして会員データベース301内を検索し、入力された個人IDを保有する会員のポイントデータを抽出して台ランプ3に送信する(SA1〜SA3)。上記処理とともに、図4に示したように、遊技履歴データベース302に新規レコードを作成して、入力された個人IDを保有する会員の遊技履歴を記録する準備を整える(SA4)。
【0053】
台ランプ3より大当たりデータ(特賞信号)、スタートデータ(スタート信号)等の遊技データが入力された場合、会員管理コンピュータ2は、パチンコ店内に配置されたどの台ランプ3からの遊技データであるのかを確認して、遊技履歴データベース302の更新処理を行う(SA6)。なお、会員管理コンピュータ2に入力された遊技データは、ホールコンピュータ7にも転送される。遊技履歴の更新があった場合、該更新に伴い、会員管理コンピュータ2に予め設定されている所定のポイント付与条件が達成されたかどうか判断される(SA7)。ポイント付与条件が達成されたかどうかは、ポイント演算手段であるCPU20が行うものとする。ポイント付与条件が達成された場合、該当会員のポイント数が更新(インクリメント)され、台ランプ3に対して更新されたポイントデータが出力される(SA8,SA9)。また、グループでのポイント付与条件が満足された場合には、グループに所属する会員全員のグループポイント口座に所定数のポイントがインクリメントされる。
【0054】
上記のように、ポイント演算手段であるCPU20は、個々の会員がポイントの付与条件を満足した場合に、個人ポイント口座に個人ポイントを加算する個人ポイント付与手段と、グループでポイントの付与条件を満足した場合にグループポイント口座にグループポイントを加算するグループポイント付与手段とを含む。これにより、グループを結成している会員、そうでない会員、双方に対応している。また、ポイント付与条件は1通りに限定されるわけではなく、ポイント加算プログラム(図2参照)を種々変更することによって、複数のポイント付与条件を設定することが可能なことはもちろんである。
【0055】
図20に戻り、台ランプ3からカード排出通知が入力された場合、会員管理コンピュータ2では、遊技履歴データベースにおいて遊技時間(図4参照)の計測を停止するための遊技履歴更新処理が実行される(SA10,SA11)。
【0056】
(会員管理コンピュータで実行されるグループ登録・メンバー抹消処理)
会員管理コンピュータ2は、台データ集中表示装置5から少なくとも個人IDが入力されることを条件に、その個人IDを保有する会員に対し、先に結成されているグループへの登録または新規にグループを結成する登録を許可し、その会員にグループIDおよびグループポイント口座を付与する処理、付与すべきグループIDおよびグループポイント口座を入力された個人IDと相互に関連付けるための処理を、会員データベース301に関して行う。上記各処理は、グループ会員登録手段であるCPU20(登録抹消手段でもある)が主体となって実行する。
【0057】
図21は、会員管理コンピュータ2で実行されるグループ登録・メンバー抹消処理のフローチャートである。まず、台データ集中表示装置5から新規登録信号、すなわち新しくグループを結成する旨の要求を表す情報が、グループ結成を希望する会員の個人ID(会員No.)とともに入力された場合(SB1,SB2)、入力された個人IDを保有する会員の個人データが会員データベース301より読み込まれる(SB4)。そして、その会員がいずれのグループにも所属していないかどうかが、会員データベース301から読み込まれたデータに基づいて判断される(SB5)。入力された個人IDを保有する会員が、既にグループ登録されている場合には、新規にグループIDを付与することを拒絶する信号が台データ集中表示装置5に対して出力される(SB6)。他方、いずれのグループにも登録されていない旨の判断がされた場合、入力された個人IDと同一レコードにグループIDを新規に登録する処理が実行される(SB7)。その後、会員管理コンピュータ2は、新規グループの登録終了の確認信号を台データ集中表示装置5に対して出力する(SB8)。この結果、台データ集中表示装置5の表示部51には、図8(d)のように表示される。
【0058】
次に、既存のグループにメンバーを追加登録する処理について説明する。既存グループにグループ未登録の会員が所属をしようとする場合、会員管理コンピュータ2は、その既存グループに所属する会員の個人ID(会員No.)が入力されることを以って、上記グループ未登録の会員に対し、既存グループへの参加許可をするように構成されている。まず、台データ集中表示装置5から追加登録信号が入力され、さらに個人IDが入力された場合、会員管理コンピュータ2は、入力された個人IDを保有する会員個人のデータを会員データベース301より読み込む(SB20,SB21,SB23)。読み込んだデータに基づいて、入力された個人IDを保有する会員が既にグループ登録済みかどうかが判断される(SB24)。SB24においてNOの場合、会員管理コンピュータ2は、台データ集中表示装置5に対して拒絶信号を出力する一方、YESの場合には所属グループのグループID(グループNo.)を出力する。これにより、台データ集中表示装置5の表示部51には、図8(h)のように表示されるようになる。
【0059】
そして、SB27において、グループへの登録を希望する会員の個人ID(会員No.)が入力されてきた場合、会員管理コンピュータ2は、入力された個人IDを保有する会員がいずれのグループにも所属していないかどうか判断する(SB29)。そして、どのグループにも所属していないときだけ、会員データベース301の更新処理を行ってグループIDを付与する(SB31)。その後、確認信号を台データ集中表示装置5に対して出力する(SB32)。この結果、台データ集中表示装置5の表示部51には、図8(d)のように表示される。また、会員管理コンピュータ2は、SB29においていずれかのグループに既に所属していると判断した場合、1人の会員が2以上のグループに所属することを禁止するために、台データ集中表示装置5に拒絶信号を出力する(SB30)。
【0060】
次に、図22に移って説明する。抹消信号が入力され、さらに個人ID(会員No.)が入力された場合、会員管理コンピュータ2は、入力された個人IDを保有する会員個人のデータを会員データベース301より読み込む(SB40,SB41,SB43)。読み込んだデータに基づき、入力された個人IDを保有する会員がグループに登録済みであるかどうかを判断する(SB44)。グループ登録済みである場合、会員管理コンピュータ2は、グループID(グループNo.)を削除する会員データベース301に関する処理を実行し(SB46)、削除完了の確認信号を台データ集中表示装置5に対して出力する(SB47)。なお、グループ登録済みでない場合には、グループIDを削除する処理は無効なので、台データ集中表示装置5には拒絶信号が送られる(SB45)。
【0061】
このように、グループから登録を抹消する旨を示す情報が台データ集中表示装置5から会員管理コンピュータ2に入力された場合、会員管理コンピュータ2(具体的にはグループ会員抹消手段であるCPU20)は、1のグループに登録されている会員について、そのグループから登録を抹消するための会員データベース301における処理を行するように構成されている。本実施形態の会員管理システム1によれば、グループに登録すること、グループから登録を抹消すること、いずれについても会員の所望の時期に、何度でも容易に行える。グループ登録をするといっても、面倒な手続等は一切必要ないので、グループ会員の増加を十分に期待できる。なお、1つのグループに所属できる会員の数は、制限してもよいししなくてもよい。
【0062】
(会員管理コンピュータで実行されるチケット発行処理)
図23は、会員管理コンピュータ2で実行されるポイントチケット(特典引換券)発行処理のフローチャートである。台データ集中表示装置5から会員管理コンピュータ2に対して、ポイント口座に蓄えられたポイントを消費することによる特典(特典引換券11)の獲得要求が入力された場合には、会員管理コンピュータ2のポイント演算手段(CPU20)は、特典引換券11の発行許可を台データ集中表示装置5に出力するとともに、ポイント口座より特典に相当するポイントを減算する処理を実行する。
【0063】
図23に示すように、台データ集中表示装置5から個人IDとともに、その個人IDを所有する会員データの照会要求が入力された場合、会員管理コンピュータ2は、入力された個人IDを有する会員のデータ(レコード)を会員データベース301内で検索して抽出する(SC1,SC2)。さらに、台データ集中表示装置5から暗証番号が入力された場合、会員管理コンピュータ2は、その暗証番号が上記抽出により読み出したレコードに記録されている暗証番号に一致するかどうか判断する(SC3)。SC3においてNOの場合、すなわち入力された暗証番号が間違っている場合、会員管理コンピュータ2は、ポイントの引き落としを許容しないことを意味する拒絶信号を台データ集中表示装置5に対して出力する(SC4)。
【0064】
一方、SC3において一致する旨の判断をした場合、会員管理コンピュータ2は、会員データベース301より抽出した会員データを台データ集中表示装置5に送信する。そして、台データ集中表示装置5から個人ポイントの消費を希望することを示すデータ入力があった場合、個人ポイント口座より個人ポイントをデクリメントする処理を会員データベース301について実行する(SC6,SC7)。また、台データ集中表示装置5からグループポイントの消費を希望することを示すデータ入力があった場合、グループポイント口座よりグループポイントをデクリメントする処理を会員データベース301について実行する(SC8,SC9)。このように、会員管理コンピュータ2のCPU20(ポイント演算手段)は、台データ集中表示装置5からの入力に応じて個人ポイント口座における個人ポイントの減算処理、及びグループポイント口座におけるグループポイントの減算処理を個別に実行する(ポイント加算処理については前述した通り)。
【0065】
以上、本実施形態は遊技台としてパチンコ台を例にしているが、パチンコ台をスロットマシンに置換することは容易である。具体的には、たとえば玉をメダル、スタート回数をゲーム回数に言い換えることができる。また、本明細書中に示した要件を取捨選択することにより、本発明を様々な態様で実施できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の会員管理システムの全体構成を示す概略図。
【図2】会員管理コンピュータの構成を示すブロック図。
【図3】会員データベースを概念的に示す図。
【図4】遊技履歴データベースを概念的に示す図。
【図5】台ランプ(端末装置)の概略図。
【図6】図4の台ランプが有する表示部の表示例。
【図7】台データ集中表示装置にて発行される特典引換券の例。
【図8】台データ集中表示装置の表示例。
【図9】図8に続く図。
【図10】同じく図8に続く図。
【図11】台データ集中表示装置で実行される処理を表す図。
【図12】台データ集中表示装置で実行される新規グループ登録処理のフローチャート。
【図13】台データ集中表示装置で実行されるグループメンバー追加登録処理のフローチャート。
【図14】図13に続くフローチャート。
【図15】台データ集中表示装置で実行されるグループメンバー抹消処理のフローチャート。
【図16】台データ集中表示装置で実行されるポイントチケット発行処理のフローチャート。
【図17】図16に続くフローチャート。
【図18】台ランプで実行される処理のフローチャート。
【図19】会員管理コンピュータで実行される処理を表す図。
【図20】会員管理コンピュータで実行される台ランプ処理のフローチャート。
【図21】会員管理コンピュータで実行されるグループ登録・メンバー抹消処理のフローチャート。
【図22】図21に続くフローチャート。
【図23】会員管理コンピュータで実行されるチケット発行処理のフローチャート。
【符号の説明】
1 会員管理システム
2 会員管理コンピュータ
3 台ランプ(第1端末装置)
3a カードリーダ(読取手段)
4 パチンコ台(遊技台)
5 台データ集中表示装置(第2端末装置)
6 再プレイ用玉貸装置
10 会員カード(記憶媒体)
11 特典引換券
20 CPU(ポイント演算手段、グループ会員登録手段)
21 RAM
30 HDD(記憶装置)
51 タッチパネルモニタ(表示部、情報入力手段)
53 カードリーダ(読取手段)
301 会員データベース

Claims (1)

  1. パチンコ台やスロットマシン等の遊技台が設置された遊技店において、会員登録をした遊技客に対し、一定の条件を満足する毎にポイントを付与するとともに、蓄積ポイントを消費することと引き換えに特典を提供する会員ポイントサービスの実施に利用される会員管理システムであって、
    会員管理コンピュータと、その会員管理コンピュータと通信可能な第1端末装置と、会員同士が結成したグループの登録及び登録抹消に関わる会員自身の入力操作に応じて前記会員管理コンピュータにアクセス可能な第2端末装置とを含んで構成され、
    前記会員管理コンピュータは、
    前記会員登録をした会員一人一人に固有の個人ID、前記個人IDで識別可能かつ会員に個別に個人ポイントを付与する場合のポイント加算先となる個人ポイント口座、会員同士がグループを結成した場合に付与され、そのグループに所属する会員に共通するグループID、および前記グループに所属する会員に対して個別に設定されるとともに、前記グループIDで識別可能かつグループに所属する会員全員にグループポイントを付与する場合のポイント加算先となるグループポイント口座が、相互に関連付けられることにより構築された会員データベースと、
    前記第1端末装置からの入力に応じて前記個人ポイント口座における個人ポイントの加減算処理、及び前記グループポイント口座におけるグループポイントの加減算処理を実行するポイント演算手段と、
    前記第2端末装置に対して前記グループの登録に関わる入力操作が行われた会員について、前記グループへの登録処理を行うグループ会員登録手段と、
    前記第2端末装置に対して前記グループの登録抹消に関わる入力操作が行われた会員について、前記グループからの登録抹消処理を行うグループ会員登録抹消手段と、を備え
    前記グループ会員登録抹消手段は、前記第2端末装置から前記グループの登録抹消に関わる入力操作が行われた会員のグループIDを削除し、削除完了の確認信号を前記第2端末装置に対して出力することで前記登録抹消処理を実行し、
    前記ポイント演算手段は、会員個人の裁量にて前記グループポイント口座に蓄積されたグループポイントを使用することができるように、前記第2端末装置からの入力に基づくグループポイントの消費希望に対し、前記グループポイント口座におけるポイント減算処理を前記グループに所属する会員に対して個別に実行することを特徴とする会員管理システム。
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