JP4464099B2 - 茶飲料用添加剤 - Google Patents

茶飲料用添加剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4464099B2
JP4464099B2 JP2003341180A JP2003341180A JP4464099B2 JP 4464099 B2 JP4464099 B2 JP 4464099B2 JP 2003341180 A JP2003341180 A JP 2003341180A JP 2003341180 A JP2003341180 A JP 2003341180A JP 4464099 B2 JP4464099 B2 JP 4464099B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tea
extract
green tea
flavor
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003341180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005102606A (ja
Inventor
優佳 齊藤
利男 宮澤
修一 村西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ogawa and Co Ltd
Original Assignee
Ogawa and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ogawa and Co Ltd filed Critical Ogawa and Co Ltd
Priority to JP2003341180A priority Critical patent/JP4464099B2/ja
Publication of JP2005102606A publication Critical patent/JP2005102606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4464099B2 publication Critical patent/JP4464099B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tea And Coffee (AREA)

Description

本発明は、茶飲料用添加剤及び該添加剤を有効量添加した茶飲料に関するものである。
緑茶に代表される茶類は、日々の生活に潤いを与え、日本人の生活にはなくてはならないものである。最近では茶類の持つ種々の生理活性機能が注目を集めており、健康的な飲み物として、茶飲料は無糖飲料の代表的なものとなってきている。しかしながら、従来の茶飲料の持つ欠点としては、茶類が本来持っていた入れ立ての馥郁とした香りが消費者の手に渡る前に失われ、さらには劣化臭が生じ、茶本来のフレッシュな香味が維持できないいう問題点があった。この問題を解決する手段として、入れ立ての茶の香気を得るために、茶葉に短時間に蒸気を通ずる方法(特許文献1)、酸化防止剤の存在下に茶から香気成分を蒸留する方法(特許文献2)等が提案されている。しかしながら、上記方法で得られた香気も経時的に劣化が進行し、問題の解決とはならなかった。
茶飲料自体の香味を増強する手段として、茶の香気は茶葉に存在するカロチン類の分解によるとの考えから、茶飲料にカロチン類の熱分解物を加える方法が提案されている(特許文献3)が、これにより得られる香味は主として花香調であり、茶本来の持つ香りではなかった。また別な手段としては、茶飲料に合成香料を添加する方法があり、種々の化合物が提案されているが(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10など)、いずれの合成香料も閾値が低く、極めて強い香気を付与するものであり、茶飲料が本来有していた風味をそのまま増強し、すなわちエンハンスするものではなかった。
一方、茶の濃縮エキスについても種々の方法が提案されており(例えば、特許文献11など)、茶飲料に使用されているが、必ずしも茶の香気香味を増強させる目的で用いられているわけではなく、また、茶の香気香味を増強させる目的で用いたとしても、その力価は弱く十分な効果を上げることは困難であった。さらに従来の溶剤抽出された緑茶エキスは、その製造過程において茶本来のフレッシュな香気が失われており、茶飲料に添加した場合、香気を増強できる反面、茶本来の風味バランスを損なう欠点がありさらに苦味、渋味等の不要な味(雑味)も同時に付与してしまう欠点があった。
また、茶系アルコール飲料用濃縮物として、特定濃度の茶系抽出液にアルコールを添加し、不要物を除去する方法も提案されているが(特許文献12)、これは水で希釈してそのまま飲用とするアルコール飲料用であり、茶飲料の茶の香気香味を増強またはオフフレーバーをマスキング目的ではなかった。
特開平8−116882号公報 特開平8−73886号公報 特公平7−99995号公報 特開2000−342178号公報 特開2000−342179号公報 特開2000−342181号公報 特開2002−171906号公報 特開2002−171907号公報 特開2002−136259 特開2003−24005号公報 特開2000−287623号公報 特開2002−209519号公報
解決しようとする課題は、茶飲料が本来持っている入れ立ての風味を増強・エンハンスし、殺菌および経時的に生じるオフフレーバーをマスキングする効果を有する、力価の高い茶飲料用添加剤を、簡便な方法で提供することにある。
本発明は、Brix 10〜50°に濃縮した緑茶抽出液に対して0.5〜3倍容量のエタノールを添加し、不溶物を除去してなる茶飲料用添加剤であり、詳しくは、茶飲料が緑茶飲料であることを特徴とする前記茶飲料用添加剤であり、また、前記茶飲料用添加剤を添加したことを特徴とする茶飲料であり、詳しくは、茶飲料が緑茶飲料であることを特徴とする前記茶飲料であり、詳しくは、緑茶エキス固形分の添加率が0.0002〜0.004質量%であることを特徴とする前記茶飲料である。
簡便な方法で、嫌味のない、自然な、茶飲料が本来持っている入れ立ての風味を増強・エンハンスさせ、さらに茶の殺菌、経時変化によるオフフレーバーをマスキングできる力価の高い茶飲料用添加剤、並びに該添加剤を添加した、自然な入れ立ての風味を増強・エンハンスさせ、経時安定性に優れた茶飲料を提供することができる。
本発明方法で用いる緑茶の抽出物は、緑茶の抽出物であれば茶葉の種類、等級、産地、製法などは何ら限定されることはなく、いずれの緑茶でも可能である。
本発明で用いられる緑茶抽出物の抽出溶媒は特に限定されることはないが、好ましくは水、エタノール、含水エタノール、液状乃至超臨界状態の二酸化炭素などが例示され、更に好ましくは水、含水エタノールが例示され、最も好ましくは水が例示される。抽出の際には、茶の香味劣化を最小限にとどめるため、抽出溶剤に対して0.05〜2%程度のL−アスコルビン酸等の酸化防止剤を加えるのが望ましい。抽出温度も特に限定されることはなく、低温乃至高温で抽出されるが、好ましくは低温乃至中温、すなわち30〜70℃程度、最も好ましくは40〜60℃で抽出される。抽出温度が30℃未満の場合は抽出時間が長くなることがあり、抽出温度が70℃を越えると茶葉の種類によっては好ましくない風味が出てしまうことがある。この抽出液は次工程で高濃度に濃縮されるが、その濃縮工程で香味が劣化することもあるため、抽出液自体も高濃度であることが好ましく、通常飲用に供される茶飲料の50〜150倍濃縮液が好ましく、更に好ましくは70〜120倍濃縮液、最も好ましくは80〜100倍濃縮液になるように抽出される。このような濃縮液にするためには、通常茶葉に対して10〜30倍量の水で抽出することが好ましい。
本発明の抽出液は更に濃縮してBrix 10〜50°に調製される。濃縮法についてはいかなる方法でも行えるが、減圧濃縮や膜濃縮等の加熱によるダメージが少ない方法が望ましい。Brix 10°未満であれば力価が弱くなる傾向があり、Brix 50°を越えると雑味が多くなることがある。濃縮エキスの安定性および加熱もしくは経時的な香味変化をできる限り小さくするという観点からBrix 10〜30°が更に好ましい。
本発明の抽出液は更に、エタノール100%換算で0.5〜3倍容量のエタノールを添加し、不溶物を除去する。エタノールが0.5倍容量未満であれば渋み、苦味等の雑味が強くなる傾向があり、エタノールが3倍容量を越えると力価が弱くなる傾向がある。更に好ましくは0.8〜1.5倍容量の添加が望ましい。また必要に応じて、上記茶抽出エキスを活性炭、合成吸着樹脂、イオン交換樹脂に接触させることにより精製しても良い。本発明の抽出物は、緑茶抽出物中から多糖類等の夾雑物を取り除き、キナ酸、酒石酸等の有機酸類、シュークロース、グルコース、フルクトース等の糖類、テアニン等を主成分とした混合物であり、通常の茶抽出物の苦味や渋みを抑え、すっきりとした風味を有している。本発明の抽出物においては、前記抽出及びエタノール処理の条件が重要である。
本発明の抽出物は必要に応じて更に水、アルコール等で希釈される。好ましい一例として、エタノール処理した緑茶エキスに対し水を添加し、エタノール濃度を5〜15質量%、固形分濃度1%前後に調製される。これは本発明の抽出物の力価の調整と安定化の目的で行われる。エタノール濃度が5質量%未満であると力価が不足することがあり、エタノール濃度が15質量%を越えると沈殿が析出してくることがある。しかし沈殿をろ過により取り除けば問題なく使用可能である。
本発明の抽出物を茶系飲料への添加率は特に限定されることはないが、通常は緑茶エキス固形分として、0.0002〜0.004質量%、好ましくは0.0003〜0.002質量%、特に好ましくは0.0004〜0.0015質量%で添加される。添加率が0.0002質量%未満であれば風味増強・エンハンス効果が弱い場合があり、添加率が0.004質量%を越えると苦味や渋味が感じられることがある。本発明の抽出物が用いられる茶飲料は、茶飲料であれば特に限定されることはなく、緑茶、ウーロン茶、紅茶などに使用できるが、本発明の効果が最も顕著なのは言うまでもなく緑茶飲料に対してである。
[実施例1]
緑茶葉150g、L−アスコルビン酸3g及び蒸留水3000gを混合し、40℃で1時間抽出した。その後茶葉を固液分離により取り除き、抽出液を重曹にてpH5.5に調整後、加圧濾過し2750gの茶抽出液を得た。その抽出液を減圧薄膜濃縮(50mmHg、45℃)によりBrix 20°まで濃縮し190gの茶濃縮液を得た。これに95%エタノール285gを加え、加圧濾過後水を添加して全量3000gに調整し、茶飲料用添加剤を得た(エキス固形分0.91%)。
[比較例1]
緑茶葉150g、L−アスコルビン酸3g及び蒸留水3000gを混合し、40℃で1時間抽出した。その後茶葉を固液分離により取り除き、抽出液を重曹にてpH5.5に調整後、加圧濾過し2750gの茶抽出液を得た。その抽出液に水を添加し全量3000gとし、茶抽出エキスを得た(エキス固形分1.12%)。
[比較例2]
緑茶葉150g、L−アスコルビン酸3g及び蒸留水3000gを混合し、40℃で1時間抽出した。その後茶葉を固液分離により取り除き、抽出液を重曹にてpH5.5に調整後、これに95%エタノール45000gを加え、加圧濾過後、3000gになるまで減圧薄膜濃縮(50mmHg、45℃)し、茶抽出エキスを得た(エキス固形分1.06%)。
[試験例1]
実施例1、比較例1及び2の抽出物を、飲用緑茶抽出液(処方1)にそれぞれエキス固形分として0.002%添加し、それらの緑茶飲料の殺菌前後について、無添加品をコントロールとして習熟した10名のパネルにより官能評価を行った。殺菌前の結果を表1、殺菌後の結果を表2に示した。なお表1、2中の評価の点数は、下記の基準で採点(1〜7点、*総合評価に関しては0〜3点)した平均点である。
(処方1)
品名 配合量(g)
緑茶葉(静岡茶) 10.0
L−アスコルビン酸 0.2
重曹 適量
イオン交換水 残余
合計 1000.0
Brix:0.25°
pH:5.5
抽出条件:60℃×5分間
殺菌条件:134℃×30秒間
・茶葉10gをL−アスコルビン酸0.2g添加したイオン交換水400gにて熱水抽出した
・抽出液から茶葉を除去し、冷却後濾紙ろ過した
・イオン交換水にて重量調整し、重曹にてpH5.5に調整した
・殺菌後容器に充填した
(採点基準1)
非常に強い :7点
強い :6点
やや強い :5点
コントロールと同等である :4点
やや弱い :3点
弱い :2点
非常に弱い :1点
(採点基準2)*総合評価
非常に好ましい :3点
好ましい :2点
コントロールと同等である :1点
好ましくない :0点
Figure 0004464099
*香味:茶全体の香りと味
*グリーン感:入れ立ての新鮮な香味
*オフフレーバー1:ムレ臭
*オフフレーバー2:雑味
Figure 0004464099
*香味:茶全体の香りと味
*グリーン感:入れ立ての新鮮な香味
*オフフレーバー1:ムレ臭
*オフフレーバー2:雑味
[実施例2](緑茶)
緑茶葉100gにL−アスコルビン酸2g及び、蒸留水1,500gを加え、55℃で0.5時間攪拌抽出した。40℃まで冷却後、遠心ろ過器を用いて茶葉及び不溶物を分離後、抽出液を加圧濾過し1,360gの抽出液を得た。その抽出液を減圧下、液温40℃で液量が300gになるまで濃縮した。この濃縮300gに95%エタノール360gを加えた後、10℃まで冷却し、生じた不溶物をセライトろ過し、濾液593gを得た。さらにその濾液に活性炭12gを加え、30分間攪拌後セライトろ過し、ろ液を凍結乾燥することにより緑茶抽出物13.3gを得た。その緑茶抽出物1gを蒸留水100gに溶解後、陽イオン交換樹脂(ダイヤイオンSK1B)500mlを充填したカラムに供し、空間速度SV=1で送液し、茶飲料用添加剤95gを得た(エキス固形分0.63%)。
[試験例2]
実施例2、比較例1及び2の抽出物を、飲用緑茶抽出液(処方1)にそれぞれエキス固形分として0.001%添加した。これら緑茶飲料を55℃の恒温層中に、7日間保管し加熱虐待品とした。それら加熱虐待後の緑茶飲料について、無添加加熱虐待品をコントロールとして習熟した10名のパネルにより官能評価を行った。その結果を表3に示した。なお表3中の評価の点数は、上記と同様の基準で採点した平均点である。
Figure 0004464099
*香味:茶全体の香りと味
*グリーン感:入れ立ての新鮮な香味
*オフフレーバー1:ムレ臭
*オフフレーバー2:雑味
表1、表2および表3の結果より、実施例1および実施例2(本発明品)は、比較例1および比較例2と比較して、同様の香味力価があり、なおかつ緑茶が本来持っている入れ立ての新鮮なグリーン感が増強、エンハンスされていた。また殺菌、経時的に生じるオフフレーバーであるムレ臭や雑味(渋味、苦味、褐色の甘さ)がマスキングされていた。このことから本来のお茶特有の香味を保持していることが示された。
[試験例3] (ウーロン茶)
実施例1の抽出物を、飲用ウーロン茶抽出液(処方2)にエキス固形分として0.002%添加し、それらのウーロン茶飲料の殺菌後について、無添加品をコントロールとして習熟した10名のパネルにより官能評価を行った。その結果を表4に示した。なお表4中の評価の点数は、上記と同様の基準で採点した平均点である。
(処方2)
品名 配合量(g)
烏龍茶葉(鉄観音) 10.0
L−アスコルビン酸 0.2
重曹 適量
イオン交換水 残余
合計 1000.0
Brix:0.4°
pH:5.5
抽出条件:80℃×4分間
殺菌条件:121℃×10分間
・茶葉10gをL−アスコルビン酸0.2g添加したイオン交換水400gにて熱水抽出した
・抽出液から茶葉を除去し、冷却後濾紙ろ過した
・イオン交換水にて重量調整し、重曹にてpH5.5に調整した
・容器に充填後殺菌した
Figure 0004464099
*香味:茶全体の香りと味
*スモーキー感:薫臭、カビ臭、薬品臭
*オフフレーバー1:ムレ臭
*オフフレーバー2:雑味
表4の結果より、実施例1(本発明品)は、茶全体の香り味は増強、エンハンスされていた。なおウーロン茶としてネガティブに感じられるスモーキー感(薫臭、カビ臭、薬品臭)はマスキングされていた。また殺菌、経時的に生じるオフフレーバーであるムレ臭や雑味(渋味、苦味、重い甘さ)がマスキングされていた。このことから本来のお茶特有の香味を保持していることが示された。
[実施例4](無糖紅茶)
実施例1の抽出物を、飲用無糖紅茶抽出液(処方3)にエキス固形分として0.002%添加し、それらの無糖紅茶飲料の殺菌後について、無添加品をコントロールとして習熟した10名のパネルにより官能評価を行った。その結果を表5に示した。なお表5中の評価の点数は、上記と同様の基準で採点した平均点である。
(処方3)
品名 配合量(g)
紅茶葉(セイロンブレンド) 6.0
L−アスコルビン酸Na 0.2
重曹 適量
イオン交換水 残余
合計 1000.0
Brix:0.2〜0.25°
pH:5.5
抽出条件:80℃×5分間
殺菌条件:121℃×10分間
・茶葉6gをL−アスコルビン酸Na0.2g添加したイオン交換水300gにて熱水抽出した
・抽出液から茶葉を除去し、冷却後濾紙ろ過した
・イオン交換水にて重量調整し、重曹にてpH5.5に調整した
・容器に充填後殺菌した
Figure 0004464099
*香味:茶全体の香りと味
*リーフ感:入れ立ての新鮮な香味
*オフフレーバー1:ムレ臭
*オフフレーバー2:雑味
表5の結果より、実施例1(本発明品)は、茶全体の香り味は増強、エンハンスされていた。なおかつ紅茶が本来持っている入れ立ての新鮮なリーフ感が増強、エンハンスされていた。また殺菌、経時的に生じるオフフレーバーであるムレ臭や雑味(渋味、苦味、重い甘さ)がマスキングされていた。このことから本来のお茶特有の香味を保持していることが示された。
[実施例5](有糖紅茶)
実施例1の抽出物を、飲用有糖紅茶抽出液(処方4)にエキス固形分として0.002%添加し、それらの有糖紅茶飲料の殺菌後について、無添加品をコントロールとして習熟した10名のパネルにより官能評価を行った。その結果を表6に示した。なお表6中の評価の点数は、上記と同様の基準で採点した平均点である。
(処方4)
品名 配合量(g)
砂糖 40.0
紅茶葉(セイロンブレンド) 7.0
L−アスコルビン酸Na 0.2
重曹 適量
イオン交換水 残余
合計 1000.0
Brix:4.5°
pH:5.5
抽出条件:80℃×5分間
殺菌条件:121℃×10分間
・茶葉7gをL−アスコルビン酸Na0.2g添加したイオン交換水300gにて熱水抽出した
・抽出液から茶葉を除去し、冷却後濾紙ろ過した
・砂糖を添加し、攪拌混合した
・イオン交換水にて重量調整し、重曹にてpH5.5に調整した
・容器に充填後殺菌した
Figure 0004464099
*香味:茶全体の香りと味
*リーフ感:入れ立ての新鮮な香味
*オフフレーバー1:ムレ臭
*オフフレーバー2:雑味
表6の結果より、実施例1(本発明品)は、茶全体の香り味は増強、エンハンスされていた。なおかつ紅茶が本来持っている入れ立ての新鮮なリーフ感が増強、エンハンスされていた。また殺菌、経時的に生じるオフフレーバーであるムレ臭や雑味(渋味、苦味、重い甘さ)がマスキングされていた。このことから本来のお茶特有の香味を保持していることが示された。
本発明の緑茶抽出部により、嫌味のない、自然な、茶飲料が本来持っている入れ立ての風味を増強・エンハンスさせ、さらに茶の殺菌、経時変化によるオフフレーバーをマスキングできる力価の高い茶飲料用添加剤、並びに該添加剤を添加した、自然な入れ立ての風味を増強・エンハンスさせた茶飲料を提供することができる。

Claims (5)

  1. Brix 10〜50°に濃縮した緑茶抽出液に対して、0.5〜3倍容量のエタノールを添加し、不溶物を除去してなることを特徴とする茶飲料用添加剤を、緑茶エキス固形分として0.0002〜0.004質量%添加することを特徴とする、緑茶飲料のマスキング方法。
  2. 緑茶抽出液が、緑茶葉を0.05〜2%のL−アスコルビン酸水溶液で抽出したものであることを特徴とする請求項1記載の緑茶飲料のマスキング方法。
  3. 不溶物を除去後、さらに活性炭に接触させることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の緑茶飲料のマスキング方法。
  4. 活性炭に接触させた後、さらにイオン交換樹脂に接触させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の緑茶飲料のマスキング方法。
  5. 緑茶葉に対して10〜30倍量の0.05〜2%L−アスコルビン酸水溶液を添加し、40〜60℃で抽出後Brix 10〜30°に濃縮した緑茶抽出液に対して、エタノール100%換算で0.8〜1.5倍容量の95%エタノールを添加し、不溶物を除去してなることを特徴とする茶飲料用添加剤を、緑茶エキス固形分として0.0002〜0.004質量%添加することを特徴とする、緑茶飲料のマスキング方法。
JP2003341180A 2003-09-30 2003-09-30 茶飲料用添加剤 Expired - Fee Related JP4464099B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003341180A JP4464099B2 (ja) 2003-09-30 2003-09-30 茶飲料用添加剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003341180A JP4464099B2 (ja) 2003-09-30 2003-09-30 茶飲料用添加剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005102606A JP2005102606A (ja) 2005-04-21
JP4464099B2 true JP4464099B2 (ja) 2010-05-19

Family

ID=34535867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003341180A Expired - Fee Related JP4464099B2 (ja) 2003-09-30 2003-09-30 茶飲料用添加剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4464099B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4827522B2 (ja) * 2005-12-22 2011-11-30 小川香料株式会社 茶飲料用添加剤
JP4679362B2 (ja) * 2005-12-22 2011-04-27 小川香料株式会社 茶抽出物の調製方法
JP5101913B2 (ja) * 2007-03-26 2012-12-19 サントリーホールディングス株式会社 容器詰混合茶飲料
JP6544850B2 (ja) * 2015-03-31 2019-07-17 キリン株式会社 苦渋味の低減と発生が抑制された容器詰紅茶飲料
CN113845991B (zh) * 2021-10-20 2024-03-12 泸州老窖股份有限公司 茶酒及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005102606A (ja) 2005-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5658918B2 (ja) 緑茶エキス
KR100966439B1 (ko) 녹차 폴리페놀의 제조방법
JP6249870B2 (ja) 焙煎茶エキス
JP5228229B2 (ja) 低カフェイン茶類抽出物の製造方法
CN101778571B (zh) 茶提取物的制造方法
JP2010131008A (ja) 精製茶抽出物
JP2007195458A (ja) 風味の改善された茶抽出処理物の製造方法
CN1923022B (zh) 精制绿茶提取物的制造方法
CN107580455A (zh) 绿茶提取组合物
WO2004068961A1 (ja) 容器詰飲料及びその製造法
JP3590028B2 (ja) カテキン高濃度含有半発酵茶又は発酵茶飲料
JP5622451B2 (ja) 茶エキス
JP4464099B2 (ja) 茶飲料用添加剤
JP5336340B2 (ja) 精製茶抽出物の製造方法
JP3766660B2 (ja) 容器詰飲料の製造法
JP3660637B2 (ja) 緑茶飲料の製造法
JP7455645B2 (ja) 焙じ茶エキスの製造方法
JP3638560B2 (ja) 半発酵茶飲料、発酵茶飲料の製造法
JP2010063432A (ja) 焙煎茶葉粉砕物及びこれを含有する茶飲料
JPS6336745A (ja) 茶抽出液の処理方法
JP2005278467A (ja) お茶飲料の味質改善剤およびそれを含有したお茶飲料
JP4119830B2 (ja) 茶抽出液の製造方法
JP4088637B2 (ja) 茶抽出物
JPWO2019044474A1 (ja) 脱色された茶抽出液およびその製造方法
JP7162691B2 (ja) 花香を有する固形組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4464099

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees