JP4463975B2 - エプロサルタン・アルギニル電荷中和複合体およびその製造方法および処方 - Google Patents

エプロサルタン・アルギニル電荷中和複合体およびその製造方法および処方 Download PDF

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Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、医薬活性化合物、その製造方法、該化合物を含有してなる組成物、および哺乳動物、特にヒトにおけるある種の病態の治療における該化合物の使用方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはその塩形態、特に、メタンスルホン酸塩、およびL−アルギニンからなる電荷中和複合体(charge-neutralization-complex)に関する。最も詳しくは、本発明は、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはその一メタンスルホン酸塩およびL−アルギニンのモル比1:1ないし1:3電荷中和複合体(本明細書では、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体またはエプロサルタン(eprosartan)・アルギニル電荷中和複合体と記す)、当該電荷中和複合体を調製するための湿式顆粒化法、この電荷中和複合体を含有する組成物、ならびにアンジオテンシンII(AII)受容体を遮断するため、および高血圧、うっ血性心不全および腎不全を治療するための(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体の使用方法に関する。
【0002】
(発明の背景)
化合物(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸は、エプロサルタンなる名称により知られており、そのメタンスルホン酸塩は、エプロサルタン・メシレートとして知られている。エプロサルタンおよびエプロサルタン・メシレートは、1993年2月9日に発行された米国特許第5,185,351号('351特許)の主題である。この特許には、実施例41において、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩の無水物形態の製造方法が記載されている。さらに、この'351特許には、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩を処方するための慣用技術が記載されており、実施例108−111には、ある種の処方物の調製が詳細に記載されている。この化合物は、アンジオテンシンII受容体を遮断することにおける有用性を有しており、高血圧症、うっ血性心不全および腎不全の治療に有用であることがクレームに記載されている。
【0003】
ヒトの臨床的研究は、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩が1日当たり800mgの投与量まで、安全であり、かつ、よく許容されることを示している。最大濃度までの時間は、絶食状態で1ないし2.5時間であり、食物供給状態で2.5−4時間である。(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩は、約13%の平均絶対生物学的利用能を示す。
【0004】
意外にも、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはその一メタンスルホン酸塩のアルギニン電荷中和複合体は、この一メタンスルホン酸塩と比較した場合に、親油性が増大し、溶解プロフィールがより良好であり、ウサギ結腸を介するインビトロ透過性が増大することが見出された。これは、治療的使用のために(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはその一メタンスルホン酸塩を処方する場合に特に重要なことである。
【0005】
(発明の概要)
本発明は、アンジオテンシンII受容体の遮断の必要が示される疾患の治療のための、例えば、高血圧症、うっ血性心不全および腎不全の治療における医薬組成物におけるL−アルギニンおよび(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはその一メタンスルホン酸塩の新規電荷中和複合体を提供するものである。
【0006】
本発明は、また、L−アルギニンの存在下、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩の無水物形態の水を用いる湿式顆粒化の間に(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体を製造する方法を提供するものである。
【0007】
(図面の簡単な記載)
図1および2は、各々、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸無水物形態、その一メタンスルホン酸塩およびL−アルギニンの示差走査熱量計(DSC)サーモグラムおよびX線粉末回折(XRD)図形を示す。(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸の無水物形態[エプロサルタン両性イオンと記す]は、約269℃での融解吸熱、次いで、この薬物物質の分解という単一の熱事象を示す[図1(a)]。(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸の無水物形態[エプロサルタン・メシレートまたはそのメタンスルホン酸塩と記す]は、約251℃での融解吸熱、次いで、この薬物物質の分解という単一の熱事象を示す[図1(b)]。融解前の有意な重量損失は、それらの熱重量分析においては観察されず、この化合物が有意な量の表面吸着水および/または残存溶媒を含有しないことを示している。L−アルギニン(該試料は、100%L異性体ではない)は、246℃で融解し、塩が激しく分解することが明らかである。また、約223℃で、アルギニン異性体の融解を示す小さな吸熱が観察される[図1(c)]。X線粉末回折図形[図2]は、両性イオンについては6.5、7.25、16.6、21.8、22.7および27度[図2(a)]、ならびにメシレート塩については7、14、18.9、22.2および29度[図(b)]の2θ値に相当する特徴的な回折線を示す。L−アルギニンは、18、18.7、19.2、22.8および27.2°の2θ値で特徴的なX線回折ピークを示す[図2(c)]。
【0008】
図3には、モル比1:1および1:2のアルギニン−両性イオン電荷中和複合体ならびにモル比1:1および1:3のアルギニン−メシレート塩電荷中和複合体のDSCサーモグラムを示す。L−アルギニン−両性イオンのモル比1:1および1:2の電荷中和複合体は、約213℃で小さな吸熱を示す。モル比1:1および1:3のアルギニン−メタンスルホン酸塩電荷中和複合体は、約213および252℃での2つの吸熱を示す。図4に示されるアルギニン荷電中和複合体のXRD図形は、それらのモル比1:1の物理的ブレンドのXRD図形[図5]とは有意に異なる。
【0009】
図6は、エネルギー最小化により作成されたエプロサルタン・アルギニン電荷中和複合体の分子モデルの絵画図を示す。
図7は、エプロサルタンおよびそのアルギニル電荷中和複合体の溶解プロフィールを示す図である。
図8は、pH4およびpH5の環境下における200mgのエプロサルタン:アルギニン顆粒の比較溶解データを示す。
【0010】
(発明の詳細な記載)
(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸は、無水物形態で存在することが知られている。この化合物は、下記構造を有する:
【0011】
【化1】
Figure 0004463975
【0012】
(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩であるエプロサルタン・メシレートは、米国特許第5,185,351号においてクレームに記載されている。この化合物の製造方法および使用方法を包含するその完全な記載のために該特許を引用する。'351特許の全内容は、出典明示により本明細書の記載とする。
【0013】
ヒトの臨床的研究は、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩が1日当たり800mgの投与量まで、安全であり、かつ、よく許容されることを示している。(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩は、約13%の平均絶対生物学的利用能を有する、低くかつ可変性の生物学的利用能を示す。低くかつ可変性の生物学的利用能は、おそらく、十二指腸と空腸との間の吸収窓のためであると解される。
【0014】
エプロサルタンは、2つの酸性官能基(アリル系カルボン酸、AH;およびフェニル系カルボン酸、PH)および1つの塩基性官能基(イミダゾール、I)を含有する両親媒性分子である。当該薬物のイオン化挙動は、以下のとおり説明できる:
【0015】
【化2】
Figure 0004463975
【0016】
低いpH(2未満)で、該イミダゾール窒素はプロトン化される(i)。pHが高くなると、アリル系カルボン酸基は、脱プロトン化される(iii)。アリル系カルボン酸基の推定pKaは、2.9である。pHがさらに高くなると、フェニル系カルボン酸基は、脱プロトン化され(iv)、次いで、プロトン化イミダゾール基が脱プロトン化される(v)。フェニル系カルボン酸基の推定pKaは、5.9であり、イミダゾール基の推定pKaは、6.8である。吸収のpH分配理論に従って、非イオン化種(ii)またはイオン中性種(iii)だけが受動拡散により吸収される。したがって、当該薬物のイオン特性と反対のイオン特性を有する両親媒性物質とのイオン対形成または電荷中和複合体形成により、非イオン化種またはイオン中性種の濃度は最大化でき、したがって、吸収は改良される。アルギニン、リシン、オルニチンなどの塩基性アミノ酸は、かかる望ましい特性を有する。アルギニンは、生物学的に関係のあるpHの大部分で当該薬物と反対のイオン特性を有する両性物質であり、これにより、イオン対または電荷中和複合体としての強い会合の可能性が増大するので、バイオエンハンサーとして評価のために選択された。
【0017】
本発明に従って、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸の安定な電荷中和複合体が、L−アルギニンの存在下、該化合物の無水物形態の水を用いる湿式顆粒化処理の間に in situ で生成されることが見出された。次いで、エプロサルタンのアルギニン電荷中和複合体は、薬物の固体剤形(例えば、カプセル剤および錠剤)の調製において用いられる。(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体を含有する顆粒は、該化合物の無水物形態とアルギニンまたは類似の両親媒性物質および1種類もしくはそれ以上の医薬上許容される担体と混合し、次いで、水を用いて顆粒化することにより生成される。
【0018】
湿式顆粒化工程の間に in situ で形成される(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはその一メタンスルホン酸塩のアルギニン電荷中和複合体は、アルギニンの存在下、水を用いて、該化合物の無水物形態の固体剤形を調製するために遊星形/高剪断グラニュレーターを用いて調製される。スラッグ形成プレスまたはローラーコンパクターを用いて乾燥顆粒を調製するか、または、流動層グラニュレーターを用いて固体剤形に一体化される顆粒を調製する場合、アルギニン/エプロサルタン電荷中和複合体は、水または体液との接触だけで形成され、当該電荷中和複合体は、該媒質に溶解する。
【0019】
(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはその一メタンスルホン酸塩のアルギニンに対するモル比は、1:1から1:5まで変動し、最も好ましくは、このモル比は、1:1から1:3まで変動する。
【0020】
アルギニンおよびエプロサルタンまたはエプロサルタン・メシレートの複合体(真の複合体または真の塩)の性質は、よく分かっていない。例えば、真の塩または複合体は、アルギニンおよびエプロサルタン・一メタンスルホン酸塩の間で形成され、存在する場合の遊離している付加的アルギニンは、予め形成されたかまたは水もしくは体液との接触で in situ 形成された電荷中和複合体を迅速に溶解させ、希釈の間じゅう該溶液にそれを維持させるということが考えられる。いずれもの剤形において存在する追加的アルギニンは、さらに、胃腸管のpH環境の変化における溶液安定性を強化し、したがって、生物活性物質の生物学的利用能を強化する。
【0021】
エプロサルタン両性イオンまたはエプロサルタン・メシレートおよびL−アルギニンを種々のモル比で混合することにより調製された本発明の(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体は、図3および4に示されるデータにより特徴付けられる。
【0022】
さらに、電荷中和複合体構造は、さらに、分子模型化および紫外分光学により特徴付けられる。図6は、エネルギー最小化により作成された分子モデル(モル比1:1の両性イオン−アルギニン複合体)の絵画図を示す。該モデルは、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸およびL−アルギニンの、当該薬物の2つのカルボン酸基とアルギニンのグアニジノ基との間の水素結合を介する強い会合、ならびに当該薬物のイミダゾール窒素とアルギニンのカルボン酸基との間の強い静電相互作用を示している。当該薬物単独と比較して当該薬物・アルギニン電荷中和複合体の紫外スペクトルにおいてλmax274から306へのスペクトルシフトが観察される。当該電荷中和複合体は、オクタノールへの溶解度の増加により示されるように当該薬物物質無水物よりも親油性であることが見出される;薬物物質無水物が0.494mg/mLであるのに対して、電荷中和複合体は1.023mg/mLである。
【0023】
本発明の方法により生成された(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体の顆粒の評価は、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩の顆粒の場合と比較して改良されたインビトロ溶解プロフィールを示した。流速8mL/分、37℃および以下のpH勾配でのフロースルー溶解(flow through dissolution)装置を用いて、下記表に示すフロースルー溶解研究の結果を得た:
【0024】
Figure 0004463975
【0025】
【表1】
Figure 0004463975
【0026】
図7は、エプロサルタン・メシレートおよびそのアルギニル電荷中和複合体の溶解プロフィールを示す図である。
【0027】
ウサギ結腸を介する(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩の粘膜から漿膜への透過性は、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩単独と比較して、溶液としてL−アルギニンの存在下で50%増大し、これは、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体またはイオン対の溶液中での親油性および受動拡散の増大を示している。
【0028】
本発明に従って、電荷中和複合体生成は、通常、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩無水物の固体剤形の調製において高剪断湿式顆粒化工程を用いて約2−10分の間に完了する。このようにして調製した、アルギニル電荷中和複合体形態の当該薬物物質を含有する顆粒は、当該薬物物質を電荷中和複合体形態に維持しつつ、乾燥させることができる。
【0029】
当該化合物を含有する固体剤形を調製するための方法は、(i)水、アルギニンおよび/または1種類もしくはそれ以上の医薬上許容される担体の存在下、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸をそのアルギニン電荷中和複合体形態で含有する顆粒を調製し、(ii)該顆粒を他の医薬上許容される担体とブレンドして、カプセル中に充填するか、または、即時放出型(適当な溶解媒質中で短時間に100%放出)または改変放出型(modified release)(持続放出型または遅延放出型)プロフィールを示す錠剤に打錠することからなる。(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体を含有する固体剤形の調製方法は、湿式顆粒化の間の安定な電荷中和複合体の in situ 生成からなり、該生成は、賦形剤により促進され、安定化されてもよい。完全な電荷中和複合体形成は、約2分ないし1時間、好ましくは、約2−10分の間に起こる。
【0030】
(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸をそのアルギニン電荷中和複合体で含有する顆粒を生成するために、当該化合物の無水物形態およびL−アルギニンを、充填剤、希釈剤、崩壊剤および結合剤などの医薬上許容される担体を用いるかまたは用いずに充分に混合し、水を用いて顆粒化し、予め決定した含水量に乾燥させる(乾燥減量)。本発明に従って、アルギニンは、エプロサルタンの重量の約1%ないし約2倍存在すべきである。医薬上許容される担体、例えば、希釈剤、充填剤、結合剤および崩壊剤の望ましい割合でのいずれの組み合わせも本発明の湿式顆粒化工程に従って利用できる。製薬工場で一般的に用いられる担体は、文献によく記載されている[Handbook of Pharmaceutical Carriers, A. Wade and P.J. Weller(編), American Pharmaceutical Association (1994) を参照]。医薬上許容される充填剤および希釈剤としては、以下の物質:ラクトース(水和物および無水物)、デンプン[非化工デンプン(コーンスターチ)または化工デンプン(例えば、カラーコン(Colorcon)から入手可能なスターチ(Starch)1500)]、マンニトール、ソルビトール、セルロース、硫酸およびリン酸の無機塩が挙げられるが、これらに限定されるものではない。崩壊剤としては、以下の物質:デンプングリコール酸ナトリウム、ナトリウムカルメロースおよび架橋ポリビニルピロリドンが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、結合剤としては、以下の物質:ゼラチン、コーンスターチ、化工デンプン(スターチ1551、アルファ化デンプン(pregelatinized starch))、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、カルボキシメチルセルロースナトリウムが挙げられるが、これらに限定されるものではない。改変放出型用途に適した担体の例としては、以下の物質:高分子HPMC、オイドラギットとして知られているポリメタクリレートポリマー、ポリエチレンオキシド、ポリオックス(Polyox、登録商標)(ユニオン・カーバイド・コーポレイション(Union Carbide Corporation))、変性エチルセルロース、シュアリース(Surelease、登録商標)(カラーコン)、架橋アクリル酸ポリマー、カルボポル(Carbopol、登録商標)(ビーエフ・グッドリッチ・スペシャリティ・ケミカルズ(BF Goodrich Speciality Chemicals))およびワックス状物質、例えば、ベヘン酸グリセリン(コンプリトール(Compritol、登録商標))、パルミトステアリン酸グリセリン(プレシロール(Precirol、登録商標))、およびゲルサイアー(Gelucire、登録商標))[全て、フランスのガテフォース・ソシエテ・アノニム(Gattefosse S.a.)から入手]およびカルナバワックスが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0031】
好ましくは、本発明の湿式顆粒化工程の間に結合剤、希釈剤および充填剤として用いる医薬上許容される担体は、ラクトース、マンニトール、ソルビトール、デンプン(コーンスターチ、可溶性デンプン、またはスターチ1551)、ゼラチン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、ポビドン(Povidone)(PVP)および微結晶性または粉末セルロースであり、これらの各々は、エプロサルタンの安定なアルギニル電荷中和複合体の生成における促進剤として作用する。より好ましくは、当該担体は、ラクトース、スターチ1551、セルロースおよびポビドン(PVP)である。最も好ましくは、当該担体は、ラクトース、セルロースおよびスターチ1551である。
【0032】
好ましくは、湿式顆粒化工程で用いる担体は、所望のエプロサルタンの単位投与力価(unit dose strength)に依存して0−70w/w%存在する。最も好ましくは、当該担体は、高い薬物負荷を有する顆粒を生成するために、0−7w/w%と少量存在する。
【0033】
本発明の固体剤形の調製方法は、遊星形ミキサー、Vブレンダー、高剪断グラニュレーター、流動層グラニュレーターまたは錠剤成形器を用いて行ってよい。(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体の無水物形態を、まず、慣用的な顆粒化装置を用いて、約2−10分の間(高剪断グラニュレーターの期間)に形成される電荷中和複合体を安定化する適当な賦形剤と一緒に顆粒化してもよい。顆粒の乾燥は、顆粒化段階で少量の水を用いることによって回避してもよく、このようにして生成された顆粒は、直接圧縮即時放出型または改変放出型剤形の調製に適している。湿および乾燥顆粒をハードゼラチンカプセルに充填するか、または、錠剤に打錠してもよい。即時放出型錠剤コアを、遅延放出型または持続放出型特性を与える高分子膜で被覆してもよい。例えば、カプセル剤または錠剤を一連の持続/改変放出型または腸溶性ポリマーで被覆して、標的放出型剤形を調製してもよい。
【0034】
かくして、本発明は、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体および医薬上許容される担体を含有してなる医薬組成物を提供するものである。当該医薬組成物は、経口投与に適している。当該組成物は、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体約50mgないし約1.0g、好ましくは、約200ないし約400mgを含有する単位投与量医薬組成物として提供される。かかる組成物は、通常、1日1ないし4回、好ましくは、1日1ないし2回投与する。好ましい単位剤形としては、錠剤またはカプセル剤が挙げられる。本発明の組成物は、ブレンドなどの混合、充填および打錠からなる慣用的な方法により製剤化される。本発明において用いるための適当な医薬上許容される担体としては、希釈剤、充填剤、結合剤および崩壊剤が挙げられる。
【0035】
(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体は、物理的な組み合わせで、または連続投与により、他の医薬活性化合物と同時投与してもよい。好都合には、本発明の化合物および他の活性化合物を一の医薬組成物中に製剤化する。かくして、本発明は、また、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体、医薬上許容される担体、ならびに利尿薬、カルシウムチャネル遮断薬、β−アドレナリン受容体遮断薬、レニン阻害剤、およびアンジオテンシン変換酵素阻害剤からなる群から選択される第2の医薬活性化合物を含有してなる医薬組成物に関する。(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体と組み合わせて医薬組成物に含み得る化合物の例は、利尿薬、特に、チアジド利尿薬、例えば、ヒドロクロロチアジド、またはループ利尿薬、例えば、フロセミド、カルシウムチャネル遮断薬、特に、ジヒドロピリジン拮抗薬、例えば、ニフェジピン、β−アドレナリン受容体遮断薬、例えば、プロプラノロール、レニン阻害剤、例えば、エナルキネン、およびアンジオテンシン変換酵素阻害剤、例えば、カプトプリルまたはエナラプリルである。好ましくは、当該医薬組成物は、ヒドロクロロチアジド6.25−25mgと組み合わせて(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体200−400mgを含有する。
【0036】
(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体を本発明に従って投与する場合、許容されない毒物学的影響は全くないと考えられる。
【0037】
(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体は、アンジオテンシンII受容体の遮断薬が有益である疾患の治療に有用である。好ましくは、この化合物は、高血圧症、うっ血性心不全および腎不全の治療において、単独で、または、第2の医薬活性化合物と組み合わせて用いられる。さらに、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体は、左心室肥大後退、糖尿病性腎症の治療、糖尿病性網膜症の治療、筋肉変性の治療、出血性発作の治療、梗塞の一次的および二次的予防、アテローム進行の予防およびアテロームの後退、血管形成術またはバイパス手術後の再狭窄の予防、認知機能の改善、アンギナの治療、緑内障の治療、および不安などのCNS障害の治療において有用である。
【0038】
以下の実施例は、本発明を説明するものである。これらの実施例は、上記で定義し、上記特許請求の範囲に記載した本発明の範囲を限定するものではない。
【0039】
下記実施例1−13において、「内的成分(internals)」なる用語は、顆粒化される成分を意味し、「外的成分(externals)」なる用語は、顆粒とブレンドされる成分を意味する。
【0040】
(実施例)
実施例1−2
( ) −α− [ 2−n−ブチル−1− [( 4−カルボキシフェニル ) メチル ] −1H−イミダゾール−5−イル ] メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体の調製および処方
【0041】
【表2】
Figure 0004463975
【0042】
上記表2には、下記実施例1−2において詳細に記載する処方における化合物Aおよび担体の使用量をw/w%で示している。
【0043】
実施例1
コレット(Collette)高剪断グラニュレーターに、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩の無水物形態およびL−アルギニンを充填し、低速および低チョッパー設定で水を添加し(分けて添加)、次いで、高速および高チョッパー設定で2分間混合することにより10分間顆粒化する。次いで、該顆粒を適当なスクリーンを介して粉砕し、1.5%ないし3.0%のLODに乾燥させる。乾燥顆粒を粉砕するか、または篩分けする。篩分けした顆粒は、当該アルギニル電荷中和複合体を含有することを示した。篩分けした顆粒を、ブレンドした外的成分を混合するかもしくは混合せずにハードゼラチンカプセルに充填するか、または、錠剤に打錠する。錠剤、およびカプセル剤の内容物は、薬物物質をアルギニル電荷中和複合体として含有することを示した。
【0044】
実施例2
(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸(両性イオン)の無水物形態およびL−アルギニンを混合し、乳鉢および乳棒を用いて、水を添加し(分けて添加)、適正な湿マスが得られるまで絶えず混合することにより顆粒化する。次いで、顆粒を適当なスクリーンを介して粉砕し、1.5%ないし3.0%のLODに乾燥させる。乾燥顆粒を粉砕するか、または篩分けする。篩分けした顆粒は、当該アルギニル電荷中和複合体を含有することを示した。
【0045】
実施例3−7
( ) −α− [ 2−n−ブチル−1− [( 4−カルボキシフェニル ) メチル ] −1H−イミダゾール−5−イル ] メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体の調製および処方
【0046】
【表3】
Figure 0004463975
【0047】
アルギニンに対するエプロサルタンの比1:1(w/w)は、概ね、モル比1:3に相当する。
【0048】
上記表3には、下記実施例3−8において詳細に記載する処方における化合物Aおよび担体の使用量をw/w%で示している。
【0049】
実施例3
(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩の無水物形態およびL−アルギニンを混合し、水を添加し(分けて添加)、適正な湿マスが得られるまで絶えず混合することにより乳鉢および乳棒で顆粒化する。次いで、顆粒を適当なスクリーンを介して粉砕し、1.5%ないし3.0%のLODに乾燥させる。乾燥顆粒を粉砕するか、または篩分けする。篩分けした顆粒を、カプセル当たりエプロサルタン200mgと等価の投与量を含有するようにハードゼラチンカプセルに充填した。100rpmでUSP櫂形装置を用いるか、または、pH4またはpH5の0.05Mリン酸塩緩衝液を用いて流速8mL/分でフロースルー溶解装置を用いることにより、インビトロ溶解を行った。溶解の結果を図8に示す。イヌにおける比較生物学的利用能試験は、メシレート塩の十二指腸内投与または経口投与と比較して、十二指腸内投与した場合のエプロサルタン・トリアルギニル処方の生物学的利用能の増大を示した。
【0050】
実施例4−6
ストレア(Strea)−1 ニロ−エアロマチック(Niro-aeromatic)流動層乾燥器またはグラット(Glatt)5/9流動層グラニュレーターのいずれかを用いた。処理条件は、以下のとおりである:
【0051】
Figure 0004463975
【0052】
20メッシュスクリーンを介して当該薬物およびアルギニンを篩分けする。当該薬物、アルギニンおよび他の内部顆粒化担体を流動層乾燥器/グラニュレーターボウルに充填する。水をスプレイして、流動化率を適当に制御する。水の添加完了後、顆粒を1.5ないし3%の最終水分含有量に乾燥させる。顆粒を適当なスクリーンを介して粉砕し、外的成分をブレンドし、適当なパンチを用いて回転式錠剤成形器で打錠する。錠剤を、ベクター・ミニヒ・コーター(Vector minihi coater)を用いて被覆した。処理条件は、以下のとおりである:
【0053】
パン速度 20rpm
噴霧圧 1.1バール
スプレイ速度 2mL/分
入口気温 70℃
出口気温 40℃
スプレイ溶液 10%w/v オーパドライ・クリア(Opadry Clear)
20%w/v シュアテリックまたは
20%w/v オイドラギットL30D
ガンの数 1
【0054】
コーティングパンに錠剤コアを装填し、台を10分間予備加熱し、コーティング溶液をスプレイすることにより被覆した。被覆した錠剤を、コーティング完了後2分間タンブル乾燥した。典型的な溶解プロフィールは、2時間、シミュレート胃液(pH1.2およびpH2.0)中での適当な腸溶性保護、および30分以内のpH5.0の0.05Mリン酸緩衝液中での完全放出を示した。
【0055】
実施例7
コレット高剪断グラニュレーターに(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・一メタンスルホン酸塩の無水物形態およびL−アルギニン、ならびにアビセルPH102を充填し、中位の顆粒化マスが形成されるまで、羽根車およびチョッパーブレードの高速設定で、水を徐々に添加することにより顆粒化する。次いで、顆粒を、適当なスクリーンを介して粉砕し、0.5ないし3.0%のLODに乾燥させる。乾燥顆粒を粉砕するか、または篩分けする。篩分けした顆粒は、エプロサルタン・アルギニル電荷中和複合体として薬物物質を含有することを示した。篩分けした顆粒を錠剤に打錠する。次いで、錠剤コアをオーパドライ・クリアでシールコートし、シュアテリックで腸溶性被覆した。溶解試験は、腸溶性被覆錠剤のためのUSP溶解試験を用いることにより行った。典型的な溶解プロフィールは、2時間、シミュレート胃液中での適当な腸溶性保護、および30分以内のシミュレート腸液中での完全放出を示した。
【0056】
実施例8−13
( ) −α− [ 2−n−ブチル−1− [( 4−カルボキシフェニル ) メチル ] −1H−イミダゾール−5−イル ] メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体の調製および処方
【0057】
【表4】
Figure 0004463975
【0058】
アルギニンに対するエプロサルタン(両性イオン)の比(53.55/43.95w/w)は、モル比1:3に相当する。
【0059】
上記表4には、下記実施例8−13において詳細に記載する処方における化合物Aおよび担体の使用量をw/w%で示している。
【0060】
キー(Key)高剪断グラニュレーターに(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸(両性イオン)の無水物形態およびL−アルギニン、ならびにアビセルPH102(実施例12および13において)を充填し、中位の顆粒化マスが形成されるまで、羽根車およびチョッパーブレードの高速設定で、水を徐々に添加することにより顆粒化する。次いで、顆粒を、適当なスクリーンを介して粉砕し、0.5ないし3.0%のLODに乾燥させる。乾燥顆粒を粉砕するか、または篩分けする。篩分けした顆粒は、当該アルギニル電荷中和複合体を含有することを示した。篩分けした顆粒を錠剤に打錠する。
【0061】
本発明は、上記で説明した実施態様に限定されず、権利は、説明した実施態様および上記特許請求の範囲内となる全ての修飾に対して確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸、その一メタンスルホン酸塩および−アルギニンの示差走査熱量計(DSC)サーモグラム。
【図2】 (E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸、その一メタンスルホン酸塩およびL−アルギニンのX線粉末回折(XRD)図形。
【図3−1】 図3Aおよび図3B:(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸−アルギニン電荷中和複合体のDSCサーモグラム。
【図3−2】 図3Cおよび図3D:(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸−アルギニン電荷中和複合体のDSCサーモグラム。
【図4−1】 図4Aおよび図4B:(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸−アルギニン電荷中和複合体のXRD図形。
【図4−2】 図4Cおよび図4D:(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸−アルギニン電荷中和複合体のXRD図形。
【図5】 (E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸−アルギニン物理的混合物のXRD図形。
【図6】 エネルギー最小化により作成したエプロサルタン・アルギニン電荷中和複合体の分子モデルの絵画図。
【図7】 エプロサルタンおよびそのアルギニル電荷中和複合体の溶解プロフィールを示す図。
【図8】 pH4およびpH5の環境下における200mgのエプロサルタン:アルギニン顆粒の比較溶解データを示す図。

Claims (16)

  1. (E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体である化合物。
  2. 水の存在下、(E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはそのメタンスルホン酸塩をL−アルギニンと混合することを含む、請求項1記載の化合物の製造方法。
  3. (E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはそのメタンスルホン酸塩およびL−アルギニンをモル比1:1ないし1:5で混合する、請求項2記載の方法。
  4. (E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはそのメタンスルホン酸塩およびL−アルギニンをモル比1:1ないし1:3で混合する、請求項3記載の方法。
  5. 請求項1記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
  6. (i) (E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはそのメタンスルホン酸塩およびL−アルギニンを1種類以上の医薬上許容される担体と混合し;
    (ii) 該混合物を、水を用いて顆粒化し;
    (iii) 該顆粒を、予め決定した含水量に乾燥させること
    を含む、請求項5記載の組成物の調製方法。
  7. (i) (E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸・アルギニル電荷中和複合体を含有する顆粒を調製し;
    (ii)該顆粒を他の医薬上許容される担体とブレンドして、カプセル中に充填するか、または、錠剤に打錠すること
    を含む、請求項1記載の化合物を含有する固体剤形の調製方法。
  8. 請求項1記載の化合物、医薬上許容される担体、ならびに利尿薬、カルシウムチャネル遮断薬、β−アドレナリン受容体遮断薬、レニン阻害剤、およびアンジオテンシン変換酵素阻害剤からなる群から選択される第2の医薬活性化合物を含む医薬組成物。
  9. 利尿薬がヒドロクロロチアジドまたはループ利尿薬であるフロセミドであり、カルシウムチャネル遮断薬がニフェジピンであり、β−アドレナリン受容体遮断薬がプロプラノロールであり、アンジオテンシン変換酵素阻害剤がカプトプリルまたはエナラプリルであり、レニン阻害剤がエナルキネンである、請求項8記載の医薬組成物。
  10. 薬剤としての使用のための請求項1記載の化合物。
  11. 高血圧症の治療のための薬剤の製造における請求項1記載の化合物の使用。
  12. うっ血性心不全の治療のための薬剤の製造における請求項1記載の化合物の使用。
  13. 腎不全の治療のための薬剤の製造における請求項1記載の化合物の使用。
  14. (E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはそのメタンスルホン酸塩、電荷中和複合体形成剤(ここで、電荷中和複合体形成剤はL−アルギニンである)および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
  15. (E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはそのメタンスルホン酸塩およびL−アルギニンがモル比1:1ないし1:5で存在する請求項14記載の医薬組成物。
  16. (E)−α−[2−n−ブチル−1−[(4−カルボキシフェニル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イル]メチレン−2−チオフェンプロピオン酸またはそのメタンスルホン酸塩およびL−アルギニンがモル比1:1ないし1:3で存在する請求項15記載の医薬組成物。
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