JP4463965B2 - 魚体計量充填装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空の箱体内に所定量の魚体を整列させた状態で充填する魚体計量充填装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、水揚げされた大量の鯖や鰯、秋刀魚等の魚体を所定量ずつ空箱に順次収容するには、一般的に人手により行われているが、作業能率が極めて悪い上に計量にも手間取るという問題点がある。このため、例えば、実公平4−34700号公報に記載されているように、空箱内に魚体を整列させた状態で自動的に充填し且つその充填量を計測することができる装置が開発されている。
【0003】
この装置は、空箱を搬送するコンベアに計量コンベア部を設けると共に、この計量コンベア部の上方に、投入された多数の魚体をその頭部が所定方向に指向するように整列させるオシレータ機構を設置し、このオシレータ機構の魚体送り出し口からシュートを通じて該オシレータ機構の下方に上下動可能に配設された魚体投入マス体内に魚体を供給するようにし、このマス体は内部を複数の室に仕切られていて各室の下端開口部をストッパにより一斉に開閉させるように構成している。そして、計量コンベア部上に空箱を送り込んだ後、マス体を降下させてその開口下端部を空箱内に挿入し、ストッパを開放してマス体内の魚体を該空箱内に充填すると共に上記オシレータ機構からシュートを通じてマス体内に供給される魚体も空箱内に充填して計量コンベアによる計量が一定量に達するとストッパを閉止すると共に上記マス体を上昇させるように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような装置によれば、オシレータ機構から昇降マス体に至るまでの間の手段は魚体を充填するための手段であり、魚体の計量はこの充填装置と別体のコンベアに計量コンベア部を設けなければならないために、装置全体が特殊化して構造も複雑となるばかりでなく、オシレータ機構からシュートを通じてマス体内に供給、貯蔵された魚体の量が所定量以上に達していてもその重量を検出することができないために、ストッパを開らいて該マス体内の魚体を空箱内に充填した場合には必要以上の量の魚体が充填される事態が発生する。
【0005】
さらに、マス体内に一定量以下の魚体の量が供給されてストッパの開放により計量コンベア部上の空箱内にこれらの魚体を充填すると共にオシレータ機構からシュート及びマス体内を通じて魚体を上記空箱内に充填し、箱内が一定の重量に達した時に上記ストッパを閉じても、該ストッパが閉じる直前に魚体がマス体内を通過して箱内に充填されることが度々発生し、一定量以上の魚体が箱内に収容されることになって精度のよい充填作業が行えないという問題点がある。
【0006】
また、ストッパを閉じた時に、魚体がマス体内から下方に排出中であると、該魚体がストッパによって挟着されて損傷し、商品価値が低下するばかりでなく、ストッパによって挟着されると魚体が垂直状になり、この状態から箱内に充填すると、その頭部の向きが既に充填された魚体に対してランダムな方向に指向して箱内にきれいに整列させることができなくなるという問題点がある。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされてもので、その目的とするところはコンベア側等に計量手段を別に設けることなく、充填機構と計量手段とを一体に組み合わせて一定量の魚体を損傷等を生じさせることなく下方の箱体に円滑且つ精度よく充填し得るようにした魚体計量充填装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の魚体計量充填装置は、請求項1に記載したように、機台上に配設され、左右に往復振動する台板上に投入された魚体を所定方向に向くように整列させるオシレータ機構と、このオシレータ機構の下方において機台の中間部にロードセルを介して支持されている計量タンクと、上記オシレータ機構の台板の左右両側部の複数個所に設けられて魚体を頭を先頭にして送り出すための送り出し口と、この送り出し口に上端を連通させ、且つ、下端排出口に向かって斜め下方に傾斜しているシュートと、このシュートの上記下端排出口に配設されて流体圧シリンダの作動により該排出口を開閉するストッパ部材と、上端開口部を上記全てのシュートの排出口に臨ませていると共に下端開口部にゲートを開閉自在に設けてこのゲートの閉止時に上記シュートを通じて送給される魚体を収容し且つ収容した魚体を該ゲートの開放によって下方の箱体に充填する計量タンクとからなる魚体計量充填装置において、上記各シュートは、1匹の魚体を滑らせることができる大きさの樋形状に形成され、その上半部は魚体送り出し口から上記台板の外側方において円弧状に迂回しながら斜め下方に傾斜していると共に、下半部はこの上半部の下端から上記計量タンクの上端開口部に向かって斜め下方に傾斜した直状シュート部に形成されてあり、各シュートにおける下端排出口を開閉する上記ストッパ部材は、一定長さの直状先部とこの先部の基端から斜め上方に向かって屈折した一定長さの直状基部とからなり、その基部の上端部を機台の側部に上下方向に回動自在に枢着していると共に、上記直状先部を上記排出口の長さ方向に並行に沿わせて該排出口の内底面に接離自在にしてあり、さらに、オシレータ機構における各魚体送り出し口にシュートストッパを開閉自在に配設していると共に、上記計量タンクに収容される魚体が所定量に達する前に上記複数のシュートの下端排出口にそれぞれ配設しているストッパ部材のうち、1つのストッパ部材を残して他のストッパ部材を順次段階的に閉止させるように構成している。
【0009】
【作用】
オシレータ機構の往復振動台板上に多量の魚体を投入すると、魚体は台板の往復振動によってその頭部を振動方向に向くように整列させられると共に台板上を該台板の複数個所に設けている魚体送り出し口に向かって移動し、これらの送り出し口から頭部を先にして魚体が順次シュート側に送り出される。シュートの下端排出口は斜め下方に向かって傾斜しており、従って、この下端排出口がストッパ部材によって開放中においては魚体は該排出口から頭部を先にして下方の計量タンクに向かって斜め方向に排出され、計量タンク内にその頭部を外側に向けた状態で収容される。
【0010】
その際、計量タンクの下端開口部はゲートによって閉止されており、シュートを通じて該計量タンク内に投入される魚体の量が増大するに従って計量タンクの重量も増大し、その重量が一定重量になると該計量タンクに臨ませているシュートの排出口に配設したストッパ部材を閉止させると共にゲートを開放して計量タンク内の全ての魚体をそのままの姿勢で下方に配設した箱体内に落下させることによって充填する。
【0011】
シュートはその下端排出口を計量タンクの上端開口部に臨ませているので、これらの排出口から計量タンク内に投入される魚体の投入時間は極めて短く、しかも、該計量タンク内に魚体を収容するに従って魚体が積み重なるので、その上にシュートの排出口から次の魚体が積み重なるまでの時間は瞬間的に行われる。従って、計量タンクが一定の重量に達すると同時にストッパ部材を閉止させると、その間にシュートの排出口から既に魚体が排出されるようなことは殆ど生じなく、計量タンク内には正確な量の魚体が収納された状態となり、下方の箱体に一定量の魚体を確実に充填することができる。
【0012】
また、計量タンクが一定の重量に達すると同時にストッパ部材を閉止させた場合、シュートの排出口から排出される魚体が該ストッパ部材と排出口の内底面とによって挟着される事態が発生する場合もあるが、シュートの排出口は斜め下方に向かって緩やかに傾斜しているため、魚体はその上面をストッパ部材によって押圧されるだけで殆ど傷を受けることはなく、その上、ストッパ部材の開放時には頭を先にして下方の計量タンク内に正確に投入することができるものである。
【0013】
計量タンクによる魚体の計量は、上記オシレータ機構の下方において機台の中間部に計量タンクをロードセルを介して支持させた構造としているので、ロードセルによって簡単且つ正確に計量することができ、さらに、上記各シュートの排出口に設けているストッパ部材において、計量タンク内に対する魚体の収容開始時には全てのストッパ部材を開放状態とすることにより、計量タンク内に多数の魚体を能率よく投入することができる一方、計量タンクの重量が箱体に充填すべき一定重量近くになると1つのストッパ部材を残して他のストッパ部材を順次段階的に閉止させれば、計量タンクが一定の重量に達する直前には1つのシュートの排出口から魚体が1匹ずつ、計量タンク内に順次、投入されることになり、従って、1匹の重量毎に計量タンクの重量が増大して箱体に充填すべき一定重量を大きく越えるようなことは生ぜず、計量タンクに対する魚体の供給量を制御して正確な計量と共に一定重量の魚体を箱体内に充填することができる。
【0014】
また、上記オシレータ機構における各魚体送り出し口にシュートストッパを開閉自在に配設しているので、シュートに必要量以上の魚体が送り出されるのを阻止して所定間隔毎に所定数、所定量の魚体の送り出しが可能となり、この送り出し工程から計量タンクによる計量工程を経て箱体への充填工程までのサイクルが円滑に行われ、作業能率が向上するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1、図2において、1は機台であって、その上面に、投入された魚体Aを所定方向に向くように整列させるオシレータ機構2を配設していると共にこのオシレータ機構2の下方における機台1の中間部に計量タンク3を配設してあり、さらに、オシレータ機構2に設けている複数の魚体送り出し口4と上記計量タンク3の上端開口部との間に複数のシュート5を配設して各シュート5の上端を上記対応する魚体送り出し口4にそれぞれ連通させていると共に、これらのシュート5の下端排出口5aを上記計量タンク3の上端開口部に臨ませている。
【0016】
オシレータ機構2は魚体の整列機構であって、周知のように、上面に多数の突起体を設けている台板21の周縁に一定高さの周壁22を設けていると共に上記機台1の上面両側部に硬質ゴム板又は弾性を有する合成樹脂板、或いは金属製帯板よりなる脚片23、23を立設してこれらの脚片23、23の上端を上記台板21の両側部下面に連結し、機台1上に設置したモータ24によってこれらの脚片23、23を偏心回転機構を介して振動させることにより上記台板21を左右方向に往復振動させるように構成している。さらに、台板21の左右両側部には図2に示すように、台板1上を振動方向に頭を先にして移動する魚体Aをシュート5側に送り出すための複数の上記送り出し口4(図においては4つ)が設けられている。
【0017】
各送り出し口4に上端をそれぞれ連通させているシュート5は、1匹の魚体Aを滑らせることができる大きさの樋形状に形成され、上半部は送り出し口4から台板21の外側方において円弧状に迂回しながら斜め下方に傾斜していると共に下半部は、上半部の下端から上記計量タンク3の上端開口部に向かって斜め下方に傾斜した直状シュート部に形成されてあり、さらに、これらの4つのシュート5の下端排出口5aの上方には排出口5aを開閉するストッパ部材6が配設されている。
【0018】
このストッパ部材6は図1、図3に示すように、一定長さの直状先部6aとこの先部の基端から斜め上方に向かって屈折した一定長さの直状基部6bとからなる正面逆へ字状に形成されていて、その基部6bの上端部を機台1の側部に上下方向に回動自在に枢着していると共に、上記直状先部6aを上記排出口5aの長さ方向に並行に沿わせて該排出口5aの内底面に接離自在にしている。さらに、各ストッパ部材6は、枢着部から突出しているレバー部6cを機台1に配設している流体圧シリンダ7のロッド7aに連結されていて、この流体圧シリンダ7の作動によってそれぞれのストッパ部材6は単独的に回動してその直状先部6aによりそれぞれのシュート5の排出口5aを開閉するように構成している。
【0019】
上記4つのシュート5において、右側の前後2つのシュート5、5はその内側に向かって斜め下方に傾斜させている排出口5aを計量タンク3の上端開口部における右側部上方に臨ませている一方、左側の前後2つのシュート5、5はその内側に向かって斜め下方に傾斜させている排出口5aを計量タンク3の上端開口部における左側部上方に臨ませている。従って、右側のシュート5の排出口5aから頭部を先にして排出される魚体Aは計量タンク3内にその頭部を計量タンク3の左側の側壁に対向させた状態で投入、収容され、左側のシュート5の排出口5aから頭部を先にして排出される魚体Aは計量タンク3内にその頭部を計量タンク3の右側の側壁に対向させた状態で投入、収容される。
【0020】
計量タンク3は、オシレータ機構2の下方において、機台1の中間部に配設され、その上端開口部を上述したように複数のシュート5の排出口5aに臨ませている。この計量タンク3は直方形状の箱形に形成され、上端が全面的に開口していると共に下端開口部は図4〜図6に示すように、両開き状のゲート3a、3aによって開閉自在に閉止されている。計量タンク3の下端部外周面には周枠3bが固着されてあり、この周枠3bにおける四方隅部に支持部材3cを上方に向けて固着し、この支持部材3cと機台1の両側枠部1aとの間にバネ8aの撓みによって計量タンク3の荷重を計測するロードセル8を介在させて機台1の両側枠部1aにこのロードセル8、8を介して計量タンク3を支持している。
【0021】
そして、上記複数のシュート5を通じて計量タンク3に収容される魚体Aの重量が所定量に近づくと、その量を検知して複数のシュートの下端排出口5aにそれぞれ配設している上記ストッパ部材6のうち、1つのストッパ部材6を残して他のストッパ部材6を順次段階的に閉止させ、所定量に達した時に上記残りのストッパ部材6を直ちに閉止させるように構成している。一方、計量タンク3の下端開口部に設けている上記ゲート3a、3aは、計量タンク3に固着している上記周枠3bの前後面に装着された流体圧シリンダ9によって開閉させられる。また、上記オシレータ機構2における各魚体送り出し口4には、図1、図2に示すように、流体圧シリンダ10によって該送り出し口4を開閉するシュートストッパ11が配設されている。
【0022】
次に、このように構成した魚体計量充填装置の使用態様を説明する。なお、上記計量タンク3の下方に空の箱体Bを順次、搬入して計量タンク3によって計量された所定量の魚体Aを収容するものであるが、この箱体Bの搬入は、図1に示すようにローラコンベア等の搬送コンベアCにより行っている。
【0023】
まず、多数の魚体Aをモータ24の駆動によって左右に往復振動しているオシレータ機構2の台板21上に投入すると、該台板21に突設している無数の突起が台板21の振動によって魚体Aの鱗に係止した時には魚体Aをその振動方向に突起と共に移動させ、逆方向の振動に対しては突起と鱗との係止が解かれて突起のみが振動することになる。従って、魚体Aはその鱗が突起と係止する方向に頭を先に向けて台板21上で整列しながら台板21上を両側の魚体送り出し口4に向かって移動し、頭を先にして該送り出し口4からシュート5内に送り出される。
【0024】
一方、計量タンク3の底部ゲート3a、3aは閉止していると共に該計量タンク3に対する魚体Aの投入開始時には、上記全てのシュート5の排出口5aに配設しているストッパ部材6が開放されており、従って、複数のシュート5から一斉に多数の魚体Aを滑らせながらそれぞれの排出口5aから計量タンク3内に投入、収容される。この際、上述したように、右側のシュート5の排出口5aから頭部を先にして排出される魚体Aは計量タンク3内にその頭部を計量タンク3の左側の側壁に対向させた状態で収容され、左側のシュート5の排出口5aから頭部を先にして排出される魚体Aは計量タンク3内にその頭部を計量タンク3の右側の側壁に対向させた状態で収容される。
【0025】
このように、各シュート5を通じて計量タンク3内に多数の魚体Aが収容されるに従って該計量タンク3の重量が急速に重くなる。そして、その重量がロードセル8によって検出されると共に収容した魚体Aの総重量が箱体Aに充填すべき一定重量近くに達すると、コンピュータ等の制御手段によってそれを検知して上記複数(4つ)のシュート5のうち、1つのシュート5のストッパ部材6を開放状態のまま残して、他のシュート5のストッパ部材6をそれぞれの流体圧シリンダ7を順次作動させることにより下動させて排出口5aを順次段階的に閉止させると共に、閉止したシュート5の上端における魚体送り出し口4に配設されているシュートストッパ11も流体圧シリンダ10によって下動させてそれぞれの魚体送り出し口4を段階的に閉止させ、オシレータ機構2の台板21上の魚体Aを次の充填に待機させておく。
【0026】
そうすると、排出口5aがストッパ部材6によって順次段階的に閉止させられることにより、魚体Aを排出するシュート5の数が順次、減少して排出される魚体の数が段階的に少なくなり、ついには、オシレータ機構2の台板21からは一つの送り出し口4を通じて魚体Aが排出口5aを開放している上記1つのシュート5のみを滑り落ちて計量タンク3内に1匹ずつ投入、収納され、従って、計量タンク3がその重量を極端に増大させることなく徐々に増大させて箱体Bに充填すべき一定重量に達することになる。
【0027】
計量タンク3の重量が一定重量に達すると、上記同様にロードセル8と電気的に接続している上記コンピュータ等の制御手段によってそれを検出してそれまで開放していた1つのシュート5の上記ストッパ部材6を流体圧シリンダ7を作動させることによって閉止すると共に該シュート5の上端に連通している送り出し口4もシュートストッパ11により閉止させ、その閉止と同時に、又は、極めて短い時間間隔をおいてゲート開閉用シリンダ9を作動させてゲート3a、3aを開放し、計量タンク3内に収納している全ての魚体Aをそのままの姿勢で下方に配設した空の箱体B内に落下、充填させるものである。なお、ゲート開閉用シリンダ9の開放は、下方に空の箱体Aが配設されているかどうかを適宜な箱体検知手段によって確認したのち行われる。
【0028】
このように、計量タンク3の重量が箱体Bに充填すべき一定重量近くになるまでは全てのシュート5を通じて魚体Aを該計量タンク3内に投入、収納することによってその収容処理時間を短縮させ、一定重量近くになるとシュート5を順次段階的に閉止させ、最後は1つのシュート5のみを通じて魚体Aを一匹ずつ、計量タンク3に投入、収納することによって精度のよい計量を可能にしている。
【0029】
なお、1つのシュート5のみから魚体Aが計量タンク3に収納されて該計量タンク3が上記一定重量に達すると、上述したように直ちにこのシュート5の排出口5aをストッパ部材6によって閉止される。この際、計量タンク3内に収容された魚体Aは積み重なり合ってその上層側の魚体Aとシュート5の排出口5aとの間の距離は極めて短くなり、従って、上記1つのシュート5から一匹の魚体Aが計量タンク3内に投入されて計量タンク3が一定重量に達したのち、次の魚体Aが供給されるまでにストッパ部材6を閉止させることができる。
【0030】
また、シュート5を通じて魚体Aが連続的に送り出される場合には、先行する魚体Aの投入によって計量タンク3が一定重量に達してストッパ部材6を閉止させた時に、次の魚体Aがストッパ部材6と排出口5aの内底面間で挟着される事態が生じるが、ストッパ部材6はその直状先部6aを排出口5aの長さ方向に並行に沿わせているので、魚体Aは該直状先部6aの直状下面によって排出口5aの内底面に押し付けられた状態となり、従って、魚体Aはストッパ部材6によって殆ど損傷される虞はなく、その上、シュート5の排出口5aは計量タンク3の上端開口部に向かって斜め下方に緩やかに傾斜しているため、ストッパ部材6を開放させた時には魚体Aは頭を先にして計量タンク3内に正確に投入されるものである。
【0031】
計量タンク3内に収納された一定重量の魚体Aが上述したように、下方の箱体B内に投入、充填されると、搬送コンベアCによって次の空の箱体Bを計量タンク3の下方にまで搬入し、再び、上記全てのシュート5の排出口5aをストッパ部材6の上動によって開放させると共に魚体送り出し口4をシュートストッパ11によって開放させてオシレータ機構2の台板21上の魚体Aをシュート5を通じて計量タンク3内に投入、収納し、一定重量近くになると複数のシュート5のうち、1つのシュート5を残して他のシュート5の排出口5aをストッパ部材6により段階的に閉止させたのち、残りの1つのシュート5のみによって魚体Aを計量タンク3内に投入し、一定重量に達するとシュート5からの魚体Aの排出を停止させると共に下方の空の箱体Aが配設しているのを検知したのち、計量タンク3のゲート3a、3aを開くことによって下方の箱体B内に一定重量の魚体Aを充填するものである。
【0032】
なお、以上の実施例においては、計量タンク3の下方に箱体Bを搬入する手段としてローラコンベア等の搬送コンベアCを採用しているが、このような搬送コンベアCを使用することなく、例えば、作業員がその都度、計量タンク3の下方に箱体Bを配置させ、計量タンク3から該箱体B内に一定量の魚体が充填されると、その箱体Bを計量タンク3の下方から取り出して次の空の箱体Bを計量タンク3の下方に配置させてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明の魚体計量充填装置によれば、請求項1に記載したように機台上に配設され、左右に往復振動する台板上に投入された魚体を所定方向に向くように整列させるオシレータ機構と、このオシレータ機構の下方において機台の中間部にロードセルを介して支持されている計量タンクと、上記オシレータ機構の台板の左右両側部の複数個所に設けられて魚体を頭を先頭にして送り出すための送り出し口と、この送り出し口に上端を連通させ、且つ、下端排出口に向かって斜め下方に傾斜しているシュートと、このシュートの上記下端排出口に配設されて流体圧シリンダの作動により該排出口を開閉するストッパ部材と、上端開口部を上記全てのシュートの排出口に臨ませていると共に下端開口部にゲートを開閉自在に設けてこのゲートの閉止時に上記シュートを通じて送給される魚体を収容し且つ収容した魚体を該ゲートの開放によって下方の箱体に充填する計量タンクとからなる魚体計量充填装置において、上記各シュートは、1匹の魚体を滑らせることができる大きさの樋形状に形成され、その上半部は魚体送り出し口から上記台板の外側方において円弧状に迂回しながら斜め下方に傾斜していると共に、下半部はこの上半部の下端から上記計量タンクの上端開口部に向かって斜め下方に傾斜した直状シュート部に形成されているので、オシレータ機構の送り出し口から送り出される魚体をシュート内を通じてこれらのシュートの下端排出口から下方の計量タンク内に円滑に投入、収納させることができると共に、シュートの下端排出口は計量タンクの上端開口部に向かって斜め下方に傾斜しているので、該排出口から排出される魚体をその頭部を先にして計量タンクに正確に投入することができ、計量タンク内でその頭部を外側に向けた整列状態に積み重ねながら収容することができる。
【0034】
シュートの下端排出口から計量タンク内への魚体の投入、収容時においては、シュートはその下端排出口を計量タンクの上端開口部に臨ませているので、これらの排出口から計量タンク内に投入される従って魚体の投入距離及び投入時間は極めて短くなり、そのため、計量タンクが一定の重量に達すると同時にストッパ部材を閉止させると、その間にシュートの排出口から既に魚体が排出されるようなことは殆ど生じなく、計量タンク内には正確な量の魚体が収納された状態となりって下方の箱体に一定量の魚体を確実に充填することができる。
【0035】
また、計量タンクが一定の重量に達すると同時にストッパ部材を閉止させた場合、シュートの排出口から排出される魚体が該ストッパ部材と排出口の内底面とによって挟着される事態が発生する場合もあるが、ストッパ部材は、一定長さの直状先部とこの先部の基端から斜め上方に向かって屈折した一定長さの直状基部とからなり、その基部の上端部を機台の側部に上下方向に回動自在に枢着していると共に、上記直状先部を上記排出口の長さ方向に並行に沿わせて該排出口の内底面に接離自在にしているので、魚体はストッパ部材の直状先部の下面によって排出口の内底面に押し付けられるだけとなって殆ど傷を受けることはなく、その上、ストッパ部材の開放時には頭を先にして下方の計量タンク内に正確に投入することができるものである。こうして、計量タンクがシュートからの魚体の投入、収納によって一定量に達すると、シュートの下端排出口を開放していたストッパ部材を閉止させると共に該計量タンク底部のゲートを開放することにより、計量タンク内の全ての魚体を整列した姿勢のまま下方の箱体内に正確に落下、充填させることができる。
【0036】
さらに、オシレータ機構の下方に配設している計量タンクを機台の中間部にロードセルを介して支持させた構造としているので、計量タンク内に投入される魚体の重量をロードセルによって連続的に且つ正確に計量することができる。
【0037】
その上、計量タンクに収容される魚体が所定量に達する直前に複数のシュートの下端排出口にそれぞれ配設しているストッパ部材のうち、1つのストッパ部材を残して他のストッパ部材を順次段階的に閉止させるように構成しているので、計量タンク内への魚体の収容開始時には全てのストッパ部材を開放状態とすることにより、計量タンク内に短時間で多数の魚体を能率よく投入することができると共に、計量タンクの重量が上記ロードセルによって検出されて箱体に充填すべき一定重量近くになると1つのストッパ部材を残して他のストッパ部材を順次段階的に閉止させるので、箱体内に充填される魚体の量を段階的に減少させて計量タンクの重量が一定の重量を越えないように徐々に増大させていくことができると共に最後に1つのシュートの排出口から魚体を1匹ずつ、計量タンク内に順次、投入することできて、1匹の魚体の投入毎に計量タンクの重量を僅かずつ増大させることができ、従って、計量タンクは一定重量を大きく越えるようなことはなく、計量タンクに対する魚体の供給量を制御して正確な計量と共に一定重量の魚体を箱体内に正確に充填することができる。
【0038】
また、上記オシレータ機構における各魚体送り出し口にシュートストッパを開閉自在に配設しているので、シュートに必要量以上の魚体が送り出されるのを阻止して所定間隔毎に所定数、所定量の魚体の送り出しが可能となり、この送り出し工程から計量タンクによる計量工程を経て箱体への充填工程までのサイクルが円滑に行われ、作業能率が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の簡略正面図、
【図2】 その平面図、
【図3】 計量タンクに魚体を投入、収容している状態の簡略縦断正面図、
【図4】 箱体に充填した状態の正面図、
【図5】 その側面図、
【図6】 計量タンクの平面図。
【符号の説明】
1 機台
2 オシレータ機構
3 計量タンク
3a ゲート
4 魚体送り出し口
5 シュート
5a 下端排出口
6 ストッパ部材
8 ロードセル
11 シュートストッパ
Claims (1)
- 機台上に配設され、左右に往復振動する台板上に投入された魚体を所定方向に向くように整列させるオシレータ機構と、このオシレータ機構の下方において機台の中間部にロードセルを介して支持されている計量タンクと、上記オシレータ機構の台板の左右両側部の複数個所に設けられて魚体を頭を先頭にして送り出すための送り出し口と、この送り出し口に上端を連通させ、且つ、下端排出口に向かって斜め下方に傾斜しているシュートと、このシュートの上記下端排出口に配設されて流体圧シリンダの作動により該排出口を開閉するストッパ部材と、上端開口部を上記全てのシュートの排出口に臨ませていると共に下端開口部にゲートを開閉自在に設けてこのゲートの閉止時に上記シュートを通じて送給される魚体を収容し且つ収容した魚体を該ゲートの開放によって下方の箱体に充填する計量タンクとからなる魚体計量充填装置において、上記各シュートは、1匹の魚体を滑らせることができる大きさの樋形状に形成され、その上半部は魚体送り出し口から上記台板の外側方において円弧状に迂回しながら斜め下方に傾斜していると共に、下半部はこの上半部の下端から上記計量タンクの上端開口部に向かって斜め下方に傾斜した直状シュート部に形成されてあり、各シュートにおける下端排出口を開閉する上記ストッパ部材は、一定長さの直状先部とこの先部の基端から斜め上方に向かって屈折した一定長さの直状基部とからなり、その基部の上端部を機台の側部に上下方向に回動自在に枢着していると共に、上記直状先部を上記排出口の長さ方向に並行に沿わせて該排出口の内底面に接離自在にしてあり、さらに、オシレータ機構における各魚体送り出し口にシュートストッパを開閉自在に配設していると共に、上記計量タンクに収容される魚体が所定量に達する前に上記複数のシュートの下端排出口にそれぞれ配設しているストッパ部材のうち、1つのストッパ部材を残して他のストッパ部材を順次段階的に閉止させるように構成していることを特徴とする魚体計量充填装置。
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