JP4463110B2 - 椎間インプラント、椎間インプラント挿入器具および挿入方法 - Google Patents

Description

本発明は、椎間インプラントに関し、特に、改良した新規な椎間インプラント、ならびに椎間インプラント挿入器具および挿入方法に関する。

これまでは、隣接した椎骨同士の間から完全に円板を除去する必要がある場合、通常の治療は、隣接した椎骨同士を癒合させることだった。最近になって、円板置換、すなわち円板置換術の分野において重要な開発が行われた。円板置換術は、隣接した椎骨同士の間の椎間空間内へ人工椎間インプラントを挿入することを含み、それによって、隣接した椎骨が、相互に屈曲し、伸展し、側方へ撓み、軸方向に回転して動き得、また軸方向の圧縮を吸収し得る。

そのような１つの開発が、２００１年１月１１日に公開された国際公開第ＷＯ０１／０１８９３号パンフレットに示された人工椎間インプラントである。人工椎間インプラントを挿入する器具は、２００１年３月２２日に公開された国際公開第ＷＯ０１／１９２９５号パンフレットに示されている。

これらの公開パンフレットに示された椎間インプラントおよび器具は、当該技術において実質的な改良が行われたことを示すが、人工椎間インプラントの分野における改良が、引き続き求められている。

さらに改良を要するそのような１つの分野には、隣接した頚椎同士の間の椎間空間用の椎間インプラントが含まれる。これは、頚椎、およびそれらの間の椎間空間の寸法が、非常に小さいためである。例えば、隣接した頸椎の椎間空間に面する頚椎表面の面積は、腰椎領域の椎骨の椎間面の約２０パーセントしかなく、そのため、椎間インプラントが挿入されるこの領域は、極めて傷つきやすい。

本発明の目的は、新規に改良され、頸椎の傷つきやすく扱いにくい領域において非常に好ましい椎間インプラント、椎間インプラント挿入器具、および椎間インプラント挿入方法を提供することである。しかしながら、本発明は特に頸椎用に開発されているが、本発明が、腰椎を含む脊椎のどんな位置に椎間インプラントを挿入することにも同様に適用可能であることに留意する。

したがって、本発明は、頸椎用に開発され、頸椎には特に有利であるが、以下において、脊椎の特定の部分をどこと定めずに、さらに一般的に椎間インプラントと呼ぶ。

したがって、新しく改良された椎間インプラント、ならびに椎間インプラント挿入器具および椎間インプラント挿入方法を提供することが、本発明の目的である。
新しく改良された椎間インプラントの挿入器具および挿入方法を提供することが、本発明の別の目的である。

本発明によれば、上部と下部とが、制限された範囲で相互に自在動可能となるように作動係合する椎間インプラントが提供される。上部は、隣接した椎骨の切除部内に受け入れられるキールを有し、また、下部は、他方の隣接した椎骨の切除部内に受け入れられるキールを有する。本発明の主な特徴によれば、これらのキールは、隣接した椎骨内における固定機能を提供する上、挿入器具のアームを受け入れるように端が開口した凹所を含んでいる。これには、挿入器具を作用領域に最小限侵入させて、インプラントをしっかりと、しかしながら椎間空間内にインプラントを挿入する非常に限定された領域全体において把持し得るという利点がある。

上部には、球面凹部が下面に形成されることが好ましい。下部には、プラスチックインレーが取り付けられることが好ましく、このプラスチックインレーは、高くなった球面の凸部を有し、この球面の凸部は、上部の球面凹部と係合して、これらの２つが、制限された範囲で自在動をし得る。

インプラントと組み合わせて使用可能な挿入器具は、キールの凹所と各アームが係合する一対のアームを有することが好ましく、この各アームは、突起部を有しており、この突起部が、凹所の底部へ移動されて、凹所の底部のくぼみ部と係合して、インプラントがしっかりと保持される。アームは、さらに、インプラントにかけられる側方からの力を吸収するために、上部および下部の支持用切り抜き部と係合する側方支持部を含み、その結果、そのような側方からの力を、キールの凹所内に配置される挿入器具のアームの壊れやすい部分により吸収する必要がなくなる。

本発明の方法は、説明したタイプの椎間インプラントを、説明したタイプの挿入器具と係合させるステップと、隣接した椎骨の切除部にキールを入れて椎間空間内に椎間インプラントを挿入するステップと、次に、椎間インプラントから挿入器具を取り外して、椎間インプラントを椎間空間内の所定位置に残すステップと、を含む。

したがって、新しく改良された椎間インプラントを提供することが、本発明の目的である。

新しく改良された椎間インプラントの挿入器具、および挿入方法を提供することが、本発明の別の目的である。

特に頸椎に適する椎間インプラントを提供することが、本発明の他の目的である。

椎間インプラントを挿入する挿入器具を受け入れるために高く延ばしたキールの凹所を特徴とする、新しく改良された椎間インプラントを提供することが、本発明の別の目的である。

本発明のこれらの目的および他の目的は、添付の図面とともに、後に続く詳細な説明から明らかになるだろう。

次に、本発明の好ましい実施形態を、添付の図面に関して例として説明する。

ここで図面を参照すると、同様の要素は、いくつかの図を通じて同様の番号により示している。

この応用では、本発明の椎間インプラントの向きを説明する「上部の」または「下部の」、あるいは「最上部の」または「最下部の」という用語、あるいは他のどんな用語も、便宜上使用しているだけであって、どんな限定も示唆するものではない。さらに詳細には、この応用において上部と呼ぶインプラント部分は、実際、患者の椎骨内に上方部としてまたは下方部として、２つの部分の他方の部分を対向させて、配置し得る。さらに、椎間インプラントは通常患者の正面から挿入されるので、挿入時に椎間インプラントが近づけられる椎骨側を椎骨の前方側、その反対側を後方側、右側および左側を側方側と呼ぶ。より一般的な挿入方法は前方からであるので、その方向に関して本発明を説明する。さらに、インプラントの後方端部を第１の端部と呼び、インプラントの前方端部を第２の端部と呼ぶことができる。しかしながら、椎間インプラントを横からも、すなわち側部からも挿入可能であることが理解され、その場合、インプラントにおけるキールの向きは、このように側方から移動されるような向きにされ、隣接した椎骨の切除部は、キールを受け入れるように側方側へ開かれる。

図１から図５は、上部または構成要素１１、下部または構成要素３０、およびそれらの間に配置されるが下部３０に連結されるプラスチックインレーまたはインサート５０を含む、組み立てられた椎間インプラント１０を別の図に示したものである。

本発明の椎間インプラントは、主に頸椎内に挿入するように設計されている。脊椎のこの部分は、頚部の椎間空間の寸法が比較的小さいために、高い精度が必要とされることを特徴とする。例えば、本発明のインプラントは、平面図において見ると（例えば図６において最もよく分かる）、幅が約１２〜１６ミリメートル、長さが約１５〜１９ミリメートルになる。１２ミリメートル×１５ミリメートル、１４ミリメートル×１７ミリメートル、および１６ミリメートル×１９ミリメートルの３つのサイズにすることが、実用的であることが分かっている。インプラントの高さは、キールを除いた、上部の上面から下部の下面までの高さを意味し、通常、５ミリメートルと９ミリメートルとの間である。これらの寸法は、腰椎領域内に位置する椎間円板とは対照的であって、この椎間円板では、長方形の部分の寸法が、幅２７〜３０ミリメートル、長さ３４〜３９ミリメートル、高さ約１０〜１４ミリメートル程度である。しかしながら、腰椎を含む脊椎の他の部分の構造のためのサイズおよび設計が異なる椎間インプラントにも同様に本発明の特徴を適合させ得ることが理解される。

次に、組み立てられたインプラントを示す図１から図５と、上部１１だけを示す図６および図７とに関して、上部１１の詳細を説明する。上部１１は、隣接した椎骨の表面と係合しそれを支持する上面または外側１２を含んでいる。この上面１２には、１３で示す縁の全周に緩やかに面取りが施されており、この面取り部の最も広い部分は、後方面に沿っている。上部の、面取りが施された縁１３より下は、前方支持用切り抜き部１５を具える側壁１４により取り囲まれている。したがって、図面では、キールを前方から後方へ、キールの連続した部分を後方へ向けかつ挿入係合用の凹所構造を前方へ向けて、示している。

上部１１の上面１２に立ち上がっているのは、内部に凹所１７が形成されたキール１６である。この凹所は、上方および前方へ開口している。図４および図６を参照すると、この凹所は、底面にくぼみ部２１を有している。キール１６の後方端は、図６において最もよく分かるように、Ｖ字形の上部面取り部１９と、Ｖ字形の垂直部２０とを備え、これらによって、前面が「矢印」の形状になっている。このように「矢印」形状にする目的は、隣接した椎骨内に形成された切除部内へキールを挿入しやすくすることである。凹所の前方開口部１８は、フレア形状になっており、そのフレア形状は、隣接した椎骨の切除部内にキール１６の前方端を固定することに役立つ。

上部１１は、低く平坦な内側表面２４を含み、この表面は、図７において最もよく分かるように、球面凹部２５などの丸くなった面を画定する高くなったへり２６を含んでいる。図４および図５に最もよく示されているように、この球面凹部２５は、プラスチックインレー５０の上部凸面と嵌合する。

図１から図５、および下部３０を抜き出した図を示す図８から図１０に関して、下部３０を説明する。

下部３０は、下方椎骨支持および係合面または外側３１と、内側上面３２とを含んでいる。図２、図５および図１０において最もよく分かるように、この下部には、面３２の下かつ底面３８の上の内側側壁に溝３３および３４が形成されている。実質的に平坦な後壁３５が、底面３８から上面３２まで延びている。この下部は、面取り縁３６と、周囲の側壁３９とを含み、面取り縁３６は、後方に最も際立った面取り部を伴って下面３１の周囲を延びている。溝３３および溝３４の目的は、図１１に示すように、また以下にさらに詳細に説明するように、プラスチックインレー５０の側方フランジ５３および５４を受け入れることである。

下部３０は、前方支持用切り抜き部３７を含んでいる。キール４０は、下面３１から上方へ延びる（または通常の向きでは、下方へ延びる）。このキールは、凹所４１を有し、この凹所４１は、下方および前方へ開口し、かつ凹所へのフレア状前方入口４２を有し、このフレア状入口は、上部１１のフレア状入口１８と同様の機能を果たす。すなわち、椎骨の切除部内におけるキールの前方端の係合を容易にする。図４に最もよく示されているように、凹所４１は、下方および前方へ開口し、くぼみ部４３を有している。キール４０は、その後方端に、Ｖ字形の下方面取り部４５と、Ｖ字形の垂直部４６とを有しており、これらは、図８において最もよく分かるように、隣接した椎骨に形成された切除部内へキールを挿入しやすくするように「矢印」形になっている。図面において分かるように、凹所は、インプラントの前後のラインに沿って延びている。

図１３を少し参照すると、プラスチックインレー５０の下面には、スナップ嵌合突出部５７が隆起していることに留意する。次に図１０を参照すると、スナップ嵌合用の凹所４４が示されており、このスナップ嵌合用凹所４４は、プラスチックインレーが、所定位置へスナップ嵌合された後外れないように、スナップ嵌合突出部５７を受け入れるように適合されている。このスナップ式の取付も、図４に明示されている。しかしながら、通常の状況下では外れないが、実際、後で取り外すことができ、それは、下部のベースとプラスチックインレーとの間に器具を挿入して、プラスチックインレーを引き出し取り外すことによって行われることに留意する。例えば、サイズが異なる新しいプラスチックインレーを挿入することに決まった場合、または以前に挿入されたプラスチックインレーを修理する必要が生じた場合に、これが有用となり得る。

上部および下部は、チタン、コバルトクロムモリブデン、ステンレス鋼またはセラミックなどの適切な材料から作製される。上部の上面、および下部の下面と、キールの側面とは、チタンの多孔質コーティングで被覆される。コーティングの気孔率は、血管新生および骨形成、続いて骨の成長が生じ得るものであることが好ましい。

プラスチックインレー５０は、図１〜図５から分かる。しかしながら、便宜上、その詳細を指す数字は、それらの図のどれにも含めていないが、その代わりに、図１１〜図１３に示している。それは、高密度ポリエチレンから作製することが好ましい。図１１に、図１に示した位置のプラスチックインレー５０を示す。それは、球面凸部５２などの丸くなった面が装着された平坦な上面５１を有し、この球面凸部５２は、上部１１の球面凹部２５と嵌合する。側方フランジ５３および５４は、下部３０の溝３３および３４と係合する。平坦な後壁５５が、下部の後壁３５と係合する。

図１３を参照すると、プラスチックインレー５０は、下部のベース面３８と係合する概ね平坦な下面５６と、スナップ嵌合突出部５７とを含み、このスナップ嵌合突出部５７は、図４にもっともよく示されているように、後方側が面取りされかつ前方側に四角い棚状突出部を含んで、ベース面３８の凹所４４内の所定位置へスナップ嵌合される。

図１４〜図１７に、患者の椎間空間に挿入した場合の、インプラントの上部および下部の相互の制限された範囲の自在動を示す。図１４および図１５では、インプラントの前方が見えており、左および右側方への最大の傾斜をそれぞれ示す。各場合において、上部１１の高くなった縁２６が、下部３０の内側面３２と係合することに留意する。好ましい実施形態では、そのような側方へ傾斜する動きは、キールが垂直に配置される基準位置に対して、３つのサイズの小さい方については約１０．５°まで、また、２つの大きい方のサイズについては約８．９°まで可能である。図１６は、患者の右側からの図を示しており、下部に対する上部の伸展の動きを示し、この動きは、下部３０の内側面３２とへり２６とを係合させることによって制限される。最後に、図１７は、患者の左側からの図であって、下部３０に対する上部１１の最大の屈曲を示す。屈曲は、へり２６をインレー５０の面５１と係合させることにより制限される。好ましい実施形態では、伸展と屈曲とは、キールが垂直に配置される基準位置に対して、小さい方の３つのサイズについては約１０．５°まで、２つの大きい方のサイズについては約８．９°まで行うことができる。

図１８〜図２２に、図１〜図１７に示したインプラントの挿入方法と、インプラントの挿入に使用する挿入器具の一部分とを示す。

図１８は、除去が行われた椎間空間Ｉをはさんで向き合った側に隣接した一対の椎骨Ｖの正面図である。本発明の椎間インプラントの挿入に備えて、切除部Ｃを椎骨Ｖ内に形成する。図１８と、図１９の左手部分とに示すように、これらの切除部は、椎骨の前方から始まり、椎骨の後方へ向かう距離のすべてではないが殆どの距離を延びており、その全長に沿って椎間空間に向いている椎骨の表面と交差している。

図１９に、準備済みの隣接した椎骨のすぐ右に、図１〜図５に示す形態に組み立てられた椎間インプラントを示す。その右には、図１９および図２０に関連して説明する挿入器具６０がある。この挿入器具６０は、上方アーム６１および下方アーム７１を含み、これらのアームは、図１９に矢印Ｂで示すように、相互に近づき離れるように配置される。これらのアームを相互に近づけ離すための様々な装置を提供し得る。鋏の形態のそのような１つの機構８０を、図２０に部分的に図示する。上方および下方アームは、キール係合部６２および７２を有し、これらのキール係合部は、凹所１７および４１と係合する。これらのアームは、外側端の近くに突起部６３および７３を有し、これらの突起部は、くぼみ部２１および４３内に受け入れられるように作製される。キール係合部６２および７２の幅が、相対的に狭いことに留意する。実際、各キールの全幅が、約２ミリメートルであり、これによって、実際の凹所については２ミリメートル未満になり得ることが理解される。アーム６１および７１は、さらに側方支持面６４および７４を含み、これらは、器具をインプラントと係合させると、前方支持用切り抜き部１５および３７と係合する。

アーム６１および７１は、相互に、突起部６３および７３が凹所１７および４１の底部を通過するのに十分な間隔をおいて配置され、突起部６３および７３がくぼみ部２１および４３の位置に達すると、アーム６１および７１を相互に近づけて、突起部６３および７３をくぼみ部２１および４３内に係合させ、側方支持面６４および７４を切り抜き部１５および３７内に係合させる。この位置において、上方アーム６１の接合面６５と、下方アーム７１の接合面７５とが、それぞれ相互に接合し、それによって、アーム６１および７１が相互にそれ以上接近することが制限される。

組み立てたインプラントを挿入器具にこのように取り付けることによって、キール１６および４０を切除部Ｃに入れて挿入器具を椎間空間内へ移動させ、それと同時に、上部１１および下部３０の、キールの後方の部分が、切除部Ｃを越えて椎間空間内を延びて、その結果、上面１２が、キール１６の後方かつそれに隣接した、隣接の椎骨Ｖの椎間面と係合するとともに、下部３０の面３１が、キール４０の後方かつそれに隣接した、隣接の下方椎骨の椎間面に係合する。実際に、挿入前における挿入器具６０とインプラント１０との上述の係合は、挿入直後における、図２１に示すのと同じ係合である。

図２１において、キールの凹所１７内におけるアーム６１の上と、キールの凹所４１内におけるアーム７１の下とに空間があり、それらの空間の垂直方向の寸法は、突起部６３および７３の高さより長く、通常、約１．２ミリメートルになることに留意する。これは、アーム６１および７１を、各凹所の底部から遠ざかる方へそれぞれ上下に動かして、アーム６１の上面およびアーム７１の下面を切除部Ｃの垂直方向先端の椎骨と係合させずに、くぼみ部から突起部を外すことができる。そのような接触は、回避される。したがって、一度これらのアームを離すと、アームをインプラントから前方へ移動させることができ、インプラントが、図２２に示す所定位置になる。

本発明の本方法は、図１８〜図２２に関して示し説明した本発明の上述の実施から明らかになるだろう。本発明のこの方法によれば、隣接した椎骨は、説明したように切除部が設けられ、また説明したタイプの椎間インプラントを、アームを有する挿入器具で把持し、このアームが、前方の開口部からキールの凹所内に受け入れられる。挿入器具によりインプラントをしっかり把持することによって、インプラントは、前方から挿入され、キールにより切除部内へ先導されて、適切な位置に到達する。この時、隣接した椎骨を相互に広げるために、いくらかの力が、当然、かけられることになるが、その力は、インプラントを挿入するのに必要な力だけであることが好ましい。実際、多くの専門家は、隣接した椎骨を、実質的に上面１２と下面３１との間の幅を超える程は広げずに、マレットまたは同種のもので外力をさらにかけて、インプラントを挿入し終える方がよいと考えている。インプラントを挿入した後、挿入器具のアームを、突起部とくぼみ部との係合を相互に解除するのに必要なだけ離し、挿入器具を前方へ外して、インプラントが所定位置になると、隣接した椎骨を相互に広げるために予めかけられていたどんな力も軽減されて、これにより、これらの隣接した椎骨が、インプラントの支持面１２および３１に載り得る。

好ましい実施形態に関して本発明を詳細に説明してきたが、本発明の精神および範囲内において多数の変更および変形を本発明に行い得ることが、当業者に明らかになるだろう。

本発明に係る椎間インプラントの斜視図である。 図１のインプラントの正面図である。 図１のインプラントの左側面図である。 図２の４−４線に沿った断面図である。 図３の５−５線に沿った断面図である。 図１のインプラント上部の上面図である。 図１のインプラント上部の底面からの斜視図である。 図１のインプラント下部の底面図である。 図１のインプラント下部の底面からの斜視図である。 図１のインプラント下部の上面からの斜視図である。 図１のインプラントのプラスチックインレーの上面からの斜視図である。 図１のインプラントのプラスチックインレーの上面図である。 図１のインプラントのプラスチックインレーの底面からの斜視図である。 インプラント部分の制限された自在動を示す、図１のインプラントの正面図である。 インプラント部分の制限された自在動を示す、図１のインプラントの正面図である。 インプラント部分の制限された自在動を示す、図１のインプラントの右側面図である。 インプラント部分の制限された自在動を示す、図１のインプラントの左側面図である。 一対の隣接した椎骨であって、それらの間の椎間空間内に本発明のインプラントを受け入れる準備がされている椎骨の概略図である。 図１８の１９−１９線に沿った方向における、図１８の椎骨を図示しており、挿入するインプラント自体と、インプラントと係合する前の挿入器具とを示す図である。 本発明のインプラントとともに使用する挿入器具の一部分を示す図である。 インプラントが所定位置に配置され、挿入器具が、インプラントを挿入中にそれを保持するのと同じ位置に、なおインプラントを保持している図１８の椎骨を示す図である。 インプラントが所定位置に配置され、挿入器具が取り外された椎骨を示す図である。

Claims (17)

1. 椎間インプラントであって、
   隣接した椎骨と係合するように適合された上部と、隣接した椎骨と係合するように適合された下部とを備え、
   前記上部および下部は、相互に自在動可能となるように、丸くなった接合面を介して相互に作動接触し、
   各上部および下部は、隣接した椎骨と係合する面に突設されたキールを有し、前記キールは、隣接した椎骨の前方に形成された切除部を通ってその椎骨内に受け入れられるように適合され、
   各キールは、挿入器具を受け入れるための凹所を形成する左右一対の側壁を有し、この凹所は、上部のキールの凹所が上方へ開口しているとともに、下部のキールの凹所が下方へ開口している椎間インプラント。
2. 前記凹所の少なくとも１つは、挿入器具と係合して該器具を前記凹所から外れないように固定するための係合構造を有する請求項１に記載のインプラント。
3. 両方の前記凹所が、係合構造を有する請求項２に記載のインプラント。
4. 前記係合構造は、前記インプラントに最も近い前記凹所の底部に形成され、前記挿入器具の突起部を受け入れるように適合されたくぼみ部を含む請求項２に記載のインプラント。
5. 前記キールは、該キールを前記切除部内へ入れやすくするために、後方端が面取りされている請求項１に記載のインプラント。
6. 前記キールは、前記キールが前記切除部に隣接した椎骨の前方部と係合しやすくするために、凹所の前方の開口部に隣接した側が外側へフレア状になっている請求項１に記載のインプラント。
7. 前記インプラントは、上向きに球面の凸部を有するプラスチックインレーが取り付けられる下部と、前記球面の凸部と作動係合する球面の凹部を有する上部とを備える請求項１に記載のインプラント。
8. 前記プラスチックインレーは、前記下部内へスナップ嵌合されている請求項７に記載のインプラント。
9. 前記上部および下部は、前記挿入器具の一部分を受け入れるための前記キール凹所の前方の開口部に隣接した前方支持用切り抜き部を有する請求項１に記載のインプラント。
10. 椎間インプラントと椎間インプラントを挿入するための挿入器具との組み合わせであって、
    前記インプラントは、隣接した椎骨と係合するように適合された上部と、隣接した椎骨と係合するように適合された下部とを備え、
    前記上部および下部は、相互に自在動可能となるように相互に作動接触し、
    各上部および下部は、隣接した椎骨と係合する面に突設されたキールを有し、前記キールは、隣接した椎骨の前方に形成された切除部を通って隣接した椎骨内に受け入れられるように適合され、
    各キールは、挿入器具を受け入れるための凹所を形成する左右一対の側壁を有し、この凹所は、上部のキールの凹所が上方へ開口しているとともに、下部のキールの凹所が下方へ開口しており、
    前記挿入器具は、一対のアームを有し、前記アームは、凹所の前方の開口部から凹所内に受け入れられて上方または下方から各凹所と係合することにより、前記インプラントを把持して前記椎間空間内へ挿入する、前記組み合わせ。
11. 少なくとも１つの凹所および各挿入器具は、前記凹所に前記アームを取り付けるための相補的な係合構造を有する請求項１０に記載の組み合わせ。
12. 前記相補的な係合構造には、前記アーム上の突出した突起部と、凹所の底部上の対応のくぼみ部とが含まれる請求項１１に記載の組み合わせ。
13. 前記凹所および各挿入器具は、前記凹所に前記アームを取り付けるための相補的な係合構造を有する請求項１０に記載の組み合わせ。
14. 各上部および下部は、前記挿入器具の一部分を受け入れるための前記キール凹所の前方の開口部に隣接した前方支持用切り抜き部を有し、前記アームは、各キールの凹所内への挿入用の第１の幅の狭い部分と、前記前方支持用切り抜き部との係合用の第２の幅の広い部分とを有する請求項１０に記載の組み合わせ。
15. 前記挿入器具は、凹所の前方の開口部を通って、各凹所内外へ動かすことができ、また、各インプラントと係合させまた各インプラントを解放するように垂直方向に動かすことができる請求項１０に記載の組み合わせ。
16. 前記挿入器具は、前記２本のアームの相互の動きを制限するように相互に接合する接合面を有する請求項１５に記載の組み合わせ。
17. 前記アーム上に突出した突起部であって、該突起部は、凹所内にアームを取り付けるために前記凹所の底部の対応するくぼみ部と係合し、各アームの高さは、該アームが受け入れられる前記凹所の高さより、前記くぼみ部から前記突起部を垂直方向に動かしても前記アームが前記凹所から上方向に外へ出ない程度、低くなっている請求項１５に記載の組み合わせ。

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