JP4462470B2 - スラスト動圧軸受装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸の回転によって生じた潤滑流体の動圧を利用して該回転軸の軸方向に作用する荷重を負荷するスラスト動圧軸受装置に係り、詳細には、上記回転軸の回転方向や回転速度が変化した場合であっても十分な負荷能力を発揮させるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転軸の軸方向に作用する荷重(以下、「軸力」という)を負荷して該回転軸の軸方向の移動を規制するスラスト動圧軸受としては種々のものが提案されているが、特に回転軸の正方向及び逆方向の双方の回転を負荷し得るものとしては、特開平7−279959号公報等に開示されたものが知られている。具体的には、回転軸と共に回転する回転円板と、この回転円板と対向するように非回転に設けられた固定板と、これら回転円板と固定板との間に所定の軸受隙間を保って介装されたスラスト円板とから構成され、かかる軸受隙間には水やオイル等の潤滑流体が封入されている。回転軸が高速回転すると、かかる回転軸と共に回転する回転円板と非回転に設けられた固定板との間に相対的な回転差が生じ、上記回転軸の回転方向に応じて回転円板とスラスト円板との軸受隙間、あるいは固定板とスラスト円板との軸受隙間に潤滑流体の動圧が発生する。これによって、回転軸に作用する軸力に抗して該回転軸を固定側の部材と非接触に保つことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、動圧軸受では固定側部材と回転側部材との相対的な回転差によって軸受隙間に存在する潤滑流体が加圧され、これによって該軸受隙間に高圧の流体潤滑膜が形成されることから、回転側部材との固定側部材の回転速度差が大きいほど高圧の流体潤滑膜を形成することが可能となるが、逆に回転速度差が小さい場合には十分に高圧の流体潤滑膜を形成することが不能となる。従って、上記スラスト動圧軸受でも、回転軸の回転速度が遅い場合には、回転円板、スラスト円板及び固定板の三者間の軸受隙間に高圧の流体潤滑膜を形成することができず、負荷できる軸力の大きさは小さいものとならざるを得ない。
【0004】
このため、従来より、低速回転の回転軸についてはスラスト動圧軸受を適用することができず、ボールやローラ等の転動体を用いたスラスト転がり軸受を使用しなければならなかった。しかし、低速回転の回転軸に対して大きな軸力が作用する場合、これを負荷するスラスト転がり軸受は負荷能力向上のために大径化しなければならず、回転軸の軸受部が軸径に対して極端に大型化してしまうといった問題点があった。例えば、ボールねじを用いた合成樹脂の押し出し成形機では、かかるボールねじのねじ軸に対して100tもの大きな荷重が作用する場合があるが、これをスラスト転がり軸受で支承すると該軸受の直径は36cmにもなり、いきおい成形機そのものが大型化せざるを得ない。また、ねじ軸の回転速度は正逆両方向について1000rpm程度であるから、スラスト動圧軸受を使用しても十分に高圧の流体潤滑膜を形成することはできず、ねじ軸の軸力を負荷することは不可能である。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、回転軸が低速で正方向及び逆方向の双方向へ回転する場合であっても、かかる回転軸に作用する軸力を十分に負荷することが可能であり、しかも軸受部の小型化を図ることが可能なスラスト動圧軸受装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、回転軸に作用する軸方向の荷重を負荷して、かかる回転軸の軸方向への移動を規制するスラスト動圧軸受装置であって、上記回転軸に固定された回転円板と、この回転円板と対向するようにして非回転に設けられた固定板と、これら回転円板と固定板との間に所定の軸受隙間を保って介装されると共に、回転円板及び固定板との間で動圧軸受を構成するスラスト円板と、上記回転円板に対して回転差が生じるように上記スラスト円板を回転駆動する手段とから構成されることを特徴とするものである。
【0007】
このような技術的手段によれば、回転円板と固定板との間に介装されたスラスト円板を回転駆動手段によって任意の速度で回転駆動することにより、かかるスラスト円板と固定板との間に相対的な回転速度差が生じ、また、スラスト円板と回転円板との間にも相対的な回転速度差が生じ、これら三者間の軸受隙間に介在する潤滑流体を加圧して流体潤滑膜を形成することが可能となる。このとき、上記スラスト円板に対しては回転軸の回転とは全く別個に高速の回転を与えることができるので、スラスト円板と固定板の軸受隙間、スラスト円板と回転円板の軸受隙間に対して高圧の流体潤滑膜を形成することができ、上記回転軸に対して大きな軸力が作用する場合であっても、これを十分に負荷することが可能となる。また、相対的な回転速度差が大きければ、上記回転円板、固定板及びスラスト円板の直径は小さくても大きな負荷能力を発揮することができるので、回転軸の軸方向への移動を規制するスラスト軸受部を小型化することも可能となる。
【0008】
このような本発明のスラスト動圧軸受装置においては、スラスト円板の回転数を高めれば高めるほど、大きな軸力を負荷することが可能となるが、そのためには上記回転駆動手段によってスラスト円板を高速で回転させ続けなければならず、例えばモータ等の消費電力が嵩んでしまうといった懸念がある。一方、使用用途にもよるが、上記回転軸に作用する軸力は常に一定ではなく、変動しているものと考えられる。従って、かかる観点からすれば、回転軸に作用している軸方向荷重を検出する手段を設け、上記回転駆動手段が検出された軸力の大きさに応じてスラスト円板の回転数を制御するのが好ましい。このように構成すれば、無駄にスラスト円板の回転数を高める必要がなく、回転駆動手段によって消費されるエネルギを節約することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明のスラスト動圧軸受装置を詳細に説明する。
図1は本発明を適用したスラスト動圧軸受装置の第1実施例を示すものである。この装置は、例えば、電動押し出し成形機におけるボールねじのねじ軸の軸端に設けられ、かかるねじ軸に作用する矢線A方向の軸力を負荷するように構成されている。同図において、符号1は回転軸であるところのねじ軸であり、その軸端は一対の深溝玉軸受10を介してサポートユニット11に嵌合している。かかるサポートユニット11は固定部であるところのベッドBに立設されている。これにより、上記回転軸1はラジアル方向に関してその回転を支承されている。そして、この回転軸1の軸端には回転円板2が固定されており、回転軸1と共に回転するように構成されている。
【0010】
一方、上記ベッドBには回転円板2と対抗するようにして固定板3が立設されている。この固定板3は円筒状のスリーブ4と相まって上記回転円板2及び後述するスラスト円板5の収容室6を形成している。すなわち、かかるスリーブ4の一方の開口部は固定板3で塞がれると共に、他方の開口部はドーナツ状の側板7によって塞がれており、これによって上記収容室6が形成されている。上記回転軸1の端部はドーナッツ状の側板7の中央開口を介して収容室6内に挿入されており、収容室6内に設けられた回転円板2と結合している。収容室6内における回転円板2と固定板3との間にはスラスト円板5が介装されており、スラスト円板5と回転円板2、スラスト円板5と固定板3との間には所定の軸受隙間が設けられ、これら三者が互いに協働して一対のスラスト動圧軸受を構成している。このスラスト円板5は固定板3を貫通する入力軸8によって支えられており、モータ(回転駆動手段)9によって入力軸8を所定の回転数で回転させると、その回転がスラスト円板5に伝達されるようになっている。かかる入力軸8の回転は固定板3及び回転円板2に勘合する玉軸受12によって支承されている。一方、スラスト円板5の内径は入力軸8の外径に対して隙間を持って嵌合しており、例えば、スラスト円板5の内周面及び入力軸8の外周面の双方に没するボール等の継ぎ手13により、スラスト円板5が遊びを持った状態で入力軸8と回転方向に結合されている。
【0011】
また、上記収容室6を構成するスリーブ4にはスラスト円板5の外周面と対向する位置に潤滑流体を収容室6内に送り込む供給口13aが開設されており、かかる供給口13aから水やオイル等の潤滑流体が収容室6内に送り込まれ、回転円板2、スラスト円板5及び収容室6の相互間の隙間に潤滑流体が満たされている。そして、スラスト円板5の表裏両面には、図2に示すように、スパイラル状の動圧発生用溝14,15が形成されており、スラスト円板5及び回転円板2との間に相対的な回転速度差が生じると、両板2,5間の軸受隙間に介在する潤滑流体が動圧発生用溝14の作用によって加圧され、かかる軸受隙間に流体潤滑膜が形成されるようになっている。また、スラスト円板5と固定板3との軸受隙間についても同様であり、スラスト円板5と固定板3との間に相対的な回転速度差が生じると、両板3,5間の軸受隙間に流体潤滑膜が形成されるようになっている。尚、図2において、動圧発生用溝14を示す実線は回転円板2側のものであり、破線は固定板3側の動圧発生用溝15を示すものである。
【0012】
スラスト円板5は入力軸8によって図2中の矢線B方向へ回転させられる。これにより、各スラスト動圧軸受の軸受隙間に存在する潤滑流体は動圧発生用溝14,15によって加圧され、図1に示すようにスラスト円板5の半径方向の外側から内側に向けて流動する。一方、固定板3には潤滑流体を外部に排出するための排出路16が設けられており、スラスト円板5の内径近傍において高圧となった潤滑流体は玉軸受12を通過した後、上記排出路16を経て収容室6の外部へ排出される。このとき、回転円板2とスラスト円板5の軸受隙間で高圧となった潤滑流体は、スラスト円板5の内径近傍に軸方向に沿って開設された連絡路17を介して流動し、やはり玉軸受12を介して排出路16へと流動する。そして、排出路16を経て収容室6から排出された潤滑流体は、図示外のフィルタによって塵芥等の異物を取り除かれた後、再度、供給口13から収容室6内へ供給される。
【0013】
そして、このように構成された本実施例のスラスト動圧軸受装置では、回転軸1の回転速度が極端に遅く、かかる回転軸1の回転のみをもっては回転円板2とスラスト円板5との軸受隙間に十分な動圧を発生し得ない場合であっても、上記モータ9によってスラスト円板5を高速回転させることで、回転円板2とスラスト円板5との間、固定板3とスラスト円板5との間に十分に高圧の流体潤滑膜を形成することができ、スラスト円板5と回転円板2とを非接触状態に保ったまま、回転軸1に対して作用する矢線A方向の軸力を十分に負荷することが可能となる。回転軸1の回転方向がスラスト円板5の回転方向と同一であっても、かかるスラスト円板5を回転軸1よりも十分に高速で回転させることにより、スラスト円板5と回転円板2との間には十分な動圧を発生させることができ、この状態から回転軸1が逆転した場合には更に高圧の流体潤滑膜を形成することが可能となる。従って、この装置によれば、回転軸1が低速で正逆両方向へ回転するような場合であっても、回転軸1に作用する大きな軸力を十分に負荷することができるものである。例えば、本発明を適用した前記実施例の装置によれば、粘度30cpの油を潤滑流体として用いると共に、スラスト円板の直径を130mm、その回転数を5000min-1に設定することにより、100tの軸力を負荷することが可能となる。
【0014】
また、この第1実施例の装置では、スラスト円板5を入力軸8に対して直接嵌合させているのではなく、継ぎ手13を用いることにより若干の遊びをもたせて嵌合させているので、入力軸8の回転に伴ってスラスト円板5が回転を開始すると、かかるスラスト円板5は表裏の軸受隙間で発生する動圧によって、回転円板2と固定板3との間で自動的に位置決めされる。このため、入力軸8の固定板3に対する組み付け精度が悪い場合であっても、回転を始めたスラスト円板5は自ずと適切な位置に位置決めされ、各スラスト動圧軸受の軸受隙間を略均一な大きさに保持することができるものである。その結果、軸受隙間に形成される流体潤滑膜の圧力にはむらがなくなり、より効果的に回転軸1の軸力を負荷することができるものである。
【0015】
一方、この装置ではスラスト円板5の回転数が高い程、軸受隙間により高圧の流体潤滑膜を形成することができ、より大きな軸力を負荷することが可能となる。その反面、常時スラスト円板5を高速で回転させたのでは、モータ9の消費電力が増加することから、運転コストが嵩むことになってしまう。このため、回転軸1に作用する軸力を実際に検出し、かかる検出値に基づいてモータ9の回転を制御するのが好ましい。回転軸1の軸力をスラスト動圧軸受で負荷している状態では、かかるスラスト動圧軸受の軸受隙間に介在する潤滑流体に対して上記軸力に対応した大きさの圧力が作用することから、かかる軸受隙間の圧力を検出すれば回転軸1に作用している軸力を把握することができる。このため、本実施例の装置では固定板3に圧力検出孔18を開設し、この孔18に対してマノメータ等の圧力測定器19を接続することで軸受隙間における潤滑流体の圧力、ひいては回転軸1に作用している軸力を検出している。
【0016】
図3に示すように、上記圧力測定器19で検出された軸力はモータ制御部20に入力される。このモータ制御部20には、回転軸1に作用する軸力とそれを負荷するために必要なスラスト円板5の回転数との関係が予めテーブルとして格納されており、検出された軸力から上記テーブルを参照することにより、最適なスラスト円板5の回転数、すなわちモータ9の回転数を導き出せるように構成されている。そして、モータ9はモータ制御部20によって導き出された回転数に制御され、スラスト円板5も同一の回転数で回転する。これにより、回転軸1に作用している軸力に見合った圧力の流体潤滑膜が各スラスト軸受の軸受隙間に形成されることになり、無駄にスラスト円板5の回転数を高めることなく上記軸力を十分に負荷し、更に運転コストの低減化を図ることが可能となる。
【0017】
次に、図4は本発明を適用したスラスト動圧軸受装置の第2実施例を示すものである。
符号30は回転軸を示すものである。前述の第1実施例では回転軸1の軸端にスラスト動圧軸受装置を配置していたが、この第2実施例では回転軸30がスラスト動圧軸受装置を貫通している。すなわち、回転軸30は回転円板31、スラスト円板32及び固定板33を貫通しており、回転円板31のみが回転軸30に固定されている。また、回転軸30は深溝玉軸受等の図示外のラジアル軸受によってその回転を支承されている。
【0018】
スラスト円板32は回転軸30に対して回転自在なプーリとして設けられており、その外周面には図示外のモータからスラスト円板32に対して回転駆動力を伝達するタイミングベルト(図示せず)が架け回されるようになっている。また、スラスト円板32は回転円板31と固定板33との間に所定の軸受隙間を保って介装されており、第1実施例と同様、これら三者間で一対のスラスト動圧軸受が構成されている。スラスト円板32の内径は回転軸30の外径に対して隙間をもって嵌合しており、かかるスラスト円板32の回転は深溝玉軸受34によって支承されている。この深溝玉軸受34としては内部隙間を有しているものが選択されている。尚、スラスト円板32の表裏両面には図2に示したものと同じ動圧発生用溝14,15が形成されている。
【0019】
上記固定板33は第1実施例と同様にベッドBに立設されている。この固定板33には、スラスト円板32との間の軸受隙間に潤滑流体を供給するための供給流路35が該スラスト円板32の外径近傍に設けられている他、かかる軸受隙間から潤滑流体を排出するための排出流路36が該スラスト円板32の内径近傍に設けられている。これにより、スラスト円板32が回転すると、固定板33側の軸受隙間に存在する潤滑流体がスラスト円板32の外径側から内径側へ向けて加圧され、潤滑流体が上記供給流路35から軸受隙間に流入してくることになる。また、スラスト円板32の内径側へ向けて加圧された潤滑流体は軸受隙間から排出流路36へ流入し、軸受外部へ排出される。
【0020】
一方、スラスト円板32には供給流路35と対向する位置に供給連絡路37が貫通形成されており、やはりスラスト円板32が回転を開始すると、かかるスラスト円板32と回転円板31の軸受隙間に存在する潤滑流体が内径側に向かって加圧され、潤滑流体が上記供給連絡路37から軸受隙間に流入してくることになる。また、スラスト円板32の内径側の近傍には排出連絡路38が貫通形成されており、スラスト円板32の内径側へ向けて加圧された潤滑流体は軸受隙間から深溝玉軸受34を介して排出連絡路38へ流入し、更に排出流路36へ流れ込んで軸受外部へ排出されるようになっている。
【0021】
そして、このように構成された本実施例のスラスト動圧軸受装置でも、スラスト円板32を高速回転させることで、回転円板31とスラスト円板32との間、固定板33とスラスト円板32との間に十分に高圧の流体潤滑膜を形成することができ、回転軸30がいずれの方向へ回転する場合であっても、スラスト円板32と回転円板31とを非接触状態に保ったまま、回転軸30に対して作用する矢線C方向の軸力を十分に負荷することが可能となる。
【0022】
また、この第2実施例の装置においても、スラスト円板32を回転軸30に対して隙間をもって支承しているので、かかるスラスト円板32は深溝玉軸受34によってはその姿勢を拘束されることがなく、表裏の軸受隙間で発生する動圧によって回転円板31と固定板33との間で自動的に位置決めされる。このため、回転を始めたスラスト円板32は自ずと適切な位置に位置決めされ、各スラスト動圧軸受の軸受隙間を略均一な大きさに保持することができ、より効果的に回転軸30の軸力を負荷することができるものである。
【0023】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明のスラスト動圧軸受装置によれば、スラスト円板に対しては回転軸の回転とは全く別個に高速の回転を与えることができるので、スラスト円板と固定板の軸受隙間、スラスト円板と回転円板の軸受隙間に対して高圧の流体潤滑膜を形成することができ、また、回転円板、固定板及びスラスト円板の直径は小さくても大きな負荷能力を発揮することができ、回転軸が低速で正方向及び逆方向の双方向へ回転する場合であっても、かかる回転軸に作用する軸力を十分に負荷することが可能であり、しかも軸受部の小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したスラスト動圧軸受装置の第1実施例を示す断面図である。
【図2】 第1実施例に係るスラスト円板を示す正面図である。
【図3】 第1実施例に係るモータの回転速度の制御系を示すブロック図である。
【図4】 本発明を適用したスラスト動圧軸受装置の第2実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…回転軸、2…回転円板、3…固定板、5…スラスト円板、8…入力軸、9モータ(回転駆動手段)
Claims (5)
- 回転軸に作用する軸方向の荷重を負荷して、かかる回転軸の軸方向への移動を規制するスラスト動圧軸受装置であって、
上記回転軸に固定された回転円板と、この回転円板と対向するようにして非回転に設けられた固定板と、これら回転円板と固定板との間に所定の軸受隙間を保って介装されると共に、回転円板及び固定板との間で動圧軸受を構成するスラスト円板と、上記回転円板及び固定板に対して回転差が生じるように上記スラスト円板を回転軸の回転とは別個に回転駆動する手段とから構成されることを特徴とするスラスト動圧軸受装置。 - 上記回転軸に作用する軸方向荷重を検出する手段を有し、上記回転駆動手段は検出された軸方向荷重の大きさに応じてスラスト円板の回転数を制御することを特徴とする請求項1記載のスラスト動圧軸受装置。
- 上記回転軸の軸方向荷重を検出する手段は、上記軸受隙間における潤滑流体の圧力を検出する手段であることを特徴とする請求項2記載のスラスト動圧軸受装置。
- 上記固定板を貫通すると共に上記スラスト円板に対して回転駆動手段から回転駆動力を伝達する入力軸を設け、上記スラスト円板の内径がこの入力軸の外径に対して隙間を持って嵌合していることを特徴とする請求項1又は2記載のスラスト動圧軸受装置。
- 上記入力軸がスラスト円板及び固定板を貫通するように設けられると共に、上記スラスト円板の内径が入力軸の外径に対して隙間を持って回転自在に嵌合していることを特徴とする請求項4記載のスラスト動圧軸受装置。
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-
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