JP2599646Y2 - 高速回転継手 - Google Patents

高速回転継手

Info

Publication number
JP2599646Y2
JP2599646Y2 JP1992051260U JP5126092U JP2599646Y2 JP 2599646 Y2 JP2599646 Y2 JP 2599646Y2 JP 1992051260 U JP1992051260 U JP 1992051260U JP 5126092 U JP5126092 U JP 5126092U JP 2599646 Y2 JP2599646 Y2 JP 2599646Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
shaft
seal cap
cap
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992051260U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH061852U (ja
Inventor
▲あきら▼ 落合
孝 福場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP1992051260U priority Critical patent/JP2599646Y2/ja
Publication of JPH061852U publication Critical patent/JPH061852U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2599646Y2 publication Critical patent/JP2599646Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joints Allowing Movement (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シャフトの回転時に生
ずる発熱を流体を供給して冷却すると共に、シールリン
グに油溜り用切欠部を設けて回転継手の回転を円滑に
し、かつシャフトとボディ間のシール面の密着性を確実
に保つ高速回転継手に関する。
【0002】
【従来の技術】高速回転継手は、端部にフランジを形成
したボディと、先端にスリーブを形成したシャフト等か
らなる。前記ボディは機械本体にブラケット等を介して
固定され、シャフトはベアリングを介してボディ内に回
転可能に取付けられている。シャフト端部は回転軸に螺
合され、ボディ側に供給された作動用流体を回転軸側に
供給する構造となっている。シャフト他端部のシールリ
ングはシャフトと一体成形され、このシールリングに摺
接しながら回転するシール材はシールキャップに接着固
定され、継手の回転を円滑にするためにシールリングに
細溝を設けて、この溝に潤滑油含浸材を設けていた。シ
ールキャップはピンによってボディに拘束された状態で
シャフト側に常時付勢されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】高速回転継手はシャフ
トとボディが相対的に高速回転するため、シャフトのボ
ディに対する直角度を精密に仕上げておく必要がある。
【0004】しかし、高速回転時にはベアリングのあそ
び等によりシャフトがボディの中心から僅かに偏心する
ことがある。偏心が生じた場合はシャフト回転時にシー
ルリングとシール材との間に加わる負荷にムラが生じ、
シール面の接触状態が不均一となる。また、継手内に供
給される作動用流体の圧力によってシャフトとボディ間
の距離が微妙に変動することがあり、かかる場合にはシ
ール面の密着状態が悪化し冷却用流体がシール材及びシ
ールリング内に浸入し作動用流体と混合するおそれがあ
る。また、シールリングの細溝に設けた潤滑油含浸材で
は潤滑油の補給ができず、摺接面での摩擦が生じ、高速
回転に支障をきたした。さらに従来の高速回転継手はシ
ャフトとシールリングは一体成形されているため、シー
ルリングが摩耗あるいはキズつくとシャフト全部を交換
しなくてはならずメンテナンスの費用も高額となってい
た。
【0005】本考案はこれらの課題を解決して、シール
材とシールリングとの密着状態を一定に保つことができ
るとともに、摺接面の摩擦が回避でき、メンテナンス費
用も低額で済む高速回転継手を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、ボディ内に挿入されたシャフトがベアリング
によって回転自在に支持された高速回転継手において、
【0007】ボディ内に回転拘束状態で且つ遊動可能に
取付けた第1シールキャップのシール面側の端部にシー
ル材を固定し、流体の出入孔と連通してこの出入孔から
流れ込む流体による流体膜を摺接面に形成するための
溜り用切欠部を設けたシールリングを前記シール材と摺
接するように第2シールキャップに固定すると共に、第
2シールキャップの端部をシャフト内に回転拘束状態で
且つ遊動可能に取付け、上記第1シールキャップ及び第
2シールキャップが互いに対向するように付勢手段を配
置し、シャフトの回転時にシール材とシールリングとの
密着状態を一定に保つことを特徴としている。
【0008】
【作用】シャフトがベアリングを介してボディと相対的
に回転すると、第1シールキャップのシール材と第2シ
ールキャップのシールリングが摺動回転する。
【0009】シャフトが偏心して回転した場合あるいは
シャフトとボディ間の距離が変動した場合は、付勢手段
により第1シールキャップ及び第2シールキャップが適
度に遊動してシール材とシールリングに加わる負荷の変
動を吸収し、シール材とシールリングの接触状態を常に
均等に保つ。そして、シールリングに設けた油溜り用切
欠部により常に流体がシール材の摺接面に補給され、高
速回転が円滑にできる。
【0010】
【実施例】本考案の実施例を図に基づいて説明する。図
1は本考案の一実施例の断面正面図、図2は本実施例の
右側面図、図3は本実施例の左側面図、図4は本実施例
の要部拡大図、図5ないし図7は本考案の油溜り用切欠
部の実施例である。高速回転継手1は、端部にフランジ
2を形成したボディ3内にシールキャップ収納室4を形
成し、このシールキャップ収納室4に第1シールキャッ
プ10を回転拘束状態で且つ遊動可能に取付けると共
に、第1シールキャップ10と対向して配置した第2シ
ールキャップ20をシャフト34に対して回転拘束状態
で且つ遊動可能に取付けている。シャフト34は第1及
び第2ベアリング40、45によってボディ3に回転自
在に固定する。この構成を以下に詳細に説明する。
【0011】シールキャップ収納室4は、軸受部5と遊
動空間6からなり軸受部5に第1シールキャップ10の
軸12を嵌入している。第1シールキャップ10は盤体
11に軸12を固定してなり、軸12の外周にシール1
3を嵌着して遊動空間6をボディ3の外部から密閉して
いる。第1シールキャップ10の回転中心には作動用流
体の出入孔15を穿設すると共に、第2シールキャップ
20との間のシール面にシール材19を固定する。さら
に盤体11の一側部とボディ3との間にピン17を設け
て第1シールキャップ10がボディ3内で回転するのを
防止すると共に盤体11の他側部とボディ3との間にス
プリング18を配置して第1シールキャップ10を第2
シールキャップ20側に常に付勢している。
【0012】第2シールキャップ20は、外周にシール
23を嵌着し、且つ段部21を形成した軸22に盤体2
4を固定してなり、第1シールキャップ10と同様に回
転中心に流体の出入孔25を穿設している。第1シール
キャップ10との間のシール面側には出入孔25と連通
する油溜り用切欠部56形成したシールリング29を固
定してあり、シールリング29が上記シール材19と摺
接するようになっている。また軸22の段部21とシャ
フト34との間にボール30を配置して軸22がシャフ
ト34内で回転するのを防止すると共に、盤体24の一
側部と第1ベアリング40との間にスプリング38を配
置して第2シールキャップ20を第1シールキャップ1
0側に常に付勢している。
【0013】シャフト34は、一端部に上記第2シール
キャップ20の軸受26を形成し軸受26の一部にキー
溝(図示せず)を形成して上記ボール30を支持する一
方、シャフト34のスリーブ側端部に雄螺子39を形成
している。シャフト34の回転中心にも流体の出入孔3
5を穿設し、第1及び第2シールキャップ10、20の
出入孔15、25と連通させる。シャフト34の外周は
ボディ3の中心部に配置した第1ベアリング40と、ボ
ディ3の端部に配置した第2ベアリング45によりボデ
ィ3に回転自在に固定する。なお以上の構成に加えてボ
ディ3に流入口50および流出口55をシャフト34と
直交するようにボディ3の外側部に形成し、必要に応じ
オイルなどの冷却用流体をボディ3内に供給すると共に
排出する構造となっている。
【0014】次に本実施例の作用について説明する。作
動用流体を出入孔15、25、35に供給しながらシャ
フト34を回転させる。シャフト34が第1及び第2ベ
アリング40、45に支持されながらボディ3内で回転
すると、キー溝に支持されたボール30を介して第2シ
ールキャップ20も一緒に回転する。その際、第2シー
ルキャップ20のシールリング29は第1シールキャッ
プ10のシール材19に摺接しながら回転する。この
際、シールリング29に形成された油溜り用切欠部56
に出入孔25内を流通する作動用流体が流れ込み、第1
シールキャップ10に設けられたシール材19の摺接面
に流体膜面57が形成され前記摺接面は摩擦が生じるこ
となく高速回転が円滑に行われる。そして、シール材1
9は第1シールキャップ10に固定され第1シールキャ
ップ10はピン17によってボディ3に係止されている
ため、シャフト34と同方向に回転することはない。ま
た、第1及び第2ベアリング40、45のあそび等によ
ってシャフト34がボディ3の中心から偏心して回転し
た場合にも、スプリング18、38によって第1及び第
2シールキャップ10、20が僅かに遊動してシール材
19とシールリング29に加わる負荷を吸収し、シール
材19とシールリング29が密着して相対回転する。さ
らに、シャフト34とボディ3間の距離が変動した場合
にも、スプリング18、38により第1シールキャップ
10及び第2シールキャップ20が前記変動距離分だけ
移動して、シール材19とシールリング29の接触状態
を常に均等に保つ。
【0015】このように本実施例は、第1シールキャッ
プ10が遊動できるだけの隙間をおいて浮いた状態でボ
ディ3に取付けられ、第2シールキャップ20が遊動で
きるだけの隙間をおいて浮いた状態でシャフト34に取
付けられている。そして両シールキャップ10、20が
スプリング18、38によって常に他を付勢しあってい
るから、シャフト34がボディ3に対し偏心回転した場
合でも、これに対応してシールリング29とシール材1
9が僅かに遊動し偏心回転による接触状態の変動を吸収
できる。また流体圧力によってシャフト34とボディ3
の間の距離が変動した場合は、変動した分だけ第1及び
第2シールキャップ10、20が軸12が軸受5、26
に沿って僅かに移動するため、シール材19とシールリ
ング29との面の密着状態は常に均等に維持できる。こ
の際、シールリング29に形成された油溜り用切欠部5
6に出入孔25内を流通する作動用流体が流れ込み、
1シールキャップ10に設けられたシール材19の摺接
面に流体膜面57が形成され前記摺接面は摩擦が生じる
ことなく高速回転が円滑に行われる。そして、シール材
19あるいはシールリング29が摩耗したり傷ついたり
することがない。図5に示した実施例では油溜り用切欠
部56は長円形状に形成されており、図6に示した実施
例では油溜り用切欠部56は4個の凹部が形成されてい
るが、この凹部は1個または複数個あればよい。図7に
示した実施例では油溜り用切欠部56は方形状に形成さ
れたものであるが、前記油溜り用切欠部56はの形状は
出入孔25と同心円形状でなければよい。
【0016】
【考案の効果】本考案によれば、シャフトがボディの中
心から偏心した場合でも、シャフトの高速回転時にシー
ルリングとシール材との間のシール面の接触状態を均一
に保持できる。また流体圧力によってシャフトとボディ
の間の距離が変動しても常にシール材とシールリングと
の面の密着状態を維持できる。この際、シールリングに
形成された油溜り用切欠部に出入孔内を流通する作動用
流体が流れ込み、第1ベアリングに設けられたシール材
の摺接面に流体膜面が形成され前記摺接面は摩擦が生じ
ることがなく高速回転が円滑に行われる。そして、シー
ル材及びシールリングに摩耗や傷が生じることがない。
また、部品を交換する場合においても第1シールキャッ
プ及び第2シールキャップだけの交換で済ますことがで
きる。そのため、シャフトの全交換が不要となりメンテ
ナンスの費用も低額に抑えることができる等の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例の断面正面図
【図2】本考案の1実施例の右側面図
【図3】本考案の1実施例の左側面図
【図4】本考案の1実施例の一部を切欠いた断面拡大図
【図5】本考案の油溜り用切欠部の1実施例の右側面図
【図6】本考案の油溜り用切欠部の1実施例の右側面図
【図7】本考案の油溜り用切欠部の1実施例の右側面図
【符号の説明】
1 高速回転継手 2 フランジ 3 ボディ 4 シールキャップ収納室 5 軸受部 6 遊動空間 10 第1シールキャップ 18 スプリング 19 シール材 20 第2シールキャップ 29 シールリング 34 シャフト 38 スプリング 40 第1ベアリング 45 第2ベアリング 56 油溜り用切欠部 57 流体膜面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−145922(JP,A) 実開 平5−8176(JP,U) 実開 平5−27489(JP,U) 実開 昭59−11987(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 1/00 F16L 27/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボディ内に挿入されたシャフトがベアリン
    グによって回転自在に支持された高速回転継手におい
    て、 ボディ内に回転拘束状態で且つ遊動可能に取付けた第1
    シールキャップのシール面側の端部にシール材を固定
    し、このシール材と摺接する端面の流体出入孔の内壁側
    を周方向の一部で拡径して出入孔から流れ込む流体によ
    る流体膜を摺接面に形成するための流体の溜り部をなす
    油溜り用切欠部をシールリングに設け、このシールリン
    グを前記シール材と摺接するように第2シールキャップ
    に固定すると共に、第2シールキャップの端部をシャフ
    ト内に回転拘束状態で且つ遊動可能に取付け、上記第1
    シールキャップ及び第2シールキャップが互いに対向す
    るように付勢手段を配置したことを特徴とする高速回転
    継手。
JP1992051260U 1992-06-12 1992-06-12 高速回転継手 Expired - Fee Related JP2599646Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992051260U JP2599646Y2 (ja) 1992-06-12 1992-06-12 高速回転継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992051260U JP2599646Y2 (ja) 1992-06-12 1992-06-12 高速回転継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH061852U JPH061852U (ja) 1994-01-14
JP2599646Y2 true JP2599646Y2 (ja) 1999-09-13

Family

ID=12881984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992051260U Expired - Fee Related JP2599646Y2 (ja) 1992-06-12 1992-06-12 高速回転継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2599646Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51111421U (ja) * 1975-03-05 1976-09-09
JPS5383319U (ja) * 1976-12-10 1978-07-10
JPH0649321U (ja) * 1992-12-14 1994-07-05 鐘紡株式会社 包装用箱

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0741987Y2 (ja) * 1990-05-01 1995-09-27 東芝機械株式会社 高速回転継手

Also Published As

Publication number Publication date
JPH061852U (ja) 1994-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2516967B2 (ja) 軸受装置
US6073970A (en) Rotary transmission leadthrough for high pressures and high relative speeds
US5052694A (en) Hydrostatic face seal and bearing
KR100769376B1 (ko) 교호(交互) 매질(媒質)을 위한 회전(回轉) 덕트
US5655845A (en) Bearing housing seal
JPS58121318A (ja) オイルフイルムベアリング
KR20050039660A (ko) 방사형 회전식 운송 어셈블리
US7350975B2 (en) Hydrodynamic bearing device and spindle motor
JP2599646Y2 (ja) 高速回転継手
US4325585A (en) Fluid bearing
JPH0631585A (ja) 主軸装置の冷却構造
KR101450125B1 (ko) 원통 연삭기
JPH08174306A (ja) 予圧可変式軸受ユニット
JP3396290B2 (ja) スピンドルヘッド
JP3325082B2 (ja) 空気動圧スピンドル装置
US6004249A (en) Slide disc seal arrangement for a roll of a paper making or finishing machine or the like
JP3569668B2 (ja) 空気動圧スピンドル装置
JPH01125584A (ja) ラジアルピストン機械
JP3791729B2 (ja) 流体軸受装置
JPH017917Y2 (ja)
JP3039738B2 (ja) 静圧流体軸受
JPH0571535A (ja) 静圧流体軸受
US3787125A (en) Coupling assembly
JPH11336750A (ja) 液体動圧スピンドル装置
JP5268901B2 (ja) ラジアルピストンを有する小型液圧式機械装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990608

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees