JP4462166B2 - 火花点火式ガソリンエンジンの制御装置 - Google Patents

火花点火式ガソリンエンジンの制御装置 Download PDF

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Description

本発明は火花点火式ガソリンエンジンの制御装置に関する。
一般に予混合圧縮自己着火燃焼(HCCI:Homogeneous−Charge Compression−Ignition combustion。この明細書で「圧縮自己着火」という)を実行するに当たり、特許文献1に示すように、排気行程と吸気行程が重なる一対の気筒間において排気行程にある先行気筒でリーン燃焼させた既燃ガスを吸気行程にある後続気筒にそのまま導入したり、特許文献2に示すように、所定の運転領域において、排気弁の閉弁タイミングと吸気弁の開弁タイミングとを変更することにより、既燃ガスを燃焼室に残留させる技術が知られている。特に、特許文献1には、圧縮自己着火を促進するために、少なくとも所定の低負荷側で圧縮上死点前に火花点火を実行する着火アシストが開示されている。
ところで、圧縮自己着火は、非特許文献1、2に示されているように、自発火(Autoignition)という現象を意図的に発生させて、NOxの低減、およびポンピングロスの低減等を図る技術である。この自発火は、非特許文献1または2に記載されているように、スロー反応、多段反応、一段反応を段階的に有している。
スロー反応は、低圧力、低温(200℃以下)の領域で生じ、通常のエンジンでは生じない。多段反応は、スロー反応が生じるよりも高温領域(約300℃〜約400℃の温度領域)において、比較的僅かな温度上昇で燃焼し、ホルムアルデヒドを生成する「冷炎」と、冷炎の後に比較的短時間発生し、急速に温度上昇してCOを生成する「青炎」と、青炎の後に発生し、急速に高温に変化する「熱炎」とを段階的に生じる燃焼反応である。一段反応は、多段反応よりも高温領域で生じる現象であり、着火後、直ちに熱炎を生じる現象である。
図1はイソオクタンの着火限界を示すダイアグラムである。
図1を参照して、同図のLRで示す領域(約300℃〜約400℃の温度領域)では、多段反応を起こして、冷炎が生じることにより、混合気が自発火する。他方、図1のHRで示すように、それ以外の高温/高圧領域では、一段反応を起こすことが知られている。
特開2005−105974号公報 特開平10−266878号公報 John B. Heywood著、 "Internal Combustion Engine Fundamentals" P.464−P.465 長尾不二夫著、「内燃機関講義」第3次改著、株式会社養賢堂発行2002年3月、P.180
上述したように、特許文献1には、着火アシストによって、圧縮自己着火を促進する技術が開示されている。しかしながら、従来の着火アシストが開発された時点では、着火アシストと多段反応現象との関係が詳らかではなかったので、多段反応現象が生じる低中温低負荷運転領域における着火アシストのタイミングを制御することが困難となり、図示平均有効圧力の変動率(この明細書で「COV(Coefficient Of Variability)」という)が高くなる傾向があった。この結果、燃焼安定性が悪化し、燃費や排気特性に悪影響を与
えていた。
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、多段反応現象が生じる運転領域において、燃焼安定性を可及的に向上することのできる火花点火式ガソリンエンジンの制御装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために本発明は、運転状態を判定する運転状態判定手段と、
判定された運転状態に基づいて、少なくともエンジンの部分負荷運転領域で圧縮自己着火燃焼を実行するHCCI実行手段と、エンジンの部分負荷運転領域で圧縮自己着火燃焼を実行する際に着火アシストを実行する着火アシスト手段とを備え、前記着火アシスト手段は、多段反応が生じる運転領域において、圧縮行程の上死点前の圧縮行程後半に冷炎反応を促進させる第1の火花点火を実行し、この第1の火花点火の所定時間後に熱炎反応を促進させる第2の火花点火を実行する一方、前記冷炎反応を伴うことなく前記熱炎反応が生じる一段反応の発生運転領域では、前記第2の火花点火のみを実行するものであることを特徴とする火花点火式ガソリンエンジンの制御装置である。この態様では、HCCI運転モードで圧縮自己着火運転が実行される際に、所定の低温(200℃〜400℃)運転領域において、第1の火花点火が実行されることにより、冷炎反応が促進され、COVが大幅に低下する。次いで、第2の火花点火が実行されることにより、さらにCOVが低下するとともに、熱炎反応が促進されることにより、確実な圧縮自己着火運転を実現することが可能になる。
また、前記着火アシスト手段は、一段反応が生じる運転領域では、前記第2の火花点火のみを実行する。これにより、一段反応が生じる比較的高負荷側の運転領域において、冷炎反応を促進する必要がなくなるので、無駄な火花点火を禁止し、着火アシスト手段の機構に対する影響や、燃焼特性の悪化を防止することが可能になる。
好ましい態様において、前記着火アシスト手段は、当該エンジンの回転数に拘わらず、圧縮上死点から所定時間前に、少なくとも前記第2の火花点火のタイミングを設定するものである。この態様では、COVを低減する効果の大きい第2の火花点火がエンジンの回転数に拘わらず圧縮上死点から所定時間前に固定されたタイミングで実行されるので、多段反応が生じる運転領域においては、圧縮圧力が高い圧縮上死点付近での熱炎反応を促進し、圧縮自己着火を確実にしつつ、COVを低減し、燃焼安定性の向上に寄与することが可能になる。すなわち、多段反応が生じている領域において、酸化反応が始まってから熱炎が生じるまでのいわゆる感応期間は、非特許文献2に開示されているように、個々の燃焼反応における着火遅れの総和であり、各着火遅れは、燃料特性と、温度と、圧力とに依存する関数であることから(非特許文献2、P.178〜P.182参照)、エンジンの回転数に拘わらず、着火タイミングを、圧縮上死点を基準にして時間で決定する方が、より好適な着火アシストタイミングに第1、第2火花点火を設定することが可能になるのである。
好ましい態様において、前記着火アシスト手段は、当該エンジンの回転数に拘わらず、圧縮上死点から所定時間前に前記第1、第2の火花点火のタイミングを設定するものである。この態様では、一層、好適な着火アシストタイミングに第1、第2火花点火を設定することが可能になる。
好ましい態様において、前記着火アシスト手段は、一段反応が生じる高負荷側の運転領域では、圧縮上死点近傍に前記第2の火花点火をリタードさせるものである。この態様では、一段着火によって発生した熱炎に対し、バックアップ点火を実行することになり、圧縮自己着火を確実にするとともに、圧縮上死点経過後の急速燃焼を促進することも可能になる。
好ましい態様において、前記着火アシスト手段は、燃焼安定性をモニタリングする燃焼安定性モニタリング手段を有し、検出された燃焼安定性が予め設定された基準に満たない場合には、第1、第2の火花点火を実行するものである。この態様では、着火アシストを実行する判別手段として、燃焼安定性を基準としているので、より好適な多段反応による燃焼特性を得ることができる。
以上説明したように、本発明においては、HCCI運転モードで圧縮自己着火運転が実行される際に、所定の低温(200℃〜400℃)運転領域において、冷炎反応と熱炎反応とが促進されることにより、確実な圧縮自己着火運転が実現されるとともに、大幅にCOVを低下することが可能になる結果、多段反応現象が生じる運転領域において、燃焼安定性を可及的に向上することができるという顕著な効果を奏する。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図2は、本発明の実施の一形態に係る制御装置10の概略構成を示す構成図であり、図3は図2に係る4サイクルガソリンエンジン20の一つの気筒の構造を示す断面略図である。
図2および図3を参照して、図示の制御装置10は、4サイクルガソリンエンジン20と、このエンジン20を制御するためのコントロールユニット100とを備えている。
エンジン20は、クランクシャフト21を回転自在に支持するシリンダブロック22と、シリンダブロック22の上部に配置されたシリンダヘッド23とを一体的に有しており、これらシリンダブロック22およびシリンダヘッド23には、クランクシャフト21の長手方向に並ぶ4つの気筒24A〜24Dが形成されている。
各気筒24A〜24Dには、コンロッド25を介して前記クランクシャフト21に連結された4つのピストン26が嵌挿されている。本実施形態において、気筒列方向の一端側から第1気筒24A、第2気筒24B、第3気筒24C、第4気筒24Dと呼ぶと、このピストン26が各気筒24A〜24D内にて昇降する行程は、表1に示すように、当該気筒24A〜24Dの燃焼サイクルが、第1気筒24A、第3気筒24C、第4気筒24D、第2気筒24Bの順になるように、クランク角で180°ずつの位相差が設定されている。
Figure 0004462166
各気筒24A〜24D内には、天井部が中央部分からシリンダヘッド23の下端まで延びた2つの傾斜面を有するいわゆるペントルーフ型燃焼室27が形成されている。この際、排気行程と吸気行程とが重なる2つ一組の気筒(第1気筒24Aと第2気筒24B、第3気筒24Cと第4気筒24D)間において、本実施形態では、排気行程側の気筒(本実施形態ではこれを先行気筒と呼ぶ)24A、24Dから吸気行程側の気筒(本実施形態ではこれを後続気筒と呼ぶ)24B、24Cへ既燃ガスをそのまま導くような配管構造が構成されている。そして、先行気筒24A、24Dの幾何学的圧縮比は、14から16の範囲に設定される一方、後続気筒24B、24Cの幾何学的圧縮比は、11から12の間に設定される。
上述したように、先行気筒24A、24Dから後続気筒24B、24Cへ既燃ガスをそのまま導くような配管構造を構成するに当たり、先行気筒24A、24Dには、2つ一組の吸気ポート28が形成されているとともに、後続気筒24B、24Cには、吸気系統からの吸気を導入する一対の吸気ポート28aと、先行気筒24A、24Dからの既燃ガスを導入する吸気ポート28bがそれぞれ形成されている。他方、先行気筒24A、24Dには、既燃ガスをそのまま排気系統に排出するための排気ポート29aと、後続気筒24B、24Cへ既燃ガスを導くための排気ポート29bがそれぞれ一つずつ形成されているとともに、後続気筒24B、24Cには、既燃ガスをそのまま排気系統に排出するための排気ポート29のみが一つずつ形成されている。また、先行気筒24A、24Dの排気ポート29bは、気筒間ガス通路54によって、対応する後続気筒(図示の例では、第1気筒24Aについては第2気筒24B、第4気筒24Dについては第3気筒24C)の吸気ポート28bと連通可能に接続されている。
さらに、各吸気ポート28、28a、28bと、各排気ポート29、29a、29bには、それぞれ吸気弁30、30a、30bと、排気弁31、31a、31bが設けられている。各吸気弁30、30a、30bと、各排気弁31、31a、31bは、カムシャフト37、38等を含む周知の動弁機構により、所定のタイミングで開閉するように駆動される。
各気筒24A〜24Dの吸気弁30、30a、30bと、排気弁31、31a、31bには、それぞれ公知のタペットユニット36が設けられている。タペットユニット36は、シリンダヘッド23に設けられた動弁機構のカムシャフト37、38のカム37a、38aによって、周期的に駆動されるものである。
さらに、これらの各弁30〜30b、31〜31bのうち、先行気筒24A、24Dの排気弁31a、31bと、後続気筒24B、24Cの吸気弁30a、30bのタペットユニット36には、各弁30a〜30b、31a〜31bを作動状態と停止状態とに切り換える弁停止機構が設けられている。この弁停止機構の構造自体は、いわゆるロストモーション機構として従来から知られているため詳しい図示は省略する。
図では省略されているが、コントロールユニット100には、先行気筒24A、24Dの排気弁31aと、後続気筒24B、24Cの吸気弁30aのタペットユニット36に作動油を供給する作動油回路のコントロール弁が出力要素として接続されているとともに、先行気筒24A、24Dの排気弁31bと後続気筒24B、24Cの吸気弁30bのタペットユニット36に作動油を供給する作動油回路のコントロール弁が出力要素として接続されている。そして、各弁30a、30b、31a、31bは、コントロールユニット100によって、選択的に開閉されるよう構成されている。この結果、コントロールユニット100は、エンジン20を圧縮自己着火運転や、強制着火運転等の複数の運転モードを実行することが可能になっている。
次に、エンジン20の吸気ポート28、28aには、インテークマニホールド42の分岐吸気管43が接続している。分岐吸気管43は、気筒24A〜24D毎に設けられており、それぞれがインテークマニホールド42に等長の吸気経路を形成した状態で接続されている。図示の実施形態において、各気筒24A〜24Dの吸気ポート28、28aは、それぞれクランクシャフト方向に沿って配設されており、前記分岐吸気管43の下流端は、各気筒24A〜24Dの吸気ポート28、28aに対応して二股に形成されている。分岐吸気管43の上流側合流部分には、開閉弁44が設けられている。開閉弁44は、三方電磁弁で具体化されたものであり、アクチュエータ45によって、個別に分岐吸気管43の集合部分を所望量だけ開閉できるように構成されている。
インテークマニホールド42の上流側には、新気をインテークマニホールド42内部に導入するための吸気通路46が接続されている。この吸気通路46には、スロットルバルブ47が設けられている。
排気ポート29には、各気筒24A〜24Dに2つ一組で形成された二股状の分岐排気管51が接続されている。各分岐排気管51の下流端は、エキゾーストマニホールド52に接続されている。このエキゾーストマニホールド52には、既燃ガスを排出する排気通路53が接続されている。この排気通路53には、排気浄化のために三元触媒55が設けられている。この三元触媒55は、一般に知られているように、排気ガスの空燃比が理論空燃比(つまり空気過剰率λ=1)付近にあるときにHC,CO及びNOxに対して高い浄化性能を示す触媒である。
次に、インテークマニホールド42、エキゾーストマニホールド52の間には、排気された既燃ガスをインテークマニホールド42に還流させる外部EGRシステム60が設けられている。外部EGRシステム60は、インテークマニホールド42とエキゾーストマニホールド52との間に形成された還流通路61に接続され、EGRクーラ62と、EGR弁63と、EGR弁63を駆動するアクチュエータ64とを備えた公知のバルブシステムである。
次に、図3を参照して、燃焼室27の側部には、コントロールユニット100からの燃料噴射パルスを受けて、このパルス幅に対応する燃料を燃焼室27に噴射する燃料噴射弁32が設けられている。この燃料噴射弁32は、図略のニードル弁及びソレノイドを内蔵し、コントロールユニット100からパルス信号が入力されることにより、そのパルス入力時期にパルス幅に対応する時間だけ駆動されて開弁し、その開弁時間に応じた量の燃料を噴射するように構成されている。なお、この燃料噴射弁32には図外の燃料ポンプにより燃料供給通路等を介して燃料が供給され、かつ、圧縮行程での燃焼室27内の圧力よりも高い燃料圧力を与え得るように燃料供給系統が構成されている。
各気筒24A〜24Dには、シリンダヘッド23に固定され、燃焼室27内にスパークを発する点火プラグ34が配設されている。点火プラグ34には、電子制御による点火タイミングのコントロールが可能な点火回路35が接続されており、この点火回路35がコントロールユニット100に制御されることにより、点火プラグ34は、点火制御されるようになっている。
図2を参照して、エンジン20の運転状態を検出するために、吸気通路46には、エアフローセンサSW1が設けられ、開閉弁44の下流には吸気温度Tを予測するための吸気温度センサSW2(図3参照)が設けられている。また、シリンダブロック22には、クランクシャフト21の回転数を検出する回転数センサSW3および冷却水の温度を検出するエンジン水温センサSW4が設けられている(図3参照)。さらに、排気通路53には、上述した三元触媒55の上流側に設けられて空燃比を制御するための酸素濃度センサSW5が設けられている。
エンジン20には、制御手段としてのコントロールユニット100が設けられている。このコントロールユニット100には、エアフローセンサSW1、吸気温度センサSW2、回転数センサSW3、エンジン水温センサSW4、酸素濃度センサSW5、エンジン負荷を検出するためのアクセル開度センサSW6が入力要素として接続されている。これら各センサSW1〜SW6は、何れも本実施形態における運転状態判定手段の具体例である。他方、コントロールユニット100には、点火プラグ34の点火回路35、開閉弁44のアクチュエータ45、及びスロットルバルブ47のアクチュエータが制御要素として接続されている。
コントロールユニット100は、CPU101、メモリ102、インターフェース103並びにこれらのユニット101〜103を接続するバス104を有するものであり、メモリ102に記憶されるプログラム並びにデータによって、運転状態を判定する運転状態判定手段を機能的に構成している。
図4は、図2の実施形態に係る運転状態に応じた制御を行うための運転領域設定の一例を示す特性図である。
図4を参照して、図示の実施形態では、エンジン回転数Nが所定回転数N1以下のHCCI運転領域Dにおいて、圧縮自己着火運転を実行し、残余の領域では、火花点火による強制着火運転を実行するように設定されている。さらに、図4では示されていないが、図1で示したような燃焼特性に基づき、コントロールユニット100のメモリ102には、圧縮自己着火運転を実行するHCCI運転領域Dにおいて、着火アシストを必要とする着火アシスト運転領域と、バックアップ点火を実行するバックアップ点火運転領域と、着火アシストを要しない領域が設定されている。
図5は部分負荷運転領域における点火タイミングを示すタイミングチャートであり、(A)は、低負荷時における多段反応領域(着火アシスト運転領域)の場合、(B)は高負荷時における一段反応領域(バックアップ点火運転領域)の場合をそれぞれ示している。
まず、図5(A)を参照して、低負荷時における多段反応領域においては、酸化反応が開始されてから、所定時間経過後に青炎を伴う冷炎反応LTRが発生する。一般に冷炎反応と青炎反応とは、通常、識別が困難であることから、図示の例では、両者を併せて冷炎反応LTRとしている。この冷炎反応LTRが生じている間は、化学エネルギの5%〜10%が遊離されるが、その燃焼生成物として多量のホルムアルデヒドが生成され、これが中間生成物としてさらに分枝連鎖反応(chain-branching reactions)に大きな役割を果
たすことになる。このホルムアルデヒドの分枝連鎖反応は、爆発性を有しており、いわゆる分枝連鎖爆発(chain-branching explosion)を引き起こして、青炎を生成する。この時点(冷炎反応LTRが生じる領域と熱炎反応HTRが生じる領域の境界)では、青炎によって、元の炭化水素は全てCOに酸化する。この青炎の発生時において、温度が充分高く、活性中心の濃度が充分に高ければ、熱炎HTRを発生し、炭化水素の酸化反応は最終段階に移行する。そこで、本実施形態では、このような多段反応を効果的に促進するために、圧縮行程の上死点前の圧縮行程後半に冷炎反応LTRを促進させる第1の火花点火F1を実行し、この第1の火花点火F1の所定時間後に熱炎反応HTRを促進させる第2の火花点火F2を実行するように設定されている。
第1の火花点火F1の点火タイミングCA1としては、圧縮上死点前20msecから15msecが好ましい。また、第2の火花点火F2の点火タイミングCA2としては、圧縮上死点前7msecから5msecの範囲が好ましい。これは本件発明者が鋭意研究の結果、COVを低減するために好適な範囲として見出されたものである。
図6および図7は着火時期とCOVとの関係を示すグラフであり、図6は第1の火花点火と第2の火花点火とを単独で実施した場合の測定結果、図7は第1の火花点火F1と第2の火花点火F2とを単独で実施した場合(N1〜N3)と連続して実施した場合(N21〜N23)におけるCOVの変化を示す測定結果である。
図6、図7を参照して、図示の例において、N1〜N3は、それぞれ表2の条件で測定されている。
Figure 0004462166
COVは、5%以下が理想的であり、この範囲内であれば、燃焼安定性が高まり、燃費、耐ノック性、排気性能が極めて向上する。単発的な着火アシストの場合、図6、図7のN1〜N3で示すように、COVは、エンジン速度や空燃比の条件によって少なからずばらついている。これに対して図7に示すように、第1の火花点火F1と第2の火花点火F2とを連続して実施した場合、N21〜N23で示すように、単独で実施した場合(N1〜N3)に比べて極めて良好なCOVを得ることが可能であることが確認された。このような測定結果から、本実施形態では、図5(A)に示すように、低負荷時の多段反応領域(すなわち、着火アシスト運転領域)においては、第1の火花点火F1と第2の火花点火F2とを所定タイミングで連続的に実行するようになっている。
次に、図5(B)を参照して、運転領域が一段反応領域である場合、クランク角度がTDCに近づくと一段反応が生じて、冷炎はもはや存在しなくなる。そのような場合に図5(A)のような着火アシストを複数回実行すると、却って燃焼特性が悪くなり、燃費や排気性能の低下が懸念されることとなる。そこで、本実施形態では、高負荷側にバックアップ点火運転領域を設定し、このバックアップ点火運転領域では、第2の火花点火F2のみを実行することとしている。さらに、本実施形態においては、このバックアップ運転領域が高負荷側にあるときには、図示の通り、第2の火花点火F2の点火タイミングCA2を圧縮上死点付近(圧縮上死点後を含む)に設定している。これにより、熱炎反応HTRを促進し、熱発生率を圧縮上死点以降に高めて急速燃焼を実現し、燃費の向上を促進することが可能になる。
コントロールユニット100は、メモリ102に記憶されている図4に対応する制御用マップに基づき、前記回転数センサSW3及びアクセル開度センサSW6等からの信号により調べられるエンジンの運転状態(エンジン回転数及びエンジン負荷)が何れの運転領域にあるかを判別するようになっている。そして、図5(A)(B)に対応する制御マップに基づき、着火アシスト運転領域では、図5(A)に示すタイミングで、バックアップ点火運転領域では、図5(B)に示すタイミングで、それぞれ点火回路35を駆動するように構成されている。
他方、強制着火運転を実行する際は、各気筒24A〜24Dにそれぞれ新気を導入させる各気筒独立状態とするように吸排気流通状態を変更すべくコントロールユニット100が上述した各作動油回路のコントロール弁を駆動して、タペットユニット36を制御するように構成されている。
また、コントロールユニット100は、判定した運転状態に応じて燃料噴射弁32からの噴射量及び噴射タイミングを制御する。
次に図8および図9を参照して、本実施形態の制御フローについて説明する。
図8および図9は本実施形態に係る制御フローのフローチャートである。
まず、図8を参照して、コントロールユニット100は、上述した各入力要素からの信号に基づき、運転状態を判定し、現在の運転状態がHCCI運転領域Dであるか否かを判定する(ステップS100)。仮にHCCI運転領域Dでない場合には、各気筒24A〜24Dにそれぞれ新気を導入させる各気筒独立状態とするように吸排気流通状態を変更し、通常の強制着火運転モードに切り換え(ステップS101)、その後はステップS100に移行する。
他方、ステップS100において、HCCI運転領域Dであると判定された場合には、先行気筒24A、24Dと後続気筒24B、24Cとを連通し、HCCI運転モードに移行する(ステップS102)。次いで、コントロールユニット100は、後続気筒24B、24Cの筒内圧力を推定し、筒内温度を検出することによって、運転状態が多段反応領域であるか否かを判定する(ステップS103)。この判定により、運転状態が多段反応領域であると判定された場合には、コントロールユニット100は、現在のエンジン回転数Nとトルクτとを算出し(ステップS104)、算出されたエンジン回転数Nとトルクτとをそれぞれ目標エンジン回転数Nt、目標トルクτtとして、メモリ102に記憶する。
次いで、コントロールユニット100は、図示平均有効圧力を演算し、その変化をモニタすることにより、COVを算出する(ステップS106)。ここで、演算されたCOVが仮に5%を越える場合には、図5(A)のタイミングチャートに基づく制御マップM1から、第1の火花点火F1と第2の火花点火F2の点火時期を設定し(ステップS108)、設定された点火時期でそれぞれ火花点火F1、F2を実行する(ステップS109)。
これにより、第1の火花点火F1が実行されることで、図5(A)に示す冷炎反応LTRが促進され、さらに、第2の火花点火F2が実行されることで、熱炎反応HTRが促進され、確実に圧縮自己着火を実現することが可能になる。また、この圧縮自己着火においては、図7に示すように、COVが大幅に低減され、燃焼安定性の高い圧縮自己着火運転を実現可能になる。
コントロールユニット100は、各火花点火F1、F2後に再度、COVを演算し、COVが5%以下に低減したか否かを判定する(ステップS110)。仮にCOVが安定しない場合、すなわち、5%を越えている場合には、ステップS100に戻して、運転状態を判定させ、場合によってはSI運転に切り換える。なお、別の実施形態としては、このステップ110でCOVが5%を越えていると判定された場合に、ステップS108に戻って、再度、第1、第2の火花点火F1、F2による着火アシストが実行されるようにしてもよい。
ステップS110において、COVが5%以下に低減したと判定される場合には、再度、エンジン回転数N、トルクτを算出する(ステップS111)。この算出は、着火アシストによって、エンジン20の回転数Nやトルクτが、ステップS105で設定した目標エンジン回転数Nt、目標トルクτtに対して変化しているか否かを検証するためのステップである。ステップS111の算出が終了すると、コントロールユニット100は、各値N、τをそれぞれステップS105で設定した目標エンジン回転数Nt、目標トルクτtと比較し(ステップS112、S113)、何れかの演算値Nまたはτが変動している場合には、所定の制御マップM2に基づいて燃料噴射量を設定し(ステップS114)、設定された燃料噴射量に基づいて燃料噴射量を変更する(ステップS115)。その後、制御はステップS100に戻る。
次に、ステップS103において、HCCI運転領域Dではあるが、多段反応領域ではない場合のフローについて説明する。
図9を参照して、HCCI運転領域Dの主として高負荷側、或いは温間側では、一段反応が生じるため、この領域では、バックアップ点火が必要な運転状態であるか否かが判定される(ステップS121)。仮にバックアップ点火が不要であると判定された場合には、図8のステップS100に復帰する。他方、バックアップ点火が必要であると判定された場合には、図5(B)のタイミングチャートに基づく制御マップM3に基づき、バックアップ点火のタイミングを設定し(ステップS122)、設定されたタイミングでバックアップ点火を実行する(ステップS123)。図5(B)に示すように、このバックアップ点火は、第2の火花点火F2を圧縮上死点の近傍で実行することにより実現されるものである。このバックアップ点火により、着火不良の場合の補償が確実となる。
以上説明したように、本実施形態においては、HCCI運転モードで圧縮自己着火運転が実行される際に、所定の低温(200℃〜400℃)運転領域において、第1の火花点火F1が実行されることにより、冷炎反応LTRが促進され、COVが大幅に低下する。次いで、第2の火花点火F2が実行されることにより、さらにCOVが低下するとともに、熱炎反応HTRが促進されることにより、確実な圧縮自己着火運転を実現することが可能になる。
また本実施形態では、当該エンジン回転数Nに拘わらず、圧縮上死点から所定時間前に、少なくとも前記第2の火花点火F2のタイミングを設定するものである。このため本実施形態では、COVを低減する効果の大きい第2の火花点火F2がエンジン回転数Nに拘わらず圧縮上死点から所定時間前に固定されたタイミングで実行されるので、多段反応が生じる運転領域においては、圧縮圧力が高い圧縮上死点付近での熱炎反応HTRを促進し、圧縮自己着火を確実にしつつ、COVを低減し、燃焼安定性の向上に寄与することが可能になる。
この点について詳述すると、多段反応が生じている領域において、酸化反応が始まってから熱炎が生じるまでのいわゆる感応期間は、個々の燃焼反応における着火遅れの総和であり、各着火遅れτd は、アレニウス(Arrhenius)則により
τd ={A×exp(B/T)}/PC (1)
但し、A、B、Cは、混合気に依存するパラメータ、Tは温度、Pは圧力
で演算可能であり、式(1)から明らかなように、燃料特性と、温度Tと、圧力Pとに依存する関数であることから、エンジン回転数Nに拘わらず、着火タイミングを、圧縮上死点を基準にして時間で決定する方が、より好適な着火アシストタイミングに第1、第2火花点火F1、F2を設定することが可能になるのである。
また本実施形態では、当該エンジン回転数Nに拘わらず、圧縮上死点から所定時間前に前記第1、第2の火花点火F1、F2のタイミングを設定するものである。このため本実施形態では、一層、好適な着火アシストタイミングに第1、第2火花点火F1、F2を設定することが可能になる。
また本実施形態では、一段反応が生じる運転領域では、図5(B)、図9で示したように、第2の火花点火F2のみを実行するものである。このため本実施形態では、一段反応が生じる比較的高負荷側の運転領域において、冷炎反応を促進する必要がなくなるので、無駄な火花点火を禁止し、着火アシスト手段を構成する点火プラグ34に対する影響や、燃焼特性の悪化を防止することが可能になる。
また本実施形態では、一段反応が生じる高負荷側の運転領域では、圧縮上死点近傍に前記第2の火花点火F2をリタードさせるものである。このため本実施形態では、一段着火によって発生した熱炎に対し、バックアップ点火を実行することになり、圧縮自己着火を確実にするとともに、圧縮上死点経過後の急速燃焼を促進することも可能になる。
また本実施形態では、COVの演算によって燃焼安定性をモニタリングし、検出された燃焼安定性が予め設定された基準に満たない場合には、第1、第2の火花点火F1、F2を実行するものである。このように本実施形態では、着火アシストを実行する判別手段として、燃焼安定性を基準としているので、より好適な多段反応による燃焼特性を得ることができる。
上述した実施形態は、本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施形態に限定されない。
例えば、図6から明らかなように、運転条件によって、冷炎または熱炎のみを単発で着火アシストすることにより、充分にCOVを降下させることが可能である。そのような場合には、多段反応が生じる運転領域においても、何れか一方の火花点火F1(F2)のみを実行する構成を採用してもよい。その場合であっても、冷炎反応LTRと熱炎反応HTRの少なくとも何れかが促進されることにより、確実な圧縮自己着火運転を実現することが可能になる。
また、圧縮自己着火の実現方法としても、上述のような気筒間ガス通路54の切換による方法の他、いわゆるネガティブオーバラップ等による吸排気弁の開閉タイミングを切り換える方式を採用してもよい。
その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
イソオクタンの着火限界を示すダイアグラムである。 本発明の実施の一形態に係る制御装置の概略構成を示す構成図である。 図2に係る4サイクルガソリンエンジンの一つの気筒の構造を示す断面略図である。 図2の実施形態に係る運転状態に応じた制御を行うための運転領域設定の一例を示す特性図である。 部分負荷運転領域における点火タイミングを示すタイミングチャートであり、(A)は、低負荷時における多段反応領域(着火アシスト運転領域)の場合、(B)は高負荷時における一段反応領域(バックアップ点火運転領域)の場合をそれぞれ示している。 第1の火花点火と第2の火花点火とを単独で実施した場合の着火時期とCOVとの関係を示すグラフである。 第1の火花点火と第2の火花点火とを連続して実施した場合の着火時期とCOVとの関係を示すグラフである。 本実施形態に係る制御フローのフローチャートである。 本実施形態に係る制御フローのフローチャートである。
10 制御装置
20 4サイクルガソリンエンジン
24A、24B 先行気筒
24C、24D 後続気筒
27 燃焼室
32 燃料噴射弁
34 点火プラグ(着火アシスト手段の一要素例)
35 点火回路(着火アシスト手段の一要素例)
100 コントロールユニット(運転状態判定手段、HCCI実行手段、着火アシスト手段、燃焼安定性モニタリング手段の一例)
CA1 点火タイミング
CA2 点火タイミング
D HCCI運転領域(部分負荷運転領域)
F1 第1の火花点火
F2 第2の火花点火
N エンジン回転数
Nt 目標エンジン回転数
SW1 エアフローセンサ(運転状態判定手段の一要素例)
SW2 吸気温度センサ(運転状態判定手段の一要素例)
SW3 回転数センサ(運転状態判定手段の一要素例)
SW4 エンジン水温センサ(運転状態判定手段の一要素例)
SW5 酸素濃度センサ(運転状態判定手段の一要素例)
SW6 アクセル開度センサ(運転状態判定手段の一要素例)

Claims (5)

  1. 運転状態を判定する運転状態判定手段と、
    判定された運転状態に基づいて、少なくともエンジンの部分負荷運転領域で圧縮自己着火燃焼を実行するHCCI実行手段と、
    エンジンの部分負荷運転領域で圧縮自己着火燃焼を実行する際に着火アシストを実行する着火アシスト手段と
    を備え、前記着火アシスト手段は、多段反応が生じる運転領域において、圧縮行程の上死点前の圧縮行程後半に冷炎反応を促進させる第1の火花点火を実行し、この第1の火花点火の所定時間後に熱炎反応を促進させる第2の火花点火を実行する一方、前記冷炎反応を伴うことなく前記熱炎反応が生じる一段反応の発生運転領域では、前記第2の火花点火のみを実行するものである
    ことを特徴とする火花点火式ガソリンエンジンの制御装置。
  2. 請求項1記載の火花点火式ガソリンエンジンの制御装置において、
    前記着火アシスト手段は、当該エンジンの回転数に拘わらず、圧縮上死点から所定時間前に、少なくとも前記第2の火花点火のタイミングを設定するものであることを特徴とする火花点火式ガソリンエンジンの制御装置。
  3. 請求項2記載の火花点火式ガソリンエンジンの制御装置において、
    前記着火アシスト手段は、当該エンジンの回転数に拘わらず、圧縮上死点から所定時間前に前記第1、第2の火花点火のタイミングを設定するものであることを特徴とする火花点火式ガソリンエンジンの制御装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の火花点火式ガソリンエンジンの制御装置において、
    前記着火アシスト手段は、前記一段反応が生じる高負荷側の運転領域では、圧縮上死点近傍に前記第2の火花点火をリタードさせるものであることを特徴とする火花点火式ガソリンエンジンの制御装置。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の火花点火式ガソリンエンジンの制御装置において、
    前記着火アシスト手段は、燃焼安定性をモニタリングする燃焼安定性モニタリング手段を有し、検出された燃焼安定性が予め設定された基準に満たない場合には、第1、第2の火花点火を実行するものであることを特徴とする火花点火式ガソリンエンジンの制御装置。
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