JP4462116B2 - ビデオカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、カメラ筺体の内部に取り付けた固体撮像素子及び/又は回路基板上の電子部品からの発熱を、ヒートパイプを介してカメラ筺体の上方部位に取り付けた可搬用のハンドル部まで導いて外部に放熱するように構成したビデオカメラに関するものである。
最近、レンズ鏡筒内に被写体を撮影するための撮影レンズを有したレンズ鏡筒部をカメラ筐体の先端部位に着脱自在に取り付け、且つ、撮影レンズで結像された被写体像をカメラ筐体内に設けた固体撮像素子により光電変換した後に、固体撮像素子からのビデオ信号を少なくとも信号処理回路部で処理して、磁気テープ又は光ディスクもしくは固体メモリなどの記録媒体に記録再生する記録再生部を内蔵すると共に、撮影した被写体像又は記録した被写体像を表示するための液晶パネル部をカメラ筐体の外部前面に開閉自在に取り付けた可搬型のビデオカメラが多用されている。
上記したビデオカメラに用いられる固体撮像素子としては、RGBの合成光を結像する単板式と、3色に分離したR光,G光、B光をそれぞれ結像する3板式とがあり、業務用のビデオカメラでは当然のことながら映像の高品位化が問われることから、3板方式が多く採用されている。
そして、この種のビデオカメラでは、カメラ筺体を小型化及び軽量化することが望まれており、これに伴って、固体撮像素子からのビデオ信号を少なくとも処理するための信号処理回路部の回路基板上にはLSI(Large Scale Integration)やIC(Integrated Circuit)などの電子部品が高密度に実装されているために、これらのLSIやICなどの発熱によって小型化されたカメラ筺体が必然的に温度上昇をきたす。
とくに、業務用のビデオカメラでは高品位映像の画像処理に加えて、映像処理速度を速めるためにクロック周波数が高くなる上に、例えばフィルムモードの如くの特別な機能を加えたりする場合に、回路基板上に搭載している複数個のLSI、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)などは特に発熱量が大きく、他の電子回路部品に与える影響が大である。
更に、固体撮像素子からのビデオ信号に対してMPEG(Moving PictureExperts Group)信号に圧縮するためのエンコーダ部品用のICなども発熱の大きな要因となっており、これらの電子部品によるカメラ筺体内の発熱は時として65°Cを超えるものとなってしまい、使用に供することができない。
一方、一般的にビデオカメラでは、固体撮像素子も発熱するので、熱による暗電流の抑制及びノイズ成分の軽減などのために固体撮像素子からの発熱をいかに放熱するかが課題であり、このために、例えば、固体撮像素子とサーモジュールとその放熱フィンの周囲にダクトを設け、ダクトの空気を電気ファンにより吸気筒を介してカメラ筺体外に排出することにより、温度上昇を防止する方法(例えば、特許文献1参照)とか、固体撮像素子からの発熱を複数枚の銅箔を重ね合わせて可撓に形成した銅箔放熱板を用いてカメラ筺体外に排出することにより、温度上昇を防止する方法(例えば、特許文献2参照)などが開示されている。
特開平04−331580号公報。 特開平07−154657号公報。
ところで、上述したように、業務用のビデオカメラのカメラ筺体内に配置した信号処理回路部の回路基板上の電子部品から発生した熱を外部に放熱する場合に、上記した特許文献1に開示された技術的思想、又は、特許文献2に開示された技術的思想を応用することは可能であるものの、上記したいずれの技術的思想の場合でも発熱源からの熱をカメラ筺体に伝達して、このカメラ筺体から外部に放熱するために、カメラ筺体自体も高温になってしまい、露出したカメラ筺体を操作者の手などが触れると瞬間に熱くなり、ビックリしてビデオカメラを落下させてしまうような危険性がある。
また、上記した特許文献1に開示された技術的思想を仮に採用した場合に、発熱源とカメラ筺体との間にダクトを設置しなければならないので、カメラ筺体内で部品配置のスペース効率が悪くビデオカメラの小型化に悪影響を及ぼしてしまう。
そこで、ビデオカメラの使用時に、カメラ筐体の内部に取り付けた固体撮像素子及び/又は回路基板上の電子部品からの発熱をカラメ筺体以外の場所から放熱して、カメラ筺体の温度上昇を低減できる構造形態のビデオカメラが望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、カメラ筐体と、前記カメラ筐体内に取り付けられた、撮像レンズで結像された被写体像を光電変換する固体撮像素子及び前記固体撮像素子からの出力信号を処理する電子部品を回路基板上に搭載した信号処理回路部と、を有するカメラ本体部と、
内部に第1の中空部を有する把持部と、内部に前記第1の中空部と連接する第2の中空部を有し前記把持部を前記カメラ筐体に対して撮影時の被写体とは反対側の部位で連結する側板部と、を含み前記カメラ筐体の上方部位に突出して設けられたハンドルと、
前記固体撮像素子及び/又は前記電子部品から発生した熱を伝導するために前記固体撮像素子及び/又は前記電子部品に接するか又は接近して配置され熱伝導部材と、前記熱伝導部材に一端側が固着され他端側が前記カメラ筐体内から前記ハンドルの前記第2の中空部を経て前記第1の中空部に至るように延在して配置されヒートパイプと、前記ハンドルの前記第1の中空部内に収納され且つ前記ヒートパイプの前記他端側が固着されヒートシンクと、を有してなる放熱部と、
を備えたことを特徴とするビデオカメラである。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のビデオカメラにおいて、
前記ハンドルは、前記ヒートシンクに対して撮影時の被写体側となる位置にファンを有し、
前記側板部は、前記第2の中空部と外部とを連通する空気孔を有し、
前記ファンの動作により、前記外部の空気が前記空気孔から内部に進入し前記第2の中空部と前記第1の中空部とを順に経て前記外部に排出するよう構成されたことを特徴とするビデオカメラである。
更に、請求項3記載の発明は、請求項2記載のビデオカメラにおいて、
前記ヒートシンクは前記空気の流動方向に沿って形成された複数の溝を有することを特徴とするビデオカメラである。
請求項1記載のビデオカメラによると、とくに、放熱部はカメラ本体部とこの上方部位に突出したハンドルとの間に設けられており、カメラ筐体の内部に取り付けた固体撮像素子及び/又は回路基板上の電子部品からの発熱を、熱伝導部材とヒートパイプとヒートシンクとを順に介してカメラ筐体から遠ざかる位置にあるハンドルの把持部の第1の中空部内まで導いて放熱しているので、カメラ筐体の温度上昇を抑えることができ、これに伴ってビデオカメラの品質向上に寄与でき、且つ、ビデオカメラの使用勝手も良好となる。
また、請求項2記載のビデオカメラによると、ハンドルは、ヒートシンクに対して撮影時の被写体側となる位置にファンを有し、側板部は、第2の中空部と外部とを連通する空気孔を有し、ファンの動作により、外部の空気が空気孔から内部に進入し第2の中空部と第1の中空部とを順に経て外部に排出するよう構成されているので、ヒートパイプの他端側が固着されたヒートシンクを冷却でき、放熱効果をより一層高めることができる。
更に、請求項3記載のビデオカメラによると、ヒートシンクは空気の流動方向に沿って形成された複数の溝を有しているので、ハンドル内で空気をスムーズに流すことができる。
以下に本発明に係るビデオカメラの一実施例について図1〜図7を参照して詳細に説明する。
尚、本発明に係るビデオカメラは、業務用として高品位な映像が得られるように固体撮像素子を3板式で構成して以下説明するが、これに限定されるものでなく、単板式でも良いものである。
図1は本発明に係るビデオカメラの全体構成を説明するための構成図、
図2は本発明に係るビデオカメラを後面側から見た時の外観を示した外観斜視図である。
図1に示した如く、本発明に係るビデオカメラ1は、レンズ鏡筒11内に被写体を撮影するための撮影レンズ12を有してカメラ筐体21の先端部位に着脱自在に取り付けられるレンズ鏡筒部10と、カメラ筐体21内に撮像素子部30と信号処理回路部40と記録再生部50とを有するカメラ本体部20と、カメラ筐体21の上方部位に取り付けられた可搬用のハンドル部70と、カメラ本体部20とハンドル部70との間に設けられてカメラ筐体21内に取り付けられた信号処理回路部40の回路基板上に搭載した電子部品からの発熱をヒートパイプ82を介してハンドル部70まで導いてこのハンドル部70から外部に放熱する放熱部80と、ハンドル部70の先端部位に取り付けられたビューファインダー部90及びマイクロホン92と、カメラ筐体21の下方部位に取り付けられてビデオオメラ1を操作者の肩に乗せて被写体を撮影するためのショルダーパッド94と、カメラ筐体21の後方部位に着脱自在に取り付けられるバッテリー96とで概略構成されている。
尚、この実施例では、レンズ鏡筒部10をカメラ筺体21の先端部位に着脱自在に取り付けているが、これに限ることなく、レンズ鏡筒部10をカメラ本体部20と一体化させても良い。
そして、上記のように構成されたビデオカメラ1では、通常、カメラ筐体21の下方部位に取り付けたショルダーパッド94を操作者の肩に乗せながら被写体を撮影するために、操作者の肩に当接するショルダーパッド94部位は低反発のウレタン樹脂部材(図示せず)で形成されているので、ビデオカメラ1の重量に応じてウレタン樹脂部材が適宜変形して疲労感なく撮影でき、これに伴ってこの種のビデオオメラ1はショルダー型とも呼称されている。
また、ビデオカメラ1を不使用時に搬送する場合には、カメラ筐体21の上方部位に取り付けた可搬用のハンドル部70を操作者の手で把持しながら搬送できるようになっている。勿論、ハンドル部70を把持しながら被写体を撮影することも可能である。
ここで、上記したカメラ本体部20は、軽量なアルミ又はマグネシウムなどのダイキャスト材を用いて略箱状に組み立てられたカメラ筺体21と、カメラ筺体21内の前方部位に設けられてレンズ鏡筒部10の撮影レンズ12で結像された被写体像を光電変換する撮像素子部30と、カメラ筺体21内で撮像素子部30より後方に設けられて撮像素子部30から出力された被写体像に対応したビデオ信号やマイクロホン92で収録した音に対応したオーディオ信号などを処理する信号処理回路部40と、カメラ筺体21内で信号処理回路部40の裏面側に設けられて撮影した被写体像のビデオ信号及び収録したオーディオ信号を磁気テープ又は光ディスクもしくは固体メモリなどの不図示の記録媒体上に記録再生する記録再生部50と、カメラ筺体21の外部前面に取り付けられて操作者が操作する操作部60及び撮影中の被写体像又は記録した被写体像を表示する液晶パネル62とを備えている。
ここで、上記のように構成した本発明に係るビデオカメラ1において、本発明の要部を構成する放熱部80について、図3〜図7を用いて説明する。
図3は本発明に係るビデオカメラにおいて、カメラ筺体を説明するために分解して示した分解斜視図、
図4は本発明に係るビデオカメラにおいて、カメラ筺体の上方部位に取り付けた可搬用のハンドル部を分解して示した分解斜視図、
図5は本発明に係るビデオカメラにおいて、カメラ筺体中の中枠内に取り付けられた撮像素子部と、中枠内に取り付けられた信号処理回路部の回路基板上に搭載した電子部品からの発熱をカメラ筺体の上方部位に取り付けた可搬用のハンドル部から外部に放熱する状態とを示した平面図、
図6(a)は本発明に係るビデオカメラにおいて、カメラ筺体内に取り付けられた信号処理回路部の回路基板上に搭載した電子部品からの発熱をカメラ筺体の上方部位に取り付けた可搬用のハンドル部から外部に放熱する状態を摸式的に拡大して示した斜視図であり、(b)はヒートシンクをイーイ線に沿って断面した断面図、
図7は本発明に係るビデオカメラにおいて、カメラ筺体内及びハンドル部内の温度分布を摸式的に示した図である。
本発明の要部を構成する放熱部80を詳述する前に、カメラ筺体21と、このカメラ筺体21の上方部位に取り付けられるハンドル部70とを先に説明する。
図3に示した如く、ビデオカメラ1の基台となるカメラ筺体21は、軽量なアルミ又はマグネシウムなどのダイキャスト材を用いて形成した前枠22と、中枠23と、後枠24とで構成されており、中枠23の前後に前枠22及び後枠24を蓋合わせして略箱状に組み立てられている。尚、図3中に示したカメラ筺体21の前枠22及び中枠23並びに後枠24は、ダイキャスト加工後の状態を示しており、この後、切削加工を適宜施すものである。
この際、カメラ筺体21中の前枠22は、複数の操作釦(図示せず)などを配置した操作部60(図1)が左側の外部円弧面22aに沿って取り付けられ、且つ、液晶パネル62(図1)が右側の外部平坦面22bに沿って開閉自在に取り付けられている。
また、カメラ筺体21中の中枠23は、先端部位にレンズ鏡筒部10(図1)が不図示のバヨネット機構に対して着脱自在に取り付けられる丸孔23aが貫通して穿設され、且つ、この丸孔23aの後方に形成した第1内部平坦面23bに撮像素子部30(図1)が配置され、且つ、第1内部平坦面23bの後方に形成した第2内部平坦面23cに信号処理回路部40の回路基板41が取り付けられている。
この際、信号処理回路部40の回路基板41上には、発熱するLSI42A,42B,42Cなどの電子部品が複数搭載され、且つ、熱伝導率の良い銅板又はアルミ板などを用いて形成した放熱部80の熱伝導部材81がLSI42A,42B,42Cに接するか又はLSI42A,42B,42Cの上方に僅かな隙間を隔てて接近して配置されている。
更に、熱伝導部材81上にブラケット81aを介してヒートパイプ82の一端入熱部82a側が固着され、このヒートパイプ82が中枠23の天面23dの一部を切り欠いた切欠部23d1から上方に向かっている。
また、カメラ筺体21中の中枠23の天面23d上にハンドル部70(図1)を固着させるためのハンドル支持部23d2が上方に向かって突出形成されている。
尚、図5に示した如く、カメラ筺体21中の中枠23内に配置した撮像素子部30は、
レンズ鏡筒部10の撮影レンズ12で撮影した被写体像をダイクロイックプリズム31によりR光,G光,B光に色分解して3板式の固体撮像素子32R,32G,32Bでそれぞれ光電変換した後に、各固体撮像素子32R,32G,32Bからの各色のビデオ信号を各接続線33R,33G,33B及びコネクタ34を介して信号処理回路部40の回路基板41に入力している。
図3に戻り、カメラ筺体21中の後枠24は、前方部位側に内部円弧面24aが形成され、且つ、内部円弧面24aの後方に形成した内部平坦面24b内に矩形孔24cが大きく貫通して形成されており、この矩形孔24c内に記録再生部50(図1)が嵌め込まれている。
次に、図4に示した如く、カメラ筺体21の上方部位に突出して取り付けられる可搬用のハンドル部70は、カメラ筺体21中の中枠23(図3)の上方部位に突出して設けられるハンドル71と、ハンドル71の外周を覆う上カバー72及び右側カバー73並びに左側カバー74とで構成されている。
上記したハンドル71は、カメラ筐体21(図1,図3)と同様に、軽量なアルミ又はマグネシウムなどのダイキャスト材を用いて、下板部71aと、上板部71bと、左側板部71cと、右側板部71dと、下板部71a,上板部71b,左側板部71c,右側板部71dとで囲まれた内部に操作者の手を挿入して把持するために略楕円状に大きく肉抜きされた把持用孔71eとで構成されて、一体的に周回状に形成されている。
また、ハンドル71の上板部71bの前後が前側板部71b1及び後側板部71b2dとで覆われ、且つ、上板部71bの上方部位が上カバー72で覆われることで、操作者の手で把持される把持部が形成され、この把持部の内部に第1の内部中空部K1が形成されている。
また、ハンドル71の右側板部71dの前後が前側板部71d1及び後側板部71d2dで覆われ、且つ、右側板部71dの右方部位が右側カバー73で覆われてこの内部も第2の内部中空部K2が形成されている。
そして、ハンドル71に形成した第1,第2の内部中空部K1,K2は互いに連接しているので、後述するように第2の内部中空部K2内に放熱部80のヒートパイプ82が挿通され、更に、このヒートパイプ82の他端放熱部82b側を不図示の接着剤などにより固着したヒートシンク83が第1の内部中空部K1内に収納されている。
この際、ヒートシンク83の上面に取付板84が不図示の接着剤などにより固着されており、この取付板84が図5にも示したように上カバー72及び右側カバー73と共に上板部71b上に垂設したボス71b3,71b4にネジを介して共締めされている。
また、ハンドル71の先端部位側となる左側板部71cの上方部位に直方形状の箱部71fが一体的に突出形成されており、且つ、この箱部71fの内部は直方状に肉抜きされて第3の内部中空部K3が形成されている。この際、ハンドル71の箱部71fは、前述したビューファインダー部90(図1,図2)及びマイクロホン92(図1,図2)を支持する機能を備えていると共に、後述する放熱部80のファン85を内蔵する機能も備えている。
更に、上板部71bと前後の前側板部71b1及び後側板部71b2dとで囲まれた第1の内部中空部K1を覆う平板状の上カバー72と、右側板部71dと前後の前側板部71d1及び後側板部71d2dとで囲まれた第2の内部中空部K2を覆うコ字状の右側カバー73と、左側板部71cと前後の前側板部71c1及び後側板部71c2(図示せず)とで囲まれた空間及び箱部71fの下面を覆う左側カバー74は、共に黒色の樹脂材を用いてそれぞれ形成されている。尚、コ字状の右側カバー73の下面には、上記した第1,第2の内部中空部K1,K2内に外部からの空気を進入させるための空気孔73aが穿設されている。
この際、上カバー72は、上板部71b上に垂設したボス71b3,71b4に取り付けられている。また、右側カバー73は、上方側が上カバー72と共締めで上板部71b上に垂設したボス71b4に取り付けられると共に、右側が右側板部71dに横設したボス71d3に取り付けられている。また、左側カバー74は、箱部71fの下面に形成したネジ孔(図示せず)及び下板部71aの裏面に垂設したボス71a1に取り付けられている。
そして、ハンドル71の下板部71aに形成したハンドル支持部71a2をカメラ筺体21中の中枠23の天面23d(図3)上に突出形成したハンドル支持部23d2に不図示のネジを用いて固着している。
次に、本発明の要部を構成する放熱部80は、前述したように、カメラ本体部20とこの上方部位に突出したハンドル部70との間に設けられており、カメラ筐体21の内部に取り付けられた信号処理回路部40の回路基板41上に搭載した電子部品からの発熱をヒートパイプ82を介してハンドル部70まで導いてこのハンドル部70から外部に放熱するように構成されている。
より具体的に説明すると、図5及び図6に示した如く、放熱部80は、カメラ筐体21中の中枠23内に取り付けられた信号処理回路部40の回路基板41上に搭載したLSI42A,42B,42Cなどの電子部品に接するか又は接近して配置された熱伝導部材81と、この熱伝導部材81上にブラケット81aを介して一端入熱部82a側が固着され、且つ、この一端入熱部82a側と反対側の他端放熱部82b側が中枠23の天面23dを一部切り欠いた切欠部23d1から中枠23の天面23dに支持したハンドル71の右側板部71d側に形成した第2の内部中空部K2を通って、ハンドル71の上板部71b側に形成した第1の内部中空部K1まで延在して配置されるヒートパイプ82と、ヒートパイプ82の他端放熱部82b側が固着された状態でハンドル71の上板部71b側に形成した第1の内部中空部K1内に収納されるヒートシンク83と、このヒートシンク83の上面に固着されて上カバー72及び右側カバー73と共にハンドル71の上板部71b上に取り付けられる取付板84と、ハンドル71の箱部71f内に必要に応じて設けられ、且つ、右側カバー73の下面に穿設した空気孔73aから外部の空気が上記した第1,第2の内部中空部K1,K2内に進入してヒートシンク83を冷却し、且つ、ハンドル71の箱部71fに穿設した空気孔71f1を経由して箱部71f内に進入した空気を外部に排出するファン85と、ファン85からの空気を排出する空気孔86aが形成されたファンカバー86とで構成されている。
この際、上記したヒートパイプ82は市販品を用いており、細径で長尺な丸棒状に形成された密閉容器内に少量の液体(作動液)が真空封入され、且つ、内壁に毛細管構造(ウイック)を備えたものである。そして、ヒートパイプ82の一端入熱部82a側に熱が加わると、内部の作動液が蒸発(蒸発潜熱の吸収)して、蒸気が低温側の他端放熱部82b側に移動し、この他端放熱部82b側で熱が下降して蒸気が凝縮(蒸発潜熱の放出)し、更に、凝縮した液が毛細管現象で加熱側の一端入熱部82a側に還流するようになっている。
また、上記したヒートシンク83は、図6(a),(b)に拡大して示したように、ハンドル71内に取り入れた空気がスムーズにハンドル71の箱部71f(図4,図5)側に流れるように複数の矩形溝83aが空気の流動方向(長手方向)に沿って形成されていると共に、ヒートパイプ82の他端放熱部82b側を不図示の接着剤などにより固着するためのU字溝83bも長手方向に沿って形成されている。
また、上記したファン85はハンドル71の第1,第2の内部中空部K1,K2内の空気を外部に排出するようになっているが、これに限ることなく、外部の空気をハンドル71の第1,第2の内部中空部K1,K2内に取り入れる構造も考えられるので、ハンドル71の第1,第2の内部中空部K1,K2をカバー72,73で覆ったハンドル部70に空気孔73aとファン85とをヒートシンク83を挟んで設け、空気孔73aとファン85との間でハンドル71の第1,第2の内部中空部K1,K2内の空気を一方から他方に流動させれば良い。
尚、この実施例では、ハンドル部70にファン85を必要に応じて設けたが、ファン85を設けない場合にはハンドル71の把持部の周辺に通気孔を形成することも可能である。
従って、回路基板41上に搭載したLSI42A,42B,42Cなどの電子部品からの発熱は、これらの電子部品に接するか又は接近して配置された放熱部80の熱伝導部材81へ伝導されると共に、熱伝導部材81に伝導された熱はヒートパイプ82の一端入熱部82a側を加熱して、この一端入熱部82a側と反対側の他端放熱部82b側がカメラ筐体21内からハンドル71内の第2の内部中空部K2を経由して第1の内部中空部K1に延出されるまでに熱を下降して他端放熱部82b側へと伝導される。更に、ヒートパイプ82の他端放熱部82b側に伝達された熱は、この他端放熱部82b側を固着したヒートシンク83を介して放熱されていると共に、必要に応じてハンドル71の第1,第2の内部中空部K1,K2内に注入した空気によりヒートシンク83を冷却しながらこの空気をファン85で外部に排出しているので、放熱部80の放熱効果をより一層高めることができる。
そして、図7には、放熱部80による温度分布をカラ−化した情報を2値化して等温高線で示している。
この図7によると、回路基板41上に搭載した発熱するLSI42Aは放熱部が無い時に93°Cであつたものが放熱部がある時に70°Cまで下がり、また、LSI42Bは放熱部が無い時に90°Cであつたものが放熱部がある時に72°Cまで下がり、更に、LSI42Cは放熱部が無い時に89°Cであつたものが放熱部がある時に73°Cまで下がっているので、カメラ筐体21の温度は放熱部が無い時に比べて放熱部80がある時の方が大幅に低減でき、回路基板41上に搭載した他の電子部品に対して悪影響を及ぼすことがなくなり、更に、記録再生部50(図1)中の記録媒体に対しても悪影響を及ぼすことがなくなるので、ビデオカメラ1の信頼性向上に寄与できる。
また、放熱部80を設けた時に、回路基板41上に搭載した発熱するLSI42A,42B,42Cなどの電子部品から発生した熱が熱伝導部材81からヒートパイプ82を介してヒートシンク83に伝導された後の熱によりヒートシンク83の表面温度は60°C前後まで下がるので、ハンドル71の表面温度も40°C前後に押さえられるために、仮に操作者がハンドル部70を把持しながら被写体を撮影しても何等の支障もきたさない。尚、ハンドル部70は、通常、可搬用として使用されるものであることは前述した通りである。
このように、本発明に係るビデオカメラ1では、カメラ筐体21の内部に取り付けられた信号処理回路部40の回路基板41上に搭載した電子部品からの発熱を、熱伝導部材81とヒートパイプ82とヒートシンク83とを順に介してカメラ筐体21から遠ざかる位置にあるハンドル71内まで導いて、ハンドル部70から外部に放熱しているので、カメラ筐体21の温度上昇を抑えることができ、これに伴ってビデオカメラ1の品質向上に寄与でき、且つ、ビデオカメラ1の使用勝手も良好となる。また、本発明構成によればカメラ筐体21に通気孔を設けることなく放熱が可能となるため、カメラ筐体21に塵埃や水滴の浸入を未然に防止できるので、機器を保護することができる。
尚、上記した実施例では、カメラ筐体21内に設けた電子部品からの発熱は、回路基板41上に搭載した発熱するLSI42A,42B,42Cを例にして説明したが、これに限ることなく、図5に示したようにカメラ筐体21中の中枠23内に設けた3板式の固体撮像素子33R,33G,33Bからの発熱を、この固体撮像素子33R,33G,33Bに接するか又は接近して配置された不図示の熱伝導部材と、この熱伝導部材に一端部が固着されて他端部側がハンドル71まで延出した不図示のヒートパイプと、このヒートパイプの他端部が固着されてハンドル71内に収納される不図示のヒートシンクとを介してハンドル部70から外部に放熱することも可能であり、これに伴って、固体撮像素子33R,33G,33B及び/又は回路基板41上に搭載した電子部品が放熱部80により放熱される対象部材となるものである。
本発明に係るビデオカメラの全体構成を説明するための構成図である。 本発明に係るビデオカメラを後面側から見た時の外観を示した外観斜視図である。 本発明に係るビデオカメラにおいて、カメラ筺体を説明するために分解して示した分解斜視図である。 本発明に係るビデオカメラにおいて、カメラ筺体の上方部位に取り付けた可搬用のハンドル部を分解して示した分解斜視図である。 本発明に係るビデオカメラにおいて、カメラ筺体中の中枠内に取り付けられた撮像素子部と、中枠内に取り付けられた信号処理回路部の回路基板上に搭載した電子部品からの発熱をカメラ筺体の上方部位に取り付けた可搬用のハンドル部から外部に放熱する状態とを示した平面図である。 本発明に係るビデオカメラにおいて、カメラ筺体内に取り付けられた信号処理回路部の回路基板上に搭載した電子部品からの発熱をカメラ筺体の上方部位に取り付けた可搬用のハンドル部から外部に放熱する状態を摸式的に拡大して示した斜視図であり、(b)はヒートシンクをイーイ線に沿って断面した断面図である。 本発明に係るビデオカメラにおいて、カメラ筺体内及びハンドル部内の温度分布を摸式的に示した図である。
符号の説明
1…ビデオカメラ、
10…レンズ鏡筒部、11…レンズ鏡筒、12…撮影レンズ、
20…カメラ本体部、21…カメラ筐体、22…前枠、23…中枠、24…後枠、
30…撮像素子部、31…ダイクロイックプリズム、
32R,32G,32B…3板式の固体撮像素子、
40…信号処理回路部、41…回路基板、41、42A,42B,42C…LSI、
50…記録再生部、
60…操作部、62…液晶パネル、
70…ハンドル部、71…ハンドル、71a…下板部、71b…上板部、
71c…左側板部、71d…右側板部、71e…把持部(把持用孔)、71f…箱部、
72…上カバー、73…右側カバー、73a…空気孔、74…左側カバー、
80…放熱部、81…熱伝導部材、81a…ブラケット、
82…ヒートパイプ、82a…一端入熱部、82b…他端放熱部、
83…ヒートシンク、83a…矩形溝、83b…U字溝、
84…取付板、85…ファン、86…ファンカバー、86a…空気孔、
90…ビューファインダー部、92…マイクロホン、94…ショルダーパッド、
96…バッテリー、
K1…第1の内部中空部、K2…第2の内部中空部、K3…第3の内部中空部。

Claims (3)

  1. カメラ筐体と、前記カメラ筐体内に取り付けられた、撮像レンズで結像された被写体像を光電変換する固体撮像素子及び前記固体撮像素子からの出力信号を処理する電子部品を回路基板上に搭載した信号処理回路部と、を有するカメラ本体部と、
    内部に第1の中空部を有する把持部と、内部に前記第1の中空部と連接する第2の中空部を有し前記把持部を前記カメラ筐体に対して撮影時の被写体とは反対側の部位で連結する側板部と、を含み前記カメラ筐体の上方部位に突出して設けられたハンドルと、
    前記固体撮像素子及び/又は前記電子部品から発生した熱を伝導するために前記固体撮像素子及び/又は前記電子部品に接するか又は接近して配置され熱伝導部材と、前記熱伝導部材に一端側が固着され他端側が前記カメラ筐体内から前記ハンドルの前記第2の中空部を経て前記第1の中空部に至るように延在して配置されヒートパイプと、前記ハンドルの前記第1の中空部内に収納され且つ前記ヒートパイプの前記他端側が固着されヒートシンクと、を有してなる放熱部と、
    を備えたことを特徴とするビデオカメラ。
  2. 前記ハンドルは、前記ヒートシンクに対して撮影時の被写体側となる位置にファンを有し、
    前記側板部は、前記第2の中空部と外部とを連通する空気孔を有し、
    前記ファンの動作により、前記外部の空気が前記空気孔から内部に進入し前記第2の中空部と前記第1の中空部とを順に経て前記外部に排出するよう構成されたことを特徴とする請求項1記載のビデオカメラ。
  3. 前記ヒートシンクは前記空気の流動方向に沿って形成された複数の溝を有することを特徴とする請求項2記載のビデオカメラ。
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