JP4461409B2 - 自然環境復元壁体及びその施工法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自然環境復元壁体とその施工法に関し、景観の向上とヒートアイランド現象の緩和を目指す自然環境の復元を、壁面において容易に達成する自然環境復元壁体とその施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、身近な自然の減少や都市のヒートアイランド化等が問題になってきており、生物多様性を目指した自然環境復元や景観の向上とヒートアイランド現象を緩和するために、壁面緑化、屋上緑化等の建物に緑化を図る二ーズが増大している。
【0003】
建物に緑化を図る場合でも、屋上緑化については、地上部と同様に水平面での施工であることから、屋上部への植栽や維持管理を容易に行うことが可能であって植栽数(量)等を任意に選択することで屋上部への緑化をほぼ意図した通りに完成できるものであり、従来技術の延長線上でさまざまな工夫が行われてきたことから、早期緑化も比較的容易に可能な状況に至っているが、一般的には、建物に対して効果的に緑化を適用できる技術は確立されていなかった。
【0004】
特に、壁面緑化に関しては、次のような要因から実施例も少なく、実現も遅れていた。
【0005】
▲1▼ 早期緑化が難しく、壁面を緑化植物で覆う状態になるまでに数年という長い時間を要する。
【0006】
壁面緑化に用いられる緑化植物は、一般にツタ類などの蔓性植物が主体であり、緑化による壁面のカバーは、植栽の量よりも幹・枝葉の生育・繁茂に期待せざるを得なく、緑化は植物まかせになっている。
【0007】
▲2▼ 蔓性植物を除去した後の壁面は、景観上の問題が発生して建物の価値に影響する。
【0008】
地上部から壁を遣い上がるタイプの蔓性植物は一般に気根を出して壁に張り付くため、枯れたり不要になったりして徹去しようとした場合に気根の付着あとが残ってしまう。
【0009】
▲3▼ パネル状の緑化基盤では、植物の種類が限定され薄い緑化になる。
【0010】
壁面に緑化を施したパネル状の植栽基盤を取り付けたとしても、植物の種類が多肉系植物類のコケやセダムに限定され、単一で平面的な薄い緑化になって生物の利用も少なくなる。
【0011】
▲4▼ パネル状の緑化基盤では、施工が大がかりになる。
【0012】
パネル状の植栽基盤は取り付けの際には足場もあるが、植栽が枯れた場合のパネル交換時には、アプローチのための足場などは無くなっており、取付や取外しが大変になる。
【0013】
一方、自然環境復元・生物多様化を図るためには、ビオトープを作ることも行われているが、都市部のように土地の利用が進んでいる場合には、個々の敷地も狭くなり、有効なスペースを確保することが困難な状況にある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の状況に鑑みて提案するものであり、景観の向上とヒートアイランド現象の緩和を目指すために、施工が困難視されていた建物の壁面においても自然環境の復元を容易に達成できる自然環境復元壁体とその施工法を提供している。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明による自然環境復元壁体は、建物の壁に沿って配置される奥行きを有する枠体と枠体に配備される着脱自在の自然環境ユニット及び自然環境ユニットの生育支援設備から構成されており、建物の壁面においても自然環境の復元を容易に達成して、景観の向上とヒートアイランド現象の緩和を図っている。
【0016】
又、本発明による自然環境復元壁体は、上記の自然環境復元壁体において、自然環境ユニットを緑化植栽ユニット、生物利用空間ユニットもしくは緑化植栽ユニットと生物利用空間ユニットとの組み合わせにすることを特徴としており、上記機能に加えて、建物の壁面緑化を図ると共に生物多様性に寄与する空間を形成している。
【0017】
さらに、本発明による自然環境復元壁体は、上記の自然環境復元壁体において、生育支援設備を水供給配管や飼料供給設備にし、水供給配管を枠体に沿って配備されるバルブ付きのパイプで構成することを特徴としており、上記機能に加えて、建物の壁面緑化と生物多様性を維持できる状態を形成している。
【0018】
加えて、本発明による自然環境復元壁体は、上記の自然環境復元壁体において、枠体を建物の壁に支持して建物の壁側に足場を装備したり、枠体を中空パイプの骨組み枠から成る単位ブロックの集合体で構成して所定の位置にバルブを配備することを特徴としており、上記機能に加えて、自然環境復元壁体を任意の形状にして安定的に構成しながら壁面緑化と生物多様性を保全できるように形成すると共に、中空パイプで兼用する水供給を実施してコストの低減を図っている。
【0019】
本発明による自然環境復元壁体の施工法は、建物の構築に従って枠体を増築し、枠体に足場を配置すると共に建物の壁に支持することで外部建設足場として構成し、建物の構築が完了した後に自然環境ユニットと自然環境ユニットの生育支援設備とを所定の位置に装備しており、建物施工時の外部足場と自然環境復元壁体の枠体を兼用してコストの低減を図っている。
【0020】
又、本発明による自然環境復元壁体の他の施工法は、建物に沿って枠体を配置し、該枠体に自然環境ユニットと自然環境ユニットの生育支援設備とを所定の位置に装備すると共に該枠体の外側地面にツタ類を植栽して置き、ツタ類の成長・繁茂に応じて自然環境ユニットと自然環境ユニットの生育支援設備とを撤去しており、自然環境復元壁体の外側面に景観を維持しながらツタ類を効率よく植栽している。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明による自然環境復元壁体は、基本的に、建物の壁に沿って配置される奥行きを有する枠体と枠体に配備される着脱自在の自然環境ユニット及び自然環境ユニットの生育支援設備から構成されており、自然環境ユニットを緑化植栽ユニット、生物利用空間ユニットもしくは緑化植栽ユニットと生物利用空間ユニットとの組み合わせにし、生育支援設備を水供給配管や飼料供給設備にして水供給配管を枠体に沿って配備されるバルブ付きのパイプで構成することを特徴にしている。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明による自然環境復元壁体の実施の形態を示す正面図であり、図2はその断面図である。
【0023】
図において、1は自然環境復元壁体、2は自然環境復元壁体を構成する奥行きを有する枠体、3は自然環境ユニットである緑化植栽ユニットの緑化ユニット、4は自然環境ユニットである生物利用空間ユニットの鳥の巣ユニット、4’は蝶の食草ユニット、5は同様の水場ユニットであり、これらから成る自然環境ユニット6を装備した自然環境復元壁体1は、建物7の壁に沿って配置されている。
【0024】
枠体2は、所定の奥行きを持って構築されており、図示のように 枠体だけで独立した構造にして転倒防止のために建物の壁面8に控え9を取って支持している。但し、その構造は、場合によって建物と一体化して構築することもできるものである。
【0025】
さらに、枠体2は、全体的に一体に組み立てるばかりでなく、小型の骨組み構造を形成する単位ブロックになる小さな枠体をボルト等で連結することで一体化して、全体を単位ブロックの集合体として構成しても良い。
【0026】
これによって、枠体2は、図3(a)に示すように上下・左右・前側に単位ブロックを増設・拡張したり、この反対に図3(b)に示すように撤去することも可能になり、その形状・寸法を自由に設定・変更することが容易になっている。
【0027】
尚、枠体2は、建物7の全周に設けても、壁に沿った一部に設けてもよいものであり、建物の構築されている環境に合わせて任意に選択できるものである。
【0028】
又、枠体2の建物側には、特に図示していないが、装備する自然環境ユニットに配慮しながら自然環境ユニットを保全するための階段と通路足場が設けられている。
【0029】
この階段と通路足場は、後述するように建物の建設時にあっては外部建設足場としても活用するものであり、同時に、既設建物の外壁部に自然環境復元壁体1を設置する場合には、その設置に際しても効率的な作業を行えるように有効に機能している。
【0030】
自然環境ユニット6は、図4の斜視図に示すように、枠体の内部に着脱自在に配備されている。その一側端は、枠体に設けた蝶番等のヒンジ構造10で枠体2の縦部材に取り付けられており、図4(a)のように、枠体2の内部に収納されている状態では、他方側に設けた開閉錠11によって枠体2の内部に設定されている。
【0031】
そして、建物7や自然環境ユニット6をメインテナンスする際には、広い作業スペースを確保するためと外部からのアプローチや自然環境ユニット6の周辺における作業性を向上させるために、図4(b)のように、ユニットを取り外すことなく開閉錠11を解放して、枠体2の外側あるいは内側に開くように構成している。
【0032】
緑化ユニット3は、緑化植物を植栽しており、奥行きを有する枠体2の表面に着脱自在に配備することによって自然環境復元壁体1を所望の形態にして厚みのある緑化を構成しているが、この際に、枠体2の外側面にネットや格子等を取り付けることによって、植栽したツタ類等の蔓性植物が絡みながら這い登り易い構成にすることで重厚な緑化層を形成できるようにしている。
【0033】
自然環境ユニット6を構成している生物利用空間ユニットとしては、鳥の巣ユニット4や水場ユニット5のように構成することの他に、草地・地面・蝶の食草等の機能を持つ蝶の食草ユニット4’を構成できるものであり、これらを緑化ユニット3と共に適宜に組み込むことによって生物多様性空間を形成できるようにしている。
【0034】
自然環境ユニット6の生育支援設備は、図示されていないが、水供給配管と飼料供給設備とから構成されており、水供給配管は上・下端にホースの接続が可能なパイプから構成されて、枠2の縦の骨組みに沿って取り付けられている。
【0035】
このパイプの任意の箇所には、開閉自在のバルブが取り付けられており、ホースによるパイプの接続と開閉するバルブの位置との組み合わせによって、枠体2全体の任意の位置に水の供給を可能にしている。
【0036】
生育支援設備としては、水供給配管の他に飼料供給設備を枠体の任意の位置に配備しており、自然環境ユニット6の緑化植栽ユニット、生物利用空間ユニットに相当の飼料や肥料等を単独で供給するか、水と共に混合した状態で供給している。
【0037】
又、水供給配管のパイプを単独に配置しないで施工コストの低減を図ることも検討されている。この場合には、図5に示すように、枠体2の構成部材として中空パイプを適用するものであり、枠体2を構成している中空パイプ12の上・下端にホースを接続し、任意の位置に設けた開閉バルブ13を操作することによって、上述の水供給配管と同様の機能を兼用させている。
【0038】
上記の方式は、枠体2を単位ブロックの集合体で構成する場合も可能である。この場合は、単位ブロックを構成している骨組み枠を中空パイプにすることによって達成することができるものであり、上記枠体2の構成部材である中空パイプを含めて所定の位置にバルブを配置することで枠体2全体の任意の位置に水の供給も可能になる。
【0039】
本発明による自然環境復元壁体は、以上のように構成されているので、立体的で厚みのある壁面緑化を任意に形成できると共に、生物にも優しい有機的な生物多様性緑化による壁面立体ビオトープを実現させて、建物全体に亘る景観の向上とヒートアイランド現象の緩和を達成できる。
【0040】
又、増設と撤去が容易であるので、個々の建物・地域・周辺環境等に応じて個性のある環境を形成できると同時にメンテナンス作業が容易であり、付着根等による建物本体の汚染を回避して不動産的価値を維持することができる。
【0041】
次に、本発明による自然環境復元壁体の施工法について説明する。
本発明の自然環境復元壁体における一つの施工法は、建物の構築に従って枠体を増築し、枠体に足場を配置すると共に建物の壁に支持することで外部建設足場として構成し、建物の構築が完了した後に自然環境ユニットと自然環境ユニットの生育支援設備とを所定の位置に装備しており、建物施工時の外部足場と自然環境復元壁体の枠体を兼用してコストの低減を図っている。
【0042】
図6に示すように、自然環境復元壁体1を構成する枠体2は、構築中の建物7における外部建設足場として使用しており、建物7の構築に従って上方に増築して行きながら枠体2の所定位置に階段・通路足場を配置している。
【0043】
枠体2は、建物7の施工時を経て工事が完了した段階では、これの所定位置に自然環境ユニット6と自然環境ユニットの生育支援設備を配置することで自然環境復元壁体1として機能させるものであり、枠体2を複数の用途に適用することによって自然環境復元壁体1を単独に構築する場合よりも施工コストの低減を図ることができる。
【0044】
本発明の自然環境復元壁体における他の施工法は、建物に沿って枠体を配置し、該枠体に自然環境ユニットと自然環境ユニットの生育支援設備とを所定の位置に装備すると共に、該枠体の外側地面にツタ類を植栽して置き、ツタ類の成長・繁茂に応じて自然環境ユニットと自然環境ユニットの生育支援設備とを撤去しており、自然環境復元壁体の外側面に景観を維持しながらツタ類を効率よく植栽している。
【0045】
本発明の実施の形態を図7の図面に基づいて説明すると、自然環境復元壁体1の枠体2には当初から所定の位置に自然環境ユニット6である緑化ユニット3を図示のように配備すると共に生育支援設備を配置しており、枠体2の外側にはネットや格子等を取り付けることで、地面に植栽したツタ類等の蔓性植物が絡み付いて、這い登り易い構造にしている。
【0046】
そして、枠体2の外側敷地14にはツタ類等の蔓性植物15を植栽しており、植栽したツタ類等が成長・繁茂することで展開される枠体2の外側に取り付けられたネットや格子等に絡み這い登る状況に応じながら、自然環境ユニット6の緑化ユニット3を撤去して行くようにしている。
【0047】
これによって、従来の壁面を緑で覆うまでに数年を要するという問題点を解消して、ツタ類等の蔓性植物による早期緑化ができ、建物の完工時から建物全体に亘る景観の向上とヒートアイランド現象の緩和を図っている。
【0048】
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明してきたが、本発明による自然環境復元壁体とその施工法は、上記実施の形態に何ら限定されるものでなく、植栽植物の種類や、枠体、階段、通路足場等の材質や構造等に関して、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、出願時において既に公知のものを適用することによる種々の変更が可能であることは、当然のことである。
【0049】
【発明の効果】
本発明による自然環境復元壁体は、建物の壁に沿って配置される奥行きを有する枠体と枠体に配備される着脱自在の自然環境ユニット及び自然環境ユニットの生育支援設備から構成されているので、自然環境の復元を容易にして景観の向上とヒートアイランド現象の緩和すると同時に以下の効果を発揮している。
【0050】
▲1▼ 建物の壁面に任意の緑化を可能にしている。
▲2▼ 枠体に奥行きを有することで、厚みのある緑化を形成できる。
【0051】
▲3▼ 通路足場を奥行きを有する枠体に配置可能にして保全し易くしている。
▲4▼ 狭い空間でも立体的な配置で大きな空間を確保し、屋上緑化や地上植栽等と有機的に結合させて地上から屋上までの連続した緑化を形成できる。
【0052】
▲5▼ 建物本体に蔓性植物の付着根のような汚染を無くして建物の価値を維持できる。
【0053】
又、本発明による自然環境復元壁体は、上記の自然環境復元壁体において、自然環境ユニットを緑化植栽ユニット、生物利用空間ユニットもしくは緑化植栽ユニットと生物利用空間ユニットとの組み合わせにすることを特徴としており、上記効果に加えて、建物の壁面緑化を図ると共に生き物に優しい有機的な生物多様性緑化に寄与して個性のある環境を形成する効果を発揮している。
【0054】
さらに、本発明による自然環境復元壁体は、上記の自然環境復元壁体において、生育支援設備を水供給配管や飼料供給設備にし、水供給配管を枠体に沿って配備されるバルブ付きのパイプで構成することを特徴としており、上記効果に加えて、建物の壁面緑化と生物多様性を維持できる状態を形成する効果を発揮している。
【0055】
加えて、本発明による自然環境復元壁体は、上記の自然環境復元壁体において、枠体を建物の壁に支持して建物の壁側に足場を装備したり、枠体を中空パイプの骨組み枠から成る単位ブロックの集合体で構成して所定の位置にバルブを配備することを特徴としており、上記効果に加えて、以下の効果を発揮している。
【0056】
▲1▼ 枠体の増設や撤去を自在にして任意の形状を安定的に形成できる。
▲2▼ 建物や壁面緑化と生物多様性の保全を広い作業空間と外部からのアプローチで実施できる。
【0057】
▲3▼ 水供給を枠体の中空パイプで兼用してコストを低減できる。
【0058】
本発明による自然環境復元壁体の施工法は、建物の構築に従って枠体を増築し、枠体に足場を配置すると共に建物の壁に支持することで外部建設足場として構成し、建物の構築が完了した後に自然環境ユニットと自然環境ユニットの生育支援設備とを所定の位置に装備しており、建物施工時の外部足場と自然環境復元壁体の枠体を兼用してコストの低減する効果を発揮している。
【0059】
又、本発明による自然環境復元壁体の他の施工法は、建物に沿って枠体を配置し、該枠体に自然環境ユニットと自然環境ユニットの生育支援設備とを所定の位置に装備すると共に該枠体の外側地面にツタ類を植栽して置き、ツタ類の成長・繁茂に応じて自然環境ユニットと自然環境ユニットの生育支援設備とを撤去しており、自然環境復元壁体の外側面に景観を維持しながらツタ類をも効率よく植栽して早期緑化を達成する効果を発揮している。
【図面の簡単な説明】
【 図1】本発明による自然環境復元壁体の正面図
【 図2】本発明による自然環境復元壁体の断面図
【 図3】本発明による自然環境復元壁体の各種形態図
【 図4】本発明の自然環境復元壁体における自然環境ユニットの開閉図
【 図5】本発明の自然環境復元壁体における枠体の実施形態の正面図
【 図6】本発明による自然環境復元壁体の施工法を示す断面図
【 図7】本発明による自然環境復元壁体の他の施工法を示す断面図
【符号の説明】
1 自然環境復元壁体、 2 枠体、 3 緑化ユニット、
4 鳥の巣ユニット、 4’ 蝶の食草ユニット、 5 水場ユニット、
6 自然環境ユニット、 7 建物、 8 壁面、 9 控え、
10 ヒンジ構造、 11 開閉錠、 12 中空パイプ、
13 開閉バルブ、 14 外側敷地、 15 蔓性植物、
Claims (7)
- 建物の壁に沿って配置される奥行きを有する枠体と
該枠体に配備される着脱自在の自然環境ユニット及び該自然環境ユニットの生育支援設備とから構成され、
前記枠体が、建物の壁側に足場を装備していることを特徴とする自然環境復元壁体。 - 自然環境ユニットが、生物利用空間ユニットを含むことを特徴とする請求項1に記載の自然環境復元壁体。
- 生育支援設備が、飼料供給設備であることを特徴とする請求項1または2に記載の自然環境復元壁体。
- 枠体が、建物の壁に支持されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自然環境復元壁体。
- 枠体が、中空パイプの骨組み枠で構成される単位ブロックの集合体で構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自然環境復元壁体。
- 建物の構築に従って枠体を増築し、該枠体に足場を配置すると共に建物の壁に支持することで外部建設足場として構成し、建物の構築が完了した後に自然環境ユニットと自然環境ユニットの生育支援設備とを所定の位置に装備する自然環境復元壁体の施工法。
- 建物に沿って枠体を配置し、該枠体に自然環境ユニットと自然環境ユニットの生育支援設備とを所定の位置に装備すると共に該枠体の外側地面にツタ類を植栽して置き、ツタ類の成長・繁茂に応じて自然環境ユニットと自然環境ユニットの生育支援設備とを撤去する自然環境復元壁体の施工法。
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