JP4461168B2 - 画像形成装置、画像形成システム、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に後処理装置が付設されてなる画像形成システムにおいて、生産性を向上させるための技術に関するものである。
画像形成装置には、オプションにて、画像形成装置から排出された用紙に後処理を施す後処理装置が接続可能なものがあり、画像形成装置に後処理装置が付設されることで画像形成システムが構成される。後処理としては、用紙をステープル留めしたり、複数の排紙トレイのうち指定した排紙トレイに排出したり、排紙トレイにおける排出位置をオフセットさせたり、といったものがある。
特許文献1には、このような画像形成システムにおいて、画像形成装置が、後処理装置による後処理の変更準備が完了するのを待たずに第2の画像形成ジョブを開始し、後処理装置は、後処理の変更準備が完了すると直ちに第2の画像形成ジョブの後処理を開始する構成が開示されている。
即ち、画像形成装置は、第1の画像形成ジョブ(第2の画像形成ジョブの1つ前の画像形成ジョブ)の終了とともに用紙の搬送を停止した後、後処理の変更準備が完了する前の適切なタイミングで用紙の給紙・搬送を再開し、後処理の変更準備が完了したのとほぼ同じタイミングで後処理装置へ用紙を供給する。
このようにすれば、第1の画像形成ジョブが開始されてから、第2の画像形成ジョブの後処理が終了するまでに必要な時間は、従来よりも短くて済む。
特開2005−321482号公報(17年11月17日公開)
しかしながら、上記特許文献1の構成では、後処理装置が後処理の変更準備に要する間中、画像形成装置が待機するといった不具合は回避できても、画像形成ジョブを連続して行う場合に、画像形成装置が、1つ前の画像形成ジョブの後処理時間を稼ぐために、次の画像形成ジョブの開始を遅延させて待機することによるジョブ効率の低下を解決し得るものではない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、連続した画像形成ジョブを実行するにおいて、前の画像形成ジョブの後処理時間を確保するために次の画像形成ジョブの画像形成を遅延させたりすることなく、或いは遅延が必要であってもその時間を可能な限り短くして、画像形成装置のパフォーマンスを無駄にすることなく生産性を向上し得る画像形成システムを提供することにある。
本発明の画像形成装置は、上記課題を解決するために、用紙が収納された給紙部、用紙に画像形成を行う画像形成部、画像形成が行われた用紙を装置外部に排出する排出部、給紙部から画像形成部を経由し用紙を排出部へ導く主搬送路、及び主搬送路の排出部の上流側から、画像形成部の上流側に用紙の一方の面に画像形成が完了した用紙を導く副搬送路を備え、排出部から排出された用紙に後処理を施す後処理装置が付設されることで画像形成システムを構成する画像形成装置において、画像形成の条件が、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成であると共に1部を構成する用紙数は奇数で部数は2部以上、かつ、先に排出された前の部の後処理を行うために次の部の画像形成を遅らせる必要があるかどうかを判断する条件判断手段と、前記条件判断手段にて、両面画像形成であると共に1部の用紙数は奇数枚で部数は2部以上、かつ、次の部の画像形成を遅らせる必要があると判断されると、前の部の後処理を行っている間も次の部の画像形成を実施し得るように、複数部を連続して両面画像形成する際のシーケンスを変更するシーケンス制御手段が備えられていることを特徴としている。
これによれば、条件判断手段が、画像形成の条件について、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成であると共に1部を構成する用紙数は奇数で部数は2部以上、かつ、先に排出された前の部の後処理を行うために次の部の画像形成を遅らせる必要があるかどうかを判断する。
そして、シーケンス制御手段が、条件判断手段にて、両面画像形成であると共に1部の用紙数は奇数枚で部数は2部以上、かつ、次の部の画像形成を遅らせる必要があると判断されると、前の部の後処理を行っている間も次の部の画像形成を実施し得るように、複数部を連続して両面画像形成する際のシーケンスを変更する。
これにより、前の部(画像形成ジョブ)の後処理時間を確保するために次の部(画像形成ジョブ)の画像形成を遅延させたりすることなく、或いは遅延が必要であってもその時間を可能な限り短くすることができるので、このような画像形成装置より構成された画像形成システムにおいては、画像形成装置のパフォーマンスを無駄にすることなく生産性を向上することができる。
上記シーケンス制御手段としては、例えば、主搬送路及び副搬送路における用紙搬送機構を制御して、用紙の搬送給紙タイミングを調整する給紙搬送タイミング調整手段と、画像形成部を制御して画像形成を行う画像の形成順序を調整する画像形成順序調整手段とを含む構成とすることで、容易に実現することができる。
具体的には、シーケンス制御手段は、例えば、部の違いに関わりなく、給紙部より用紙を2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成した後、当該2枚の用紙の第2面に画像を順次形成して2枚連続して排出し、次の2枚の用紙を連続して給紙する通常のシーケンスを、以下に記載するような第1或いは第2のシーケンスに変更する。
第1シーケンスは、部の最後の用紙を検出するまでは、用紙を2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成した後、当該2枚の用紙の第2面に画像を順次形成して2枚連続して排出し、次の2枚の用紙を連続して給紙し、部の最後の用紙については、給紙部より1枚のみ給紙し、給紙した1枚の用紙の第1面に画像を形成した後、続けて当該用紙の第2面にも画像を形成して1枚のみ排出するものである。
第1シーケンスによれば、1部を構成する用紙数が偶数である場合と同様に、次の部の1枚目及び2枚目の用紙の第1面に画像を形成している期間を前の部の後処理に当てることができる。
また、第2シーケンスは、部の最初の用紙については、給紙部より1枚のみ給紙し、給紙した1枚の用紙の第1面に画像を形成した後、続けて当該用紙の第2面にも画像を形成して1枚のみ排出し、その後は、次の部の最初の用紙を検出するまで、用紙を2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成した後、当該2枚の用紙の第2面に画像を順次形成して2枚連続して排出し、次の2枚の用紙を連続して給紙するものである。
第2シーケンスによれば、部の1枚目の用紙が必ず、単独にて給紙され、両面に画像が形成されて排出されるので、1枚目の用紙の第1面に画像を形成される期間と、片面画像形成時の用紙1枚当りの画像形成時間と、用紙を1枚のみ給紙して搬送し、両面に画像を形成して単独排紙することによる画像形成時間との差である損失時間とを、前の部の後処理に当てることができる。
本発明の画像形成装置においては、さらに、用紙の片面に画像を形成する片面画像形成時の用紙1枚当りの画像形成時間と、用紙を1枚のみ給紙して搬送し、両面に画像を形成して単独排紙することによる画像形成時間との差である損失時間を2倍した値と、1部の後処理に要する後処理時間とを比較してメリットの有無を判断するメリット判断手段を備え、前記シーケンス制御手段は、メリット判断手段にてメリット有りと判断された場合に、シーケンスの変更を行う構成とすることが好ましい。
これは、通常のシーケンスを第1或いは第2のシーケンスに変更することで、必ずしも時間的メリットがでるとは限らず、後処理時間が短い場合には、シーケンスを変更することで、逆に、生産性が低下する場合があるためである。
すなわち、第1及び第2のシーケンスでは、各部において必ず、1枚の用紙を単独で給紙搬送して両面画像形成を行わせて排出するようになっている。そのため、各部に必ず、片面画像形成時の用紙1枚当りの画像形成時間と、用紙を単独で給紙搬送して両面画像形成を行わせて排出することによる画像形成時間との差である損失時間が発生する。
一方、両面画像形成の1部を構成する用紙が奇数枚であっても、2回に1回は、偶数枚と同様に、次の部の1枚目、2枚目の用紙の両面に画像を形成する時間を、必ず後処理に当てることができるので、後処理時間を確保するために画像形成を停止するのは、2回に1回である。
したがって、この部毎に発生する損失時間を2倍した値よりも、後処理時間が長い場合、1枚の用紙を単独で給紙搬送して両面画像形成を行わせて排出することによる時間的メリットが存在する。
上記構成では、メリット判断手段が、片面画像形成時の用紙1枚当りの画像形成時間と、用紙を1枚のみ給紙して搬送し、両面に画像を形成して単独排紙することによる画像形成時間との差である損失時間を2倍した値と、1部の後処理に要する後処理時間とを比較してメリットの有無を判断し、シーケンス制御手段は、メリット判断手段にてメリット有りと判断された場合にのみ、通常シーケンスから第1シーケンス或いは第2シーケンスへの変更を行うので、シーケンスの変更により、生産性が低下するといった事態の招来を確実に回避することができる。
また、他の例として、条件判断手段にて、さらに、1部を構成する用紙数が5以上の奇数であるかどうかも判断させ、シーケンス制御手段は、上記条件に加えて5枚以上の奇数であると判断されると、1部目の最初のみ給紙部より用紙を3枚連続して給紙し、給紙した3枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、1枚目と2枚目の用紙には第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、3枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、2回目の給紙からは、部の違いに関わりなく、2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、2枚のうちの1枚目の用紙は待機させていた3枚目の用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、2枚のうちの2枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、次の2枚の用紙を連続して給紙する通常のシーケンスを、以下に記載するような第3或いは第4のシーケンスに変更する構成もある。
第3シーケンスは、1部目の最初のみ給紙部より用紙を3枚連続して給紙し、給紙した3枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、1枚目と2枚目の用紙には第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、3枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、2回目の給紙からは、2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を形成し、2枚のうちの1枚目の用紙は待機させていた3枚目の用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、2枚のうちの2枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、次の2枚の用紙を給紙し、給紙部より部の最後の用紙を給紙すると、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、2枚のうちの1枚目の用紙は副搬送路に待機させていた用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、最後の用紙は副搬送路に待機させ、次は給紙部より用紙を1枚のみ給紙し、給紙した1枚の用紙の第1面に画像を形成した後副搬送路に待機させ、先に待機させていた部の最後の用紙のみ単独で搬送して第2面に画像を形成して1枚のみ排出し、以降は、再び2枚ずつ連続して給紙するものである。
第3シーケンスによれば、次の部の2枚目及び3枚目の用紙の第1面に画像を形成する期間を前の部の後処理に当てることができる。
また、第4シーケンスは、各部において最初のみ給紙部より用紙を3枚連続して給紙し、給紙した3枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、1枚目と2枚目の用紙には第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、3枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、2回目の給紙からは、2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を形成し、2枚のうちの1枚目の用紙は待機させていた3枚目の用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、2枚のうちの2枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、次の2枚の用紙を給紙し、給紙部より部の最後の用紙を給紙すると、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、2枚目である最後の用紙を副搬送路に待機させることなく、1枚目及び2枚目の用紙は副搬送路に待機させていた用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して3枚連続して排出するものである。
第4シーケンスによれば、次の部の1枚目、2枚目、及び3枚目の用紙の第1面に画像を形成する期間を前の部の後処理に当てることができる。
本発明の画像形成システムは、上記課題を解決するために、用紙が収納された給紙部、用紙に画像形成を行う画像形成部、画像形成が行われた用紙を装置外部に排出する排出部、給紙部から画像形成部を経由し用紙を排出部へ導く主搬送路、及び主搬送路の排出部の上流側から、画像形成部の上流側に用紙の一方の面に画像形成が完了した用紙を導く副搬送路を備えた画像形成装置と、排出部から排出された用紙に後処理を施す後処理装置とを備える画像形成システムにおいて、画像形成の条件が、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成であると共に1部を構成する用紙数は奇数で部数は2部以上、かつ、先に排出された前の部の後処理を行うために次の部の画像形成を遅らせる必要があるかどうかを判断する条件判断手段と、前記条件判断手段にて、両面画像形成であると共に1部の用紙数は奇数枚で部数は2部以上、かつ、次の部の画像形成を遅らせる必要があると判断されると、前の部の後処理を行っている間も次の部の画像形成を実施し得るように、複数部を連続して両面画像形成する際の用紙の給紙搬送タイミング及び画像の形成順序を変更するシーケンス制御手が備えられていることを特徴としている。
既に画像形成装置として説明したように、これにより、画像形成装置のパフォーマンスを無駄にすることなく、生産性の高い画像形成システムを実現することができる。
さらに、本発明は、上記した本発明の画像形成装置における各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムと、該プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体の、その範疇とする。
つまり、上記画像形成装置における各手段は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラムは、上記した各部としてコンピュータを動作させるプログラムであり、本発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
これらのプログラムがコンピュータによって実行されると、当該コンピュータは、上記画像形成装置における各手段として動作する。したがって、上記画像形成システムにおける各手段と同様の効果を奏する。
本発明の画像形成装置は、以上のように、排出された用紙に後処理を施す後処理装置が付設されることで画像形成システムを構成する画像形成装置において、画像形成の条件が、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成であると共に1部を構成する用紙数は奇数で部数は2部以上、かつ、先に排出された前の部の後処理を行うために次の部の画像形成を遅らせる必要があるかどうかを判断する条件判断手段と、前記条件判断手段にて、両面画像形成であると共に1部の用紙数は奇数枚で部数は2部以上、かつ、次の部の画像形成を遅らせる必要があると判断されると、前の部の後処理を行っている間も次の部の画像形成を実施し得るように、複数部を連続して両面画像形成する際のシーケンスを変更するシーケンス制御手段が備えられている構成である。
これにより、前の部(画像形成ジョブ)の後処理時間を確保するために次の部(画像形成ジョブ)の画像形成を遅延させたりすることなく、或いは遅延が必要であってもその時間を可能な限り短くすることができるので、このような画像形成装置より構成された画像形成システムにおいては、画像形成装置のパフォーマンスを無駄にすることなく生産性を向上することができる。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図9に基づいて説明すると以下の通りである。まず、図2を用いて、本発明の実施の一形態に係る画像形成システム1の構成を説明する。図2は、画像形成システム1の構成を示す説明図である。
画像形成システム1は、画像形成装置2に、後処理装置3と、2つの給紙装置4,5とが付設されて構成されている。なお、ここでは、後処理装置3と共に2つの給紙装置4,5が付設された構成を例示しているが、本発明における画像形成システムとしては、画像形成装置に少なくとも後処理装置が付設されていればよい。
画像形成装置2は、ネットワーク等を介して入力された画像情報に基づいて電子写真方式による多色及び単色の画像形成を選択的に行い、形成した画像を用紙に記録するものである。画像形成装置2は、画像形成部6、用紙収容部7及び用紙搬送部8を備えている。
画像形成部6は、露光ユニット10、中間転写ベルト11、二次転写ローラ14を備え、中間転写ベルト11と露光ユニット10との間に、画像形成ステーション12A〜12Dを一列に配置して構成されている。
画像形成ステーション12A〜12Dのそれぞれは、カラー画像を色分解して得られる減法混色の3原色であるシアン、マゼンタ、イエローにブラックを加えた計4色の各色相の画像情報に基づいて画像形成を行う。
ブラックの画像形成ステーション12Aは、感光体ドラム101A、現像ユニット102A、帯電ローラ103、一次転写ローラ104及びクリーニングユニット105等を備えている。
帯電ローラ103は、感光体ドラム101Aの表面を所定の電位に均一に帯電させる接触方式の帯電器である。帯電ローラ103に代えて、帯電ブラシを用いた接触方式の帯電器、又は、帯電チャージャを用いた被接触方式の帯電器を用いることもできる。露光ユニット10は、半導体レーザ等の光源、ポリゴンミラー及び反射ミラー等を備えている。感光体ドラム101Aには、露光ユニット10からブラックの画像情報に基づく画像光が照射され、ブラックの色相の画像情報に応じた静電潜像が形成される。
現像ユニット102Aは、静電潜像が形成された感光体ドラム101Aの表面にブラックのトナーを供給し、静電潜像をトナー像に現像する。クリーニングユニット104は、感光体ドラム101Aの表面に残留したトナーを回収する。
中間転写ベルト11は、ループ状の移動経路を形成している。中間転写ベルト11は下側の移動経路において感光体ドラム101Aと一次転写ローラ104との間を通過する。
一次転写ローラ104には、トナーの帯電極性と逆極性の一次転写バイアスが定電圧制御によって印加され、感光体ドラム101Aに形成されたトナー像は中間転写ベルト11の外周面に転写される。
シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の画像形成ステーション12B,12C,12Dのそれぞれは、画像形成ステーション12Aと同様に構成されている。ただし、画像形成ステーション12B,12C,12Dのそれぞれには、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の画像情報によって変調された画像光が露光ユニット10から照射される。また、現像ユニット102B,102C,102Dのそれぞれは、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相のトナーを感光体ドラム101B,101C,101Dに供給する。
これによって、感光体ドラム101B,101C,101Dのそれぞれには、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相のトナー像が形成される。
イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色相の一部のみの画像情報が入力された場合には、4つの画像形成ステーション12A,12B,12C,12Dのうち、入力された画像情報の色相に対応する一部のみにおいて静電潜像の形成及びトナー像の形成が行われる。例えば、モノクロ画像形成時には、ブラックの画像形成ステーション12Aのみにおいて静電潜像の形成及びトナー像の形成が行われ、中間転写ベルト11の外周面にはブラックの現像剤像のみが転写される。
フルカラー画像形成時には、4つの画像形成ステーション12A,12B,12C,12Dの全てにおいて静電潜像の形成及びトナー像の形成が行われる。中間転写ベルト11の外周面にはイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像が順次重ね合わされて転写される。
中間転写ベルト11の外周面に対するトナー像の転写が、この発明の画像形成部6における画像の準備に相当する。
中間転写ベルト11の外周面に転写されたトナー像は、中間転写ベルト11の回転によって、二次転写ローラ14との対向位置に搬送される。二次転写ローラ14は、中間転写ベルト11の外周面に所定のニップ圧で圧接している。中間転写ベルト11と二次転写ローラ14との対向する位置が、用紙に対する画像形成が行われる画像形成位置30である。
用紙収容部7は、それぞれに単一種類の複数枚の用紙が収納される給紙カセット16A,16B及び手差しトレイ17を備えている。また、画像形成装置2には、外部の用紙収容部として、給紙装置4,5がオプションで備えられている。
給紙装置4は、画像形成装置2の下方に配置され、内部に給紙カセット16C,16Dを備えている。給紙装置5は、画像形成装置2の側面に配置され、単一種類の複数枚の用紙を大量に収納している。
用紙搬送部8には、給紙カセット16A,16Bから画像形成位置30を経由して画像形成装置2の上面に設置された後処理装置3に至る第1用紙搬送路31が形成されている。この第1用紙搬送路31には、ピックアップローラ21A,21B、給紙ローラ22A,22B、レジストローラ32、定着ユニット33、第4搬送ローラ87、第1排紙ローラ34等が配置されている。
また、用紙搬送部8には、手差しトレイ17を第1用紙搬送路31の用紙搬送方向におけるレジストローラ32の上流側に連絡する第2用紙搬送路35が形成されている。
さらに、用紙搬送部8には、第1用紙搬送路31の定着ユニット33と第1排紙ローラとの間を、第1用紙搬送路31の用紙搬送方向におけるレジストローラ32の上流側に連絡する第3用紙搬送路36(両面搬送路)が形成されている。第3用紙搬送路36は、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成時に、第1排紙ローラの反転によってスイッチバック搬送される片面画像形成済の用紙が搬送されるものである。
その他、用紙搬送部8には、給紙装置5を第1用紙搬送路31に連絡する第5用紙搬送路37も形成されている。給紙装置4にある給紙カセット16C,16Dは、給紙装置4内部に設けられた第6用紙搬送路38を介して第1用紙搬送路31に連絡される。なお。用紙搬送部8のより詳細な構成については、図4を用いて後述する。
用紙収容部7及び給紙装置4,5から供給された用紙は、第1用紙搬送路31を搬送され、画像形成位置30を通過する際に、中間転写ベルト11からのトナー像の転写を受ける。また、両面画像形成時は、トナー像が転写された用紙が第1排紙ローラの反転によってスイッチバック搬送され、第3用紙搬送路36を経由して再び第1用紙搬送路31に搬送される。そして、画像形成位置30を通過する際に、もう一方の面に中間転写ベルト11からのトナー像の転写を受ける。
第1用紙搬送路31に配置されたレジストローラ32は、用紙収容部7(給紙カセット16A,16B、手差しトレイ17)、給紙装置4、給紙装置5、又は第3用紙搬送路36から搬送された用紙の先端が到達した時点では、回転を停止している。
そして、レジストローラ32は、レジストローラ32を通過した用紙の先端が画像形成位置30に到達した時に、中間転写ベルト11に付着しているトナー像の先端が画像形成位置30に到達するタイミングで回転を開始する。
これにより、用紙は、レジストローラ32によって先端が画像形成位置30においてトナー像の先端に対向するように第1用紙搬送路31内を搬送される。
なお、レジストローラ32は、回転を停止している間に用紙の先端が当接することにより、用紙の斜め送りを矯正する機能も有している。
画像形成位置30においてトナー像が転写された用紙は、定着ユニット33に導かれる。定着ユニット33は、トナー溶融温度まで昇温された加熱ローラ33A、及び、加熱ローラ33Aに所定のニップ圧で圧接する加圧ローラ33Bを備えている。用紙は、定着ユニット33を通過する際に加熱及び加圧され、トナー像が表面に定着した状態で後処理装置3に排出される。
画像形成位置30では、中間転写ベルト11の周面に付着したトナー像の全てが用紙に転写されるべきである。しかしながら。一部が中間転写ベルト11に残留する場合がある。また、後述する処理により、中間転写ベルト11の周面に付着したトナー像が用紙に転写されることなく画像形成位置30を通過する場合もある。このような画像形成位置30を通過後の中間転写ベルト11に残留したトナーは、クリーニングユニット13によって回収される。
一方、後処理装置3は、画像形成装置2のオプション受渡口85より排出された用紙を装置内に搬入させて、各々の後処理を行って排紙トレイに積載するものである。後処理としては、用紙をステープル留めしたり、複数の排紙トレイのうち指定した排紙トレイに排出したり、排紙トレイにおける排出位置をオフセットさせたり、といったものがある。
図3は、後処理装置3を拡大して示す図面である。本実施形態では、後処理として、用紙をステープル留めするステープル処理、用紙にパンチ穴を空けるパンチ処理が対応可能である。
後処理装置3は、入口ローラ171、ステープラ172、パンチピン178、整合処理部173、排紙ローラ174、用紙後端検知センサ176、及び排紙トレイ175等を備えている。画像形成装置2の第1排紙ローラ34にて排出された用紙は、入口ローラ171に整合処理部173へと搬送され、整合処理部173が、用紙を処理台上に順次積載して整合する。整合処理部173には、整合板や、パドル、掻き込みベルトなどが備えられている。
ステープル処理の場合、ステープラ172が、整合された用紙の束に対して、指定されている箇所にステープル留めを行う。ステープル留めされた用紙束は、排紙ローラ174にて排紙トレイ175上に排出される。
パンチ処理の場合は、用紙後端検知センサ176が用紙の後端を検知した時点で、用紙の搬送が一旦停止され、パンチピン178が用紙の後端にパンチ穴を空ける。その後、整合処理部173へと搬送されて整合されたのち、排紙ローラ174にて排紙トレイ175上に排出される。
図4は、上記画像形成装置2の用紙搬送部8における、第1用紙搬送路31近傍の要部構成を示す図である。
上述のように、第1用紙搬送路31は、画像形成装置2の内部において、用紙収容部7から画像形成部6の画像形成位置30を経由して後処理装置3に至る間に形成されている。第1用紙搬送路31内には、用紙収容部7及び給紙装置4,5の各給紙カセットから用紙が給紙される。各給紙カセットから用紙が給紙されたか否かは、各給紙カセットに対応して設けられた給紙センサ41にて検出されるようになっている。
また、第1用紙搬送路31に配置されているレジストローラ32の近傍には、レジストセンサ44が配置されている。レジストセンサ44は、用紙の先端が、レジストローラ32の配置位置に到達したか否かを検出するものである。
第1用紙搬送路31に配置されている第1排紙ローラ(第1排出部)34は、正逆駆動可能に構成されている。第1排紙ローラ34は、正転駆動されることで、用紙をオプション受け渡し口85を通して後処理装置3へと搬送する。また、第1排紙ローラ34は、用紙の後端をチャックした状態で逆転駆動されることで、用紙をスイッチバック搬送して、第3用紙搬送路36へと搬送する。
第1排紙ローラ34の近傍には、第1用紙後端検知センサ61が配置されている。第1用紙後端検知センサ61は、後処理装置3へ搬送される用紙の後端が、第1排紙ローラ34に到達したか否かを検出するものである。なお、本明細書において、用紙の後端、始端は、用紙搬送方向に対して言うものとする。したがって、スイッチバック搬送される前と後では、始端と後端は入れ替わる。
上記第1用紙搬送路31から分岐する第3用紙搬送路36は、第1用紙搬送路31における定着ユニット33と第1排紙ローラ34との間に配された第1搬送ローラ81の定着ユニット33側で分岐している。第1搬送ローラ81も第1排紙ローラ34と同様に、正逆駆動可能に構成されている。第1搬送ローラ81は、正転駆動されることで用紙を第1排紙ローラ34へと搬送する。また、第1搬送ローラ84は、逆転駆動されることでスイッチバック搬送された用紙を第3用紙搬送路36へと搬送する。
第3用紙搬送路36には、さらに第2、第3の搬送ローラ82,83が配置されている。これら第2、第3の搬送ローラ82,83は1方向にのみ回転して、用紙をレジストローラ32へと再度搬送する。
次に、図5を用いて、上記画像形成装置2の制御部50の構成について説明する。図5は、上記画像形成装置2の制御部50の構成を示すブロック図である。画像形成装置2の制御部50は、イメージコントロールユニット(以下、ICUという。)51、プロセスコントロールユニット(以下、PCUという。)52及びオペレーションコントロールユニット(以下、OCUという。)53を備えている。
OCU53は、作業用メモリ55備え、操作パネル57が接続されている。OCU53は、操作パネル57から入力された、部数、変倍率、Nイン1情報、濃度情報、用紙サイズ、両面コピー情報、後処理情報等の操作情報を作業用メモリ55に格納する。また、OCU53は、操作情報のうち、画像情報に対する画像処理に関するものをICU51に供給し、画像形成に関するものをPCU52に供給する。
ICU51は、画像メモリ54を備え、データ入力部56が接続されている。ICU51は、データ入力部56を介して外部から入力された画像情報に対して、OCU53から入力された操作情報に基づいて、所定の画像処理を施して画像メモリ54に格納する。
PCU52には、画像形成部6及び用紙搬送部8のそれぞれに備えられているモータやクラッチ等の負荷機器58,59と、後処理装置3が接続されている。PCU52は、後処理装置3の制御部60に対して、用紙に対する後処理の情報を送信する。後処理の情報には、後処理の内容と共に、ステープル留めであればステープルする位置や、数などの情報を送信する。
後処理装置3の制御部60は、PCU52より送信された後処理の情報に基づき、後処理を実施した場合に要する後処理時間の情報を、PCU52へと送信する。後処理時間は、後処理の内容、例えばステープル処理ではその留め数、及び同時にパンチ処理も行うか否かなどによって予め決まるものである。
後処理装置3の制御部60は、後処理の内容と後処理時間とを対応付けたテーブルを備えており、該テーブルに基づいて、後処理時間をPCU52に送信する。なお、同様のテーブルをPCU52側が備える構成とすることもできる。
また、PCU52には、上述した各給紙センサ41や、レジストセンサ44、及び第1用紙後端検知センサ61等の各種センサ類69からの検出信号が入力される。
PCU52は、各種センサ類69の検出信号、並びに、OCU53から入力された操作情報と、後処理装置3の制御部60から入力された後処理時間の情報に基づいて、負荷機器58,59を後述のように駆動する。
次に、本画像形成システム1における注目すべき構成である、後処理を必要とする両面画像形成時に実施される画像形成のシーケンス変更について説明する。画像形成のシーケンス変更は、両面画像形成であると共に1部を構成する用紙数は奇数枚で部数は2部以上、かつ、前の部の後処理のために次の部の画像形成を遅らせる必要があることが条件である。
図1に、本実施形態の画像形成システム1における画像形成のシーケンス変更を実施する制御部の機能ブロック図を示す。シーケンス制御部(シーケンス制御手段)90、条件判断部(条件判断手段)91、メリット判断部(メリット判断手段)92を備えている。これら各部は、上記したPCU52及びICU51にて構成される。
条件判断部91は、画像形成条件の情報より、画像形成の条件が、以下に記載する4つの条件をすべて満足するかどうかを判断するものである。つまり、
条件1:用紙の両面に画像を形成する両面画像形成である。
条件2:1つの部を構成する用紙数が奇数枚である。
条件3:部数が2部以上である。
条件4:先に排出された部の後処理を行うために次の部の画像形成を遅らせる必要が ある。
シーケンス制御部90は、条件判断部91にて、条件1〜4の全てが満たされていると判断されると、前の部の後処理を行っている間も次の部の画像形成を実施し得るように、複数部を連続して両面画像形成する際のシーケンスを変更して、用紙の給紙搬送タイミング及び画像の形成順序を後述のように変更するものである。
詳細については後述するが、シーケンス制御部90は、部の違いに関わりなく、用紙を2枚ずつ連続して通常給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成した後、当該2枚の用紙の第2面に画像を順次形成して2枚連続して後処理装置3に排出し、次の2枚の用紙を連続して給紙する通常のシーケンスを、第1シーケンス或いは第2のシーケンスに変更する。
第1シーケンスは、部の最後の用紙を検出するまでは、用紙を2枚ずつ連続して通常給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成した後、当該2枚の用紙の第2面に画像を順次形成して2枚連続して後処理装置3へ排出し、次の2枚の用紙を連続して通常給紙し、部の最後の用紙については、1枚のみ通常給紙し、給紙した1枚の用紙の第1面に画像を形成した後、続けて当該用紙の第2面にも画像を形成して1枚のみ後処理装置3へ排出するものである。
第1シーケンスによれば、1部を構成する用紙数が偶数である場合と同様に、次の部の1枚目及び2枚目の用紙の第1面に画像を形成している期間を前の部の後処理に当てることができる。
また、第2シーケンスは、部の最初の用紙については、1枚のみ通常給紙し、給紙した1枚の用紙の第1面に画像を形成した後、続けて当該用紙の第2面にも画像を形成して1枚のみ排出し、その後は、次の部の最初の用紙を検出するまで、用紙を2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成した後、当該2枚の用紙の第2面に画像を順次形成して2枚連続して後処理装置3へ排出し、次の2枚の用紙を連続して通常給紙するものである。
第2シーケンスによれば、部の1枚目の用紙が必ず、単独にて給紙され、両面に画像が形成されて排出されるので、1枚目の用紙の第1面に画像を形成される期間と、用紙を1枚のみ給紙搬送して両面に画像を形成することによって生じる、後述の損失時間Bとを、前の部の後処理に当てることができる。
メリット判断部(メリット判断手段)92は、片面画像形成時の用紙1枚当りの画像形成時間と、用紙を1枚のみ給紙して搬送し、両面に画像を形成して単独排紙することによる画像形成時間との差である損失時間Bを2倍した値2Bと、1部の後処理に要する後処理時間Mとを比較してメリットの有無を判断するものである。
シーケンス制御部90は、メリット判断部92にてメリット有りと判断された場合にのみ、シーケンスを、通常のシーケンスから第1或いは第2のシーケンスへと変更する。
ここで、シーケンス制御部90は、給紙搬送タイミング調整部(給紙搬送タイミング調整手段)93、画像形成順序調整部(画像形成順序調整手段)94を備えている。
給紙搬送タイミング調整部93、第1或いは第2のシーケンスへの変更の必要性を判断すると、第1或いは第2のシーケンスに従って用紙が給紙搬送されるように、用紙の給紙搬送のタイミングを調整して、用紙搬送部負荷機器59の動作を制御するものである。
画像形成順序調整部94は、第1或いは第2のシーケンスへの変更の必要性を判断すると、第1或いは第2のシーケンスに従って画像形成がなされるように画像の順序を調整して、画像形成部負荷機器58を制御するものである。
次に、図6(a)〜図6(d)を用いて、通常のシーケンスによる画像形成スケジューリング、及びシーケンス変更後の第1、第2のシーケンスによる画像形成スケジューリングについて説明する。
図6(a)〜図6(d)は、本実施形態の画像形成システム1において、A4サイズの用紙5枚の両面に画像形成するジョブ(両面原稿5枚、或いは片面原稿10枚の両面指定)を2部以上実施する場合の、4タイプの画像形成スケジューリングを示している。用紙は、その短手方向を搬送方向とした、横送りで搬送される。
図6(a)〜図6(d)において、横方向の長さは時間経過を示している。また、上の段は、画像形成装置2の用紙収容部7或いは給紙装置4,5(換言すれば、第2用紙搬送路35、第4用紙搬送路37、第5用紙搬送路38)より用紙を給紙する通常給紙を示している。一方、下の段は、画像形成装置2に設けられた、両面画像形成時に使用する第3用紙搬送路(副搬送路、両面経路)36からの用紙の給紙を示しており、後処理装置3への用紙の排出は、下の段のタイミングで行われる。
また、□は、横送りされるA4サイズの用紙を表し、□と□との間は用紙間の距離である紙間を表している。そして、□内の数字は、原稿の順番を示し、□内の「表」「裏」の文字は、両面原稿の表面と裏面のどちらの画像が用紙に形成されるかを表している。
まず、図6(a)であるが、これは、通常のシーケンスによる画像形成スケジューリングである。これによると、1枚目の用紙と2枚目の用紙とが基本サイクルの1ペアとして連続して通常給紙される。1枚目の用紙には、1度目に画像形成位置30を通過する際に、原稿1枚目の裏面画像が形成され、続く2枚目の用紙には、1度目に画像形成位置30を通過する際に、原稿2枚目の裏面画像が形成される。
ここで、2枚目の用紙は、1枚目の用紙の後に、所定の距離Xだけ隔て搬送される(横軸は時間経過を表しているため、正確には、距離Xに相当する時間経過を表している)。用紙と用紙の間の距離は紙間と称され、紙間は、レジストローラ32が1枚目の用紙の後端が抜けた後、2枚目の用紙の先端を通過させる(搬送を再開する)までの時間によって決まる。
本画像形成装置2は、例えば、A4横送りで1分間に110枚の用紙の片面に画像を形成して排出する能力を有しており、その場合の紙間はXとなる。図6(a)〜図6(d)は全て、画像形成装置2が、両面画像形成にて、A4横送りで1分間に110枚の用紙の片面に画像を形成して排出する、片面画像形成と同じ100%のパフォーマンスで駆動している状態を表している。なお、紙間Xの場合、レジストローラ32が、用紙の搬送を停止させるのは瞬間的なものである。
図6(a)のスケジューリングにおいては、2枚目の用紙が1度目に画像形成位置30を通過している間に、1枚目の用紙は、第3用紙搬送路36に送られ、第3用紙搬送路36から給紙され、レジストローラ32にて、2枚目の用紙の後に、紙間Xを隔てて再び画像形成位置30へと搬送される。そして、2度目に画像形成位置30を通過する際に、原稿1枚目の表面画像が形成された後、後処理装置へ排紙される。
2枚目の用紙も、1枚目の用紙と同様、第3用紙搬送路36を通って再び給紙され、紙間Xを隔てて再び画像形成位置30へ搬送されて、原稿2枚目の表面画像が形成された後、後処理装置3へ排紙される。ここで、1枚目の用紙と2枚目の用紙とは、紙間Xだけ空けて、連続して排出される。また、裏面画像を先に形成し、表面画像を後に形成することで、フェイスダウン排紙であっても、用紙は表面画像を下方に向けた状態で、順次積層される。
一方、2枚目の用紙が2度目に画像形成位置30を通過している間に、基本サイクルの次のペアを構成する3枚目、4枚目のうちの、3枚目の用紙が通常給紙され、2枚目の用紙の後に、紙間Xを隔てて搬送される。3枚目の用紙には、1度目に画像形成位置30を通過する際に原稿3枚目の裏面画像が形成される。
そして、3枚目の用紙が画像形成位置30を通過している間に、4枚目の用紙も通常給紙され、3枚目の用紙の後に、紙間Xを隔てて搬送され、1度目に画像形成位置30を通過する際に原稿4枚目の裏面画像が形成される。
4枚目の用紙が1度目に画像形成位置30を通過している間に、3枚目の用紙は、第3用紙搬送路36に搬送され、再び給紙され、4枚目の用紙の後に搬送される。そして、この後、2度目に画像形成位置30を通過する際に、原稿4枚目の表面画像が形成された後、後処理装置3へと排紙される。ここで、この3枚目の用紙と、2枚目の用紙との紙間は、用紙2枚分の搬送方向寸法Yに3つ分の距離Xを加算した距離Zとなる。
なお、3枚目及び4枚目の用紙のこれ以降の動きは、1枚目と2枚目の用紙が、第3用紙搬送路36から給紙された場合のものものと同じである。
そして、1部を構成する用紙数が奇数枚である場合、1部目の最後の用紙、ここでは5枚目の用紙は、2部目の1枚目の用紙と基本サイクルのペアを組むこととなる。すなわち、1部目の5枚目の用紙が通常給紙された後、紙間Xを隔てて2部目の1枚目の用紙が連続して通常給紙される(参照符号P1)。
1部目の5枚目の用紙は、1度目に画像形成位置30を通過している間に、原稿5枚目の裏面画像が形成され、2部目の1枚目の用紙が画像形成位置30を通過している間に、第3用紙搬送路36に送られ、再び給紙される。そして、画像形成位置30を通過する2部目の1枚目の用紙の後に、紙間Xを隔てて再び画像形成位置30へ搬送され、画像形成位置30を2度目に通過する際に、原稿5枚目の表面画像が形成され、その後、後処理装置3へ排出される。
1部目の最後の用紙である5枚目の用紙が後処理装置3へ排紙されると、後処理装置3は、これら5枚の用紙に対して後処理を実行する(参照符号P2)。1部目に後処理を行っている間、原稿1枚目の裏面画像が形成された2部目の1枚目の用紙は、第3用紙搬送路36に送られ、1部目の後処理が終了するまで、停止される。
このような用紙の停止は、レジストローラ32にて行われる。レジストローラ32は、例えば、1部目の後処理が終了して後処理装置3が2部目の用紙を受入可能になった時点で、2部目の1枚目の用紙が後処理装置3に排出されるタイミングで、2部目の1枚目の用紙の搬送を再開する。
図6(a)のスケジューリングにおいては、後処理のために必要な紙間Hを、用紙2枚分の画像形成時間に相当する、前述の紙間Zと同じ距離の場合を例示している。
2部目の1枚目の用紙には、搬送が再開されることで、2度目に画像形成部30を通過する際に、原稿1枚目の表面画像が形成され、その後、後処理装置3へ排出される。
また、1枚目の用紙の後には、紙間Xを隔てて、基本サイクルのペアを組む、次の2枚目、3枚目の用紙が連続して通常給紙される。なお、ペアを組む2枚目,3枚目、及び4枚目,5枚目の用紙の動きは、1部目のペアを組む1枚目,2枚目の用紙の動きと同じである。
そして、1部を構成する用紙数が奇数枚であっても、2部目の場合は、最後の用紙である5枚目の用紙は4枚目の用紙とペアを組むこととなり、2部目と3部目との間には、自ずと、1つ前のペアの2枚目の用紙を排出してから、次のペアの1枚目の用紙を排出するまでの時間に相当する、前述した紙間Zが確保される(参照符号3)。したがって、2部目の後処理は、この紙間Zを利用して行うことができ、画像形成装置2は、連続して3部目の画像形成を開始する(参照符号P4)。
なお、図6(a)では想定していないが、後処理時間が、紙間Zに相当する、用紙2枚を排出するのにかかる時間(用紙2枚分の片面画像形成時間)よりも長い場合は、3部目の1枚目の用紙を通常給紙するタイミングを、用紙2枚分の片面画像形成時間よりも長い分だけ、遅らせて、紙間をさらに広げる必要はある。
このように、通常のシーケンスでは、後処理の必要な両面画像形成ジョブを複数部処理するにおいて、1部を構成する用紙枚数が奇数枚である場合、2部目と3部目のように、2回に1回は、次の部の1枚目、2枚目の用紙の両面に画像を形成する時間を、後処理に当てることができる。しかしながら、1部目と2部目のように、2回に1回は必ず、後処理の時間を確保するために用紙の搬送を停止させる必要がある。そのため、後処理装置3を付設して画像形成システム1を構成した場合には、画像形成装置2の能力を最大限に生かすことができず、生産性が低くなる。
なお、後処理の必要な両面画像形成ジョブを複数部処理するにおいても、1部を構成する用紙枚数が偶数枚である場合は、次の部の1枚目、2枚目の用紙の第1面に画像を形成する時間を、必ず後処理に当てることができる。したがって、後処理時間が、用紙2枚分の片面画像形成時間よりも長くない限り、画像形成システム1は画像形成装置2の能力を無駄にすることはない。
本願発明者は、このような後処理の必要な両面画像形成ジョブを複数部処理するにおいて、1部を構成する用紙枚数が奇数枚である場合の画像形成システム1の生産性を上げるべく鋭意検討を行い、図6(b)〜図6(d)に示す3タイプの画像形成スケジューリングを考え出した。
図6(b)は、最初に考えたスケジューリングである。これにおいては、1部目の5枚目の用紙の後に、架空の用紙を入れて偶数枚としている。なお、架空の用紙を入れるとは、架空の用紙に対して、給紙、及び画像形成は行わないものの、恰も用紙が存在し、その両面に画像が形成されたとして、用紙の給紙搬送タイミング、及び画像形成順序を制御することである。
これにより、5枚目の用紙は、架空の用紙とペアを組んで、両面に画像形成する経路を搬送されることとなる。つまり、1部を構成する用紙枚数が6枚の両面画像形成ジョブを複数部処理する場合と同じスケジューリングとなる。
確かに、これにおいては、偶数原稿のように処理することで、次の部の1枚目、2枚目の用紙の両面に画像を形成する時間を、必ず後処理に当てることができる(参照符号P5,P6)。
しかしながら、この場合、3部目の1枚目の用紙が通常給紙されるタイミングを、図6(a)の3部目の1枚目の用紙が通常給紙されるタイミングと比較すると分かるように、用紙2枚の片面に画像形成を施す時間分だけ、3部目の画像形成の開始が遅れてしまう。これは、架空の用紙を入れたために、1部あたりの画像形成時間が長くなったためである。
図6(c)は、図6(b)のスケジューリングの、架空の用紙を入れることによる処理時間が長くなるといった不具合の改善を図ったスケジューリングであり、第1シーケンスによるものである。
これにおいては、まず、架空の用紙であるので、第3用紙搬送路36より給紙される5枚目の用紙を搬送するにあたり、1度目に画像形成位置30を通過した5枚目の用紙との間に、架空の用紙の搬送方向寸法Y+紙間Xを考慮する必要がない点に着目した。
そこで、画像形成位置30を通過させた5枚目の用紙を、可能な限り第3用紙搬送路36を通して戻し、第3用紙搬送路36より可能な限り速く給紙して、画像形成位置30に再び搬送するようにしている(参照符号P7)。
図6(c)では、5枚目の用紙が両面に画像形成する経路を単独で搬送される時間を、図6(b)のスケジューリングに比べて、紙間Xに相当する時間分縮めることができる。1度目に画像形成位置30を通過する5枚目の用紙の後端と、2度目に画像形成位置30を通過する5枚目の用紙の先端との間の差は、紙間Jとなっている。
さらに、架空の用紙であるので、2部目の1枚目を通常給紙するにあたり、2度目に画像形成位置30を通過する5枚目の用紙との間に、架空の用紙の搬送方向寸法Y+紙間Xを考慮する必要がない点に着目した。
そこで、ここでは、さらに、通常給紙される2部目の1枚目の用紙を、5枚目の用紙の後に紙間X隔てて搬送するようにしている(参照符号P8)。これにより、2部目の1枚目の給紙タイミングを、図6(b)のスケジューリングに比べて、距離L(架空の用紙の搬送方向寸法Y+2つ分の紙間X)に相当する時間分、縮めることができる。
すなわち、図6(c)のスケジューリングにおいては、図6(b)のスケジューリングと同様に、次の部の1枚目、2枚目の用紙の両面に画像を形成する時間を、必ず後処理に当てることを可能にしながら、図6(b)のスケジューリングよりも、トータルで、距離X+Lに相当する時間、1部の画像形成時間を短くすることができる。
一方、図6(d)も、図6(c)と同様に、図6(b)のスケジューリングの、架空の用紙を入れることによる処理時間が長くなるといった不具合の改善を図ったスケジューリングであり、第2シーケンスによるものである。図6(d)では、架空の用紙を1枚目の用紙の後に入れ、その上で、図6(c)と同様に、架空の用紙である点に着目して、画像形成位置30を通過させた1枚目の用紙を、可能な限り第3用紙搬送路36を通して戻して可能な限り速く給紙して、画像形成位置30に再び搬送するようにしている(参照符号P9)。
図6(d)のスケジューリングも図6(c)のスケジューリングと同様に、次の部の1枚目、2枚目の用紙の両面に画像を形成する時間を、必ず後処理に当てることを可能にしながら、架空の用紙を1枚目の後ろに挿入しただけのスケジューリングよりも、トータルで、距離X+Lに相当する時間、1部の画像形成時間を短くすることができる。
但し、図6(d)のスケジューリングの場合、1枚目の用紙を単独で給紙搬送して、両面に画像を形成して排出するようにしているので、1枚目、2枚目の用紙を通常給紙して、1枚目、2枚目の用紙の片面に画像を形成する時間よりも、後処理に利用できる時間は短くなる。
ところで、このようにシーケンスに変更しても、後処理時間が短い場合には、シーケンスを変更することで、逆に、生産性が低下する場合がある。すなわち、変更後のシーケンスでは、各部において必ず、1枚の用紙を単独で給紙搬送して両面画像形成を行わせて排出するようになっている。そのため、各部に必ず、片面画像形成時の用紙1枚当りの画像形成時間と、用紙を単独で給紙搬送して両面画像形成を行わせて排出することによる画像形成時間との差である損失時間Bが発生する。
図7にこのような損失時間Bについて示す。図7において、上の段は、紙間Xの100%のパフォーマンスで片面画像形成可能な周期を示す。片面画像形成と同じ紙間Xの100%のパフォーマンスで両面画像形成可能な場合の周期もこれに同じである。下の段は、1枚で両面画像形成した場合の周期を示している。100%のパフォーマンスで両面画像形成可能な場合であっても、かならず、損失時間Bが発生する。図7の例では、用紙の搬送方向寸法Yに相当する損失時間Bが発生している。
前述したように、両面画像形成ジョブの1部を構成する用紙が奇数枚であっても、2回に1回は、偶数枚用紙と同様に、次の部の1枚目、2枚目の用紙の第1面に画像を形成する時間を、必ず後処理に当てることができるので、後処理時間を確保するために画像形成を停止するのは、2回に1回である。
したがって、この各部に発生する損失時間Bを2倍した値2Bよりも、後処理時間Mが長い場合は、1枚の用紙を単独で給紙搬送して両面画像形成を行わせて排出することによる時間短縮のメリットが有るが、逆に、値2Bよりも後処理時間Mの方が短い場合は、シーケンスを変更しなかった場合よりも1部あたりの所要時間が長くかかるようになり、生産性の低下を招くこととなる。
そこで、本実施形態では、上述したメリット判断部92が、片面画像形成時の用紙1枚当りの画像形成時間と、用紙を1枚のみ給紙して搬送し、両面に画像を形成して単独排紙することによる画像形成時間との差である損失時間Bを2倍した値2Bと、1部の後処理に要する後処理時間Mとを比較し、後処理時間Mが値2Bよりも大きい場合に、画像形成のシーケンスを変更するメリット有と判断し、シーケンス制御部90は、シーケンスの変更を行うようになっている。
図8、図9に、シーケンス制御部90のシーケンスを変更する制御フローを示す。このうち、図8は、原稿画像の読み込み完了時に、1部目より用紙奇数枚の両面画像形成であるかどうかが判断可能な場合のものである。
原稿画像の読み込みが完了して、後処理装置3から後処理時間Mを取得するか、或いはPCU52で後処理時間Mを管理している場合は、後処理時間Mが確定すると、当該フローを開始する。当該フローは、両面画像形成である場合に実施する。
まず、1部を構成する用紙の枚数は奇数枚であるかどうかを判断し(S1)、偶数枚の場合は、シーケンスを変更する必要がないので、当該フローを終了する。
一方、S1で奇数枚であると判断すると、S2に進み、後処理時間Mが損失時間Bを2倍した値である閾値2Bよりも長いか否かを判断し、長いと判断すると、S3に進み、以降、図6(c)にスケジューリングを示したように、部の最後の用紙である場合には、単独で給紙して搬送し、両面画像形成を行って単独で排出する第1シーケンスに変更し、当該フローを終了する。
なお、S3では、図6(d)にそのスケジューリングを示す、部の最初の用紙について、単独で給紙して搬送し、両面画像形成を行って単独で排出する第2シーケンスに変更するようにしてもよい。
一方、図9は、原稿画像の読み込みをしながら、画像形成を開始する機種の場合、1部目の画像形成中は、原稿枚数の読み取りが完了していないため、シーケンスの変更の必要性を判断できない。
1部目を画像形成中に原稿画像の読み込みが完了して、後処理装置3から後処理時間Mを取得するか、或いはPCU52で後処理時間Mを管理している場合は、後処理時間Mが確定すると、当該フローを開始する。
まず、原稿画像の読み込みが完了して状態で1部目を開始した場合は、2部設定以下もしくは片面画像形成であるかを判断する(S11)。ここで2部設定以下であるかどうかを判断するのは、2部設定である場合、用紙が奇数枚であることが確定した後に1部しか画像形成されないので、シーケンスを変更しても効率改善の余地がないためである。このような場合は、シーケンスの変更を実施しない。
S11で2部よりも多いと判断すると、1部を構成する用紙の枚数は奇数枚であるかどうかを判断し(S12)、偶数枚の場合は、シーケンスを変更する必要がないので、当該フローを終了する。
一方、S12で奇数枚であると判断すると、S13に進み、後処理時間Mが損失時間Bを2倍した閾値2Bよりも長いか否かを判断し、長いと判断すると、S14に進み、以降、図6(c)にスケジューリングを示した、部の最後の用紙である場合には、単独で給紙して搬送し、両面画像形成を行って単独で排出する第1シーケンスに変更し、当該フローを終了する。
なお、S3と同様に、S14でも、図6(d)にそのスケジューリングを示す、部の最初の用紙については、単独で給紙して搬送し、両面画像形成を行って単独で排出する第2シーケンスに変更するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態の画像形成システム1では、条件判断部91において、画像形成の条件が、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成であると共に1部を構成する用紙数は奇数で部数は2部以上、かつ、先に排出された前の部の後処理を行うために次の部の画像形成を遅らせる必要があるかどうかを判断し、シーケンス制御部90は、条件判断部91にて、両面画像形成であると共に1部の用紙数は奇数枚で部数は2部以上、かつ、次の部の画像形成を遅らせる必要があると判断されると、前の部の後処理を行っている間も次の部の画像形成を実施し得るように、複数部を連続して両面画像形成する際のシーケンスを変更する。
これにより、前の部(画像形成ジョブ)の後処理時間を確保するために次の部(画像形成ジョブ)の画像形成を遅延させたりすることなく、或いは遅延が必要であってもその時間を可能な限り短くすることができるので、このような画像形成装置より構成された画像形成システムにおいては、画像形成装置のパフォーマンスを無駄にすることなく生産性を向上することができる。
〔実施の形態2〕
本発明のその他の実施形態について図10〜図14に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1で用いた部材と同じ機能を有する部材には同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態の画像形成システム100と前述した実施形態の画像形成システム1との違いは、後処理装置3が付設される画像形成装置101にある。画像形成装置101と画像形成装置2との違いは、第1用紙搬送路31’及び第3用紙搬送路の搬送路長に違いによる両面画像形成時のシーケンスの違いが主な違いであり、凡その構成は同じである。
図11は、上記画像形成装置101の用紙搬送部8における、第1用紙搬送路31’近傍の要部構成を示す図である。画像形成装置101は、前述の図4と図11を比較するとわかるように、第1用紙搬送路31’及び第3用紙搬送路36’が、画像形成装置2のものよりも長くなっており、両面画像形成時、第1用紙搬送路31’及び第3用紙搬送路36’に、合計3枚の用紙を同時に搬送することができる。なお、画像形成装置2において第1用紙搬送路31及び第3用紙搬送路36に同時に搬送できる用紙数は合計2枚であった。
次に、本画像形成システム100における注目すべき構成である、後処理を必要とする両面画像形成時に実施される画像形成のシーケンス変更について説明する。画像形成のシーケンス変更は、画像形成システム1と同様に、両面画像形成であると共に1部を構成する用紙数は奇数枚で部数は2部以上、かつ、前の部の後処理のために次の部の画像形成を遅らせる必要があることが条件であり、さらに、用紙を3枚保持できる本システムでは、1部を構成する用紙枚数が5枚以上の奇数であることも条件となる。
図10に、本実施形態の画像形成システム100における画像形成のシーケンス変更を実施する制御部の機能ブロック図を示す。シーケンス制御部(シーケンス制御手段)98、条件判断部(条件判断手段)97を備えている。これら各部は、実施形態1で示した図5のPCU52及びICU51にて構成される。
条件判断部97は、画像形成条件の情報より、画像形成の条件が、以下に記載する4つの条件をすべて満足するかどうかを判断するものである。つまり、
条件1:用紙の両面に画像を形成する両面画像形成である。
条件2:1つの部を構成する用紙数が5枚以上の奇数枚である。
条件3:部数が2部以上である。
条件4:先に排出された部の後処理を行うために次の部の画像形成を遅らせる必要が ある。
シーケンス制御部98は、条件判断部97にて、条件1〜4の全てが満たされていると判断されると、前の部の後処理を行っている間も次の部の画像形成を実施し得るように、複数部を連続して両面画像形成する際のシーケンスを変更して、用紙の給紙搬送タイミング及び画像の形成順序を変更するものである。
詳細については後述するが、1部目の最初のみ用紙を3枚連続して通常給紙し、給紙した3枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、1枚目と2枚目の用紙には第2面にも画像を順次形成して2枚連続して後処理装置3へ排出する一方、3枚目の用紙は第3用紙搬送路36にて待機させ、2回目の通常給紙からは、部の違いに関わりなく、2枚ずつ連続して通常給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、2枚のうちの1枚目の用紙は待機させていた3枚目の用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して2枚連続して後処理装置3へ排出する一方、2枚のうちの2枚目の用紙は第3用紙搬送路36にて待機させ、次の2枚の用紙を連続して給紙する通常のシーケンスを、第3或いは第4のシーケンスに変更する。
第3シーケンスは、1部目の最初のみ用紙を3枚連続して通常給紙し、給紙した3枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、1枚目と2枚目の用紙には第2面にも画像を順次形成して2枚連続して後処理装置3へ排出する一方、3枚目の用紙は第3用紙搬送路36にて待機させ、2回目の通常給紙からは、2枚ずつ連続して通常給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を形成し、2枚のうちの1枚目の用紙は待機させていた3枚目の用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して2枚連続して後処理装置3へ排出する一方、2枚のうちの2枚目の用紙は第3用紙搬送路36にて待機させ、次の2枚の用紙を通常給紙し、最後の用紙を通常給紙すると、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、2枚のうちの1枚目の用紙は第3用紙搬送路36に待機させていた用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、2枚目にあたる最後の用紙は第3用紙搬送路36に待機させ、次は用紙を1枚のみ通常給紙し、給紙した1枚の用紙の第1面に画像を形成した後第3用紙搬送路36に待機させ、先に待機させていた部の最後の用紙のみ単独で搬送して第2面に画像を形成して1枚のみ後処理装置3へ排出し、以降は、再び2枚ずつ連続して通常給紙するものである。
このような第3シーケンスによれば、次の部の2枚目及び3枚目の用紙の第1面に画像を形成する期間を前の部の後処理に当てることができる。
また、第4シーケンスは、各部において最初のみ用紙を3枚連続して通常給紙し、給紙した3枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、1枚目と2枚目の用紙には第2面にも画像を順次形成して2枚連続して後処理装置3へ排出する一方、3枚目の用紙は第3用紙搬送路36にて待機させ、2回目の通常給紙からは、2枚ずつ連続して通常給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を形成し、2枚のうちの1枚目の用紙は待機させていた3枚目の用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して2枚連続して後処理装置3へ排出する一方、2枚のうちの2枚目の用紙は第3用紙搬送路36にて待機させ、次の2枚の用紙を通常給紙し、部の最後の用紙を通常給紙すると、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、2枚目である最後の用紙を第3用紙搬送路36に待機させることなく、1枚目及び2枚目の用紙を副搬送路に待機させていた用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して3枚連続して後処理装置3へ排出するものである。
このような第4シーケンスによれば、次の部の1枚目、2枚目、及び3枚目の用紙の第1面に画像を形成する期間を前の部の後処理に当てることができる。
本実施形態でも、シーケンス制御部98は、給紙搬送タイミング調整部(給紙搬送タイミング調整手段)93、画像形成順序調整部(画像形成順序調整手段)94を備えている。
給紙搬送タイミング調整部93、シーケンスを第4或いは第5シーケンスへ変更する必要性を判断すると、第4或いは第5シーケンスに従って用紙が給紙搬送されるように、用紙の給紙搬送のタイミングを調整して、用紙搬送部負荷機器59の動作を制御するものである。
画像形成順序調整部94は、シーケンスを第4或いは第5シーケンスへ変更する必要性を判断すると、第4或いは第5シーケンスに従って、画像形成がなされるように画像の順序を調整して、画像形成部負荷機器58を制御するものである。
次に、図12(a)〜図12(d)を用いて、通常のシーケンスによる画像形成スケジューリング、及び第1及び第2のシーケンスの画像形成スケジューリングについて説明する。
図12(a)〜図12(d)は、本実施形態の画像形成システム100において、A4サイズの用紙5枚の両面に画像形成するジョブ(両面原稿5枚、或いは片面原稿10枚の両面指定)を2部以上実施する場合の、4タイプの画像形成スケジューリングを示している。用紙は、その短手方向を搬送方向とした、横送りで搬送される。
図12(a)〜図12(d)においも、横方向の長さは時間経過を示し、上の段が通常給紙、下の段が第3用紙搬送路36からの給紙及び後処理装置3への排紙を示している。また、□が、横送りされるA4サイズの用紙を表し、□内の数字は、原稿の順番を示し、□内の「表」「裏」の文字が、両面原稿の表面と裏面のどちらの画像が用紙に形成されるかを表している点などは、図6(a)〜図6(d)と同様である。
まず、図12(a)であるが、これは、通常のシーケンスによる画像形成スケジューリングである。これによると、1部目については、1枚目〜3枚目の用紙が連続して通常給紙される。1度目に画像形成位置30を通過する際に、1枚目の用紙には原稿1枚目の裏面画像が形成され、続く2枚目の用紙には、原稿2枚目の裏面画像が形成され、3枚目の用紙には、原稿3枚目の裏面画像が形成される。
ここで、各用紙間は、それぞれ所定の距離Xだけ隔て搬送される。本画像形成装置101も、例えば、A4横送りで1分間に110枚の用紙の片面に画像を形成して排出する能力を有しており、その場合の紙間がXとなる。図12(a)〜12(d)は全て、画像形成装置101が、両面画像形成にて、A4横送りで1分間に110枚の用紙の片面に画像を形成して排出する、片面画像形成と同じ100%のパフォーマンスで駆動している状態を表している。なお、紙間Xの場合、レジストローラ32が、用紙の搬送を停止させるのは瞬間的なものである。
一方、裏面画像が形成された1枚目、2枚目の用紙は、順に第3用紙搬送路36に送られ、第3用紙搬送路36から給紙され、1度目に画像形成位置30を通過している3枚目の用紙の後に紙間Xを隔てて付けられ、再び画像形成位置30へと搬送される。そして、2度目に画像形成位置30を通過する際に、1枚目の用紙には原稿1枚目の表面画像が形成され、2枚目の用紙には原稿2枚目の表面画像が形成され、後処理装置3へ連続して排紙される。
一方、3枚目の用紙は、第3用紙搬送路36にて待機し、2度目に画像形成位置30を通過する2枚目の用紙の後には、紙間Xを隔てて、通常給紙された4枚目、5枚目の用紙が搬送される。4枚目の用紙には、1度目に画像形成位置30を通過する際に原稿4枚目の裏面画像が形成され、5枚目の用紙には、原稿5枚目の裏面画像が形成される。
第3用紙搬送路36にて待機さていた3枚目の用紙は、この1度目に画像形成位置30を通過する5枚目の用紙の後に、紙間Xを隔てて搬送され、2度目に画像形成位置30を通過する際に原稿3枚目の表面画像が形成され、後処理装置3へ排出される。3枚目の用紙と、先に排紙された2枚目の用紙との紙間は、用紙2枚分の搬送方向寸法Yに3つ分の距離Xを加算した距離Zとなる。
そして、3枚目の用紙の後には、4枚目の用紙が、紙間Xを隔てて搬送される。4枚目の用紙には、2度目に画像形成位置30を通過する際に原稿4枚目の表面画像が形成され、3枚目の用紙に後に続けて連続排紙される。一方、4枚目に続けて連続して通常給紙された5枚目の用紙が、第3用紙搬送路36に待機となり、4枚目の用紙の後には、2部目の1枚目、2枚目の用紙が連続して通常給紙されて搬送される。
2部目の1枚目の用紙、2枚目の用紙には、1度目に画像形成位置30を通過する際に、原稿1枚目、2枚目の各裏面画像が形成され、第3用紙搬送路36にて待機さていた5枚目の用紙は、この1度目に画像形成位置30を通過する2枚目の用紙の後に、紙間Xを隔てて搬送され、2度目に画像形成位置30を通過する際に原稿5枚目の表面画像が形成され、後処理装置3へ排出される。
そして、1部目の最後の用紙である5枚目の用紙が後処理装置3へ排紙されると、後処理装置3は、これら5枚の用紙に対して後処理を実行する(参照符号P10)。1部目に後処理を行っている間、原稿1枚目の裏面画像が形成された2部目の1枚目、2枚目の各用紙は、第3用紙搬送路36内で待機し、1部目の後処理が終了するまで、用紙の給紙、搬送は停止される。まお、このような用紙の停止は、1枚目の用紙については、レジストローラ32にて行われ、2枚目の用紙については、その他の搬送ローラにて行われる。
レジストローラ32は、例えば、1部目の後処理が終了して後処理装置3が2部目の用紙を受入可能になった時点で、2部目の1枚目の用紙が後処理装置3に排出されるタイミングで、2部目の1枚目の用紙の搬送を再開する。
図12(a)のスケジューリングにおいては、後処理のために必要な紙間Hを、用紙2枚分の画像形成時間に相当する、前述の紙間Zと同じ距離の場合を例示している。
搬送が再開された2部目の1枚目の用紙には、2度目に画像形成位置30を通過する際に、原稿1枚目の表面画像が形成され、その後、後処理装置3へ排出される。1枚目の用紙と連続して給紙された2枚目の用紙は、第3用紙搬送路36にて待機され、2度目に画像形成位置30を通過する1枚目の用紙の後には、続いて通常給紙された2部目の3枚目、4枚目の用紙が搬送される。
そして、2部目と3部目との境を見ると分かるように、1部を構成する用紙数が奇数枚であっても、2部目の場合は、最後の用紙である5枚目の用紙は、3部目の1枚目の用紙と連続して給紙され、第3用紙搬送路36に待機することなく、2部目の4枚目の用紙と一緒に連続して排出されるので、3部目との間に自ずと、前述した紙間Zが確保される(参照符号P11)。したがって、2部目の後処理は、この紙間Zを利用して行うことができ、画像形成装置101は、2部目の後処理のために、3部目の画像形成を停止することはない(参照符号P12)。
なお、図12(a)では想定していないが、後処理時間が、紙間Zに相当する、用紙2枚を排出するのにかかる時間(用紙2枚分の片面画像形成時間)よりも長い場合は、3部目の1枚目の用紙を通常給紙するタイミングを、用紙2枚分の片面画像形成時間よりも長い分だけ、遅らせて、紙間をさらに広げる必要はある。
このように、通常のシーケンスでは、後処理の必要な両面画像形成ジョブを複数部処理するにおいて、1部を構成する用紙枚数が5枚以上の奇数枚である場合、2部目と3部目のように、2回に1回は、次の部の2枚目、3枚目の用紙の両面に画像を形成する時間を、後処理に当てることができる。しかしながら、1部目と2部目のように、2回に1回は必ず、後処理の時間を確保するために用紙の搬送を停止させる必要がある。そのため、後処理装置3を付設して画像形成システム100を構成した場合には、画像形成装置101の能力を最大限に生かすことができず、生産性が低くなる。
なお、後処理の必要な両面画像形成ジョブを複数部処理するにおいても、1部を構成する用紙枚数が偶数枚である場合は、次の部の2枚目、3枚目の用紙の第1面に画像を形成する時間を、必ず後処理に当てることができる。したがって、後処理時間が、用紙2枚分の片面画像形成時間よりも長くない限り、画像形成システム100は画像形成装置101の能力を無駄にすることはない。
本願発明者は、このような後処理の必要な両面画像形成ジョブを複数部処理するにおいて、1部を構成する用紙枚数が5枚以上の奇数枚である場合の画像形成システム100の生産性を上げるべく鋭意検討を行い、図12(b)〜図12(d)に示す3タイプの画像形成スケジューリングを考え出した。
図12(b)は、最初に考えたスケジューリングである。これにおいては、1部目の5枚目の用紙の後に、架空の用紙を入れて偶数枚としている。なお、架空の用紙を入れるとは、架空の用紙に対して、給紙、及び画像形成は行わないものの、恰も用紙が存在し、その両面に画像が形成されたとして、用紙の給紙搬送タイミング、及び画像形成順序を制御することである。
これにより、1部を構成する用紙枚数が6枚の両面画像形成ジョブを複数部処理する場合と同じスケジューリングとなる。
確かに、これにおいては、1部を構成する用紙枚数が偶数枚のように処理することで、2部目の2枚目、3枚目の用紙の片面に画像を形成する時間を、必ず後処理に当てることができる(参照符号P13、P14)。
しかしながら、この場合、3部目の2枚目の用紙が通常給紙されるタイミングを、図12(a)の3部目の2枚目の用紙が通常給紙されるタイミングと比較すると分かるように、用紙2枚の片面に画像形成を施す時間分だけ遅れてしまう。これは、架空の用紙を入れたために、1部あたりの画像形成時間が長くなったためである。
図12(c)は、図12(b)のスケジューリングの、架空の用紙を入れることによる処理時間が長くなるといった不具合の改善を図ったスケジューリングであり、第3シーケンスによるものである。
これにおいては、まず、6枚目の用紙が架空の用紙であるので、2部目の1枚目の用紙を通常給紙するタイミングを、第3用紙搬送路36より給紙されて2度目に画像形成位置30を通過する4枚目の用紙の後に、紙間Xを隔てて搬送されるように早めている(参照符号P15)。そして、この後に第3用紙搬送路36にて待機させていた1部目の5枚目の用紙を、紙間Xを隔てて搬送し、2度目に画像形成位置30を通過する際に原稿5枚目の表面画像を形成して排出する。
さらに、第3用紙搬送路36より給紙される6枚目の用紙が架空の用紙であるので、次に通常給紙される2部目の2枚目、3枚目の用紙の給紙タイミングも、第3用紙搬送路36より給紙されて2度目に画像形成位置30を通過する5枚目の用紙の後に、紙間Xを隔てて搬送されるように早めている(参照符号P16)。
これにより、前の部の後処理を、1部を構成する用紙枚数が偶数枚の場合と同様に、次の部の2枚目、3枚目の片面に画像を形成している時間を利用して実施することができる。しかも、図12(a)及び図12(c)における、3部目の2枚目の用紙が通常給紙されるタイミングを比較すると分かるように、用紙2枚の片面に画像形成を施す時間分、処理時間を短くすることができる。
図12(d)も、図12(c)と同様に、図12(b)のスケジューリングの、架空の用紙を入れることによる処理時間が長くなるといった不具合の改善を図ったスケジューリングであり、第4シーケンスによるものである。
図12(c)のスケジューリングでは、連続して排紙される3枚目、4枚目の後には、2部目の1枚目の用紙を通常給紙し、この後に、第3用紙搬送路36に待機させていた5枚目の用紙を搬送して、排出するようにしていたが、図12(d)では、連続して排紙される3枚目、4枚目の後に、第3用紙搬送路36に待機させていた5枚目の用紙を搬送して(参照符号P17)、3枚連続して排出する。そして、必ず部の最初において、1枚目〜3枚目の用紙を3枚連続して給紙する(参照符号P18,P19)。
これによれば、前の部の後処理を、次の部の1枚目、2枚目、及び3枚目の3枚の用紙の片面に画像を形成している時間を利用して実施できる。しかも、図12(a)及び図12(d)における、3部目の2枚目の用紙が通常給紙されるタイミングを比較すると分かるように、用紙2枚の片面に画像形成を施す時間分、処理時間を短くすることができる。
なお、短縮できる時間は、図12(c)の第3スケジューリングと同じである。
図13、図14に、シーケンス制御部98のシーケンスを変更する制御フローを示す。このうち、図13は、原稿画像の読み込み完了時に、1部目より用紙奇数枚の両面画像形成であるかどうかが判断可能な場合のものである。
原稿画像の読み込みが完了して、後処理装置3から後処理時間Mを取得するか、或いはPCU52で後処理時間Mを管理している場合は、後処理時間Mが確定すると、当該フローを開始する。当該フローは、両面画像形成である場合に実施する。
まず、1部を構成する用紙の枚数は5枚以上の奇数枚であるかどうかを判断し(S21)、偶数枚の場合、及び奇数枚であっても5枚未満の場合は、シーケンスを変更する必要がないので、当該フローを終了する。
一方、S21で5枚以上の奇数枚であると判断すると、S22に進み、以降、図12(c)にそのスケジューリングを示した第3シーケンスに変更し、当該フローを終了する。
なお、S22では、図12(d)にそのスケジューリングを示した第4シーケンスに変更するようにしてもよい。
一方、図14は、原稿画像の読み込みをしながら、画像形成を開始する機種の場合、1部目の画像形成中は、原稿枚数の読み取りが完了していないため、シーケンスの変更の必要性を判断できない。
1部目を画像形成中に原稿画像の読み込みが完了して、後処理装置3から後処理時間Mを取得するか、或いはPCU52で後処理時間Mを管理している場合は、後処理時間Mが確定すると、当該フローを開始する。
まず、原稿画像の読み込みが完了して状態で1部目を開始した場合は、2部設定以下もしくは片面画像形成であるかを判断する(S31)。ここで2部設定以下であるかどうかを判断するのは、2部設定である場合、用紙が奇数枚であることが確定した後に1部しか画像形成されないので、シーケンスを変更しても効率改善の余地がないためである。このような場合は、シーケンスの変更を実施しない。
S31で2部よりも多いと判断すると、1部を構成する用紙の枚数は5以上の奇数枚であるかどうかを判断し(S32)、偶数枚の場合、及び奇数枚であっても5枚未満の場合は、シーケンスを変更する必要がないので、当該フローを終了する。
一方、S32で5枚以上の奇数枚であると判断すると、S33に進み、以降、図12(c)にそのスケジューリングを示した第3シーケンスに変更し、当該フローを終了する。
なお、S22と同様に、S33でも、図12(d)にそのスケジューリングを示した第4シーケンスに変更するようにしてもよい。
最後に、画像形成システム1,100の各ブロック、特にシーケンス制御部90,98、メリット判断部92、条件判断部91,97は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、画像形成システム1,100は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像形成システム1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記画像形成システム1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像形成システム1,100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の実施の一形態を示すもので、画像形成システムにおける画像形成のシーケンス変更を実現する機能ブロック図である。 上記画像形成システムの構成を示す図面である。 上記画像形成システムに備えられた後処理装置の構成を示す図面である。 上記画像形成システムにおける画像形成装置の用紙搬送部の搬送路構成を示す図面である。 上記画像形成システムにおける画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。 図6(a)〜図6(d)は共に上記画像形成システムにおける、画像形成スケジューリングを示すタイミングチャートである。 100%のパフォーマンスで両面画像形成可能な場合に、用紙を単独で両面画像形成することで発生する損失時間を示す図面であり、上の段は、紙間Xの100%のパフォーマンスで片面画像形成可能な周期を示し、下の段は、1枚で両面画像形成した場合の周期を示している。 上記画像形成システムにおける画像形成のシーケンスを変更する制御フローを示す図面である。 上記画像形成システムにおける画像形成のシーケンスを変更する別の制御フローを示す図面である。 本発明の実施のその他の形態を示すもので、画像形成システムにおける画像形成のシーケンス変更を実現する機能ブロック図である。 上記他の画像形成システムにおける画像形成装置の用紙搬送部の搬送路構成を示す図面である。 図12(a)〜図12(d)は共に上記他の画像形成システムにおける、画像形成スケジューリングを示すタイミングチャートである。 上記他の画像形成システムにおける画像形成のシーケンスを変更する制御フローを示す図面である。 上記他の画像形成システムにおける画像形成のシーケンスを変更する別の制御フローを示す図面である。
符号の説明
1,100 画像形成システム
2,101 画像形成装置
3 後処理装置
31 第1用紙搬送路(主搬送路)
36 第3用紙搬送路(副搬送路)
90,98 シーケンス制御部(シーケンス制御手段)
91,97 条件判断部(条件判断手段)
92 メリット判断部(メリット判断手段)
93 給紙搬送タイミング調整部(給紙搬送タイミング調整手段)
94 画像形成順序調整部(画像形成順序調整手段)

Claims (9)

  1. 用紙が収納された給紙部、用紙に画像形成を行う画像形成部、画像形成が行われた用紙を装置外部に排出する排出部、給紙部から画像形成部を経由し用紙を排出部へ導く主搬送路、及び主搬送路の排出部の上流側から、画像形成部の上流側に用紙の一方の面に画像形成が完了した用紙を導く副搬送路を備え、排出部から排出された用紙に後処理を施す後処理装置が付設されることで画像形成システムを構成する画像形成装置において、
    画像形成の条件が、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成であると共に1部を構成する用紙数は奇数で部数は2部以上、かつ、先に排出された前の部の後処理を行うために次の部の画像形成を遅らせる必要があるかどうかを判断する条件判断手段と、
    前記条件判断手段にて、両面画像形成であると共に1部の用紙数は奇数枚で部数は2部以上、かつ、次の部の画像形成を遅らせる必要があると判断されると、前の部の後処理を行っている間も次の部の画像形成を実施し得るように、複数部を連続して両面画像形成する際のシーケンスを変更するシーケンス制御手段とが備えられ、
    前記シーケンス制御手段は、部の違いに関わりなく、給紙部より用紙を2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成した後、当該2枚の用紙の第2面に画像を順次形成して2枚連続して排出し、次の2枚の用紙を連続して給紙する通常のシーケンスを、
    部の最後の用紙を検出するまでは、用紙を2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成した後、当該2枚の用紙の第2面に画像を順次形成して2枚連続して排出し、次の2枚の用紙を連続して給紙し、部の最後の用紙については、給紙部より1枚のみ給紙し、給紙した1枚の用紙の第1面に画像を形成した後、続けて当該用紙の第2面にも画像を形成して1枚のみ排出する第1シーケンスに変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 用紙が収納された給紙部、用紙に画像形成を行う画像形成部、画像形成が行われた用紙を装置外部に排出する排出部、給紙部から画像形成部を経由し用紙を排出部へ導く主搬送路、及び主搬送路の排出部の上流側から、画像形成部の上流側に用紙の一方の面に画像形成が完了した用紙を導く副搬送路を備え、排出部から排出された用紙に後処理を施す後処理装置が付設されることで画像形成システムを構成する画像形成装置において、
    画像形成の条件が、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成であると共に1部を構成する用紙数は奇数で部数は2部以上、かつ、先に排出された前の部の後処理を行うために次の部の画像形成を遅らせる必要があるかどうかを判断する条件判断手段と、
    前記条件判断手段にて、両面画像形成であると共に1部の用紙数は奇数枚で部数は2部以上、かつ、次の部の画像形成を遅らせる必要があると判断されると、前の部の後処理を行っている間も次の部の画像形成を実施し得るように、複数部を連続して両面画像形成する際のシーケンスを変更するシーケンス制御手段とが備えられ、
    前記シーケンス制御手段は、部の違いに関わりなく、給紙部より用紙を2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成した後、当該2枚の用紙の第2面に画像を順次形成して2枚連続して排出し、次の2枚の用紙を連続して給紙する通常のシーケンスを、
    部の最初の用紙については、給紙部より1枚のみ給紙し、給紙した1枚の用紙の第1面に画像を形成した後、続けて当該用紙の第2面にも画像を形成して1枚のみ排出し、その後は、次の部の最初の用紙を検出するまで、用紙を2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成した後、当該2枚の用紙の第2面に画像を順次形成して2枚連続して排出し、次の2枚の用紙を連続して給紙する第2シーケンスに変更することを特徴とする画像形成装置。
  3. 用紙の片面に画像を形成する片面画像形成時の用紙1枚当りの画像形成時間と、用紙を1枚のみ給紙して搬送し、両面に画像を形成して単独排紙することによる画像形成時間との差である損失時間を2倍した値と、1部の後処理に要する後処理時間とを比較してメリットの有無を判断するメリット判断手段を備え、
    前記シーケンス制御手段は、メリット判断手段にてメリット有りと判断された場合に、シーケンスの変更を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 用紙が収納された給紙部、用紙に画像形成を行う画像形成部、画像形成が行われた用紙を装置外部に排出する排出部、給紙部から画像形成部を経由し用紙を排出部へ導く主搬送路、及び主搬送路の排出部の上流側から、画像形成部の上流側に用紙の一方の面に画像形成が完了した用紙を導く副搬送路を備え、排出部から排出された用紙に後処理を施す後処理装置が付設されることで画像形成システムを構成する画像形成装置において、
    画像形成の条件が、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成であると共に1部を構成する用紙数は奇数で部数は2部以上、かつ、先に排出された前の部の後処理を行うために次の部の画像形成を遅らせる必要があるかどうかを判断する条件判断手段と、
    前記条件判断手段にて、両面画像形成であると共に1部の用紙数は奇数枚で部数は2部以上、かつ、次の部の画像形成を遅らせる必要があると判断されると、前の部の後処理を行っている間も次の部の画像形成を実施し得るように、複数部を連続して両面画像形成する際のシーケンスを変更するシーケンス制御手段とが備えられ、
    前記条件判断手段は、1部を構成する用紙数が5以上の奇数であるかどうかも判断するようになっており、前記条件判断手段にて、5以上の奇数であると判断されると、
    前記シーケンス制御手段は、1部目の最初のみ給紙部より用紙を3枚連続して給紙し、給紙した3枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、1枚目と2枚目の用紙には第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、3枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、2回目の給紙からは、部の違いに関わりなく、2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、2枚のうちの1枚目の用紙は待機させていた3枚目の用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、2枚のうちの2枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、次の2枚の用紙を連続して給紙する通常のシーケンスを、
    1部目の最初のみ給紙部より用紙を3枚連続して給紙し、給紙した3枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、1枚目と2枚目の用紙には第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、3枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、2回目の給紙からは、2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を形成し、2枚のうちの1枚目の用紙は待機させていた3枚目の用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、2枚のうちの2枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、次の2枚の用紙を給紙し、給紙部より部の最後の用紙を給紙すると、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、2枚のうちの1枚目の用紙は副搬送路に待機させていた用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、最後の用紙は副搬送路に待機させ、次は給紙部より用紙を1枚のみ給紙し、給紙した1枚の用紙の第1面に画像を形成した後副搬送路に待機させ、先に待機させていた部の最後の用紙のみ単独で搬送して第2面に画像を形成して1枚のみ排出し、以降は、再び2枚ずつ連続して給紙する第3シーケンスに変更することを特徴とする画像形成装置。
  5. 用紙が収納された給紙部、用紙に画像形成を行う画像形成部、画像形成が行われた用紙を装置外部に排出する排出部、給紙部から画像形成部を経由し用紙を排出部へ導く主搬送路、及び主搬送路の排出部の上流側から、画像形成部の上流側に用紙の一方の面に画像形成が完了した用紙を導く副搬送路を備え、排出部から排出された用紙に後処理を施す後処理装置が付設されることで画像形成システムを構成する画像形成装置において、
    画像形成の条件が、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成であると共に1部を構成する用紙数は奇数で部数は2部以上、かつ、先に排出された前の部の後処理を行うために次の部の画像形成を遅らせる必要があるかどうかを判断する条件判断手段と、
    前記条件判断手段にて、両面画像形成であると共に1部の用紙数は奇数枚で部数は2部以上、かつ、次の部の画像形成を遅らせる必要があると判断されると、前の部の後処理を行っている間も次の部の画像形成を実施し得るように、複数部を連続して両面画像形成する際のシーケンスを変更するシーケンス制御手段とが備えられ、
    前記条件判断手段は、1部を構成する用紙数が5以上の奇数であるかどうかも判断するようになっており、前記条件判断手段にて、5以上の奇数であると判断されると、
    前記シーケンス制御手段は、1部目の最初のみ給紙部より用紙を3枚連続して給紙し、給紙した3枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、1枚目と2枚目の用紙には第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、3枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、2回目の給紙からは、部の違いに関わりなく、2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、2枚のうちの1枚目の用紙は待機させていた3枚目の用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、2枚のうちの2枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、次の2枚の用紙を連続して給紙する通常のシーケンスを、
    各部において最初のみ給紙部より用紙を3枚連続して給紙し、給紙した3枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、1枚目と2枚目の用紙には第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、3枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、2回目の給紙からは、2枚ずつ連続して給紙し、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を形成し、2枚のうちの1枚目の用紙は待機させていた3枚目の用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して2枚連続して排出する一方、2枚のうちの2枚目の用紙は副搬送路にて待機させ、次の2枚の用紙を給紙し、給紙部より部の最後の用紙を給紙すると、給紙した2枚の用紙の第1面に画像を順次形成し、2枚目である最後の用紙を副搬送路に待機させることなく、1枚目及び2枚目の用紙は副搬送路に待機させていた用紙の後に付けて搬送して第2面にも画像を順次形成して3枚連続して排出する第4のシーケンスに変更することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記シーケンス制御手段は、主搬送路及び副搬送路における用紙搬送機構を制御して、用紙の搬送給紙タイミングを調整する給紙搬送タイミング調整手段と、
    画像形成部を制御して画像形成を行う画像の形成順序を調整する画像形成順序調整手段とを含むことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成装置と、排出部から排出された用紙に後処理を施す後処理装置とを備えることを特徴とする画像形成システム。
  8. 請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成装置における各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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