JP4460932B2 - 非接触型情報記録媒体の検査方法及びエンコード方法、検査装置及びエンコード装置、並びにこれらに用いられるシート - Google Patents

非接触型情報記録媒体の検査方法及びエンコード方法、検査装置及びエンコード装置、並びにこれらに用いられるシート Download PDF

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本発明は、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型情報記録媒体の検査方法及びエンコード方法、検査装置及びエンコード装置、並びにこれらに用いられるシートに関し、特に、直線偏波を用いて送受信を行う非接触型情報記録媒体の検査方法及びエンコード方法、検査装置及びエンコード装置、並びにこれらに用いられるシートに関する。
近年、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等が行われている。また、商品等に貼付されるラベルやタグに情報を記録し、このラベルやタグを用いての商品等の管理も行われている。
このようなカードやラベル、あるいはタグを用いた情報管理においては、カードやラベル、あるいはタグに対して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うことが可能なICが搭載された非接触型ICカードや非接触型ICラベル、あるいは非接触型ICタグがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
図4は、一般的な非接触型ICラベルの一構成例を示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本例における非接触型ICラベルは図4に示すように、樹脂や紙等からなるベース基材3上に、互いに直列に並ぶように所定の間隔を有して形成された2つの帯状の導電領域2a,2bからなるアンテナ部2が形成されており、この2つの導電領域2a,2bに接続されるように、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ1が搭載され、さらに、ベース基材3のICチップ1が搭載された面と反対側の面には粘着剤4が塗布されて構成されている。
上記のように構成された非接触型ICラベル100においては、粘着剤4によって物品等に貼付され、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ部2に電流が流れ、この電流がICチップ1に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ1に情報が書き込まれたり、ICチップ1に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。そのため、製品出荷時に、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な距離が規定の値を満たしているかどうかの検査が行われている。
以下に、上述した非接触型ICラベル100の検査方法について説明する。
図5は、図4に示した非接触型ICラベル100の従来の検査方法を説明するための図である。
図4に示したような非接触型ICラベル100の検査を行う場合は、図5に示すように、非接触型ICラベル100が連続シート140に剥離可能に貼付された状態で、この連続シート140を搬送系110によって搬送しながら、検査部120によって検査を行う。検査部120には、搬送系110によって搬送されてくる連続シート140に貼付された非接触型ICラベル100に対向するようなアンテナ130が設けられており、このアンテナ130を介して非接触型ICラベル100に検査部120から検査用の情報を送信し、それに対する情報を非接触型ICラベル100から読み出すことによって、非接触型ICラベル100の検査を行う。
ここで、上述したような検査方法においては、連続シート140上における非接触型ICラベル100の配置間隔が狭い場合、隣接する非接触型ICラベル100どうしで通信エリアが重複し、それにより、検査対象となる非接触型ICラベル100のみではなく、それに隣接する非接触型ICラベル100に対しても上述したような情報の送信及び読み出しが同時に行われてしまい、検査対象となる非接触型ICラベル100が不良品であるにも関わらず、良品であると判定されてしまう虞れがある。
そこで、開口部が形成されたシールド部材を、この開口部を介して検査対象となる非接触型ICラベル100のみがアンテナ130に対向するように連続シート140と検査部120との間に介在させ、それにより、検査部120のアンテナ130から送信された情報を検査対象以外の非接触型ICラベル100にて受信できなくし、検査対象の非接触型ICラベルのみの検査を行う技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−76947号公報
しかしながら、上述したように開口部が形成されたシールド部材を用いて非接触型ICラベル等の非接触型情報記録媒体の検査を行う場合、シールド部材を設けることにより検査装置の機構が複雑になってしまうとともにコストアップが生じてしまうという問題点がある。また、検査対象の非接触型情報記録媒体のみが開口部を介して検査部のアンテナと対向するように非接触型情報記録媒体とシールド部材との相対位置を精細に設定しなければならないという問題点がある。また、非接触型情報記録媒体とシールド部材との相対位置が正確に設定された場合においても、シールド部材にて電波が反射し、それにより、検査対象の非接触型情報記録媒体の通信エリアが変化してしまい、非接触型情報記録媒体の通信距離を正確に測定することができないという問題点がある。
また、図4に示したように非接触型情報記録媒体のアンテナ部がダイポールアンテナである場合、図5に示したようにアンテナ部が互いに並列になるように連続シート上に貼付されると、シールド部材を設けたとしても、アンテナ部の指向性によって、隣接する非接触型情報記録媒体どうしが干渉し合い、検査対象の非接触型情報記録媒体の通信距離を正確に測定することができなくなってしまう虞れがある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、シールド部材を用いることなく、かつ、隣接する非接触型情報記録媒体どうしの干渉を抑制して非接触型情報記録媒体の検査を行うことができる非接触型情報記録媒体の検査方法、検査装置及びこれに用いられるシートを提供することを目的とする。
また、シールド部材を用いることなく、かつ、隣接する非接触型情報記録媒体どうしの干渉を抑制して非接触型情報記録媒体に対する情報の書き込みを行うことができる非接触情報記録媒体のエンコード方法、エンコード装置及びこれに用いられるシートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
非接触型情報記録媒体を連続的に順次搬送しながら、偏波面が、検査対象の非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面と平行となる直線偏波を用いて検査を行う非接触型情報記録媒体の検査方法であって、
検査対象の非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面に対して、当該非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面が約90度異なる方向に向くように前記非接触型情報記録媒体を搬送する。
また、非接触型情報記録媒体を連続的に順次搬送する搬送手段と、直線偏波の偏波面が、検査対象の非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面と平行になるように設けられ、前記非接触型情報記録媒体に対して電波を送受信することにより当該非接触型情報記録媒体の検査を行う検査手段とを少なくとも有してなる検査装置において、
前記搬送手段は、検査対象の非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面が、前記検査手段における直線偏波の偏波面に対して約90度異なる方向に向くように前記非接触型情報記録媒体を搬送することを特徴とする。
また、前記検査装置に用いられるシートであって、
前記非接触型情報記録媒体が、当該非接触型情報記録媒体の電波の進行方向が前記搬送手段における搬送方向に対して垂直となるように連続的に貼付されている。
また、非接触型情報記録媒体を連続的に順次搬送しながら、偏波面が、エンコード対象の非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面と平行となる直線偏波を用いて情報の書き込みを行う非接触型情報記録媒体のエンコード方法であって、
エンコード対象の非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面に対して、当該非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面が約90度異なる方向に向くように前記非接触型情報記録媒体を搬送する。
また、非接触型情報記録媒体を連続的に順次搬送する搬送手段と、直線偏波の偏波面が、エンコード対象の非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面と平行になるように設けられ、前記非接触型情報記録媒体に対して電波を送信することにより当該非接触型情報記録媒体に対して情報の書き込み行う書込手段とを少なくとも有してなるエンコード装置において、
前記搬送手段は、エンコード対象の非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面が、前記書込手段における直線偏波の偏波面に対して約90度異なる方向に向くように前記非接触型情報記録媒体を搬送することを特徴とする。
また、前記エンコード装置に用いられるシートであって、
前記非接触型情報記録媒体が、当該非接触型情報記録媒体の電波の進行方向が前記搬送手段における搬送方向に対して垂直となるように連続的に貼付されている。
上記のように構成された本発明においては、非接触型情報記録媒体が連続的に順次搬送され、検査対象の非接触型情報記録媒体の検査が行われる。この際、検査対象の非接触型情報記録媒体の偏波面に対して平行な偏波面を有する電波を用いて検査を行うことになるが、検査対象の非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体においては、その偏波面が、検査対象の非接触型情報記録媒体の偏波面に対して約90度異なる方向に向くように搬送される。このため、検査対象の非接触型情報記録媒体の偏波面は、検査のための電波の偏波面に対して約90度異なる方向を向くことになり、検査対象の非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体においては、検査のための電波が受信できない状態となる。また、検査対象となる非接触型情報記録媒体の偏波面と、検査対象の非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体の偏波面とが互いに約90度異なる方向を向いていることにより、検査対象となる非接触型情報記録媒体と、検査対象の非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体とが互いに干渉し合うことがなくなる。
これにより、シールド部材を用いることなく、かつ、隣接する非接触型情報記録媒体どうしの干渉を抑制して非接触型情報記録媒体の検査を行うことができるようになる。
また、非接触型情報記録媒体が連続的に順次搬送され、エンコード対象の非接触型情報記録媒体に対する情報の書き込みが行われる場合は、エンコード対象の非接触型情報記録媒体の偏波面に対して平行な偏波面を有する電波を用いて情報の書き込みを行うことになるが、エンコード対象の非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体においては、その偏波面が、エンコード対象の非接触型情報記録媒体の偏波面に対して約90度異なる方向に向くように搬送される。このため、エンコード対象の非接触型情報記録媒体の偏波面は、情報の書き込みのための電波の偏波面に対して約90度異なる方向を向くことになり、エンコード対象の非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体においては、情報の書き込みのための電波が受信できない状態となる。また、エンコード対象となる非接触型情報記録媒体の偏波面と、エンコード対象の非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体の偏波面とが互いに約90度異なる方向を向いていることにより、エンコード対象となる非接触型情報記録媒体と、エンコード対象の非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体とが互いに干渉し合うことがなくなる。
これにより、シールド部材を用いることなく、かつ、隣接する非接触型情報記録媒体どうしの干渉を抑制して非接触型情報記録媒体に対する情報の書き込みを行うことができるようになる。
以上説明したように本発明においては、検査対象の非接触型情報記録媒体の偏波面に対して、当該非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体の偏波面が約90度異なる方向に向くように非接触型情報記録媒体を搬送しながら非接触型情報記録媒体の検査を行うため、シールド部材を用いることなく、かつ、隣接する非接触型情報記録媒体どうしの干渉を抑制して非接触型情報記録媒体の検査を行うことができる。
また、エンコード対象の非接触型情報記録媒体の偏波面に対して、当該非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体の偏波面が約90度異なる方向に向くように非接触型情報記録媒体を搬送しながら非接触型情報記録媒体に対する情報の書き込みを行うため、シールド部材を用いることなく、かつ、隣接する非接触型情報記録媒体どうしの干渉を抑制して非接触型情報記録媒体に対する書き込みを行うことができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の検査装置の実施の一形態を示す図である。
本形態は図1に示すように、検査対象となる非接触型情報記録媒体である非接触型ICラベル100a〜100eが連続的に貼付されてなる連続シート40を搬送する搬送系10と、搬送系10によって搬送されてくる連続シート40に貼付された非接触型ICラベル100a〜100eに対して検査用の情報を送信し、それに対する情報を非接触型ICラベル100a〜100eから読み出すことにより非接触型ICラベル100a〜100eの検査を行う検査部20とから構成されており、検査部20には、非接触型ICラベル100a〜100eに対して電波を送受信するためのアンテナ30が設けられている。なお、本形態にて検査される非接触型ICラベル100a〜100eの構成は、図4に示したものと同一であり、その数は、図示したように5つに限らない。また、本形態においては、非接触型ICラベル100a〜100eが、アンテナ部2の長手方向がその搬送方向となるように連続シート40に貼付され、搬送系10によって搬送される。また、搬送系10においては、図1に示すように非接触型ICラベル100cが検査対象となる場合、連続シート40に貼付されて搬送される非接触型ICラベル100a〜100eのうち、検査対象となる非接触型ICラベル100cが検査部20のアンテナ30と対向し、かつ、検査対象となる非接触型ICラベル100cに隣接する非接触型ICラベル100b,100dが検査部20のアンテナ30に対して垂直となるように連続シート40が折り曲げられて搬送される。
ここで、検査部20のアンテナ30及び非接触型ICラベル100a〜100eのアンテナ部2の偏波面について説明する。
図2は、図1に示した検査部20のアンテナ30及び非接触型ICラベル100a〜100eのアンテナ部2の偏波面について説明するための図である。
図1に示した検査部20のアンテナ30及び非接触型ICラベル100a〜100eのアンテナ部2は、図2に示すような棒状の導体5からなるダイポールアンテナを構成しており、直線偏波を用いて送受信を行う。このように直線偏波を用いて送受信を行う導体においては、電波が直線的に進行し、導体間においてその偏波面が互いに平行となる場合に通信可能な距離が最大となり、偏波面を平行な状態から垂直な状態にずらしていくに従って通信可能な距離が徐々に短くなり、偏波面が互いに90度異なる方向となった場合に通信が不可能な状態となる。
また、本形態における連続シート40は、非接触型ICラベル100a〜100eが、アンテナ部2の長手方向が搬送方向となるように貼付されているため、これにより、非接触型ICラベル100a〜100eのアンテナ部2の電波の進行方向が、搬送系10による連続シート40の搬送方向に対して垂直となっている。
以下に、上述した検査装置における非接触型ICラベル100a〜100eの検査方法について、非接触型ICラベル100a〜100eが連続シート40の貼付されて搬送されてきて図1に示した状態となった場合の検査方法を例に挙げて説明する。
図3は、図1に示した検査装置における非接触型ICラベル100a〜100eの検査方法を説明するための図である。
図1に示したような状態においては、検査部20のアンテナ30と対向する非接触型ICラベル100cが検査対象の非接触型ICラベルとなる。
図3(a)に示すように、検査部20のアンテナ30と対向して検査対象となる非接触型ICラベル100cのアンテナ部2の偏波面は、検査部20のアンテナ30の偏波面と平行となり、それにより、非接触型ICラベル100cのアンテナ部2と検査部20のアンテナ30との間における通信可能な距離が最大となる。
一方、図3(b)に示すように、検査対象となる非接触型ICラベル100cに隣接して搬送されてくる非接触型ICラベル100b,100dのアンテナ部2の偏波面は、検査部20のアンテナ30の偏波面に対して垂直となり、それにより、非接触型ICラベル100b,100dのアンテナ部2と検査部20のアンテナ30との間においては通信が不可能な状態となる。
これにより、検査部20においては、検査対象となる非接触型ICラベル100cのみとの間にて通信可能な状態となり、検査部20から送信された検査用の情報が、検査対象となる非接触型ICラベル100cのみにて受信され、それに対する情報が非接触型ICラベル100cから読み出されることによって、非接触型ICラベル100cの検査が行われることになる。
また、図3(c)に示すように、検査対象となる非接触型ICラベル100cの偏波面と、非接触型ICラベル100cに隣接して搬送される非接触型ICラベル100b,100dの偏波面とは、互いに垂直となり、それにより、非接触型ICラベル100cと非接触型ICラベル100b,100dとが干渉し合うことがなくなる。
このように、本形態においては、搬送系10において、連続シート40上に貼付されて搬送される非接触型ICラベル100a〜100eのうち、検査部20にて検査対象となる非接触型ICラベル100cの偏波面が、検査部20のアンテナ30の偏波面と平行になるように、かつ、検査対象となる非接触型ICラベル100cに隣接して搬送される非接触型ICラベル100b,100dの偏波面が、検査対象となる非接触型ICラベル100c及び検査部20のアンテナ30の偏波面に対して垂直となるように、非接触型ICラベル100a〜100eが連続シート40に貼付されて搬送されてくるので、シールド部材を用いることなく、かつ、隣接する非接触型ICラベル100b,100dとの干渉を抑制して、検査対象となる非接触型ICラベル100cの検査を行うことができる。
また、本形態においては、非接触型ICラベル100a〜100eが、アンテナ部2の長手方向が搬送方向となるように連続シート40に貼付されている。ここで、非接触型ICラベル100a〜100eに印字を行う場合、ICチップ10が搭載された領域に印字ヘッドが当接すると、ICチップ10が破損してしまう虞れがある。そこで、上述したように、非接触型ICラベル100a〜100eを、アンテナ部2の長手方向が搬送方向となるように連続シート40に貼付すれば、非接触型ICラベル100a〜100eの搬送方向の長さが長くなり、それにより、非接触型ICラベル100a〜100eに情報を印字しながらも、ICチップ10が搭載された領域だけ印字ヘッドを非接触型ICラベル100a〜100eから浮かせることができ、ICチップ10の破損を防ぐことができる。
なお、本形態においては、搬送系10において、連続シート40に貼付されて搬送される非接触型ICラベル100a〜100eのうち、検査対象となる非接触型ICラベル100cが検査部20のアンテナ30と対向し、かつ、検査対象となる非接触型ICラベル100cに隣接する非接触型ICラベル100b,100dが検査部20のアンテナ30に対して垂直となるように連続シート40が折り曲げられて搬送されることにより、検査部20にて検査対象となる非接触型ICラベル100cの偏波面が、検査部20のアンテナ30の偏波面と平行になり、かつ、検査対象となる非接触型ICラベル100cに隣接して搬送される非接触型ICラベル100b,100dの偏波面が、検査対象となる非接触型ICラベル100c及び検査部20のアンテナ30の偏波面に対して垂直となっているが、検査対象となる非接触型ICラベル100cに隣接して搬送される非接触型ICラベル100b,100dの偏波面と、検査対象となる非接触型ICラベル100c及び検査部20のアンテナ30の偏波面との角度については垂直に限定しない。上述したように、検査部20のアンテナ30や非接触型ICラベル100a〜100eのアンテナ部2のように、棒状の導体からなり、直線偏波を用いて送受信を行う導体間においては、偏波面が互いに平行となる場合に通信可能な距離が最大となり、偏波面を平行から垂直な状態にしていくに従って通信可能な距離が徐々に短くなる。そのため、検査対象となる非接触型ICラベル100cに隣接して搬送される非接触型ICラベル100b,100dの偏波面が、検査対象となる非接触型ICラベル100c及び検査部20のアンテナ30の偏波面に対して垂直でない場合であっても、検査対象となる非接触型ICラベル100cのみに対する検査を行うことができる。例えば、2つの導体の偏波面どうしの角度が45度ずれた場合、一方の導体から送信された信号の他方の導体における受信レベルは、互いに平行である場合に対して30%低下する。そのため、検査対象となる非接触型ICラベル100cに隣接して搬送される非接触型ICラベル100b,100dの偏波面が、検査対象となる非接触型ICラベル100c及び検査部20のアンテナ30の偏波面に対して45度〜135度ずれるように搬送系10にて非接触型ICラベル100a〜100eを搬送するように構成すれば、検査部20から送信された検査用の情報の非接触型ICラベル100b,100dにおける受信レベルが、30%以上低下することになり、さらに、検査部20におけるこれに対する情報の読み出しレベルも30%以上低下することになり、実質的に、検査対象となる非接触型ICラベル100cのみに対する検査を行うことができる。このように、検査対象となる非接触型ICラベル100cに隣接して搬送される非接触型ICラベル100b,100dの偏波面と、検査対象となる非接触型ICラベル100c及び検査部20のアンテナ30の偏波面との相対角度は、45度〜135度が実用的な範囲であり、好ましくは80度〜100度であり、本形態のように90度が最も好ましい。
また、本形態においては、非接触型情報記録媒体として、非接触型ICラベル100a〜100eを例に挙げて説明したが、本発明は、直線偏波を用いて送受信を行う非接触型情報記録媒体であれば、この他に、非接触型ICタグや非接触型ICカード等も適用することができる。なお、この場合においても、非接触型ICタグや非接触型ICカードは、連続シート40に貼付された搬送系10によって搬送されることになる。
また、本形態においては、連続シート40に貼付された非接触型ICラベル100a〜100eの検査を行う検査装置について説明したが、上述したような構成の検査部20の代わりに、連続シート40に貼付されて搬送系10によって搬送されてくる非接触型ICラベル100a〜100eに対して情報の書き込みを行う書込部を設けたエンコード装置においても、上記同様な作用により、シールド部材を用いることなく、かつ、隣接する非接触型ICラベル100b,100dとの干渉を抑制して、情報の書き込み対象となる非接触型ICラベル100cのみに対して情報の書き込みを行うことができる。
本発明の検査装置の実施の一形態を示す図である。 図1に示した検査部のアンテナ及び非接触型ICラベルのアンテナ部の偏波面について説明するための図である。 図1に示した検査装置における非接触型ICラベルの検査方法を説明するための図である。 一般的な非接触型ICラベルの一構成例を示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図4に示した非接触型ICラベルの従来の検査方法を説明するための図である。
符号の説明
1 ICチップ
2 アンテナ部
10 搬送系
20 検査部
30 アンテナ
40 連続シート
100a〜100d 非接触型ICラベル

Claims (6)

  1. 非接触型情報記録媒体を連続的に順次搬送しながら、偏波面が、検査対象の非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面と平行となる直線偏波を用いて検査を行う非接触型情報記録媒体の検査方法であって、
    検査対象の非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面に対して、当該非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面が約90度異なる方向に向くように前記非接触型情報記録媒体を搬送する、非接触型情報記録媒体の検査方法。
  2. 非接触型情報記録媒体を連続的に順次搬送する搬送手段と、直線偏波の偏波面が、検査対象の非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面と平行になるように設けられ、前記非接触型情報記録媒体に対して電波を送受信することにより当該非接触型情報記録媒体の検査を行う検査手段とを少なくとも有してなる検査装置において、
    前記搬送手段は、検査対象の非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面が、前記検査手段における直線偏波の偏波面に対して約90度異なる方向に向くように前記非接触型情報記録媒体を搬送することを特徴とする検査装置。
  3. 請求項2に記載の検査装置に用いられるシートであって、
    前記非接触型情報記録媒体が、当該非接触型情報記録媒体の電波の進行方向が前記搬送手段における搬送方向に対して垂直となるように連続的に貼付されたシート。
  4. 非接触型情報記録媒体を連続的に順次搬送しながら、偏波面が、エンコード対象の非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面と平行となる直線偏波を用いて情報の書き込みを行う非接触型情報記録媒体のエンコード方法であって、
    エンコード対象の非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面に対して、当該非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面が約90度異なる方向に向くように前記非接触型情報記録媒体を搬送する、非接触型情報記録媒体のエンコード方法。
  5. 非接触型情報記録媒体を連続的に順次搬送する搬送手段と、直線偏波の偏波面が、エンコード対象の非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面と平行になるように設けられ、前記非接触型情報記録媒体に対して電波を送信することにより当該非接触型情報記録媒体に対して情報の書き込み行う書込手段とを少なくとも有してなるエンコード装置において、
    前記搬送手段は、エンコード対象の非接触型情報記録媒体に隣接して搬送される非接触型情報記録媒体における直線偏波の偏波面が、前記書込手段における直線偏波の偏波面に対して約90度異なる方向に向くように前記非接触型情報記録媒体を搬送することを特徴とするエンコード装置。
  6. 請求項5に記載のエンコード装置に用いられるシートであって、
    前記非接触型情報記録媒体が、当該非接触型情報記録媒体の電波の進行方向が前記搬送手段における搬送方向に対して垂直となるように連続的に貼付されたシート。
JP2004092830A 2004-03-26 2004-03-26 非接触型情報記録媒体の検査方法及びエンコード方法、検査装置及びエンコード装置、並びにこれらに用いられるシート Expired - Fee Related JP4460932B2 (ja)

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