JP4459496B2 - カミソリ装置用洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
この発明は、請求項1の従来技術部分で識別されたタイプの洗浄装置に関する。
【0002】
最初に言及されたタイプの洗浄装置は、PCT/EP98/00417において知られている。
【0003】
本発明の目的は、最初に言及されたタイプの洗浄装置を改良することであり、特に洗浄液容器から洗浄液の蒸発を減少させるために改良することである。
【0004】
発明によれば、この目的は、請求項1の特徴を有する最初に言及されたタイプの洗浄装置によって達成される。
【0005】
本発明の洗浄装置は、いくつかの利点を有している。発明の一つの非常に重要な利点は、洗浄液容器が洗浄漕に連結した時に、液の循環のために洗浄液容器内で必要とされる入り口ポートおよび出口ポートは、封要素によって囲まれることである。そして、これにより、汚染物質の有無にかかわらず、洗浄液の循環に要求される開放横断面だけが、蒸発した排出導管内の洗浄液を放出させるために残されている。排出導管の流体横断面(the flow cross section)は、発明に従った形状を有しており、汚染物質を有する洗浄液を洗浄液容器内へ排出することができるように、そして、この液の流入のためにガスの漏れのない洗浄液容器から移される必要があるガス体を、洗浄液容器から放出することができるようになっている。これらの状態は、排出導管の比較的小さい流体横断面によって保証されうる。これにより、洗浄装置が使用されていない間の、蒸発による洗浄液の損失量を最小限に減少させることができる。
【0006】
発明の好ましい実施形態は、圧力補償導管が排出導管に接続されている点で特徴づけられる。発明の更なる側面では、圧力補償導管が、排出導管の必須構成要素として排出導管に接続される。この実施形態の非常に重要な利点は、圧力補償導管を封じるために求められる独立した封要素の代わりに、前記機能が、排出導管を囲む封要素によって同様に果たされうることである。
【0007】
この実施形態の更なる側面では、圧力補償導管が細長管によって形成されるように設けられている。これにより、移動させられるガス状媒体が流出している間、同時に、このガス状媒体が、洗浄液の流入から分離させられることを保証する。従って、洗浄液が容器に流入する動作の下で、洗浄液が十分な信頼度で洗浄漕から排出され、そして、ガス体を洗浄液容器の内部から妨げられないようにして放出することが保証される。
【0008】
本発明の更なる実施形態は、洗浄漕内に設けられた流出壁が排出導管の中へ突出することによって特徴づけられる。排出導管内のオーバーフロー壁によってもたらされる第2流路は、洗浄液容器内への洗浄液の返流のみならず、それによって生じた洗浄液容器からのガス体の移動をも促進する。
【0009】
発明のさらに好ましい実施形態は、排出導管の流体横断面が、圧力補償導管及びオーバーフロー壁によって三つの流導管に分けられて、各流導管にある種の機能を割り当てることが可能である。
【0010】
非常にシンプルかつ経済的な発明の実施形態は、封要素が排出導管の外部壁上に設けられ、洗浄液容器の入り口ポートに対向して配置されうるようになっていることによって特徴づけられる。
【0011】
本発明の好ましい実施形態によれば、主として洗浄装置が使用されていない間の洗浄液の蒸発を減少させるために、排出導管の流体横断面が、少なくとも一つのバルブ要素によって変動されるように設けられている。流体横断面を覆うように設けられたバルブ要素から始めて、排出導管の流体横断面は、バルブ要素によって、前記バルブ要素の構成に応じて、より大きい若しくは、より小さい範囲へ減少させられる。
【0012】
この実施形態の更なる側面において、バルブ要素は、洗浄液の流出の影響を受けた時に、排出導管の流体横断面を本質的に取り除くように設けられている。発明の他の実施形態によれば、バルブ要素は、以下のように配置され、構成されうる。すなわち、洗浄液容器内で生じる大気圧以上のガスの圧力の影響を受けた時に、バルブ要素が、少なくとも排出導管及び/又は圧力補償導管の流体横断面の部分的な範囲を取り除くようにバルブ要素が配置され、構成されうる。
【0013】
発明の更に好ましい実施形態は、より好ましい流体横断面の完全な範囲(coverage)を達成するために、排出導管及び/又は圧力補償導管に、バルブ要素と当接する止め部が設けられることによって特徴づけられる。
【0014】
発明の更なる他の実施形態によれば、排出導管と洗浄液容器の内部との間の圧力バランスの存在下において、流体横断面が少なくとも部分的に覆われることが可能なように設けられる。これにより、発明のある実施形態に関して以下のことを保証する。すなわち、洗浄液が十分な信頼度で洗浄液容器へ排出され、そして、移動させる必要性に応じたガス体が、洗浄液容器の内部から流出することを保証する。
【0015】
発明の他の実施形態によれば、バルブ要素の有効範囲は、流体横断面よりも小さくなるように構成される。
【0016】
発明の特に好ましい実施形態によれば、バルブ要素が、重力によって制御可能な垂れ蓋バルブとして構成されるように設けられる。これは、洗浄液容器への洗浄液の効果的な排出、及び、それに応じた洗浄液容器の内部からのガス媒体の必要な流出、を損なうことなく以下のことを可能にする。すなわち、カミソリ装置のように個人的に使用される装置に応じて洗浄装置が使用される間の時間のそれらのインターバルにおいて、排出導管及び/又は圧力補償導管の流体横断面がバルブ要素によって有効に封じられることを可能にする。
【0017】
シンプルかつ経済的な実施形態によれば、バルブ要素が弾性仕切板を構成するように設けられている。発明の更なる実施形態において、バルブ要素は封要素上に設けられることが好ましい。発明の他の実施形態において、バルブ要素は排出導管上に設けられる。
【0018】
圧力補償導管が排出導管と一体に設けられている場合には、あるバルブ要素が排出導管用となっており、他のバルブ要素が圧力補償導管用となっていることが、発明の更なる他の実施形態における利点である。
【0019】
発明の更に好ましい実施形態では、洗浄装置が使用されていない時、すなわち洗浄装置のスイッチが切られている時、主として洗浄液の蒸発を減少させるために、排出導管を洗浄液容器内の中へ突出するように設ける。そして、洗浄液の最大充填レベル近傍で終了するように排出導管を設ける
排出導管を拡張する封要素の選択可能な側面は、封要素が、排出導管を拡張して洗浄液容器の中へ突出し、洗浄液の最大充填レベル近傍で終了する。
【0020】
更に他の好ましい発明の実施形態では、圧力補償導管が、洗浄液容器の中へ突出して、洗浄液の最大充填レベルまで比較的短距離で終了するように設けられる。
【0021】
本発明の更なる利点及び詳細は、発明の好ましい実施形態が説明されている以下の記述及び添付した図面によって明白となるであろう。
【0022】
図1は、洗浄装置の横断面図であり、この洗浄装置は、洗浄槽の下方に一体型フィルタとともに設けられた洗浄液容器と、液体駆動集合と、カミソリ装置のカミソリヘッドが配置されたクリーニング槽への供給導管と、排出導管と、を備えている。
【0023】
図2は、洗浄装置の低位部分の縦断面図であり、この洗浄装置の低位部分は、洗浄液容器の入り口ポートおよび出口ポートを封じる封要素とともに、特に洗浄槽及び洗浄液容器である。
【0024】
図3は、図2の洗浄装置の低位部分の縦断面図であり、この洗浄装置の低位部分は、排出導管と連結する圧力補償導管を有している。
【0025】
図4は、洗浄装置の低位部分の一部の縦断面図であり、洗浄槽の排出導管と洗浄液容器の入り口ポートとの間に設けられた封要素を拡大比率で示したものである。
【0026】
図5は、シャシーと洗浄装置の洗浄液容器との遠近法による断面図であり、フィルタハウジング内に設けられた液体駆動集合の低位端と洗浄液容器へ洗浄液を返送するための入り口ポートとを示している。
【0027】
図6は、駆り立てられている(pushued on)封要素と重力制御される垂れ蓋バルブとを有する排出導管の具体的な図である。
【0028】
図1は、カミソリ装置RのカミソリヘッドSを洗浄するための洗浄装置RVの横断面図を示している。この洗浄装置RVは、ハウジング1と、保持装置2と、洗浄液容器3と、フィルタ要素4と、液体駆動集合6と、を備えている。この液体駆動集合6は、モータ5によって駆動されるように適合されて設けられており、洗浄槽8へ導く供給導管7と、洗浄槽8から洗浄液容器3へ導く排出導管9と、を有している。洗浄液容器3は、洗浄漕8の下方であってハウジング1の壁12の上方において、一体型フィルタ要素4とともに設けられている。液体駆動集合6は、洗浄液容器3の内部10から取り外されうるように設けられる。このことは、液体駆動集合6がフィルタハウジング40から取り外されうるように設けられることを意味する。フィルタハウジング40とポンプハウジング50との間には、封要素51が、洗浄液11が洗浄液容器3から流出することを防止するように設けられている。
【0029】
洗浄槽8の内部湾曲は、洗浄対象の外部輪郭に対して近似的に適合するように形成されている。例えば、カミソリ装置RのカミソリヘッドSの外部輪郭に対して、近似的に適合するように形成されている。洗浄槽8は、各洗浄操作で要求される量と同じ量の洗浄液11のみを受け入れる。例えば、カミソリヘッドSを洗浄槽8の底部で支持するために、弾性部材で作られた二つの支持要素16が設けられる。洗浄槽8はオーバーフロー装置17を有し、このオーバーフロー装置17は、洗浄槽内の洗浄液11が定められたレベルを超えることを防ぐようになっている。オーバーフロー装置17は以下のことを保証する。すなわち、洗浄装置RVが操作されると、カミソリヘッドS若しくはカミソリヘッドSの一部は、洗浄液11に浸り、そして、洗浄液11が洗浄槽8の縁を越えて流れることを防ぐことを、オーバーフロー装置17は保証する。この実施形態では、洗浄槽8の底部19の排出導管9の出口ポート18、洗浄槽内の洗浄液のレベルを調整するためにも使用されうる排出横断面、そして例えば洗浄液容器3の漏斗(funnel)として構成された入り口ポート15、によって、洗浄槽8から洗浄液容器3への洗浄液11の排出が保証されている。取り替え可能な洗浄液容器3の移動を可能にするために、洗浄液容器3の入り口ポート15及び出口ポート30は、図示しない締め部によって閉じられうる。
【0030】
カミソリ装置Rは、調整可能に設けられた保持装置2によって、洗浄槽8内に保持されている。保持装置2は、カミソリ装置Rの一方の広側面に対して平行に広がる壁23と、カミソリ装置Rの基壁と対向する壁22と、によって本質的に形成される。装置コネクタとして構成されている維持要素24は、壁22上に設けられている。壁22に連結する保持装置2の壁23は、例えば滑動可能にハウジング1に取り付けられており、カミソリ装置Rのハウジング広側面に対して平行な方向に移動可能となっている。このように、保持装置2を洗浄槽8の方向に動かすことは、装置コネクタとして構成されている維持要素24がカミソリ装置Rの装置ソケット28に連結されるという結果を常にもたらす。そして、反対方向に保持装置2を動かすことは、保持装置2がカミソリ装置Rから切り離されるという結果を常にもたらす。維持要素24の装置コネクタを装置ソケット28に連結することは、液体駆動集合6及び/又はファン29を操作するために、洗浄装置RVに設けられた電気回路への接続を経て、様々な目的のための電圧の供給をもたらす。この様々な目的は、例えば洗浄装置RVのスイッチが入れられた時に手動操作され若しくは自動的に制御されるカミソリ装置Rの電気ドライブの動作、及び/又は、洗浄装置RVのスイッチが切られた後に再充電可能な充電セルを具備するカミソリ装置Rの再充電、を含む。カミソリ装置RのカミソリヘッドSに設けられた切断要素の振動動作、及び、カミソリヘッドS内の洗浄液11の揺動、の結果として、洗浄サイクル間でのカミソリ装置Rの操作は、洗浄液11の洗浄効果を促進する。
【0031】
洗浄装置RVにはファン29が設けられている。このファン29は例示されているように、例えば、洗浄液11が洗浄槽8から排出された後のように、洗浄が完了した後にカミソリヘッドSを乾かすための空気を供給するようになっている。ファン29の活動化及び不活動化は、プログラム制御可能なスイッチ装置の操作プログラムの一部によって、及び/又は、別に手動によって、制御されうる。
【0032】
図2は、ハウジング1のシャシー20を通る縦断面を有する洗浄装置RVの側面図を示しており、例えば、シャシー20に設けられた洗浄液容器3内の高レベルの洗浄液、及び、水平面に対して角度を持ってシャシー20に設けられた洗浄漕8を示している。水平面Hに対する洗浄漕8の底部19の傾斜角と同じ洗浄漕8の傾斜角は、洗浄液の素早い排出をもたらし、例えば、より早い流速をもたらす。漕の底部19の低位端部は、漕の底部19における排出導管9の出口ポート18である。図2で説明されている実施形態において、排出導管9は、オーバーフロー装置17の壁25によって二つの開放範囲に分けられている。そしてオーバーフロー装置17の壁25の前方の槽の底部19の開放が形成されて、汚染物質を含む洗浄液が、前記開放を詰まらせることなく遮断されないように洗浄液容器3へ排出されうるようになっている。洗浄槽8を通過する断面は以下のことを明確にする。すなわち、傾けられた槽の底部19のように、洗浄槽8の二つの端部壁25、26も水平面Hに対して角度を持って広がっているので、洗浄液が洗浄槽8のこれらの端部壁25、26から排出されることを明確にする。
【0033】
排出導管9は、封要素14によって囲まれている。この封要素14は、排出導管9の低位端へ駆り立てられて、固有の張力によって固定されている。
【0034】
洗浄漕8は、洗浄装置RVのシャシー20とともに鉛直方向へあちらこちらに移動するように設けられている。
【0035】
ハウジング1のシャシー20内の洗浄液容器3の設置は以下のようになっている。すなわち、洗浄漕8及び洗浄液容器3が共に設けられた時に、そこでの封鎖関係において封要素14が入り口ポート15の縁に係合するまで、封要素14を有する排出導管9が、入り口ポート15を通って洗浄液容器3の内部10へ導かれるようになっている。このように取り付けられた洗浄漕8及び洗浄液容器3とともに、排出導管9の流体横断面のみが、洗浄液容器3の内部10と洗浄装置RVの周囲との間で、伝達を与える。洗浄装置RVの運転が行われている間、排出導管9の流体横断面は以下のように形成される。すなわち、洗浄液は、設けられた出口ポート18を経由するのみならず、また、オーバーフロー壁25を越えて、洗浄液容器3の内部10に妨げられないように排出されることが許容される。その一方で、内部に存在するとともに洗浄液のこの供給に比例して移動させられるガス状媒体が、妨げられないようにして排出導管9を経由して逃されることが可能となっている。もし、これらの基準が満たされれば、洗浄装置RVが使用されていない時の蒸発による洗浄液の損失とともに、排出導管9の流体横断面は比較的小さく保たれうる。
【0036】
図3は、図2の洗浄装置RVの低位部分を通った縦断面を示しており、排出導管9と関連する圧力補償導管43を含んでいる。圧力補償導管43は、例えば、排出導管9の外壁上に直接的に設けられ、あるいは選択的にその流体横断面の範囲内において、排出導管9と一体化された構成要素要素として設けられうる。これらの選択可能な実施形態の非常に重要な利点は、封要素14が排出導管9及び圧力補償導管43の両方を封じるために使用されうることである。圧力補償導管43が排出導管9と分離して設けられる更なる他の実施形態において、圧力補償導管は、更なる封要素(図示せず)で封じられることが求められる。
【0037】
図3の実施形態において、圧力補償導管43は、排出導管9の構成要素であり、そして、それに応じて流体横断面において一体化させられる。そのように、排出導管9の低位端部を囲む封要素14は、同時に、洗浄液容器3に対して圧力補償導管43を封じる。洗浄漕8の出口ポート18の範囲において、排出導管9の流体横断面は、オーバーフロー壁25及び圧力補償導管壁43によって細長管として構成され、相互に分離する三つの流路に分けられる。そして、洗浄液11は、出口ポート18を経てオーバーフロー壁25を越えて洗浄液容器3の内部10に自由排出されることが可能となっている。そして、その一方で、ガス媒体は置換原理に従ってそこから圧力補償導管43を経て大気に放出されることが可能となっている。バルブ要素42が封要素14の端上で内部10へ突出して設けられている。このバルブ要素42は、排出導管9の流体横断面の部分を閉鎖することが可能であり、バルブ要素は、出口ポート18に隣接する流路とオーバーフロー壁25によって形成されている流路とから構成されている。圧力補償導管壁43によって占められている排出導管9の流体横断面の範囲は、洗浄液容器の内部に突出する端部で、開放構造となっている。その一方、圧力補償導管壁43の反対側端部では、圧力補償導管壁43の流体横断面を閉じるバルブ要素44が設けられている。バルブ要素42は、弾性仕切板として構成され、図3に図示するように排出導管9、若しくは、封要素14の、いずれかに形成される。洗浄漕8からの洗浄液の排出動作の下で、バルブ要素が、更なるスプリングによって開放されておらず、それ自身の弾性特性の結果としてのみ開放されるように、形成される。同等のデザインが、圧力補償導管壁43上に設けられたバルブ要素44に付与されうる。バルブ要素44は、例えば、その上に形成された弾性仕切板を有する弾性リング要素から形成されうる。そして、このバルブ要素は、細長管と連続するように設けられている。
【0038】
図3の実施形態において、バルブ要素42及び43の役目は以下のようなものである。まず、洗浄漕から排出される洗浄液11のために、バルブ要素42を開放する。それから、移動するガス状媒体の漏洩流れの動作の下で、バルブ要素44をひらく。そして、洗浄漕8からの洗浄液11の流出が終了した後に、バルブ要素42及びバルブ要素44は、排出導管9及び圧力補償導管壁43の流体横断面のそれぞれの範囲を閉鎖して、もはや使用されていない洗浄装置RVとともに洗浄液容器3の内部10が大気から遮断される。
【0039】
図4は、洗浄装置RVの低位部分の一部を通過する縦断面を示す。そして、図4では、図2の実施形態に応じた、洗浄漕8の排出導管9と洗浄液容器3の入り口ポート15との間に設けられた封要素14を図示している。封要素14の低位端部と液レベル48との間の距離を、洗浄液11によって未だ使用されていない状態−運ばれた状態に適合させられるようにして、排出導管9は、排出導管9を拡張する封要素14とともに洗浄液容器3の内部10へ突出する。
【0040】
これにより、洗浄装置が使用されていない時に、排出導管の流体横断面及び封要素14が完全には開放されているわけではなく、バルブ要素によって部分的に開放されているのみで、供給された洗浄液の損失の減少をもたらす。排出導管9若しくは封要素14の横断面開放部を部分的にのみ覆うバルブ要素42が供給されて、図4の実施形態において図示されている。バルブ要素42は、例えば、弾性仕切板として封要素14上に一体となって形成され、洗浄液11の供給と、洗浄液容器内に存在するガス体の流出と、の双方のために求められる横断面範囲の部分を減少させる。
【0041】
図5は、図4の洗浄装置RVの洗浄液容器3を通過するのと同様にシャシー20を通過する断面を示している。フィルタハウジング40内に設けられた液体駆動集合6の低位端部と、洗浄液容器3の内部10への洗浄液の返送のための洗浄液容器3の入り口ポート15上と、を見た時に確認することができる展望図である。封要素14に形成されたバルブ要素42は、例えば、排出導管9や封要素14の流体横断面の半分を覆う。
【0042】
図6は、排出導管9へ続く封要素14を有する排出導管9の実施形態を示しており、重力によって制御される垂れ蓋バルブが設けられている。封要素14の内部壁上には、洗浄装置RVが使用されていない時に重力制御による垂れ蓋バルブ54のバルブ要素42及び44と当接するための止め部45及び46が設けられている。バルブ要素42及び44は、排出導管9及び封要素14の流体横断面において、水平面Hに対する傾斜での旋回軸56に関する旋回動作するように設けられている。そして、鉛直方向Vに対する傾斜での重し55が設けられて、バルブ要素42及び44の重力制御をもたらすようになっている。封要素14上の止め部45及び46の配置は、以下のようになっている。すなわち、洗浄漕から排出される洗浄液11の動作の下で、バルブ要素42は、止め部46から離れて洗浄液容器の内部10へ、旋回軸56に関して旋回する。他方、バルブ要素44は洗浄液容器内の大気の発達による圧力によって引き起こされて、止め部45から離れて封要素14の流路へ、そして排出導管9へ、旋回軸56に関して同様に旋回して、ガス状媒体を大気中へ放出することを可能にしている。洗浄漕8から洗浄液容器3の内部10への洗浄液の排出が終了すると、開放位置にあるバルブ要素42及び44は、重し55の動作の下で遮へい位置まで戻り、例えば、止め部45及び46に当接するまで戻る。バルブ要素42および44が、止め部45及び46に当接する時、洗浄液容器3の内部10は、完全に大気から遮へいされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 洗浄装置の横断面図である。
【図2】 洗浄装置の低位部分の縦断面図である。
【図3】 図2の洗浄装置の低位部分の縦断面図である。
【図4】 洗浄装置の低位部分の一部の縦断面図であり、洗浄槽の排出導管と洗浄液容器の入り口ポートとの間に設けられた封要素を拡大比率で示したものである。
【図5】 シャシーと洗浄装置の洗浄液容器との遠近法による断面図であり、フィルタハウジング内に設けられた液体駆動集合の低位端と洗浄液容器へ洗浄液を返送するための入り口ポートとを示している。
【図6】 駆り立てられている封要素と重力制御される垂れ蓋バルブとを有する排出導管の具体的な図である。

Claims (21)

  1. ハウジング(1)と、
    個人で使用する装置のうち特にカミソリ装置(R)のカミソリヘッド(S)を受け入れるための洗浄槽(8)と、
    入口ポート(15)および出口ポート(18)を有し、取替え可能に設けられた洗浄液容器(3)と
    洗浄液容器(3)から、洗浄液容器(3)の入口ポート(15)と連結されるように設けられている排出導管(9)を有する洗浄槽(8)へ、洗浄液(11)を送るように、モータ(5)によって駆動させられる液体駆動集合(6)と、を備えた洗浄装置(RV)であって、
    排出導管(9)と入口ポート(15)との間に封要素(14)が設けられ、
    排出導管(9)の流体横断面は、洗浄槽(8)内に設けられたオーバーフロー壁(25)によって分けられ、汚染物質を有する洗浄液(11)を洗浄液容器(3)へ排出させるとともにガス状媒体を洗浄液容器(3)から放出させることができるようになっていることを特徴とする洗浄装置(RV)。
  2. 圧力補償導管(43)は、排出導管(9)に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 圧力補償導管(43)は、排出導管(9)と一体となるように前記排出導管(9)に連結されていることを特徴とする請求項1または2のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  4. 圧力補償導管(43)は、細長管によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  5. 洗浄槽(8)内に設けられたオーバーフロー壁(25)が、排出導管(9)の中へ突出していることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  6. 排出導管(9)の流体横断面は、圧力補償導管(9)およびオーバーフロー壁(25)によって3つの流路に分割可能であることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  7. 封要素(14)が、排出導管(9)の外部壁上に、洗浄液容器(3)の入口ポート(15)と反対に配置されるように設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  8. 排出導管(9)の流体横断面は、少なくとも一つのバルブ要素(42,44)によって変動可能であることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  9. バルブ要素(42,44)は、洗浄液(11)の流出により作用された時に、排出導管(9)の流体横断面を本質的に取り除くことを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  10. バルブ要素(42,44)は、洗浄液容器(3)内に生じる大気圧以上のガスの圧力によって作用された時に、少なくとも排出導管(9)の流体横断面の部分的な範囲を取り除くことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  11. 排出導管(9)及び/又は圧力補償導管(43)に、バルブ要素(42,44)と当接する止め部(45,46)を設けることを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  12. 流体横断面は、排出導管(9)と洗浄液容器(3)の内部(10)との間の圧力バランスが存在した場合に、バルブ要素(42,44)により少なくとも部分的に覆われることが可能であることを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  13. バルブ要素(42,44)の有効範囲は、流体横断面よりも小さくなるように構成されることを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  14. バルブ要素(42,44)は、重力により制御可能な垂れ蓋バルブ(54)として構成されることを特徴とする請求項1乃至13のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  15. バルブ要素(42,44)は、弾性仕切板を構成することを特徴とする請求項1乃至14のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  16. バルブ要素(42,44)は、封要素(14)に設けられていることを特徴とする請求項1乃至15のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  17. バルブ要素(42,44)は、排出導管(9)に設けられていることを特徴とする請求項1乃至16のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  18. 一つのバルブ要素(42)は、排出導管(9)用となっており、かつ、他のバルブ要素(44)は圧力補償導管用となっていることを特徴とする請求項1乃至17のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  19. 排出導管(9)は洗浄液容器(3)の中へ突出して、洗浄液の最大充填レベルに対して近傍で終えることを特徴とする請求項1乃至18のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  20. 排出導管(9)を広げる封要素(14)は、洗浄液容器(3)の中へ突出して、洗浄液の最大充填レベル近傍で終えることを特徴とする請求項1乃至19のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
  21. 圧力補償導管(43)は、洗浄液容器(3)の中へ突出して、洗浄液の最大充填レベル近傍で終えることを特徴とする請求項1乃至20のうちいずれか1項に記載の洗浄装置。
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