JP4459386B2 - シャッター装置の巻取軸支持構造 - Google Patents

シャッター装置の巻取軸支持構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸の軸方向中間位置を、支持部材で支持するシャッター装置の巻取軸支持構造に係り、シート状部材やネット状部材等の可撓性部材を含んで形成されたシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸を支持する場合などに利用できる。
【0002】
【背景技術】
従来より、シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納する巻取式のシャッター装置では、巻取軸が長尺化した場合には、その撓みを抑えて巻取軸が円滑に回転することができるようにするため、巻取軸の軸方向中間位置の一箇所または複数箇所に補助ローラを設け、この補助ローラにより巻取軸およびこれに巻き取られるシャッターカーテンを下方から支持する構造が採られている。
【0003】
このような補助ローラは、シャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触し、かつ、巻取軸と軸芯が平行になるように配置され、巻取軸が回転してシャッターカーテンが巻取軸に巻き取られ、または巻取軸から繰り出されると、それに伴ってシャッターカーテンとの摩擦力により回転するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した補助ローラによる巻取軸支持構造では、シャッターカーテンが巻取軸と補助ローラとの間に挟まれた状態で巻き取られるため、シャッターカーテンのうち補助ローラと接触する部分には、他の部分に比べて大きな負荷がかかることになる。
【0005】
このため、シャッターカーテンの一部に局部的な負荷がかかってしまうので、そのような局部的な負荷に耐えることができる強度を有するシャッターカーテンを用いなければならないという設計上の制約が生じるとともに、補助ローラが設けられていないシャッター装置のシャッターカーテンの場合に比べ、シャッターカーテンの耐久性が低下するという不都合があった。
【0006】
本発明の目的は、シャッターカーテンの耐久性を向上させることができるシャッター装置の巻取軸支持構造を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸の軸方向中間位置を、支持部材で支持するシャッター装置の巻取軸支持構造において、シャッターカーテンのうち支持部材の設置位置に対応する支持部材対応部分の少なくとも一部に、他の部分よりも肉厚の大きい厚肉部が形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
ここで、軸方向中間位置とは、中央(全長の2分の1の位置)のみを指す意味ではなく、巻取軸の軸方向端部を除いた全ての部分、すなわち途中の部分を指す意味である。
【0009】
また、支持部材には、主として、巻取軸の回転に伴って回転するローラ等の回転体を用いることができるが、この他にも、回転しない不動体を用いることもできる。前者の回転体としては、最も一般的なものとして、シャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触し、かつ、巻取軸と軸芯が平行若しくは略平行になるように配置される円柱状若しくは円筒状のローラが挙げられるが、この他に、例えば球状部材や瓢箪状部材や円錐台形状部材等のような軸対称部材も挙げられ、これらの各部材の軸芯の方向についても、巻取軸の軸芯と平行若しくは略平行になる場合のみならず、交差している場合(例えば、円錐台形状部材を支持部材とする場合等)も本発明の対象となる。後者の不動体としては、例えば、平板状部材や角柱状部材等の平坦面を有する部材であって、その平坦面がシャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触するように配置されたもの、あるいは、円柱状部材や蒲鉾状部材等の曲面(凸面でも凹面でもよい。)を有する部材であって、その曲面がシャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触するように配置されたもの等が挙げられる。
【0010】
そして、シャッターカーテンを間に挟んでの巻取軸と支持部材との接触形態は、支持部材の形状および設置姿勢により定まり、主として線接触となるが、面接触や点接触となる場合も本発明の対象となる。例えば、支持部材が、巻取軸と軸芯が平行若しくは略平行になるように配置される円柱状のローラの場合には、線接触となり、凹面状の曲面を有する部材の場合には、面接触となることがあり、球状部材の場合には、点接触となる。
【0011】
さらに、厚肉部は、シャッターカーテンの本体に別体の部材を一枚または複数枚重ね合わせて形成されていてもよく(後述する図5の場合等)、あるいは、シャッターカーテンの本体を構成する部材そのものの肉厚を、その部分だけ厚くすることにより形成されていてもよく、さらには、シャッターカーテンの本体を構成する部材を折り畳み若しくは重ね合わせて形成されていてもよい(後述する図12、図9、図13の場合等)。
【0012】
そして、シャッターカーテンの本体に別体の部材を一枚または複数枚重ね合わせて厚肉部を形成する場合には、別体の部材をその全面若しくは略全面に渡ってシャッターカーテンの本体に縫着や接着や溶着等により結合するようにしてもよく、あるいは、別体の部材の一部についてシャッターカーテンの本体に縫着や接着や溶着等により結合するようにしてもよく(後述する図3の場合等)、さらには、別体の部材とシャッターカーテンの本体とを結合せずに分離状態のまま単に重ね合わせただけのものとしてもよい。なお、シャッターカーテンの本体と別体の部材とが結合されずに分離状態にある部分については、厚肉部の肉厚とは、シャッターカーテンの本体の肉厚と、一枚または複数枚の別体の部材の肉厚との合計値を意味する。
【0013】
また、シャッターカーテンの本体を構成する部材を折り畳み若しくは重ね合わせて厚肉部を形成する場合には、シャッターカーテンの本体を構成する部材の途中部分を断面略Z状に折り畳んで三枚重ねの状態にしたり(後述する図12の場合等)、それを繰り返して五枚重ね、七枚重ねの状態等にしてもよく、あるいは、複数の部材を接続してシャッターカーテンを形成する際に、それらの複数の部材の端部同士をそのままの状態で重ね合わせたり(後述する図9の場合等)、折り返した状態で重ね合わせてもよい(後述する図13の場合等)。そして、これらの折り畳み若しくは重ね合わせた部分は、縫着、接着、溶着、マジックテープ(登録商標)、釦、両面粘着テープ、片面粘着テープ等により結合するようにしてもよく、あるいは結合せずに分離状態のまま単に折り畳み若しくは重ね合わせただけのものとしてもよい。なお、折り畳み若しくは重ね合わせの合計値が、厚肉部の肉厚となる。
【0014】
さらに、厚肉部は、シャッターカーテンの本体に鋲等のような突起物を複数並べて取り付けることにより形成してもよく、あるいは、複数の部材を接続してシャッターカーテンを形成する際のファスナ等の接続具としてもよい。なお、これらの場合には、突起物を含めた肉厚、あるいはファスナ等の接続具の厚みが、厚肉部の肉厚となる。
【0015】
そして、厚肉部は、シャッターカーテンの本体に、例えば直方体や立方体等の一定の形状を有する定形部材をシャッターカーテン移動方向(巻取・繰出方向)につき間隔を置いて複数個並べて取付配置することにより形成してもよい。このような定形部材は、全く変形しないものとしてもよいが、好ましくは、例えば、ゴム等の弾性部材、または弾性を持たせるために中空部を形成した部材などとし、圧力がかかった際に変形可能な部材としておくのがよい。なお、これらの定形部材の配置間隔は、一定ピッチとしてもよく、あるいは各々の間隔が異なるようにしてもよい。
【0016】
また、「シャッターカーテンのうち支持部材の設置位置に対応する支持部材対応部分」とは、シャッターカーテン移動方向(巻取・繰出方向)については、巻取軸に取り付けられる側の端部(吊り元部材が設けられる部分)から閉鎖方向先端部(座板や重錘等が設けられる部分)までの全長を指し、シャッターカーテン移動方向に直交するカーテン幅方向(厚み方向ではない。)については、支持部材が、巻取軸の軸方向に占める位置に対応する部分を指す。従って、支持部材対応部分は、通常、支持部材の長さ寸法を幅としてシャッターカーテン移動方向に延びる四角形状の区画部分であるが、支持部材が球状部材のような特別の場合には、シャッターカーテンを間に挟んでの巻取軸と支持部材との接触形態が点接触となるため、支持部材対応部分は、シャッターカーテン移動方向に延びる線となる。また、支持部材の軸方向端部の角部が面取りされ、あるいはRを付けて丸められているような場合等には、これらの面取り部分あるいはR部分等を除いた長さ寸法に対応する部分が支持部材対応部分となる。
【0017】
さらに、「支持部材対応部分の少なくとも一部」とは、必ずしも支持部材対応部分の全部(全面)について厚肉部が形成されている必要はなく、シャッターカーテン移動方向(巻取・繰出方向)について見た場合には、例えば、支持部材対応部分のうち、巻取軸寄りの部分よりも大きな負荷がかかることになる閉鎖方向先端部寄りの部分のみに厚肉部が形成されていてもよい趣旨であり(後述する図14の場合等)、また、例えばプッシュ釦式電話器の1、4、7のプッシュ釦の並びの如く、厚肉部が断続的に形成されていてもよい趣旨である。一方、シャッターカーテン移動方向に直交するカーテン幅方向(厚み方向ではない。)について見た場合には、例えば、支持部材対応部分の幅よりも狭い幅の厚肉部が形成されていてもよい趣旨であり(後述する図5、図9、図11、図12、図13の場合等)、また、例えばプッシュ釦式電話器の1、2、3のプッシュ釦の並びの如く、厚肉部が断続的に形成されていてもよい趣旨である。なお、支持部材対応部分の少なくとも一部に厚肉部が形成されていれば、支持部材対応部分以外の部分に厚肉部が形成されていてもよい(後述する図7の場合等)。
【0018】
このような本発明においては、シャッターカーテンのうち支持部材対応部分の少なくとも一部に厚肉部が形成されているので、巻取軸の回転時に、支持部材は厚肉部と接触するようになり、シャッターカーテンにかかる負荷を厚肉部で受けることができるようになる。このため、シャッターカーテン全体の強度を向上させる必要はなくなるので、シャッターカーテンの強度面での設計上の制約が緩和されるとともに、シャッターカーテンの耐久性が向上し、これらにより前記目的が達成される。
【0019】
また、前述したシャッター装置の巻取軸支持構造において、巻取軸の軸方向につき、厚肉部の幅寸法は、支持部材の長さ寸法よりも小さく、かつ、厚肉部は、支持部材対応部分の内部に収まっていることが望ましい。
【0020】
ここで、「支持部材対応部分の内部に収まっている」とは、巻取軸の軸方向につき、厚肉部の両側の端部のいずれもが、支持部材対応部分の両側の端部の内側にくることを意味する。
【0021】
このように厚肉部の幅寸法を支持部材の長さ寸法よりも小さくした場合には、シャッターカーテンを間に挟んだ状態で支持部材と巻取軸とが接触する際に、支持部材の軸方向端部が、シャッターカーテンに接触せずに浮いた状態になるか、あるいは接触するにしてもその接触圧が軽減されるようになる。従って、支持部材からシャッターカーテンにかかる負荷のうち、最も大きな負荷となる可能性の高い支持部材の軸方向端部からの負荷が回避若しくは軽減され、より一層シャッターカーテンの耐久性が向上する。
【0022】
さらに、前述したシャッター装置の巻取軸支持構造において、厚肉部を、シャッターカーテンの本体に沿って配置されてこの本体とともに巻取軸に巻き取られて収納される補強部材により形成するようにしてもよい。
【0023】
ここで、補強部材としては、例えば、布、ゴム、塩化ビニール等の合成樹脂、紙等を原材料として形成されたシート状部材、ネット状部材、多孔を有するスポンジ状部材等の可撓性部材などを用いることができ、シャッターカーテンの本体と同じ材質のものとしてもよい。
【0024】
また、補強部材は、シャッターカーテンの本体の表裏の一方の側のみに設けてもよく、表裏の両側に設けてもよいが、少なくともシャッターカーテンを巻き取った際にシャッターカーテンの本体の外周側になる側には補強部材を設けておくことが好ましい。
【0025】
このような補強部材により厚肉部を形成した場合には、巻取軸の回転時に、支持部材は補強部材と接触するようになり、シャッターカーテンにかかる負荷を補強部材で受けることができるようになる。このため、支持部材とシャッターカーテンの本体との接触を回避できるようになるので、シャッターカーテンの耐久性が向上する。
【0026】
そして、このような補強部材により厚肉部を形成する場合には、補強部材とシャッターカーテンの本体とを、少なくともシャッターカーテンの閉鎖方向先端部の近傍で結合させておくことが望ましい。
【0027】
ここで、シャッターカーテンの閉鎖方向先端部とは、通常、座板や重錘等が設けられる部分を指す。また、補強部材とシャッターカーテンの本体との結合形態は、布や紐等の連結用部材を介しての結合としてもよく(後述する図4の場合等)、あるいは縫着、接着、溶着、釦、マジックテープ(登録商標)、両面粘着テープ、片面粘着テープ等による直接の結合としてもよい。さらに、シャッターカーテンを巻き取った際にシャッターカーテンの本体の外周側になる側に補強部材を設ける場合には、補強部材が巻径の大きくなる外周側に巻かれることを考え、布や紐等の連結用部材または補強部材自体を少し弛ませた状態でシャッターカーテンの本体に結合することが好ましい。
【0028】
このようにシャッターカーテンの閉鎖方向先端部の近傍で補強部材とシャッターカーテンの本体とを結合させた場合には、巻取軸の回転時に、補強部材がシャッターカーテンの本体に、より確実に追従するようになり、円滑な巻取・繰出が行われるようになる。
【0029】
さらに、前述したシャッター装置の巻取軸支持構造において、シャッターカーテンを、複数の部材を接続して形成し、厚肉部を、複数の部材を接続した接続部により形成するようにしてもよい。
【0030】
ここで、接続部としては、複数の部材を縫着接合した縫着部が代表的なものとして挙げられるが(後述する図8の場合等)、その他に、例えば、複数の部材を接着接合した接着部、溶着接合した溶着部、マジックテープ(登録商標)やファスナや釦あるいは両面粘着テープや片面粘着テープ等による接合部などとしてもよい。そして、接続される複数の部材が接続部で重ね合わされているか否かは問わず、例えば、ファスナによる接合部のように、接続される複数の部材が重ね合わされるのではなく、端部同士を突き合わされるだけのものであっても、ファスナの厚みが、接続される複数の部材の各肉厚よりも大きければ、そのファスナの厚みにより厚肉部が形成されるので、そのような接続部も含む趣旨である。
【0031】
また、シャッターカーテンに接続部が複数ある場合には、必ずしもそれらの複数の接続部のすべてが支持部材対応部分またはその一部となっている必要はなく、支持部材の設置位置とは無関係な位置に、すなわち支持部材との接触がない位置に接続部があってもよい。
【0032】
このように接続部により厚肉部を形成した場合には、複数の部材を接続することによるシャッターカーテンの形成と、本発明における厚肉部の形成とを同時に行うことができるので、製造の容易化や構成の簡易化が図られる。
【0033】
また、本発明は、空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸の軸方向中間位置を、支持部材で支持するシャッター装置の巻取軸支持構造において、支持部材が、シャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触して巻取軸の回転に伴って回転する無端部材を備えて構成されていることを特徴とするものである。
【0034】
ここで、「シャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触」とは、シャッターカーテンを介して間接的に巻取軸に接触するという意味である。但し、無端部材が常にシャッターカーテンを間に挟んだ状態で巻取軸に接触することを意味するものではなく、シャッターカーテンの略全体が繰り出される状態となるシャッターカーテン全閉時若しくはそれに近い状態において、無端部材が直接的に巻取軸に接触することがあってもよい趣旨である。なお、以下において、補助ローラ等の支持部材若しくはその構成部品が「シャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触」という場合も同様の趣旨とする。
【0035】
このような本発明においては、支持部材が、無端部材を備えて構成されているので、支持部材とシャッターカーテンとが面接触するようになり、従来の支持部材による接触、例えば円柱状若しくは円筒状の補助ローラを用いた線接触の場合等に比べ、シャッターカーテンにかかる負荷が分散され、シャッターカーテンの耐久性が向上し、これにより前記目的が達成される。
【0036】
なお、このような無端部材を備えて構成されている支持部材を用いる発明と、前述したシャッターカーテンに厚肉部を形成する発明および/または後述する巻取軸に溝部を形成する発明とを組み合わせるようにしてもよい。
【0037】
さらに、本発明は、空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸の軸方向中間位置を、支持部材で支持するシャッター装置の巻取軸支持構造において、巻取軸の外周には、支持部材の軸方向端部に対応する位置に、溝部が形成されていることを特徴とするものである。
【0038】
このような本発明においては、巻取軸に溝部を形成したので、シャッターカーテンが巻取軸と支持部材の軸方向端部との間に挟まれた際に、シャッターカーテンが溝部の深さの分だけ浮いたような状態となるため、シャッターカーテンにかかる負荷が軽減され、シャッターカーテンの耐久性が向上し、これにより前記目的が達成される。
【0039】
なお、このような巻取軸に溝部を形成する発明と、前述したシャッターカーテンに厚肉部を形成する発明および/または無端部材を備えて構成されている支持部材を用いる発明とを組み合わせるようにしてもよい。
【0040】
以上において、本発明は、任意の長さの巻取軸の支持構造として適用することができるが、特に、巻取軸が長尺化した場合に、支持部材の設置の必要性が高くなることから、本発明は、いわゆる大開口用シャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸の支持構造に好適である。
【0041】
ここで、大開口用シャッターカーテンとは、シャッターカーテンの移動方向に直交するカーテン幅方向(厚み方向ではない。)につき標準的な内法寸法よりも大きな内法寸法を有し、かつ、断面幅の大きな空間を仕切るシャッターカーテンをいう。なお、内法寸法とは、シャッターカーテンのカーテン幅方向の全幅のうち、案内手段(例えば、ガイドレール、あるいは壁や柱に直接形成された溝部等)に呑み込まれる部分を除いた部分の幅寸法、すなわち外部に露出する部分(シャッターカーテンにより仕切られる空間から見える部分)の幅寸法をいう。
【0042】
そして、より具体的には、大開口用シャッターカーテンとは、次に挙げられた各条件のうち少なくとも一つを満たすものをいう。
【0043】
第一の条件としては、「建築基準法施行令第112条第14項第4号に基づく建設省告示(昭和48年告示2564号)」に基づく幅を超えているもの、すなわち内法幅が5mを超えているもの(いわゆる鉄製の防火防煙シャッターの標準仕様よりも大きいもの)であることが挙げられる。
【0044】
第二の条件としては、「建築基準法施行令第112条第14項第4号に基づく建設省告示(昭和48年告示2564号)」に基づく幅を超えているもの、すなわち内法幅が8mを超えているもの(乙種防火戸に近接する位置に併設した鉄製シャッターよりも大きいもの)であることが挙げられる。
【0045】
第三の条件としては、道路法第47条第1項に基づく政令(車両制限令第3条第1項第4号、平成5年最終改正の政令375)で定める車両(貨物が積載されている場合にあってはその状態におけるもの)の長さの最高限度を超えるもの、すなわちカーテン幅方向の全幅寸法が12mを超えるものであることが挙げられる。
【0046】
第四の条件としては、道路法第47条第1項に基づく政令(車両制限令第3条第3項、平成5年最終改正の政令375)で定める高速自動車国道を通行するセミトレーラ連結車又はフルトレーラ連結車で、その積載する貨物が被けん引車の車体の前方又は後方にはみ出していないものの長さの最高限度を超えるもの、すなわちカーテン幅方向の全幅寸法が16.5m(セミトレーラ連結車に積載する場合)又は18m(フルトレーラ連結車に積載する場合)を超えるものであることが挙げられる。
【0047】
第五の条件としては、巻取軸が軸方向について二以上に分割されているものであることが挙げられる。なお、分割した状態で製造し、分割した状態のままで建築現場まで運搬した後、建築現場において接続して一本の軸にしたもの、分割した状態で製造し、工場において接続して一本の軸にした後、一本の軸とした状態で建築現場まで運搬したもの、一本の軸として一体的に製造し、これを工場において切断して分割した状態としてから建築現場まで運搬した後、再び建築現場において接続して一本の軸にしたもの等は、いずれのものも含まれる。
【0048】
また、本発明におけるシャッターカーテンの構成部品や構成部材の材質は、巻取軸に巻き取ることが可能であれば任意であり、例えば、金属製スラット、硬質パネル、あるいはリンク部材およびパイプ部材により構成されたシャッターカーテンを巻き取る場合に本発明を適用してもよいが、本発明によりシャッターカーテンの耐久性の向上が図られることから、特に、本発明は、金属製スラット等からなるシャッターカーテンに比べ、強度的に劣る可撓性部材を含んで形成されたシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸の支持構造に好適である。
【0049】
ここで、可撓性部材とは、布、ゴム、塩化ビニール等の合成樹脂、紙等を原材料として形成されたシート状部材、ネット状部材、多孔を有するスポンジ状部材等のことを意味し、部材を形成する原材料そのものが比較的軟質のものである場合が該当する。従って、例えば、複数の金属片等の剛性部材を屈曲自在に連結してキャタピラ(登録商標)のようにしたとしても、それは本発明における可撓性部材には含まれないので、複数の金属製スラットを連設して形成された通常のシャッターカーテンは、巻取軸に巻き取ることが可能であるとしても、それは本発明における可撓性部材には含まれない。なお、シート状部材は、防火や防煙等の防災目的に使用する場合には、例えば、シリカクロスまたはガラスクロス、あるいはこれらに耐火被覆材としての耐火塗料や防水被覆材を吹き付け若しくは塗布しまたは含浸させたもの等を好適に用いることができる。さらに、シート状部材は、ワイヤーメッシュ等の補強用の金属あるいは樹脂線材等と組み合わされたものであってもよく、このような補強を行えば、防災目的に使用する場合のみならず通常使用の場合でもシートがより一層損傷しにくくなり、シートの耐久性をより一層向上させることができるので有効である。
【0050】
さらに、本発明の巻取軸支持構造が適用されるシャッター装置の設置目的は任意であり、例えば、防火や防煙等を目的とする防災用シャッター装置が主なものとして挙げられるが、これに限定されるものではなく、日射遮蔽目的のシャッター装置、防犯目的のシャッター装置、あるいは、暗室、クリーンルーム、保冷庫、保温室等の特殊空間を形成するためのシャッター装置等であってもよく、要するに、シャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸を備えた巻取式のシャッター装置であればよい。
【0051】
そして、本発明の巻取軸支持構造が適用されるシャッター装置の設置場所は任意であり、例えば、通常の一般家屋、ビル、車庫、工場、倉庫、保冷庫等の各種出入口用シャッター装置、窓用シャッター装置、建物内の通路途中や通路とホールとの境界位置に設けられるシャッター装置等のように、各種建築物に設けられるシャッター装置としてもよく、あるいは、例えば、地下街、駅の構内、トンネル内、船舶内等の各種構造物に設けられるシャッター装置としてもよい。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
【0053】
[第一実施形態]
図1は、本発明の巻取軸支持構造が適用された第一実施形態のシャッター装置10の立面図であり、図2〜図5には、シャッター装置10の要部の詳細構成が示されている。
【0054】
図1において、シャッター装置10は、上下動して空間を仕切るシャッターカーテン20と、このシャッターカーテン20を巻き取って収納する巻取軸30と、シャッターカーテン20の図1中における左右両側端縁部分が挿入されてシャッターカーテン20の上下動を案内する左右の案内手段であるガイドレール40,41と、シャッターカーテン20の上下動および停止を行うためのモータおよびブレーキ等からなる開閉機50とを備えている。このシャッター装置10は、左右方向の断面幅の大きな空間を仕切ることができるものであり、建物内の大きな開口に設置される大開口用シャッター装置である。
【0055】
シャッターカーテン20の下端部には、金属製の座板21が設けられ、シャッターカーテン20を全閉にした状態では、この座板21が床面1に当接するようになっている。そして、開閉機50により巻取軸30を回転駆動させると、シャッターカーテン20は、座板21が天井2の位置に来るまで巻取軸30に巻き取られて収納され、この状態で全開状態となるようになっている。
【0056】
シャッターカーテン20は、建物内に設けられた大きな開口を塞ぐことができる面積を有する横長の長方形形状の本体22と、この本体22に取り付けられて上下方向に延びる二つの帯状の補強部材23,24とを含み構成されている。
【0057】
これらの本体22および各補強部材23,24は、いずれも可撓性部材であるシート状部材により形成されている。シート状部材としては、シャッター装置10が防災用シャッター装置の場合には、例えば、シリカクロスまたはガラスクロス、あるいはこれらに耐火被覆材としての耐火塗料や防水被覆材を吹き付け若しくは塗布しまたは含浸させて形成された布製のスクリーン等を好適に用いることができる。このような布製のスクリーンは、耐火性、遮熱性、遮煙性、防水性、耐風圧性等に優れたものであり、防災用シャッター装置としての機能を十分に果たすことができるものである。
【0058】
なお、シャッターカーテン20の本体22は、シャッター装置10が設置される建物内の開口面積と略同じ面積を有する大きな一枚の連続するシート状部材により形成されていてもよく、あるいは複数枚のシート状部材を縫着や接着や溶着で一体化して形成されていてもよく、さらには、連結または補強用の中桟により連結されて形成されていてもよい。
【0059】
また、巻取軸30の軸方向中間位置の複数箇所(ここでは、二箇所とする。)には、巻取軸30および巻取軸30に巻き取られた状態のシャッターカーテン20を下方から支持する支持部材である複数個(ここでは、合計で四個とする。)の円柱状若しくは円筒状の補助ローラ60が設けられている。
【0060】
図2は、巻取軸30の近傍の拡大断面図であり、図1のA−A線断面図である。図2において、軸方向中間位置の各箇所に設けられた補助ローラ60は、二つで一組の支持部材群である補助ローラ群61を構成している。この補助ローラ群61を構成する二つの補助ローラ60は、図中左側位置の構造物躯体3に固定された略コの字状の取付体70の下部に設けられたブラケット71により回転自在に支持され、巻取軸30の周方向の二箇所、例えば、時計の5時および7時の位置に配設されている。この際、巻取軸30の中心と各補助ローラ60の中心とを結んでなす角は、約60度であることが好ましい。すなわち、これらの三つの中心が、略正三角形の頂点位置にくるように配置することが好ましい。そして、各補助ローラ60は、巻取軸30と軸芯が平行になるように配置され、かつ、シャッターカーテン20を挟んで巻取軸30に接触転動するようになっている。
【0061】
また、各補助ローラ60の上下方向の配置位置は、巻取軸30が全く撓まない状態で巻取軸30に接触する位置としてもよく、あるいは、巻取軸30がある程度撓んだ状態で巻取軸30に接触する位置としてもよいが、あまり上方に配置すると、巻取軸30の回転時にシャッターカーテン20に過大な負荷がかかるおそれがあるので、シャッターカーテン20にかかる負荷が適度な範囲に収まるように調整することが好ましい。
【0062】
二つの補助ローラ群61の配置箇所、すなわち二つの取付体70の設置箇所は、図1に示すように、巻取軸30を軸方向に略三等分する位置とされているが、これに限定されるものではない。但し、シャッターカーテン20の重量バランスが左右略対称である場合には、左右対称の位置、すなわち巻取軸30の軸方向両端部を保持する保持部材である左右のブラケット80,81から等しい間隔を置いた位置に配置することが好ましい。
【0063】
図3は、シャッターカーテン20を巻取軸30に取り付けた状態を示す斜視図である。図4は、シャッターカーテン20の下端部(閉鎖方向先端部)に設けられた座板21の近傍の縦断面図である。図5は、シャッターカーテン20を挟んでの補助ローラ60と巻取軸30との接触状態を示す断面図である。
【0064】
図3において、二つの補強部材23,24は、巻取軸30の軸方向につき、各補助ローラ群61の配置箇所と同じ位置に配置されている。各補強部材23,24の上端部は、シャッターカーテン20の本体22の上端部と縫着部25により結合されている。
【0065】
図4において、各補強部材23,24の下端部には、重錘26が設けられている。各補強部材23,24の下端部、すなわち重錘26の近傍部分と、シャッターカーテン20の本体22の下端部(閉鎖方向先端部)、すなわち座板21の近傍部分の近傍とは、例えば四角形状の布片等からなる連結用部材27により結合されている。この連結用部材27は、本体22および各補強部材23,24と同じ材質のものとしてもよい。
【0066】
そして、連結用部材27の上端部は、縫着部28により各補強部材23,24に結合され、一方、連結用部材27の下端部は、縫着部29によりシャッターカーテン20の本体22に結合されている。また、連結用部材27は、シャッターカーテン20を巻き取った際に各補強部材23,24が巻径の大きくなる外周側に巻かれることを考え、少し弛ませた状態で設けられている。
【0067】
図5において、補助ローラ60は、ブラケット71で支持されて回転中心に配置された軸部材62と、二個の軸受63を介して軸部材62の周囲に回転自在に配置された金属製円筒部材64と、この金属製円筒部材64の外周表面を被覆する保護部材65とを備えて構成されている。このような保護部材65としては、例えば、軟質合成樹脂によるコーティング材、布、テープ、ゴム、紙等の軟質または弾性を有する部材を採用することができる。
【0068】
図5には、巻取軸30にシャッターカーテン20を一回巻いた状態が示されている。シャッターカーテン20が巻取軸30に巻かれる際には、各補強部材23,24は、本体22の外周側に巻かれるようになっている。そして、シャッターカーテン20のうち、各補強部材23,24が設けられた部分の肉厚Tは、本体22の肉厚T1と、各補強部材23,24の肉厚T2との合計肉厚となるので、この部分(図5中の矢印C1から矢印C2までの範囲)には、他の部分(各補強部材23,24が設けられていない部分)よりも肉厚の大きい厚肉部20Aが形成されていることになる。
【0069】
また、厚肉部20Aの左右の幅寸法、すなわち各補強部材23,24の左右の幅寸法Sは、補助ローラ60の軸方向の長さ寸法Lよりも小さくなっている。そして、厚肉部20Aは、左右端(矢印C1,C2)のいずれの側についても支持部材対応部分20Bの内部に完全に収まっている。ここで、支持部材対応部分20Bとは、本第一実施形態では、シャッターカーテン20のうち、補助ローラ60の設置位置に対応する部分(図5中の矢印B1から矢印B2までの範囲)であり、補助ローラ60の長さ寸法Lと同じ幅寸法を有し、上下方向については、シャッターカーテン20の上端から下端の全長に至る長さを有する区画部分である。
【0070】
従って、各補強部材23,24は、補助ローラ60の両側の軸方向端部60A,60Bと接触しないようになっているので、補助ローラ60の両側の軸方向端部60A,60Bとシャッターカーテン20の本体22との間には、隙間90が生じ、補助ローラ60の両側の軸方向端部60A,60Bは、若干浮いた状態になるか、あるいは補助ローラ60の両側の軸方向端部60A,60Bが本体22に接触するにしても、その接触圧は小さいものとなる。
【0071】
図3において、シャッターカーテン20の上端部は、三分割された吊り元部材82,83,84により巻取軸30に取り付けられている。これらの吊り元部材82,83,84は、いずれも補助ローラ60の設置位置を避けて配置されている。
【0072】
このような第一実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、シャッターカーテン20には、補強部材23,24が設けられ、これにより厚肉部20Aが形成されているので、巻取軸30の回転時に、補助ローラ60は補強部材23,24と接触するようになり、シャッターカーテン20にかかる負荷を補強部材23,24で受けることができる。このため、シャッターカーテン20の全体の強度を向上させる必要はなくなるので、シャッターカーテン20の強度面での設計上の制約を緩和することができるとともに、シャッターカーテン20の耐久性を向上させることができる。
【0073】
また、厚肉部20Aの左右の幅寸法、すなわち各補強部材23,24の左右の幅寸法Sは、補助ローラ60の軸方向の長さ寸法Lよりも小さく、かつ、厚肉部20Aは、左右端(矢印C1,C2)のいずれの側についても支持部材対応部分20Bの内部に完全に収まっているので(図5参照)、各補強部材23,24と補助ローラ60の両側の軸方向端部60A,60Bとの接触を回避することができる。このため、補助ローラ60の両側の軸方向端部60A,60Bを、本体22に接触させずに若干浮いた状態にすることができるか、あるいは本体22に接触するにしても、その接触圧を軽減することができる。
【0074】
従って、補助ローラ60からシャッターカーテン20にかかる負荷のうち、最も大きな負荷となる可能性の高い軸方向端部60A,60Bからの負荷を回避若しくは軽減することができ、シャッターカーテン20の耐久性をより一層向上させることができるうえ、各補強部材23,24と補助ローラ60の両側の軸方向端部60A,60Bとが接触しないので、各補強部材23,24自体にかかる負荷も軽減することができる。
【0075】
さらに、各補強部材23,24の下端部の近傍と、シャッターカーテン20の本体22の下端部(閉鎖方向先端部)の近傍とを、連結用部材27により結合したので(図4参照)、巻取軸30の回転時に、各補強部材23,24をシャッターカーテン20の本体22に、より確実に追従させることができ、円滑な巻取・繰出を行うことができる。なお、連結用部材27による結合は、各補強部材23,24の下端部の近傍と、シャッターカーテン20の本体22の下端部(閉鎖方向先端部)の近傍との間で行われるが、これらの下端部の近傍は、シャッターカーテン20の全開時においても巻取軸30に巻き取られない部分であるため、連結用部材27を設けることによる巻径の増大に伴う不都合の発生を回避することができる。
【0076】
そして、連結用部材27を若干弛ませた状態で設けたので、シャッターカーテン20を巻取軸30に巻き取る際に、各補強部材23,24がシャッターカーテン20の本体22の外周側にきて巻径が大きくなるという事態に対応することができる。
【0077】
また、補助ローラ60の外周表面には、保護部材65が設けられているので、シャッターカーテン20にかかる負荷をより一層軽減することができ、シャッターカーテン20の耐久性をより一層向上させることができる。
【0078】
[第二実施形態]
図6は、本発明の巻取軸支持構造が適用された第二実施形態のシャッター装置200において、そのシャッターカーテン220を巻取軸30に取り付けた状態を示す斜視図である。図7は、シャッターカーテン220を挟んでの補助ローラ60と巻取軸30との接触状態を示す断面図である。
【0079】
シャッター装置200は、前記第一実施形態のシャッター装置10と略同様な構成を備え、補強部材の構成が異なるのみであるので、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
【0080】
図6および図7において、シャッターカーテン220は、前記第一実施形態のシャッターカーテン20と同様に、本体222と、上下方向に延びる二つの帯状の補強部材223,224とを含み構成されているが、以下の点が異なる。
【0081】
すなわち、前記第一実施形態では、シャッターカーテン20の厚肉部20Aの左右の幅寸法、すなわち各補強部材23,24の左右の幅寸法Sは、補助ローラ60の軸方向の長さ寸法Lよりも小さく、かつ、厚肉部20Aは、左右端(矢印C1,C2)のいずれの側についても支持部材対応部分20Bの内部に完全に収まっていた(図5参照)。しかし、本第二実施形態では、シャッターカーテン220の厚肉部220A(図7中の矢印D1から矢印D2までの範囲)の左右の幅寸法、すなわち各補強部材223,224の左右の幅寸法Kは、補助ローラ60の軸方向の長さ寸法Lよりも大きく、かつ、厚肉部220Aは、左右端(矢印D1,D2)のいずれの側についても支持部材対応部分220B(図7中の矢印E1から矢印E2までの範囲)の外部にまで拡がって形成されている。
【0082】
また、前記第一実施形態では、各補強部材23,24の上端部は、縫着部25により本体22の上端部に結合されていたが(図3参照)、本第二実施形態では、図6に示すように、各補強部材223,224の上端部は、吊り元部材82,83,84により巻取軸30に取り付けられている。なお、前記第一実施形態と同様な縫着部による結合、または吊り元部材82,83,84による取付と縫着部による結合との併用としてもよい。
【0083】
このような第二実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、前記第一実施形態の場合と同様に、シャッターカーテン220には、補強部材223,224が設けられ、これにより厚肉部220Aが形成されているので、巻取軸30の回転時に、補助ローラ60は補強部材223,224と接触するようになり、シャッターカーテン220にかかる負荷を補強部材223,224で受けることができる。このため、シャッターカーテン220の全体の強度を向上させる必要はなくなるので、シャッターカーテン220の強度面での設計上の制約を緩和することができるとともに、シャッターカーテン220の耐久性を向上させることができる。
【0084】
また、前記第一実施形態の場合と同様に、各補強部材223,224の下端部の近傍と、シャッターカーテン220の本体222の下端部(閉鎖方向先端部)の近傍とを、連結用部材227により結合したので(図6参照)、巻取軸30の回転時に、各補強部材223,224をシャッターカーテン220の本体222に、より確実に追従させることができ、円滑な巻取・繰出を行うことができる。
【0085】
そして、連結用部材227を若干弛ませた状態で設けたことによる効果、および補助ローラ60の外周表面に保護部材65を設けたことによる効果も、前記第一実施形態の場合と同様に得ることができる。
【0086】
さらに、各補強部材223,224の左右の幅寸法K(図7参照)を、前記第一実施形態の各補強部材23,24の左右の幅寸法S(図5参照)よりも大きくしたので、各補強部材223,224の上端部を、吊り元部材82,83,84を利用して巻取軸30に取り付けることができる。
【0087】
[第三実施形態]
図8は、本発明の巻取軸支持構造が適用された第三実施形態のシャッター装置300において、そのシャッターカーテン320を巻取軸30に取り付けた状態を示す斜視図である。図9は、シャッターカーテン320を挟んでの補助ローラ60と巻取軸30との接触状態を示す断面図である。
【0088】
シャッター装置300は、前記第一実施形態のシャッター装置10と略同様な構成を備え、シャッターカーテンおよびその厚肉部の構成が異なるのみであるので、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
【0089】
図8および図9において、シャッターカーテン320は、複数(ここでは三つとする。)のシート状部材321,322,323を接続して形成されている。各シート状部材321,322,323を接続する接続部は、左右方向に並べられた矩形状の各シート状部材321,322,323の端部同士を重ね合わせて縫着接合した縫着部324,325となっており、上下方向に延びている。なお、各シート状部材321,322,323の材質は、前記第一実施形態のシャッターカーテン20の本体22および各補強部材23,24の材質と同じである。そして、接続部である縫着部324,325は、巻取軸30の軸方向につき、補助ローラ60と同じ位置に配置されている。
【0090】
従って、前記第一実施形態では、本体22と各補強部材23,24との重ね合わせにより厚肉部20Aが形成されていたが、本第二実施形態では、接続部である縫着部324,325により厚肉部320Aが形成されている。
【0091】
そして、前記第一実施形態では、厚肉部20Aの肉厚Tは、本体22の肉厚T1と、各補強部材23,24の肉厚T2との合計肉厚となっていたが(図5参照)、本第二実施形態では、図9に示すように、厚肉部320Aの肉厚T4は、各シート状部材321,322,323の肉厚T3の二倍の大きさである。なお、各シート状部材321,322,323の端部を折り返して縫着したような場合には、その折り返しによって重ね合わされた枚数分の合計肉厚が厚肉部の肉厚となる。
【0092】
また、前記第一実施形態の場合と同様に、厚肉部320A(図9中の矢印F1から矢印F2までの範囲)の左右の幅寸法Mは、補助ローラ60の軸方向の長さ寸法Lよりも小さくなっている。そして、厚肉部320Aは、左右端(矢印F1,F2)のいずれの側についても支持部材対応部分320B(図9中の矢印G1から矢印G2までの範囲)の内部に完全に収まっている。従って、補助ローラ60の両側の軸方向端部60A,60Bと、各シート状部材321,322,323との間には、隙間390が生じるようになっている。
【0093】
このような第三実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、接続部である縫着部324,325により厚肉部320Aが形成されているので、巻取軸30の回転時に、補助ローラ60は厚肉部320Aと接触するようになり、シャッターカーテン320にかかる負荷を厚肉部320Aで受けることができる。このため、シャッターカーテン320の全体の強度を向上させる必要はなくなるので、シャッターカーテン320の強度面での設計上の制約を緩和することができるとともに、シャッターカーテン320の耐久性を向上させることができる。
【0094】
また、接続部である縫着部324,325により厚肉部320Aを形成したので、複数の部材であるシート状部材321,322,323を接続することによるシャッターカーテン320の形成と、本発明における厚肉部320Aの形成とを同時に行うことができるため、製造の容易化や構成の簡易化を図ることができる。
【0095】
さらに、厚肉部320Aの左右の幅寸法Mは、補助ローラ60の軸方向の長さ寸法Lよりも小さく、かつ、厚肉部320Aは、左右端(矢印F1,F2)のいずれの側についても支持部材対応部分320Bの内部に完全に収まっているので(図9参照)、補助ローラ60の両側の軸方向端部60A,60Bと、各シート状部材321,322,323との接触を回避することができる。このため、補助ローラ60の両側の軸方向端部60A,60Bを、各シート状部材321,322,323に接触させずに若干浮いた状態にすることができるか、あるいは各シート状部材321,322,323に接触するにしても、その接触圧を軽減することができる。
【0096】
従って、補助ローラ60からシャッターカーテン320にかかる負荷のうち、最も大きな負荷となる可能性の高い軸方向端部60A,60Bからの負荷を回避若しくは軽減することができ、シャッターカーテン320の耐久性をより一層向上させることができるうえ、縫着部324,325と補助ローラ60の両側の軸方向端部60A,60Bとが接触しないので、縫着部324,325の損傷も回避または軽減することができる。
【0097】
また、補助ローラ60の外周表面に保護部材65を設けたことによる効果も、前記第一実施形態の場合と同様に得ることができる。
【0098】
[第四実施形態]
図10は、本発明の巻取軸支持構造が適用された第四実施形態のシャッター装置400の支持部材460の断面図である。
【0099】
シャッター装置400は、前記第一実施形態のシャッター装置10と略同様な構成を備え、支持部材の構成が異なるのみであるので、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
【0100】
前記第一実施形態では、図2に示すように、巻取軸30の周方向に適宜な間隔を置いて二つの補助ローラ60を配置して補助ローラ群61を構成することにより、巻取軸30をその軸方向中間位置で支持していたが、本第二実施形態では、図10に示すような支持部材460により、巻取軸30をその軸方向中間位置で下方から支持している。なお、巻取軸30の軸方向についての支持部材460の配置位置は、前記第一実施形態の補助ローラ60の配置位置と同じであり、シャッターカーテンの厚肉部の形成位置に対応した配置位置となっている。
【0101】
図10において、支持部材460は、巻取軸30の周方向に適宜な間隔を置いて配置された二つの円柱状若しくは円筒状のローラ461,462と、これらのローラ461,462に巻掛けされたベルト状の無端部材463とを備えて構成されている。そして、巻掛けされた無端部材463の上側部分463Aが、シャッターカーテンを間に挟んで図中二点鎖線で示された巻取軸30に接触するようになっている。なお、シャッターカーテンの図示は省略されている。
【0102】
無端部材463としては、例えば、布、ゴム、合成樹脂等を原材料とした可撓性を有するシート状部材やネット状部材等を用いることができる。
【0103】
支持部材460は、巻取軸30が回転すると、シャッターカーテンとの摩擦力により無端部材463が回転し、それに伴って二つのローラ461,462も各軸461A,462Aを中心に回転するようになっている。
【0104】
このような第四実施形態によれば、前記第一実施形態と全く同様な効果を得ることができることに加え、無端部材463の上側部分463Aで巻取軸30を支持することができるので、シャッターカーテンを挟んでの巻取軸30と支持部材460との接触形態が面接触となるため、シャッターカーテンにかかる負荷を分散させることができ、シャッターカーテンの耐久性を向上させることができる。
【0105】
また、図10では、巻取軸30の荷重が二つのローラ461,462にもかかる状態となっているが、無端部材463の張力を上げて無端部材463の上側部分463Aのみで巻取軸30の荷重を受けるようにしてもよい。このようにすれば、シャッターカーテンにかかる負荷をより一層軽減することができる。
【0106】
さらに、二つのローラ461,462の各軸461A,462A同士の間隔を変化させることができる構成とすることにより、無端部材463の張力を自在に調整可能にしておいてもよい。そして、無端部材463の張力の調整は、二つのローラ461,462以外に、いわゆる張り車の機能を有する張力調整用ローラを設けて行ってもよい。
【0107】
[第五実施形態]
図11は、本発明の巻取軸支持構造が適用された第五実施形態のシャッター装置500において、シャッターカーテン20を挟んでの補助ローラ60と巻取軸530との接触状態を示す断面図である。
【0108】
シャッター装置500は、前記第一実施形態のシャッター装置10と略同様な構成を備え、巻取軸の構成が異なるのみであるので、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
【0109】
図11において、シャッター装置500の巻取軸530の外周には、支持部材である補助ローラ60の軸方向端部60A,60Bに対応する位置を含んだ位置に、円周方向に沿って溝部531,532が形成されている。なお、溝部531,532の開口部分の周囲(溝部531,532の側面と巻取軸530の外周面との交差部分)は、面取りをするか、Rを付けておくことが好ましい。
【0110】
図中左側の溝部531は、支持部材対応部分20Bの左端(矢印B1)よりも左側位置まで形成され、かつ、厚肉部20Aの左端(矢印C1)よりも右側位置まで形成されている。一方、図中右側の溝部532は、支持部材対応部分20Bの右端(矢印B2)よりも右側位置まで形成され、かつ、厚肉部20Aの右端(矢印C2)よりも左側位置まで形成されている。
【0111】
このような第五実施形態によれば、前記第一実施形態と全く同様な効果を得ることができることに加え、溝部531,532が形成されているので、シャッターカーテン20が巻取軸530と補助ローラ60の軸方向端部60A,60Bとの間に挟まれた際に、シャッターカーテン20が溝部531,532の深さの分だけ浮いたような状態となるため、シャッターカーテン20にかかる負荷をより一層軽減することができ、シャッターカーテン20の耐久性をより一層向上させることができる。
【0112】
また、図10では、溝部531は、厚肉部20Aの左端(矢印C1)よりも右側位置まで形成されているが、左側位置までとしてもよく、要するに、少なくとも支持部材対応部分20Bの左端(矢印B1)に対応する位置を含んで形成されていればよい。同様に、溝部532は、厚肉部20Aの右端(矢印C2)よりも左側位置まで形成されているが、右側位置までとしてもよく、要するに、少なくとも支持部材対応部分20Bの右端(矢印B2)に対応する位置を含んで形成されていればよい。
【0113】
[他の実施形態]
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
【0114】
すなわち、前記各実施形態では、シャッターカーテン20,220,320には、例えば防災用シャッター装置の場合の非常用の出入口等のようなカーテン表裏の空間を連通する連通部が設けられていなかったが、本発明は、連通部が設けられたシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸の支持構造に適用してもよい。
【0115】
また、前記各実施形態では、シャッターカーテン20,220,320は、上下方向に移動するようになっていたが、これに限定されるものではなく、本発明におけるシャッターカーテンの移動方向は、左右方向、斜め方向、水平方向、あるいはこれらを複合した方向等、任意である。但し、防災用シャッター装置とする場合には、自重降下可能な方向としておくことが好ましい。従って、前記各実施形態では、巻取軸30,530の軸方向は、水平方向となっていたが、これに限定されるものではなく、本発明における巻取軸の軸方向についても、上下方向、斜め方向等、任意である。例えば、巻取軸が上下方向に配置された場合には、水平方向に配置された場合のような巻取軸の自重やシャッターカーテンの重量による撓みが生じることはなくても、巻取軸の回転に伴って軸振れが生じることはあるので、それを抑えるために補助ローラ等の支持部材が必要とされることがあるからである。
【0116】
さらに、前記第一実施形態では、巻取軸30の軸方向中間位置の二箇所に、補助ローラ群61が設けられ、厚肉部20Aが形成されていたが(図3参照)、補助ローラ群の設置箇所、厚肉部の形成箇所は二箇所に限定されるものではなく、一箇所または三箇所以上に補助ローラ群を設け、厚肉部を形成するようにしてもよく、要するに、巻取軸の長さや撓み量等に応じ、適宜な設置個数、形成個数とすればよい。前記第二、第三、第五実施形態の場合も同様であり、また、前記第四実施形態の無端部材463を備えた支持部材460(図10参照)の設置個数も同様である。
【0117】
そして、前記第一実施形態では、一つの補助ローラ群61は、巻取軸30の周方向の二箇所に配置された二つの補助ローラ60により構成されていたが、補助ローラの周方向についての配置個数は、二個に限定されるものではなく、例えば、時計の4時、6時、8時の各位置に配置する等、三個以上としてもよい。前記第二、第三、第五実施形態の場合も同様である。
【0118】
また、前記第三実施形態では、図9に示すように、接続部である縫着部324,325により形成された厚肉部320Aの左右の幅寸法Mは、補助ローラ60の軸方向の長さ寸法Lよりも小さく、かつ、厚肉部320Aは、左右端(矢印F1,F2)のいずれの側についても支持部材対応部分320Bの内部に完全に収まっていたが、縫着部等の接続部により形成された厚肉部を、前記第二実施形態の厚肉部220A(図7参照)のように支持部材対応部分の内部に収まらないようにしてもよい。つまり、縫着部等の接続部により形成された厚肉部の幅寸法を、支持部材の長さ寸法と同じか、それよりも大きくしてもよい。
【0119】
また、例えば、図12に示すように、シャッターカーテン600を断面略Z状に折り畳んで重ね合わせることにより厚肉部600Aを形成し、この厚肉部600Aを挟んで巻取軸601と支持部材である補助ローラ602とが接触するようにしてもよい。この際、厚肉部600Aは、図示のように、縫着等により結合するようにしてもよく、あるいは単に重ね合わされただけの状態としてもよい。
【0120】
さらに、例えば、図13に示すように、複数のシート状部材700,701を接続してシャッターカーテン702を形成し、その接続部により厚肉部702Aを形成する場合には、各シート状部材700,701の端部を折り返し、さらにその折り返した状態のものを重ね合わせて接続して厚肉部702Aとし、この厚肉部702Aを挟んで巻取軸703と支持部材である補助ローラ704とが接触するようにしてもよい。この際、厚肉部702Aは、図示のように、縫着等により結合するようにしてもよく、あるいは単に折り返され、または重ね合わされただけの状態としてもよい。
【0121】
そして、前記第一、第二、第三実施形態では、補強部材23,24、補強部材223,224、縫着部324,325は、シャッターカーテン20,220,320の上下方向の全長若しくは略全長に渡る長さを有していたが(図3、図6、図8参照)、本発明における厚肉部は、必ずしもシャッターカーテンの移動方向(前記各実施形態では上下方向)の全長若しくは略全長に渡って形成されている必要はなく、例えば、図14に示すように、シャッターカーテン800のうち、巻取軸801寄りの部分に比べ、大きな負荷がかかる座板802等の設けられた閉鎖方向先端部寄りの部分のみに、補強部材803を設ける等して厚肉部を形成するようにしてもよい。
【0122】
また、前記各実施形態のシャッター装置10等と異なり、二軸(多軸)が平行に配置された二軸式(多軸式)のシャッター装置における巻取軸を支持する際にも、本発明を適用することができる。なお、このような二軸式(多軸式)のシャッター装置において、巻取軸以外の補助軸についても補助軸用支持部材により支持され、かつ、シャッターカーテンが補助軸と補助軸用支持部材との間に挟まれるような構成の場合には、巻取軸のみならず、補助軸についても、本発明と同様な支持構造を採用してもよく、そのようにすれば、シャッターカーテンの耐久性をより一層向上させることができる。
【0123】
【発明の効果】
以上に述べたように本発明によれば、シャッターカーテンのうち支持部材対応部分の少なくとも一部に厚肉部を形成してこの厚肉部で荷重を受けることができるようにし、あるいは、無端部材を備えた支持部材を用いるようにし、または巻取軸の外周上における支持部材の軸方向端部に対応する位置に溝部を形成したので、シャッターカーテンの耐久性を向上することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態のシャッター装置の立面図。
【図2】第一実施形態の巻取軸の近傍の拡大断面図(図1のA−A線断面図)。
【図3】第一実施形態のシャッターカーテンを巻取軸に取り付けた状態を示す斜視図。
【図4】第一実施形態のシャッターカーテンの下端部(閉鎖方向先端部)に設けられた座板の近傍の縦断面図。
【図5】第一実施形態のシャッターカーテンを挟んでの補助ローラと巻取軸との接触状態を示す断面図。
【図6】本発明の第二実施形態のシャッターカーテンを巻取軸に取り付けた状態を示す斜視図。
【図7】第二実施形態のシャッターカーテンを挟んでの補助ローラと巻取軸との接触状態を示す断面図。
【図8】本発明の第三実施形態のシャッターカーテンを巻取軸に取り付けた状態を示す斜視図。
【図9】第三実施形態のシャッターカーテンを挟んでの補助ローラと巻取軸との接触状態を示す断面図。
【図10】本発明の第四実施形態のシャッター装置の支持部材の断面図。
【図11】本発明の第五実施形態のシャッターカーテンを挟んでの補助ローラと巻取軸との接触状態を示す断面図。
【図12】本発明の第一の変形の形態としてのシャッターカーテンを挟んでの補助ローラと巻取軸との接触状態を示す断面図。
【図13】本発明の第二の変形の形態としてのシャッターカーテンを挟んでの補助ローラと巻取軸との接触状態を示す断面図。
【図14】本発明の第三の変形の形態としての厚肉部の形成範囲を示す説明図。
【符号の説明】
10,200,300,400,500 シャッター装置
20,220,320,600,702,800 シャッターカーテン
20A,220A,320A,600A,702A 厚肉部
20B,220B,320B 支持部材対応部分
21,802 閉鎖方向先端部に設けられた座板
22,222 シャッターカーテンの本体
23,24,223,224,803 補強部材
30,530,601,703,801 巻取軸
60,602,704 支持部材である補助ローラ
60A,60B 支持部材である補助ローラの軸方向端部
321,322,323,700,701 シャッターカーテンを形成する複数の部材であるシート状部材
324,325 接続部である縫着部
460 支持部材
463 無端部材
531 溝部
S,K,M 厚肉部の幅寸法
L 支持部材である補助ローラの長さ寸法

Claims (7)

  1. 空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸の軸方向中間位置を、支持部材で支持するシャッター装置の巻取軸支持構造において、
    上下動する前記シャッターカーテンのうち前記支持部材の設置位置に対応する支持部材対応部分の少なくとも一部には、他の部分よりも肉厚の大きい厚肉部が形成され、この厚肉部は、前記シャッターカーテンの本体に沿って配置されてこの本体とともに前記巻取軸に巻き取られて収納される補強部材により形成されており、
    前記シャッターカーテンは、このシャッターカーテンの前記本体と前記補強部材とを含み構成され、
    前記補強部材と前記本体とは、少なくとも前記シャッターカーテンの下端部の近傍で連結用部材により結合されているとともに、この連結用部材は弛んだ状態となって前記補強部材と前記本体とを結合し、
    前記補強部材の下端部の近傍と前記本体の下端部の近傍は、前記シャッターカーテンの全開時に前記巻取軸に巻き取られない部分となっていることを特徴とするシャッター装置の巻取軸支持構造。
  2. 請求項1に記載のシャッター装置の巻取軸支持構造において、前記補強部材の上端部と前記本体の上端部とが結合されていることを特徴とするシャッター装置の巻取軸支持構造。
  3. 請求項1又は2に記載のシャッター装置の巻取軸支持構造において、前記補強部材の下端部には重錘が設けられ、前記本体の下端部には座板が設けられていることを特徴とするシャッター装置の巻取軸支持構造。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のシャッター装置の巻取軸支持構造において、前記巻取軸の軸方向につき、前記厚肉部の幅寸法は、前記支持部材の長さ寸法よりも小さく、かつ、前記厚肉部は、前記支持部材対応部分の内部に収まっていることを特徴とするシャッター装置の巻取軸支持構造。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のシャッター装置の巻取軸支持構造において、前記支持部材は、前記シャッターカーテンを挟んで前記巻取軸に接触して前記巻取軸の回転に伴って回転する無端部材を備えて構成されていることを特徴とするシャッター装置の巻取軸支持構造。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のシャッター装置の巻取軸支持構造において、前記巻取軸の外周には、前記支持部材の軸方向端部に対応する位置に、溝部が形成されていることを特徴とするシャッター装置の巻取軸支持構造。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のシャッター装置の巻取軸支持構造において、前記シャッターカーテンは、左右方向となっているカーテン幅方向につき標準的な内法寸法よりも大きな内法寸法を有し、かつ、断面幅の大きな空間を仕切る大開口用シャッターカーテンであることを特徴とするシャッター装置の巻取軸支持構造。
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