JP4458655B2 - 乗物用引出式ホルダー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車,電車,船舶,飛行機等の室内に装備されて、缶,コップ,紙パックや小型ボトル等の飲料容器(以下、これらを総称して「カップ類」と言う)、又は、携帯電話等の携帯機器類を挿入保持するような場合に好適な乗物用引出式ホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乗物用引出式ホルダーは、例えば、自動車の室内壁に埋込式に設置されて、乗員が必要時に引き出してカップ類等を挿入保持するものであり、不使用時に格納されているため室内空間の有効活用や外観的に優れている。この引出式ホルダーでは、例えば、自動車のインストルメントパネルなどの如く他の機器類との取り合いとなる設置部側の事情により、格納時における左右幅寸法を極力小さくしたいこともある。図11は、本出願人がそのような要求を満たすため先に開発した引出式ホルダー(特開平10−59047号)を示している。
【0003】
図11の乗物用引出式ホルダーは、固定側ケースaに対し前後方向へ摺動して格納位置及び引出位置に切り換えられるスライダーbと、2個の枠半体c1,c2を有し、スライダーb側に前後部をそれぞれ回動可能に支持して、両枠半体c1,c2が下へ折り畳まれると共に略水平に展開される周囲保持手段cと、両枠半体c1,c2を水平展開する方向に付勢する不図示のバネ手段とを備えている。この構造では、ケースaが上下に長い前開口した容器状であり、スライダーbがケースaに対応して高さより左右幅の小さい略板状をなし、板前後の支持部b1,b2及び両支持部b1,b2の間を低くした載置部b3を形成している。そして、使用時には、スライダーbを引出位置に摺動操作すると、両枠半体c1,c2が前記バネ手段により水平展開状態となり、間に形成される枠孔c3に上からカップ類を挿入し載置部b3で受ける。不使用時には、枠半体c1,c2が下折り畳み状態で載置部b3の幅内に収まり、スライダーbと共に格納位置へ摺動される。符号dは前支持部b1の内側に出没可能に設けられたサブホルダーであり、例えば、枠孔c3に入れられるカップ類が相対的に小さいときその側面を押してがたつきを抑える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記引出式ホルダーでは、設置側スペースの左右幅を最小にでき、格納及び引出位置への切換操作性や使い勝手等に優れている。また、このホルダー構造では、両枠半体c1,c2が下折り畳み状態と水平展開状態との間で回動可能に支持されると共に、前記バネ手段により常に水平展開方向に付勢され、この使用態様において、バネ手段の付勢力に抗して下方へ押されない限り折り畳まれない。ところが、実際には、カップ類や手で、枠半体c1又はc2を図11の矢印の方向に押す虞もあり、そのような下向き荷重Fによって枠半体c1又はc2が不用意に倒れてカップ類を正常に保持できなくなり、カップ類が倒れ易くなる。これは、例えば、ドライバーなどの使用者が一々目視せずにカップ類を枠孔c3に出し入れするようなとき起き、製品の信頼性を損なう要因となる。
【0005】
本出願人は、以上のような問題を解消するため、枠半体をバネ手段に加えて水平展開状態で保持する枠回転防止手段を有した構造を先に開発した(特願平2000−130485)。本発明の目的は、それを更に改良して、枠半体が設計上の下向き荷重により水平展開状態から不用意に倒れないが、極過大な下向き荷重により倒れを許容しながら該荷重を弾性的に吸収することにより、構成部材の損傷の虞をなくし、常に正常に使用可能にして使い勝手及び信頼性をより向上することにある。更に他の目的は以下の内容説明の中で明らかにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1の本発明は、図面に例示される如く高さより左右幅を小さく縦長となっている固定側ケースと、 略板状をなし、前後の支持部21,22及び両支持部の間を低くした載置部23を有し、前記固定側ケース1に前後方向へ摺動して格納位置と引出位置に切り換えられるスライダー2と、2個の枠半体3A,3Bがそれぞれの両端を前記各支持部21,22に回動可能に支持され、前記載置部23上で左右下へ折り畳まれると共に載置部23上から左右にはみ出して略水平に展開される周囲保持手段3と、前記両枠半体3A,3Bを水平展開する方向に付勢するバネ手段4とを備え、カップ類等を前記両枠半体3A,3Bの水平展開状態で形成される枠孔38に挿入し前記載置部23で受ける乗物用引出式ホルダーにおいて、記枠半体3A,3Bの後側に設けられて前記水平展開状態で横向きとなる突部33、及び前記ケース側面に貫通孔部を介し区画形成された揺動片に設けられて前記水平展開状態で前記突部33を保持する弾性揺動可能な係止爪17aからなる枠転倒防止手段6を有し、前記枠半体3A,3Bが過大な下向き加重を受けたときに、前記係止爪17aが弾性揺動して前記突起33の保持を解放することを特徴としている。
また、請求項2の本発明は、高さより左右幅を小さく縦長となっている固定側ケースと、略板状をなし、前後の支持部21,22及び両支持部の間を低くした載置部23を有し、前記固定側ケース1に前後方向へ摺動して格納位置と引出位置に切り換えられるスライダー2と、2個の枠半体3A,3Bがそれぞれの両端を前記各支持部21,22に回動可能に支持され、前記載置部23上で左右下へ折り畳まれると共に載置部23上から左右にはみ出して略水平に展開される周囲保持手段3と、前記両枠半体3A,3Bを水平展開する方向に付勢するバネ手段4とを備え、カップ類等を前記両枠半体3A,3Bの水平展開状態で形成される枠孔38に挿入し前記載置部23で受ける乗物用引出式ホルダーにおいて、前記枠半体3A,3Bの後側に設けられて前記水平展開状態で横向きとなる突部33、及び前記ケース側面の貫通孔部に対応して付設された板バネ77に設けられて前記水平展開状態で前記突部33を保持する弾性揺動可能な係止爪77aからなる枠転倒防止手段6を有し、前記枠半体3A,3Bが過大な下向き加重を受けたときに、前記係止爪77aが弾性揺動して前記突起33の保持を解放することを特徴としている。
【0007】
この構造によれば、両枠半体3A,3Bは水平展開された使用状態において、下向きの負荷を受けると該荷重Fの大きさにより次の態様で切り換えられる。通常は、枠半体3A又は/及び3Bがバネ手段4の付勢圧により水平展開状態に保持されている。前記下向き荷重Fがバネ手段4の付勢圧よりも大きいときは枠転倒防止手段6が機能して、枠半体3A又は/及び3Bの不用意な倒れが係止爪17aの突起33に対する保持力により阻止される。そして、前記下向き荷重Fが係止爪17aの弾性揺動力よりも更に大きくなったときは、突起33から受ける応力により係止爪17aが弾性揺動して該下向き荷重Fを吸収しながら、最終的に突起33に対する保持を解放して枠半体3A,3Bの倒れを許容する。なお、枠半体3A又は/及び3Bが荷重Fで倒れたときには、後述する如く例えば、枠半体3A又は/及び3Bを係止爪17aの弾性揺動力に抗して水平方向へ持ち上げるようにすればよい。従って、この構造では、従来の如く枠半体が荷重Fにより不用意に倒れず、同時に特願平2000−130485号に比して荷重Fが超過大になったとき、つまり係止爪17aの弾性揺動力以上になると突起33の保持を解放して枠半体3A,3Bの倒れを許容するため突起33等が負荷により破損されるというような虞もない。このため、枠転倒防止手段6としては簡易であり、機構部の信頼性を向上できる。
なお、本発明の枠半体3A,3Bは、通常、枠部31及び後側の片部32とを一体に有し、枠部31同志が前記水平展開されたとき円筒状物品用の略円状枠孔38を形成したり、角状物品用の略矩形枠孔38を形成するよう具体化される。
【0008】
また、請求項1の係止爪17aは、ケース1側面に貫通孔部18を介し区画形成された揺動片17に設けられているので、揺動片17をケース1に一体に形成して、部材数を増やすことなく本発明を実現可能にする。これに対し、請求項2の係止爪77aは、ケース1側面の貫通孔部18に対応して付設された板バネ77に設けられているので、係止爪77aの弾性揺動力を板バネ77の板厚や高さ等により確実・容易に設定できる。
以上の枠転倒防止手段6は、次の如く構成することがより好ましい。即ち、
1に、前記突起33は、前記スライダー2が引出位置に至る過程で下向き状態から、前記ケース1側面の貫通孔部18で逃がされつつ横向きになり、かつ前記係止爪17a(77a)に保持される構成である。これは、スライダー2の引出位置の少し手前で突起33を貫通孔部18で逃がしつつ係止爪17aに保持して枠半体3A,3Bの下折り畳みを阻止するため、ケース1の幅寸法を大きくすることなく実現することができる。
2に、前記突起33は、前記係止爪17a(77a)から解放された状態から、前記枠半体3A又は/及び3Bが前記係止爪の弾性揺動力に抗し前記水平展開方向へ持ち上げられると、当該係止爪に再び保持される。また、前記突起33は、前記係止爪17a(77a)から解放された状態から、前記スライダー2が当該係止爪の幅相当だけ前記格納方向へ摺動されると、前記貫通孔部18内で前記横向きに復帰される構成である。これらは、枠半体3A又は/及び3Bが荷重Fで倒れた後、再び元の水平展開状態にするときの作動を確認的に特定したものであり、何れも簡明かつ容易に再使用状態とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図8は本発明を適用した乗物用引出式ホルダーを示している。そのうち、図1は引出式ホルダーを引出位置(使用状態と同じ)で示す模式外観図、図2(a),(b)は引出位置での上面図と側面図である。図3(a),(b)は引出式ホルダーを格納位置で示す一部破断した側面図と正面図である。図4は枠転倒防止手段の細部を示し、同(a)は図1のA部拡大図、同(b)は(a)のB−B線断面図、同(c)は超過大な荷重が枠半体に加わったときの作動を示す断面図である。図5と図6はケース構造(ケース半体同士)の詳細を示している。図5(a)はケース半体の上面図、同(b)は(a)のC−C線矢視断面図、同(c)は左端面図、同(d)は(b)のD−D線矢視断面図、同(e)は(b)のE−E線矢視断面図である。図6(a)はもう一方のケース半体の上面図、(b)は(a)のG方向から見た側面図、同(c)は(b)の右端面図、同(d)は(b)のH−H線断面図、同(e)は(b)のI−I線断面図、(f)はI−I線矢視断面図である。図7はスライターの細部構成を示し、同(a)はスライダーの上面図、同(b)は側面図、同(c)は(a)のK方向から見た側面図、同(d)は(c)のL矢視方向から見た部分拡大図である。図8は周囲保持手段の細部構成を示し、同(a)は枠半体同士の関係を示す上面図、同(b)は(a)のM−M線矢視断面図、同(c)は(a)のN−N線矢視断面図、図(d)は(a)の両枠半体のうち、上側の枠半体を左側から見た図である。
【0010】
(全体構成)形態例の引出式ホルダーは、ケース1及び該ケース1に前後方向へ摺動して格納位置と引出位置に切り換えられるスライダー2を主体とし、2個の枠部材3A,3Bからなる周囲保持手段3、枠部材用のバネ手段4及び摺動ガイド手段(長溝とピン)、枠転倒防止手段6、スライダー制動用ダンパー7、自動ロック手段8などを備えている。材質的には、バネやピンを除く部材が樹脂成形品であるが、樹脂以外であってもよい。設置形態的には、自動車の前席前方に位置するインストルメントパネルに取り付けられる設計であるが、例えば、室内壁や各種のコンソール等に設置することも可能である。なお、ホルダー基本構造的には、枠転倒防止手段6を除いて、特開平10−59047号や特願平2000−130485号と概略同じくし(必要に応じそれらに変更可能である)、作動特性及び外観特性等において更に改善されている。次に、各部材の構成を組立及び基本作動を含めて詳述した後、要部作動に言及する。
【0011】
(ケース)このケース1は、図1,図2及び図5,図6の如くケース半体11,12にて構成された前開口した中空容器であり、全体が高さよりも左右幅を小さく、縦長の略長方体となっている。ここで、ケース半体11は上下面11a,11b、側面11c、後端面11dで区画され、ケース半体12はそれに対応し上下面12a,12b、側面12c、後端面12dで区画形成されている。ケース半体11には、上面11aに突設された孔付き取付部13aと、下面11bに下設された位置決め兼用の孔付き取付部13bとが設けられて、これらにより車体側に取り付けられる。また、両ケース半体11,12は、上面11aと下面11bに各2個づつ設けられた略逆凹状の係合部14aと、これに対応して上面12aと下面12bに設けられた係止部14b,14bとの係合を介して一体のケース1に組み立てられる。両ケース半体11,12にあって、各側面11c,12cの内側には、上下段の長溝16a,16bと、揺動片17を区画形成している貫通孔部18とがそれぞれ左右対称となるよう設けられている。また、側面11cの内面には上下の長溝16a,16bの間に位置して凹状部15が設けられ、側面12cの内面には上下の長溝16a,16bの間に位置して凹状部19が設けられている。
【0012】
各上下段の長溝16a,16bは、スライダー2の前後動を案内するもので、互いに前後方向へ平行に延びた直線溝からなる。凹状部15には内下側にあって前後方向に延びたラック歯15aが設けられ、凹状部19にはケース後側にハート形のカム19aが設けられている。このカム19aは、凹状部19内に一段突出形成されたハートカムであり、後述するトレースピン82と共にロック手段8を構成している。これに対し、各揺動片17及び各貫通孔部18は本発明要部の枠転倒防止手段6を構成している。即ち、各貫通孔部18は、図4の如く側面11c,12cのうち、上前側に位置し、上下幅の小さな後側の孔部18aと、上下幅の大きな前側の孔部18bと、孔部18b内にあって揺動片17の両側に設けられたスリット18c,18dとからなっている。揺動片17は、孔部18b内に位置し、スリット18cとスリット18dとを介し揺動可能になっている。揺動片17の内面側は上側に係止爪17aが設けられている。この係止爪17aは、揺動片17の内側に上部を残して湾状に欠肉17bした状態で設けられている。そして、以上のケース半体11,12は、図1や図2の如く係合部14a,14aと係止部14b,14bとの係合等を介しケース1に組み立てられ、また、後述した各部材を組み込んだ後、車体側パネルの凹所に埋設状態に設置される。
【0013】
(スライダー)このスライダー2は、図2,図3及び図7の如く高さより左右幅を小さくした略板状をなし、一段高い板前後の支持部21,22及び両支持部21,22の間を低くした載置部23とを形成している。また、スライダー2は、前端面に装着されるカバー24と、後支持部22の上後側に設けられたカム支持部25及びその手前に設けられた孔付きの枠支持部26と、両側面20a,20bに突設したピン27a,27bと、上記側面12cと対向する側面20aに設けられたレバー配置用凹所28aと、上記側面11cと対向する側面20bに設けられたギヤ配置用凹所28bと、図3の如く後端面から前側に向けかつ両側に切り欠かれた凹部28cと、前支持部21の内側にあって載置部23上に突出しているサブホルダー29とを有している。なお、カバー24は、前支持部21の前及び両側を覆った状態に装着されている。前支持部21には、図示を省略しているが、上端に前後貫通した状態に設けられて周囲保持手段3を枢支する取付孔が設けられていること、サブホルダー用の支持部が内側に設けられ、該支持部に対しサブホルダー29が枢支されると共に、付勢バネによって図2の如く載置部23上に突出され、該付勢バネの付勢力に抗して下側へ倒れるようになっているまた、カム支持部25の両側面には軸孔25aが設けられている。後支持部22にあってカム支持部25に接近した両側には、後述する突起33を逃がす窪み25cが設けられている(これらは特開平10−59047号と同じ)。
【0014】
各ピン27a,27bは、上記した対応する長溝16a,16bと嵌合し、ケース1に対するスライダー2の前後摺動をガイドする。レバー配置用凹所28aには、図7(b)の如くレバー部材81が所定角だけ揺動可能に枢支されている。即ち、レバー部材81は、上記したカム19aと共にロック手段8を構成するトレースピン82を先端に有し、該トレースピン82がカム19aの外周形状に沿って係脱する。このようなロック手段8は特開平6−275964号等で知られている。作動的には、スライダー2をケース1の格納位置まで押し入れる過程でトレースピン82がカム19aの対応部と接しつつ最終的に後側凹部分と係合してロック状態となる。スライダー2を若干後方向へ押すと、トレースピン82がカム19aの前記した後側凹部分から抜け出て前記ロック状態を解放する構造である。ギヤ配置用凹所28bには、図7(c)の如くダンパー7が取り付けられている。このダンパー7は、回転軸に装着されたギヤ71を有し、該ギヤ71が上記した凹状部15のラック歯15aと噛み合うことによりスライダー2の摺動速度を制動する。このようなロック手段8は、特開平10−59047号や特願平2000−130485号の構造よりも操作性に優れると共に、ダンパー7と共に製品性能を向上して、高品質化を実現する。
【0015】
これに対し、凹部28cには、図3(a)の如くスライダー2を格納位置から引出位置に自動的に少しだけ引き出す突出手段75が配置されている。該突出手段75は、樹脂製で略リング形に形成され、両側面に突出されて上記の長溝16b内に位置する突起を有する弾性部材76からなる。この弾性部材76は、スライダー2の厚さ内に揺動変形可能に組み込まれると、前記突起が長溝16b内にあって溝後端と当接する。そして、スライダー2は格納位置において、前記ロック手段8を介しケース1から不用意に突出しないようロックされている。このロック状態から、スライダー2が少しケース1後側へ押圧されると、上述したようにロック手段8のロック状態を解除し、弾性部材76が弾性変形しつつバネ力を蓄える。このため、前記した押圧を解放すると、スライダー2は蓄えられたバネ力によって所定量だけ前方、つまり引出方向へ移動される。このスライダー2の移動量は、カバー24がケース1の前開口から突出して、ケース1の前側部分を余裕を持って掴むことができるよう設定されている。このような突出手段75は、最小部品数で実現されるという点で優れているが、特開平6−275964号等の如く摺動子及び該摺動子を後方へ付勢するバネ部材で構成されることもある。
【0016】
(周囲保持手段)以上のスライダー2には、周囲保持手段3が図3,図7及び図8の如くバネ手段4及びカム手段5を介して組み付けられる。周囲保持手段3は、2個の枠半体3A,3Bからなり、両枠半体3A,3Bがそれぞれの両端を前後の支持部21,22に対し回動可能に支持した状態に組み付けられて、載置部23上で下へ折り畳まれると共に、載置部23上から左右にはみ出して略水平に展開される。すなわち、両枠半体3A,3Bは、図8の如く半円状枠部31と、枠部31後側から突出した片部32と、各片部32外側面に設けられた突起33とを有している。両枠部31の前端側には、軸部34及び貫通孔35の一方がそれぞれ設けられている。なお、符号38は各枠部31の一部に設けられた薄肉片状の膨出部である。両片部32の内面側には、前後に配置される孔付きの連結部36が設けられている。そして、両枠半体3A,3Bは前側において、軸部34が貫通孔35に挿通され、前支持部21に設けられた不図示の取付孔に嵌合されることにより回動可能に支持される。後側において、各片部32をカム支持部25と枠支持部26の間に配置した状態から、図7(d)の如く枢支ピン37が枠支持部26の孔から各連結部36の孔を共通に挿通され、バネ手段4を軸装して、カム支持部25の前側対応部に螺着されることにより、回動可能に支持される。
【0017】
即ち、バネ手段4は、コイルバネが用いられており、両端が異なる片部32にそれぞれバネ圧を発現した状態で係止されて、両枠半体3A,3Bを常に水平展開する方向に付勢している。従って、両枠半体3A,3Bは、スライダー2の格納位置において、バネ手段4の付勢力に抗して折り畳まれている。突起33は、上記した揺動片17の係止爪17aと共に枠転倒防止手段6を構成する部分であり、枠半体3A,3Bに一体に形成されている。この突起33は、短軸状をなし、図8(d)の如く各片部32の後側外面に垂直に突出されると共に、剛性がリブ33aで補強されている。なお、この形態では枠部31同士で形成される枠孔38にカップ類を保持する例であるが、枠部形状は特願2000−130485号の例の如く矩形状にして携帯電話等の物品を保持する構成でもよく、その際は上記した載置部23に受け面を拡大する下展開手段も採用することが好ましい。
【0018】
カム手段5は、スライダー2が引出位置から格納位置に切り換えられるとき、両枠半体3A,3Bをバネ手段4の付勢力に抗して下へ折り畳むよう作動する。この形態では、図3(a)や図7(c)の如く両側面を形成しているカム部51と、カム部51の内側面に突設された軸部52などを有している。そして、カム手段5は、カム支持部25に対し軸部52をカム支持部25の対応部に設けられた軸穴25aに嵌合することにより、上から覆った状態で前後に揺動可能に組み付けられる。そして、両カム部51は、スライダー2の格納位置において、図3(b)の如く前屈み状態で間に後片部32の後端側を内側に位置して、枠半体3A,3Bを折り畳み状態に規制している。スライダー2を引き出す過程において、両カム部51は軸部52を介し上側に回転されて、図7(c)の如く後片部32の拘束を開放する。この結果、両枠半体3A,3Bは、バネ手段4の付勢力により、上方に持ち上げられ略水平の展開状態となる。スライダー2を再びケース1内に押し込む初期段階において、カム部51は軸部52を介し又ケース対応部に当たって下方に回転されると、両枠半体3A,3Bが両カム部51の部分で押されてバネ手段4の付勢力に抗し下方に折り畳まれながらケース1内に収納される。
【0019】
枠転倒防止手段6は、上記揺動片17の係止爪17aと、枠半体3A,3Bの突起33とで構成され、枠半体3A,3Bがスライダー2の引出位置でバネ手段4に抗し下へ倒れないよう保持するものである。突起33は、上述した如く枠半体3A,3Bの片部32に軸状に設けられて、枠半体3A,3Bの水平展開状態で横向きに突出し、下折り畳み状態で略下向きとなり上記窪み25cに収まる。水平展開状態に至る過程では、突起33が図4の如く後側を大きく切り欠いた貫通孔部18の孔部18a,孔部18bで逃がされつつ係止爪17a上に達して保持される。スライダー2が収納方向へ押される初期段階では、横向きの突起33が係止爪17aから貫通孔部18で逃がされつつ下向きに切り換えられる。
【0020】
(要部作動)換言すると、この貫通孔部18は、スライダー2がケース1から引き出されて最終段階の少し手前に達すると、枠半体3A,3Bがカム手段5の規制から解放されると同時にバネ手段4の付勢力により水平展開方向へ回動されるが、その回動時に突起33を孔部18bで逃がす。突起33は、スライダー2が最終段階まで引き出されると、揺動片17の上部つまり係止爪17aに達して、枠半体3A,3Bが下向き荷重Fや衝撃を受けても、バネ手段4の付勢圧に加えて下へ倒れないよう保持される。このような枠転倒防止作用は、例えば、ドライバー(使用者)がカップ類や携帯電話等の物品を周囲保持手段3の枠孔38に出し入れするとき、走行振動などによりその物品が枠半体3A,3Bに直に当たったり、物品を把持している手が枠半体3A,3Bに当たることも多く、そのようなときにも、枠半体3A,3Bを水平展開状態に維持して、物品の倒れなどの異常事態の発生を解消できる。加えて、この構造では、前記した荷重Fが極めて大きい場合にも、枠半体3A,3Bを常に水平展開状態に保持すると、枠半体3A,3Bや突起33が破損される虞があるため、そのような超荷重を受けたときに図4(b),(c)の如く係止爪17aが揺動片17の揺動変位により突起33の保持を解放するようにしている。即ち、揺動片17は下向きの超荷重を受けると、外側へ弾性変位し、その弾性変位によって荷重Fを吸収しつつ係止爪17aを正規の保持位置から外側へ逃がして、突起33の保持を解放する。枠半体3A,3Bは、このように突起33が係止爪17aから解放されて図4(c)の如く揺動片17の内下側へ移動されながら下向きとなる。
【0021】
従って、この枠転倒防止作用は、枠半体3A,3Bがバネ手段4に抗し倒れることを防ぐこと(転倒防止機能)、設計荷重より大きいときに該荷重を吸収しつつ倒れることで部材間の過剰な負荷、それに起因する部材の破損等の虞を未然に防ぐこと(荷重吸収機能)、その場合にも簡単に元に戻すことができること(復帰機能)を同時に実現したことに意義がある。ここで、復帰機能は、枠半体3Aや3Bが上述した超荷重にて倒れたときにそれを元の使用状態に戻すことであり、倒れた枠半体3Aや3Bを係止爪17aの弾性揺動力に抗し水平展開方向へ持ち上げ操作したり、スライダー2を係止爪17aの爪幅相当だけ格納方向へ摺動操作する。前者では、突起33が揺動片17の内面に圧接しながら係止爪17aに保持される。後者では、突起33が貫通孔部18内においてバネ手段4の付勢力で再び横向きに復帰されスライダー2を引くと係止爪17aに保持される。これらは、使用者つまり乗員が通常行う操作であり、簡明なことから特別なマニアルを必要としない。これに対し、荷重吸収機能は、突起33に対する係止爪17aの揺動変位及びそれに伴う衝撃吸収作用であり、例えば、揺動片17の厚さや長さ等に起因する弾性能、係止爪17aの爪幅等により設定される。
【0022】
(変形例)図9と図10は上記枠転倒防止手段6の2つの変形例である。各変形例では、上記形態と同じか類似する部材及び部位に同じ符号を付して重複説明を省き、変更点について詳述する。図9と図10において、各(a)は図4(a)に対応し、各(b)は図4(b)に対応している。図9の枠転倒防止手段6は、揺動片17が上記形態に対し逆向きに設けた例である。即ち、この揺動片17は、後側に矩形の貫通孔部18が位置し、前側が縦スリット18dで区画形成されて、下内側に設けられた係止爪17aを有している。そして、片部32の突起33は、枠半体3A,3Bの水平展開状態で横向きに突出し、下折り畳み状態で略下向きとなる。水平展開状態に至る過程では、突起33が同(b)の如く貫通孔部18で逃がされつつ係止爪17a上に達して保持される。スライダー2が収納方向へ押される初期段階では、横向きの突起33が係止爪17aから貫通孔部18で逃がされつつ下向きに切り換えられる。これに対し、図10の枠転倒防止手段6は、貫通孔部18に対応して金属製で先端に係止爪77aを形成した板バネ77を後付けした構造である。この場合も、突起33は、枠半体3A,3Bの水平展開状態で横向きに突出し、下折り畳み状態で略下向きとなる。水平展開状態に至る過程では、突起33が同(b)の如く係止爪77a上に達して保持される。スライダー2が収納方向へ押される初期段階では、横向きの突起33が係止爪77aから貫通孔部18で逃がされつつ下向きに切り換えられる。係止爪77aは突起33に加わる下向き荷重により、貫通孔部18側に逃がされつつ突起33の保持を解放する。これらの作用は上記形態と同じ。このように、係止爪17a,77a及びそれを弾性揺動する構造は色々な形態で実現可能であり、上記した転倒防止機能、荷重吸収機能、復帰機能が設計値を満たす上で適宜に選択される。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の乗物用引出式ホルダーは、両枠半体が水平展開された使用状態で、バネ手段の付勢力より大きな下向き荷重を受けたとき、枠転倒防止手段により水平展開状態を維持することから、仮に、物品やそれを把持している手が枠半体に当たっても、従来の如く下折り畳み方向に不用意に回動されない。しかも、前記下向き荷重が極過大であると、当該荷重を弾性吸収しつつ突起に対する係止爪の保持を解放することから、超過大な負荷によっても各部を損傷等する虞もなく、要部作動が安定かつ確実に維持される。これにより、従来品の不安定要因をなくして、ホルダー品質及び信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したホルダーを引出状態で示す模式外観図である。
【図2】 図1の状態での上面図と側面図である。
【図3】 上記ホルダーを格納状態で示す一部破断断面図と正面図である。
【図4】 上記ホルダーの要部作動を示す図である。
【図5】 上記ホルダーのケース構造を示す詳細図である。
【図6】 上記ホルダーのケース構造を示す詳細図である。
【図7】 上記ホルダーのスライダーを主とした詳細図である。
【図8】 上記ホルダーの周囲保持手段を主とした詳細図である。
【図9】 本発明の要部の他の構成例を図4に対応して示す図である。
【図10】 本発明の要部の更に他の構成例を図4に対応して示す図である。
【図11】 従来引出ホルダーを説明するための模式図である。
【符号の説明】
1…ケース(11,12はケース半体)
2…スライダー(21,22は前後支持部、23は載置部)
3…周囲保持手段(3A,3Bは枠半体、31は枠部、32は片部)
4…バネ手段
5…カム手段
6…枠転倒防止手段
18…貫通孔部
33…突起
17…揺動片(17aは係止爪)
77…板バネ(77aは係止爪)

Claims (5)

  1. 高さより左右幅を小さく縦長となっている固定側ケースと、略板状をなし、前後の支持部及び両支持部の間を低くした載置部を有し、前記固定側ケースに前後方向へ摺動して格納位置と引出位置に切り換えられるスライダーと、2個の枠半体がそれぞれの両端を前記各支持部に回動可能に支持され、前記載置部上で左右下へ折り畳まれると共に載置部上から左右にはみ出して略水平に展開される周囲保持手段と、前記両枠半体を水平展開する方向に付勢するバネ手段とを備え、カップ類等を前記両枠半体の水平展開状態で形成される枠孔に挿入し前記載置部で受ける乗物用引出式ホルダーにおいて、
    前記枠半体の後側に設けられて前記水平展開状態で横向きとなる突部、及び前記ケース側面に貫通孔部を介し区画形成された揺動片に設けられて前記水平展開状態で前記突部を保持する弾性揺動可能な係止爪からなる枠転倒防止手段を有し、
    前記枠半体が過大な下向き加重を受けたときに、前記係止爪が弾性揺動して前記突起の保持を解放することを特徴とする乗物用引出式ホルダー。
  2. 高さより左右幅を小さく縦長となっている固定側ケースと、 略板状をなし、前後の支持部及び両支持部の間を低くした載置部を有し、前記固定側ケースに前後方向へ摺動して格納位置と引出位置に切り換えられるスライダーと、2個の枠半体がそれぞれの両端を前記各支持部に回動可能に支持され、前記載置部上で左右下へ折り畳まれると共に載置部上から左右にはみ出して略水平に展開される周囲保持手段と、前記両枠半体を水平展開する方向に付勢するバネ手段とを備え、カップ類等を前記両枠半体の水平展開状態で形成される枠孔に挿入し前記載置部で受ける乗物用引出式ホルダーにおいて、
    前記枠半体の後側に設けられて前記水平展開状態で横向きとなる突部、及び前記ケース側面の貫通孔部に対応して付設された板バネに設けられて前記水平展開状態で前記突部を保持する弾性揺動可能な係止爪からなる枠転倒防止手段を有し、
    前記枠半体が過大な下向き加重を受けたときに、前記係止爪が弾性揺動して前記突起の保持を解放することを特徴とする乗物用引出式ホルダー。
  3. 前記突起は、前記スライダーが引出位置に至る過程で下向き状態から、前記ケース側面の貫通孔部で逃がされつつ横向きになり、かつ前記係止爪に保持される請求項又は2に記載の乗物用引出式ホルダー。
  4. 前記突起は、前記係止爪から解放された状態から、前記枠半体が前記係止爪の弾性揺動力に抗し前記水平展開方向へ持ち上げられと、当該係止爪に再び保持される請求項1からの何れかに記載の乗物用引出式ホルダー。
  5. 前記突起は、前記係止爪から解放された状態から、前記スライダーが当該係止爪の幅相当だけ前記格納方向へ摺動されると、前記貫通孔部内で前記横向きに復帰される請求項から4の何れかに記載の乗物用引出式ホルダー。
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