JP4458103B2 - 磁気センサ、磁気方位センサ、磁界検出方法および磁気方位検出方法 - Google Patents
磁気センサ、磁気方位センサ、磁界検出方法および磁気方位検出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4458103B2 JP4458103B2 JP2007047777A JP2007047777A JP4458103B2 JP 4458103 B2 JP4458103 B2 JP 4458103B2 JP 2007047777 A JP2007047777 A JP 2007047777A JP 2007047777 A JP2007047777 A JP 2007047777A JP 4458103 B2 JP4458103 B2 JP 4458103B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic field
- output signal
- bias magnetic
- orientation
- magnetoresistive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
- G01R33/02—Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
- G01R33/06—Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
- G01R33/09—Magnetoresistive devices
- G01R33/093—Magnetoresistive devices using multilayer structures, e.g. giant magnetoresistance sensors
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y25/00—Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Nanotechnology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
Description
第1のステップでは、バイアス磁界の向きが第1の方位となるように磁気センサの向きを設定し、バイアス磁界を印加しない状態で磁気抵抗効果素子からの第1の出力信号を検出すると共にバイアス磁界を印加した状態で磁気抵抗効果素子からの第2の出力信号を検出する。
第2のステップでは、バイアス磁界の向きが第1の方位と異なる方位となるように磁気センサの向きを設定し、バイアス磁界を印加しない状態で磁気抵抗効果素子からの第3の出力信号を検出すると共にバイアス磁界を印加した状態で磁気抵抗効果素子からの第4の出力信号を検出する。
第3のステップでは、第1の出力信号と第2の出力信号との差分に基づく差分データ、および、第2の出力信号と第4の出力信号との差分と第1の出力信号と第3の出力信号との差分との比に基づく圧縮データを用い、磁気抵抗効果素子の抵抗が極値を示す方位に沿った検出対象磁界成分を算出する。
Hv=(V−Vs−MOV)/(1−CPV) ……(1)
また、磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方向とバイアス磁界の向きとが直交するように構成された磁気センサを用いるようにすると、固定データの精度がより向上する。さらに第1および第2のステップでは、それぞれ、磁気抵抗効果素子の抵抗値を複数回繰り返して測定し、それらの平均値に基づいて第1から第4の出力信号とするとよい。この場合にも固定データの精度がより向上する。
第1のステップでは、第1のバイアス磁界の向きが第1の方位となるように磁気方位センサの向きを設定し、第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態で第1の磁気抵抗効果素子からの第1の出力信号を検出すると共に第1のバイアス磁界を印加した状態で第1の磁気抵抗効果素子からの第2の出力信号を検出する。
第2のステップでは、第1のバイアス磁界の向きが第1の方位と異なる方位となるように磁気センサの向きを設定し、第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態で第1の磁気抵抗効果素子からの第3の出力信号を検出すると共に第1のバイアス磁界を印加した状態で第1の磁気抵抗効果素子からの第4の出力信号を検出する。
第3のステップでは、第2のバイアス磁界の向きが第1の方位となるように磁気センサの向きを設定し、第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態で第2の磁気抵抗効果素子からの第5の出力信号を検出すると共に第2のバイアス磁界を印加した状態で第2の磁気抵抗効果素子からの第6の出力信号を検出する。
第4のステップでは、第2のバイアス磁界の向きが第1の方位と異なる方位となるように磁気センサの向きを設定し、第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態で第2の磁気抵抗効果素子からの第7の出力信号を検出すると共に第2のバイアス磁界を印加した状態で第2の磁気抵抗効果素子からの第8の出力信号を検出する。
第5のステップでは、第1の出力信号と第2の出力信号との差分に基づく第1の差分データ、および第1の出力信号と第3の出力信号との差分と第2の出力信号と第4の出力信号との差分との比に基づく第1の圧縮データを用い、第1の磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界の第1成分を算出する。
第6のステップでは、第5の出力信号と第6の出力信号との差分に基づく第2の差分データ、および第5の出力信号と第7の出力信号との差分と第6の出力信号と第8の出力信号との差分との比に基づく第2の圧縮データを用い、第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界の第2成分を算出する。
第7のステップでは、第1成分および第2成分を用いて検出対象磁界ベクトルを算出する。
本発明の磁気方位検出方法では、第5のステップにおいて、例えば以下の式(2)に基づいて第1の磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界の第1成分を算出するとよい。但し、式(2)において、Hxは検出対象磁界の第1成分であり、Xは任意の方位における第1のバイアス磁界を印加しない状態での第1の磁気抵抗効果素子からの出力信号であり、Xsは任意の方位における第1のバイアス磁界を印加した状態での第1の磁気抵抗効果素子からの出力信号である。さらに、MOXは(X1−X2)で算出される値(差分データ)を表し、CPXは(X4−X2)/(X3−X1)で算出される値(圧縮データ)を表す。ここで、X1〜X4は第1〜第4の出力信号を意味する。
Hx=(X−Xs−MOX)/(1−CPX) ……(2)
また、第6のステップでは、例えば以下の式(3)に基づいて第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界の第2成分を算出するとよい。但し、式(3)において、Hyは検出対象磁界の第2成分であり、Yは任意の方位における第2のバイアス磁界を印加しない状態での第2の磁気抵抗効果素子からの出力信号であり、Ysは任意の方位における第2のバイアス磁界を印加した状態での第2の磁気抵抗効果素子からの出力信号である。さらに、MOYは(Y1−Y2)で算出される値(差分データ)を表し、CPYは(Y4−Y2)/(Y3−Y1)で算出される値(圧縮データ)を表す。ここで、Y1〜Y4は第5〜第8の出力信号を意味する。
Hy=(Y−Ys−MOY)/(1−CPY) ……(3)
Hx=(X−Xs−MOX)/(1−CPX) ……(2)
Hy=(Y−Ys−MOY)/(1−CPY) ……(3)
Ht={(Hx)2 +(Hy)2 )}0.5 ……(4)
また、図14に示したように、第1成分Hxおよび第2成分Hyの数値の組み合わせから角度θが一義的に求まるので、磁気方位センサがどの方位を向いているのか(どのような姿勢であるのか)を認識することができる。
MOX=X1−X2 ……(5)
MOY=Y1−Y2 ……(6)
CPX=(X4−X2)/(X3−X1) ……(7)
CPY=(Y4−Y2)/(Y3−Y1) ……(8)
Claims (15)
- 一定方向に固着された磁化を有するピンド層と外部磁界に応じて磁化の向きが変化するフリー層とが非磁性の中間層を介して積層された磁気抵抗効果素子と、前記ピンド層の磁化の向きに対して一定の相対角をなす方向のバイアス磁界を前記磁気抵抗効果素子に印加する磁界印加手段とを有し、自らの姿勢変化と前記バイアス磁界の有無とに応じた前記磁気抵抗効果素子の抵抗値を検出する測定部と、
前記測定部で測定された磁気抵抗効果素子の抵抗値データのうち、検出対象磁界の方位に応じて変化することのない固定データを格納する記憶部と、
前記測定部で測定された磁気抵抗効果素子の抵抗値のうち、検出対象磁界の方位に応じて変化する変化データと、前記記憶部に格納された固定データとを用い、検出対象磁界の所定方向の成分を算出する演算部と
を備え、
前記固定データは、
前記バイアス磁界の印加方向を第1の方位とした場合の、前記バイアス磁界を印加した状態での前記磁気抵抗効果素子の抵抗値と前記バイアス磁界を印加しない状態での前記磁気抵抗効果素子の抵抗値との差分に基づく差分データと、
前記バイアス磁界の印加方向が前記第1の方位から、これと異なる第2の方位へ向くように自らの姿勢を変化させた場合において、前記バイアス磁界を印加しない状態で得られる前記磁気抵抗効果素子の抵抗値の変位と、前記バイアス磁界を印加した状態で得られる前記磁気抵抗効果素子の抵抗値の変位との比に基づく圧縮データと
を含む
ことを特徴とする磁気センサ。 - 前記演算部は、以下の式(1)に基づいて、前記磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界成分を算出する機能を有することを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
Hv=(V−Vs−MOV)/(1−CPV) ……(1)
但し、
Hv:磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界成分
V:任意の方位における、バイアス磁界を印加しない状態での磁気抵抗効果素子からの出力信号
Vs:任意の方位における、バイアス磁界を印加した状態での磁気抵抗効果素子からの出力信号
MOV:V1−V2
CPV:(V4−V2)/(V3−V1)
V1:バイアス磁界の向きが第1の方位となるように自らの向きを設定した場合の、バイアス磁界を印加しない状態において検出される磁気抵抗効果素子からの第1の出力信号
V2:バイアス磁界の向きが第1の方位となるように自らの向きを設定した場合の、バイアス磁界を印加した状態において検出される磁気抵抗効果素子からの第2の出力信号
V3:バイアス磁界の向きが第1の方位と異なる方位となるように自らの向きを設定した場合の、バイアス磁界を印加しない状態において検出される磁気抵抗効果素子からの第3の出力信号
V4:バイアス磁界の向きが第1の方位と異なる方位となるように自らの向きを設定した場合の、バイアス磁界を印加した状態において検出される磁気抵抗効果素子からの第4の出力信号とする。 - 一定方向に固着された磁化を有するピンド層と外部磁界に応じて磁化の向きが変化するフリー層とが非磁性の中間層を介して積層された積層構造をそれぞれ含み、かつ、抵抗値が極値となる方向が互いに異なるように配置された第1および第2の磁気抵抗効果素子と、前記第1および第2の磁気抵抗効果素子における各ピンド層の磁化の向きに対して一定の相対角をなす方向の第1および第2のバイアス磁界を前記第1および第2の磁気抵抗効果素子に印加する磁界印加手段とを有し、自らの姿勢変化と前記第1および第2のバイアス磁界の有無とに応じた前記第1および第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値をそれぞれ検出する測定部と、
前記測定部で測定された第1および第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値データのうち、検出対象磁界の方位に応じて変化することのない固定データを格納する記憶部と、
前記測定部で測定された第1および第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値データのうち、検出対象磁界の方位に応じて変化する変化データと、前記記憶部に格納された固定データとを用い、検出対象磁界ベクトルを算出する演算部とを備え、
前記固定データは、
前記第1のバイアス磁界の印加方向を第1の方位とした場合の、前記第1のバイアス磁界を印加した状態での前記第1の磁気抵抗効果素子の抵抗値と前記第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態での前記第1の磁気抵抗効果素子の抵抗値との差分に基づく第1の差分データと、
前記第1のバイアス磁界の印加方向が前記第1の方位からこれと異なる第2の方位へ向くように自らの姿勢を変化させた場合の、前記第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態で得られる前記第1の磁気抵抗効果素子の抵抗値の変位と、前記第1のバイアス磁界を印加した状態で得られる前記第1の磁気抵抗効果素子の抵抗値の変位との比に基づく第1の圧縮データと、
前記第2のバイアス磁界の印加方向を前記第1の方位とした場合の、前記第2のバイアス磁界を印加した状態での前記第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値と前記第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態での前記第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値との差分に基づく第2の差分データと、
前記第2のバイアス磁界の印加方向が前記第1の方位からこれと異なる第2の方位へ向くように自らの姿勢を変化させた場合の、前記第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態で得られる前記第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値の変位と、前記第2のバイアス磁界を印加した状態で得られる前記第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値の変位との比に基づく第2の圧縮データと
を含むことを特徴とする磁気方位センサ。 - 前記演算部は、
以下の式(2)に基づいて前記第1の磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界の第1成分を算出する機能と、
以下の式(3)に基づいて前記第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界の第2成分を算出する機能と、
前記第1成分および第2成分を用いて前記検出対象磁界ベクトルを算出する機能とを有する
ことを特徴とする請求項3記載の磁気方位センサ。
Hx=(X−Xs−MOX)/(1−CPX) ……(2)
Hy=(Y−Ys−MOY)/(1−CPY) ……(3)
但し、
Hx:検出対象磁界の第1成分
Hy:検出対象磁界の第2成分
X:任意の方位における、第1のバイアス磁界を印加しない状態での第1の磁気抵抗効果素子からの出力信号
Xs:任意の方位における、第1のバイアス磁界を印加した状態での第1の磁気抵抗効果素子からの出力信号
Y:任意の方位における、第2のバイアス磁界を印加しない状態での第2の磁気抵抗効果素子からの出力信号
Ys:任意の方位における、第2のバイアス磁界を印加した状態での第2の磁気抵抗効果素子からの出力信号
MOX:X1−X2
CPX:(X4−X2)/(X3−X1)
X1:第1のバイアス磁界の向きが第1の方位となるように自らの向きを設定した場合の、第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態において検出される第1の磁気抵抗効果素子からの第1の出力信号
X2:第1のバイアス磁界の向きが第1の方位となるように自らの向きを設定した場合の、第1のバイアス磁界を印加した状態において検出される第1の磁気抵抗効果素子からの第2の出力信号
X3:第1のバイアス磁界の向きが第1の方位と異なる方位となるように自らの向きを設定した場合の、第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態において検出される第1の磁気抵抗効果素子からの第3の出力信号
X4:第1のバイアス磁界の向きが第1の方位と異なる方位となるように自らの向きを設定した場合の、第1のバイアス磁界を印加した状態において検出される第1の磁気抵抗効果素子からの第4の出力信号
MOY:Y1−Y2
CPY:(Y4−Y2)/(Y3−Y1)
Y1:第2のバイアス磁界の向きが第1の方位となるように自らの向きを設定した場合の、第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態において検出される第2の磁気抵抗効果素子からの第5の出力信号
Y2:第2のバイアス磁界の向きが第1の方位となるように自らの向きを設定した場合の、第2のバイアス磁界を印加した状態において検出される第2の磁気抵抗効果素子からの第6の出力信号
Y3:第2のバイアス磁界の向きが第1の方位と異なる方位となるように自らの向きを設定した場合の、第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態において検出される第2の磁気抵抗効果素子からの第7の出力信号
Y4:第2のバイアス磁界の向きが第1の方位と異なる方位となるように自らの向きを設定した場合の、第2のバイアス磁界を印加した状態において検出される第2の磁気抵抗効果素子からの第8の出力信号
とする。 - 一定方向に固着された磁化を有するピンド層と外部磁界に応じて磁化の向きが変化するフリー層とが非磁性の中間層を介して積層された磁気抵抗効果素子と、前記ピンド層の磁化の向きに対して一定の相対角をなす方向のバイアス磁界を前記磁気抵抗効果素子に印加する磁界印加手段とを備えた磁気センサによる磁界検出方法であって、
前記バイアス磁界の向きが第1の方位となるように前記磁気センサの向きを設定し、前記バイアス磁界を印加しない状態で前記磁気抵抗効果素子からの第1の出力信号を検出すると共に前記バイアス磁界を印加した状態で前記磁気抵抗効果素子からの第2の出力信号を検出する第1のステップと、
前記バイアス磁界の向きが前記第1の方位と異なる方位となるように前記磁気センサの向きを設定し、前記バイアス磁界を印加しない状態で前記磁気抵抗効果素子からの第3の出力信号を検出すると共に前記バイアス磁界を印加した状態で前記磁気抵抗効果素子からの第4の出力信号を検出する第2のステップと、
前記第1の出力信号と前記第2の出力信号との差分に基づく差分データ、および、前記第2の出力信号と前記第4の出力信号との差分と前記第1の出力信号と前記第3の出力信号との差分との比に基づく圧縮データを用い、前記磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界成分を算出する第3のステップと
を含むことを特徴とする磁界検出方法。 - 以下の式(1)に基づいて、前記検出対象磁界成分を算出することを特徴とする請求項5記載の磁界検出方法。
Hv=(V−Vs−MOV)/(1−CPV) ……(1)
但し、
Hv:磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界成分
V:任意の方位における、バイアス磁界を印加しない状態での磁気抵抗効果素子からの出力信号
Vs:任意の方位における、バイアス磁界を印加した状態での磁気抵抗効果素子からの出力信号
MOV:V1−V2
CPV:(V4−V2)/(V3−V1)
V1:第1の出力信号
V2:第2の出力信号
V3:第3の出力信号
V4:第4の出力信号
とする。 - 前記磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方向と前記バイアス磁界の向きとが直交するように構成された磁気センサを用いる
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の磁界検出方法。 - 前記第1および第2のステップでは、それぞれ、前記磁気抵抗効果素子の抵抗値を複数回繰り返して測定し、それらの平均値に基づいて前記第1から第4の出力信号とする
ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の磁界検出方法。 - 前記第1の方位を南または北とすることを特徴とする請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の磁界検出方法。
- 一定方向に固着された磁化方向を有するピンド層と外部磁界に応じて磁化の向きが変化するフリー層とが非磁性の中間層を介して積層された積層構造をそれぞれ含み、かつ、抵抗値が極値となる方向が互いに異なるように配置された第1および第2の磁気抵抗効果素子と、前記第1および第2の磁気抵抗効果素子における各ピンド層の磁化の向きに対して一定の相対角をなす方向の第1および第2のバイアス磁界を前記第1および第2の磁気抵抗効果素子に印加する磁界印加手段とを備えた磁気方位センサによる磁気方位検出方法であって、
前記第1のバイアス磁界の向きが第1の方位となるように前記磁気方位センサの向きを設定し、前記第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態で前記第1の磁気抵抗効果素子からの第1の出力信号を検出すると共に前記第1のバイアス磁界を印加した状態で前記第1の磁気抵抗効果素子からの第2の出力信号を検出する第1のステップと、
前記第1のバイアス磁界の向きが前記第1の方位と異なる方位となるように前記磁気センサの向きを設定し、前記第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態で前記第1の磁気抵抗効果素子からの第3の出力信号を検出すると共に前記第1のバイアス磁界を印加した状態で前記第1の磁気抵抗効果素子からの第4の出力信号を検出する第2のステップと、
前記第2のバイアス磁界の向きが前記第1の方位となるように前記磁気センサの向きを設定し、前記第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態で前記第2の磁気抵抗効果素子からの第5の出力信号を検出すると共に前記第2のバイアス磁界を印加した状態で前記第2の磁気抵抗効果素子からの第6の出力信号を検出する第3のステップと、
前記第2のバイアス磁界の向きが前記第1の方位と異なる方位となるように前記磁気センサの向きを設定し、前記第1および第2のバイアス磁界を印加しない状態で前記第2の磁気抵抗効果素子からの第7の出力信号を検出すると共に前記第2のバイアス磁界を印加した状態で前記第2の磁気抵抗効果素子からの第8の出力信号を検出する第4のステップと、
前記第1の出力信号と前記第2の出力信号との差分に基づく第1の差分データ、および前記第1の出力信号と前記第3の出力信号との差分と前記第2の出力信号と前記第4の出力信号との差分との比に基づく第1の圧縮データを用い、前記第1の磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界の第1成分を算出する第5のステップと、
前記第5の出力信号と前記第6の出力信号との差分に基づく第2の差分データ、および前記第5の出力信号と前記第7の出力信号との差分と前記第6の出力信号と前記第8の出力信号との差分との比に基づく第2の圧縮データを用い、前記第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界の第2成分を算出する第6のステップと、
前記第1成分および第2成分を用いて検出対象磁界ベクトルを算出する第7のステップと
を含むことを特徴とする磁気方位検出方法。 - 前記第5のステップでは、以下の式(2)に基づいて、前記第1の磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界の第1成分を算出し、
前記第6のステップでは、以下の式(3)に基づいて、前記第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値が極値となる方位と同じ方位の検出対象磁界の第2成分を算出する
ことを特徴とする請求項10記載の磁気方位検出方法。
Hx=(X−Xs−MOX)/(1−CPX) ……(2)
Hy=(Y−Ys−MOY)/(1−CPY) ……(3)
但し、
Hx:検出対象磁界の第1成分
Hy:検出対象磁界の第2成分
X:任意の方位における、第1のバイアス磁界を印加しない状態での第1の磁気抵抗効果素子からの出力信号
Xs:任意の方位における、第1のバイアス磁界を印加した状態での第1の磁気抵抗効果素子からの出力信号
Y:任意の方位における、第2のバイアス磁界を印加しない状態での第2の磁気抵抗効果素子からの出力信号
Ys:任意の方位における、第2のバイアス磁界を印加した状態での第2の磁気抵抗効果素子からの出力信号
MOX:X1−X2
CPX:(X4−X2)/(X3−X1)
X1:第1の出力信号
X2:第2の出力信号
X3:第3の出力信号
X4:第4の出力信号
MOY:Y1−Y2
CPY:(Y4−Y2)/(Y3−Y1)
Y1:第5の出力信号
Y2:第6の出力信号
Y3:第7の出力信号
Y4:第8の出力信号
とする。 - 前記第1の磁気抵抗効果素子における抵抗が極値を示す方向と前記第1のバイアス磁界の向きとが互いに直交し、かつ、前記第2の磁気抵抗効果素子における抵抗が極値を示す方向と前記第2のバイアス磁界の向きとが互いに直交するように構成された磁気センサを用いる
ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の磁気方位検出方法。 - 前記第7のステップでは、以下の式(4)に基づいて検出対象磁界ベクトルを検出することを特徴とする請求項10から請求項12のいずれか1項に記載の磁気方位検出方法。
Hm={(Hx)2 +(Hy)2 )}0.5 ……(4)
但し、
Hm:検出対象磁界ベクトル
とする。 - 前記第1から第4のステップでは、前記第1および第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値をそれぞれ複数回繰り返して測定し、各々の平均値を前記第1から第8の出力信号とする
ことを特徴とする請求項10から請求項13のいずれか1項に記載の磁気方位検出方法。 - 前記第1の方位を南または北とすることを特徴とする請求項10から請求項14のいずれか1項に記載の磁気方位検出方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007047777A JP4458103B2 (ja) | 2007-02-27 | 2007-02-27 | 磁気センサ、磁気方位センサ、磁界検出方法および磁気方位検出方法 |
US12/071,700 US7969149B2 (en) | 2007-02-27 | 2008-02-25 | Magnetic sensor, magnetic direction sensor, method of detecting magnetic field and method of detecting magnetic direction |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007047777A JP4458103B2 (ja) | 2007-02-27 | 2007-02-27 | 磁気センサ、磁気方位センサ、磁界検出方法および磁気方位検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008209311A JP2008209311A (ja) | 2008-09-11 |
JP4458103B2 true JP4458103B2 (ja) | 2010-04-28 |
Family
ID=39715138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007047777A Expired - Fee Related JP4458103B2 (ja) | 2007-02-27 | 2007-02-27 | 磁気センサ、磁気方位センサ、磁界検出方法および磁気方位検出方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7969149B2 (ja) |
JP (1) | JP4458103B2 (ja) |
Families Citing this family (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5170679B2 (ja) * | 2008-01-29 | 2013-03-27 | 日立金属株式会社 | 磁気センサおよび回転角度検出装置 |
US8519703B2 (en) * | 2008-03-20 | 2013-08-27 | Infineon Technologies Ag | Magnetic sensor device and method of determining resistance values |
US9428547B2 (en) | 2010-04-21 | 2016-08-30 | Dna Electronics, Inc. | Compositions for isolating a target analyte from a heterogeneous sample |
US9476812B2 (en) | 2010-04-21 | 2016-10-25 | Dna Electronics, Inc. | Methods for isolating a target analyte from a heterogeneous sample |
US20110262989A1 (en) | 2010-04-21 | 2011-10-27 | Nanomr, Inc. | Isolating a target analyte from a body fluid |
US8841104B2 (en) | 2010-04-21 | 2014-09-23 | Nanomr, Inc. | Methods for isolating a target analyte from a heterogeneous sample |
TWI449067B (zh) * | 2011-06-01 | 2014-08-11 | Voltafield Technology Corp | 自旋閥磁阻感測器 |
US9310446B2 (en) * | 2012-10-18 | 2016-04-12 | Analog Devices, Inc. | Magnetic field direction detector |
US9434940B2 (en) | 2012-12-19 | 2016-09-06 | Dna Electronics, Inc. | Methods for universal target capture |
US9995742B2 (en) | 2012-12-19 | 2018-06-12 | Dnae Group Holdings Limited | Sample entry |
US9551704B2 (en) | 2012-12-19 | 2017-01-24 | Dna Electronics, Inc. | Target detection |
US9804069B2 (en) | 2012-12-19 | 2017-10-31 | Dnae Group Holdings Limited | Methods for degrading nucleic acid |
US9599610B2 (en) | 2012-12-19 | 2017-03-21 | Dnae Group Holdings Limited | Target capture system |
US10000557B2 (en) | 2012-12-19 | 2018-06-19 | Dnae Group Holdings Limited | Methods for raising antibodies |
US10145908B2 (en) | 2013-07-19 | 2018-12-04 | Allegro Microsystems, Llc | Method and apparatus for magnetic sensor producing a changing magnetic field |
CN103983924A (zh) * | 2014-05-28 | 2014-08-13 | 哈尔滨电机厂有限责任公司 | 测试二维磁场磁感应强度的方法 |
JP6430565B2 (ja) | 2016-03-23 | 2018-11-28 | アナログ・デヴァイシズ・グローバル | 磁界検出器 |
US10012518B2 (en) | 2016-06-08 | 2018-07-03 | Allegro Microsystems, Llc | Magnetic field sensor for sensing a proximity of an object |
WO2018173590A1 (ja) * | 2017-03-23 | 2018-09-27 | 日本電産株式会社 | 磁気センサユニット及びそれを用いた磁界方向検出方法 |
US10739165B2 (en) | 2017-07-05 | 2020-08-11 | Analog Devices Global | Magnetic field sensor |
JP6661215B2 (ja) * | 2017-10-31 | 2020-03-11 | Tdk株式会社 | 位置検出装置およびカメラモジュール |
JP7395978B2 (ja) * | 2019-11-14 | 2023-12-12 | 株式会社レゾナック | 磁気センサ |
JP7106591B2 (ja) * | 2020-03-18 | 2022-07-26 | Tdk株式会社 | 磁場検出装置および電流検出装置 |
JP7534146B2 (ja) * | 2020-08-04 | 2024-08-14 | Tdk株式会社 | 磁気センサシステムおよびレンズ位置検出装置 |
CN112014778B (zh) * | 2020-08-24 | 2023-11-07 | 歌尔微电子有限公司 | 微机电系统磁阻传感器、传感器单体及电子设备 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5287238A (en) * | 1992-11-06 | 1994-02-15 | International Business Machines Corporation | Dual spin valve magnetoresistive sensor |
JPH06174471A (ja) | 1992-12-10 | 1994-06-24 | Casio Comput Co Ltd | 電子式方位計 |
FR2743930B1 (fr) * | 1996-01-19 | 2000-04-07 | Fujitsu Ltd | Capteur magnetique pour lecture de supports d'enregistrement |
JP4028971B2 (ja) | 2001-08-28 | 2008-01-09 | アルプス電気株式会社 | 磁気センサの組立方法 |
US7268544B2 (en) * | 2004-10-01 | 2007-09-11 | Alps Electric Co., Ltd. | Magnetism detecting device for canceling offset voltage |
-
2007
- 2007-02-27 JP JP2007047777A patent/JP4458103B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2008
- 2008-02-25 US US12/071,700 patent/US7969149B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008209311A (ja) | 2008-09-11 |
US20080204011A1 (en) | 2008-08-28 |
US7969149B2 (en) | 2011-06-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4458103B2 (ja) | 磁気センサ、磁気方位センサ、磁界検出方法および磁気方位検出方法 | |
JP4361077B2 (ja) | 磁気センサおよびその製造方法 | |
JP4360998B2 (ja) | 電流センサ | |
US7737678B2 (en) | Magnetic sensor and current sensor | |
JP4877095B2 (ja) | 電流センサおよびその製造方法 | |
JP4466487B2 (ja) | 磁気センサおよび電流センサ | |
JP4930627B2 (ja) | 磁気センサ | |
US20070090825A1 (en) | Current sensor | |
US20120068698A1 (en) | Structure of tmr and fabrication method of integrated 3-axis magnetic field sensor and sensing circuit | |
JP6842741B2 (ja) | 磁気センサ | |
JP4487710B2 (ja) | センサ及び同センサを用いた物理量の測定方法 | |
JP5924695B2 (ja) | 磁界検出装置、電流検出装置、半導体集積回路、および、磁界検出方法 | |
JP2017072375A (ja) | 磁気センサ | |
JP2006269955A (ja) | 磁界検出装置 | |
JP5353536B2 (ja) | 磁気センサ信号処理プログラム及び磁気センサモジュール | |
JP4424093B2 (ja) | 磁気センサ | |
JP2005183614A (ja) | 磁気センサ | |
TWI731620B (zh) | 磁場感測裝置 | |
JP5161055B2 (ja) | 磁界検出装置 | |
JP4331630B2 (ja) | 磁気センサ | |
JP5631378B2 (ja) | 磁界検出方法 | |
EP3729119A1 (en) | Magnetoresitive magnetic field sensor bridge with compensated cross-axis effect | |
JP2012037463A (ja) | 磁気センサ | |
JP5924694B2 (ja) | 磁界検出装置、電流検出装置、半導体集積回路、および、磁界検出方法 | |
WO2015125699A1 (ja) | 磁気センサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090217 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100119 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100201 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4458103 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |