JP4457949B2 - 昇降式収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、キッチン用フロアキャビネットに装備される昇降式収納装置に関する。
従来の一般的なキッチン用フロアキャビネットでは、皿や鍋、調味料などの収納物を収納するための収納部がカウンターの下方に設けられており、収納物の出し入れを行う際には、調理作業などを中断して屈んだ姿勢で収納物を出し入れする必要があった。
このため、従来、キッチン用フロアキャビネットの上方に配置された天袋に、上下方向に移動可能な収納部を設ける技術が知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。この特許文献1および2に開示されたような昇降式収納装置では、収納物の出し入れを行う際に、天袋の収納部を引き下ろすことによって、立った姿勢のままで収納物の出し入れを行うことができるようにしている。
しかしながら、上記特許文献1および2のような従来の昇降式収納装置では、収納部が天袋に設けられているので、収納部を引き下ろした状態でも、収納部の上部に対して収納物の出し入れを行うのが困難な場合があるという不都合がある。また、キッチンとダイニングとの間に壁面が存在しない、いわゆるオープン型の対面キッチンにおいては、収納部を設置するための壁面(天袋)が存在しないので、昇降式収納装置を設置するのが困難であるという不都合がある。
そこで、上記した不都合を解消するために、本出願人は、オープン型の対面キッチンにも設置可能で、収納物を容易に出し入れすることが可能な昇降式収納装置を提案した。すなわち、本出願人による昇降式収納装置は、キッチン用フロアキャビネットのカウンターの一部に形成した昇降用開口内に配置される水切り棚(収納棚)と、その水切り棚をカウンターの下方の収納空間に下降させるとともに、カウンターの上方に上昇させる昇降機構とを備えている。
特開2000−316643号公報 特開2001−149297号公報
上記した本出願人の提案による昇降式収納装置において、水切り棚を収納空間へ円滑に下降させたいという要望がある。
この発明は、上記のような要望に応えるためになされたものであり、水切り棚を収納空間へ円滑に下降させることが可能な昇降式収納装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明の昇降式収納装置は、キッチン用フロアキャビネットのカウンターの一部に形成した昇降用開口内に配置される水切り棚と、水切り棚をカウンターの下方の収納空間に下降させるとともに、カウンターの上方に上昇させる昇降機構とを備えた昇降式収納装置において、収納空間の中央近傍に、水切り棚の水が排出されるとともに、排水管に接続される水受けマスを設け、キッチン用フロアキャビネットに設けたシンクと対向する収納空間の内壁面で、かつ、昇降用開口のほぼ真下に、水受けマスを挟んで対向するように一対の水受け樋を傾斜させて取り付け、一対の水受け樋の傾斜の下手側を水受けマスに接続することを特徴とする。
水漏れによって収納空間の内部の衛生状態が悪化するのを抑制するために、水受け樋の一方の側面部の上部に、収納空間の内壁面に向かって延びるリブを設けることが好ましい。
水漏れによって収納空間の内部の衛生状態が悪化するのを抑制するために、水受けマスに、水受け樋から流入する水が当たる誘導壁を設けることが好ましい。
水受け樋から流入する水をより効率良く排水管に接続される排水用孔部に排出するために、誘導壁を円弧状に形成し、水受け樋から流入する水を誘導壁の円弧内側の壁面に当てるとともに、円弧状の誘導壁の円弧内に対応する水受けマスの底面に、排水管に接続される排水用孔部を設けることが好ましい。
収納空間内の衛生状態をより向上するために、水受けマスの上部を覆う蓋部材を備えることが好ましい。
この発明の昇降式収納装置によれば、水受けマスを収納空間の中央近傍に設けるとともに、一対の水受け樋を、水受けマスを挟んで対向するように収納空間の内壁面に傾斜させて取り付けることによって、水受けマスを収納空間の隅部近傍に設ける場合と異なり、傾斜した一対の水受け樋のうちの一方が長くなり過ぎるのを抑制することができるので、水受けマスを基準とする水受け樋の高さ方向の設置領域が大きくなるのを抑制することができる。これにより、水切り棚の下降時に、水切り棚と水受け樋とが接触するのを抑制することができるので、水切り棚を収納空間へ円滑に下降させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明の一実施形態による昇降式収納装置を含むキッチン用フロアキャビネットの全体構成を示した斜視図であり、図3〜図14は、図1に示したキッチン用フロアキャビネットの昇降式収納装置の構成を示した図である。まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態による昇降式収納装置100を含むキッチン用フロアキャビネット1について説明する。なお、本実施形態では、キッチンとダイニング・リビングとの間に壁面が存在しない、いわゆるオープン型の対面キッチンにキッチン用フロアキャビネット1を適用する例を示したが、オープン型の対面キッチン以外のキッチンにもキッチン用フロアキャビネット1を適用可能である。
キッチン用フロアキャビネット1は、図1および図2に示すように、上面を覆うカウンター1aと、カウンター1a上の右側位置に設けられたシンク3と、シンク3の後方(キッチンからダイニング・リビングに向かう方向)に配置された本発明の一実施形態による昇降式収納装置100とを備えている。なお、昇降式収納装置100は、シンク3の側方に配置されていてもよい。また、キッチン用フロアキャビネット1における左右方向は、ユーザがキッチンからダイニング・リビングを向いた状態を基準としている。
本実施形態による昇降式収納装置100は、図4〜図6に示すように、食器類の水切りを行うための水切り棚2と、水切り棚2を昇降可能に支持する昇降機構6とにより構成されている。水切り棚2は、図2に示すように、カウンター1aの一部に形成された昇降用開口5内に配置されている。昇降用開口5には、横長形状のカバー枠8が装着されている。また、水切り棚2は、図1および図2に示すように、水切り棚2の下方に設けられた昇降機構6(図4および図5参照)により、カウンター1aの下方の下降位置D(図1参照)とカウンター1aの上方の上昇位置U(図2参照)との間を昇降可能なように構成されている。
水切り棚2には、図2および図8に示すように、食器類を載置して水切りを行うための2つの水切り部2aおよび2bが上下2段で設けられている。また、水切り棚2の上面は、天板カウンター4により覆われている。この天板カウンター4は、図1に示すように、水切り棚2が下降位置Dに位置する際に、カバー枠8(図2参照)とともに昇降用開口5を覆うようにキッチン用フロアキャビネット1のカウンター1aの上面とわずかな間隔を隔てて対向配置されることによって、カウンター1aの一部を構成する。これにより、水切り棚2の天板カウンター4の上面を作業スペースとして利用することが可能である。
また、天板カウンター4の前面の右側位置には、水切り棚2の昇降操作を行うためのスイッチパネル7が取り付けられている。このスイッチパネル7には、図3に示すように、上昇スイッチ7a、停止スイッチ7bおよび下降スイッチ7cと、点滅ランプやスピーカーなどからなるトラップ給水報知・警報部7d、異物挟み込み報知・警報部7eおよび過積載報知・警報部7fとが設けられている。
また、水切り棚2は、図8に示すように、横長形状の上部フレーム2Aおよび下部フレーム2Bと、縦長形状の左側部フレーム2Cおよび右側部フレーム2Dとを溶接などにより一体的に組み立てることにより構成されている。上部フレーム2A、下部フレーム2B、左側部フレーム2Cおよび右側部フレーム2Dにより囲まれる水切り棚2の後面側(ダイニング・リビング側)には、化粧板11が取り付けられている。また、左側部フレーム2C、右側部フレーム2Dおよび上部フレーム2Aには、それぞれ、化粧板12a、12bおよび12cが取り付けられている。なお、化粧板11を透光性材料により形成した場合には、光が化粧板11を透過することが可能になるので、ダイニング・リビング側からの光により水切り棚2の内部を明るく照らすことが可能になる。
また、水切り棚2の化粧板12cには、換気ファン35が取り付けられている。この換気ファン35には、湿度を検出する湿度センサー(図示せず)が取り付けられており、湿度が所定値以上のときに換気ファン35を駆動させるように構成されている。なお、換気ファン35は、後述する収納空間14の内部に取り付けられていてもよい。また、上述した天板カウンター4は、化粧板12cを介して水切り棚2の上部フレーム2Aに取り付けられている。
昇降用開口5の下方に位置するキッチン用フロアキャビネット1の内部には、図4〜図7に示すように、下降位置Dに位置する水切り棚2を収容可能な収納空間14が設けられている。この収納空間14は、左側板14A、右側板14Bおよび底板14Cにより上面が開口したコの字状に形成されており、左側板14A、右側板14Bおよび底板14Cにより囲まれるキッチン側の面には、背板14Dが取り付けられるとともに、左側板14A、右側板14Bおよび底板14Cにより囲まれるダイニング・リビング側の面には、点検用扉14E(図6および図7参照)が開閉可能に取り付けられている。なお、収納空間14に取り付けられた背板14Dは、本発明の「収納空間の内壁面」の一例である。
また、収納空間14には、図4〜図6に示すように、水切り棚2を昇降させるための昇降機構6が設置されている。すなわち、収納空間14の左側板14Aおよび右側板14Bの内面には、図6に示すように、それぞれ、上下方向に延びる一対のガイドレール15が固定されている。また、一対のガイドレール15の間には、図7に示すように、ガイドレール15の上端部および下端部に対応する位置に、上プーリ16Aおよび下プーリ16Bが各々固定されている。
水切り棚2の左側部フレーム2Cの下部および右側部フレーム2Dの下部には、図5に示すように、それぞれ、H字状(図9参照)のブラケット17が固定されている。このブラケット17には、図9に示すように、一対のガイドレール15に対して上下方向に摺動可能に嵌り込む4つの合成樹脂製のシュー18が取り付けられている。そして、ブラケット17のシュー18がガイドレール15により上下方向にガイドされながら摺動することによって、図1および図2に示すように、水切り棚2がカウンター1aの下方の下降位置Dとカウンター1aの上方の上昇位置Uとの間で昇降移動される。
また、収納空間14の底板14Cの中央位置には、図6に示すように、駆動源としての電動モータ20と、電動モータ20によりチェーン21aを介して一体的に駆動される2つのドラム21Aおよび21Bとが設置されている。ドラム21Aには、ベルト22Aが下方から巻き付けられて、その内端部が固定されている。このベルト22Aは、左側板14Aの下プーリ16Bと上プーリ16Aとに順次係合されて、その外端部が水切り棚2の左側部フレーム2Cのブラケット17に固定されている。また、ドラム21Bには、ベルト22Bが上方から巻き付けられて、その内端部が固定されている。このベルト22Bは、右側板14Bの下プーリ16Bと上プーリ16Aとに順次係合されて、その外端部が水切り棚2の右側部フレーム2Dのブラケット17に固定されている。
したがって、スイッチパネル7の上昇スイッチ7a(図3参照)をプッシュ操作することで、電動モータ20が正回転すると、ドラム21Aおよび21Bが図5の矢印a方向に駆動されて、ベルト22Aおよび22Bがドラム21Aおよび21Bに各々巻き取られる。そして、水切り棚2の左右のブラケット17がガイドレール15でガイドされながら、ベルト22Aおよび22Bにより上方に引っ張られて上昇することにより、水切り棚2がカウンター1aの上方の上昇位置U(図2参照)に向かって上昇される。その後、水切り棚2が上昇位置Uまで上昇されると、電動モータ20が停止するとともに、逆回転しないようにロックされる。これにより、上昇スイッチ7aをさらにプッシュ操作したとしても電動モータ20がさらに正回転することのないように制御される。
また、スイッチパネル7の下降スイッチ7c(図3参照)をプッシュ操作することで、電動モータ20のロックが解除されて、水切り棚2の左右のブラケット17がガイドレール15でガイドされながら、水切り棚2が自重で下降する。これにより、水切り棚2がカウンター1aの下方の下降位置D(図1参照)に下降される。
また、上記した水切り棚2の下降操作の際、電動モータ20を逆回転させながら左右のベルト22Aおよび22Bをドラム21Aおよび21Bから繰り出すが、この電動モータ20の逆回転は、水切り棚2が自重で急激に下降することのないようにブレーキを掛けながら行われるように設定されている。なお、下降スイッチ7cをプッシュ操作することにより水切り棚2がカウンター1aの下方の下降位置Dまで自動的に下降されるように構成したが、下降スイッチ7cをプッシュ操作することにより水切り棚2が下降位置Dの手前(たとえば、約100mm)まで下降した後、下降スイッチ7cをさらにプッシュ操作(いわゆる2段押し)することにより下降位置Dまで下降するように構成してもよい。このように構成した場合には、装置の安全性をより向上させることが可能である。
また、スイッチパネル7の停止スイッチ7bをプッシュ操作することで、電動モータ20が停止して、水切り棚2を上昇途中または下降途中の任意の位置で停止させることが可能である。
また、収納空間14の底板14Cの上面には、図4および図5に示すように、制御ボックス32が取り付けられている。この制御ボックス32の制御回路には、上述した電動モータ20、各スイッチ7a〜7cおよび各報知・警報部7d〜7fなどが接続されている。
また、水切り棚2の下部フレーム2Bには、図5に示すように、水受けトレー10が取り付けられている。この水受けトレー10は、底部の中央部が下方に向かって窪むようなすり鉢状に形成されており、水受けトレー10の底部の中央部には排水口10aが設けられている。この排水口10aには、可撓性を有する排水パイプ25の一方端25aが接続されている。
ここで、本実施形態では、収納空間14の背板14Dには、図4および図5に示すように、収納空間14の中央近傍に位置するように箱形状の水受けマス26が取り付けられている。また、収納空間14の背板14Dには、図5に示すように、シンク3(図2参照)から水切り棚2に食器類を移動させる際に垂れ落ちた水などを受け止めるための一対の水受け樋30aおよび30bが水平方向に対して傾斜して取り付けられている。この一対の水受け樋30aおよび30bは、水受けマス26を挟んで対向して配置されており、一対の水受け樋30aおよび30bの傾斜の下手側端部は、それぞれ、水受けマス26に接続されている。また、水受け樋30aおよび30bと収納空間14の背板14Dとの間には、図12に示すように、水受け樋30aおよび30bの下方側への水の浸入を防止するためのパッキン31が配置されている。
また、水受け樋30aおよび30bの下部には、図4、図5および図12に示すように、それぞれ、水受け樋30aおよび30bに沿って延びる筒状の排水路32aおよび32bが一体的に形成されている。この筒状の排水路32aおよび32bは、水受け樋30aおよび30bの傾斜の下手側端部において水受けマス26に接続されている。また、水受けトレー10の排水口10aに一方端25aが接続された排水パイプ25は、図5に示すように、下方に向かって延在しながら、その他方端25bが水受け樋30aの傾斜の上手側端部に対応する排水路32aの端部にエルボ44(図10および図11参照)を介して接続されている。これにより、水受け棚2の水受けトレー10の水は、排水パイプ25および排水路32aを介して水受けマス26に排出される。
また、本実施形態では、水受け樋30aおよび30bの側面部33aおよび33bの上部には、図10〜図12に示すように、収納空間14の背板14Dに向かって延びるリブ34aおよび34bが形成されている。これらのリブ34aおよび34bは、昇降用開口5(図2参照)を介して収納空間14の背板14Dを伝い落ちてきた水が水受け樋30aおよび30bの側面部33aおよび33bを乗り越えるのを抑制するために設けられている。
また、水受けマス26の側面の上部には、図13および図14に示すように、排水路32aおよび32bの端部が載置される一対の凹部26aが形成されている。このため、凹部26aが形成された水受けマス26の側面部分は、凹部26aが形成されていない水受けマス26の他の側面部分に比べて、水受けマス26の底面からの高さがより小さくなっている。また、水受けマス26の底面の中央位置には、排水用孔部26bが形成されている。
また、本実施形態では、図11、図13および図14に示すように、排水用孔部26bの水受け樋30b側の縁に、断面円弧状の誘導壁26cが形成されている。すなわち、水受けマス26の排水用孔部26bは、円弧状の誘導壁26cの円弧内に対応する水受けマス26の底面に設けられている。この誘導壁26cは、排水路32aからの水を誘導壁26cの円弧内側の壁面に当てて排水用孔部26bへ円滑に流し込むための機能を有している。また、水受けマス26の左右方向における中央位置には、図13および図14に示すように、排水用孔部26bを挟んで2つの壁26gおよび26hが設けられている。壁26gは、図14に示すように、水受けマス26の内面と誘導壁26cの円弧の一方端とを連結するように形成されており、排水路32aからの水が誘導壁26cの左側に回り込むのを防止するための機能を有している。また、壁26hは、水受けマス26の内面から誘導壁26cの円弧の他方端に向かって延びるように設けられており、誘導壁26cの円弧の他方端と壁26hとの間には、所定の幅を有する間隙Sが形成されている。この壁26hは、排水路32aからの水が誘導壁26cの左側に回り込むのを抑制するための機能を有している。
また、水受けマス26の底面の隅部には、図13および図14に示すように、開口部26dが形成されている。この開口部26dは、水受けマス26以降の流路に詰まりが発生して水受けマス26に所定量以上の水が収容された際に、水受けマス26の排水処理を補助的に行うために設けられている。また、開口部26dは、切欠き部26eを有する壁部26fによって周囲を覆われている。この壁部26fの切欠き部26eは、水受けマス26の底面からの高さが水受けマス26の側面の凹部26aよりも小さくなるように構成されている。これにより、水受けマス26に所定量以上の水が収容された際に、水受けマス26内の水が、水受けマス26の側面の凹部26aを乗り越えずに、壁部26fの切欠き部26eを乗り越えて開口部26dに導かれる。
上記構成によれば、水受けマス26の内部は、図14に示すように、誘導壁26cと2つの壁26gおよび26hとによって、排水用孔部26bを含む右側領域と開口部26dを含む左側領域とに分割されており、誘導壁26cの円弧の他方端と壁26hとの間に形成された間隙Sを介してのみ、左右の領域間で水の移動が行われる。これにより、排水路32aから一度に大量の水が流入してきたとしても、誘導壁26cと2つの壁26gおよび26hとによって、開口部26dを含む左側領域に大量の水が浸入するのを抑制することが可能である。
また、水受けマス26は、図10に示すように、樹脂製の蓋部材26Aにより上方を覆われている。水受けマス26には、図11、図13および図14に示すように、ネジ孔26iが形成されており、蓋部材26Aのネジ挿入孔(図示せず)を介して水受けマス26のネジ孔26iにネジ43(図10参照)を挿入して締め付けることにより水受けマス26の上部に蓋部材26Aを固定している。また、水受けマス26の排水用孔部26bの下部には、図4および図5に示すように、U字状の排水トラップ27の入口端が接続されている。また、排水トラップ27の出口端は、排水管28に接続されており、排水管28は、収納空間14の底板14Cの開口14aを介して下水配管(図示せず)などに接続されている。
また、開口部26dの下部には、図4、図5、図10および図11に示すように、水受けマス26の開口部26d(図14参照)より排出される水を収納空間14の外部に誘導するための配管40が接続されている。また、配管40の出口側の端部には、配管40より流れ出る水を貯留するための半透明の貯水ケース41がエルボ42を介して接続されている。この貯水ケース41は、収納空間14の底板14Cの下方に配置されており、底板14Cに形成された切欠き14bを介して収納空間14内に露出している。これにより、ユーザは、収納空間14のダイニング・リビング側に開閉可能に設けられた点検用扉14Eを開けることによって、底板14Cの切欠き14bを介して、貯水ケース41に水が溜まっているか否かを視認することが可能であるので、容易に、開口部26dからの排水の有無を確認して水受けマス26以降の流路の詰まりの発生を認識することが可能になる。
本実施形態では、上記のように、キッチン用フロアキャビネット1のカウンター1aの一部に形成した昇降用開口5内に設置された水切り棚2を、昇降機構6により、昇降式収納装置100の不使用時に、カウンター1aの下方の収納空間14に下降させるとともに、昇降式収納装置100の使用時に、カウンター1aの上方に上昇させるように構成することによって、キッチンとダイニング・リビングとの間に壁面が存在しないオープン型の対面キッチンに適用したキッチン用フロアキャビネット1にも、昇降式収納装置100を容易に設置可能であり、水切り棚2をカウンター1aの上方に上昇させた場合には、立った姿勢のままで水切り棚2に対して食器類の出し入れを行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、水切り棚2を昇降機構6により昇降可能に構成することによって、水切り棚2をカウンター1aの上方に上昇させた場合に、水切り棚2のいずれの段に対しても容易に食器類を出し入れすることができるとともに、水切り棚2をカウンター1aの下方の収納空間14に下降させた場合に、水切り棚2の天板カウンター4がカウンター1aの一部を構成するので、カウンター1aの上面をより広く使用することができ、その結果、作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、水受けマス26を収納空間14の中央近傍に設けるとともに、一対の水受け樋30aおよび30bを、水受けマス26を挟んで対向するように収納空間14の背板14Dに傾斜させて取り付けることによって、水受けマス26を収納空間14の隅部近傍に設ける場合と異なり、傾斜した一対の水受け樋30aおよび30bのうちの一方が長くなり過ぎるのを抑制することができるので、水受けマス26を基準とする水受け樋30aおよび30bの高さ方向の設置領域が大きくなるのを抑制することができる。これにより、水切り棚2の下降時に、水切り棚2と水受け樋30aおよび30bとが接触するのを抑制することができるので、水切り棚2を収納空間14へ円滑に下降させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、水受け樋30a(30b)の側面部33a(33b)の上部に、収納空間14の背板14Dに向かって延びるリブ34a(34b)を設けることによって、昇降用開口5を介して収納空間14の背板14Dを大量の水が伝い落ちてきた場合に、側面部33a(33b)のリブ34a(34b)により、その水が水受け樋30a(30b)の側面部33a(33b)を乗り越えるのを抑制することができるので、収納空間14内に水が飛散するのを抑制することができる。その結果、水漏れによって収納空間14の内部の衛生状態が悪化するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、水受けマス26に、排水路32aから流入する水が当たる誘導壁26cを設けることによって、排水路32aから流入する水を誘導壁26cに当てて誘導することができるので、水受けマス26内の水を、排水トラップ27を介して効率良く排水管28に排出することができる。これにより、排水路32aから水受けマス26に大量の水が流入した場合にも、水受けマス26から収納空間14内に水が溢れ出るのを抑制することができるので、水漏れによって収納空間14の内部の衛生状態が悪化するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、誘導壁26cを円弧状に形成し、排水路32aから流入する水を誘導壁26cの円弧内側の壁面に当てるとともに、円弧状の誘導壁26cの円弧内に対応する水受けマス26の底面に、排水トラップ27に接続される排水用孔部26bを設けることによって、排水路32aから流入する水を、誘導壁26cの円弧内の排水用孔部26bに容易に誘導することができるとともに、誘導壁26cの円弧外に飛散するのを抑制することができるので、排水路32aから流入する水を、排水トラップ27を介して、より効率良く排水管28に接続される排水用孔部26bに排出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、水受けマス26の上部を覆う蓋部材26Aを水受けマス26に取り付けることによって、水受けマス26の上部を蓋部材26Aで覆うことができるので、排水路32aから流入した水が水受けマス26の誘導壁26cなどで反射して収納空間14内に飛散したり、排水管28に接続された排水用孔部26bから水が逆流して噴出することにより収納空間14内に飛散したりするのを抑制することができる。これにより、水漏れによって収納空間14の内部の衛生状態が悪化するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、水受けマス26の上部を覆う蓋部材26Aを水受けマス26に取り付けることによって、排水トラップ27内の水分や臭いが収納空間14に拡散するのを抑制することができるので、収納空間14内の衛生状態をより向上することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、誘導壁26cを円弧状に形成する例について示したが、本発明はこれに限らず、排水路32aからの水を排水用孔部26bに円滑に誘導可能な形状であれば、誘導壁26cを円弧状以外の形状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、水受けトレー10の排水口10aに一方端25aが接続された排水パイプ25の他方端25bを、水受け樋30aの排水路32aに接続する例について示したが、本発明はこれに限らず、水受けトレー10の排水口10aに一方端25aが接続された排水パイプ25の他方端25bを、水受け樋30bの排水路32bに接続してもよい。この場合には、水受けマス26の排水用孔部26bの縁に形成した円弧状の誘導壁26cを、排水用孔部26bの水受け樋30a側の縁に形成するのが好ましい。また、この場合、開口部26dを、水受けマス26内の誘導壁26cよりも水受け樋30a側に形成するのが好ましい。
また、上記実施形態では、本発明の昇降式収納装置を、食器類を水切り部2aおよび2bに載置することにより食器類の水切りを行う水切り棚2を備えた昇降式収納装置100に適用する例について示したが、本発明はこれに限らず、乾燥手段を用いて載置した食器類を乾燥させることにより食器類の水切りを行う食器乾燥機や、乾燥前に載置した食器類の洗浄を行う機能が付加された食器洗い乾燥機などを備えた昇降式収納装置にも本発明を適用可能である。
本発明の一実施形態による昇降式収納装置を含むキッチン用フロアキャビネットにおいて昇降式収納装置が下降した状態を示した斜視図である。 図1に示したキッチン用フロアキャビネットにおいて昇降式収納装置が上昇した状態を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による昇降式収納装置のスイッチパネルを示した正面図である。 図2に示した一実施形態による昇降式収納装置をダイニング・リビング側から見た状態を示した斜視図である。 図4に示した一実施形態による昇降式収納装置をダイニング・リビング側から見た状態を示した正面図である。 図4に示した一実施形態による昇降式収納装置の昇降機構の構成を示した平面図である。 図4に示した一実施形態による昇降式収納装置の昇降機構の構成を示した断面図である。 図4に示した一実施形態による昇降式収納装置の水切り棚において天板カウンターを省略した状態を示した斜視図である。 図4に示した一実施形態による昇降式収納装置のガイドレールおよびブラケットを示した斜視図である。 図5に示した一実施形態による昇降式収納装置の水受けマス周辺の構成を示した斜視図である。 図10に示した一実施形態による昇降式収納装置の水受けマスにおいて蓋部材を省略した状態を示した斜視図である。 図10に示した一実施形態による昇降式収納装置の水受け樋の断面図である。 図10に示した一実施形態による昇降式収納装置の水受けマスを示した斜視図である。 図13に示した一実施形態による昇降式収納装置の水受けマスの平面図である。
符号の説明
1 キッチン用フロアキャビネット
1a カウンター
2 水切り棚
3 シンク
5 昇降用開口
6 昇降機構
14 収納空間
14D 背板(内壁面)
26 水受けマス
26b 排水用孔部
26c 誘導壁
26A 蓋部材
28 排水管
30a、30b 水受け樋
33a、33b 側面部
34a、34b リブ
100 昇降式収納装置

Claims (5)

  1. キッチン用フロアキャビネットのカウンターの一部に形成した昇降用開口内に配置される水切り棚と、前記水切り棚を前記カウンターの下方の収納空間に下降させるとともに、前記カウンターの上方に上昇させる昇降機構とを備えた昇降式収納装置において、
    前記収納空間の中央近傍に、前記水切り棚の水が排出されるとともに、排水管に接続される水受けマスを設け、
    前記キッチン用フロアキャビネットに設けたシンクと対向する前記収納空間の内壁面で、かつ、前記昇降用開口のほぼ真下に、前記水受けマスを挟んで対向するように一対の水受け樋を傾斜させて取り付け、
    前記一対の水受け樋の傾斜の下手側を前記水受けマスに接続することを特徴とする、昇降式収納装置。
  2. 前記水受け樋の一方の側面部の上部に、前記収納空間の内壁面に向かって延びるリブを設けることを特徴とする、請求項1に記載の昇降式収納装置。
  3. 前記水受けマスに、前記水受け樋から流入する水が当たる誘導壁を設けることを特徴とする、請求項1または2に記載の昇降式収納装置。
  4. 前記誘導壁を円弧状に形成し、前記水受け樋から流入する水を前記誘導壁の円弧内側の壁面に当てるとともに、
    前記円弧状の誘導壁の円弧内に対応する前記水受けマスの底面に、前記排水管に接続される排水用孔部を設けることを特徴とする、請求項3に記載の昇降式収納装置。
  5. 前記水受けマスの上部を覆う蓋部材を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の昇降式収納装置。
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