JP4457743B2 - 気化式加湿器の構造 - Google Patents

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Description

この発明は加湿器、殊に加湿エレメントに含まれる水分を気化させる加湿器に関するものである。
気化式の加湿器は、枠体の背部に設けた空気の吸込口と枠体の前部に設けた空気の吹出口とを連通する送風流路を枠体内に設け、送風流路内には吸水性を有する気化体を設置し、気化体の下部を送風流路の下方に設けた貯水槽の水中に没し、この気化体の前方もしくは後方の送風流路内に送風機を設置している。
また、従来の加湿器は、貯水槽に水を供給するための着脱式の水タンクを備えたものが一般的であり、枠体内に水タンクをセットすると水タンクから水が流れ出て貯水槽に所定量貯水される。この水は気化体によって吸い上げられており、送風機を駆動して気化体に風をあてると気化体に吸い上げられた水が気化し、気化体を通過した風は加湿空気となって枠体前面の吹出口から吹出して室内を加湿するものである(特許文献1参照)。
特開2001−336791号公報
上記のように着脱式の水タンクを備えたものは、水タンクが送風流路の側方に位置しているため枠体形状が大きくなっており、また、水タンクと貯水槽を連結する給水管などの部品が必要であり、部品点数が多く構造も複雑となる。最近は製品のコンパクト化やコストの低減などの要求があり、そのため着脱式の水タンクを廃止して直接貯水槽に水をためる構造にすれば、枠体のコンパクト化や部品点数が少なくなってコストの低減を達成することはできる。
しかし、水タンクを廃止して貯水槽にためる水の量を多くすると、誤って製品を転倒させたときに貯水槽から多量の水が流出して室内を水浸しにしてしまうことになるので、貯水槽に水をためる構造にしたときにはこの水漏れの対策が必要となる。
この発明は上記課題を解決するもので、枠体1の背部に設けた空気の吸込口2と、枠体1の前部に設けた空気の吹出口3と、吸込口2と吹出口3とを連通する枠体1内に設けた送風流路4と、送風流路4内に設置した送風機5とによって送風装置を構成し、前記送風流路4の下方には貯水槽6を設け、前記送風機5の作動時に加湿空気を吹出口3から吹出すように一部が貯水槽6内に届く気化体7を送風流路4内に設置した加湿器であって、前記枠体1は送風流路4を配置した上部枠体Aと貯水槽6を配置した下部枠体Bで構成し、該貯水槽6の上部開口6aの周縁部には上広がりのテーパー状の内壁6bを形成し、該開口6aを覆う蓋8の外周には開口6aの内壁6bと密着する封止部材8aを設け、該蓋8は貯水槽6内に伸ばした扁平状の気化体収納部9を一体に構成し、気化体7の下部を届かせた有底状の前記気化体収納部9の下部には、気化体収納部9と貯水槽6内を連通する細孔9aを形成すると共に、前記上部枠体Aの底板10と前記貯水槽6の蓋8との間に間隔11を介して、貯水槽6を含む下部枠体Bと前記上部枠体Aとを取付け、該間隔11の容積を気化体収納部9の内部空間よりも広くしたことを特徴とするものである。
また、上部枠体Aの底板10には下部枠体Bから上部枠体Aに届く扁平状の気化体7の幅方向と平行になるリブ10aを蓋8に向けて突出して設け、このリブ10aは上部枠体Aを下部枠体Bに取り付けたときに上部枠体Aが蓋8を押さえつけ、封止部材8aと貯水槽内壁6bとを密閉することにより、蓋8と貯水槽内壁6bとの間に隙間が生じることなく確実に貯水槽6を密閉することができ、製品の転倒時の衝撃で蓋8が外れることはなく水の流出を防ぐことができる。
また、気化体収納部9の上方には気化体7を送風流路4内で形状を保持する為に蓋8と一体成形された気化枠7aを設け、該気化枠7aは上部枠体Aの底板10の開口10bから送風流路4に伸ばされており、該送風流路4には気化枠7aを保持する案内板12を設けたもので、気化体7を保持する気化枠7aが案内板12に沿って取付けることができるので、蓋8を容易に上部枠体Aに取付けることができる。
また、気化体収納部9の下部にある細孔9aは、気化体収納部9の下面と側面とのコーナー部に形成し、該細孔9aの側面と同方向の蓋8には空気孔8bを設けたから、気化体収納部9内に常に一定の水位が保持できる構造でも、製品の転倒時には貯水槽6の水の流出を最小限に抑えることができる。
また、貯水槽6の底部には気化体収納部9の下部の形状に合せて一段低い凹部6cを設け、気化体収納部9は貯水槽6の底部よりも低い位置に伸ばして気化体収納部9の下部が貯水槽6の凹部6c内に届くように設けることで、凹部6cによって気化体7の位置決めができると共に、気化体7が貯水槽6内の水を残すことなく吸い上げ可能になるものである。
また、吸込口2にはフィルタ2aを設け、かつ、吸込口2の中央上部にはフィルタ2aのない開口部分2bを設けたことで、製品の転倒時に上部枠体Aに水が流れても、フィルタ2aのない開口部分2bから枠体1外に流出することができ、送風機5付近に水が溜まらないものである。
上記課題を解決するこの発明は、加湿器の枠体1を送風流路4を配置した上部枠体Aと貯水槽6を配置した下部枠体Bで構成し、下部枠体Bに配置した貯水槽6の上部開口6aを覆う蓋8を設けたもので、開口6aの周縁部に上広がりのテーパー状の内壁6bを形成し、蓋8の外周に設けた封止部材8aが貯水槽6の内壁6bと密着できるようにしたので、製品の転倒時に貯水槽6の上部開口6aからの水の流出を防ぐことができる。
また、蓋8には貯水槽6内に伸ばした扁平状の気化体収納部9を構成し、気化体収納部9の下部に気化体収納部9と貯水槽6内を連通する細孔9aを形成し、貯水槽6の水が細孔9aから気化体収納部9に送られるようにしており、更に上部枠体Aを下部枠体Bに取付けたときに、上部枠体Aの底板10と貯水槽6の蓋8との間に間隔11を形成し、この間隔11の容積を気化体収納部9の内部空間よりも広くしたので、製品の転倒時に気化体収納部9内からこぼれた水は間隔11で止めることができ、枠体1外に水が流出することがなくなった。
また、リブ10aを蓋8に向けて突出して設け、上部枠体Aを下部枠体Bに取り付けたときに、上部枠体Aの底板10に設けたリブ10aによって蓋8を押さえつけるようにすれば、封止部材8aと貯水槽6の内壁6bとが確実に密着できるから、製品の転倒時に蓋8が外れることがなく確実に水の流出を防ぐことができるものとなった。
また、気化体収納部9の上方には気化体7の形状を保持するための蓋8と一体成形された気化枠7aを設け、送風流路4には気化枠7aを保持する案内板12を設け、気化枠7aが案内板12に沿って取付けることができるようにしたから、気化体7を破損させることなく送風流路4に設置できるようになり、蓋8を容易に上部枠体Aに取付けることができるものとなった。
また、気化体収納部9と貯水槽6を連通する細孔9aは、気化体収納部9の下面と側面とのコーナー部に形成したから、貯水槽6の水を無駄なく気化体7に送ることができると共に、加湿量の低下や加湿できなくなるといったクレームを発生させることもないものである。
また、気化体収納部9の水位を一定に保つために蓋8には空気孔8bも設けるが、この発明では空気孔8bを細孔9aの側面と同方向の蓋8に配置したから、製品の転倒時に細孔9aや空気孔8bからの水の流出を最小限に抑えることができるものとなった。
また、貯水槽6の底部には気化体収納部9の下部の形状に合せて一段低い凹部6cを設け、気化体収納部9の下部が貯水槽6の凹部6c内に届くように設けたので、蓋8の取付け時に凹部6cと気化体収納部9が蓋8の位置決めとなり、気化体7を容易に正しい位置に取付けることができると共に、気化体7が貯水槽6内の水を残すことなく吸い上げ可能になるものである。
また、吸込口2にはゴミや埃を捕集するフィルタ2aを設けているが、製品が転倒して送風機5側が下側になったときに、貯水槽8や気化体収納部9の水が上部枠体Aに流れることがあると、水がフィルタ2aを通過できずに枠体1内に溜まり、電装部品である送風機5に水が浸入して故障することがある。この発明では、吸込口2の中央上部にフィルタ2aのない開口部分2bを設けたので、上部枠体Aに流れる水はこの吸込口2の開口部分2bから枠体1外に流出することができ、水による送風機5の故障を発生させることがなくなった。
図に示す実施例によってこの発明を説明すると、1は加湿器の枠体、2は枠体1の背部に設けた空気の吸込口、3は枠体1の前部に設けた空気の吹出口、4は吸込口2と吹出口3と連通する枠体1内に設けた送風流路、5は送風流路4内の吸込口3付近に設置した送風機である。6は枠体1内の送風流路4の下方に設けた貯水槽、7は吸水性を有するシート状の素材をプリーツ折りして形成した気化体であり、気化体7の上部が送風流路4内の送風機5の前方に設置され、気化体7の下部が貯水槽6内の水に浸漬されている。
送風機5を運転すると枠体1の背部の吸込口3から送風流路4内に吹込まれた空気が気化体7を通過し、このとき気化体7によって吸上げられた貯水槽6の水が気化体7から気化し、気化体7を通過した空気は湿った空気となって吹出口3から室内に吹出し、室内の加湿を行うものである。
従来の加湿器は、枠体1内に装着されると共に取外して給水できる着脱式の水タンクを備えたものが一般的であり、水タンクを枠体1内に装着すると水タンクに貯えられた水が貯水槽6に流れる構造であったが、着脱式の水タンクは枠体1内の送風流路4の側方に配置されるため枠体形状が大きくなってしまう。また、送風流路4の下方の貯水槽6と水タンクの下方を連通するための給水管が必要であるため、部品点数が増加してコスト高になってしまう問題があった。このため最近では、着脱式の水タンクを廃止して貯水槽6に一定量の水を貯える構造にし、枠体1のコンパクト化やコストの低減を狙ったものがある。
着脱式の水タンクを備えた構造のときは貯水槽6の容量を小さく設定していたので、加湿器を誤って転倒させて貯水槽6の水がこぼれても、枠体1外には少量の水が流出するだけであり、室内を水浸しにしてしまう心配はなかったが、水タンクを廃止したときは貯水槽6の容量が大きくなるため、製品が転倒して貯水槽6の水がこぼれたときは枠体1外に多量の水が流出してしまい、室内を水浸しにしてしまう問題が発生した。
この発明はこの課題を解決するもので、Aは送風流路4を配置した上部枠体、Bは貯水槽6を配置した下部枠体であり、下部枠体Bの上部に上部枠体Aを取付けることで枠体1を構成している。図に示す実施例において、13は上部枠体Aに設けた係止片、14は下部枠体Bに設けた係止孔であり、上部枠体Aを下部枠体Bに取付けると、係止片13が係止孔14と係合して上部枠体Aと下部枠体Bが固定される。13aは上部枠体Aに設けた係止片13の操作部であり、該操作部13aを押すと係止片13と係止孔14の係合が外れ、上部枠体Aと下部枠体Bを外すことができる。なお、上部枠体Aと下部枠体Bの固定方法としては他に、上部枠体Aの下部と下部枠体Bの上部にそれぞれねじ部を設け、ねじ部の螺合によって固定する方法でもよい。
6aは下部枠体Bに配置した貯水槽6の上部開口、6bは開口6aの周縁部に上広がりのテーパー状に形成した内壁、8は貯水槽6の開口6aを覆う蓋、8aは蓋8の外周に設けた樹脂製のパッキン等で構成する封止部材であり、蓋8を貯水槽6の開口6aに装着すると蓋8の外周に設けた封止部材8aが貯水槽6の内壁6bに密着し、蓋8によって貯水槽6の上部開口6aを密閉するものである。貯水槽6の内壁6bをテーパー状に設けたことにより、貯水槽6や蓋8に多少の寸法誤差があっても封止部材8aが確実に貯水槽6の内壁6aに密着することができるものとなっている。
9は蓋8と一体に構成した扁平状の気化体収納部、9aは気化体収納部9の下部に形成した細孔であり、蓋8を開口6aに装着したときは気化体収納部9が貯水槽6内に位置し、貯水槽6と気化体収納部9が下部の細孔9aによって連通している。気化体7は蓋8の上方から気化体収納部9内に収納され、気化体7の下部は気化体収納部9の下部まで届いている。
上記構成において、下部枠体Bの貯水槽6に所定量の水を入れた後、蓋8を開口6aに装着すると蓋8の外周に設けた封止部材8aが貯水槽6の内壁6bに密着して開口6aが閉止され、蓋8に設けた気化体収納部9の細孔9aが貯水槽6の水中に位置し、貯水槽6の水が細孔9aから気化体収納部9へ流入し、気化体7は気化体収納部9に流入した水を吸上げる。
10は上部枠体Aの送風流路4の下部に設けた底板、10bは底板10に設けた開口であり、下部枠体Bの上に上部枠体Aを取付けたときは、気化体7の蓋8の上方に突出した部分が底板10の開口10bを貫通して送風流路4内に位置するようになっている。11は下部枠体Bの上に上部枠体Aを取付けたときに上部枠体Aの底板10と貯水槽6の蓋8との間に形成される間隔であり、間隔11の容積は気化体収納部9の内部空間よりも広く設定している。
この構成であれば、加湿器が転倒して横向きなっても、蓋8の封止部材8aが内壁6bに密着して貯水槽6が密閉された空間を構成しているから、貯水槽6の水が開口6aから流出することはない。また、気化体収納部9内の水は上部枠体Aの底板10と貯水槽6の蓋8との間の間隔11にこぼれるが、このとき間隔11の容積は気化体収納部9の内部空間よりも広いから、気化体収納部9からこぼれた水は全て間隔11内で受け止めることができる。したがって、加湿器をすぐに起こせば貯水槽6の水が枠体1外に流出することはなくなり、貯水槽6に水を貯える構造でも水漏れの心配がなく、製品のコンパクト化やコストの低減が実現できた。
上記の構成によって加湿器の転倒時の水の流出を防ぐことはできるようになったが、転倒時の衝撃で蓋8が外れてしまうと貯水槽6の水が開口6aから多量に流れ出て枠体1外に流出させる恐れがある。
この発明の実施例において、10aは上部枠体Aの底板10から蓋8に向けて突出させたリブであり、リブ10aは下部枠体Bから上部枠体Aに届く扁平状の気化体7の幅方向と平行になるように形成しており、上部枠体Aを下部枠体Bに取付けたときに底板10から突出したリブ10aが貯水槽6の蓋8を押さえつけるので、蓋8の封止部材8aと貯水槽6の内壁6bを強固に密着させることができる。そして、上部枠体Aと下部枠体Bは係止片13と係止孔14の係合によって確実に固定されているので、加湿器の転倒時に上部枠体Aと下部枠体Bは外れることはなく、上部枠体Aのリブ10aで押さえつけられた蓋8も簡単に外れることはないから、貯水槽6の水の流出を確実に防ぐことができるものとなった。
また、気化体7はシート状の柔らかい素材であるため、気化体7の送風流路4内に位置する部分については気化体7自身でその形状を保持することは難しいものであり、また、蓋8を上部枠体Aに取付けるときに気化体7が開口10bの端面にあたって破れる恐れがある。7aは気化体収納部8の上方に蓋8と一体に設けた気化体7の形状を保持するための気化枠であり、気化体7の蓋8の上方に突出する部分はこの気化枠7aに収納されてその形状が保持され、蓋8を上部枠体Aに取付けるときは気化枠7aによって気化体7が開口10bの端面にあたらないので気化体7の破損を防ぐことができる。
12は送風流路4内に設けた気化体7の気化枠7aを保持する案内板であり、蓋8を上部枠体Aに取付けるときに気化体7の気化枠7aが案内板12に沿って移動することで、蓋8を上部枠体Aに容易に取付けることができるようにしている。
実施例を示す図3において、12aは案内板12の中央に設けた送風開口、12bは送風開口12aの側部と上部を囲うように配置した案内板12のガイド板であり、送風機5の風は送風開口12aを通過して前方に向かい、気化体7に送風している。このとき送風開口12aをガイド板12b付近まで広げると、案内板12の両側が送風開口12aによって上下に分かれた形状になってしまい、蓋8の取付け時に案内板12に沿って移動する気化枠7aが送風開口12aの端部にあたってスムーズに取付けできないことがある。
このため、図3に示すように、案内板12の両側部分については送風開口12aを設けない構造にして案内板12を連続した形状にすれば、気化枠7aが案内板12とガイド板12bに沿ってスムーズに移動するので、蓋8を容易に取付けることができる。
更に、蓋8に気化枠7aを取付け、その周囲を案内板12で囲うことによって気化体7の周囲の開口10bとの隙間を塞ぐことができるから、気化体収納部9から下部枠体Bに流出した水が開口10bから上部枠体Aへ流出することを防ぐことができる。
また、貯水槽6の水を無駄なく気化体収納部9に送るためには、細孔9aを気化体収納部9の下面に配置することがのぞましいが、貯水槽6の底にゴミが沈んでいることがあり、このゴミが細孔9aに引っかかって細孔9aを塞いでしまうときがあり、このときは気化体7に水が供給されなくなって加湿量の低下や加湿できないといったクレームを発生させることになる。
この発明では、貯水槽6と気化体収納部9を連通する細孔9aを気化体収納部9の下面と側面のコーナー部に位置するように設けたもので、貯水槽6の水のほとんどを気化体7に供給できると共に、貯水槽6の底に沈んだゴミが細孔9aに引っかかっても、気化体収納部9の側面の細孔9aの上部から水が通過できるので、加湿量の低下や加湿できないといったクレームを発生させることはなくなった。
ところで、上記のように貯水槽6を密閉された空間にすると、気化体収納部9の水があるときは空気の行き来ができないため貯水槽6の水が気化体収納部9に流入することができず、気化体収納部9内の水位が細孔9aよりも低くなくならないと貯水槽6の水が気化体収納部9に流入しないので、気化体7で保持できる水の量が少なくなって加湿量が低下してしまう。8aは蓋8に設けた空気孔であり、貯水槽6の上部の空気が空気孔8aから抜けることにより気化体収納部9には常に一定の水位が保たれるので、常に安定した加湿量が得られるものである。
しかし、蓋8に空気孔8aを設けると、製品の転倒時にも貯水槽6の水が空気孔8aや細孔9aから流出しやすくなるため、多量の水が枠体1外に流出してしまう恐れがある。この発明では空気孔8aを気化体収納部9の細孔9aの側面と同方向の蓋8に設けたので、製品の転倒時に空気孔8aと細孔9aを配置した側が下になったときは、空気孔8aと細孔9aの両方が水中に位置して空気が流入できなくなるので、貯水槽6の水が空気孔8aや細孔9aから気化体収納部9に流出することを防ぐことができる。また、空気孔8aと細孔9aを配置した側が上になったときは、空気孔8aと細孔9aは貯水槽6の水面よりも上方に位置するので、貯水槽6の水が気化体収納部9に流出することはなく、製品の転倒時の水の流出を最小限に抑えることができるものとなった。
また、この発明の実施例において、6cは貯水槽6の底部に設けた凹部であり、気化体収納部9の底部を貯水槽6の底部よりも低くして凹部6c内に位置するように設け、気化体収納部9の底部を貯水槽6の凹部6c内に収納しなければ蓋8の取付けができないようにしたので、気化体収納部9と貯水槽6の凹部6cによって気化体7の位置決めが可能となり、気化体7は容易に正しい位置に取付けることができるものとなった。
また、貯水槽6の水が少なくなったときは凹部6cに水が集まるので、貯水槽6内に水が残ることなく気化体収納部9に送ることができ、気化体7は貯水槽6内の水を残すことなく吸上げできるものとなった。
また、この発明の実施例において、2aは枠体1の背部の吸込口2に配置したフィルタ、2bは吸込口2の中央上部に設けた開口部分であり、空気中のゴミや埃はフィルタ2aによって捕集され、気化体7にはこのフィルタ2aを通過した空気を送っている。空気の吸込口2に使用されるフィルタ2aは目の細かな網目状のフィルタが一般的であるが、製品が転倒して送風機5側が下になったときに水が底板10の開口10bから上部枠体Aに流出することがあると、この水がフィルタの表面張力によって網目に付着してフィルタ2aを通過できず、送風機5の周囲に水が溜まってしまうことがあり、この水によって送風機5が故障する問題がある。
この発明は、吸込口2の中央上部にフィルタ2aのない開口部分2bを設けたので、製品が転倒して送風機5側が下になったときに上部枠体Aに水が流出しても、この水はフィルタ2aのない開口部分2bから枠体1外に流出することができるから、送風機5の周囲に水が溜まることがなくなって送風機5の故障を発生させることがなくなった。
この発明の実施例を示す加湿器の側面断面図である。 この発明の実施例を示す加湿器の正面断面図である。 この発明の実施例を示す加湿器の分解図である。
符号の説明
A 上部枠体
B 下部枠体
1 枠体
2 吸込口
2a フィルタ
2b 開口部分
3 吹出口
4 送風流路
5 送風機
6 貯水槽
6a 上部開口
6b 内壁
6c 凹部
7 気化体
7a 気化枠
8 蓋
8a 封止部材
8b 空気孔
9 気化体収納部
9a 細孔
10 底板
10a リブ
10b 開口
11 間隔
12 案内板

Claims (6)

  1. 枠体1の背部に設けた空気の吸込口2と、枠体1の前部に設けた空気の吹出口3と、吸込口2と吹出口3とを連通する枠体1内に設けた送風流路4と、送風流路4内に設置した送風機5とによって送風装置を構成し、
    前記送風流路4の下方には貯水槽6を設け、前記送風機5の作動時に加湿空気を吹出口3から吹出すように一部が貯水槽6内に届く気化体7を送風流路4内に設置した加湿器であって、前記枠体1は送風流路4を配置した上部枠体Aと貯水槽6を配置した下部枠体Bで構成し、該貯水槽6の上部開口6aの周縁部には上広がりのテーパー状の内壁6bを形成し、該開口6aを覆う蓋8の外周には開口6aの内壁6bと密着する封止部材8aを設け、
    該蓋8は貯水槽6内に伸ばした扁平状の気化体収納部9を一体に構成し、気化体7の下部を届かせた有底状の前記気化体収納部9の下部には、気化体収納部9と貯水槽6内を連通する細孔9aを形成すると共に、
    前記上部枠体Aの底板10と前記貯水槽6の蓋8との間に間隔11を介して、貯水槽6を含む下部枠体Bと前記上部枠体Aとを取付け、該間隔11の容積を気化体収納部9の内部空間よりも広くしたことを特徴とする気化式加湿器の構造。
  2. 上部枠体Aの底板10には下部枠体Bから上部枠体Aに届く扁平状の気化体7の幅方向と平行になるリブ10aを蓋8に向けて突出して設け、このリブ10aは上部枠体Aを下部枠体Bに取り付けたときに上部枠体Aが蓋8を押さえつけ、前記封止部材8aと貯水槽内壁6bとを密閉した事を特徴とした請求項1に記載した気化式加湿器の構造。
  3. 気化体収納部9の上方には気化体7を送風流路4内で形状を保持する為に蓋8と一体成形された気化枠7aを設け、該気化枠7aは上部枠体Aの底板10の開口10bから送風流路4に伸ばされており、該送風流路4には気化枠7aを保持する案内板12を設けたことを特徴とする請求項1に記載した気化式加湿器の構造。
  4. 前記気化体収納部9の下部にある細孔9aは、気化体収納部9の下面と側面とのコーナー部に形成し、該細孔9aの側面と同方向の蓋8には空気孔8bを設けたことを特徴とする請求項1に記載した気化式加湿器の構造。
  5. 前記貯水槽6の底部には気化体収納部9の下部の形状に合せて一段低い凹部6cを設け、気化体収納部9は貯水槽6の底部よりも低い位置に伸ばして気化体収納部9の下部が貯水槽6の凹部6c内に届くように設け、
    凹部6cは気化体7を貯水槽6内にセットする際の位置決めとなると共に、気化体7が貯水槽6内の水を残すことなく吸い上げ可能にしたことを特徴とする請求項1に記載した気化式加湿器の構造。
  6. 前記吸込口2にはフィルタ2aを設け、かつ、吸込口2の中央上部にはフィルタ2aのない開口部分2bを設けたことを特徴とした請求項1に記載した気化式加湿器の構造。
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