JP4455117B2 - 加工装置及び加工装置の清浄方法 - Google Patents

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本発明は、所定の清浄度を保った部屋を連接し、各部屋に部品を順次移送して部品の加工又は処理を行う場合の、清浄度を保つ方法に関するものである。
従来、集積回路の加工、処理に関する技術は、例えば、特許国際分類(IPC)のH01Lの分類にクラス分けされており、特公平04−082057号公報(特許文献1)、特公平05−066733号公報(特許文献2)、特開平11−145245号公報(特許文献3)等に開示されている技術が知られている。
さらに、粉塵や不要成分物質を嫌う加工、組立、処理を行うために、被加工物を所定の清浄度(クリーン度)の雰囲気内で加工、組立、処理する方法や装置は、国際特許分類のF24Fの分類にクラス分けされており、特開平09−264575号公報(特許文献4)、特開平11−23031号公報(特許文献5)、特開平08−313022号公報(特許文献6)、特開平07−19553号公報(特許文献7)等に開示されている技術が知られている。
特公平04−082057号公報 特公平05−066733号公報 特開平11−145245号公報 特開平09−264575号公報 特開平11−23031号公報 特開平08−313022号公報 特開平07−19553号公報
部品やユニットなどの加工、組立て、成膜処理などのために、部品、ユニットを所定の清浄度に維持した部屋に移送して加工、処理する方法は、クリーンルームなどの呼び方で知られている。
又、一定の清浄度に個室化した部屋を連接し、各部屋に順次移送して部品の加工、処理を行う方法も知られている。
部品を加工又は処理する部屋を連接して清浄度の高い部品やユニットを製造する場合、連接している部屋の一部にトラブル、事故、故障が発生すると、トラブル解消のために部屋の扉を開放する必要がある。このとき、外気が部屋に流入して清浄度の低下を招き、各部屋に在る部品の清浄度低下により不良品となる場合がある。
部屋を連接して各部屋に部品を順次移送して加工、処理を行う方法では、各部屋の清浄度は隣り合う部屋の清浄度の影響を受け、隣の部屋の清浄度の低下は直ちにトラブル発生部屋以外の部屋の部品の清浄度の低下を招くことになる。
したがって、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、清浄度を高くした部屋を連接して各部屋に部品を順次移送して、加工、処理を行なう場合に、1つの部屋にトラブルが発生した場合でも、隣接した部屋の清浄度の低下を防止できるようにすることである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる加工装置の清浄方法は、送風装置から気流を流すことで一定の清浄度に保たれた複数の部屋を連接し、該連接された各部屋に部品を順次移送しながら処理を行なう加工装置の清浄方法であって、前記各部屋には、外部と連通する開閉可能な扉が設けられており、前記連接された各部屋の少なくとも1つの清浄度が低下した場合には、該清浄度が低下した部屋の扉の開放に伴って、該清浄度が低下した部屋と、該清浄度が低下した部屋の両隣の部屋の更に隣の部屋の風量が増加するように前記気流を調節することを特徴とする。
また、この発明に係わる加工装置の清浄方法において、前記清浄度が低下した部屋と、該清浄度が低下した部屋の両隣の部屋の更に隣の部屋の風量が、通常運転時の風量の3倍以上となるように前記気流を調節することを特徴とする。
また、この発明に係わる加工装置の清浄方法において、前記清浄度が低下した部屋の両隣の部屋の風量を一定に保つように前記気流をさらに調節することを特徴とする。
また、本発明に係わる加工装置は、気流を流すことで一定の清浄度に保たれた複数の部屋を連接し、該連接された各部屋に部品を順次移送しながら処理を行なう加工装置であって、前記各部屋には、外部と連通する開閉可能な扉が設けられており、前記各部屋に気流を発生させるための気流発生手段と、前記連接された各部屋の少なくとも1つの清浄度が低下した場合には、該清浄度が低下した部屋の扉の開放に伴って、該清浄度が低下した部屋と、該清浄度が低下した部屋の両隣の部屋の更に隣の部屋の風量を増加させるように前記気流発生手段を制御する制御手段と、を具備することを特徴とする。
また、この発明に係わる加工装置において、前記制御手段は、前記清浄度が低下した部屋の両隣の部屋の風量を一定に保つように前記気流発生手段を制御することを特徴とする。
清浄度を高くした部屋を連接して各部屋に部品を順次移送して、加工、処理を行なう場合に、1つの部屋にトラブルが発生した場合でも、隣接した部屋の清浄度の低下を防止することができる。
以下、本発明の好適な一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<装置構成の説明>
図1は同じ大きさをした部屋を連接して構成された装置のシステム全体構成を示す図である。
図1において符号1は加工装置全体を示す。符号2A,2B,2C,2D,2Eは夫々独立した加工領域を構成した加工/処理室であり、2Aは被加工処理対象物であるワークを搬入する(投入)搬入室、2B,2C,2Dはワークに加工処理を施すための部屋であり、それぞれ、接着剤塗布室、チップ実装室、紫外線照射(UV)加工処理室である。2Eは加工処理されたワークを搬出する搬出(排出)室である。
各加工処理室2A,2B,2C,2D,2Eは、夫々に、ステージ台2A−1,2B−1,2C−1,2D−1,2E−1と、これらのステージ台上に設けられた空間室2A−2,2B−2,2C−2,2D−2,2E−2とを備えている。
4A,4B,4C,4D,4Eは空間室2A−2,2B−2,2C−2,2D−2,2E−2の上部に取り付けられた送風装置、6A,6B,6C,6D,6Eは送風装置4A,4B,4C,4D,4Eからの空気を浄化するフイルター等の浄化装置である。なお、送風装置4A,4B,4C,4D,4Eは、それぞれそれらの風量を制御する制御装置1Aに接続されている。
8はステージ台2A−1,2B−1,2C−1,2D−1,2E−1上に設けられ、各加工処理室2A,2B,2C,2D,2Eを横断するように配置された搬送レールである。
各加工処理室はレール8を介して連結状態に接続するように構成されている。加工処理室2A,2B,2C,2D,2Eの接続部には開閉扉10,12,14,16が設けられている。なお、開閉扉10,12,14,16を開閉すると、機械的な摩擦等により加工処理室内に粉塵が発生する場合があるため、通常これらの開閉扉10,12,14,16は開いたままにしておく。
18は搬入室2Aの扉、20は搬出室2Eの扉である。
加工処理室2B,2C,2Dの前面2b,2c,2dは開閉可能なように扉に構成されており、加工処理空間内でのトラブル処理の場合に開閉できるようになされている。
本実施形態においては、加工装置1で加工する対象物としてインクジェットプリンター装置に使用されるインク吐出ユニットを例にあげて、その組立加工について説明する。
加工処理室2Bでの加工処理工程は、搬入室2Aから搬入したワークであるユニット基板W(図2参照)の所定の位置上に紫外線硬化型の接着剤を塗布する工程である。
加工処理室2Cでの加工処理工程は、ワークWの接着剤上にチップ部品P1,P2(図6参照)を実装する工程である。
加工処理室2Dでの加工処理工程は、加工処理室2Bで塗布された接着剤に紫外線を照射する工程である。
本実施形態においては、各加工処理室におけるクリーン清浄度は米国連邦規格209Bにおけるクラス100を目標としている。
<加工処理室の内部構成の説明>
(搬入室2Aの構成説明)
図2は搬入室2Aを説明する図である。図2において、空間室2A−2内のステージ台2A−1上にレール8が配置されている。
符号P−1はワークWを載せて搬送する搬送車である。搬入室2Aでは、開閉扉18を開き、ワークWを載せた搬送車P−1をレール8上に置く作業を行う。
(加工処理室2Bの説明)
図3は加工処理室2Bの要部を説明する図である。図3において、ステージ台2B−1上にはレール8が伸延設置されている。
加工処理室2Bの最上部には、装置外部から内部へ空気を送り込むための送風装置4Bが配置されており、その空気を浄化装置6Bによって清浄化し、加工処理室内2B−2へ清浄化された空気を送り込む。
加工処理室内2B−2には、直径0.5mmほどの穴が無数に空いたグレーチング板44が配置されており、グレーチング板44より上部の圧力をグレーチング板44より下部の圧力よりも高く保つことが可能であり、本来加工処理に必要なワークWより上側の空間の清浄度を最も高めることが可能である。
加工処理室2Bの前面側には開閉可能な扉2bが配置されており、加工処理室内での搬送車や、加工装置のトラブルが発生した場合のメンテナンス対策に対応できるようになされている。
図4は加工処理室2B内の要部断面図を示し、加工処理室内の加工装置の配置を示す。
加工処理室2Bは、搬入室2Aから送られて来たワークW上の所定位置に紫外線硬化型接着剤を塗布する工程のための部屋である。
図4において、符号22は接着剤供給装置を示し、接着剤供給装置22はステージ台2B−1上に回転可能に支持された回転軸22Aと、転写部材22Bと、転写部材22Bを回転軸22Aに保持する保持部材22Cなどから構成されている。回転軸22Aは回転運動と上下運動が可能に構成されている。
24は接着剤供給皿、26は接着剤供給皿24の回転装置である。
図4において、レール8上に搬送車P−1により搬送されてきたワークWは位置決め装置により加工処理室2B内の所定位置に停止される。
(加工処理室2Cの説明)
図5は加工処理室2Cを示す図である。加工処理室2Cは加工処理室2B内で、ワーク上の所定位置に供給された接着剤上にチップ部品を載置する工程を実行する加工処理室である。
図5において、30はワークW上に後述するカセットから供給されるチップ部品P1,P2を載置する作業を行うロボットである。
ロボット30は、カセットから供給されるトレイ34上のチップ部品P1,P2を吸着ハンド30Aにより吸着保持し、レール8上を搬送する搬送車P−1上に保持されたワークW上の接着剤が転写された位置に載置する作業を行う。
[カセットの説明]
図6は加工処理室2C内に、ワークW上に組み立てるチップ部品P1,P2を供給するためのカセットの構成と、カセットを装着する加工処理室2Cの接続部分の構成の説明図である。
図6において、符号32はカセット本体であり、カセット本体32は金属製又は樹脂製の容器形状を成し、チップ部品P1,P2,P3を載置するトレイ34を収納し、カセット本体32の横側面は扉36を構成している。扉36はカセット本体32を加工処理室2Cに接続する際に開くように構成されている。
図6に示すように、加工処理室2Cは壁部が二重の壁面(第1及び第2の壁面40A,40B)から構成されており、この二重の壁面の第1の壁面40Aの内側の空間はロボット30による作業領域を成し、第1の壁面40Aと第2の壁面40Bとの間の空間は隔離領域42として働く。隔離領域42には清浄化された気流が通過し、カセット31を加工処理室2Cに接続する際に、カセット31の扉36の外側表面を清浄し、扉表面に付着した不純物の加工処理室2C内への侵入を防ぐようになされている。
38A,38Bはカセット31内のトレイ34の移動装置を示し、この移動装置38A,38Bは磁石から構成されており、カセット内のトレイ34に取り付けられた第1の磁石38Aとトレイ34の移動軌跡上を移動する第2の磁石38Bの磁気吸引作用を利用している。
移動装置38A,38Bは、カセット31を加工処理室2Cに装着し、カセット31内のトレイ34をカセット31から加工処理室2C内に移動する際に、構成部材の接触による粉塵の発生を防止するために、非接触状態でトレイ34を加工処理室内に移動できるように構成されている。
(加工処理室2Dの構成説明)
図7は加工処理室2Dの構成を示す図である。
加工処理室2Dは、加工処理室2Cにおいてチップ部品P1,P2が載置されたワークWに、紫外線を照射する工程を行う。
図7において、50は紫外線照射源、52は紫外線照射用ファイバー、54は支持部材である。
(ワークの説明)
次に、本加工処理装置で加工処理するワークについて説明する。
本実施形態では、ワークはインクジェット式のプリンター装置のインク吐出部分のユニットである。
以下に、図8乃至図13を参照して説明する。
図8はワークWを示す、ワークWは平板形状を成し、材料はセラミックである。
ワークWの平面上面にはブラックインク供給用の溝部W−1と、カラーインク供給用の3つの平行な溝部W−2が形成されている。各溝部W−1,W−2はワークWの平面部から一段削り込んで形成されている。
図9は図8の平面図であり、各溝部W−1,W−2の中央部にはインク供給穴W−1A、W−2Aが形成されている。
図10は加工処理室2Bにおける、紫外線硬化型接着剤をワークWの所定位置に塗布する工程でのワークW上の接着剤塗布位置を示す。
図10に示す、黒く塗りつぶした、太塗りの枠上に接着剤を塗布する。
図11はワークW上の接着剤塗布位置に載置するブラックインク吐出用チップ部品P1を示す。
チップ部品P1はシリコンを材料として短冊状に形成され、ワークWの溝部W−1に嵌めこまれるものであり、中央部分に微細な孔が二列に、長手方向に穿孔加工されている。
図12はカラーインク吐出用チップ部品P2を示す。
チップ部品P2はワークWの溝部W−2に嵌め込まれるように構成され、赤、黄、青の三色のインクを吐出する孔が穿孔加工されている。
図13はワークW上に各チップ部品P1,P2を載置した状態を示す。
(清浄度(クリーン度)の説明)
本実施形態では、インク吐出タイプのプリント装置のインク出吐ユニットの組立て作業を例に挙げて説明しているが、一例として図8〜図13に示したユニット部のチップ部品P1,P2のインク出吐穴の直径はそれぞれ0.026mm、0.014mmであり、この吐出穴が長手方向にそれぞれ319個、255×3色=765個穿孔加工されており、この吐出穴から出吐されるインクにより印字される画像、文字の印字精度は1200dpiに設定されている。
このような条件において、本加工装置内の清浄度は直径0.5ミクロンの粉塵がチップ部品P1,P2の前記吐出穴内に入り込む個数を制限できるような清浄度である。
本実施形態においては、各加工処理室2A,2B,2C,2D,2E内における清浄度を、直径0.5ミクロンの粉塵の個数を0〜100の範囲に設定している。
本実施形態における送風装置4A〜4Eの送風能力は最大で毎分1.4立方メートル、浄化装置6A〜6Eのフイルターのメッシュ度は0.03μm粒径の粉塵を99.97%除去できるものである。
<操作説明>
次に各図を参照して本加工装置の操作方法について説明する。
(ワーク搬入)
図1、2に示す、搬入室2Aの扉18を開け、搬送車P−1上に図8に示したワークWを載せて、扉18を閉める。
扉18の開閉により搬入室2Aの洗浄度は低下するので、送風装置4Aの送風力を増強し、不純物をステージ台2A−1方向に送り込んで、搬入室2Aの加工作業領域の清浄度の回復を図る。
本装置構成においては、扉18の開閉による搬入室の清浄度低下を考慮して扉18を閉めてから送風装置4Aの送風能力を10秒間に渡って50パーセントアップする。
上記の搬入室へのワークの搬入に伴う扉18の開閉は、隣接する各加工処理室の清浄度に影響を及ぼす恐れがある。そのため、本実施形態では、搬入室2Aの扉の開閉時間の間、他の加工処理室の送風装置4B〜4Eの送風力も増強させて、粉塵などの不純物が他の各加工処理室の加工作業領域に飛散しないようにしている。
各送風装置4A〜4Eの送風力の増強操作は、各加工処理室に設置した清浄度センサーによる清浄度の検出により制御している。
(ワーク上への接着剤の塗布)
搬入室2A内へのワークの搬入後、加工処理室2B内の清浄度の検出操作を行なった後、搬入室の搬送車P−1をレール8上を移動させて加工処理室2B内に移送する。
搬送車P−1は加工処理室内に設置した位置センサーの検出により所定位置に停止する。
図14乃至図18は加工処理室2B内の操作説明図である。
図14は搬送車P−1が所定位置に停止した状態を示し、続いて、図15に示す様に搬送車P−1上のワークWは突き出し装置50により搬送車から浮上した位置に保持される。これはワークを加工処理室2B内の清浄度の高い位置に保持させて加工処理するための操作である。
続いて、接着剤供給装置22によるワークW上への接着剤供給操作に移行する。
図16に示す様に、接着剤供給装置22の転写部材22Bが供給皿24内に下降して転写部材22Bに転写皿24内の接着剤が付着する。
ここで、転写部材22Bの転写面の形状は、図10に示した接着剤の転写位置の太く塗りつぶした枠形状に対応する形状である。
その後、図17及び図18に示すように、転写部材22Bを上昇させ、転写部材22Bを回転操作して、転写部材22Bに付着している接着剤を浮上しているワークWの図10に示した転写位置に転写する。
転写部材22Bは転写操作終了後、上昇、回転して待機位置に待機する。
(カセット装着)
図14乃至図18に示される工程作業が加工処理室2Bで施されたワークWは、加工処理室2Bから加工処理室2Cに搬送される。
加工処理室2Cの所定位置に搬送されたワークWには、図6に示すカセット31から供給されたチップ部品P1,P2が、図5に示したロボット30により図10に示した接着剤の転写位置上に実装される。
チップ部品P1,P2は別工程でカセット31内のトレイ34上に整列収納されており、カセット31内の清浄度も所定の清浄度に維持されている。
カセット31を加工処理室2Cのカセット装着部2C−Cに装着操作する際に、カセット30側の扉36が装着部へ装着される操作に連動して、加工処理室2Cの隔離領域42の第2の壁面(扉)40Bが開き、隔離領域上部の送風装置4Cから送風された清風によりカセットの扉36の外側の面が清浄され、扉周りに付着している粉塵の清浄が行われる。
(チップ部品の供給)
続いて、カセット31内のチップ部品の搬入操作に移行し、カセット31内のトレイ34が移動装置38A,38Bにより加工処理室2C内の、図5に示す所定の位置に搬入される。
搬入位置はロボット30の吸着ハンド30Aによる吸着位置である。
カセット31内のトレイ34の搬入移動に連動して、加工処理室2Cの第1の壁面(扉)40Aが開く。
その後、ロボット30によりトレイ34上のチップ部品P1,P2がワークW上の接着剤が転写されている位置に供給される。
加工処理室2C内の清浄度は、送風装置4Cからの送風と浄化装置6Cにより、前述した清浄度に維持されており、チップ部品P1,P2のインク吐出穴への粉塵の詰まりは生じない。
(組立固化)
ロボット30によるワークW上へのチップ部品P1,P2の実装作業の終了後、搬送車P−1は加工処理室2Dに移送される。
加工処理室2Dに搬送されたワークW上の紫外線硬化型接着剤に紫外線が照射されて固化され、チップ部品P1,P2がワークW上に固定される。
加工処理室2D内における紫外線照射による固化作業においては、送風装置4Dからの送風と浄化装置6Dにより、加工処理室2D内が前述した清浄度に維持されており、組立て部品上への粉塵などの付着を防いでいる。
(ワークの取り出し)
加工処理室2D内で組立てられたワークは搬送車により搬出室2Eに送られる。
排出室2Eでは扉20の開閉によりワークの排出操作が行われる。
以上で、ワークの搬入室への搬入から組立て作業終了までが行われる。
排出室の扉20の開閉操作により大気側の粉塵が排出室に入り込み、更に、他の加工処理室への粉塵の飛散により他の加工処理室の清浄度の低下が起こることが懸念される。
本実施形態では、搬入操作時及び搬出操作時において、加工処理室2A,2B,2C,2D,2Eの送風装置4A〜4Eの送風力を増強させることで、粉塵の各加工処理室内の加工領域への拡散を防ぐようにしている。
(装置トラブル時)
以上のようにして、通常運転状態においては各加工処理室の清浄度が保たれる。しかし、装置にトラブルが発生した場合には、トラブルの発生した加工処理室で2b,2c,2d等の扉を開けて、人が手をトラブルの発生した加工処理室に入れ、通常運転状態に復帰させなければならない。
その際にそれぞれの送風装置によって清浄空気を一定量流した状態では各加工処理室の圧力が同圧となり、扉を開けられた加工処理室以外へ粉塵が飛散して清浄度の低下が起こることが懸念される。
本実施形態では、加工処理室2Cでトラブルが発生した場合を例に挙げて、他の加工処理室へ粉塵が飛散しないための送風機の制御方法について説明する。
通常運転状態においては、各送風装置4A〜4Eは、同じ風量を供給している。そのときの風量を1とする。このときの各加工処理室内の圧力は図19のように各室同圧である。また、各加工処理室内の0.5ミクロンの粉塵の数は、図20のように0個/1CFである。
次に、加工処理室2Cでトラブルが発生したとする。この場合、扉2cを開ける前に、加工処理室2A,2C,2Eの風量を3倍にする。その後に、扉2cを開ける。その結果、各加工処理室内の圧力は図21のようになり、加工処理室2Cの圧力が、両側の加工処理室2B,2Dの圧力よりも低くなる。よって、一番圧力の低い加工処理室2Cから高い圧力の2A,2B,2D,2Eへ粉塵が入り込むことはない。
より詳しく説明すると、加工処理室2A,2C,2Eの風量を3倍にすると、加工処理室2A,2E内の圧力は高くなる。ところが、加処理工室2Cだけは、扉2cが開放されているために、その内圧は、風量を3倍にしても高くならず、むしろ扉2b,2dが閉じられて風量が1に設定されている両隣の加工処理室2B,2Dの内圧よりも低くなる。結果として、扉2cが開放された加工処理室2C内の圧力は、風量を3倍にしたことにより、加工処理室外の圧力より高く、且つ両隣の加工処理室2B,2D内の圧力よりも低くなり、加工処理室外から加工処理室2Cに粉塵が入り込むことを抑制できると共に、一番圧力の低い加工処理室2Cから高い圧力の2A,2B,2D,2Eへ粉塵が入り込むことを防止することができる。
また、各加工処理室内の0.5ミクロンの粉塵の数は図22のようになり、加工処理室2Cのみで上昇する。このときの風量は、上記のように、扉を開けた加工処理室2C内の圧力が加工処理室外より低くなることがなく、かつ加工処理室2C以外の加工処理室内の圧力より低くなるように制御される。このように制御することによって、加工処理室の大きさがまちまちでも同様の結果を得ることができる。
復帰作業が終わり扉2cを閉め、加工処理室2C内に残った粉塵を短時間で清浄化するために、加工処理室2A,2B,2D,2Eの風量を3に、加工処理室2Cの風量を0にする。このときの各加工処理室内の圧力は図23のようになる。よって、加工処理室2C内に残っている粉塵が一番圧力の低い2Cから高い圧力の2A、2B、2D、2Eへ入り込むことはない。また、各加工処理室内の0.5ミクロンの粉塵の数は、図24のように2Cのみで上昇している。
なお、上記のように加工処理室2Cの風量は0に設定されるが、両隣の加工処理室2B,2D内に流れる風が加工処理室2C内に進入するため、この風力により、加工処理室2C内の粉塵が下方に流され、加工処理室2Cの下部前面に設けられた排出口2C−eから排出される。これにより加工処理室2C内が短時間で清浄化される。他の加工処理室2A,2B,2D,2Eにも、2C−eと同様の排出口2A−e,2B−e,2D−e,2E−eがそれぞれ設けられている。
以上説明したように、上記の実施形態によれば、部品の加工又は処理を気流を流して所定の清浄度に保った連接した部屋に順次移送して行なう場合に、トラブルが発生した部屋の扉の開放に伴ない、トラブル発生部屋と該トラブル発生部屋の両隣の更に隣の部屋の気流の圧力を増加させることによって、トラブル発生部屋以外の加工処理室の清浄度の低下を防止することができる。
更に、部品の加工又は処理を気流を流して所定の清浄度に保った連接した部屋に順次移送して行なう場合に、トラブルが発生した部屋の扉の開放に伴ない、トラブル発生部屋と該トラブル発生部屋の両隣の更に隣の部屋の気流の圧力を増加し、且つ、トラブル発生部屋の両隣の部屋の気流を一定に保つようにすることにより、トラブル発生部屋以外の加工処理室の清浄度の低下を防止することができる。
更に、トラブルが発生した部屋と、該トラブルが発生した部屋の両隣の部屋の更に隣の部屋の圧力が、通常運転時の3倍以上となるように記気流を調節することにより、トラブル発生部屋以外の加工処理室の清浄度の低下を防止することができる。
更に、部品の加工又は処理を気流を流して所定の清浄度を保った部屋で行い、且つそれらの部屋を連接したクリーンルーム装置を制御する場合に、トラブルが発生した部屋の扉の開放に伴なって、トラブル発生部屋の開放扉からの異物の流入を防ぐために、トラブル発生部屋及び該トラブル発生部屋の隣の部屋の更に隣の部屋の室内圧を調整することにより、トラブル発生部屋以外の加工処理室の清浄度の低下を防止することができる。
更に、本実施形態によれば、液体を吐出するインクジェットプリント装置のインク吐出ユニットの加工方法において、前記ユニットを構成するワークを粉塵清浄度(クリーン度)を階層的に制御した処理室内の、前記清浄度(クリーン度)の高い位置で加工処理して前記ユニットへの粉塵付着を防止して加工する方法により、高い印字精度のプリント装置を得ることができる。
また、本実施形態によれば、基板上に液体吐出ノズルを装着したインクジェットプリント装置のユニットにおいて、前記ユニットは、所定の清浄度(クリーン度)が維持された複数の処理室と、前記処理室に連結可能であって、前記ノズルを供給するカセットを有した加工装置で加工され、前記基板およびノズルの加工は所定の清浄度(クリーン度)の雰囲気内で加工処理されることにより、より高い印字精度のプリント装置を得ることができる。
本発明の一実施形態に係わる加工装置の全体構成の説明図である。 搬入室の構成の説明図である。 加工処理室2Bの構成の説明図である。 加工処理室2Bの側面の要部の説明図である。 加工処理室2Cの構成の説明図である。 加工処理室2Cに装着するカセットの構成の説明図である。 加工処理室2Dの構成の説明図である。 ワークの説明図である。 ワークの説明図である。 ワークの説明図である。 チップ部品の説明図である。 チップ部品の説明図である。 ワークにチップ部品を実装した状態を示す図である。 組立て操作の説明図である。 組立て操作の説明図である。 組立て操作の説明図である。 組立て操作の説明図である。 組立て操作の説明図である。 通常運転のときの各加工処理室の圧力を示す図である。 通常運転のときの粒径0.5ミクロンの粉塵の1CFあたりの数を示す図である。 トラブル発生時の各加工処理室の圧力を示す図である。 トラブル発生時の粒径0.5ミクロンの粉塵の1CFあたりの数を示す図である。 トラブル復帰作業終了後の各加工処理室の圧力を示す図である。 トラブル復帰作業終了後の粒径0.5ミクロンの粉塵の1CFあたりの数を示す図である。
符号の説明
1 加工装置
2A 搬入室
2B 加工処理室(接着剤塗布加工)
2C 加工処理室(チップ部品実装)
2D 加工処理室(紫外線照射)
2E 搬出室
4A,4B,4C,4D,4E 送風装置
6A,6B,6C,6D,6E 浄化装置(フイルター)
8 レール
10,12,14,16 接続部
18,20 扉
22 接着剤転写装置
22A 回転軸
22B 転写部材
31 カセット
34 カセットトレイ
36 カセット扉
40A 第1の壁面(扉)
40B 第2の壁面(扉)
42 隔離領域

Claims (5)

  1. 送風装置から気流を流すことで一定の清浄度に保たれた複数の部屋を連接し、該連接された各部屋に部品を順次移送しながら処理を行なう加工装置の清浄方法であって、
    前記各部屋には、外部と連通する開閉可能な扉が設けられており、前記連接された各部屋の少なくとも1つの清浄度が低下した場合には、該清浄度が低下した部屋の扉の開放に伴って、該清浄度が低下した部屋と、該清浄度が低下した部屋の両隣の部屋の更に隣の部屋の風量が増加するように前記気流を調節することを特徴とする加工装置の清浄方法。
  2. 前記清浄度が低下した部屋と、該清浄度が低下した部屋の両隣の部屋の更に隣の部屋の風量が、通常運転時の風量の3倍以上となるように前記気流を調節することを特徴とする請求項1に記載の加工装置の清浄方法。
  3. 前記清浄度が低下した部屋の両隣の部屋の風量を一定に保つように前記気流をさらに調節することを特徴とする請求項1又は2に記載の加工装置の清浄方法。
  4. 気流を流すことで一定の清浄度に保たれた複数の部屋を連接し、該連接された各部屋に部品を順次移送しながら処理を行なう加工装置であって、
    前記各部屋には、外部と連通する開閉可能な扉が設けられており、
    前記各部屋に気流を発生させるための気流発生手段と、
    前記連接された各部屋の少なくとも1つの清浄度が低下した場合には、該清浄度が低下した部屋の扉の開放に伴って、該清浄度が低下した部屋と、該清浄度が低下した部屋の両隣の部屋の更に隣の部屋の風量を増加させるように前記気流発生手段を制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする加工装置。
  5. 前記制御手段は、前記清浄度が低下した部屋の両隣の部屋の風量を一定に保つように前記気流発生手段を制御することを特徴とする請求項に記載の加工装置。
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