JP4454189B2 - 一端子エフェクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエフェクタに関し、特にギターアンプや音響用ミキサー等に外部接続されて所定の音響効果を与える通称エフェクタの回路構成及びその物理構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は、従来のエフェクタを使ったギターの接続構成の一例を示したものである。
図1において、ギター1からの接続ケーブルはエフェクタ(Fx)2の入力端子に接続され、その出力端子は別の接続ケーブルを使ってギターアンプ3のA端子に接続される。
【0003】
ここで、エフェクタ2は最近主流になっているデジタルエフェクタを使用しており、ギター1(他にはマイクロフォン等も使用可能)からの音響信号はエフェクタ2の入力端子側に設けられたA/D変換器によって一旦デジタル信号に変換される。
【0004】
その信号は内部のDSP (Digital Signal Processor) を用いたデジタル信号処理によって、例えばディスト−ション、コンプレッサ、リバーブ、コーラス、等の所定の音響効果が与えられ、エフェクタ2の出力端子側に設けられたD/A変換器によってアナログ信号に変換されてからギターアンプ3に入力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のエフェクタ2は入出力端子をそれぞれ独立に備えているため、ギター1の演奏にエフェクタを使用する場合は、ギター1とエフェクタ2との間の接続及びエフェクタ2とギターアンプ3との間の接続のために合計2本のケーブルが必要となる。また、ギター演奏に複数台のエフェクタを使用する場合にはそれらの間をさらに接続するケーブルも必要となる。
【0006】
その結果、ケーブル配線が煩雑になるという問題があり、複数ケーブルの使用によってノイズの増加や高域音響特性の劣化等の音質面でも問題があった。ところで、多くのギタリスト達はギターをギターアンプに直接ケーブル接続することを好み、その間に複雑なケーブル配線やエフェクタ等の電子機器が介在することによって生じる音質の劣化を嫌う傾向にある点も考慮する必要がある。
【0007】
また、図示はしていないが、そこにミキサーを使用する場合はミキサーのトラック毎に個々のエフェクタを接続する必要がある。そのため、ミキサー側には各エフェクタとの接続のためにトラック毎のセンド/リターン端子(2端子)が必要になる。これによりミキサー自体の外形寸法が制約され、その製造コストが上昇するというエフェクタの接続対象機材にも及ぶ問題があった。
【0008】
そこで本発明の目的は、上記種々の問題点に鑑み、エフェクタの入出力を共通化する回路を備えることで入出力端子を一端子で構成したエフェクタを提供することにある。本発明のエフェクタを使用することで、ギターをギターアンプに直接ケーブル接続することができ、煩雑なケーブル配線が回避され、それによる音質の劣化も防止される。さらに接続対象機材に対する上記制約も軽減される。
【0009】
また本発明の目的は、前記入出力を共通化する回路を備えた極めて小型で且つケーブル長の短いエフェクタ構造を提供することにある。これには必要に応じて従来のエフェクタを追加接続することが可能である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、1つの入出力端子と、前記入出力端子から入力されるアナログオーディオ信号に所定の処理を施してそれをアナログオーディオ信号として前記入出力端子から出力するエフェクタ回路と、で構成する一端子エフェクタが提供される。さらに、前記入力される信号と出力される信号とを相互に異なる電圧信号又は電流信号に変換する入出力信号変換回路が含まれる。
【0011】
前記一端子エフェクタは、さらに負性インピーダンス回路を含み、前記負性インピーダンスは前記入出力端子に接続された負荷インピーダンスを相殺し、前記入出力端子と前記エフェクタ回路との間を接続するフローティングインピーダンス回路として構成される。
【0012】
また本発明によれば、1つの入出力機構と、前記入出力機構から入力されるアナログオーディオ信号に所定の処理を施してそれをアナログオーディオ信号として前記入出力機構から出力するエフェクタ回路を内臓したエフェクタ本体と、で構成するエフェクタ装置が提供される。前記装置はさらに外部接続機構を有し、前記外部接続機構に接続される少なくとも一つの外部エフェクタ機器は、前記エフェクタ本体内部のエフェクタと直列接続される。
【0013】
なお、本発明によるエフェクタ構成は一般の信号処理装置にも適用でき、その装置は、1つの入出力端子と、前記入出力端子から入力される信号に所定の処理を施してそれを前記入出力端子から出力する信号処理回路と、前記入力される信号と出力される信号とを相互に異なる電圧信号又は電流信号に変換する入出力信号変換回路と、で構成される。
【0014】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明による一端子エフェクタの第1の原理構成を示した図である。
図2において、中央の点線より上側は図1のギターアンプ3に相当し、その点線の下側が本発明による一端子エフェクタに相当する。また、図中の白丸はギターアンプ3の入力端子Aに対応し、図中の黒丸がギターアンプ3の入力端子Bに対応する。なお、Vout(s)はギターアンプ3内部のアンプ回路への入力信号となる。一方、一端子エフェクタ側は、エフェクタ部(Fx(s))12と相互コンダクタンス(gm)13とで構成される。
【0015】
図3は、図2のエフェクタ部12及び相互コンダクタンス13の一回路構成例を示している。
図3の(a)には、エフェクタ部12をA/D変換器14、DSP15、及びD/A変換器16からなるデジタル信号処理回路で構成した例を示している。また、図3の(b)には、相互コンダクタンス13をトランジスタ回路による電圧−電流変換回路で構成している。本回路では入力(V)の電位変化をRa/Rb倍した電流(I)が出力されるためgm=I/Vである。
【0016】
図2に戻って、本発明ではギターアンプ3の入力端子A(白丸)へギター1からのケーブルが直接接続される。それにより、差動増幅部11の一方の入力端子(白丸)にギター1からの信号Vin(s)が入力され、差動増幅部11の2つの入力端子間はイマジナルショートによって同電位に保たれるから下記式(1)が成立する。
【0017】
Iout(s)=(Vout(s)−Vin(s))/Rf=Vin(s)*Fx(s)*gm …(1)
上式を整理すると、
Vout(s)/Vin(s)=Rf*Fx(s)*gm −1 …(2)
ここで、Rf*Fx(s)*gm >>1より、Vout(s)=A*Fx(s)*Vin(s)、Aは定数となる。このように、ギター1からの信号Vin(s)はエフェクタ効果(Fx(s))が付与された信号(Vout(s))となる。
【0018】
これを回路動作で説明すると、イマジナルショートによってVin(s)がエフェクタ部12に入力され、そこで所定の音響効果を付加された出力信号が相互コンダクタンス13によって対応する信号電流に変換される。その信号電流に対応する差動増幅部11の帰還電流Iout(s)が帰還抵抗(Rf)11を流れるため、差動増幅部10の出力としては前記相互コンダクタンス13からの信号電流に帰還抵抗Rfを乗算した信号(Vout(s))が出力される。
【0019】
図4は、本発明による一端子エフェクタの第2の原理構成を示した図である。
図4でも図中の白丸はギターアンプ3の入力端子Aに対応し、図中の黒丸がギターアンプ3の入力端子Bに対応する。また、エフェクタ部(Fx(s))23及び相互コンダクタンス(gm)24には、図3の(A)及び(b)で示したものが使用される。ここでも、ギターアンプ3の入力端子A(白丸)にはギター1からのケーブルが直接接続される。
【0020】
入力信号Vin(s)が加えられると回路内部で生じる各電流I1(s)、I2(s)、及びI3(s)はI1(s)+I2(s)=I3(s)より下記式(3)が成立する。
(Vin(s)−Eout(s))/R1+Eout(s)*(Av−1)/R2=Eout(s)*gm/Fx(s)…(3)
式(3)の両辺にR1、R2、Fx(s)をかけると
R2*Fx(s)*(Vin(s)−Eout(s))+R1*Fx(s)*Eout(s)*(Av−1)=R1*R2*Eout(s)*gm
ここで、R1=R2=R、Av=2とおくと
Eout(s)=Fx(s)*Vin(s)/(R*gm)…(4)
となる。
【0021】
従って、本例でもギターアンプ3内部のアンプ回路に出力される信号Vout(s)(=Eout(s))は式(4)よりVout(s)=A*Fx(s)*Vin(s)、Aは定数、の形式となり、ギター1からの信号Vin(s)にエフェクタ効果(Fx(s))が付与された信号(Vout(s))が出力される。なお、本構成では先に述べた第1の原理構成の式(2)における定数項−1が存在しないため、Rf*Fx(s)*gm >>1という条件は不要である。
【0022】
図5は、本発明による一端子エフェクタ30と従来のエフェクタ2との接続構成の相違を図式的に示したものである。
図5の(a)に示すように、本発明による一端子エフェクタ30は1つの入出力端子(黒丸)に接続され、入力された信号に対して所定の音響効果を付加した信号を同じ端子(黒丸)に出力する。一方、図5の(b)に示す従来のエフェクタ2は入力端子と出力端子とが分離しており、入力端子に入力された信号はエフェクタによって所定の音響効果が与えられて別の出力端子から出力される。
【0023】
このように、本発明では伝達関数Fx(s)をもつ信号処理装置を1点で接続するだけで、従来例のようにある信号経路に直列に挿入するのと同様の効果を得ることができる。入力Xと出力Yとの関係がY=fx(X)となる関数を時間変数の関数とみなしてラプラス変換Fx(s)が存在する関数については、本発明構成により伝達関数Fx(s)の信号処理装置の入力信号と出力信号を共通の端子を用いて実現できる。例えば、現実の物理現象をシミュレートする場合やアナログの音響信号処理を目的とする信号処理装置では、信号処理装置の入力信号を電圧とし、その出力信号を電流として処理することによって実現できる。
【0024】
以降では、本発明による一端子エフェクタを実際のギターアンプに適用した例について説明する。
図6は、ギターアンプ3(図1)の入力端子A及びBの入力回路の一例を示している。各入力端子A及びBともに同じ抵抗値Rを有する入力抵抗31及び32を介してギターアンプ3内臓のアンプ回路(AMP)へ入力される。
【0025】
図7には、ギターアンプ3に本発明による一端子エフェクタを接続するための原理構成を示している。
図7の(a)において、入力端子Aにはギター1からのケーブルが直接接続される。一方、入力端子Bには本発明による一端子エフェクタ30が接続される。一端子エフェクタ30中の負性抵抗値−Rを有する抵抗33は、入力端子Bにおける入力回路32の抵抗値Rを相殺するために設けられる。
【0026】
なお、それとは別の負性抵抗値−Rを有する抵抗34は、先に説明した図4の第2の原理構成における増幅器26及び抵抗25によって構成され、第1の原理構成の式(2)における定数項−1を消去してRf*Fx(s)*gm >>1という条件を不要とするものである。すなわち、ここでは本発明による一端子エフェクタとして図4に示す第2の原理構成を使用している。もし、負性抵抗値−Rを有する抵抗34がないとVout(s)はFx(s)/(R+Fx(s))となり、分母に不要な項が生じ望ましくない。抵抗34があればVout(s)はFx(s)/RとなりVout(s)=k*Fx(s)(Kは定数)の関係を満たす。
【0027】
図7の(a)の回路構成は、図7の(b)の回路構成と等価になる。入力端子Bの入力抵抗32は負性抵抗33によって相殺されるため、その間は直接接続(D点とC点が直結)されることと等価となる。なお、図7の(b)のD点は、これまで図2及び図4で説明してきた入力端子Bに対応する点(黒丸)に該当する。また、図7の(a)及び(b)に記載のFx’30は図5で説明した一端子エフェクタ回路30である。
【0028】
図8は、図7のB−C点間に設けられた負性抵抗33の原理構成を示したものである。負性抵抗33は、その両端(B及びC点)に外部負荷が接続できるフローティングインピーダンスとして構成される点で、一方の端子しか外部負荷が接続できない従来の負性インピーダンス(例えば、負性抵抗34)とは異なる。
【0029】
図8において、電流I1及びI2は
I1=−(V1+V2)*gm …(5)
I2= (V1+V2)*gm …(6)
となり、また外部負荷Zは下記式(7)で表せる。なお、外部負荷Zとして図2又は図4の構造を有する本発明の一端子エフェクタ30が接続される。
Z=V2/I2=V2/{(V1+V2)*gm} …(7)
この式(7)を展開すれば下記式(8)となる。
V2=V1*Z*gm/(1−Z*gm)…(8)
【0030】
これより、B点の入力インピーダンス(Zin)は、Zin=V1/I1に式(5)及び(8)を代入して、
Figure 0004454189
と求まる。ここで、−(1/gm)=−RとおくとB点の入力インピーダンスは、Zin=Z−Rとなって外部負荷Zと負性抵抗―Rとの直列接続になる。
【0031】
図9には、OPアンプを用いて図7のフローティング負性抵抗33を実現する一実施例を示いる。
図9において、フローティング負性抵抗を実現させるとは、D点とC点とを同電位 D(V)=C(V)にすることを目的とするので、これをVとすると、電流I1、I2及び外部負荷Zは、以下の式(10)、(11)、及び(12)の関係を満たす。
Figure 0004454189
【0032】
これらの関係式から式(13)が得られる。
V/I1=Zin=((RL+R−Rp)*Z)/(2*Z+Rp)…(13)
式(13)において、R<<RL,R<<Rpとすると
Zin≒((RL−Rp)*Z)/(2*Z+Rp)…(14)
となり、(14)でRL=2Rpとおくと
Zin≒(Rp*Z)/(2*Z+Rp)…(15)
となる。さらに、Z<<Rpとすると
Zin≒Z…(16)
となってB点とC点との間にR32の影響を相殺する負性抵抗−Rのフローティング負性抵抗が実現される。
【0033】
図10は、本発明による一端子エフェクタの具体的な実施例を示したものである。
図10には、図4に示した本発明の第2の原理を用いた一端子エフェクタ35をOPアンプ回路で実現した具体例を示しており、図9で説明したフローティング負性インピーダンス回路も含まれている。フローティング負性インピーダンス回路33については図9で説明してあるため、ここでは一端子エフェクタ30をOPアンプ回路で実現した部分について図14を用いて説明する。
【0034】
入力信号Vin(s)が加えられると回路内部で生じる各電流I1(s)、I2(s)及びI3(s)は、I1(s)+I2(s)=I3(s)より下記式(17)が成立する。但し、aはFx(s)の入力と共通の入力をもつ増幅器の利得、bは負性抵抗を実現するのに用いられる増幅器の利得とする。
(Vin(s)−Vout(s))/R+Vout(s)*(b−1)/R0=Vout(s)*(1−a/Fx(s))/R …(17)
式(17)を整理すると、
Vout(s)=(R0*Vin(s))/(R0−R*(b−1)+R0−R0*a/Fx(s))…(18)
となる。
【0035】
ここで、分母の内のR0−R*(b−1)+R0の部分がゼロとなるように
R0=R*(b−1)/2…(19)
とすれば、式(18)は、Vout(s)=k*Fx(s)Vin(s)(kは定数)の関係を満足する。なお、図10では、a=−1、b=2としてR0=R/2の例を上げたがB=3としてR0=Rとすることで式(19)を満たす別の定数とすることもできる。
【0036】
次に、図10の回路構成を有する一端子エフェクタであって、極めて小型で且つケーブル長の短いエフェクタ構造の一例について説明する。従来技術の問題点のところでも述べたように、従来の小型のギター用エフェクタは電子部品を集積化しても入力および出力のジャックの寸法が決まるため、その小型化には限界があった。それに対し、本発明によれば入出力端子が共通化できるため、よりコンパクトな装置が実現できる。
【0037】
図11には、本発明による一端子エフェクタ装置40の外形構造の一例を示している。図11の(a)はその側面図であり、図11の(b)は背面図である。図11において、41は入出力プラグ、42はボリューム、43はエフェクタ種別の選択ダイヤル、44は電源スイッチ、45は外部エフェクタ接続用のステレオジャックである。46はエフェクタ本体であり、その中には電源回路や図10のエフェクタ回路30の全てが含まれる。
【0038】
図12は、本発明による一端子エフェクタ40を使ったギターの接続構成の一例を示したものであり、従来例の図1に相当するものである。
図12に示すように、ギター1はギターアンプ3の入力端子Aに直接ケーブル接続される。一方、本発明による一端子エフェクタ40はギターアンプ3の入力端子Bに直接接続される。従って、本発明による一端子エフェクタ40を1個だけ使用する場合には、エフェクタ接続用のケーブルは不要である。前述したように、本発明による一端子エフェクタ40は外部エフェクタ接続用のステレオジャック45を備えており、ここには従来のエフェクタ2をシリーズに複数個接続することができる。
【0039】
図13は、従来のエフェクタ2が外部接続される一端子エフェクタ40の内部構造の一例を示したものである。
図13の(a)には外部エフェクタ接続用のステレオジャック45にスイッチ付きのものを使用した例を、そして図13の(b)には従来のエフェクタ2を接続するステレオプラグ47の一例を示している。このステレオプラグ47をスイッチ付きのステレオジャック45に差し込むと、スイッチが切り替わって一端子エフェクタ40の内臓エフェクタ35と外部エフェクタ2とがシリーズに結線される。ステレオプラグ47が挿入されていない状態では内臓エフェクタ35のみが有効結線される。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によるエフェクタでは1つの入出力端子だけが使用されるため、従来のエフェクタにおける配線の煩雑さが回避され、またケーブル配線に伴うノイズの増加や高域音響特性の劣化等が防止される。同時に、ギタリスト達がエフェクタ等を介さずに自身のギターを直接ギターアンプへケーブル接続したいという要望も満足させることができる。
【0041】
また本発明によれば、入出力端子の共通化によってよりコンパクトなエフェクタ装置が提供でき、それを1個だけ使用する場合にはエフェクタ用の配線は不要である。また、従来エフェクタとの同時使用も少ない配線で実現できる。さらに、ミキサー等の入出力端子が多数必要となる機器の外形寸法の制約が排除され、その製造コストも軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のエフェクタを使ったギターの接続構成の一例を示した図である。
【図2】本発明による一端子エフェクタの第1の原理構成を示した図である。
【図3】図2のエフェクタ部及び相互コンダクタンスの一回路構成例を示した図である。
【図4】本発明による一端子エフェクタの第2の原理構成を示した図である。
【図5】本発明による一端子エフェクタ30と従来のエフェクタ2との接続構成の相違を図式的に示した図である。
【図6】ギターアンプの入力端子A及びBの入力回路の一例を示した図である。
【図7】ギターアンプに本発明による一端エフェクタを接続するための原理構成を示した図である。
【図8】フローティング構成の負性インピーダンスの構成原理を示した図である。
【図9】図8のフローティング負性インピーダンスの一実施例を示した図である。
【図10】本発明による一端子エフェクタの具体的な実施例を示した図である。
【図11】本発明による一端子エフェクタ装置の外形構造の一例を示した図である。
【図12】本発明による一端子エフェクタを使ったギター接続構成の一例を示した図である。
【図13】従来のエフェクタが外部接続される一端子エフェクタの内部構造の一例を示した図である。
【図14】本発明による一端子エフェクタの実施例を示した図である。
【符号の説明】
1…ギター
2…従来のエフェクタ
3…ギターアンプ
10、22…差動アンプ
11、21、25…抵抗
12、23…エフェクタ回路
13、24…相互コンダクタンス
15…信号処理プロセッサ
26、27…アンプ
30…一端子エフェクタ回路
35…ギターアンプ入力に対応した一端子エフェクタ回路
36…ギターアンプ入力に対応した一端子エフェクタ回路の等価回路
40…一端子エフェクタ装置
41…入出力プラグ
42…ボリューム
43…エフェクタ種別選択ダイヤル
45…ステレオジャック
46…エフェクタ本体
47…ステレオプラグ

Claims (9)

  1. 1つの入出力端子と、
    前記入出力端子におけるアナログオーディオ信号を検出し、検出した前記アナログオーディオ信号に所定の処理を施した処理済み信号を発生するエフェクタ回路と、を備え、
    前記処理済み信号は、前記入出力端子における前記アナログオーディオ信号に重畳されるように、前記入出力端子に出力されることを特徴とする一端子エフェクタ。
  2. 前記エフェクタ回路から出力される前記処理済み信号は電圧信号であり、
    さらに、前記エフェクタ回路から出力される前記処理済み信号を電流信号に変換する信号変換回路を備え、前記電流信号が前記入出力端子に出力される、請求項1記載のエフェクタ。
  3. さらに負性インピーダンス回路を含み、前記負性インピーダンス回路は前記入出力端子に接続された負荷インピーダンスを相殺する、請求項1又は2記載の一端子エフェクタ。
  4. 前記負性インピーダンス回路は、前記入出力端子と前記エフェクタ回路との間を接続するフローティングインピーダンス回路として構成される、請求項3記載の一端子エフェクタ。
  5. 当該一端子エフェクタは、
    入力端に内部抵抗を介して接続される第1端子および第2端子を備え、前記第1端子には電子楽器が直接接続されるオーディオアンプの前記第2端子に、前記入出力端子を直接接続して使用され、
    前記エフェクタ回路は、前記入出力端子における前記アナログオーディオ信号の電圧を検出し、前記所定の処理を施して前記処理済み信号を発生し、
    当該一端子エフェクタは、
    前記エフェクタ回路から出力される前記所定の処理を施した電圧信号を、前記入出力端子に出力する電流信号に変換する入出力信号変換回路と、
    前記入出力端子に接続される前記内部抵抗を相殺する負性インピーダンス回路と、をさらに備える請求項1記載の一端子エフェクタ。
  6. 当該一端子エフェクタは、
    電子楽器が直接接続される第1端子と、第2端子と、差動アンプと、電流フィードバック抵抗と、を備え、前記第1端子および前記第2端子は前記差動アンプの入力に接続され、前記電流フィードバック抵抗は前記第2端子と前記差動アンプの出力に接続されるオーディオアンプの前記第2端子に、前記入出力端子を直接接続して使用され、
    前記エフェクタ回路は、前記入出力端子における前記アナログオーディオ信号の電圧を検出し、前記所定の処理を施して前記処理済み信号を発生し、
    当該一端子エフェクタは、
    前記エフェクタ回路から出力される前記処理済み信号を電流信号に変換する信号変換回路を、さらに備え、
    前記電流信号が、前記入出力端子に出力される請求項1記載の一端子エフェクタ。
  7. 少なくとも一つの外部エフェクタ機器が、当該一端子エフェクタに直列接続されるように構成された外部接続機構をさらに備える請求項1から6のいずれか一項に記載の一端子エフェクタ。
  8. 1つの入出力機構と、
    前記入出力機構におけるアナログオーディオ信号を検出し、検出した前記アナログオーディオ信号に所定の処理を施した処理済み信号を発生し、前記処理済み信号を、前記入出力端子における前記アナログオーディオ信号に重畳されるように、前記入出力端子に出力するエフェクタ回路を内したエフェクタ本体と、を備えることを特徴とするエフェクタ装置。
  9. さらに、外部接続機構を有し、
    前記外部接続機構に接続される少なくとも一つの外部エフェクタ機器は、前記エフェクタ本体内部のエフェクタと直列接続される、請求項5記載のエフェクタ装置。
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