JPH0119515Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気・電子楽器やマイクに接続するこ
とが出来るヘツドホン増幅装置に関する。

電気・電子楽器やマイク接続用の音声信号入力
端子を備え、該音声信号をヘツドホンで聴くこと
ができるヘツドホン接続用端子を備えたヘツドホ
ン増幅装置において、該ヘツドホン増幅装置を複
数個用意し、互に接続して合奏音を各ヘツドホン
で聴くことが出来るようにしようとすると、該各
増幅装置には他のヘツドホン増幅装置からの出力
信号を入力する入力端子と、該他のヘツドホン増
幅装置の入力端子へ入力すべき音声信号を出力す
る出力端子との２つの端子をそれぞれ設け、該各
増幅装置間相互の接続には出力線と入力線の平行
２本の接続線を必要としていた。

ところが、複数のヘツドホン増幅装置のそれぞ
れに２本の接続線を接続すると線が多くなり煩雑
になる。

そこで本考案は、ヘツドホン増幅装置間を接続
する線が１本で済むようにしたものである。

以下、本考案を図面によつて詳細に説明する。

第１図は本考案の一実施例であるヘツドホン増
幅装置の回路ブロツク図である。

１は電気ギター等の楽器やマイクを接続する入
力端子であり、該入力端子１へ入力された楽音信
号は音色形成回路２において図示していない切替
えスイツチによつて入力レベルや音色回路を選択
し音色形成され、可変抵抗器３によつて音量を調
節されて増幅器４、抵抗５を介してバスライン接
続端子６へと印加される。

また、該増幅器４の出力端子は可変抵抗器９を
介して音声信号出力回路である増幅器１０の入力
端子へ、さらにバスライン接続端子６も増幅器７
と、可変抵抗器８を介して該増幅器１０の入力端
子へと接続されている。該増幅器１０の出力端子
には出力端子１１が接続されており、さらに該出
力端子１１にはヘツドホンが接続されるようにな
されている。

以上のような構成のヘツドホン増幅装置を複数
個接続する場合は、例えば先ず２つ用意し、第２
図のように接続する。

第１のヘツドホン増幅装置１００のバスライン
接続端子１０６と第２のヘツドホン増幅装置２０
０のバスライン接続端子２０６とをバスライン１
２を介して接続し、それぞれ入力端子１０１，２
０１には電気ギター１２０，２２０を、出力端子
１１１，２１１にはヘツドホン１２１，２２１を
接続する。

該各ヘツドホン増幅装置１００，２００の構成
は第１図のようになされているものとする。

このようにすると電気ギター１２０の楽音信号
は第１図からわかるようにバスライン１２に印加
され、電気ギター２２０の楽音信号も同様にバス
ライン１２に印加されて該バスライン１２におい
て両楽音信号が混合される。

該バスライン１２において混合された楽音信号
は第１のヘツドホン増幅装置１００の第１図に示
した増幅器７によつて増幅され可変抵抗器８によ
つて音量を調節されて増幅器１０を介して出力端
子１１１からヘツドホン１２１へと出力される。

また第２のヘツドホン増幅装置２００も同様に
混合された楽音信号が出力端子２１１を介してヘ
ツドホン２２１へと出力される。

第１図の可変抵抗器９が介在する経路は、出力
端子１１から出力される楽音信号のうち入力端子
１に入力された楽音信号だけを独立して音量が制
御できるようにしたもので、第２図の第１のヘツ
ドホン増幅装置１００ではヘツドホン１２１で聴
くことができる楽音信号のうち、電気ギター１２
０の音量だけを独立して制御することができ、逆
に第２のヘツドホン増幅装置２００ではヘツドホ
ン２２１で聴くことができる楽音信号のうち電気
ギター２２０の音量だけを独立して制御すること
ができる。

尚、第２図では接続するヘツドホン増幅装置は
２つとして説明したが、第３図のようにヘツドホ
ン増幅装置１００，２００，３００と３つあるい
はそれ以上接続することも可能で、入力する楽器
も第１図の音色回路２に相当する各音色回路によ
つて電気ギター１２０，２２０や図示していない
鍵盤楽器やマイク３３０等も接続することが可能
である。

次に他の実施例であるヘツドホン増幅装置を第
４図に示す。

第１図と同じ働きをするものは同じ数字で表わ
している。

入力端子１に入力された音声信号は音色形成回
路２で適当に音色形成され可変抵抗器３で音量を
調節して増幅器４，４５抵抗５を介してバスライ
ン接続端子６に印加される。

増幅器４の出力信号とバスライン上の音声信号
は可変抵抗器４８によつて混合比が調節され、可
変抵抗器４９によつて音声信号出力回路４０のス
テレオ回路５０に入力される音量が調節される。
該ステレオ回路５０はBBD等を使用してモノラ
ル信号をステレオ信号にする公知の回路で、該出
力信号は増幅器５１，５２に入力され出力端子１
１よりステレオヘツドホンへと出力される。

入力端子４１はテープデツキ等によりステレオ
信号を入力することができ、可変抵抗器４２，４
３によつて音量が調節される。該ステレオ信号は
前記増幅器５１，５２に入力されるとともに別途
混合されてモノラル信号として増幅回路４５に入
力しバスライン接続端子６へと印加される。

以上のように本考案によれば複数の演奏者がそ
れぞれ持つヘツドホン増幅器をそれぞれ１本の接
続線で結ぶだけで、それぞれの演奏者は、自分が
演奏する演奏音と他の人が演奏する演奏音をミキ
シングして聞くことができる。

また、実施態様によれば、自分の演奏者の混合
比を手元でかえることができ、最適な状態で合奏
を聞くことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例であるヘツドホン増
幅装置の回路ブロツク図、第２図、第３図は該増
幅装置の接続関係を表わす図、第４図は本考案の
他の実施例であるヘツドホン増幅装置である。 １，４１，１０１，２０１……入力端子、２…
…音色形成回路、３，８，９，４２，４３，４
８，４９……可変抵抗器、４，７，１０，４５，
５１，５２……増幅器、５……抵抗、６，１０
６，２０６……バスライン接続端子、１１，１１
１，２１１……出力端子、４０……出力回路、５
０……ステレオ回路、１２０，２２０……電気ギ
ター、１００，２００，３００……ヘツドホン増
幅装置、１２……バスライン、３３０……マイ
ク、１２１，２２１，３３１……ヘツドホン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 楽器あるいはマイクを接続する音声信号入力
   端子、 前記入力端子に入力した音声信号を適正レベ
   ルに増幅する増幅器、 前記増幅器の出力を出力する抵抗素子、 前記抵抗素子の出力を接続するバスライン接
   続端子、 前記増幅器の出力と前記バスライン接続端子
   に接続される外部音声信号とが混合された信号
   を出力する音声信号出力回路、 を備えたヘツドホン増幅装置。 (2) 前記音声信号出力回路は前記増幅器の出力レ
   ベルと前記混合された信号のレベルとの混合比
   を調整する手段、 を備えた前記実用新案登録請求の範囲第１項に
   記載のヘツドホン増幅装置。