JP2015052741A - 電子楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子楽器のイヤホン端子から出力した演奏音を外部機器で加工し、生成した加工音を再び電子楽器に戻して増幅し、スピーカから出力する。【解決手段】電子楽器10の楽音発生部12は、演奏音を生成して演奏音出力端子(SG−OUT)を介して出力する。パワーアンプ14は、増幅用入力端子(PA−IN)を介して入力した音声を増幅してスピーカ16に出力する。電子楽器10の入出力ジャック18、19は、演奏音出力端子(SG−OUT)と、加工音を入力する増幅用入力端子(PA−IN)とを有し、プラグ28、29が着脱可能である。プラグ28、29が外された際には切替接点CTが閉じて演奏音出力端子(SG−OUT)と増幅用入力端子(PA−IN)とが接続されて、演奏音がスピーカ16から出力される。プラグ28、29が入出力ジャック18、19に接続された際には切替接点CTが開き、外部機器50から入力した加工音がスピーカ16から出力される。切替接点CTに代えて、接続抵抗R1を用いることもできる。【選択図】図1

Description

本発明は、演奏者の指示に基づき生成した演奏音を発すると共に、当該演奏音に基づき外部機器で加工した加工音を入力して発することが可能な電子楽器に関する。
一般に電子楽器はパワーアンプ及びスピーカを内蔵しており、演奏者の指示に基づき生成した演奏音を、内蔵スピーカから出力することが可能となっている。電子楽器には、演奏音の出力端子として、イヤホン(ヘッドホン)ジャック、LINE−OUTジャック、USBコネクタが設けられているものが知られている。また、入力端子として、マイク入力ジャックが設けられているものも知られている。しかしながら、片手に持って演奏することが可能な小型の電子楽器、特にパペット型の電子楽器においては、入出力端子を複数配置することは非常に困難である。
近年、タブレットPC等の電子携帯端末や携帯電話機等の外部機器において、音声の入力端子から音量・音階を有する演奏音を入力して、この演奏音に対して加工を行うことが行われている。また、外部機器において、電子楽器から入力した演奏音の周波数を検出すると共に、歌詞に対応した言葉を生成して、この生成した言葉に対して前記検出した周波数成分を与えることによって、演奏音に対して歌を模擬した加工を行うことが可能なアプリケーションプログラムも開発されている。
しかしながら従来は、外部機器で生成した加工音を電子楽器に戻して、電子楽器に内蔵されているパワーアンプ及びスピーカを用いて手軽に聴くことができなかった。このため、外部機器で生成した加工音は、専用のケーブルを用いて別途準備したパワーアンプ及びスピーカに伝達して出力していた。このように従来は、電子楽器で生成した演奏音を外部機器で加工した場合には、別途パワーアンプ及びスピーカを準備して加工音を出力する必要があった。
特許文献1(特開2004−56485号公報)には、ハンズフリー通話装置用のイヤホンマイク接続用ジャックを介して、他のオーディオ機器からの再生音を入力して録音し、その再生音を内蔵スピーカや外部音声出力端子へ出力するように構成した携帯電話機器が開示されている。
特許文献1に記載されている携帯電話機では、左右チャンネルの再生用アンプ出力及び送話音声マイクアンプ入力と、左右チャンネルの録音用アンプ入力とを、一つのイヤホンマイク接続用ジャックに対して連動して接続又は遮断するための、専用のスイッチを配置している。更に、特許文献1に記載されている携帯電話機では、このスイッチを制御するための切換制御部を備えている。
特許文献1に記載されている携帯電話機によれば、記録再生専用のジャックを介在させることなく、従来のイヤホンマイク接続用ジャックと、市販のプラグとをそのまま用いて、外部からオーディオ信号を取込んで録音・出力することができるとしている。
特開2004−56485号公報
特許文献1に記載されている携帯電話機では、記録再生専用のジャックを介在させることなく、従来のイヤホンマイク接続用ジャックを用いて、外部からオーディオ信号を取込んで録音・出力することが可能である。しかし、携帯電話機から音声信号を外部のオーディオ機器に出力すると共に、加工後の音声信号を再び入力して内蔵スピーカから出力することはできない。
また、特許文献1に記載されている携帯電話機では、左右チャンネルの再生用アンプ出力及び送話音声マイクアンプ入力と、左右チャンネルの録音用アンプ入力とを連動して接続又は遮断するためのスイッチが必要となる。更に、これに加えて切換制御部が別途必要となり、搭載スペースを確保する必要があることと、コストアップを招くこととなる。
他方、従来の一般的な電子楽器では、通常は内蔵スピーカから演奏音を出力し、イヤホンジャックにイヤホンプラグを接続した際には、イヤホンジャックの機械式接点を開いてパワーアンプに繋がる信号経路を遮断して、内蔵スピーカからは演奏音が出力されないように構成されている。従って従来は、電子楽器で生成した演奏音を外部機器に出力して加工し、この加工音を再び電子楽器に入力して、電子楽器のパワーアンプ及びスピーカを用いて音声を発することはできなかった。
同様に、一般に市販されている電子携帯端末や携帯電話機のイヤホンマイク接続用ジャックは、マイク端子とイヤホン端子とを共用しているが、他の機器と接続ケーブルを用いて接続すると、電子携帯端末や携帯電話機から出力されるべき音声が内蔵スピーカから出力されなくなる。従って、演奏音を加工した後の加工音をスピーカを介して聴くためには、別途パワーアンプ及びスピーカを準備して、加工音を音声として出力する必要があった。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による電子楽器(10)は、楽音発生部(12)と、パワーアンプ(14)と、スピーカ(16)と、入出力ジャック(18、19)と、切替接点(CT)又は接続抵抗(R1)とを備える。入出力ジャック(18、19)は、演奏音を出力する演奏音出力端子(SG−OUT)、及び加工音を入力する増幅用入力端子(PA−IN)を有し、前記各端子と接続するプラグ(28、29)を着脱することが可能である。前記楽音発生部(12)は、前記演奏音を生成して前記演奏音出力端子(SG−OUT)を介して出力する。前記パワーアンプ(14)は、前記増幅用入力端子(PA−IN)を介して入力した音声を増幅する。前記スピーカ(16)は、前記増幅した音声を出力する。前記切替接点(CT)は、前記プラグ(28、29)が前記入出力ジャック(18、19)から外された際には前記演奏音出力端子(SG−OUT)を前記増幅用入力端子(PA−IN)に接続すると共に前記プラグ(28、29)が前記入出力ジャック(18、19)に接続された際には前記演奏音出力端子(SG−OUT)と前記増幅用入力端子(PA−IN)とを切り離す。前記接続抵抗(R1)は、前記演奏音出力端子(SG−OUT)と前記増幅用入力端子(PA−IN)との間を常時接続する。
前記接続抵抗(R1)は、100Ω以上の抵抗値を有する。
前記入出力ジャック(18、19)は、外部機器(50)と接続して演奏音の出力、及び加工音の入力が可能であると共に、イヤホンのプラグを接続して演奏音を出力することが可能な3端子以上のジャックである。
本発明の電子楽器は、既存の入出力ジャック又は抵抗を用い、入出力ジャック周辺の回路を小変更することで、電子楽器で生成した演奏音を外部機器で加工した後に、この加工音を再び電子楽器に入力して、内蔵のパワーアンプ及びスピーカを用いて出力することができる。
本発明によれば、電子楽器に独立した出力端子及び入力端子を設ける必要が無いので、片手に持って演奏することが可能な小型の電子楽器にも適用することができる。また、簡単な構成を用いてコストの上昇を防ぎながら、加工音を再び電子楽器に入力して、電子楽器内蔵のパワーアンプ及びスピーカから出力することができる。
図1は、本発明に係る電子楽器と外部機器とをクロスケーブルを用いて接続した状態を示す図である(3端子活線切替式)。 図2は、本発明に係る電子楽器において、クロスケーブルのプラグを外した状態を示す図である。 図3は、本発明に係る電子楽器に外部機器とをクロスケーブルを用いて接続した、他の実施形態を示す図である(4端子活線切替式)。 図4は、本発明に係る電子楽器に外部機器とをクロスケーブルを用いて接続した、他の実施形態を示す図である(抵抗接続式)。 図5は、図4に示す電子楽器、クロスケーブル、及び外部機器を接続した際の等価回路図である。 図6は、図5に示した等価回路図を簡略化した等価回路図である。 図7は、図6に示した等価回路図を簡略化した等価回路図である。
添付図面を参照して、本発明による電子楽器を実施するための形態を、以下に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る電子楽器10と外部機器50とを、クロスケーブル20を用いて接続した状態を示す図である。また、図2は、図1に示した電子楽器10から、クロスケーブル20のプラグ28を外した状態を示す図である。
最初に、図1に示す電子楽器10の用途について概略説明を行う。図1に示す電子楽器10は蛙パペット型の楽器であり、演奏者の片手6を内部に挿入してパペットの蛙口8を開閉動作させることにより、演奏音の音程又は音階を変更する楽器である。演奏者は、他方の手で操作部9を操作して、音の発生タイミングや音量、音質等を調節することによって演奏音を生成する。演奏音は、スピーカ16から出力させることができる。なお、本発明は図1に示す電子楽器10に限定するものではなく、鍵盤楽器や弦楽器、打楽器、シンセサイザー、シーケンサー、コンピュータ、その他の演奏音を発する電子楽器に適用することができる。
(電子楽器10の説明)
図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係る電子楽器10の構成について説明する。電子楽器10は、蛙口8の開度を計測する開口センサ17と、演奏音を発する楽音発生部12と、パワーアンプ14と、スピーカ16と、入出力ジャック18とを備えている。
楽音発生部12は、開口センサ17が検出したパペットの蛙口8の開度に応じた周波数(音程又は音階)の演奏音を生成する装置である。また、楽音発生部12は、スイッチやボリューム等で構成される操作部9の状態を取得して、演奏音の発生、停止、音量、音色の変更等の処理を行うことができる。楽音発生部12として、DDS(Direct Digital Synthesizer)や関数発生機などのサウンドジェネレータを用いることができる。
パワーアンプ14は、楽音発生部12で生成した演奏音、又は外部機器50が生成した加工音に対して電力増幅を行って、スピーカ16に出力する機器である。スピーカ16は、パワーアンプ14で増幅した演奏音又は加工音の電力を、音声に変換して出力する機器である。
入出力ジャック18には、演奏音出力端子(SG−OUT)と、増幅用入力端子(PA−IN)と、共通のGND端子と、活線切替用の機械式の切替接点CTとが設けられている。
演奏音出力端子(SG−OUT)は、楽音発生部12が出力した演奏音をイヤホン出力又はLINE出力する端子である。増幅用入力端子(PA−IN)は、パワーアンプ14の入力端子である。切替接点CTの他端のA点は、増幅用入力端子(PA−IN)に接続してある。
入力抵抗R3は、増幅用入力端子(PA−IN)とGND端子との間に接続される可変抵抗器や電子ボリューム等の可変抵抗であり、可変端子はパワーアンプ14の入力端子に接続されている。入力抵抗R3の可変端子の設定を変更することにより、演奏音又は加工音の電圧を調節して、スピーカ16から出力される音声の音量を調節する。
次に、入出力ジャック18の機能について説明する。入出力ジャック18にイヤホンのプラグを接続した場合には、演奏音出力端子(SG−OUT)とGND端子とが、イヤホンのスピーカに接続され、イヤホンを介して電子楽器10の演奏音を聴くことができる。また、入出力ジャック18にクロスケーブル20のプラグ28を接続して、電子楽器10と外部機器50とを接続した場合には、電子楽器10で生成した演奏音を外部機器50に出力して、外部機器50において演奏音に基づいて生成した加工音を、再び電子楽器10に入力してスピーカ16から出力することができる。
(外部機器50の説明)
先ず、外部機器50の用途について概略説明を行う。外部機器50は、電子楽器10からイヤホンマイク接続用ジャック56を介して演奏音を入力し、この演奏音に基づいて加工音を生成して、この加工音をイヤホンマイク接続用ジャック56を介して電子楽器10に対して出力する機器である。
外部機器50として、タブレットPC等の電子携帯端末や携帯電話機を用いることができる。外部機器50において所定のアプリケーションプログラムを動作させることによって、例えば入力した演奏音に対して波形を変更した加工音を生成して出力することができる。また、入力した演奏音の周波数を検出すると共に、歌詞に対応した言葉(あいうえおかきくけこ…等)や疑似音(ケロケロ)等の音種を生成して、この音種に対して前記検出した周波数成分を与えることによって、歌を模擬した加工音を生成して出力することができる。音種は、例えば演奏者が外部機器50の表示画面をタップして選択することもできるし、曲に応じて予め音種の順番をプログラミングしておくこともできる。
次に、外部機器50の構成について説明する。外部機器50には、イヤホンマイク接続用ジャック56と、マイクアンプと、左チャンネルアンプ及び右チャンネルアンプと、図示しない外部機器50の情報処理部(コンピュータシステム等)を備えている。
外部機器50のイヤホンマイク接続用ジャック56には、MIC−IN端子と、L−OUT端子と、R−OUT端子と、共通のGND端子とが設けられている。
MIC−IN端子は、電子楽器10等の機器から演奏音を入力して、マイクアンプに伝達する端子である。L−OUT端子及びR−OUT端子は、左チャンネルアンプ及び右チャンネルアンプから出力される加工音を電子楽器10等の機器に出力する端子である。MIC−IN端子とGND端子との間には、マイクアンプ用の入力抵抗R11が接続されている。
次に、外部機器50の作用について説明する。先ず、外部機器50のイヤホンマイク接続用ジャック56に、イヤホンマイクを接続した場合について説明する。この場合には、イヤホンマイク接続用ジャック56のR−OUT端子とGND端子とが右イヤホンのスピーカに接続され、L−OUT端子とGND端子とがイヤホンの左スピーカに接続されて、イヤホンを介して外部機器50が発する音(通話音や楽音、加工音等)を聴くことができる。また、MIC−IN端子とGND端子とをマイクに接続して、外部機器50に対して音声信号を入力することができる。
また、外部機器50と電子楽器10とを、クロスケーブル20を用いて接続した場合には、電子楽器10からMIC−IN端子を介してマイクアンプに演奏音を入力する。そして、マイクアンプにて増幅した演奏音に基づいて、図示しない情報処理部において加工音を生成して、左チャンネルアンプ及び右チャンネルアンプ、L−OUT端子及びR−OUT端子を介して、電子楽器10に出力することができる。
(クロスケーブル20の説明)
先ず、クロスケーブル20の構成について説明する。クロスケーブル20の一端には、電子楽器10の入出力ジャック18に挿入するためのプラグ28が取り付けられている。クロスケーブル20の他端には、外部機器50のイヤホンマイク接続用ジャック56に挿入するためのプラグ26が取り付けられている。
クロスケーブル20のプラグ28は3端子プラグであり、先端から、S端子、I端子、G端子を有している。S端子は、電子楽器10の演奏音を出力する演奏音出力端子(SG−OUT)と接続される端子である。I端子は、電子楽器10におけるパワーアンプ14に入力する増幅用入力端子(PA−IN)と接続される端子である。G端子は、電子楽器10のGND端子と接続される端子である。
他方のクロスケーブル20のプラグ26は4端子プラグであり、先端から、L端子、R端子、G端子、M端子を有している。L端子及びR端子は、外部機器50の左右チャンネルアンプから出力される加工音を出力するL−OUT端子及びR−OUT端子と接続される端子である。G端子は、外部機器50のGND端子と接続される端子である。M端子は、外部機器50におけるMIC−IN端子と接続される端子である。
次に、クロスケーブル20の機能について説明する。クロスケーブル20は、電子楽器10の演奏音出力端子(SG−OUT)と、外部機器50におけるMIC−IN端子とを接続する。また、クロスケーブル20は、外部機器50のL−OUT端子(又はR−OUT端子)と、電子楽器10における増幅用入力端子(PA−IN)とを接続する。また、クロスケーブル20は、電子楽器10のGND端子と、外部機器50のGND端子とを接続する。
図1に示すクロスケーブル20には、電子楽器10の演奏音の信号レベルを、外部機器50におけるマイクアンプの入力レベルに変換するアッテネータATTが挿入されている。図1に示す実施形態では、アッテネータATTは直列抵抗R9とGND端子に接続する接地抵抗R10とから構成されている。直列抵抗R9及び接地抵抗R10の値は、例えばR9=50kΩ、R10=1kΩとして、演奏音を1/51に減衰させている。なお、この減衰量は、必要に応じて1/10〜1/1000の減衰量に設定することができる。
次に、クロスケーブル20の作用について説明する。図1に示す接続状態では、電子楽器10の楽音発生部12で生成した演奏音は、入出力ジャック18の演奏音出力端子(SG−OUT)、プラグ28のS端子、プラグ26のM端子、及びイヤホンマイク接続用ジャック56のMIC−IN端子を経由して、外部機器50のマイクアンプに入力される。
すると外部機器50では、入力した演奏音に対して加工を行って、加工音を左右チャンネルアンプに出力する。左右チャンネルアンプから出力された加工音は、イヤホンマイク接続用ジャック56のL−OUT端子及びR−OUT端子から出力されるが、図1に示す実施形態ではL−OUT端子から出力される加工音を使用する構成を用いている。外部機器50のL−OUT端子から出力された加工音は、プラグ26のL端子、プラグ28のI端子、及び電子楽器10の増幅用入力端子(PA−IN)に伝達される。
なお、電子楽器10の増幅用入力端子(PA−IN)に入力された加工音は、入力抵抗R3により音量調節を行った後にパワーアンプ14に入力されて、電子楽器10に内蔵されているスピーカ16から加工音が発せられる。
(電子楽器10と外部機器50とをクロスケーブル20を用いて接続した場合の説明)
前述のように、パペット型の電子楽器10と、電子携帯端末や携帯電話機等の外部機器50と、をクロスケーブル20で接続することにより、電子楽器10で生成した演奏音を外部機器50で加工し、この加工音を再び電子楽器10に入力して、電子楽器10のパワーアンプ14及びスピーカ16を用いて聴くことができる。
本発明のように、電子楽器10に入出力共用の入出力ジャック18を設けることによって、電子楽器10に独立した出力端子及び入力端子を設けることなく、音声信号の入出力が可能となる。従って、片手に持って演奏することが可能な小型の電子楽器10においても、演奏音の出力と加工音の入力とを、同時に行うことができる。また、簡単な構成を用いてコストの上昇を防ぎながら、加工音を再び電子楽器10に戻して、電子楽器10に内蔵されているパワーアンプ及びスピーカから出力して聴くことができる。
(電子楽器10単体で使用する場合の説明)
次に、電子楽器10の入出力ジャック18に何も接続しない場合について、図2を用いて説明する。図2に示す状態では、電子楽器10の楽音発生部12で生成した演奏音は、入出力ジャック18の演奏音出力端子(SG−OUT)、切替接点CT、A点、増幅用入力端子(PA−IN)、及び入力抵抗R3を経由してパワーアンプ14に入力される。パワーアンプ14で増幅した演奏音は、電子楽器10に内蔵されているスピーカ16から出力される。
(本発明の電子楽器10における各動作態様の説明)
このように本発明によれば、図2に示すように電子楽器10の入出力ジャック18に何も接続しない場合には、演奏音が電子楽器10に内蔵されているスピーカ16から発せられる。また、電子楽器10の入出力ジャック18に2端子又は3端子のイヤホンのプラグを接続した場合には、演奏音がイヤホンから出力され、演奏者はイヤホンから演奏音を聴くことができる。また、電子楽器10の入出力ジャック18にクロスケーブル20を接続して外部機器50で演奏音に基づいて加工音を生成した場合には、この加工音を電子楽器10に戻して、電子楽器10に予め内蔵されているパワーアンプ14及びスピーカ16を用いて、加工音を出力することができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明に係る電子楽器10と外部機器50とを、クロスケーブル21を用いて接続した状態を示す図であり、活線切替式の4端子の入出力ジャック19を備える電子楽器10の実施形態を示す図である。なお、図1及び図2に示した構成と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図1及び図2に示した実施形態では、電子楽器10が3端子活線切替式の入出力ジャック18を備え、3端子のプラグ28を接続する実施形態を示した。図3に示すように電子楽器10に4端子活線切替式の入出力ジャック19を用い、4端子のプラグ29を接続することによっても、本発明の目的を達成することができる。
図3に示すように、電子楽器10の入出力ジャック19には、活線切替用の切替接点CTが配置されており、切替接点CTの他端のA点は、増幅用入力端子(PA−IN)に接続してある。
電子楽器10の入出力ジャック19に何も接続しない場合には、楽音発生部12から出力された演奏音は、演奏音出力端子(SG−OUT)、切替接点CT、A点、増幅用入力端子(PA−IN)、及び入力抵抗R3を経由してパワーアンプ14に入力される。そして、演奏音が電子楽器10に内蔵されているスピーカ16から発せられる。
電子楽器10の入出力ジャック19に2端子乃至4端子のイヤホンのプラグを接続した場合には、演奏音がイヤホンから出力され、演奏者はイヤホンから演奏音を聴くことができる。
図3に示すように、電子楽器10の入出力ジャック19に4端子のクロスケーブル21を接続して、外部機器50で演奏音に基づき加工音を生成した場合には、別途パワーアンプ及びスピーカを準備することなく、電子楽器10に予め内蔵されているパワーアンプ14及びスピーカ16を用いて、外部機器50にて生成した加工音を出力することができる。
(第3の実施形態)
図4は、本発明に係る電子楽器10と外部機器50とを、クロスケーブル20を用いて接続した状態を示す図であり、楽音発生部12とパワーアンプ14との間を抵抗で接続した電子楽器10の実施形態(抵抗接続式)を示す図である。なお、図1及び図2に示した構成と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図1〜図3に示した実施形態では、電子楽器10の楽音発生部12とパワーアンプ14との間の接続を、プラグ28、29の挿抜に応じて切替接点CTにおける接続を切り替える、活線切替式の実施形態について説明した。これに対し、図4に示す実施形態は、楽音発生部12の演奏音出力端子(SG−OUT)と、パワーアンプ14の増幅用入力端子(PA−IN)との間を接続抵抗R1で常時接続している構成を表している。活線切替式の入出力ジャック18、19において、切替接点CTの耐久性や信頼性が問題となるような場合には、図4に示すような抵抗接続式を用いることができる。なお、図3に示した4端子式の入出力ジャック19においても、抵抗接続式の構成を用いることができる。
図4に示すように、楽音発生部12とパワーアンプ14との間を抵抗接続式とした場合においても、電子楽器10の入出力ジャック18に何も接続しない場合には電子楽器10の内蔵スピーカ16から演奏音が発せられることが必要となる。また、入出力ジャック18にイヤホンのプラグを接続した場合には演奏音がイヤホンから出力される必要がある。また、入出力ジャック18にクロスケーブル20を接続して外部機器50において演奏音に基づき加工音を生成した場合には、電子楽器10の内蔵スピーカ16から、外部機器50にて生成した加工音が出力される必要がある。
そのためには、楽音発生部12とパワーアンプ14との間を接続する接続抵抗R1の値が問題となる。一般に、イヤホンのインピーダンスは4〜600Ω程である。また、パワーアンプ14の入力部に配置するLINE信号用の入力抵抗R3のインピーダンスは、一般に5kΩ〜50kΩ程である。(入力抵抗R3に電子ボリュームを用いる場合には、入力抵抗R3のインピーダンスは、電子ボリュームの入力抵抗である。)この一般的なイヤホン及びLINE入力インピーダンスを用いる場合には、接続抵抗R1の抵抗値を100Ω以上に設定すると良い。また、より好ましくは、接続抵抗R1として3kΩ以上の抵抗を用いることで、加工音に対する演奏音の影響を減少することができる。接続抵抗R1の値を検証するための等価回路を図5〜図7に示し、以下にその説明を行う。
図5は、図4に示す電子楽器10、クロスケーブル20、及び外部機器50を接続した際の等価回路図である。なお、図1〜図4にて説明した構成と同一の構成については同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5に示す出力抵抗R0は、電子楽器10における楽音発生部12の出力抵抗分を示す。同様に、出力抵抗R4は、外部機器50における左チャンネルアンプの出力抵抗分を示す。出力抵抗R0及び出力抵抗R4は、一般的には数オームと考えることができる。ここで、クロスケーブル20におけるアッテネータの直列抵抗R9及び接地抵抗R10と、外部機器50におけるマイク用の入力抵抗R11とを纏めて、合成抵抗Rtとすることができる。合成抵抗Rtを用いて、図5を簡略化した等価回路図が図6である。
図5に示される接地抵抗R10と入力抵抗R11の並列合成抵抗を、R10//R11と表記する。そして、出力抵抗R0、直列抵抗R9、接地抵抗R10、及び入力抵抗R11からなる合成抵抗を合成抵抗R0’とし、合成抵抗R0’を介したときの演奏音V0の等価電圧をV0’とすると、合成抵抗R0’と等価電圧V0’は以下のように書き表すことができる。
R0’=R0//(R9+(R10//R11))
V0’=V0*(R9+(R10//R11))/(R0+R9+(R10//R11))
但し、
R0:出力抵抗
R9:直列抵抗
R10:接地抵抗
R11:入力抵抗
R0’:出力抵抗R0、直列抵抗R9、接地抵抗R10、及び入力抵抗R11の合成抵抗
V0:演奏音(電圧)
V0’:演奏音V0の等価電圧
この合成抵抗R0’と等価電圧V0’とを用いて、図6に示す等価回路を更に簡略化して書き直すと、図7に示す回路図が得られる。
次に、図7において、入出力ジャック18にクロスケーブル20及び外部機器50を接続した状態における、A点の電圧Vaを計算する。
Va=(V0’/(R0’+R1)+0/R3+V4/R4)*((R0’+R1)//R3//R4)
Va=((1/(R0’+R1))*V0’+(1/R3)*0+(1/R4)*V4)/(1/(R0’+R1)+1/R3+1/R4)
但し、
Va:A点の電圧
V0’:演奏音V0の等価電圧
R0’:出力抵抗R0、直列抵抗R9、接地抵抗R10、及び入力抵抗R11の合成抵抗
R1:接続抵抗
R3:入力抵抗
V4:加工音(電圧)
R4:出力抵抗
ここで、具体的な値として出力抵抗R0=出力抵抗R4=5Ω、接続抵抗R1=5kΩ、入力抵抗R3=直列抵抗R9=50kΩ、接地抵抗R10=1kΩ、入力抵抗R11=3kΩを代入して計算する。
図5乃至図7、及び上記計算式を参照して、
R0’=R0//(R9+(R10//R11))
=5//(50000+(1000//3000))
=5//50750
≒4.999507Ω
V0’=V0*(R9+(R10//R11))/(R0+R9+(R10//R11))
=V0*50750/50755
≒0.9999*V0
Va=(V0’/(R0’+R1)+0/R3+V4/R4)*((R0’+R1)//R3//R4)
≒(V0’/(4.999507+5000)+0/50000+V4/5)*(5004.999507//50000//5)
≒(0.0001998*V0’+0.2*V4)/0.2002198
≒0.0009979*V0’+0.9989*V4
≒0.0009978*V0+0.9989*V4
となる。
このように、電子楽器10に外部機器50を接続して加工音を発生させる際におけるA点の電圧Vaは、演奏音V0の約1/1000と、加工音V4の約1倍の和であり、V0:V4≒1:1000である。ここで、加工音V4をシグナル、演奏音V0をノイズと考えると、60dBのSN比が確保されており、多くの場合は加工音V4の出力として使用しても問題無いことになる。
次に、図5において、入出力ジャック18からクロスケーブル20を外した状態における、A点の電圧Vaを計算する。
Va=V0*(R3/(R0+R1+R3))
ここで、具体的な値としてR0=5Ω、R1=5kΩ、R3=50kΩを代入すると、
Va=(50000/55005)*V0
=0.909008*V0
となる。
すなわち、増幅用入力端子(PA−IN)の電圧Vaとして、楽音発生部12から出力される演奏音V0の約91%の電圧が得られることになる。このVaの値は、演奏音V0の出力として十分使用できる値である。
次に、図5において、入出力ジャック18にイヤホンのプラグを接続した状態について説明する。入出力ジャック18にインピーダンスが4〜600Ωのイヤホンのプラグを接続すると、イヤホンと接続抵抗R1+入力抵抗R3とが並列に接続されることになる。上記の代入例では、R1+R3=55kΩであるので、イヤホンのインピーダンスの1/100以下となり、殆どの電流がイヤホンを流れることになる。従って演奏者は、イヤホンを介して演奏音を聴くことができる。
上記の試算結果に示されるように、図4に示した楽音発生部12とパワーアンプ14との間を抵抗接続式とした構成を用いた場合においても、電子楽器10の入出力ジャック18に何も接続しない場合には電子楽器10の内蔵スピーカ16から演奏音が発せられる。そして、入出力ジャック18にイヤホンのプラグを接続した場合には、演奏音がイヤホンから出力される。更に、入出力ジャック18にクロスケーブル20を接続して、外部機器50において演奏音に基づき加工音を生成した場合には、生成した加工音を再び電子楽器10に戻して、電子楽器10の内蔵スピーカ16から加工音を出力することができる。
以上、実施の形態を参照して本発明による電子楽器について説明したが、本発明による電子楽器は上記実施形態に限定されない。上記実施形態に様々の変更を行うことが可能である。上記実施形態に記載された事項と上記他の実施形態に記載された事項とを組み合わせることが可能である。
8...蛙口
9...操作部
10...電子楽器
12...楽音発生部
14...パワーアンプ
16...スピーカ
17...開口センサ
18、19...入出力ジャック
20...クロスケーブル
26、28...プラグ
50...外部機器
56...イヤホンマイク接続用ジャック
V0...演奏音
V4...加工音
R0、R4...出力抵抗
R0’、Rt...合成抵抗
R1...接続抵抗
R3...入力抵抗
R9...直列抵抗
R10...接地抵抗
R11...入力抵抗

Claims (3)

  1. 演奏音を出力する演奏音出力端子、及び加工音を入力する増幅用入力端子を有し、前記各端子と接続するプラグを着脱可能な入出力ジャックと、
    前記演奏音を生成して前記演奏音出力端子を介して出力する楽音発生部と、
    前記増幅用入力端子を介して入力した音声を増幅するパワーアンプと、
    前記増幅した音声を出力するスピーカと、
    前記プラグが前記入出力ジャックから外された際には前記演奏音出力端子と前記増幅用入力端子とを接続すると共に、前記プラグが前記入出力ジャックに接続された際には前記演奏音出力端子と前記増幅用入力端子とを切り離す切替接点、又は、前記演奏音出力端子と前記増幅用入力端子との間を常時接続する接続抵抗と
    を備える電子楽器。
  2. 請求項1に記載の電子楽器において、
    前記接続抵抗は、100Ω以上の抵抗値を有する電子楽器。
  3. 請求項1又は2に記載の電子楽器において、
    前記入出力ジャックは、外部機器と接続して演奏音の出力、及び加工音の入力が可能であると共に、イヤホンのプラグを接続して演奏音を出力することが可能な3端子以上のジャックである電子楽器。
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