JP4453159B2 - 電子部品モジュール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電遮蔽用のシールドケースを有し半田付けによってマザーボードに接続する電子部品モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子回路の高密度化が進んでいるため、その組立時には、中間検査の重要性、実装の容易性等の観点から、電子回路の一部を予め小型の基板上にサブアッセンブリ化した電子部品モジュールを形成した後に、この電子部品モジュールを半田付け等の手段によってマザーボード上に実装することがある(例えば、特開昭63−204693号公報等)。
【0003】
この種の従来技術による電子部品モジュールは、例えば四角形状の薄板からなる絶縁性の基板を有し、この基板上には、電子部品として例えばトランジスタ等の能動素子、または抵抗、コンデンサ等の受動素子が搭載されている。そして、これらの電子部品は、相互に接続され、電子回路を構成している。
【0004】
また、基板の端面または裏面には、この電子回路に対して外部回路であるマザーボード側から電力の供給や信号の入出力等を行うために電極が複数個設けられ、該電極にはマザーボードの電極パッドに接続するための半田が取付けられている。
【0005】
さらに、基板の表面には、電子部品相互間や電子部品と外部とを静電遮蔽するための導電性金属材料からなるシールドケースが設けられている。そして、このシールドケースは、基板の端面等に設けられた金属皮膜に半田付けされることによって固定されると共に、その電位を安定させるために金属皮膜を通じて接地端子に接続されている。
【0006】
これにより、電子部品モジュールには、マザーボード側から入力される信号に対して、所定の信号処理機能をもつようにブロック化された電子回路が予め組立てられている。そして、実装時には、電子部品モジュールの基板がマザーボード上に重ね合わせるように配置され、各電極がマザーボード側の電極パッドに半田付け等の手段を用いて接続され、マザーボード上に表面実装されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による電子部品モジュールは、一旦静電遮蔽等の特性を検査した後、マザーボードに表面実装される。そして、電子部品モジュールの実装時には、電子部品モジュールをマザーボード上に重ね合わせるように配置し、この状態で各電極に取付けた半田を溶融させる。これにより、マザーボード側の電極パッドに電子部品モジュールの電極を接続している。
【0008】
このとき、一般にシールドケースを固定する半田と電極に設けた半田とはその融点が略同じ温度に設定されているから、電子部品モジュールをマザーボードに表面実装するときにシールドケースを固定する半田も電極の半田と同様に溶融し、シールドケースが基板から浮き上がり、位置ずれする傾向がある。このように実装時にシールドケースが位置ずれした場合には、実装前の静電遮蔽の特性が変化してしまい、信頼性が低下するという問題がある。
【0009】
また、携帯電話等では小型化の要請が強いのに対し、シールドケースが浮き上がった状態で固定されたときには電子部品モジュールの高さ寸法が増大し、実装スペースの小さい携帯電話等には搭載できなくなるという問題もある。
【0010】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、シールドケースを固定した状態でマザーボードに表面実装可能な電子部品モジュールを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、基板と、該基板の表面側に搭載された電子部品と、前記基板の端面または裏面に設けられ該電子部品を基板の裏面側に設けられるマザーボードに接続する電極と、該電極に設けられた半田と、前記基板に設けられ前記電子部品を覆うシールドケースとからなる電子部品モジュールに適用される。
【0012】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記基板の端面を形成する外周部位には前記シールドケースを半田付けするための外周半田付け部を設け、前記基板を貫通して形成される内周部位には前記シールドケースを半田付けするための内周半田付け部を設け、前記外周半田付け部には前記マザーボードに接続する電極に設けられた半田よりも高温な融点を有する高温半田を設け、前記内周半田付け部には前記マザーボードに接続する電極に設けられた半田と略等しい融点または低温な融点を有する低温半田を設け、前記シールドケースは前記高温半田,低温半田を用いて前記外周半田付け部,内周半田付け部にそれぞれ固定する構成としたことにある。
【0013】
このように構成することにより、外周半田付け部は基板の端面をなす外周部位に設けているから、外周半田付け部には高温半田を用いて端面の外側からシールドケースを半田付けすることができる。このため、高温半田は基板の裏面側に突出することはない。一方、内周半田付け部は基板を貫通した内周部位に設けられているから、シールドケースを基板の表面に固定するときには基板の裏面から低温半田を注入して半田付けを行うことになる。このため、シールドケースを内周半田付け部に固定する低温半田は基板の裏面よりも突出することがある。
【0014】
しかし、低温半田はマザーボードに接続する電極に設けた半田と略等しい融点または低温な融点を有するから、電子部品モジュールを加熱してマザーボードに実装するときには、マザーボードに接続する電極の半田と共に低温半田も溶融する。これにより、実装時には低温半田のうち基板の裏側に突出した部位を内周部位内に侵入させることができるから、低温半田が基板の裏面側に突出することによって生じる電子部品モジュールの基板とマザーボードとの間の隙間を無くすことができ、電子部品モジュールをマザーボードに密着させて接合することができる。
【0015】
また、シールドケースは基板の外周半田付け部にマザーボードに接続する電極の半田よりも高融点の高温半田によって固定されているから、実装時でも高温半田が溶融することはなく、シールドケースを固定した状態で電子部品モジュールをマザーボードに接合することができる。
【0016】
また、請求項2の発明は、前記外周半田付け部を、基板の端面に形成した凹溝に金属皮膜を設けることによって構成したことにある。
【0017】
これにより、シールドケースを外周半田付け部に固定するときには、シールドケースのうち外周半田付け部に固定可能な部位を凹溝に挿入し、この状態で端面の外側から高温半田を凹溝に注入する。この結果、シールドケースを凹溝の金属皮膜に固着することができると共に、高温半田が基板の裏面よりも突出するのを防ぐことができる。
【0018】
また、請求項3の発明が採用する構成の特徴は、前記基板の端面近傍に位置して前記基板を貫通して形成される内周部位には前記シールドケースを半田付けするための端面近傍内周半田付け部を設け、該端面近傍内周半田付け部の内側に位置して前記基板を貫通して形成される内周部位には前記シールドケースを半田付けするための内周半田付け部を設け、前記端面近傍内周半田付け部には前記マザーボードに接続する電極に設けられた半田よりも高温な融点を有する高温半田を設け、前記内周半田付け部には前記マザーボードに接続する電極に設けられた半田と略等しい融点または低温な融点を有する低温半田を設け、前記シールドケースは前記高温半田,低温半田を用いて前記端面近傍内周半田付け部,内周半田付け部にそれぞれ固定する構成としたことにある。
【0019】
このように構成することにより、シールドケースを端面近傍内周半田付け部に固定するときには、シールドケースの一部を端面近傍内周半田付け部に挿入し、この状態で基板の表面側または裏面側から高温半田を注入する。この結果、高温半田が基板の裏面よりも突出するのを抑制しつつシールドケースを端面近傍内周半田付け部に固着することができる。
【0020】
また、請求項4の発明は、前記内周半田付け部を、前記基板を貫通した貫通孔の内壁面に金属皮膜を設けることによって構成したことにある。
【0021】
これにより、シールドケースを内周半田付け部に固定するときには、まずシールドケースを基板の表面側に配置すると共に、シールドケースのうち内周半田付け部に固定可能な部位を貫通孔内に挿入する。この状態で基板の裏面から低温半田を貫通孔に注入することによって、シールドケースを貫通孔内の金属皮膜に固着することができる。
【0022】
また、請求項5の発明は、基板の表面には貫通孔の開口近傍で金属皮膜に接続された表面ランドを設け、基板の裏面には貫通孔の開口近傍で金属皮膜に接続された裏面ランドを設け、前記表面ランドは裏面ランドよりも大きな面積に形成したことにある。
【0023】
このとき、低温半田を用いてシールドケースを内周半田付け部に固定するから、電子部品モジュールをマザーボードに実装するときにはこの低温半田は溶融する。そして、溶融した低温半田は、面積の大きな表面ランドに引き付けられて基板の表面側に移動するから、低温半田が基板に裏面から突出する量を少なくすることができ、電子部品モジュールをマザーボードに隙間無く実装することができる。
【0024】
また、請求項6の発明の特徴は、前記基板は平板状の主基板部と該主基板部の端部から突出して設けられ該主基板部よりも小さい面積の副基板部とからなり、前記基板のうち副基板部を変形が生じる部位とし、前記副基板部にはシールドケースを半田付けするための変形側半田付け部を設け、前記基板のうち主基板部を変形が生じない部位とし、前記主基板部にはシールドケースを半田付けするための非変形側半田付け部を設け、前記変形側半田付け部には前記マザーボードに接続する電極に設けられた半田と略等しい融点または低温な融点を有する低温半田を設け、前記非変形側半田付け部には前記マザーボードに接続する電極に設けられた半田よりも高温な融点を有する高温半田を設け、前記シールドケースは低温半田,高温半田を用いて前記変形側半田付け部,非変形側半田付け部にそれぞれ固定する構成としたことにある。
【0025】
これにより、基板のうち変形が生じにくい主基板部には非変形側半田付け部を設け、変形が生じ易い副基板部には変形側半田付け部を設けることができる。そして、シールドケースは、主基板部の非変形側半田付け部には高温半田によって固定し、副基板部の変形側半田付け部には低温半田によって固定する。ここで、電子部品モジュールの実装時には、副基板部の変形側半田付け部に設けたシールドケースを固定する低温半田は溶融する。このとき、基板のうち反り等の変形が生じ易い副基板部は低温半田による固定状態が解除され、自由に変形可能となるから、電子部品モジュールの基板はマザーボードに沿って略平板状に変形する。この結果、電子部品モジュールをマザーボードに密着して接合することができる。一方、主基板部の非変形半田付け部に設けたシールドケースを固定する高温半田は、実装時であっても固化した状態に保持される。このため、実装時でもシールドケースは高温半田によって基板に固定された状態に保持されるから、基板からシールドケースが浮き上がることはなく、電子部品モジュールをマザーボードに実装することができる。
【0026】
また、請求項7の発明は、前記非変形側半田付け部を、基板の端面に形成した凹溝に金属皮膜を設けることによって構成したことにある。
【0027】
これにより、シールドケースを非変形側半田付け部に固定するときには、シールドケースのうち非変形側半田付け部に固定可能な部位を凹溝に挿入し、この状態で端面の外側から高温半田を凹溝に注入する。この結果、シールドケースを凹溝の金属皮膜に固着することができると共に、高温半田が基板の裏面よりも突出するのを防ぐことができる。
【0028】
また、請求項8の発明は、前記変形側半田付け部を、基板の角隅に設けた凹溝に金属皮膜を設けた角隅半田付け部によって構成したことにある。
【0029】
これにより、基板のうち反り等の変形が発生し易い角隅には角隅半田付け部を設け、低温半田を用いて該角隅半田付け部にシールドケースを固定するから、電子部品モジュールの実装時には角隅半田付け部の低温半田を溶融させることができる。この結果、電子部品モジュールの実装時に低温半田による拘束を解除して、基板の角隅を自由端にすることができるから、基板をマザーボードに沿って略平板状に変形させ、電子部品モジュールをマザーボードに密着して接合することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による電子部品モジュールを図1ないし図18に基づき詳細に説明する。
【0033】
まず、図1ないし図13は本発明の第1の実施の形態を示し、図において、1は例えば絶縁性樹脂材料と導体による配線パターン(図示せず)を交互に積層して形成した積層体からなる基板で、該基板1は、縦横の長さ寸法が例えば20〜30mm程度の略四角形状に形成されている。そして、基板1は、平面状の表面1A、裏面1B、外周縁を形成する4辺の端面1Cを有すると共に、その4隅には略三角形状に面取りが施された平面状の角隅部1Dが形成されている。
【0034】
2,2,…は基板1の表面1A中央側に実装された電子部品で、該各電子部品は、例えば半導体IC、能動部品、あるいは受動部品等によって構成されている。そして、これらの電子部品2は、後述の端面スルーホール3を通じて基板1の裏面1B側に設けられるマザーボード14に接合されるものである。
【0035】
3,3,…は基板1の外周縁を形成する4辺の端面1Cに設けられた端面スルーホールで、該各端面スルーホール3は、後述する端面開口溝4、端面電極5によって構成されている。
【0036】
4,4,…は基板1の端面1Cに開口して設けられた凹湾曲状の端面開口溝で、該各端面開口溝4は、図5に示すように基板1の厚さ方向に貫通して設けられ、基板1の表面1Aと裏面1Bとに略半円形状の開口を形成している。
【0037】
5,5,…は端面開口溝4の内壁面に設けられた端面電極で、該端面電極5は、端面開口溝4の内壁面を全面に亘って覆い、略円弧面状に形成されている。そして、端面電極5は、基板1の表面1A側または積層体からなる基板1中の配線(図示せず)に接続され、この配線を通じて電子部品2に接続されている。
【0038】
6,6,…は各端面開口溝4に収容されて固定された半田で、該半田6は、端面開口溝4内で端面電極5に固定され、略半円柱形状となって基板1の厚さ方向に延びている。また、半田6は、電子部品モジュールをマザーボード14に実装するときに基板1とマザーボード14との間に生じる隙間を補償するために基板1の裏面1Bよりもマザーボード14に向けて突出した突出部6Aを有している。そして、半田6は例えば共晶半田等からなり、その融点は180〜190℃程度に設定されている。
【0039】
7,7,…は基板1の4辺の端面1Cをなる外周側に設けられた外周半田付け部で、該外周半田付け部7は、後述の角隅半田付け部8、内周半田付け部9と共にシールドケース10を固定するものである。そして、該外周半田付け部7は、図6に示すように基板1の各端面1Cからなる外周側に設けられ平坦面状に開口した凹溝7Aと、該凹溝7Aの内壁面に設けられ電子部品2等の接地端子に接続された金属皮膜7Bとによって構成されている。
【0040】
8,8,…は基板1の角隅部1Dに設けられた角隅半田付け部で、該角隅半田付け部8は、図7に示すように外周半田付け部7と同様に角隅部1Dの端面に設けられ平坦面状に開口した凹溝8Aと、該凹溝8Aの内壁面に設けられ接地端子に接続された金属皮膜8Bとによって構成されている。
【0041】
9は基板1の内側に位置して例えば2つの電子部品2の間に設けられた内周半田付け部で、該内周半田付け部9は、図8および図9に示すように基板1を貫通して直線状に延びる溝状の貫通孔9Aと、該貫通孔9Aの内壁面に設けられ接地端子に接続された金属皮膜9Bとによって構成されている。
【0042】
また、基板1の表面1Aには貫通孔9Aの周囲に位置して金属皮膜9Bに接続された表面ランド9Cが設けられると共に、基板1の裏面1Bには貫通孔9Aの周囲に位置して金属皮膜9Bに接続された裏面ランド9Dが設けられている。そして、表面ランド9Cと裏面ランド9Dとは、金属皮膜9Bと同様に導電性金属材料によって形成され、表面ランド9Cは裏面ランド9Dよりも大きな面積に設定されている。
【0043】
10は電子部品2相互間や電子部品2と外部との間を静電遮蔽するための導電性金属材料からなるシールドケースで、該シールドケース10は、図2に示すように電子部品2を覆う蓋体をなす略四角形状の平板部10Aと、該平板部10Aの外周縁から基板1に向けて延びる4枚の側壁部10Bと、隣り合う側壁部10B間に位置して平板部10Aの4隅に設けられた角隅壁部10Cとによって箱形状に形成されている。
【0044】
また、シールドケース10には、その内側で内周半田付け部9に対向した位置に、シールドケース10の一部を折り曲げることによって基板1に向けて延びる舌状の内側壁部10Dが設けられている。ここで、内側壁部10Dは、該内側壁部10Dを挟んで配置される電子部品2相互間の電磁的な干渉を防止すると共に、シールドケース10の中央部は支持する梁として作用し、シールドケース10の機械的強度を高めるものである。
【0045】
そして、シールドケース10の側壁部10Bには、外周半田付け部7と対応した位置に凹溝7Aに挿入可能に突出した外周固定部10Eが設けられ、角隅壁部10Cには、角隅半田付け部8と対応した位置に凹溝8Aに挿入可能に突出した角隅固定部10Fが設けられている。また、内側壁部10Dには、その先端に内周半田付け部9の貫通孔9Aに挿入可能な内周固定部10Gが設けられている。
【0046】
11,11,…は外周半田付け部7に設けられた高融点の高温半田で、該高温半田11は端面電極5の半田6よりも高い融点を有し、その融点は例えば220〜230℃程度に設定されている。そして、高温半田11は、シールドケース10の外周固定部10Eを外周半田付け部7の金属皮膜7Bに接合し、固着している。
【0047】
12,12,…は角隅半田付け部8に設けられた低融点の低温半田で、該低温半田12は、端面電極5の半田6と同様の共晶半田等からなり、その融点は半田6と略等しい180〜190℃程度の温度に設定されている。そして、低温半田12は、シールドケース10の角隅固定部10Fを角隅半田付け部8の金属皮膜8Bに接合し、固着している。
【0048】
13は内周半田付け部9に設けられた低融点の低温半田で、該低温半田13は、端面電極5の半田6、低温半田12と同様の共晶半田等からなり、その融点は180〜190℃程度の温度に設定されている。そして、低温半田13は、シールドケース10の内周固定部10Gを内周半田付け部9の金属皮膜9Bに接合し、固着している。
【0049】
本実施の形態による電子部品モジュールは上述の如く構成されるものであり、次に図10ないし図13を用いて本実施の形態による電子部品モジュールをマザーボード上に接合する場合について説明する。
【0050】
まず、図10に示すように端面スルーホール3とマザーボード14の電極パッド15とを位置合わせした状態で電子部品モジュールをマザーボード14上に載置し、この状態で電子部品モジュールとマザーボード14とを加熱炉等によって加熱する。このとき、端面スルーホール3の半田6は、その突出部6Aが電極パッド15上に塗布されたクリーム半田(図示せず)に接触し、溶融する。これにより、端面スルーホール3の端面電極5とマザーボード14の電極パッド15とは溶融した半田6によって接合され、端面電極5と電極パッド15との間にはフィレットが形成される。
【0051】
このとき、シールドケース10は外周固定部10Eを高融点の高温半田11によって固定し、角隅固定部10F、内周固定部10Gを低融点の低温半田12,13によって固定したから、後述する理由によりシールドケース10を基板1に固定した状態で電子部品モジュールをマザーボード14に隙間無く固定することができる。
【0052】
まず、シールドケース10の外周固定部10Eについて検討する。外周固定部10Eは高融点の高温半田11によって固定されているから、電子部品モジュールをマザーボード14に接合するときであっても高温半田11が溶融することはない。このため,シールドケース10は基板1に固定された状態が保持され、基板1から浮き上がることはない。
【0053】
次に、シールドケース10の内周固定部10Gについて検討する。内周固定部10Gは、図10および図11に示すように基板1の表面1Aと裏面1Bとにのみ開口した貫通孔9Aに固定されている。このため、端面1C等の外側から半田付けが可能な外周固定部10E、角隅固定部10Fとは異なり、内周固定部10Gを貫通孔9Aに固定するときには、基板1の裏面1Bから低温半田13を貫通孔9A内に注入して半田付けを行うから、低温半田13は基板1の裏面1Bよりも突出する傾向がある。このように低温半田13のうち基板1の裏面1Bよりも突出した部位は、図11に示すように基板1とマザーボード14との間に隙間δを生じさせる。
【0054】
しかし、本実施の形態では、内周固定部10Gは端面電極5の半田6と略等しい融点を有する低温半田13によって固定しているから、電子部品モジュールをマザーボード14の接合するときには半田6と共に低温半田13も溶融することになる。このため、溶融した低温半田13は、図11中に矢示するようにマザーボード14に接触することによって基板1の表面1A側に押し出される。また、基板1の表面1A側の表面ランド9Cは裏面ランド9Dよりも大きな面積となっているから、溶融した低温半田13はこの表面ランド9Cに引き付けられることによっても基板1の表面1A側に移動する。この結果、低温半田13による隙間δを減少させ、実質的に無くすことができる。
【0055】
次に、シールドケース10の角隅固定部10Fについて検討する。角隅固定部10Fも半田6と略等しい融点を有する低温半田12によって固定されているから、電子部品モジュールをマザーボード14に接合するときには低温半田12も溶融する。このとき、基板1の角隅部1D近傍は他の部位に比べて反り、撓み等の変形が生じ易い傾向がある。このように基板1に変形が生じたときには図12に示すように電子部品モジュールの高さ寸法h1 が増大すると共に、例えば基板1の中央部側がその両端(角隅部1D側)に比べてマザーボード14から浮き上がり、基板1とマザーボード14との間に隙間が生じることがある。
【0056】
しかし、基板1は加熱によって軟化するから、電子部品2等の重量によってマザーボード14側に向けて降下し、略平板状に変形する傾向がある。これに対し、基板1の角隅半田付け部8とシールドケース10の角隅固定部10Fとは低温半田12によって固定しているから、加熱時には低温半田12が溶融し、基板1の角隅部1Dの変形を規制することがない。このため、図13に示すように基板1が平板化した状態でマザーボード14に固定することができるから、電子部品モジュールの高さ寸法h2 を小さくして小型化できると共に、端面スルーホール3(端面電極5)と電極パッド15との間を密着させてこれらの接合強度を高めることができる。
【0057】
かくして、シールドケース10は外周固定部10Eを高温半田11によって固定し、内周固定部10Gを低温半田13によって固定したから、低温半田13が基板1の裏面1Bよりも突出するときであっても、電子部品モジュールの実装時に低温半田13を溶融させて電子部品モジュールをマザーボード14に隙間無く固定することができる。
【0058】
これにより、シールドケース10が基板1に固定された状態を保持しつつ電子部品モジュールをマザーボード14に接合できるから、電子部品モジュールをマザーボード14実装する前の遮蔽特性等を劣化させることなく、電子部品モジュールをマザーボード14に実装することができる。
【0059】
また、電子部品モジュールとマザーボード14との間の低温半田13による隙間δを実質的に無くすことができるから、電子部品モジュールとマザーボード14とを含めた高さ寸法を小さくでき、携帯電話等のように実装スペースの少ない装置にも確実に適用することができる。そして、端面電極5と電極パッド15との接合強度を高めることができるから、これらの間の接触不良を防ぐことができ、信頼性、耐久性を向上することができる。
【0060】
また、内周半田付け部9の表面ランド9Cは裏面ランド9Dよりも大きな面積に形成したから、溶融した低温半田13を表面ランド9Cに引き付けることができ、基板1の裏面1B側に突出する低温半田13を少なくして基板1の中央部側の隙間δを減少させ、無くすことができる。
【0061】
さらに、シールドケース10の角隅固定部10Fを低温半田12によって固定したから、電子部品モジュールの実施時には基板1の角隅1D付近を変形可能な自由端にし、基板1をマザーボード14に沿って変形させることができ、電子部品モジュールとマザーボード14との密着性を高めることができる。
【0062】
なお、基板1の表面1A、裏面1Bには貫通孔9Aに周囲に表面ランド9C、裏面ランド9Dを設ける構成としたが、例えばエッチング処理またはレジスト膜によって覆うことによって裏面ランド9Dを省く構成(ランドレス)としてもよい。これにより、低温半田13が裏面1Bから突出する寸法(隙間δ)を予め小さくすることができ、基板1をマザーボード14に密着し易くすることができる。
【0063】
次に、図14ないし図16は第2の実施の形態による電子部品モジュールを示し、本実施の形態の特徴は、基板の端面近傍に位置して基板を貫通して形成された内周部位には端面近傍内周半田付け部を設け、該端面近傍内周半田付け部の内側には内周半田付け部を設け、シールドケースは端面近傍内周半田付け部,内周半田付け部に高温半田,低温半田を用いてそれぞれ固定する構成としたことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0064】
21は本実施の形態による基板で、該基板21は第1の実施の形態による基板1よりも縦横の幅寸法が大きく形成されている。そして、基板21は、その表面21Aには電子部品2が搭載され、裏面21B側に配置されるマザーボード(図示せず)に接合されるものである。また、基板21は外周縁を形成する4辺の端面21Cを有すると共に、その4隅には略三角形状に面取りが施された平面状の角隅部21Dが形成されている。そして、基板21の端面21Cには複数の端面スルーホール3が設けられ、これらの端面スルーホール3には半田6が取付けられている。
【0065】
22,22,…は基板21の端面21C近傍に設けられた端面近傍内周半田付け部で、該端面近傍内周半田付け部22は、図14ないし図16に示すように基板21の端面21C近傍に位置して貫通して設けられた溝状の貫通孔22Aと、該貫通孔22Aの内壁面に設けられ電子部品2等の接地端子に接続された金属皮膜22Bとによって構成されている。ここで、端面近傍内周半田付け部22はランドレス構造をなし、基板21の裏面21Bには貫通孔22Aの周囲に裏面ランド等が設けられていない。そして、端面近傍内周半田付け部22の貫通孔22Aには、シールドケース10の外周固定部10Eが挿入され、固定されている。
【0066】
23,23,…は基板21の角隅21D近傍に設けられた角隅半田付け部で、該角隅半田付け部23は、端面近傍内周半田付け部22と同様に貫通孔の内壁面に金属皮膜(いずれも図示せず)を設けることによって形成されている。そして、角隅半田付け部23の貫通孔には、シールドケース10の角隅固定部10Fが挿入され、固定されている。
【0067】
24は各端面近傍内周半田付け部22の内側に位置して基板21を貫通して形成された内周半田付け部で、該内周半田付け部24は、第1の実施の形態による内周半田付け部9と同様に貫通孔の内壁面に金属皮膜(いずれも図示せず)を設けることによって形成されている。そして、内周半田付け部24の貫通孔には、シールドケース10の内周固定部10Gが挿入され、固定されている。
【0068】
25,25,…は端面近傍内周半田付け部22に設けられた高温半田で、該高温半田25は、第1の実施の形態による高温半田11と同様に端面スルーホール3の半田6よりも高い融点を有し、シールドケース10の外周固定部10Eを端面近傍内周半田付け部22に接合し、固着している。
【0069】
26,26,…は角隅半田付け部23に設けられた低温半田で、該低温半田26は、第1の実施の形態による低温半田12,13と同様に半田6と略等しい融点を有し、シールドケース10の角隅固定部10Fを角隅半田付け部23に接合し、固着している。
【0070】
27は内周半田付け部24に設けられた低温半田で、該低温半田27は、低温半田26と同様に半田6と略等しい融点を有し、シールドケース10の内周固定部10Gを内周半田付け部24に接合し、固着している。
【0071】
かくして、本実施の形態による電子部品モジュールでも前記第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、基板21の端面21C近傍には基板21に貫通した端面近傍内周半田付け部22を設け、該端面近傍内周半田付け部22にシールドケース10の外周固定部10Eを固定する構成としたから、外周固定部10Eを取囲む状態で金属皮膜22Bに接合することができ、基板21とシールドケース10との接合強度を高めることができる。
【0072】
また、端面近傍内周半田付け部22は基板21の端面21C近傍に配置したから、端面近傍内周半田付け部22に対し、シールドケース10の外周をなす側壁部10Bの外周固定部10Eを、挿入して固定することができる。このため、端面近傍内周半田付け部22には、図16に矢示するようにシールドケース10の側壁部10B(外周固定部10E)に沿って高温半田25を基板21の表面21A側から注入することができ、高温半田25が基板21の裏面21Bよりも突出するのを防ぐことができる。
【0073】
なお、本実施の形態では端面近傍内周半田付け部22をランドレス構造としたから、端面近傍内周半田付け部22には基板21の裏面21B側から高温半田25を注入してもよい。この場合、高温半田25が基板21の裏面21Bよりも突出する寸法を小さくできるから、基板21をマザーボードに密着して接合することができる。
【0074】
また、例えば基板21に反り等の変形が生じ、基板21のうち内周半田付け部24近傍の内周側がマザーボードに接近し、端面21C近傍の外周側がマザーボードから離間する場合には、基板21の内周側に比べて外周側で高温半田25が裏面21Bよりも突出することは特に問題とはならない。このため、この場合でも基板21の裏面21B側から高温半田25を注入してもよい。
【0075】
次に、図17および図18は第3の実施の形態による電子部品モジュールを示し、本実施の形態の特徴は、基板を平板状の主基板部と該主基板部の端面から突出して設けられ該主基板部よりも小さい面積の副基板部とによって構成し、主基板部には高温半田でシールドケースを固定し、副基板部には低温半田でシールドケースを固定する構成としたことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0076】
31は第1の実施の形態による基板1と同様に表面31Aに電子部品2が搭載された基板で、該基板31は縦横の幅寸法の大きい主基板部32と、該主基板部32と同一平面をなして主基板部32の一の端面32Aから突出して延び縦横の幅寸法の小さい小面積の副基板部33とによって略L字形状に形成されている。
【0077】
そして、主基板部32の端面32Aには端面スルーホール3が複数個形成されると共に、副基板部33の端面33Aにも端面スルーホール3が複数個形成されている。そして、これらの端面スルーホール3には半田6が取付けられている。
【0078】
また、主基板部32には、その端面32Aに第1の実施の形態による外周半田付け部7と同様の外周半田付け部34が非変形側半田付け部として設けられ、3箇所の角隅部32Bに第1の実施の形態による角隅半田付け部8と同様の主部側角隅半田付け部35が変形側半田付け部として設けられている。
【0079】
一方、副基板部33にも、その端面33Aに第1の実施の形態による外周半田付け部7と同様の外周半田付け部36が変形側半田付け部として設けられ、2箇所の角隅部33Bに第1の実施の形態による角隅半田付け部8と同様の角隅半田付け部37が変形側半田付け部として設けられている。
【0080】
38は本実施の形態によるシールドケースで、該シールドケース38は第1の実施の形態によるシールドケース10と同様に導電性金属材料によって略箱形状に形成され、電子部品2を覆って基板31の表面31Aに設けられている。また、シールドケース38には基板31の各半田付け部34〜36に対応した位置に基板31に向けて突出した固定部38A〜38Dが設けられ、これらの固定部38A〜38Dは半田付け部34〜36に半田付けによってそれぞれ固定されるものである。
【0081】
39は外周半田付け部34に設けられシールドケース38の固定部38Aを固定する高融点の高温半田で、該高温半田39は、第1の実施の形態による高温半田11と同様に端面電極5の半田6よりも高い融点を有し、その融点は例えば220〜230℃程度に設定されている。
【0082】
40,41,42は角隅半田付け部35,外周半田付け部36,角隅半田付け部37に固定部38B,38C,38Dを固定する低融点の低温半田で、該各低温半田40,41,42は、第1の実施の形態による低温半田12等と同様に端面電極5の半田6を略等しい融点を有し、その融点は例えば180〜190℃程度に設定されている。
【0083】
かくして、本実施の形態による電子部品モジュールでも第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができるが、本実施の形態では、基板31のうち副基板部33の周囲にはシールドケース38を低温半田41,42によって固定する構成としたから、電子部品モジュールの実装時には低温半田41,42を溶融させることができ、主基板部32に比べて反り等の変形が生じ易い副基板部33を自由に変形可能にすることができる。このため、基板31全体をマザーボード(図示せず)に沿って略平板状に変形させることができ、基板31をマザーボードに密着した状態で接合することができる。
【0084】
なお、前記各実施の形態では、シールドケース10,38を固定する低温半田12,13,26,27,40,41,42は端面電極5に設けた半田6と略等しい融点のものを使用する構成としたが、例えば端面電極5の半田6よりも融点の低いものを用いる構成としてもよい。
【0085】
また、基板1の端面1Cに端面電極5を設けると共に、この端面電極5に半田6を設ける構成としたが、本発明はこれに限らず、基板1の裏面1Bに電子部品2に接続された裏面電極を設けると共に、この裏面電極に半田を設ける構成としてもよい。この場合、電子部品モジュールの実装時には裏面電極の半田を溶融させることによって裏面電極とマザーボードの電極パッドとを接続するものである。
【0086】
さらに、端面電極5に設けた半田6は基板1の裏面1Bよりもマザーボード14側に突出する突出部6Aを有する構成としたが、突出部6Aを省く構成としてもよい。
【0087】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、基板の外周部位に外周半田付け部を設け、前記基板を貫通した内周部位には内周半田付け部を設け、シールドケースを高温半田,低温半田を用いて外周半田付け部,内周半田付け部にそれぞれ固定する構成としたから、外周半田付け部には基板の裏面に高温半田が突出することなくシールドケースを固定できると共に、基板の裏面よりも突出し易い内周半田付け部には低温半田によってシールドケースを固定することができる。このため、電子部品モジュールの実装時には、低温半田を溶融させることができるから、低温半田の突出によって発生する電子部品モジュールの基板とマザーボードとの間の隙間を実質的に無くすことができ、電子部品モジュールをマザーボードに密着させて接合することができる。これにより、電子部品モジュールの高さ寸法を小さくでき、マザーボード等を実装するスペースが少ない装置にも容易に適用できると共に、電子部品モジュールの電極とマザーボードの電極パッドとの接合強度を高めることができ、信頼性、耐久性を向上することができる。
【0088】
また、請求項2の発明によれば、外周半田付け部を基板の端面に形成した凹溝に金属皮膜を設けることによって構成したから、シールドケースを端面の外側から半田付けすることができ、高温半田が基板の裏面よりも突出するのを防止して電子部品モジュールとマザーボードとの密着性を高めることができる。
【0089】
また、請求項3の発明によれば、基板の端面近傍には端面近傍内周半田付け部を設け、該端面近傍内周半田付け部の内側には内周半田付け部を設け、シールドケースを高温半田,低温半田を用いて端面近傍内周半田付け部,内周半田付け部にそれぞれ固定する構成としたから、高温半田が基板の裏面よりも突出するのを抑制しつつシールドケースを貫通孔の金属皮膜に固着することができ、シールドケースの接合強度を高めることができる。
【0090】
また、請求項4の発明によれば、内周半田付け部を貫通孔の内壁面に金属皮膜を設けることによって構成したから、シールドケースを内周半田付け部に固定するときに貫通孔から低温半田が溢れることがあるものの、電子部品モジュールの実装時にはこの低温半田を溶融させることができ、電子部品モジュールをマザーボードに隙間無く接合することができる。
【0091】
また、請求項5の発明によれば、表面ランドを裏面ランドよりも大きな面積に形成したから、電子部品モジュールの実装時に内周半田付け部にシールドケースを固定する低温半田が溶融したときには、この低温半田を面積の大きな表面ランドに引き付けて基板の表面側に移動させることができる。これにより、低温半田が基板に裏面から突出する量を少なくすることができ、電子部品モジュールをマザーボードに隙間無く実装することができる。
【0092】
また、請求項6の発明によれば、基板は平板状の主基板部と該主基板部の端面から突出して設けられ該主基板部よりも小さい面積の副基板部とからなり、基板のうち変形が生じる副基板部に変形側半田付け部を設け、基板のうち変形が生じない主基板部に非変形側半田付け部を設け、シールドケースを低温半田,高温半田を用いて変形側半田付け部,非変形側半田付け部にそれぞれ固定する構成とした。このため、電子部品モジュールの実装時には、基板のうち変形が生じる副基板部を自由に変形可能でき、電子部品モジュールの基板をマザーボードに沿って略平板状に変形させることができる。これにより、電子部品モジュールをマザーボードに密着して接合することができる。
【0093】
また、請求項7の発明によれば、非変形側半田付け部を基板の端面に形成した凹溝に金属皮膜を設けることによって構成したから、シールドケースを端面の外側から非変形側半田付け部に半田付けすることができ、高温半田が基板の裏面よりも突出するのを防止して電子部品モジュールとマザーボードとの密着性を高めることができる。
【0094】
また、請求項8の発明によれば、変形側半田付け部を基板の角隅に設けた凹溝に金属皮膜を設けた角隅半田付け部によって構成したから、電子部品モジュールの実装時に基板の角隅を自由端にすることができ、基板をマザーボードに沿って略平板状に変形させ、電子部品モジュールをマザーボードに密着して接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による電子部品モジュールを示す斜視図である。
【図2】図1中の電子部品モジュールを基板とシールドケースとを分離した状態で示す分解斜視図である。
【図3】シールドケースを取外した状態の電子部品モジュールを示す平面図である。
【図4】シールドケースを取付けた状態で図3中の矢示IV−IV方向からみた電子部品モジュールを示す断面図である。
【図5】図3中のa部に位置する端面スルーホールを拡大して示す要部拡大平面図である。
【図6】図3中のb部に位置する外周半田付け部を拡大して示す要部拡大平面図である。
【図7】図3中のc部に位置する角隅半田付け部を拡大して示す要部拡大平面図である。
【図8】図3中のd部に位置する内周半田付け部を拡大して示す要部拡大平面図である。
【図9】図8の底面を示す要部拡大底面図である。
【図10】電子部品モジュールをマザーボードに載置した状態で図4と同様位置からみた断面図である。
【図11】図10中の内周半田付け部を拡大して示す要部拡大断面図である。
【図12】図3中の矢示 XII−XII 方向からみた電子部品モジュールをマザーボードに載置した状態で示す側面図である。
【図13】図12中のマザーボードに接合した状態の電子部品モジュールを示す側面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態による電子部品モジュールを示す斜視図である。
【図15】図14中の電子部品モジュールを基板とシールドケースとを分離した状態で示す分解斜視図である。
【図16】図14中の矢示 XVI−XVI 方向からみた端面近傍内周半田付け部を拡大して示す要部拡大断面図である。
【図17】第3の実施の形態による電子部品モジュールをシールドケースを取外した状態で示す平面図である。
【図18】第3の実施の形態によるシールドケースを示す平面図である。
【符号の説明】
1,21,31 基板
1C,21C,32A,33A 端面
1D,21D,32B,33B 角隅部
2 電子部品
5 端面電極(電極)
6 半田
7 外周半田付け部
7A,8A 凹溝
7B,8B,9B,22B 金属皮膜
8,23 角隅半田付け部
9,24 内周半田付け部
9A,22A 貫通孔
9C 表面ランド
9D 裏面ランド
10,38 シールドケース
11,25,39 高温半田
12,13,26,27,40,41,42 低温半田
22 端面近傍内周半田付け部
32 主基板部
33 副基板部
34 外周半田付け部(非変形側半田付け部)
35,37 角隅半田付け部(変形側半田付け部)
36 外周半田付け部(変形側半田付け部)

Claims (8)

  1. 基板と、該基板の表面側に搭載された電子部品と、前記基板の端面または裏面に設けられ該電子部品を基板の裏面側に設けられるマザーボードに接続する電極と、該電極に設けられた半田と、前記基板に設けられ前記電子部品を覆うシールドケースとからなる電子部品モジュールにおいて、
    前記基板の端面を形成する外周部位には前記シールドケースを半田付けするための外周半田付け部を設け、前記基板を貫通して形成される内周部位には前記シールドケースを半田付けするための内周半田付け部を設け、前記外周半田付け部には前記マザーボードに接続する電極に設けられた半田よりも高温な融点を有する高温半田を設け、前記内周半田付け部には前記マザーボードに接続する電極に設けられた半田と略等しい融点または低温な融点を有する低温半田を設け、前記シールドケースは前記高温半田,低温半田を用いて前記外周半田付け部,内周半田付け部にそれぞれ固定する構成としたことを特徴とする電子部品モジュール。
  2. 前記外周半田付け部は、前記基板の端面に形成した凹溝に金属皮膜を設けることによって構成してなる請求項1に記載の電子部品モジュール。
  3. 基板と、該基板の表面側に搭載された電子部品と、前記基板の端面または裏面に設けられ該電子部品を基板の裏面側に設けられるマザーボードに接続する電極と、該電極に設けられた半田と、前記基板に設けられ前記電子部品を覆うシールドケースとからなる電子部品モジュールにおいて、
    前記基板の端面近傍に位置して前記基板を貫通して形成される内周部位には前記シールドケースを半田付けするための端面近傍内周半田付け部を設け、該端面近傍内周半田付け部の内側に位置して前記基板を貫通して形成される内周部位には前記シールドケースを半田付けするための内周半田付け部を設け、前記端面近傍内周半田付け部には前記マザーボードに接続する電極に設けられた半田よりも高温な融点を有する高温半田を設け、前記内周半田付け部には前記マザーボードに接続する電極に設けられた半田と略等しい融点または低温な融点を有する低温半田を設け、前記シールドケースは前記高温半田,低温半田を用いて前記端面近傍内周半田付け部,内周半田付け部にそれぞれ固定する構成としたことを特徴とする電子部品モジュール。
  4. 前記内周半田付け部は、前記基板を貫通した貫通孔の内壁面に金属皮膜を設けることによって構成してなる請求項1,2または3に記載の電子部品モジュール。
  5. 前記基板の表面には前記貫通孔の開口近傍で前記金属皮膜に接続された表面ランドを設け、前記基板の裏面には前記貫通孔の開口近傍で前記金属皮膜に接続された裏面ランドを設け、前記表面ランドは裏面ランドよりも大きな面積に形成してなる請求項4に記載の電子部品モジュール。
  6. 基板と、該基板の表面側に搭載された電子部品と、前記基板の端面または裏面に設けられ該電子部品を基板の裏面側に設けられるマザーボードに接続する電極と、該電極に設けられた半田と、前記基板に設けられ前記電子部品を覆うシールドケースとからなる電子部品モジュールにおいて、
    前記基板は平板状の主基板部と該主基板部の端部から突出して設けられ該主基板部よりも小さい面積の副基板部とからなり、
    前記基板のうち副基板部を変形が生じる部位とし、前記副基板部には前記シールドケースを半田付けするための変形側半田付け部を設け、前記基板のうち主基板部を変形が生じない部位とし、前記主基板部には前記シールドケースを半田付けするための非変形側半田付け部を設け、前記変形側半田付け部には前記マザーボードに接続する電極に設けられた半田と略等しい融点または低温な融点を有する低温半田を設け、前記非変形側半田付け部には前記マザーボードに接続する電極に設けられた半田よりも高温な融点を有する高温半田を設け、前記シールドケースは前記低温半田,高温半田を用いて前記変形側半田付け部,非変形側半田付け部にそれぞれ固定する構成としたことを特徴とする電子部品モジュール。
  7. 前記非変形側半田付け部は、前記基板の端面に形成した凹溝に金属皮膜を設けることによって構成してなる請求項6に記載の電子部品モジュール。
  8. 前記変形側半田付け部は、前記基板の角隅に設けた凹溝に金属皮膜を設けた角隅半田付け部によって構成してなる請求項6または7に記載の電子部品モジュール。
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