JP4452685B2 - 映像表示装置および装飾表示体 - Google Patents

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Description

本発明は、三次元的な表現が可能であり、視覚効果に優れた映像を表示可能な映像表示装置に関する。
三次元的な映像は二次元的な映像とは異なる、優れた視覚効果を有し、それを表示するための技術が種々開発なされている。例えば、特開2002−162599号公報、特開2001−352565号公報に、三次元的な映像を表示可能な装置が提案されている。
しかし、このような装置は特殊なプロジェクターや特殊な投映技術等を必要とし、簡易に利用できるものではなかった。
そこで、本発明は、視覚効果に優れる三次元的な映像を簡易に表示することができる映像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の映像表示装置は、プロジェクターと、光透過性基材の一方の面に着色された複数のドットが配列され、他方の面に光透過性を有する複数の集光素が配列されてなり、前記光透過性基材のドットが形成された面と交差方向に離れた位置に前記ドットの虚像を形成する装飾表示手段と、前記光透過性基材に前記プロジェクターからの投映光を結像する手段とを備えたことを特徴とするものである。
また本発明の映像表示装置は、光透過性基材の一方の面に、着色された複数のドットが配列され、他方の面に光透過性を有する複数の集光素が配列されてなり、前記光透過性基材のドットが形成された面と交差方向に離れた位置に前記ドットの虚像を形成する装飾表示手段と、前記装飾表示手段に近接して配置される映像表示手段とからなることを特徴とするものである。
前記映像表示手段は、例えば、プロジェクターと、前記プロジェクターからの投映光を結像する結像手段である。
好ましくは、前記装飾表示手段のドットと集光素との配列が、配列の方向性が同じであり、配列ピッチが異なることを特徴とするものである。
好ましくは、前記装飾表示手段は、前記ドットの形状と同一形状の拡大された虚像が、前記ドットより後方に現れるものであることを特徴とするものである。
好ましくは、前記装飾表示手段は、前記ドットの形状と同一形状の拡大された虚像が、前記ドットより前方に現れるものであることを特徴とするものである。
また、本発明の装飾表示体は、光透過性基材の一方の面に、着色された複数のドットが配列され、他方の面に光透過性を有する複数の集光素が配列されてなり、少なくとも一部にプロジェクターからの投映光を結像する結像手段を備えたものである。
[図1]本発明の第1の実施形態による映像表示装置を示す図である。
[図2]本発明の装飾表示体の一実施例を示す断面図である。
[図3]本発明の装飾表示体の他の実施例を示す断面図である。
[図4]本発明の装飾表示体のドット及び集光素の配列パターンの一実施例を示す図である。
[図5]本発明の装飾表示体のドット及び集光素の配列パターンの他の実施例を示す平面図である。
[図6]本発明の装飾表示体の他の実施例を示す断面図である。
[図7]本発明の装飾表示体の他の実施例を示す断面図である。
[図8]本発明の第2の実施形態による映像表示装置の一配置例を示す図である。
[図9]本発明の第2の実施形態による映像表示装置の他の配置例を示す図である。
[図10]本発明の第2の実施形態による映像表示装置のさらに他の配置例を示す図である。
[図11]本発明の装飾表示体の他の実施例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の映像表示装置100の第1の実施形態を示す図で、この映像表示装置100は、プロジェクター20と、プロジェクター20から投影された映像を表示するスクリーンとして機能するとともにスクリーンに映し出された映像に遠近感(奥行き感)を付与するための装飾表示体10からなる。装飾表示体10は、一方の面に複数のドットが配列され、他方の面に複数の集光素が配列され、これらの配列によって装飾表示体10に映し出される映像の面とは異なる位置にドットの虚像が現われ、映像に奥行き感を与える。
プロジェクター20は、装飾表示体10に映像の投映を行うものであり、液晶プロジェクターなどの従来周知のものを使用することができる。投映は、装飾表示体を透過型スクリーンとして使用する場合は、装飾表示体のドットの配列された面側から行い、装飾表示体を反射型スクリーンとして使用する場合は、装飾表示体の集光素の配列された面側から行う。
図1に示す実施形態は、透過型スクリーンとして使用するものであり、プロジェクター20は、視認者50から見たときに装飾表示体10の後ろ側に配置されている。また図示していないが、装飾表示体10が反射型スクリーン機能を有するものである場合には、プロジェクター20は装飾表示体10に対し視認者50と同じ側に配置される。
次に、このような機能を有する装飾表示体10の各要素について詳述する。図2及び図3に、それぞれ透過型及び反射型の装飾表示体の側面を模式的に示す。この装飾表示体10は、図示するように、少なくとも光透過性基材1と光拡散層2とを備え、光透過性基材1の一方の面に、着色された複数のドット3が配列され、他方の面に光透過性を有する複数の集光素4が配列されており、集光素4が配列された面を視認者側に向けるようにして映像表示装置に組み込まれて使用される。
光透過性基材1としては、可視光を透過するものであれば特に制限されることはなく、ガラスやプラスチックからなるフィルム状のもの、板状のものなどを使用することができる。またプラスチックフィルムやガラス板を貼り合わせるなどして光透過性基材としてもよい。光透過性基材の好適な厚みは、後述する集光素やドットの大きさにより適宜決められるものであり一概には言えないが、0.1〜10mm、好ましくは1〜5mm程度のものが好適に使用される。
ドット3及び集光素4はこのような光透過性基材1の両面に形成される。ドット及び集光素の配列パターンの例を図4及び図5に示す。ドット3は、有色インキ等の着色された素材から形成され、その光透過性の有無は問わない。ドットの形状は、図4及び図5では円形のものが示されているが、特に制限されることなく、円形、四角形、星形、三角形、楕円形など任意の形状とすることができる。個々のドットの大きさは特に制限されることはないが、光透過性基材の厚みの1/2以下、好ましくは1/5以下であることが望ましく、具体的には、長径が0.1μm〜1mm、好ましくは1μm〜100μm程度であることが望ましい。また、装飾表示体中において、ドットの大きさは部分的に異なっていてもよい。
ドット3の配列は、方向性を持たせることが好ましく、図4及び図5に示す実施形態では、x方向とこれに直交するy方向へ同じピッチで各ドットをマトリスク状に等配列している。しかし、配列方向はマトリクス状のほか、放射状の配列でもよく、マトリクス状の場合にも、直交する二方向のみならず、一方の配列方向に対する他方の配列方向が90度より小さい角度又は90度より大きい角度をなすようにしてもよい。また配列ピッチは、一つの配列方向について同ピッチとしてもよいし、配列ピッチを変更してもよい。また複数の配列方向に配列した場合、配列方向によってピッチが異なっていてもよい。
集光素4はドットを三次元的に拡大表示して虚像を形成する役割を有するものであり、光透過性を有するインキ等の光透過性を有する素材から形成される。集光素の形状は凸状に盛り上がっていれば特に制限されることなく、円形、四角形、星形、三角形、楕円形などがあげられる。
個々の集光素の大きさは特に制限されることはないが、光透渦性基材の厚みの1/2以下、好ましくは1/5以下であることが望ましく、具体的には、長径が0.1μm〜1mm、好ましくは1μm〜100μm程度であることが望ましい。また、装飾表示体中において、集光素の大きさは部分的に異なっていてもよい。
ドットの形状との関係は特に制限されることはなく、同一であっても異なっていてもよいが、ドットの長径が集光素の長径以下であることが好ましい。
集光素4の配列は、ドットと同様に、方向性を持たせて配列することが好ましく、配列方向はマトリクス状でも、放射状でもよく、マトリクス状の場合、直交する二方向のみならず、一方の配列方向に対する他方の配列方向が90度より小さい角度又は90度より大きい角度をなすようにしてもよい。また配列ピッチは、一つの配列方向について同ピッチとしてもよいし、配列ピッチを変更してもよい。また複数の配列方向に配列した場合、配列方向によってピッチが異なっていてもよい。
ドットの配列との関係は特に制限されることはないが、図4及び図5に示すように、両者の配列の方向性が同じであり、両者の配列ピッチが異なるようにすることが好ましい。ドットと集光素との配列の方向性を同一とし、配列ピッチを異なるようにすることにより、ドットを三次元的に拡大表示するとともに、モアレの発生を防止することができる。
ドットを三次元的に拡大表示するということは、ドットと集光素との関係によって、ドットの形状と同一形状の拡大された虚像(以下、単に「虚像」という場合もある。)が、実際にドットが形成された面よりも前方或いは後方に現れる状態であり、本発明の装飾表示体10では虚像がドット形成面よりも前方、後方或いはその組合せで現れるように構成することが好ましい。
図4に示す実施形態は、ドットの形状と同一形状の拡大された虚像が、ドット形成面より後方に現れるようにしたものであり、具体的には、次の条件を満たすようにしている。
1)個々の集光素の形状・大きさを同一とする。
2)個々の着色されたドットの形状・大きさを同一とする。
3)集光素とドットとは少なくとも一組が上下において完全に重なるように構成する(このように完全に重なっている集光素とドットを、それぞれ「基準集光素4’」、「基準ドット3’」という。以下、同じ。)。
4)基準ドット3’と等距離にあるドット3が、該ドット3と対応する集光素4に対して基準ドットを3’中心として、放射状に内側へ向かって同じ幅でずれていて、かつ、基準ドットを3’より外側に向かうドットほどずれる幅が大きくなるように集光素とドットとを配置する。
また図5に示す実施形態では、ドットの形状と同一形状の拡大された虚像が、ドット形成面より前方に現れるように現れるようにしたものであり、具体的には、次の条件を満たすようにしている。
1)個々の集光素の形状・大きさを同一とする。
2)個々の着色されたドットの形状・大きさを同一とし、
3)集光素とドットとは少なくとも一組が上下において完全に重なるように構成する。
4)基準ドット3’と等距離にあるドット3が、該ドット3と対応する集光素4に対して基準ドット3’を中心として、放射状に外側へ向かって同じ幅でずれていて、かつ、基準ドット3’より外側に向かうドットほどずれる幅が大きくなるように集光素とドットとを配置する。
このようにドットの虚像が現れるようにすることにより、装飾表示体に結像された平面映像は、虚像より前方或いは後方に視認されることとなり、奥行き感があり視覚効果に優れた映像を視認することができる。
さらに装飾表示体中において、ドットの形状と同一形状の拡大された虚像が、ドット形成面より前方に現れる部分と、ドット形成面より後方に現れる部分とを混在させてもよい。例えば、装飾表示体の外周部分に図4のパターンを形成し、内側部分に図5のパターンを形成する。このように一つの装飾表示体において虚像が現れる位置を異ならせることにより、前方に視認される虚像、平面映像、後方に視認される虚像の三者は奥行き方向に異なった位置に視認されることとなり、さらに視覚効果に優れたものとなる。
光透過性基材1の一方の面にドット、他方の面に集光素を形成するには、例えば一方の面に着色されたインキを用いて複数のドットを印刷するとともに、他方の面に凸状の集光素を形成する、或いは図6に示すように、光透過性基材を2枚用意し、一方の光透過性基材にドットを印刷し、他方に凸状の集光素を形成し、両者を粘着剤6等により貼り合わせるなどの方法を採用することができる。集光素を凸状に形成する手法としては、例えば、光透過性基板を構成する板或いはフィルムを成型する際に一方の面に成型または賦型フィルムを用いて形成する、或いは光透過性基板を構成する板或いはフィルムに無着色又は着色の光透過性を有するインキを用いて印刷により形成するなどの手法を採用することができる。印刷手段としては、周知のスクリーン印刷や転写印刷などがあげられる。スクリーン印刷により形成する場合、10≦線数≦70の紗体を用いて印刷を行うことにより凸状の集光素を形成することができる。
図4のようにドットと集光素を配置するには、例えば、スクリーン印刷により、紗体を構成する紗線によってできる升目のピッチと同一ピッチとなるように集光素を形成し、同様にスクリーン印刷により、集光素を形成した紗体の線数を超えて近い線数からなる紗体を用いて、該紗体を構成する紗線によってできる升目のピッチと同一ピッチになるようにドットを形成する。その際、少なくとも一組の集光素とドットが上下において完全に重なるようにする。
また図5のようにドットと集光素を配置するには、スクリーン印刷により紗体を構成する紗線によってできる升目のピッチと同一ピッチとなるように集光素を形成し、同様にスクリーン印刷により、集光素を形成した紗体の線数より線数が少なく且つ近い線数の紗体を用いて、該紗体を構成する紗線によってできる升目のピッチと同一ピッチになるようにドットを形成する。その際、少なくとも一組の集光素とドットが上下において完全に重なるようにする。
次に光拡散層2について説明する。光拡散層2は、装飾表示体1の少なくとも一部に所定のヘーズを付与しプロジェクターからの投映光を結像させる結像手段を構成するものであり、例えば、光透過性バインダー中に無機微粒子や有機微粒子を分散させた層からなる。無機粒子としては、シリカ、アルミナ、タルク、ジルコニア、酸化亜鉛、二酸化チタンなどからなる粒子が、有機粒子としては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリウレタン、ベンゾグアナミン、シリコーン樹脂などからなる粒子があげられる。
ここで、ヘーズとは、JIS−K7136:2000におけるヘーズの値のことであり、ヘーズ(%)=[(τ/τ)−τ(τ/τ)]×100の式から求められる値である(τ:入射光の光束、τ:試験片を透過した全光束、τ:装置で拡散した光束、τ:装置および試験片で拡散した光束)。ヘーズは、プロジェクターからの投映光を結像させるために、40%以上、好ましくは60%以上、より好ましくは80%以上であり、無機粒子や有機微粒子の添加量、光拡散層の厚みなどにより適宜調整することができる。
なお図2に示す実施形態では、結像手段として光透過性基材1のドット側に光拡散層2を形成した場合を示したが、装飾表示体をプロジェクターからの投映光を結像可能にするには、装飾表示体中に、ヘーズが上述した範囲である部分を設ければよく、前述のような光拡散層を形成したプラスチックフィルムを貼り合わせたり、光透過性基材として、基材中に無機微粒子や有機微粒子を分散させたものを使用することも可能である。
また装飾表示体を透過型スクリーンとして使用する場合には、装飾表示体に結像された映像を視認可能な程度に光透過性を有する必要があり、具体的には、装飾表示体全体の全光線透過率(JIS−K7361−1:1997)が35%以上、好ましくは50%以上、さらに好ましくは80%以上であることが望ましい。
一方、装飾表示体を反射型スクリーンとして使用する場合には、図3に示すように、装飾表示体のドット上に光反射層5を備えることが好ましい。光反射層としては、アルミニウムや銀などの金属を板状、フィルム状の形態としたもの、プラスチックフィルム上に蒸着やスパッタリング等により金属を膜状に形成したもの、白色顔料を含有する樹脂層など従来公知のものがあげられる。
このように構成される装飾表示体10は、プロジェクターからの投映光を装飾表示体(光拡散層)に結像させるスクリーンとして使用することができ、その際、視認者にはスクリーンに映し出された平面映像と虚像が重なり合って見え、奥行き感があり、視覚効果に優れた映像を視認することができる。
なお本発明の装飾表示体10は、上述した構成要素のほかに、それらの機能を阻害しない範囲で種々の装飾効果を上げるための要素を付加することが可能である。例えば、図7に示すように、文字、図形等からなる画像層7を有するものであってもよい。画像層を設ける箇所は特に制限されることなく、光透過性基材のドットの配列された面側でも集光素の配列された面側でもよいが、ドットや集光素より上層に設けることが好ましい。例えば、装飾表示体のドットの配列された面側に光拡散層を設け、集光素の配列された面側に画像層を設け、光透過性基材の厚みを十分厚くするなどして装飾表示体の結像部分と画像層との間隔を十分(一概には言えないが5mm以上)離すことにより、画像層の文字等が、虚像、および平面的に映し出された映像と重なり合い、映像表示装置全体で視認される映像は、奥行き感があり視覚効果に優れたものとなる。
このような画像層は、スクリーン印刷などによる印刷や、所望の形にカッティングしたカッティングシートを貼り合わせることなどにより形成することができる。
また、装飾表示体は、少なくとも一方の表面に反射防止層を有していてもよい。これにより、プロジェクターから投射された映像の光量の低下を防止して、視認者により明るい映像として視認させることができるようになる。
さらに装飾表示体は、少なくとも一方の表面にハードコート層を有してもよい。これにより、表面の傷つきによる表示品質の低下を防止することができるようになる。
次に本発明の映像表示装置の第2の実施形態を説明する。図8〜図10は、第2の実施形態の、それぞれ異なる配置例を示す図である。
この映像表示装置200は、2次元の映像を表示する映像表示体40と、映像表示体が形成する映像とは異なる位置に虚像を形成し、映像に遠近感を付与するための装飾表示体60からなる。映像表示体40は、映像を表示可能なものであれば特に制限されることはなく、図8及び図9に示すようにスクリーン30およびプロジェクター20からなるものでもよいし、液晶ディスプレイ等のモニターであってもよい。スクリーン、プロジェクター、モニター等は従来周知のものを使用することができる。
映像表示体を配置する位置は、装飾表示体の何れの側であっても良いが(図8、図9)、好ましくは図8のようにドットの配列された面側に配置するのが望ましい。また、映像表示体(スクリーン30)と装飾表示体60との間隔は特に制限されることはないが、映像の視認性、平面映像と虚像との距離のバランス、および上述した3つの異なる情報を異なった位置で視認する点のバランスを考慮すると、両者の間隔は、好ましくは5mm以上、より好ましくは5〜500mm、さらに好ましくは10〜200mmとすることが望ましい。
装飾表示体60は、光透過性基材の一方の面に着色された複数のドットが配列され、他方の面に光透過性を有する複数の集光素が配列されたものであり、集光素が配列された側が視認者50となるように配置される。装飾表示体60を構成する各要素、光透過性基材、ドット及び集光素は第1の実施形態の装飾表示体10と同じである。即ち、光透過性基材を挟んで、所定パターンのドットと集光素がそれぞれ形成され、それによってドットの拡大された虚像がドット形成面とは異なる位置に現れ、映像表示体40に表示された映像に奥行き感を与えるように構成されている。但し、本実施形態の装飾表示体60は、それ自体は結像機能(スクリーンとしての機能)を有している必要はないので、そのための要素、例えば光拡散層は備える必要がない。また図9に示すような、映像表示体40の後ろに配置される場合を除き、全体の全光線透過率(JIS−K7361−1:1997)が35%以上、好ましくは50%以上、さらに好ましくは80%以上であることが望ましい。このような光透過性を備えている限り、結像機能を備えていても差し支えない。
本実施形態の映像表示装置では、装飾表示体60と映像表示体40とを近接して配置するとともに映像表示体40に映像を表示させることにより、映像表示体40に平面的に映し出された映像に対し、奥行き方向の異なる位置に装飾表示体60によるドットの虚像が重なって見え、三次元的な優れた視覚効果を上げることができる。
本実施形態の装飾表示体60においても、上述した構成要素の機能を阻害しない範囲で種々の装飾効果を上げるための要素を付加することが可能である。例えば、図11に示すように、文字、図形等からなる画像層7を有するものであってもよい。画像層7を設けることにより、装飾表示体60によって形成される虚像と、平面的に映し出された映像と、画像層の文字等という3つの異なる情報が、それぞれ奥行き方向に異なった位置に視認され、視覚効果に極めて優れたものとなる。
また少なくとも一方の表面に反射防止層を有していてもよく、これにより、プロジェクターから投射された映像の光量の低下を防止して、視認者により明るい映像として視認させることができるようになる。
また、装飾表示体は、少なくとも一方の表面にハードコート層を有してもよく、これにより、表面の傷つきによる表示品質の低下を防止することができるようになる。
以上、説明したように本発明の映像表示装置によれば、映像が結像或いは表示される面とは奥行き方向に異なる位置にドットの虚像が現れるようにしたことにより、三次元的な視覚効果が得られ、優れた臨場感が得られる。本発明の映像表示装置は種々の映像に適用することが可能であるが、プロジェクターから投映する映像や映像表示体に表示する映像は、三次元的に拡大表示された虚像がはっきりと視認されるような映像を選択することが好ましい。具体的には、背景部分の割合が多い映像が好ましい。映像中の背景部分は、好ましくは40%以上、より好ましくは60%以上であることが望ましい。また、虚像の色彩(ドットの色彩)と映像の背景の色彩の明度差を大きくし、コントラストを良好にすることが好ましい。また、映像は静止画より動画である方が好ましい。このようにすることにより、より奥行き感が強調され視覚効果に優れた映像を視認できる映像表示装置とすることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。尚、「部」「%」は特記しない限り、重量基準である。
厚み1mmの透明プラスチック板の一方の面に、線数が15線の紗体を用いて、スクリーン印刷により、紗体を構成する紗線によってできる升目のピッチと同一ピッチとなるように、十条化成社の4100番シリーズの透明インキで40%(単位面積当たりに占める集光素の割合)の円形の集光素を印刷した。
次いで、厚み0.1mmの透明プラスチックフィルム上に、線数18線の紗体を形成する紗線によってできる升目のピッチと同一ピッチで円形のドットを形成した。ドットの具体的製造工程は以下の通りである。
まず、パーソナルコンピュータ(Power Mac 9600/300:Apple社)にて、編集処理アプリケーション(Adobe Photoshop 5.02J:Adobe systems社)を用いて、線数18線の紗体における画像データを得、続いて、画像データを出力処理アプリケーション(Quark XPress 3.3J:Adobe systems社) を用いてパーソナルコンピュータ(Power Mac9600/350:Apple社)に転送処理し、転送された画像データをイメージデータに変換する演算処理アプリケーション(AD-310PM Ver2.0:大日本スクリーン製造社)を用いて演算処理した後、イメージセッター(FT-R3050:大日本スクリーン製造社)に転送して感光フィルムに焼き付け、自動現像機(KODAMATIC 710 Processor:日本コダック社)で現像し、ドットが形成された透明フィルムを得た。
次いで、集光素の印刷された透明プラスチック板とドットが形成された透明プラスチックフィルムとを、集光素印刷面とドット形成面が外側になるように貼り合わせ、ドットより後方に虚像が視認される装飾表示体を得た。
次いで、装飾表示体のドット形成面側に、透過型スクリーン(ディラッドスクリーンGS:きもと社、ヘーズ:92%)および液晶プロジェクター(XV−P3:シャープ社)からなる映像表示体を、装飾表示体と透過型スクリーンの間隔が150mmとなるようにして配置し、映像表示装置を得た(図8)。
[実施例2]
実施例1で得た装飾表示体のドット上に、所望の図形にカッティングしたカッティングシートを貼り合わせて画像層を形成した以外は実施例1と同様にして、ドットより後方に虚像が視認される装飾表示体を得た。次いで、実施例1と同様にして映像表示装置を得た(図8)。
実施例1で得た装飾表示体のドット上に、透過型スクリーン(ディラッドスクリーンGS:きもと社、ヘーズ:92%)を貼り合わせた以外は実施例1と同様にして、ドットより後方に虚像が視認される装飾表示体を得た。
次いで、装飾表示体のドット側から投映を行うようにして液晶プロジェクター(XV−P3:シャープ社)を配置し、映像表示装置を得た(図1)。
実施例3の装飾表示体で、集光素を印刷する紗体を20線のものとし、ドットを形成する紗体を17線のものとした以外は、実施例3と同様にして装飾表示体を作製し、ドットより前方に虚像が視認される装飾表示体を得た。
次いで、装飾表示体のドット側から投映を行うようにして液晶プロジェクター(XV−P3:シャープ社)を配置し、映像表示装置を得た(図1)。
実施例1〜4で得られた映像表示装置に映像を表示させたところ、三次元的に拡大表示された虚像と、映像表示体に表示された映像若しくは装飾表示体に結像された映像とが重なり合うことにより、奥行き感があり視覚効果に優れた映像を視認できた。また、実施例2のものは、視認者から見て最も前方に画像層の図形が、次いで映像表示体に表示された映像が、次いで最も後方に三次元的に拡大表示された虚像が視認され、視覚効果に極めて優れるものであった。
また、実施例3、4の装飾表示体は結像可能なものであることから、プロジェクターから投映することにより、三次元的に拡大表示された虚像と、平面的に映し出された映像が重なり合い、視覚効果に優れた映像を視認できるものであった。

Claims (7)

  1. プロジェクターと、光透過性基材の一方の面に着色された複数のドットが配列され、他方の面に光透過性を有する複数の集光素が配列されてなり、前記光透過性基材のドットが形成された面と交差方向に離れた位置に前記ドットの虚像を形成する装飾表示手段と、前記光透過性基材に前記プロジェクターからの投映光を結像する手段とを備えたことを特徴とする映像表示装置。
  2. 光透過性基材の一方の面に、着色された複数のドットが配列され、他方の面に光透過性を有する複数の集光素が配列されてなり、前記光透過性基材のドットが形成された面と交差方向に離れた位置に前記ドットの虚像を形成する装飾表示手段と、前記装飾表示手段に近接して配置される映像表示手段とからなることを特徴とする映像表示装置。
  3. 前記映像表示手段は、プロジェクターと、前記プロジェクターからの投映光を結像する結像手段であることを特徴とする請求項2記載の映像表示装置。
  4. 前記装飾表示手段のドットと集光素との配列が、配列の方向性が同じであり、配列ピッチが異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の映像表示装置。
  5. 前記装飾表示手段は、前記ドットの形状と同一形状の拡大された虚像が、前記ドットより後方に現れるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の映像表示装置。
  6. 前記装飾表示手段は、前記ドットの形状と同一形状の拡大された虚像が、前記ドットより前方に現れるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の映像表示装置。
  7. 光透過性基材の一方の面に着色された複数のドットが配列され、他方の面に光透過性を有する複数の集光素が配列されてなり、前記ドットが形成された面と交差方向に離れた位置に前記ドットの虚像を形成する装飾表示体であって、少なくとも一部にプロジェクターからの投映光を結像する結像手段を備えたことを特徴とする装飾表示体。
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