JP6812757B2 - 映像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、映像を表示する映像表示装置に関するものである。
従来、映像源から投射された映像光を反射又は透過して表示するスクリーンや映像表示装置として、様々なものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。なかでも、映像光を投射しない不使用時等に、スクリーンの向こう側の景色が透けて見える透明性を有するスクリーンやこれを用いた映像表示装置は、意匠性の高さ等の観点から需要が高まっている。
特開平9−114003号公報
しかし、このような透明性を有するスクリーンは、光を拡散する作用を有する拡散粒子等を含有する光拡散層を備えていると、スクリーンの向こう側の景色が白っぽくぼやけて観察される場合があり、意匠性の低下を招くため、透明性の向上が課題となっていた。また、各種スクリーンにおいて、薄型化や、コントラストの高い良好な映像を表示することは、常々求められることである。
また、透明性を有するスクリーンを用いた映像表示装置についても、様々なものが開発されている。例えば、筐体の表面側と裏面側といった対向する2つの画面で映像を表示でき、かつ、映像の非表示時等には画面が透明となって筐体の向こう側の景色が視認できるという機能を有する映像表示装置等も求められている。
上述の特許文献1には、透過型、反射型の両方に使用することができるスクリーンが提案されている。しかし、この特許文献1には、スクリーンの透明性の向上等に関する対策に関してはなんら開示されていない。また、特許文献1には、上述のような映像表示装置に関する対策も開示されていない。
本発明の課題は、透明性の高いスクリーンを対向する2つの面に備える映像表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、透明性を有し、かつ、投射された映像光の一部を反射して表示する第1のスクリーン(10)と、前記第1のスクリーンに映像光を投射する第1の映像源(LS1)と、透明性を有し、かつ、投射された映像光の一部を反射して表示する第2のスクリーン(20)と、前記第2のスクリーンに映像光を投射する第2の映像源(LS2)と、を備える映像表示装置であって、前記第1のスクリーンと前記第2のスクリーンとは、映像を表示する表示面を対面させて、所定の距離を空けて配置され、前記第1の映像源及び前記第2の映像源は、前記第1のスクリーン及び前記第2のスクリーンよりも該映像表示装置の内側に配置され、前記第1のスクリーンは、光透過性を有し、映像光が入射する第1の面(121a)とこれに対向する第2の面(121b)とを有する第1単位光学形状(121)が、厚み方向において前記第1の映像源が配置される映像源側とは反対側の背面側の面に複数配列された第1光学形状層(12)と、少なくとも前記第1単位光学形状の前記第1の面の一部に形成され、前記第1単位光学形状側の面が不規則な凹凸形状を有する粗面であり、入射した光の一部を反射し、入射したその他の光の少なくとも一部を透過する第1反射層(13)と、を備え、前記第2のスクリーンは、光透過性を有し、映像光が入射する第1の面(221a)とこれに対向する第2の面(221b)とを有する第2単位光学形状(221)が、厚み方向において前記第2の映像源が配置される映像源側とは反対側の背面側の面に複数配列された第2光学形状層(22)と、少なくとも前記第2単位光学形状の前記第1の面の一部に形成され、前記第2単位光学形状側の面が不規則な凹凸形状を有する粗面であり、入射した光の一部を反射し、入射したその他の光の少なくとも一部を透過する第2反射層(23)と、を備え、前記第1の映像源は、前記第1のスクリーンのスクリーン面の法線方向から見て、表示領域外に位置し、前記第2の映像源は、前記第2のスクリーンのスクリーン面の法線方向から見て、表示領域外に位置し、前記第1のスクリーンが表示面に表示する映像は、前記第2のスクリーンを通して視認可能であり、前記第2のスクリーンが表示面に表示する映像は、前記第1のスクリーンを通して視認可能であること、を特徴とする映像表示装置(1)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の映像表示装置において、前記第1のスクリーン(10)の前記第1光学形状層(12)は、前記第1単位光学形状(121)が複数配列されたフレネルレンズ形状を有し、前記第2のスクリーン(20)の前記第2光学形状層(22)は、前記第2単位光学形状(221)が複数配列されたフレネルレンズ形状を有すること、を特徴とする映像表示装置(1)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の映像表示装置において、前記第1のスクリーン(10)は、光透過性を有し、前記第1光学形状層(12)及び前記第1反射層(13)よりも前記第1のスクリーンの背面側に、前記第1単位光学形状(121)による凹凸の谷部を充填するように積層された第1樹脂層を備え、前記第2のスクリーンは、光透過性を有し、前記第2光学形状層(22)及び前記第2反射層(23)よりも前記第2のスクリーンの背面側に、前記第2単位光学形状(221)による凹凸の谷部を充填するように積層された第2樹脂層を備えること、を特徴とする映像表示装置(1)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の映像表示装置において、前記第1のスクリーン(10)及び前記第2のスクリーン(20)は、光を拡散する作用を有する拡散粒子を含有する光拡散層を備えていないこと、を特徴とする映像表示装置(1)である。
本発明によれば、透明性の高いスクリーンを対向する2つの面に備える映像表示装置を提供することができる。
実施形態の映像表示装置1を示す図である。 実施形態の第1スクリーン10の層構成を説明する図である。 実施形態の第1スクリーン10の光学形状層12を説明する図である。 実施形態の第2スクリーン20の層構成を説明する図である。 実施形態の第2スクリーン20の光学形状層22を説明する図である。 実施形態の映像表示装置1での映像光及び外光の様子を示す図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書中において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
本明細書中において、記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
本明細書中において、板、シート等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
本明細書中において、スクリーン面とは、スクリーン全体として見たときにおける、スクリーンの平面方向となる面を示すものであり、スクリーンの画面(表示面)に平行であるとする。
(実施形態)
図1は、本実施形態の映像表示装置1を示す図である。図1では、映像表示装置1を側面から見た様子を模式的に示している。
映像表示装置1は、第1スクリーン10、第2スクリーン20、第1映像源LS1、第2映像源LS2、筐体30等を有している。この映像表示装置1は、筐体30の対向する2つの面に設けられた第1スクリーン10及び第2スクリーン20にそれぞれ映像を表示する。
本実施形態の映像表示装置1は、屋内等に配置される宣伝用等の映像表示装置である例を挙げて説明する。
ここで、理解を容易にするために、図1を含め以下に示す各図において、適宜、XYZ直交座標系を設けて示している。この座標系では、映像表示装置1の厚み方向(奥行き方向)をZ方向とし、第1スクリーン10及び第2スクリーン20の画面左右方向をX方向、画面上下方向をY方向とする。第1スクリーン10及び第2スクリーン20の画面(スクリーン面)は、XY面に平行であり、第1スクリーン10及び第2スクリーン20の厚み方向は、映像表示装置1の厚み方向(Z方向)に平行であり、第1スクリーン10及び第2スクリーン20の画面に直交する。
また、第1スクリーン10の映像源側(第2スクリーン20の背面側)の正面方向に位置する観察者O1から見て、画面左右方向の右側に向かう方向を+X方向、画面上下方向の上側に向かう方向を+Y方向とする。また、映像表示装置1の厚み方向において、第1スクリーン10側から第2スクリーン20側へ向かう方向を+Z方向とする。
さらに、以下の説明中において、画面上下方向、画面左右方向、厚み方向とは、特に断りが無い場合、第1スクリーン10の使用状態における画面上下方向(鉛直方向)、画面左右方向(水平方向)、厚み方向(奥行き方向)であり、それぞれ、Y方向、X方向、Z方向に平行であるとする。
筐体30は、映像表示装置1の外形をなし、第1スクリーン10及び第2スクリーン20を支持し、その内部の所定の位置に第1映像源LS1及び第2映像源LS2を配置可能である。本実施形態の筐体30は、内側が中空となっている角筒状であり、XZ平面に平行な断面が四角形状である。また、筐体30は、Z方向に対向する2つの開口部を有し、その開口部に第1スクリーン10及び第2スクリーン20が配置されている。筐体30の鉛直方向上側は閉塞されており、外光等は入らない形態となっている。
筐体30は、その内側が黒色等の光吸収性を有する、もしくは、反射率が小さいことが、不要な迷光を抑制する観点から好ましい。
第1映像源LS1は、映像光L1を第1スクリーン10へ投射する映像投射装置(プロジェクタ)である。また、第2映像源LS2は、映像光L2を第2スクリーン20へ投射する映像投射装置(プロジェクタ)である。本実施形態の第1映像源LS1及び第2映像源LS2は、短焦点型のプロジェクタである。
第1映像源LS1は、映像表示装置1の使用状態において、第1スクリーン10の画面(表示領域)をZ方向(スクリーン面の法線方向)から見た場合に、第1スクリーン10の画面左右方向(X方向)の中央であって、第1スクリーン10の画面よりも下方側(−Y側)に位置している。
また、第2映像源LS2は、映像表示装置1の使用状態において、第2スクリーン20の画面(表示領域)をZ方向(スクリーン面の法線方向)から見た場合に、第2スクリーン20の画面左右方向(X方向)の中央であって、第2スクリーン20の画面よりも下方側(−Y側)に位置している。
本実施形態では、第1スクリーン10及び第1映像源LS1と、第2スクリーン20及び第2映像源LS2とは、この映像表示装置1の厚み方向(Z方向)の中心を通りXY平面に平行な面に対して対称な位置にある。したがって、映像表示装置1をZ方向から見たときに、第1映像源LS1及び第2映像源LS2の位置が一致している。
従来の汎用プロジェクタに比べて、第1映像源LS1及び第2映像源LS2は、第1スクリーン10及び第2スクリーン20の表面からの奥行き方向(Z方向)における距離が大幅に近い位置から、斜めに映像光L1,L2をそれぞれ投影できる。
したがって、従来の汎用プロジェクタに比べて、第1映像源LS1及び第2映像源LS2は、各スクリーンまでの投射距離が短く、投射された映像光L1,L2が各スクリーンに入射する入射角度が大きく、各スクリーンに入射する入射角度の変化量(最小値から最大値までの変化量)も大きい。
第1スクリーン10は、第1映像源LS1が投射した映像光L1の一部を反射して表示し、かつ、映像光L1を投射しない不使用時等において、第1スクリーン10の向こう側の景色を観察できる透明性を有する反射スクリーンである。
第1映像源LS1から投影された映像光L1の一部は、第1スクリーン10で反射され、第2スクリーン20を透過し、第2スクリーン20の背面側(+Z側)の正面方向(第1スクリーン10の映像源側(+Z側)の正面方向)に位置する観察者O1に届く。観察者O1は、第1スクリーン10に表示される映像を、第2スクリーン20を通して視認する。
第2スクリーン20は、第2映像源LS2が投射した映像光L2の一部を反射して表示し、かつ、映像光を投射しない不使用時等において、第2スクリーン20の向こう側の景色を観察できる透明性を有する反射スクリーンである。
第2映像源LS2から投影された映像光L2の一部は、第2スクリーン20で反射され、第1スクリーン10を透過し、第1スクリーン10の背面側(−Z側)の正面方向(第2スクリーン20の映像源側(−Z側)の正面方向)に位置する観察者O2に届く。観察者O2は、第2スクリーン20に表示される映像を、第1スクリーン10を通して視認する。
第1スクリーン10及び第2スクリーン20の画面(表示領域)は、使用状態において、映像表示装置の+Z側の観察者O1及び−Z側の観察者O2から見て、いずれも矩形形状で同じ大きさであり、長辺方向が画面左右方向(X方向)となっている。また、両画面の幾何学的中心となる点は、それぞれ点A1,A2である。この点A1と点A2とは、映像表示装置1のZ方向の中心を通りXY平面に平行な面に対して対称な位置にある。
第1スクリーン10及び第2スクリーン20は、その画面サイズが対角40〜100インチ程度であり、画面の横縦比が16:9である。なお、これに限らず、例えば、40インチ以下の大きさとしてもよく、使用目的や使用環境等に応じて、その大きさや形状は適宜選択できるものとする。
一般的に、スクリーンは、樹脂製の薄い層の積層体等であり、それ単独では平面性を維持するだけの十分な剛性を有していない場合が多い。したがって、例えば、第1スクリーン10及び第2スクリーン20の−Z側又は+Z側に不図示の接合層を介して不図示の支持板がそれぞれ一体に接合(あるいは部分固定)され、この支持板によって第1スクリーン10及び第2スクリーン20が画面の平面性を維持する形態としてもよい。
上述のような支持板としては、光透過性を有し、第1スクリーン10及び第2スクリーン20よりも剛性が高い平板状の部材が好ましい。支持板は、アクリル樹脂やPC樹脂等の樹脂製、ガラス製等の平板状の部材を用いることができる。接合層は、光透過性の高い接着剤又は粘着剤を用いて形成されることが好ましい。
また、支持板及び接合層は、これらが接合される第1スクリーン10及び第2スクリーン20の表面の層との屈折率差がない、又は、可能な限り屈折率差が小さいことが好ましい。
なお、上述の例に限らず、例えば、第1スクリーン10及び第2スクリーン20は、不図示の枠部材等によってその四辺等が支持され、画面の平面性を維持する形態としてもよい。
以下、まず、第1スクリーン10の各層について説明する。
図2は、本実施形態の第1スクリーン10の層構成を説明する図である。図2では、第1スクリーン10の画面中央(画面の幾何学的中心)となる点A1(図1参照)を通り、画面上下方向(Y方向)に平行であって、スクリーン面に垂直(厚み方向であるZ方向に平行)な断面の一部を拡大して示している。
本実施形態の第1スクリーン10は、厚み方向において+Z側(映像源側、観察者O1側)から順に、基材層11、光学形状層12、反射層13、樹脂層14、保護層15を備え、これらが一体に積層されている。
基材層11は、光透過性を有する層であり、−Z側に光学形状層12が一体に形成されている。基材層11は、光学形状層12を形成する基材(ベース)となる層である。また、基材層11は、第1スクリーン10の+Z側を保護する機能を有している。
基材層11は、例えば、高い光透過性を有するPET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、アクリルスチレン樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂、TAC(トリアセチルセルロース)樹脂等のシート状の部材を用いることができる。
また、基材層11は、第1スクリーン10の画面サイズ等に応じてその厚さを変更可能である。
図3は、本実施形態の第1スクリーン10の光学形状層12を説明する図である。図3では、光学形状層12を−Z側から見た図を示している。
光学形状層12は、基材層11の−Z側に形成された光透過性を有する層である。光学形状層12の−Z側の面には、単位光学形状(単位レンズ)121が複数配列されて設けられている。
単位光学形状121は、真円の一部形状(円弧状)であり、図3に示すように、第1スクリーン10の画面(表示領域)外に位置する点C1を中心として、同心円状に複数配列されている。即ち、光学形状層12は、点C1を中心(フレネルセンター)とする、いわゆるオフセット構造のサーキュラーフレネルレンズ形状を有している。
この点C1は、図3に示すように、第1スクリーン10の画面左右方向(X方向)の中央であって画面外下方(−Y側)に位置しており、第1スクリーン10を正面方向から見た場合、点C1と点A1とは、Y方向に平行な同一直線上に位置している。
単位光学形状121は、図2に示すように、その配列方向に平行な断面における断面形状が、略三角形形状である。
この単位光学形状121は、−Z側に凸であり、映像光が入射する入射面である第1斜面(レンズ面)121aと、これに対向する対向面である第2斜面(非レンズ面)121bとを有している。1つの単位光学形状121において、第2斜面121bは、頂点t1を挟んで第1斜面121aの下側に位置している。
第1斜面121aがスクリーン面に平行な面となす角度は、θ1である。第2斜面121bがスクリーン面に平行な面となす角度は、θ2である。角度θ1,θ2は、θ2>θ1という関係を満たしている。
この単位光学形状121の第1斜面121a及び第2斜面121bは、その表面に微細かつ不規則な凹凸形状を有している。
単位光学形状121の配列ピッチは、P1であり、単位光学形状121の高さ(厚み方向における頂点t1から単位光学形状121間の谷底となる点v1までの寸法)は、h1である。
理解を容易にするために、図2では、単位光学形状121の配列ピッチP1、角度θ1,θ2は、単位光学形状121の配列方向において一定である例を示している。しかし、本実施形態の単位光学形状121は、実際には、配列ピッチP1が一定であるが、角度θ1が単位光学形状121の配列方向においてフレネルセンターとなる点C1から離れるにつれて次第に大きくなっている。
角度θ1,θ2、配列ピッチP1等は、第1映像源LS1からの映像光L1の投射角度(第1スクリーン10への映像光L1の入射角度)や、第1映像源LS1の画素(ピクセル)の大きさ、第1スクリーン10の画面サイズ、各層の屈折率等に応じて、適宜設定してよい。例えば、単位光学形状121の配列方向に沿って、配列ピッチP1等が変化する形態としてもよい。
光学形状層12は、光透過性の高いウレタンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリチオール系、ブタジエンアクリレート系等の紫外線硬化型樹脂により形成されている。
なお、本実施形態では、光学形状層12を構成する樹脂として、紫外線硬化型樹脂を例に挙げて説明するが、これに限らず、例えば、電子線硬化型樹脂等の他の電離放射線硬化型樹脂により形成してもよい。
反射層13は、単位光学形状121の−Z側、即ち、第1斜面121a及び第2斜面121bの−Z側に形成された層であり、入射した光の一部を反射し、入射したその他の光の少なくとも一部を透過する半透過型の反射層、いわゆるハーフミラーである。
反射層13は、その両面が微細かつ不規則な凹凸形状を有する粗面である。反射層13は、前述の光学形状層12の反射層13側の表面に形成された凹凸形状を維持した状態で成膜されている。
この微細な凹凸形状は、凸形状と凹形状とが2次元方向に不規則に配列されて形成されており、凸形状及び凹形状は、その大きさや形状、高さ等は不規則である。
反射層13は、入射した光の一部を微細かつ不規則な凹凸形状により拡散して反射し、入射したその他の光の少なくとも一部を拡散せずに透過する。
反射層13の反射率及び透過率は、所望する光学性能に合わせて適宜に設定できるが、映像光を良好に反射させるとともに、映像光以外の不要な外光(例えば、太陽光等の外界からの光)を良好に透過させる観点から、透過率が約60〜80%、反射率が約5〜40%の範囲であることが望ましい。
反射層13は、光反射性の高い金属、例えば、アルミニウム、銀、ニッケル等により形成された薄膜であり、その厚さは、数10Å程度である。本実施形態の反射層13は、アルミニウムを蒸着することにより形成されている。
なお、反射層13は、これに限らず、例えば、光反射性の高い金属をスパッタリングしたりする等により形成してもよい。また、反射層13は、誘電体多層膜を蒸着することにより形成してもよい。
樹脂層14は、反射層13よりも−Z側(背面側)に設けられた光透過性を有する樹脂製の層である。
樹脂層14は、単位光学形状121間の谷部を埋めるように形成されており、この樹脂層14により、光学形状層12及び反射層13の−Z側の面が平坦となっている。
樹脂層14は、+Z側(映像源側)の面に、光学形状層12の単位光学形状121の逆型となる単位光学形状が複数配列されて形成されている。
このような樹脂層14を設けることにより、反射層13を保護でき、第1スクリーン10の−Z側の面に保護層15等を積層しやすくなる。また、第1スクリーン10に支持板等を接合する場合には、支持板の接合も容易となる。
樹脂層14の屈折率は、光学形状層12の屈折率と等しい、又は、略等しい(等しいとみなせる程度に屈折率差が小さい)ことが望ましい。また、樹脂層14は、前述の光学形状層12と同じ紫外線硬化型樹脂を用いて形成することが好ましいが、異なる材料により形成してもよい。
本実施形態の樹脂層14は、前述の光学形状層12と同じ材料により形成され、その屈折率が光学形状層12の屈折率に等しい。
保護層15は、樹脂層14の−Z側に形成された光透過性を有する層である。保護層15は、第1スクリーン10の−Z側を保護する機能を有している。
保護層15は、光透過性の高い樹脂製のシート状の部材を用いて形成することができる。保護層15は、例えば、前述の基材層11と同様の材料を用いて形成されたシート状の部材を用いてもよい。
上述のように、本実施形態の第1スクリーン10は、光を拡散する作用を有する粒子等の拡散材を含有した光拡散層を備えておらず、映像光は、反射層13の表面の微細かつ不規則な凹凸形状により、拡散反射される。
次に、第2スクリーン20の各層について説明する。
図4は、本実施形態の第2スクリーン20の層構成を説明する図である。図4では、第2スクリーン20の画面中央(画面の幾何学的中心)となる点A2(図1参照)を通り、画面上下方向(Y方向)に平行であって、スクリーン面に垂直(厚み方向であるZ方向に平行)な断面の一部を拡大して示している。
本実施形態の第2スクリーン20は、厚み方向において−Z側(映像源側、観察者O2側)から順に、基材層21、光学形状層22、反射層23、樹脂層24、保護層25を備え、これらが一体に積層されている。
図2及び図4に示すように、第2スクリーン20は、第1スクリーン10をY方向に平行な直線を軸としてZ方向に反転させた形状に等しく、第1スクリーン10及び第2スクリーン20は、Z方向において対称な形状である。したがって、第2スクリーン20は、第1スクリーン10と同形状のスクリーンをZ方向において反転させて用いてもよい。
基材層21は、第1スクリーン10の基材層11に相当する層である。基材層21には、前述の基材層11と同様の部材を用いることができる。
図5は、本実施形態の第2スクリーン20の光学形状層22を説明する図である。図5では、光学形状層22を+Z側から見た図を示している。
光学形状層22は、第1スクリーン10の光学形状層12に相当する層である。光学形状層22は、基材層21の+Z側に形成された光透過性を有する層であり、その+Z側の面には、単位光学形状(単位レンズ)221が複数配列されて設けられている。
単位光学形状221は、第1スクリーン10の単位光学形状121に相当し、真円の一部形状(円弧状)であり、図5に示すように、第2スクリーン20の画面(表示領域)外に位置する点C2を中心として、同心円状に複数配列されている。光学形状層22は、点C2を中心(フレネルセンター)とする、オフセット構造のサーキュラーフレネルレンズ形状を有している。
この点C2は、図4に示すように、第2スクリーン20の画面左右方向(X方向)の中央であって画面下方(−Y側)に位置しており、第2スクリーン20をZ方向から見た場合、点C2と点A2とはY方向に平行な同一直線上に位置している。
また、本実施形態では、点C2と点C1、点A2と点A1は、映像表示装置1のZ方向の中心を通りXY平面に平行な面に対して対称な位置にある。
単位光学形状221は、図4及び図5に示すように、その配列方向に平行な断面における断面形状が、略三角形形状である。
この単位光学形状221は、+Z側に凸であり、映像光が入射する入射面である第1斜面(レンズ面)221aと、これに対向する対向面である第2斜面(非レンズ面)221bとを有している。1つの単位光学形状221において、第2斜面221bは、頂点t2を挟んで第1斜面221aの下側に位置している。
この単位光学形状221の第1斜面221a及び第2斜面221bは、その表面に微細かつ不規則な凹凸形状を有している。
第1斜面221aがスクリーン面に平行な面となす角度は、θ3である。第2斜面221bがスクリーン面に平行な面となす角度は、θ4である。角度θ3,θ4は、θ4>θ3という関係を満たしている。
単位光学形状221の配列ピッチは、P2であり、単位光学形状221の高さ(厚み方向における頂点t2から単位光学形状221間の谷底となる点v2までの寸法)は、h2である。
理解を容易にするために、図4では、単位光学形状221の配列ピッチP2、角度θ3,θ4は、単位光学形状221の配列方向において一定である例を示している。しかし、前述の第1スクリーン10の単位光学形状121と同様に、単位光学形状221は、実際には、配列ピッチP2が一定であるが、角度θ3が単位光学形状221の配列方向においてフレネルセンターとなる点C2から離れるにつれて次第に大きくなっている。
前述のように、本実施形態の単位光学形状221は、単位光学形状121を、Y方向を軸としてZ方向において反転させた形状である。したがって、本実施形態では、配列ピッチP1=P2である。また、点C1からの距離rである位置の単位光学形状121の角度θ1,θ2と、点C2からの距離が同じくrである位置の単位光学形状221の角度θ3,θ4とは、θ3=θ1,θ4=θ2である。
なお、角度θ3,θ4、配列ピッチP2等は、第2映像源LS2からの映像光L2の投射角度(第2スクリーン20への映像光L2の入射角度)や、第2映像源LS2の画素(ピクセル)の大きさ、第2スクリーン20の画面サイズ、各層の屈折率等に応じて、適宜設定してよい。例えば、単位光学形状221の配列方向に沿って、配列ピッチP2等が変化する形態としてもよい。
光学形状層22は、前述の第1スクリーン10の光学形状層12と同様の光透過性の高い紫外線硬化型樹脂により形成することができる。また、光学形状層22は、例えば、電子線硬化型樹脂等の他の電離放射線硬化型樹脂により形成してもよい。
本実施形態では、光学形状層22は、第1スクリーン10の光学形状層12と同じ紫外線硬化型樹脂により形成されている。
反射層23は、前述の第1スクリーン10の反射層13に相当する層である。反射層23は、単位光学形状221の+Z側、即ち、第1斜面221a及び第2斜面221bの+Z側に形成されている。また、反射層23は、入射した光の一部を反射し、入射したその他の光の少なくとも一部を透過する半透過型の反射層、いわゆるハーフミラーである。
反射層23は、その両面が微細かつ不規則な凹凸形状を有する粗面である。この微細な凹凸形状は、凸形状と凹形状とが2次元方向に不規則に配列されて形成されており、凸形状及び凹形状は、その大きさや形状、高さ等は不規則である。この反射層23は、前述の単位光学形状221の表面に形成された凹凸形状を維持した状態で成膜されている。
反射層23は、入射した光の一部をこの凹凸形状により拡散して反射し、入射したその他の光の少なくとも一部を拡散せずに透過する。
本実施形態の第2スクリーン20の反射層23の透過率、反射率は、前述の第1スクリーン10の反射層13と同様である。なお、映像表示装置1の使用環境等や所望する光学性能等に応じて、第2スクリーン20の反射層23の透過率、反射率を、第1スクリーン10の反射層13とは異なるものとしてもよい。
また、反射層23は、前述の第1スクリーン10の反射層13と同様の材料により形成することができる。本実施形態の反射層23は、反射層13と同様に、アルミニウムを蒸着することにより形成されている。
樹脂層24は、第1スクリーン10の樹脂層14に相当する層である。樹脂層24は、反射層23よりも+Z側に設けられた光透過性を有する樹脂製の層であり、単位光学形状221による凹凸の谷部を埋めるように形成されている。この樹脂層24により、光学形状層22及び反射層23の+Z側の面が平坦となっている。
樹脂層24は、−Z側の面に、光学形状層22の単位光学形状221の逆型となる単位光学形状が複数配列されて形成されている。
このような樹脂層24を設けることにより、反射層23を保護でき、第2スクリーン20の+Z側の面に保護層25等を積層しやすくなる。また、第2スクリーン20を支持板に接合する場合には、支持板への接合も容易となる。
樹脂層24の屈折率は、光学形状層22の屈折率と等しい、又は、略等しい(等しいとみなせる程度に屈折率差が小さい)ことが望ましい。また、樹脂層24は、光学形状層22と同じ紫外線硬化型樹脂を用いて形成することが好ましいが、異なる材料により形成してもよい。
本実施形態の樹脂層24は、前述の光学形状層22と同じ材料により形成され、その屈折率が光学形状層22の屈折率に等しい。
保護層25は、第1スクリーン10の保護層15に相当する層である。保護層25は、樹脂層24の+Z側に形成された光透過性を有する層であり、第2スクリーン20の+Z側を保護する機能を有している。
保護層25は、光透過性の高い樹脂製のシート状の部材が用いることができる。保護層25は、例えば、前述の基材層21と同様の材料を用いて形成されたシート状の部材を用いてもよい。
上述のように、本実施形態の第2スクリーン20は、光を拡散する作用を有する粒子等の拡散材を含有した光拡散層を備えておらず、映像光は、反射層23の表面の微細かつ不規則な凹凸形状により、拡散反射される。
第1スクリーン10は、例えば、以下のような製造方法により製造される。
基材層11を用意し、その一方の面に、単位光学形状121を賦形する成形型に紫外線硬化型樹脂を充填した状態で積層し、紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂を硬化させるUV成形法により光学形状層12を形成する。このとき、単位光学形状121を賦形する成形型の第1斜面121a及び第2斜面121bを賦形する面には、微細かつ不規則な凹凸形状が形成されている。この凹凸形状は、成形型の第1斜面121a及び第2斜面121bを賦形する面に、表面加工を複数回行うことにより形成できる。この表面加工は、例えば、めっき加工や、エッチング加工、ブラスト加工等である。また、表面加工は、各種条件等を変更して複数回行ってもよい。
光学形状層12を、基材層11の一方の面に形成した後、第1斜面121a及び第2斜面121bに、アルミニウムを蒸着することにより反射層13を形成する。
その後、反射層13の上から、単位光学形状121による凹凸の谷部を充填して平面状となるように紫外線硬化型樹脂を塗布し、保護層15を積層し、紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂を硬化させ、樹脂層14及び保護層15を一体に形成する。その後、所定の大きさに裁断する等により、第1スクリーン10が完成する。
なお、基材層11及び保護層15は、枚葉状としてもよいし、ウェブ状としてもよい。
また、第2スクリーン20も、上述の第1スクリーン10と同様の製造方法により製造可能である。
反射層13,23の表面に微細かつ不規則な凹凸形状を形成する方法として、例えば、第1斜面121a,221a、第2斜面121b,221b上に拡散粒子等を塗布してその上から反射層13,23を形成したり、第1斜面121a,221a、第2斜面121b,221bにブラスト加工を行った後に反射層13,23を形成したりする方法等が従来知られている。
しかし、このような製法では、個々のスクリーンでの拡散特性や品質等のばらつきが大きく、安定した製造が行えない。これに対して、上述のように、単位光学形状121,221の第1斜面121a,221a、第2斜面121b,221bの微細かつ不規則な凹凸形状を成形型によって賦形し、反射層13,23を形成することにより、多数の第1スクリーン10,第2スクリーン20を製造する場合にも、品質のばらつきが少なく、安定して製造できるという利点がある。
図6は、本実施形態の映像表示装置1での映像光及び外光の様子を示す図である。図6では、図1に示した映像表示装置1の断面における第1スクリーン10及び第2スクリーン20の断面を示している。また、図6では、理解を容易にするために、各スクリーン内の各層の界面における屈折率差はないものとして示している。
まず、映像光について説明する。
第1スクリーン10の下方に位置する第1映像源LS1から投射され、第1スクリーン10に入射する映像光L11のうち、一部の映像光L12は、第1スクリーン10の表面で反射し、第1スクリーン10の+Z側上方へ向かう。第1スクリーン10及び第2スクリーン20は、Z方向において十分な距離を有して配置されており、映像光L12が第2スクリーン20に入射することはなく、この映像光L12は、筐体30内で吸収され、観察者O1,O2には到達しない。
また、映像光L11のうち、一部の映像光L13は、単位光学形状121の第1斜面121aに入射し、反射層13によって拡散反射され、+Z側へ出射する。そして、第2スクリーン20を透過して観察者O1に届く。これにより、観察者O1は、第1スクリーン10に表示される映像を視認可能である。
第1斜面121aに入射した映像光のうち反射しなかった一部の映像光L14は、反射層13を透過して第1スクリーン10から−Z側上方へ出射する。このような映像光L14は、第1スクリーン10の−Z側の正面方向に位置する観察者O2には到達しない。
同様に、第2スクリーン20の下方に位置する第2映像源LS2から投射され、第2スクリーン20に入射する映像光L21のうち、一部の映像光L22は、第2スクリーン20の表面で反射し、第2スクリーン20の−Z側上方へ向かう。第1スクリーン10及び第2スクリーン20は、Z方向において十分な距離を有して配置されており、映像光L22が第1スクリーン10に入射することはなく、この映像光L22は、筐体30内で吸収され、観察者O1,O2には到達しない。
また、映像光L21のうち、一部の映像光L23は、単位光学形状221の第1斜面221aに入射し、反射層23によって拡散反射され、−Z側へ出射する。そして、第1スクリーン10を透過して観察者O2に届く。これにより、観察者O2は、第2スクリーン20に表示される映像を視認可能である。
第1斜面221aに入射した映像光のうち反射しなかった一部の映像光L24は、反射層23を透過して第2スクリーン20から+Z側上方へ出射する。このような映像光L24は、第2スクリーン20の+Z側の正面方向に位置する観察者O1には到達しない。
なお、本実施形態では、第1映像源LS1,第2映像源LS2が第1スクリーン10,第2スクリーン20よりも下方に位置し、映像光L11,L21が第1スクリーン10,第2スクリーン20の下方から投射され、かつ、第2斜面121b,221bの角度θ2,θ4(図2及び図4参照)が第1スクリーン10,第2スクリーン20の画面上下方向の各点における映像光の入射角度よりも大きいので、映像光が第2斜面121b,221bに直接入射することはなく、第2斜面121b,221bは、映像光の反射にはほとんど影響しない。
次に、映像表示装置1の第1スクリーン10及び第2スクリーン20に入射する映像光以外の外光(太陽光等の外界からの光)について説明する。
図6に示すように、第1スクリーン10へは、−Z側上方から外光G1が入射する。この外光G1のうち、一部の外光G2は、第1スクリーン10の表面等で反射し、第1スクリーン10の下方側へ向かう。
外光G1のうち、第1スクリーン10内に入射した一部の外光G3は、反射層13で反射し、第1スクリーン10の−Z側上方へ出射する。
また、反射層23で反射しなかった一部の外光G4は、反射層13を透過して第1スクリーン10の+Z側下方へ出射して筐体30内で吸収されたり、第1スクリーン10の+Z側の面で反射して第1スクリーン10内を下方へ進み、減衰したりする。
従って、第1スクリーン10に−Z側上方から入射する外光は、観察者O1,O2には届かない。
また、図6に示すように、第2スクリーン20へは、+Z側上方から外光G5が入射する。この外光G5のうち、一部の外光G6は、第2スクリーン20の表面等で反射し、第2スクリーン20の下方側へ向かう。
外光G5のうち、第1スクリーン10内に入射した一部の外光G7は、反射層23で反射し、第2スクリーン20の+Z側上方へ出射する。
また、反射層23で反射しなかった一部の外光G8は、反射層23を透過して第2スクリーン20の−Z側下方へ出射して筐体30内で吸収されたり、第2スクリーン20の−Z側の面で反射して第2スクリーン20内を下方へ進み、減衰したりする。
従って、第2スクリーン20に+Z側上方から入射する外光は、観察者O1,O2には届かない。
本実施形態では、筐体30によって第1スクリーン10及び第2スクリーン20間の上方は遮蔽されているので、第1スクリーン10に+Z側上方から入射する外光や、第2スクリーン20に−Z側上方から入射する外光はない。
以上のことから、映像表示装置1では、外光による映像のコントラストの低下を大幅に抑制できる。
また、第1スクリーン10及び第2スクリーン20への入射角度の小さい他の外光G9,G10は、第1スクリーン10及び第2スクリーン20を透過するが、第1スクリーン10及び第2スクリーン20は、光を拡散する作用を有する拡散粒子を含有する光拡散層等を備えていないので、拡散されない。したがって、第1スクリーン10及び第2スクリーン20を通して、映像表示装置1の向こう側の景色を観察した場合に、その景色がぼやけたり、白くにじんだりすることなく、高い透明性を有して観察することができる。
従来の拡散粒子を含有する拡散層を備えた半透過型の反射スクリーンでは、映像光は、反射層での反射前後の2回拡散されるので、良好な視野角が得られる一方で映像の解像度が低下するという問題がある。また、拡散粒子によって外光も拡散されるため、スクリーンの向こう側の景色がぼやけたり、白くにじんだりして観察され、透明性が低下する。
しかし、本実施形態では、第1スクリーン10及び第2スクリーン20は、反射層13,23の表面に微細かつ不規則な凹凸形状により、反射層13,23で反射する光のみが拡散され、透過光は拡散されない。
したがって、本実施形態の映像表示装置1は、第1スクリーン10及び第2スクリーン20が良好な視野角及び解像度を有する映像を表示でき、かつ、高い透明性を有し、スクリーンの向こう側の景色が白くにじんだり、ぼけたりすることがなく観察者O1,O2に良好に視認される。
なお、本実施形態の映像表示装置1は、第1スクリーン10及び第2スクリーン20の双方に映像光を投射して両スクリーンが同時に映像を表示することも可能であるし、一方のスクリーンに映像を表示し、他方のスクリーンには映像を投射しないといった使用方法も可能である。両スクリーンに表示する映像は、同じでもよいし、異なってもよい。
本実施形態の映像表示装置1は、両スクリーンに映像を表示した場合にも、スクリーンの背面側からはそのスクリーンに表示される映像は視認されず、スクリーン越しに対面する他方のスクリーンに表示される映像を視認できる。
また、本実施形態の映像表示装置1では、観察者O1,O2は、第1スクリーン10及び第2スクリーン20に映像光が投射されていない時には、第1スクリーン10及び第2スクリーン20が透明性を有し、2枚のスクリーンを通して映像表示装置1の向こう側の景色を良好に視認することができる。
なお、本実施形態の映像表示装置1では、各スクリーンに映像光が投射された状態においても、観察者O1,O2が、2枚のスクリーンの向こう側の景色を一部視認することが可能である。
以上のことから、本実施形態によれば、透明性が高いスクリーンを対向する2つの面に備え、対向する2つの画面に映像を表示できる映像表示装置1を提供できる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)第1スクリーン10と第2スクリーン20とは、Y方向を軸としてZ方向において対称な形状である例を示したが、これに限らず、非対称であってもよい。
また、第1スクリーン10と第2スクリーン20とは、対応する各層が異なる材料により形成されていてもよい。
(2)第1スクリーン10,第2スクリーン20の映像源側の面(基材層11,21の表面)及び背面側の面(保護層15,25の表面)に、反射防止層を設けて、各スクリーンに入射する映像光の入射光量の増大を図ったり、反射層で反射後に透過するスクリーンに入射する際や出射する際の空気界面での反射光量の低減を図ってもよい。このような反射防止層を設けることにより、映像をより明瞭に表示することができる。
なお、実施形態の映像表示装置1では、上述のように、一方のスクリーンを通して他方のスクリーンの表示する映像を観察する形態となっている。第1スクリーン10及び第2スクリーン20は、その両面に不図示の反射防止層を備えていることが明瞭な映像を表示する観点から好ましい。
また、第1スクリーン10,第2スクリーン20の背面側の面(保護層15,25の表面)に、傷つき防止を目的としたハードコート層を設けてもよい。ハードコート層は、ハードコート機能を有する紫外線硬化型樹脂(例えば、ウレタンアクリレート等)を塗布して形成する等により形成可能である。また、ハードコート層に限らず、第1スクリーン10,第2スクリーン20の使用環境や使用目的等に応じて、例えば、反射防止層、紫外線吸収層、防汚層、帯電防止層、タッチパネル層等、適宜必要な機能を有する層を1つ又は複数選択して設けてもよい。
さらに、各スクリーンの厚み方向において背面側(筐体30の外部側)に支持板が接合される場合には、その支持板の表面(筐体30外部側の表面)にハードコート層、紫外線吸収層、防汚層、帯電防止層、タッチパネル層等を設けてもよい。
(3)第1映像源LS1,第2映像源LS2は、各スクリーンの画面左右方向の中央であって画面外の下方に位置する例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、各スクリーンの斜め下側等に配置され、第1スクリーン10,第2スクリーン20に対して画面左右方向において斜め方向から映像光を投射する形態としてもよい。
このとき、光学形状層12,22のサーキュラーフレネルレンズ形状のフレネルセンターとなる点C1,C2の位置を第1映像源LS1,第2映像源LS2の位置に合わせてずらした形態となっている。
このような形態とすることにより、第1映像源LS1,第2映像源LS2の位置等を自由に設定することができ、使用環境に応じた映像表示装置1の設計が可能であり、また、映像表示装置1の意匠性の向上等を図ることができる。
(4)映像表示装置1は、第1スクリーン10及び第2スクリーン20をY方向において反転させた形状とし、第1映像源LS1,第2映像源LS2を各スクリーンの上方に配置し、スクリーン上方から映像光を投射する形態としてもよい。
また、映像表示装置1は、筐体内の大きさ等に応じて、一方の投射系が映像光をスクリーンの上方から投射し、他方の投射系が映像光をスクリーンの下方から投射する形態としてもよい。
(5)単位光学形状121,221の第1斜面121a,221a及び第2斜面121b,221bは、平面により形成される例を示したが、これに限らず、例えば、曲面と平面とが組み合わされた形態としてもよいし、折れ面状としてもよい。
また、単位光学形状121,221は、3つ以上の複数の面によって形成される多角形形状としてもよい。
また、反射層13,23は、例えば、第1斜面121a,221aの少なくとも一部に形成される形態としてもよい。
また、第1斜面121a,221a及び第2斜面121b,221bは、微細な凹凸形状が形成された粗面である例を示したが、これに限らず、第1斜面121a,221aのみ粗面である形態としてもよい。
(6)光学形状層12,22は、単位光学形状121,221が画面左右方向(X方向)を長手方向とし、画面上下方向(Y方向)に複数配列された、いわゆる、リニアフレネルレンズ形状を有する形態としてもよい。
(7)第1スクリーン10,第2スクリーン20は、光学形状層12,22及び樹脂層14,24が十分な厚みや剛性等を有している場合には、基材層11,21及び保護層15,25を備えない形態としてもよいし、どちらか一方を備えない形態としてもよい。
また、第1スクリーン10,第2スクリーン20は、基材層11,21及び保護層15,25の少なくとも一方を、透光性が高く、かつ、他の層よりも剛性も高い板状の部材(ガラス板等)とし、第1スクリーン10、第2スクリーン20の画面の平面性向上等を図ってもよい。このとき、粘着剤層等を介して光学形状層12,22等がガラス板等に接合される形態としてもよい。
(8)第1映像源LS1,第2映像源LS2は、例えば、P波の偏光成分を有する映像光を投射するものとしてもよい。
このとき、第1映像源LS1,第2映像源LS2は、映像光が入射角φで第1スクリーン10,第2スクリーン20へ投射されるように位置及び角度が設定されている。この入射角φは、各スクリーンへ投射された映像光(P波)の反射率がゼロとなる入射角(ブリュースター角)をφb(°)とした場合、(φb−10)°以上85°以下の範囲に設定される。例えば、各スクリーンへ投射された映像光の反射率がゼロとなる入射角φbが60°である場合、映像光の入射角φは、50〜85°の範囲に設定される。
このように、P波の偏光成分を有する映像光を投射する第1映像源LS1,第2映像源LS2を用いることにより、各スクリーンへの入射角φが大きい場合にも、第1スクリーン10,第2スクリーン20の表面における鏡面反射を抑制することができ、第1映像源LS1,第2映像源LS2の設置位置等、投射系の設計の自由度を上げることができる。また、このような第1映像源LS1,第2映像源LS2を用いることにより、各スクリーン表面での映像光の反射を低減でき、映像の明るさ、鮮明さの向上を図ることができる。
なお、角度φb(ブリュースター角)は、映像光が投射される各スクリーンの表面の材質により異なる。
また、このような形態の場合、基材層11,21としては、TAC製のシート状の部材が好適である。
(9)筐体30は、第1スクリーン10及び第2スクリーン20へ上方から入射する外光がない、又は、その影響を考慮しないくてよいほど少ない環境に配置される場合等には、筐体30の上部が開口となっている形態としてもよい。
(10)映像表示装置1は、例えば、店舗等のショーウィンドウに適用し、店舗内に映像源を配置し、対向する2面の窓ガラスに第1スクリーン10及び第2スクリーン20を配置し、店舗の内外で映像が表示される形態としてもよい。
なお、本実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態等によって限定されることはない。
1 映像表示装置
10 第1スクリーン
20 第2スクリーン
11,21 基材層
12,22 光学形状層
121,221 単位光学形状
121a,221a 第1斜面
121b,221b 第2斜面
13,23 反射層
14,24 樹脂層
15,25 保護層
LS1 第1映像源
LS2 第2映像源
30 筐体

Claims (4)

  1. 透明性を有し、かつ、投射された映像光の一部を反射して表示する第1のスクリーンと、
    前記第1のスクリーンに映像光を投射する第1の映像源と、
    透明性を有し、かつ、投射された映像光の一部を反射して表示する第2のスクリーンと、
    前記第2のスクリーンに映像光を投射する第2の映像源と、
    を備える映像表示装置であって、
    前記第1のスクリーンと前記第2のスクリーンとは、映像を表示する表示面を対面させて、所定の距離を空けて配置され、
    前記第1の映像源及び前記第2の映像源は、前記第1のスクリーン及び前記第2のスクリーンよりも該映像表示装置の内側に配置され、
    前記第1のスクリーンは、
    光透過性を有し、映像光が入射する第1の面とこれに対向する第2の面とを有する第1単位光学形状が、厚み方向において前記第1の映像源が配置される映像源側とは反対側の背面側の面に複数配列された第1光学形状層と、
    少なくとも前記第1単位光学形状の前記第1の面の一部に形成され、前記第1単位光学形状側の面が不規則な凹凸形状を有する粗面であり、入射した光の一部を反射し、入射したその他の光の少なくとも一部を透過する第1反射層と、
    を備え、
    前記第2のスクリーンは、
    光透過性を有し、映像光が入射する第1の面とこれに対向する第2の面とを有する第2単位光学形状が、厚み方向において前記第2の映像源が配置される映像源側とは反対側の背面側の面に複数配列された第2光学形状層と、
    少なくとも前記第2単位光学形状の前記第1の面の一部に形成され、前記第2単位光学形状側の面が不規則な凹凸形状を有する粗面であり、入射した光の一部を反射し、入射したその他の光の少なくとも一部を透過する第2反射層と、
    を備え、
    前記第1の映像源は、前記第1のスクリーンのスクリーン面の法線方向から見て、表示領域外に位置し、
    前記第2の映像源は、前記第2のスクリーンのスクリーン面の法線方向から見て、表示領域外に位置し、
    前記第1のスクリーンが表示面に表示する映像は、前記第2のスクリーンを通して視認可能であり、
    前記第2のスクリーンが表示面に表示する映像は、前記第1のスクリーンを通して視認可能であること、
    を特徴とする映像表示装置。
  2. 請求項1に記載の映像表示装置において、
    前記第1のスクリーンの前記第1光学形状層は、前記第1単位光学形状が複数配列されたフレネルレンズ形状を有し、
    前記第2のスクリーンの前記第2光学形状層は、前記第2単位光学形状が複数配列されたフレネルレンズ形状を有すること、
    を特徴とする映像表示装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の映像表示装置において、
    前記第1のスクリーンは、光透過性を有し、前記第1光学形状層及び前記第1反射層よりも前記第1のスクリーンの背面側に、前記第1単位光学形状による凹凸の谷部を充填するように積層された第1樹脂層を備え、
    前記第2のスクリーンは、光透過性を有し、前記第2光学形状層及び前記第2反射層よりも前記第2のスクリーンの背面側に、前記第2単位光学形状による凹凸の谷部を充填するように積層された第2樹脂層を備えること、
    を特徴とする映像表示装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の映像表示装置において、
    前記第1のスクリーン及び前記第2のスクリーンは、光を拡散する作用を有する拡散粒子を含有する光拡散層を備えていないこと、
    を特徴とする映像表示装置。
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