JP4452086B2 - 自動写真作成装置および自動写真作成方法 - Google Patents

自動写真作成装置および自動写真作成方法 Download PDF

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Description

本発明は、利用者をカメラで撮影し、その撮影画像に基づき生成される合成画像を写真として出力する自動写真作成装置に関する。
従来より、利用者をカメラで撮影し、その撮影画像を写真として出力する遊戯用写真作成装置が知られている。このような遊戯用写真作成装置は、遊戯性または娯楽性が高いことから、撮影画像と合成すべき画像を、利用者の嗜好に応じて、予め用意された多種多様な背景画像および前景画像から選択したり、タッチペンやライトペン等のペン型入力手段を用いて利用者が自由に描いたりできるように構成されているものが多い。また、利用者とともに実際に撮影される利用者の背景を構成するように、利用者の背後に所定の色や柄を有する背景用カーテンなどの背景を提供する部材(以下「背景提供部」という)が設けられていることが多い。さらに、当該背景を利用者の嗜好に合わせて適宜変更するため、背景提供部としてエレクトロルミネッセンス素子等がマトリクス状に配置された映像表示装置を備える遊戯用写真作成装置がある(特許文献1を参照)。この遊戯用写真作成装置では、利用者の背後に設けられた映像表示装置によって表示される動画や静止画を利用者とともに撮影することにより、当該動画や静止画を背景とする撮影画像が得られる。この構成により、利用者の背後に多様な映像が表示された写真を撮影することができるため、利用者はさまざまな場所で撮影したかのような雰囲気の写真を得ることができる。
特開2002−320178号公報
しかし、遊戯用写真作成装置では、撮影の際にフラッシュから放たれる強い閃光により利用者を照明するため、この強い閃光により、上記映像表示装置から放たれる映像を形成する弱い光はほとんど打ち消されてしまう。具体的には、この強い閃光にあわせてカメラのシャッタースピードや絞りが設定されるため、上記映像表示装置からの弱い光が十分に取得されず、結果的に映像表示装置により表示される背景画像を鮮明に撮影することができない。
この点、上記従来の遊戯用写真作成装置では、比較的強い光を放つ映像表示装置を使用し、かつシャッタースピードを遅くすることにより、鮮明な背景画像を取得しようとする。しかし、この従来の構成ではフラッシュから放たれる強い閃光による影響を完全に排除することができないため、当該閃光による影響が全くない場合と同じ鮮明さで上記映像表示装置に表示される背景画像を撮影することはできない。
そこで本発明の目的は、フラッシュから放たれる強い閃光による影響を受けることなく、利用者の背後に設けられる表示装置に表示される画像と同一の画像を背景とする画像が得られる自動写真作成装置および自動写真作成方法を提供することである。
第1の発明は、所定の撮影領域における被写体である利用者を撮影する撮影手段と、前記撮影手段による撮影の際に閃光を放つことにより前記被写体を照明する照明手段と、前記撮影手段により得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力手段とを備える自動写真作成装置であって、
前記撮影手段に対向して前記利用者の背後に配置される表示面を有しており、背景とされるべき画像を当該表示面に表示する背景提示手段と、
前記撮影画像に含まれる前記表示面の像が示す領域に、前記背景とされるべき画像を前記利用者の像に対する背景としてキーイング合成することにより前記合成画像を生成する画像処理手段と
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記画像処理手段は、前記撮影画像に含まれる前記表示面の像が示す所定色の領域に前記背景とされるべき画像をクロマキー合成することにより、前記合成画像を生成することを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、
前記背景提示手段は、
前記表示面であるスクリーンと、
前記スクリーンに対し、背景とされるべき画像を投影するプロジェクタと
を含むことを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、
前記撮影手段による撮影の際に、前記スクリーンに対して所定色の閃光を放つ補助照明手段をさらに備え、
前記画像処理手段は、前記撮影画像に含まれる前記表示面の像が示す所定色の領域に前記背景とされるべき画像をクロマキー合成することにより、前記合成画像を生成することを特徴とする。
第5の発明は、第1の発明において、
前記背景提示手段は、複数の発光部をマトリクス状に配置してなる表示装置であることを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明において、
前記画像処理手段は、前記撮影画像に含まれる前記表示装置の複数の発光部が示す配置パターンである模様を含む領域に、当該模様を合成のためのキーとして前記背景とされるべき画像を合成することにより、前記合成画像を生成することを特徴とする。
第7の発明は、第1から第6までのいずれかの発明において、
前記背景提示手段は、前記撮影手段による撮影の際に、背景とされるべき画像の表示を停止することを特徴とする。
第8の発明は、第7の発明において、
前記背景提示手段は、前記撮影手段による撮影の際に、背景とされるべき画像の表示を停止するとともに、前記画像処理手段による合成のためのキーとなる色または模様を表示することを特徴とする。
第9の発明は、第1の発明において、
前記撮影手段は、前記照明手段により照明された前記被写体を撮影する直前にも、前記照明手段により照明されない状態の前記被写体を撮影し、
前記画像処理手段は、照明されない状態の前記被写体を含む撮影画像に基づき、合成のためのキーを生成することを特徴とする。
第10の発明は、第1の発明において、
前記背景提示手段は、背景とされるべき画像と前景とされるべき画像とを前記表示面に表示し、
前記画像処理手段は、前記撮影画像に含まれる前記表示面の像が示す領域に前記背景とされるべき画像を背景として合成するとともに、前記撮影画像に前記前景とされるべき画像を前景として合成することにより、前記合成画像を生成することを特徴とする。
第11の発明は、第1または第10の発明において、
前記背景提示手段の前記表示面に表示される画像を編集するための前記利用者による操作を受け付ける入力手段をさらに備え、
前記画像処理手段は、前記入力手段により受け付けられる前記利用者による操作に応じて、前記合成画像を生成することを特徴とする。
第12の発明は、第11の発明において、
前記入力手段は、前記利用者に携帯され、前記利用者近傍の所定空間における任意の位置に配置可能である所定の入力装置を含むことを特徴とする。
第13の発明は、第12の発明において、
前記入力手段は、前記背景提示手段の前記表示面と前記入力装置との位置関係に基づく前記利用者による位置指定操作を受け付けることを特徴とする。
第14の発明は、第11の発明において、
前記入力手段は、前記背景提示手段の前記表示面に対して前記利用者により物理的に示される前記表示面の位置を受け付けることを特徴とする。
第15の発明は、所定の撮影領域における被写体である利用者を所定の撮影手段により撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップにおける撮影の際に閃光を放つことにより前記被写体を照明する照明ステップと、前記撮影ステップにおいて得られる撮影画像を含む合成画像を写真として印刷する印刷ステップとを含む自動写真作成方法であって、
前記撮影手段に対向して前記利用者の背後に配置される表示面に、背景とされるべき画像を表示する背景提示ステップと、
前記撮影画像に含まれる前記表示面の像が示す領域に、前記背景とされるべき画像を前記利用者の像に対する背景としてキーイング合成することにより前記合成画像を生成する画像処理ステップと
を含むことを特徴とする。
第16の発明は、第15の発明に記載の自動写真作成方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
上記第1の発明によれば、背景提示手段により利用者に対して背景画像を表示しつつ、表示された背景画像を撮影することなく、画像処理手段により、実際に表示された背景画像と同一の鮮明な背景画像を背景とする合成画像を生成する。このことにより、照明手段から放たれる強い閃光による影響を全く受けることなく、利用者の背後に設けられる背景提示手段に表示される画像と同一の画像を背景とする合成画像を得ることができる。また、背景提示手段により利用者に対して背景が表示されるため、利用者は後ろを振り返るなどして容易に背景を確認することができるとともに、実際に表示された背景を背にして立つ現実感も得ることができる。よって、高い遊戯性または娯楽性が得られる。
上記第2の発明によれば、画像処理手段によるクロマキー合成処理によって、実際に表示された背景画像と同一の鮮明な背景画像を背景とする合成画像を生成する。このクロマキー合成処理は、カラーの自然画に対して好適な公知の合成処理であるため、効果的かつ容易に合成処理を行うことができる。
上記第3の発明によれば、プロジェクタとスクリーンとを使用するため、比較的安価に大きな背景画像を表示することができる。
上記第4の発明によれば、補助照明手段により所定色の強い閃光が放たれるため、照明手段からから放たれる強い閃光によってもこれらのクロマキー色が打ち消されない。
上記第5の発明によれば、マトリクス状に配置される複数の発光部が明るい光を放つため、比較的鮮明な背景画像を表示することができる。
上記第6の発明によれば、マトリクス状に配置される複数の発光部により形成される模様を利用することにより、発光色や利用者の衣服の色などに影響されることなく、効果的に合成処理を行うことができる。
上記第7の発明によれば、背景提示手段に表示される背景画像が確実に撮影されないため、不鮮明な背景画像が合成処理に影響を与える可能性を予め排除することができる。
上記第8の発明によれば、背景提示手段に表示される背景画像が確実に撮影されず、かつ画処理手段による合成処理のためのキーとなる色または模様が映されることにより、これらをキーとする合成処理を行うことができる。
上記第9の発明によれば、照明されない状態の被写体を含む撮影画像を使用するため、利用者の画像に相当する所定領域は例えば無模様で黒く映る。そのため、利用者の衣服の色や模様などに影響されることなく確実に合成処理を行うことができる。
上記第10の発明によれば、背景提示手段の表示面に表示された画像の一部である前景とされるべき画像が撮影画像に対して前景として合成されることにより多様な合成画像が得られるため、高い遊戯性または娯楽性が得られる。
上記第11の発明によれば、利用者の編集操作により利用者の嗜好に応じた合成画像が生成されるため、高い遊戯性または娯楽性が得られる。また、例えば一般的に用いられる液晶タッチパネルのような小さな画面上で編集する場合とは異なり、利用者は実際に撮影されるべき大きさで表示される背景画像を見ながら編集することもできる。そのため、高い遊戯性または娯楽性が得られるとともに、得られるべき合成画像を撮影前に容易に推測することができるため、利用者の意図に沿った合成画像を得ることができる。
上記第12の発明によれば、利用者の好む位置で編集操作を行うことができるので、利用者は、例えば背景提示手段に対面して編集することも可能である。そのため、高い遊戯性または娯楽性が得られるとともに、直感的に編集操作を行うことができるので編集操作が容易となる。
以下、本発明の一実施形態につき添付図面を参照して説明する。
<1. 全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る自動写真作成装置である遊戯用写真作成装置を側面から見た図であり、図2は、この遊戯用写真作成装置の本体部4を正面から(被写体としての利用者Uから)見た図である。以下、図1および図2を参照して、本実施形態に係る遊戯用写真作成装置の全体構成について説明する。
この遊戯用写真作成装置は、利用者Uが入る撮影室2と、利用者Uの撮影画像を含む合成画像を生成して写真シール(または写真カード)として出力する本体部4とを備えており、撮影室2内には利用者Uの背景を提供する背景表示装置であるプロジェクタ100およびスクリーン101が備えられている。
このプロジェクタ100は、典型的には白色(または明るい灰色)の布地からなるスクリーン101に対して、3原色の光からなる映像を投影することにより、所定の背景画像を映し出す。このプロジェクタ100は、比較的安価に大きな背景画像を表示することができる。なお、上記スクリーン101は、撮影室2の後部壁面の一部を構成するスリガラスや半透明のアクリル板などであってもよい。この構成によれば、装置内部の(利用者Uの)様子を装置外部から見えない状態に保ちながら、装置外部からこのスクリーン101の裏側(すなわち外側)に映る背景画像を見ることができる。したがって、装置に備えられる背景画像の種類や装置の遊戯性等を利用者U以外の者に知らしめるという広告的な効果が得られる。
本体部4は、利用者Uを撮影する撮像手段としてのカメラ10と、当該カメラ10の上方の適宜の位置に配置され閃光を発する照明手段としてのフラッシュ11と、当該カメラ10の下方に配置されたCRT(Cathode Ray Tube)または液晶ディスプレイパネル等からなる表示装置であるプレビューモニタ22と、撮影画像を表示し、利用者Uによる自由な作図(落書き)を行うための画面や、操作画面などを提供する液晶ディスプレイおよび当該操作画面を覆う操作位置検出用の透明シートからなる液晶タッチパネル20と、液晶タッチパネル20に対する操作に使用されるタッチペン21と、これら下方の適宜の位置に配置され閃光を発する照明手段としてのフラッシュ12とを備える。なお、図ではこのタッチペン21は1つ備えられるが、2つ以上備えられてもよい。また、液晶タッチパネル20は、上記透明シートを含まない静電誘導方式の操作位置検出機能を有する液晶タッチパネルなどであってもよい。
カメラ10は、典型的には、CCD(電荷結合素子)を利用してデジタル画像信号を生成するデジタルカメラであって、撮影室2の床面上に存在する利用者Uおよびその背後に設けられたスクリーン101を撮影し、その撮影画像を表す画像信号を出力する。
ここで、スクリーン101に映し出された背景画像は、利用者Uの撮影のためにシャッターボタン(不図示)が押下されたときにフラッシュ11,12から放たれる強い閃光により打ち消されるため、撮影されることがない。したがって、プロジェクタ100およびスクリーン101は、撮影画像の背景を生成する背景提供手段ではなく、後述する背景合成処理により背景となるべき画像を利用者Uに表示または提示しているに過ぎない。なお、上記閃光の明るさとスクリーンに映し出される画像の明るさとの相関関係により、スクリーン101に映し出された背景画像が不鮮明に撮影されることがあり得るが、ここでは全く撮影されないものとし、撮影画像には背景画像を含まないスクリーン101自体の像が白く映るものとする。また、スクリーン101に映し出される背景画像が撮影されないように、撮影時にのみプロジェクタ100による撮影画像の投影が停止されてもよい。このように構成すれば、スクリーン101に映し出される背景画像が確実に撮影されないため、不鮮明な背景画像が後述する背景合成処理に影響を与えることがない。
プレビューモニタ22は、上記画像信号の表す画像をリアルタイムで表示するように構成されており、カメラ10によって得られる撮影画像を確認するために使用される。ここで、シャッターボタンが押下されないときにはフラッシュ11,12から放たれる強い閃光により打ち消されることもないため、スクリーン101に映し出された背景画像はカメラ10によって鮮明に撮影され、プレビューモニタ22に表示される。
液晶タッチパネル20は、プロジェクタ100によりスクリーン101に映されるべき背景画像を指定するための操作手段や落書きを行うための操作手段など、利用者Uによる各種操作を受け付ける操作手段として機能する。
また本体部4は、コンピュータを中心に構成され各部の制御や後述する画像合成等の画像処理を行う主制御装置およびI/O制御装置や、カメラ10により得られる撮影画像を含む合成画像を写真シール(または写真カード)として出力するプリンタ等を内蔵している。さらに、本体部4は、前面下方にコイン投入口26を、側面に写真シールの取出口28を、それぞれ備えている。さらにまた、本体部4は、本遊戯用写真作成装置の動作中は常時点灯される照明装置13L,13Rをカメラ10の左右にそれぞれ備えている。
<2. 機能的構成>
図3は、本実施形態に係る遊戯用写真作成装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。この遊戯用写真作成装置は、機能的には、撮像部52と、確認表示部54と、メイン表示・操作部62と、背景表示部64と、出力部66と、照明部70と、I/O制御部72と、主制御部80とから構成される。
この構成において、撮像部52は、CCD等の撮像素子を用いて構成されるカメラ10に相当し、リアルタイムに画像を取り込んで当該画像(この画像は「スルー画像」と呼ばれることがあるが、以下では「モニタ用撮影画像」というものとする)を表す画像信号を出力する。この画像信号は主制御部80に入力されて、その内部のメモリにモニタ用画像データとして一時的に記憶される。また、このモニタ用画像データは、モニタ用画像信号として主制御部80から確認表示部54に供給される。確認表示部54は、プレビューモニタ22に相当し、そのモニタ用画像信号に基づきモニタ用撮影画像をリアルタイムで表示する。
メイン表示・操作部62は、液晶タッチパネル20に相当し、スクリーン101に映されるべき背景画像を指定する利用者Uの操作、落書き処理に関連する利用者Uの操作や、シャッター操作、プリント出力のための操作等を受け付け、これらの操作を示す信号は、操作信号として主制御部80に入力される。いま、利用者Uの撮影のためにシャッターボタン(不図示)が押下されたとすると、主制御部80からの指示に基づき、数秒程度の予め決められた時間の経過後にカメラ10の撮影方向にフラッシュ11,12から閃光が放たれる。そのとき、利用者U(およびスクリーン101)の撮影画像を表す信号として撮像部52から出力される画像信号が主制御部80に入力され、主制御部80内のメモリまたは補助記憶装置としてのハードディス装置等に撮影画像データとして格納される。出力部66は、本体部4に内蔵されるプリンタに相当し、主制御部80からの指示に基づき、この撮影画像データの表す画像を写真シール(または写真カード)として出力する。
背景表示部64は、撮影室2内のプロジェクタ100に相当し、主制御部80から与えられる背景画像を示す画像信号に基づき、当該背景画像をスクリーン101に投影する。したがって、スクリーン101自体は映像を生成しないが、プロジェクタ100により投影された映像を利用者Uに対して提示する背景提示手段として機能する。
照明部70は、本体部4における照明装置13L,13Rとフラッシュ11,12とに相当し、主制御部80からの指示に基づきI/O制御部72によって点灯/消灯および調光が制御される。
I/O制御部72は、本体部4に内蔵されるI/O制御装置に相当し、主制御部80からの指示に基づき、照明部70を制御すると共に、後述のコイン検出部(不図示)からの検出信号等の入力信号を主制御部80へ転送する。
主制御部80は、本体部4に内蔵され、CPU(Central Processing Unit )や、メモリ、フレームバッファ、タイマー、補助記憶装置などを含むコンピュータを中心に構成される主制御装置に相当し、内部メモリに格納された所定プログラムをCPUが実行することにより、上述のようにして入力される操作信号に基づき各部を制御するために、上述のように各部に指示を出す。また、後述するように、上記撮影画像データと背景画像データとを合成することにより、撮影画像に含まれる利用者Uの像に対して背景画像が背景となるように合成された画像である合成画像を生成する。生成された画像はフレームバッファに書き込まれることにより、メイン表示・操作部62に表示される。さらに、当該合成画像に対する落書き処理を行うための操作信号に基づき上記の撮影画像データの一部を書き換えることにより、当該合成画像に所定画像を描画した画像である合成画像を生成する。生成された合成画像はメイン表示・操作部62に表示される。上記のような画像合成が終了すると、その後、出力部66からは合成画像が写真シール等として出力される。出力された写真シール等は、本体部4の側面に設けられた取出口28から取り出される。
上記の構成要素の他、本体部4におけるコイン投入口26に投入されたコインを検出するためのコイン検出部(不図示)が更に本体部4に設けられており、主制御部80は、コイン検出部での検出結果に基づき、利用者Uに所定時間だけ撮影や撮影画像に対する描画等による合成画像の生成など、本遊戯用写真作成装置によるプレイを許容するように各部を制御する。このコイン検出部やその検出結果に基づく主制御部80による制御動作は、従来の遊戯用写真作成装置と同様であって周知であるので、その詳しい説明を省略する。
なお、主制御装置において実行される上記所定プログラムは、例えば、そのプログラムを記録した記録媒体であるCD−ROMによって提供される。すなわち、上記所定プログラムの記録媒体としてのCD−ROMが主制御装置内に補助記憶装置として内蔵されたCD−ROM駆動装置に装着され、そのCD−ROMから所定プログラムが読み出されて補助記憶装置としてのハードディスク装置にインストールされる。そして、本遊戯用写真作成装置の起動のための所定操作がなされると、ハードディスク装置にインストールされた所定プログラムは、主制御装置内のメモリに転送されてそこに一時的に格納され、主制御装置内のCPUによって実行される。これにより、主制御装置による上記各部の制御や画像処理が実現される。
<3. 動作>
上述のように本実施形態における主制御部80の動作は、その内部のCPUが上記所定プログラムを実行により実現される。図4は、このようにして実現される主制御部80の動作を示すフローチャートである。本実施形態では、コイン投入口26に所定のコインが投入されると、主制御部80(主制御装置)は、以下のように動作する。
まず、主制御部80は、装置の初期化処理、すなわち各ハードウェアの初期化や、設定値として主制御部80に記憶されるデータの初期化処理を行い、さらに予め決められた撮影のための時間(以下「撮影時間」という)が経過するとタイムアウトとなるようにタイマーを設定し、そのタイマーをスタートさせる(ステップS10)。
次に、主制御部80は、利用者Uを撮影するための撮影処理を行う(ステップS20)。この撮影処理の詳しい処理(サブルーチン)について説明する。図5は、このサブルーチンの手順を示すフローチャートである。
主制御部80は、予め補助記憶装置に画像ファイルとして記憶される複数の背景画像のうちの1つを選択可能なように、例えば選択メニューなどの形で背景画像をメイン表示・操作部62の画面に表示させ、これらの背景画像のうちの1つが利用者Uによって選択されたか否かを操作信号によって調べる(ステップS21)。なお、背景画像が選択されるまでは所定の初期背景画像が選択されたものとして処理するものとする。また、背景画像は動画像であってもよい。
次に、主制御部80は、選択された背景画像を背景表示部64に表示させる(ステップS22)。具体的には、主制御部80は、背景画像を示す画像ファイルを画像信号に変換してプロジェクタ100に与え、プロジェクタ100はスクリーン101のほぼ全面に当該背景画像を投影する。
続いて、主制御部80は、図示されないシャッターボタンまたはメイン表示・操作部62の画面に表示されるシャッターボタンが押されたか否かを操作信号に基づき判定する(ステップS23)。シャッターボタンが押された場合、処理は次のステップS24に進む。押されていない場合には、ステップS21の処理に戻り、シャッターボタンが押されるまで上記処理が繰り返される(S21→S22→S23→S21)。なお、シャッターボタンが押されないまま撮影時間が終了するときには、シャッターボタンが押されたときの処理が自動的に行われるものとする。
シャッターボタンが押下されると、主制御部80は、撮影開始を利用者にメイン表示・操作部62の画面で知らせ、数秒程度の予め決められた時間の経過後に撮像部(カメラ)52に撮影信号(シャッター信号)を送る。これにより、撮像部52のシャッター動作と同期して照明部(フラッシュ)70が閃光を放ち、主制御部80がキャプチャ処理を開始する。すなわち、主制御部80は、照明部(フラッシュ)70からの閃光で照らされた利用者Uの撮影画像を表す信号として撮像部52から出力される画像信号を受け取り、メモリまたは補助記憶装置内に撮影画像の画像ファイルとして格納する(ステップS24)。なお、所定の撮影時間の間、シャッターボタンが押下される毎に上記キャプチャ処理が実行され、撮影画像が画像ファイルとして一時的に保存される。
また、主制御部80は、撮像部(カメラ)52に撮影信号(シャッター信号)を送るときに背景表示部64に表示されている背景画像が、補助記憶装置内に記憶されているどの背景画像であるかを、例えばファイル名などにより記憶する(ステップS25)。なお、背景画像が動画像である場合には、上記撮影時の瞬間に表示されている動画像を静止画像として生成し、補助記憶装置内に記憶する。以上のサブルーチン処理が終了すると、図4に示す処理に復帰する。
続いて、主制御部80は、撮影画像と背景画像とを合成する画像処理を含む背景合成処理を行う(ステップS30)。ここで、この背景合成処理の詳しい処理(サブルーチン)について説明する。図6は、このサブルーチンの手順を示すフローチャートである。
主制御部80は、メモリまたは補助記憶装置内に画像ファイルとして記憶された撮影画像から合成マスク(アルファチャネル)を作成する(ステップS31)。ここで合成マスク(アルファチャネル)とは、対象となる画像(ここでは撮影画像)のうちの所定の領域を透明とし、それ以外の領域を非透明とするためのデータであって、一般的には対象となる画像の画素毎に0(完全透明)から255(完全非透明)までの透過度を示す値αが設定される。なおここでのαは、0および255のみが使用されるものとする。また、上記対象となる画像および当該画像と合成される他の画像は同じ大きさとなるよう調整されているものとする。この合成処理は、対象となる画像の非透明領域(α=255)に相当する他の画像の領域は隠され(マスクされ)、その透明領域(α=0)に相当する他の画像の領域は見えるように合成する。そのため、あたかも対象となる画像の非透明領域の部分が切り取られ、切り取られた当該部分が上記他の画像に対して貼り付けられたような合成画像が得られる。したがって、合成マスクの非透明領域を撮影画像に映る利用者U(の画像)の領域に合わせて設定すれば、利用者Uを示す画像が背景用画像に貼り付けられたような合成画像が得られる。
このような合成マスクを作成する手法は、様々な公知の手法のうちのいずれが用いられてもよいが、ここでは撮影画像に映るスクリーン101の色が白色であることを利用し、この白色をクロマキーとする合成マスク、すなわち撮影画像の白色部分を透明領域とし、その他の色の部分を非透明領域とした合成マスクを作成し、公知のキーイング(合成)処理であるクロマキー合成処理により合成画像が作成されるものとする。
次に、主制御部80は、メモリまたは補助記憶装置内に記憶された撮影画像に対し合成マスクを設定する(ステップS32)。具体的には、上記撮影画像の(各画素の)透明度を規定するアルファチャネルとして上述のような合成マスクが設定される。
また、主制御部80は、ステップS25において撮影時の背景画像として記憶された背景画像を補助記憶装置から読み出す(ステップS33)。
続いて、主制御部80は、ステップS32において合成マスクが設定された撮影画像と、撮影時の背景画像とを画像合成する(ステップS34)。この画像合成は、上述したクロマキー合成処理であり、この合成処理により利用者Uを示す画像が背景画像に貼り付けられたような合成画像が得られる。以上のサブルーチン処理が終了すると、図4に示す処理に復帰する。なお、上記処理により得られた合成画像は、メイン表示・操作部62に直ちに表示されてもよい。
次に、主制御部80は、撮影時間を示すタイマがタイムアウトとなることにより撮影が終了したか、または撮影時間の経過前であっても、メイン表示・操作部62に対して撮影処理の終了を指示する操作が行われることにより撮影が終了したか否かを判定する(ステップS40)。撮影が終了した場合、処理は次のステップS50に進む。撮影が終了しない場合には、ステップS20の処理に戻り、撮影が終了するまで上記処理が繰り返される(S20→S30→S40→S20)。
撮影が終了した場合、主制御部80は、落書きのための利用者Uによる操作を受け付け、当該操作に応じた画像処理を含む落書き処理が行われる(ステップS50)。この落書き処理には、予め定められた制限時間が設けられており、この制限時間内で上記合成画像に対する利用者Uの仮想的な落書きを受け付ける。具体的には、メイン表示・操作部62に表示された複数の合成画像に対して利用者Uの操作に基づき所定の位置に配されたスタンプ画像や所定の(仮想的な)落書きペンの軌跡画像などをさらに合成することにより、あたかも落書きされたような合成画像を生成する。この落書き処理は、制限時間が経過するか、または制限時間の経過前にメイン表示・操作部62に対する操作により落書きが中止(または印刷開始が指示)されるまで行われる。
次に、ステップS60における印刷処理では、主制御部80は、印刷指示を示す操作信号を受け取ると、これに基づき、その時点でメイン表示・操作部62に表示されている合成画像の出力を出力部(プリンタ)66に指示する。これにより、出力部66としてプリンタは、その合成画像を写真シールとして出力する。これにより、印刷処理が終了する。出力された写真シールは、本体部4の側面に設けられた取出口28から利用者Uによって取り出される。この印刷処理が終了すると、全ての処理は終了され、所定の金額に相当するコインが新たにコイン投入口26に投入されるまで待機状態となる。この待機状態において、所定の金額に相当するコインが新たに投入されると、上記と同様の処理(ステップS10〜S60)が実行され、その後、再びステップS10へ戻る。
<4. 効果>
上記のように本実施形態によれば、プロジェクタ100およびスクリーン101からなる背景表示装置により利用者Uに対する背景画像を表示しつつ、表示された背景画像を撮影することなく、ステップS30に示す背景合成処理により、実際に表示された背景画像と同一の鮮明な背景画像を背景とする合成画像を生成する。このことにより、フラッシュ11,12から放たれる強い閃光による影響を全く受けることなく、利用者の背後に設けられる表示装置に表示される画像と同一の画像を背景とする合成画像を得ることができる。また、上記背景表示装置により利用者Uに対して背景が表示されるため、利用者Uは後ろを振り返るなどして容易に背景を確認することができるとともに、例えば単一のクロマキー色の背景を背にして立つ場合とは異なる、実際に表示された背景を背にして立つ現実感を得ることができる。よって、高い遊戯性または娯楽性が得られる。
<5. 主な変形例>
上記一実施形態に係る自動写真作成装置である遊戯用写真作成装置の主な変形例について以下に説明する。図7は、この遊技用写真作成装置を側面から見た図であり、図8は、この遊戯用写真作成装置のスクリーン101およびその近傍を正面から(すなわち本体部4のカメラ10から)見た図である。図7に示す利用者Uはスクリーン101に向かって立っており、その手には位置を示すための所定の光源および複数のスイッチを含む操作手段である手持ち入力装置40が把持(携帯)されている。なお、この手持ち入力装置40は、本体部4と所定の信号線(および光源への電力供給線)により有線で接続されているが、例えば、電波や赤外線などを使用することにより無線で接続されてもよい。この遊戯用写真作成装置のスクリーン101の両側中央部近傍には、図8に示すように水平方向に所定間隔だけ隔てて配置された2個の光検出装置102L,102Rが備えられている(以下、これら2個の光検出装置を区別しない場合には参照符号“102”で示すものとする)。なお、本変形例における他のハードウェア構成は、上記一実施形態におけるものと同様であるので、同一部分には同一の参照符号を付して詳しい説明を省略する(図1、図2参照)。以下、光検出装置102の構成について説明する。
図9は、上記光検出装置102の一構成例を示す側面図である。この構成例の場合、光検出装置102は、スクリーン101の前面側すなわち本体部4および被写体としての利用者Uに向かい合う側にスリットが水平方向(左右方向)に延びるように形成された筐体を有し、その筐体内の上記スリットに対向する内面には、鉛直方向に1列に複数個(この例では3個)の受光素子(光センサ)1021〜1023が配置されている。そして、それらの受光素子1021〜1023から出力される検出信号S1〜S3は、本体部4内の主制御装置に入力される。この光検出装置102の前方であって図9において実線で示す位置に光源が存在する場合、3個の受光素子1021〜1023のうち中央の受光素子1022の検出信号S2の強度が最も大きくなり、この光検出装置102の前方であって図9において点線で示す位置に光源が存在する場合、3個の受光素子1021〜1023のうち上部の受光素子1021の検出信号S1の強度が最も大きくなる。したがって、3つの検出信号S1〜S3に基づき、光検出装置102の前方に存在する光源である利用者Uに把持された手持ち入力装置40の光源の上下方向の位置を算出することができる。
なお、光検出装置102の前方かつ上方にはプロジェクタ100が配置されているが、このプロジェクタ100からの光はスクリーン101のみに投射されるため光検出装置102には検出されず、また確実に検出されないように上記スリットと受光素子との位置関係が適宜決定されているものとする。
また、本変形例では、このような光検出装置102が水平方向(左右方向)に所定間隔だけ隔てて2個配置されているので、これらの光検出装置102L,102Rの間での光検出信号の差すなわち検出される光強度の差に基づき、前方に存在する(手持ち入力装置40の)光源の水平方向(左右方向)の位置を算出することができる。さらにまた、必要に応じて(手持ち入力装置40の)光源のスクリーン101からの距離(前後方向の位置)を算出することも可能である。
なお、図9に示した構成では、複数個(3個)の受光素子1021〜1023が鉛直方向に1列に配置されているが、これに加えて水平方向にも複数個(3個)の受光素子を配置することにより複数個(9つ)の受光素子をマトリクス状に配置し、さらに筐体に形成されたスリットに代えて点状の開口部であるピンホールが形成される構成であってもよい。この構成によれば、上記複数個の受光素子の検出信号に基づき、光検出装置102の前方に存在する光源の鉛直方向(上下方向)のみならず水平方向(左右方向)の位置を算出することができる。この場合、光検出装置102は1個だけ備えられる構成であってもよい。また、前方の任意方向からの光を検出する光検出装置を3個以上、互いに所定間隔だけ隔てて配置し、それらの光検出装置で検出される光の強度またはそれらの間での強度差に基づき、光検出装置102の前方に存在する(手持ち入力装置40の)光源の水平方向および鉛直方向(左右方向および上下方向)の位置を算出するようにしてもよい。この場合、その光源の発光強度(光度)が既知であれば、それらの検出強度より、検出装置からその光源までの距離を算出することも可能である。
図10は、本変形例に係る遊戯用写真作成装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。この遊戯用写真作成装置では、上記一実施形態につき図3に示した機能的構成に比べ、上記の光検出装置102L,102Rに相当する光検出部91と、上記の手持ち入力装置40に相当する手持ち入力部92とが追加されている。本変形例における他の機能的構成要素は、上記一実施形態におけるものと基本的に同様であるので、同一または対応する構成要素に同一の参照符号を付して詳しい説明を省略する。ただし、主制御部80の動作は上記一実施形態とは相違する部分を有しており、これについて以下に説明する。
図11は、本変形例における撮影処理の手順を示すフローチャートである。まず主制御部80は、利用者Uによる後述する所定の操作が行われたとき、予め補助記憶装置に画像ファイルとして記憶される複数の背景画像のうちの1つを利用者Uにより選択させるための入力要求(以下「選択メニュー」という)を背景表示部64に表示させ、これらの背景画像のうちどの背景画像が利用者U(の把持する手持ち入力装置40)の後述する選択操作によって選択されたかを判断する(ステップS210)。なお、利用者Uによる上記操作が行われないときには、ここでの処理は省略され、選択メニューも表示されないものとする。以下、上記表示および上記選択操作につき、図12を参照して具体的に説明する。
図12は、スクリーン101の表示例を示す模式図であり、より詳しくは、図12(a)は選択メニューが表示されているときの表示例であり、図12(b)は選択メニューが表示されていないときの表示例である。なお、利用者Uにより背景画像が選択されるまでは所定の初期背景画像が選択されたものとして処理するものとし、ここでは図12(b)に示される背景画像が初期背景画像であるものとする。
図12(a)を参照すると、図の右側中央近傍に上記複数の背景画像を説明する文字列(または当該背景画像の縮小画像など)が列挙されている選択メニュー111が表示されており、利用者Uはこれらの文字列の中から所望の背景画像に対応する文字列を選択する。この選択メニューを出現(ポップアップ)させまたは消去させる(閉じる)利用者Uの操作は、手持ち入力装置40に内蔵される複数のスイッチのうち当該操作を受け付けるためのメニュー用スイッチにより行われる。また、所望の背景画像を選択する利用者Uの操作は、手持ち入力装置40に内蔵される複数のスイッチのうち当該操作を受け付けるための選択用スイッチにより行われる。
なお、この選択用スイッチによる選択に代えて、手持ち入力装置40の光源および光検出装置102によって検出される手持ち入力装置40の位置に基づき、背景画像が選択されてもよい。すなわち、手持ち入力装置40の前後方向(すなわちスクリーン101の表示面に対する垂直方向)の位置を検出することにより、スクリーン101との距離が非常に近くなったとき、手持ち入力装置40の水平方向および鉛直方向(左右方向および上下方向)の位置に相当する選択メニューの座標が取得され、この座標に対応する位置に表示されている文字列により示される背景画像が選択されるものとしてもよい。このような操作は、利用者Uが手持ち入力装置40をスクリーン101に近づける動作により実現できる。
次に、主制御部80は、選択された背景画像を背景表示部64に表示させる(ステップS220)。具体的には、主制御部80は、背景画像を示す画像ファイルを画像信号に変換してプロジェクタ100に与え、プロジェクタ100はスクリーン101のほぼ全面に当該背景画像を投影する。なお、ここで表示される背景画像は、後述するような編集(例えば画像の一部分が動かされるなどの編集)が行われたときにはその編集結果が反映されているものとする。
続いて、主制御部80は、背景画像に含まれる画像のうち利用者Uの操作によりその表示位置を任意の位置に変更する(動かす)ことができる画像(以下「可動画像」という)が選択された否かを手持ち入力装置40の位置により判定する(ステップS230)。なお、背景画像は、基本的な背景を構成する基本背景画像(例えば、風景や模様などの画像)と、1つ以上の上記可動画像(例えば太陽や柵などの画像)とが合成されることにより生成されるものとし、可動画像が合成されるべき位置(座標)は当該背景画像に関連して予め定められており、かつ適宜に変更可能であるものとする。そして、可動画像が選択された場合、処理は次のステップS240に進む。選択されていない場合、当該ステップS240の処理は省略され、ステップS250の処理に進む。
次に、ステップS240において、主制御部80は、手持ち入力装置40による利用者Uの編集操作(位置指定操作)に応じて、選択された可動画像を移動させるように背景表示部64に表示する。以下、この可動画像の選択および移動のための編集操作につき、図13を参照して具体的に説明する。
図13は、可動画像の選択および移動のための編集操作について説明するための図であり、より詳しくは、図13(a)は可動画像を選択したときの状態を示す図であり、図13(b)は可動画像の移動が完了したときの状態を示す図である。
図13(a)を参照すると、利用者Uは背景画像のうち可動画像である太陽を表す画像に対して右手に把持した手持ち入力装置40を近づける操作を行っている。ここで、手持ち入力装置40の前後方向の位置を検出することにより、スクリーン101との距離が非常に近くなったとき、手持ち入力装置40の水平方向および鉛直方向(左右方向および上下方向)の位置に相当する画像の座標が取得され、この座標に対応する位置に表示されている可動画像が選択される。この選択操作により、当該可動画像である太陽を表す画像は選択状態となり、図では点線で示される選択中の可動画像112として、例えば点滅しまたは色彩が薄くなるなど通常の表示状態とは異なる状態で表示される。なお、この選択操作は、手持ち入力装置40に内蔵される選択用スイッチにより行われてもよい。このように選択された選択中の可動画像112は、手持ち入力装置40の水平方向および鉛直方向(左右方向および上下方向)の位置に応じて移動するようにリアルタイムで表示される。したがって、図13(a)に示す一点鎖線の矢印方向(すなわち図の右から左)へ手持ち入力装置40を動かせば、その位置変化に応じて選択中の可動画像112が表示される位置も移動する。その後、選択中の可動画像の移動を完了させるための操作、例えば上記選択操作と同様の操作または移動を所定時間停止する操作を行うと、選択中の可動画像112は選択状態を解除され、図13(b)に示す非選択時の可動画像113として通常の表示状態で表示される。
このように可動画像を所望の位置に移動させることが可能であるため、所定の背景画像から利用者Uの嗜好に応じた変化に富んだ背景画像を生成することができる。また、液晶タッチパネル20(またはプレビューモニタ22)の小さな画面上で編集する場合とは異なり、利用者Uはスクリーン101により実際に撮影されるべき大きさで表示される背景画像を編集することができる。そのため、高い遊戯性または娯楽性が得られるとともに、撮影により得られるべき(撮影画像に対して背景画像が合成された)合成画像を撮影前に容易に推測することができるので、利用者Uの意図に沿った合成画像を得ることができる。さらに、利用者Uはスクリーン101に対面して背景画像を編集することができるため、高い遊戯性または娯楽性が得られるとともに、直感的に編集操作を行うことができるため編集操作が容易となる。
なお、ここでは編集操作として、可動画像を移動させる編集態様を例示したが、およそ背景画像に対して行われる編集であれば、その編集態様に限定はない。例えば、背景画像全体や可動画像の色調などを変化させるものや、上記落書き処理に相当するスタンプ画像または手持ち入力装置40の位置に対応する所定の(仮想的な)落書きペンの軌跡画像などをさらに合成することにより、あたかも落書きされたような背景画像を生成する態様などであってもよい。
次に、主制御部80は、図示されないシャッターボタンまたはメイン表示・操作部62の画面に表示されるシャッターボタンが押されたか否かを操作信号に基づき判定する(ステップS250)。シャッターボタンが押された場合、処理は次のステップS260に進む。押されていない場合には、ステップS210の処理に戻り、シャッターボタンが押されるまで上記処理が繰り返される(S210→S220→S230→S240→S250→S210)。なお、シャッターボタンが押されないまま撮影時間が終了するときには、シャッターボタンが押されたときの処理が自動的に行われるものとする。
続くステップS260の処理は、上記一実施形態におけるステップS24と同様であるので、説明を省略する。次に、主制御部80は、撮像部(カメラ)52に撮影信号(シャッター信号)を送るときに背景表示部64に表示されている背景画像が、補助記憶装置内に記憶されているどの背景画像であるかを、例えばファイル名などにより記憶するとともに、当該背景画像に対する編集内容(例えばどの可動画像がどの位置に動かされたかを示す座標等)を示す情報をあわせて記憶する(ステップS270)。なお、編集後の背景画像のみが記憶されてもよいが、その後の落書き処理(ステップS50)により再び編集可能な状態で記憶されることが好ましい。
以上のサブルーチン処理が終了すると、図4に示す処理に復帰し、背景合成処理が行われる(ステップS30)。この背景合成処理については前述した。図14は、上記撮影画像に対して所定の背景合成処理が行われたときの合成画像の例を示す図である。図に示されるように、利用者Uは、所望の背景となるように背景画像を適宜編集することができる。上記ステップS30以降の処理は、上記一実施形態と同様の処理が行われるため説明を省略する。
なお、上記変形例では、光の検出手段としての光検出装置102L,102Rによる検出結果に基づいて手持ち入力装置40の光源の位置を算出しているが、例えば、赤外光の検出手段(赤外光センサ)を設け、その検出結果に基づき赤外光の光源を有する手持ち入力装置の位置を算出してもよい。さらに、このような光検出手段に代えて、音波や電波の検出手段(マイクロホン、超音波センサ、または電波センサ等)を設けて、音源や電波源を有する手持ち入力装置の位置を算出するようにしてもよい。この場合、上記音波や電波の検出手段を互いに所定間隔を隔てて複数個配置し、それらで検出される音波または電波の位相差に基づき音源または電波源の位置を算出する手法を使用することができる。さらにまた、上記変形例では、手持ち入力装置の位置情報(上位概念的には属性情報)は、光源(可視光のみならず赤外光等の非可視光の光源も含む)、電波の発信源、または音波(可聴音のみならず超音波等の非可聴音も含む)の音源(上位概念的には空間を伝搬する波を発する波源)の位置情報であり、その位置情報を求めるべき波源の種類は固定的に決まっているものとしているが、この波源の種類が利用者の操作等により変更可能なように構成されていてもよい。このようにすれば、手持ち入力装置が利用者Uの選択に応じて光や音を発するため、遊戯性または娯楽性を高めることができる。
また、上記変形例では、自動写真作成装置におけるスクリーン101の両側中央近傍に光検出装置102L,102Rが設けられており、この光検出装置102L,102Rでの検出値に基づき手持ち入力装置の光源の位置が算出されるが、これに代えて、上記スクリーン101の両側部近傍に所定の波源(光源、音源、または電波源など)を備えると共に、利用者Uに携帯されかつ利用者U近傍の所定空間における任意の位置に配置可能な上記波源の検出装置を備えるようにしてもよい。この検出装置での検出値は所定の信号線を介して主制御部80に入力され、それらの検出値に基づき手持ち検出装置の位置が算出される。
さらに、上記変形例では、光検出装置および光検出手段により利用者Uが示す座標を受け取る構成であるが、スクリーン101等に投射される背景画像に対する編集操作を行うための編集位置を取得することができる構成であれば、上記構成に限定されるものではなく、例えばスクリーン101表面または裏面近傍に接触センサや近接センサなどが配置されており、利用者Uがスクリーン101の任意の位置に手や物体を接触させまたは近接させるとき、当該位置を検出するものであってもよい。なお、スクリーン101の表示面に対して与えられるべき物理的作用は、手などの接触や近接の他、光の照射など物理的作用が与えられている位置を判別できるものであればどのようなものであってもよい。また、利用者Uにより把持される(手持ち入力装置40の)光源や利用者Uの手などの特徴点を公知の画像認識の手法に基づき判別することにより、当該特徴点とスクリーン101との位置関係に基づき当該特徴点の位置を算出してもよい。さらに、利用者Uに携帯されかつ利用者U近傍の所定空間における任意の位置に配置可能なポインティングデバイス(例えばトラックボールやジョイスティック等)が備えられており、当該ポインティングデバイスの操作に応じてスクリーン101に表示されるカーソルの位置に基づき編集が行われてもよい。さらにまた、上記編集操作は必ずしもスクリーン101に対面して行われる必要はないため、およそ背景画像に対する編集のための操作手段であれば、その操作手段に限定はない。例えば、手持ち入力装置40に代えて、その操作手段は液晶タッチパネル20およびタッチペン21であってもよいし、新たに設けられる液晶タッチパネルやその他の入力装置であってもよい。ここで、利用者が2人以上のとき、例えば或る利用者が上記操作手段により編集操作を行い、残りの利用者がLED表示装置101の手前に立つことも考えられる。この場合、編集操作を行う利用者は、背景を背にして立つ利用者の像を含む合成画像を撮影前に容易に推測することができ、また全ての利用者がLED表示装置101に表示される実物大の背景画像を確認することができるため、互いに意志の疎通がしやすくなる。
<6. 他の変形例>
上記一実施形態におけるプロジェクタ100は、利用者Uの上方の所定位置に設けられており、スクリーン101に向けて、撮影方向とほぼ同じ方向(すなわち後方)へ映像を投影する。しかし、これに代えて、プロジェクタ100は、スクリーン101の後ろ側に設けられており、スクリーン101に向けて、撮影方向とほぼ反対方向(すなわち前方)へ映像を投影するものであってもよい。また、プロジェクタ100およびスクリーン101に代えて、LED(Light Emitting Diode)からなる発光部がマトリクス状に複数配置されたLEDマトリクス表示装置が使用されてもよい。なお、プロジェクタ100およびスクリーン101に代えて、背景画像を表示することのできる様々な種類の表示装置、例えば電球等の発光部をマトリクス状に配置した表示装置、無機EL(Electro Luminescence)素子や有機EL素子を使用した表示装置、液晶ディスプレイ、またはプラズマディスプレイなどを使用することもできる。
上記一実施形態におけるスクリーン101は白色であるが、クロマキー合成処理に好適であるため広く用いられる青色(または青色系統の色)や緑色(または緑色系統の色)であってもよい。この場合には、ステップS31において作成される合成マスクのクロマキーは青色(または青色系統の色)や、緑色(または緑色系統の色)となる。また、スクリーン101は白色であり、プロジェクタ100は、撮影時にのみスクリーン101に対して背景画像の投影を停止するとともに、青色または緑色などの上記クロマキー色を投影してもよい。このことは他の表示装置が使用される場合であっても同様である。もっとも、これらの色は、通常はフラッシュ11,12から放たれる強い閃光により打ち消されるため、上記閃光の明るさとスクリーンに映し出される画像の明るさとを適宜調整する必要がある。さらに、これらのクロマキー色を放つフラッシュ等の照明装置を新たに設け、撮影時にのみこれらのクロマキー色の光をスクリーン101の前面または後面に放つように構成してもよい。そうすれば、フラッシュ11,12から放たれる強い閃光によってもこれらのクロマキー色が打ち消されない。
上記一実施形態のステップS31において作成される合成マスクは、(通常の)撮影画像のクロマキー色の部分に基づき作成されるが、合成マスクを作成するための特別な撮影画像(以下「合成マスク用撮影画像」という)を上記撮影画像とは別に取得する構成であってもよい。すなわち、通常の撮影画像を取得するための撮影時点より非常に短い所定時間だけ前の時点で、フラッシュ11,12を点灯させず、さらに必要に応じて他の照明装置である照明装置13L,13Rの照明も消して、プロジェクタ100から背景画像の投影を停止してスクリーン101に白色、青色、または緑色などの上記クロマキー色を投影し、合成マスク用撮影画像を取得するための撮影を行う。そうすれば、利用者Uの画像に相当する合成マスク用撮影画像の所定領域はクロマキー色を含むことなく黒く映る。そのため、この合成マスク用撮影画像に基づき、利用者Uの衣服の色などに影響されることなく確実に当該所定領域をマスクした合成マスクを作成することができる。なお、この合成マスク用撮影画像を撮影する時点において、利用者Uの前面を照らすことがないようにスクリーン101の後面にクロマキー色を放つフラッシュ等の照明装置を、スクリーン101の後ろ側に新たに設けてもよい。
上記一実施形態におけるステップS30の背景合成処理には、色相および彩度に基づくキーイング(合成)処理であるクロマキー合成処理が用いられるが、明るさに基づくキーイング(合成)処理であるルミナンスキー合成処理や、画像の差分値に基づくキーイング(合成)処理であるディファレンスキー合成処理など、どのようなキーイング(合成)処理の手法が用いられてもよい。例えば、スクリーン101に予め所定の模様が付されることにより、または撮影時にのみプロジェクタ100がスクリーン101に対して背景画像の投影を停止するとともに所定の模様を投影することにより、撮影画像に映る当該模様を合成のためのキーとするキーイング(合成)処理が行われてもよい。このように模様を利用した合成処理によれば、発光色や利用者Uの衣服の色などに影響されることなく、効果的に合成処理を実現することができる。特に、プロジェクタ100およびスクリーン101に代えて、LED等のマトリクス表示装置が使用される場合には、このマトリクス表示装置に備えられるLED等の物理的形状により形成される配置パターンを合成のためのキーとなる模様として用いることができるため好適である。なお、所定の模様(パターン)を合成のためのキーとするキーイング(合成)処理は公知の画像合成処理の手法であるため、その詳しい説明は省略する。なお、上記のような模様を利用した合成処理は、合成マスク用撮影画像を撮影画像とは別に取得する前述の構成にも適用することができる。
上記一実施形態におけるステップS30の背景合成処理は、ステップS20の撮影処理の直後に行われるが、ステップS50の落書き処理の際に行われてもよい。また、背景合成処理による合成画像を生成した後も対応する撮影画像を補助記憶装置に保存しておき、その後利用者Uの操作に基づき、保存された撮影画像に別の背景画像を合成してもよい。すなわち、上記背景合成処理により生成された合成画像を破棄し、上記背景合成処理に用いられた背景画像とは異なる背景画像を保存されている撮影画像に再び合成することにより合成画像を生成可能なように構成されていてもよい。
上記一実施形態における背景画像のうち、利用者Uを示す画像と重複する部分の領域は上記合成マスクにより隠されるため表示されないが、背景画像の一部の画像を前景画像とし、この前景画像と重複する背景画像および利用者Uを示す画像領域を隠すように合成してもよい。すなわち、上記一実施形態における背景画像は、合成画像における前景画像を含んでいてもよい。なお、背景画像から前景画像を選択するための利用者Uの操作は、ステップS20の撮影処理の際に行われてもよいし、ステップS50の落書き処理の際に行われてもよい。図15は、このような背景画像に前景画像が含まれる場合の合成画像の例を示す図である。図に示される柵114は、撮影時には利用者Uの背後に隠れる背景画像としてスクリーン101上に表示される(例えば本体部4から見たとき図14に示すように表示される)が、この柵114が前景画像として合成される結果、図15に示すような合成画像が得られる。このように、利用者Uの嗜好に応じて背景画像の一部を前景画像とすることができることにより、本装置の遊戯性または娯楽性を高めることができる。
本発明の一実施形態に係る遊戯用写真作成装置の側面図である。 一実施形態に係る遊戯用写真作成装置の本体部を示す正面図である。 一実施形態に係る遊戯用写真作成装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。 一実施形態に係る遊戯用写真作成装置における主制御部の動作を説明するためのフローチャートである。 一実施形態における撮影処理の手順を示すフローチャートである。 一実施形態における背景合成処理の手順を示すフローチャートである。 一実施形態の変形例に係る遊技用写真作成装置を側面から見た図である。 一実施形態の変形例に係る遊戯用写真作成装置のスクリーンおよびその近傍を正面から見た図である。 一実施形態の変形例における光検出装置の一構成例を示す図である。 一実施形態の変形例に係る遊戯用写真作成装置の要部を機能面から見た構成を示すブロック図である。 一実施形態の変形例における撮影処理の手順を示すフローチャートである。 一実施形態の変形例におけるスクリーンの表示例を示す模式図である。 一実施形態の変形例において、可動画像の選択および移動のための編集操作について説明するための図である。 一実施形態の変形例において、撮影画像に対して背景合成処理が行われたときの合成画像の例を示す図である。 一実施形態の変形例において、背景画像に前景画像が含まれる場合の合成画像の例を示す図である。
符号の説明
2 …撮影室
4 …本体部
10 …カメラ
11,102…フラッシュ
20 …液晶タッチパネル
21 …タッチペン
40 …手持ち入力装置
52 …撮像部(カメラ)
54 …確認表示部(プレビューモニタ)
62 …操作部(液晶タッチパネル)
64 …背景表示部(プロジェクタ)
66 …出力部(プリンタ)
70 …照明部
72 …I/O制御部(I/O制御装置)
80 …主制御部(主制御装置)
91 …光検出部(光検出装置)
92 …手持ち入力部(手持ち入力装置)
100…プロジェクタ
101…スクリーン
102…光検出装置
U …利用者

Claims (16)

  1. 所定の撮影領域における被写体である利用者を撮影する撮影手段と、前記撮影手段による撮影の際に閃光を放つことにより前記被写体を照明する照明手段と、前記撮影手段により得られる撮影画像を含む合成画像を写真として出力する出力手段とを備える自動写真作成装置であって、
    前記撮影手段に対向して前記利用者の背後に配置される表示面を有しており、背景とされるべき画像を当該表示面に表示する背景提示手段と、
    前記撮影画像に含まれる前記表示面の像が示す領域に、前記背景とされるべき画像を前記利用者の像に対する背景としてキーイング合成することにより前記合成画像を生成する画像処理手段と
    を備えることを特徴とする自動写真作成装置。
  2. 前記画像処理手段は、前記撮影画像に含まれる前記表示面の像が示す所定色の領域に前記背景とされるべき画像をクロマキー合成することにより、前記合成画像を生成することを特徴とする、請求項1に記載の自動写真作成装置。
  3. 前記背景提示手段は、
    前記表示面であるスクリーンと、
    前記スクリーンに対し、背景とされるべき画像を投影するプロジェクタと
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の自動写真作成装置。
  4. 前記撮影手段による撮影の際に、前記スクリーンに対して所定色の閃光を放つ補助照明手段をさらに備え、
    前記画像処理手段は、前記撮影画像に含まれる前記表示面の像が示す所定色の領域に前記背景とされるべき画像をクロマキー合成することにより、前記合成画像を生成することを特徴とする、請求項3に記載の自動写真作成装置。
  5. 前記背景提示手段は、複数の発光部をマトリクス状に配置してなる表示装置であることを特徴とする、請求項1に記載の自動写真作成装置。
  6. 前記画像処理手段は、前記撮影画像に含まれる前記表示装置の複数の発光部が示す配置パターンである模様を含む領域に、当該模様を合成のためのキーとして前記背景とされるべき画像を合成することにより、前記合成画像を生成することを特徴とする、請求項5に記載の自動写真作成装置。
  7. 前記背景提示手段は、前記撮影手段による撮影の際に、背景とされるべき画像の表示を停止することを特徴とする、請求項1から請求項6までのいずれかに記載の自動写真作成装置。
  8. 前記背景提示手段は、前記撮影手段による撮影の際に、背景とされるべき画像の表示を停止するとともに、前記画像処理手段による合成のためのキーとなる色または模様を表示することを特徴とする、請求項7に記載の自動写真作成装置。
  9. 前記撮影手段は、前記照明手段により照明された前記被写体を撮影する直前にも、前記照明手段により照明されない状態の前記被写体を撮影し、
    前記画像処理手段は、照明されない状態の前記被写体を含む撮影画像に基づき、合成のためのキーを生成することを特徴とする、請求項1に記載の自動写真作成装置。
  10. 前記背景提示手段は、背景とされるべき画像と前景とされるべき画像とを前記表示面に表示し、
    前記画像処理手段は、前記撮影画像に含まれる前記表示面の像が示す領域に前記背景とされるべき画像を背景として合成するとともに、前記撮影画像に前記前景とされるべき画像を前景として合成することにより、前記合成画像を生成することを特徴とする、請求項1に記載の自動写真作成装置。
  11. 前記背景提示手段の前記表示面に表示される画像を編集するための前記利用者による操作を受け付ける入力手段をさらに備え、
    前記画像処理手段は、前記入力手段により受け付けられる前記利用者による操作に応じて、前記合成画像を生成することを特徴とする、請求項1または請求項10に記載の自動写真作成装置。
  12. 前記入力手段は、前記利用者に携帯され、前記利用者近傍の所定空間における任意の位置に配置可能である所定の入力装置を含むことを特徴とする、請求項11に記載の自動写真作成装置。
  13. 前記入力手段は、前記背景提示手段の前記表示面と前記入力装置との位置関係に基づく前記利用者による位置指定操作を受け付けることを特徴とする、請求項12に記載の自動写真作成装置。
  14. 前記入力手段は、前記背景提示手段の前記表示面に対する物理的作用に基づく前記利用者による位置指定操作を受け付けることを特徴とする、請求項11に記載の自動写真作成装置。
  15. 所定の撮影領域における被写体である利用者を所定の撮影手段により撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップにおける撮影の際に閃光を放つことにより前記被写体を照明する照明ステップと、前記撮影ステップにおいて得られる撮影画像を含む合成画像を写真として印刷する印刷ステップとを含む自動写真作成方法であって、
    前記撮影手段に対向して前記利用者の背後に配置される表示面に、背景とされるべき画像を表示する背景提示ステップと、
    前記撮影画像に含まれる前記表示面の像が示す領域に、前記背景とされるべき画像を前記利用者の像に対する背景としてキーイング合成することにより前記合成画像を生成する画像処理ステップと
    を含むことを特徴とする自動写真作成方法。
  16. 請求項15に記載の自動写真作成方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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