JP4450295B2 - 共振型ac−dcコンバーター装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
第1〜第3発明は『直列共振用インダクタンス手段の磁気エネルギー(=励磁エネルギー)を直流出力電力用に活用した、電圧ゼロ・スイッチングまたは電流ゼロ・スイッチングが可能な共振型AC−DCコンバータ装置に関する。
第1発明(請求項1等に記載。)ではその第1の閉回路にその第1の交流電源手段が含まれるが、その第2の閉回路には交流電源手段は含まれていない。
第2発明(請求項6等に記載。)ではその第1、第2の閉回路のそれぞれにその第1の交流電源手段が含まれる。
第3発明(請求項9等に記載。)ではその第1の閉回路にその第1の交流電源手段が含まれ、その第2の閉回路にその第2の交流電源手段が含まれる。
但し、両交流電源手段の周波数は同一で、前者の交流電圧の位相に対して後者の交流電圧の位相は同位相か逆位相である。
【0002】
なお、本明細書等では『励磁する』とは『インダクタンス手段に電流を流して磁気エネルギー(=励磁エネルギー)を蓄積する』という意味で使用されている。従って、『励磁』や『励磁エネルギー』という用語は『変圧器等の励磁や励磁エネルギーという意味』だけでなく『磁気結合されていない単一インダクタンス手段の励磁や励磁エネルギーという意味』でも使用されている。
【0003】
【非特許文献1】
『大学演習 一般物理学(金原寿郎編)』、金原寿郎(きんばら・としろう)・編集、石黒浩三・遠藤真二・小出昭一郎・鈴木洋・細谷資明・共著、(合名会社)裳華房(しょうかぼう)が昭和45年9月1日に第15版発行。
【非特許文献2】
『改訂 電気回路理論(標準電気工学講座10)』、末崎輝雄・天野弘・共著、(株)コロナ社が昭和48年3月20日に21版発行。
【非特許文献3】
『電磁気学(電子通信学会編)』、電子通信学会・編集、副島光積(そえじま・てるざね)・堀内和夫・共著、(株)コロナ社が昭和48年8月10日に10版発行。
【非特許文献4】
『トランジスタ回路入門講座1 トランジスタ回路を学ぶ人のために』、雨宮好文(よしふみ)・小柴典居(つねおり)・共同監修、曽和将容(そわ・まさひろ)・著、(株)オーム社が昭和54年3月20日に第1版発行。
【非特許文献5】
『半導体電力変換回路(電気学会 半導体電力変換方式調査専門委員会編)』、(社) 電気学会・編集、同・半導体電力変換方式調査専門委員会の構成員多数による共著、(社) 電気学会が1987年3月31日に初版発行。
【非特許文献6】
『スイッチングコンバータの基礎』、原田耕介・二宮保・顧文建(こ・ぶんけん)・共著、(株)コロナ社が1992年2月25日に初版発行。
【非特許文献7】
『大電流工学ハンドブック(電気学会 大電流応用技術調査専門委員会 編)』、同・大電流応用技術調査専門委員会・小池克就・共同編集、(株)コロナ社が1992年5月30日に初版発行。
【0004】
【背景技術】
従来、『直列共振用インダクタンス手段の磁気エネルギーを直流出力電力用に活用した、電圧ゼロ・スイッチング又は電流ゼロ・スイッチングが可能な共振型AC−DCコンバータ装置は無かった。(問題点)
そこで、第1〜第3の各発明は『直列共振用インダクタンス手段の磁気エネルギーを直流出力電力用に活用した、電圧ゼロ・スイッチング又は電流ゼロ・スイッチングが可能な共振型AC−DCコンバータ装置』を提供することを目的としている。(発明の目的)
【0005】
【特許文献1】
特公昭50−39808号
【特許文献2】
特公昭60−22588号
【非特許文献8】
『電気学会技術報告 第687号 電力変換器の高性能スイッチング技術(電力変換器の高性能スイッチング技術調査専門委員会編)』、中丸修・編集、同・電力変換器の高性能スイッチング技術調査専門委員会の構成員多数による共著、(社)電気学会が1998年8月25日に発行。
【特許文献3】
特公昭39−9902号
【0006】
【特許文献4】
特公昭36−16861号
【特許文献5】
特公昭41−3134号
【特許文献6】
特開昭49−108522号
【特許文献7】
特公昭51−32206号
【非特許文献9】
『インバータ回路』、B.D.Bedford & R.G.Hoft・共著、今井孝二・秦泉寺敏正・渡部新次郎・関長隆・川端守男・塚本雅士・広瀬宏行・共訳、(株)コロナ社が昭和43年9月15日発行。
【非特許文献10】
『大学講義 パワーエレクトロニクス』、宮入庄太・著、丸善(株)が昭和61年1月20日に第2版発行。
【非特許文献5】
『半導体電力変換回路(電気学会 半導体電力変換方式調査専門委員会編)』、(社)電気学会・編集、同・半導体電力変換方式調査専門委員会の構成員多数による共著、(社) 電気学会が1987年3月31日に初版発行。
【非特許文献11】
『わかりやすい サイリスタ回路の基礎』、飯田祥二・著、(学)東京電機大学が1996年2月20日に第1版発行。
【0007】
【第1発明の開示】
即ち、第1発明は、
「第1の交流電圧を供給する為の第1の交流電源手段と、
第1の共振用キャパシタンス手段と、
第1の共振用インダクタンス手段と、
「全波整流機能または半波整流機能を持ち、『前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧を所定電圧方向にする為の第1の閉回路を前記第1の交流電源手段、前記第1の共振用キャパシタンス手段および前記第1の共振用インダクタンス手段と共に形成する』為に機能し、前記第1の共振用キャパシタンス手段と前記第1の共振用インダクタンス手段の共振電流の流れを1方向に制限する、少なくとも1つの可制御スイッチング手段を持つ第1の閉回路形成スイッチング手段」と、
第2の共振用インダクタンス手段と、
「『前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧を前記所定電圧方向と逆向きの電圧方向にする為の第2の閉回路を前記第1の共振用キャパシタンス手段と前記第2の共振用インダクタンス手段と共に形成する』為に機能し、前記第1の共振用キャパシタンス手段と前記第2の共振用インダクタンス手段の共振電流の流れを1方向に制限する、少なくとも1つの可制御スイッチング手段を持つ第2の閉回路形成スイッチング手段」と、
前記第1、第2の共振用インダクタンス手段の少なくとも一方のインダクタンス手段の磁気エネルギーに基づく電流を取り出す為にその磁気エネルギーの放出時に『少なくともその一方のインダクタンス手段と磁気結合された第1の出力用インダクタンス手段が有る場合はその第1の出力用インダクタンス手段に、無い場合は第1の出力用インダクタンス手段を兼ねるその一方のインダクタンス手段に』誘起する電圧に対して順方向となる様にそのインダクタンス手段に接続された第1の整流手段と、
前記第1の整流手段が整流した電圧を平滑する平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段』」と、
「『前記第1の共振用インダクタンス手段と磁気結合されたインダクタンス手段が少なくとも1つ有る場合は前記第1の共振用インダクタンス手段を含むこれら全インダクタンス手段の電流がゼロの時、一方、全く無い場合は前記第1の共振用インダクタンス手段の電流がゼロの時、前記第1の閉回路形成スイッチング手段をオン制御し始めて前記第1の閉回路を形成させ、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電流が流れることをゼロから始めさせてゼロで終わらさせて、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧を前記所定電圧方向にさせたり』、『前記第2の共振用インダクタンス手段と磁気結合されたインダクタンス手段が少なくとも1つ有る場合は前記第2の共振用インダクタンス手段を含むこれら全インダクタンス手段の電流がゼロの時、一方、全く無い場合は前記第2の共振用インダクタンス手段の電流がゼロの時、前記第2の閉回路形成スイッチング手段をオン制御し始めて前記第2の閉回路を形成させ、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電流が流れることをゼロから始めさせてゼロで終わらさせて、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧を前記所定電圧方向と逆向きの電圧方向にさせたり』を交互に繰り返す為に機能するオン制御手段またはオン・オフ制御手段』」
を有する共振型AC−DCコンバータ装置である。

【0008】
大まかに言えば、このことによって、「前記第1の共振用キャパシタンス手段が、その第1の閉回路内で前記第1の共振用インダクタンス手段と共に直列共振したり、その第2の閉回路内で前記第2の共振用インダクタンス手段と共に直列共振したり」が交互に繰り返される様に第1発明の共振型AC−DCコンバーター装置が動作する。
そして、その繰り返し動作中に前記第1、第2の共振用インダクタンス手段の少なくとも一方のインダクタンス手段の磁気エネルギーに基づく電流を、前記第1の整流手段がその一方のインダクタンス手段あるいは前記第1の出力用インダクタンス手段から取り出し、前記第1の整流手段が整流した電圧を前述の「第1の平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段」が平滑するので、直流電圧を得ることができる。
【0009】
ここから具体的に説明する。「前記第1の共振用インダクタンス手段と磁気結合されたインダクタンス手段が少なくとも1つ有る場合は前記第1の共振用インダクタンス手段を含むこれら全インダクタンス手段の電流がゼロの時、一方、全く無い場合は前記第1の共振用インダクタンス手段の電流がゼロの時」、「前記オン制御手段またはオン・オフ制御手段」が前記第1の閉回路形成スイッチング手段オン制御し始める。
そのオン制御によって前記第1の閉回路が形成されると、前記第1の共振用キャパシタンス手段の共振電流が直列共振動作により前記第1の交流電源手段から前記第1の閉回路形成スイッチング手段と前記第1の共振用インダクタンス手段を経て前記第1の共振用キャパシタンス手段へ電流ゼロから流れ始める。
ただし、当然の事ながら、その第1の交流電圧と前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧が両方ともゼロで、しかも、電流となる前記第1の共振用インダクタンス手段の磁気エネルギーがゼロならば、前記第1の閉回路が形成されても、前記第1の共振用キャパシタンス手段の共振電流は流れず、電流ゼロのままである。
【0010】
「前記第出力用インダクタンス手段が前記第1の共振用インダクタンス手段に磁気結合されず、前記第1の共振用インダクタンス手段がその第1の出力用インダクタンス手段を兼ねない場合」その後、前記第1の共振用キャパシタンス手段の共振電流はその直列共振動作により電流ゼロになって止まる。
そして、前記第1の閉回路形成スイッチング手段が持つ可制御スイッチング手段のそれぞれは消流かオフ制御によりターン・オフする。
【0011】
なお、この場合、前記第1の出力用インダクタンス手段は前記第2の共振用インダクタンス手段に磁気結合されているか、あるいは、前記第2の共振用インダクタンス手段がその第1の出力用インダクス手段を兼ねていることになる。
なぜなら、前述の通り前記第1、第2の共振用インダクタンス手段の少なくとも一方のインダクタンス手段に前記第1の出力用インダクタンス手段が磁気結合されているか、あるいは、その一方のインダクタンス手段が前記第1の出力用インダクタンス手段を兼ねている、からである。
【0012】
一方、「前記第出力用インダクタンス手段が前記第1の共振用インダクタンス手段に磁気結合されているか、あるいは、前記第1の共振用インダクタンス手段がその第1の出力用インダクタンス手段を兼ねている場合」その後、前記第1の共振用インダクタンス手段の電圧が反転し、その大きさが第1の所定値になると、前記第1の整流手段の印加電圧が逆方向電圧から順方向電圧になり、前記第1の整流手段が電圧ゼロ・スイッチングでターン・オンする。
このため、それまで励磁されていた前記第1の共振用インダクタンス手段の磁気エネルギー(=励磁エネルギー)、「前記第出力用インダクタンス手段の電流となって」又は「その第1の出力用インダクタンス手段を兼ねる前記第1の共振用インダクタンス手段の電流のまま」前記第1の整流手段を介して前記第平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段」に供給される。その結果、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電流は早目に減少してゼロになったり、あるいは、途切れてゼロになったりする。
【0013】
その後、前記磁気エネルギーが使い果たされて、前記第出力用インダクタンス手段または「その第1の出力用インダクタンス手段を兼ねる前記第1の共振用インダクタンス手段」の電流がゼロとなり、前記第1の整流手段はターン・オフする。
なお、この場合、前記第1の閉回路形成スイッチング手段が持つ可制御スイッチング手段のそれぞれのターン・オフは転流かオフ制御によって為される。
ただし、前記第1の共振用インダクタンス手段の電圧が反転した後、その大きさが前述した第1の所定値に達せず、前記第1の整流手段がオフのままならば、前記第1の整流手段などが接続されていないのと動作は等価的に同じになるので、当然の事ながら、その動作は前述(段落番号0010)と同様になる。
【0014】
結局、どちらの場合も電流ゼロ・スイッチング又は電圧ゼロ・スイッチングが行われる。尚、前述した第1の所定値は「前記第1の整流手段の電圧降下と前記第平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段』の電圧の和」と「前記第1の共振用インダクタンス手段と前記第1の出力用インダクタンス手段の昇圧比または降圧比または電圧比1(巻数比1のとき、又は、前記第1の共振用インダクタンス手段が前記第1の出力用インダクタンス手段を兼ねるとき。)」の積で決まる。
【0015】
それから、「前記第2の共振用インダクタンス手段と磁気結合されたインダクタンス手段が少なくとも1つ有る場合は前記第2の共振用インダクタンス手段を含むこれら全インダクタンス手段の電流がゼロの時、一方、全く無い場合は前記第2の共振用インダクタンス手段の電流がゼロの時」、「前記オン制御手段またはオン・オフ制御手段」が前記第2の閉回路形成スイッチング手段オン制御し始める。
そのオン制御によって前記第2の閉回路が形成されると、前記第1の共振用キャパシタンス手段の共振電流が共振動作により前記第1の共振用キャパシタンス手段から前記第2の閉回路形成スイッチング手段と前記第2の共振用インダクタンス手段を経て電流ゼロから流れ始める。
ただし、当然の事ながら、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧がゼロで、しかも、電流となる前記第2の共振用インダクタンス手段の磁気エネルギーがゼロならば、前記第2の閉回路が形成されても、前記第1の共振用キャパシタンス手段の共振電流は流れず、電流ゼロのままである。
【0016】
「前記第出力用インダクタンス手段が前記第2の共振用インダクタンス手段に磁気結合されず、前記第2の共振用インダクタンス手段がその第1の出力用インダクタンス手段を兼ねない場合」その後、前記第1の共振用キャパシタンス手段の共振電流はその直列共振動作により電流ゼロになって止まる。
そして、前記第2の閉回路形成スイッチング手段が持つ可制御スイッチング手段のそれぞれは消流かオフ制御によりターン・オフする。
【0017】
なお、その場合、前記第1の出力用インダクタンス手段は前記第1の共振用インダクタンス手段に磁気結合されているか、あるいは、前記第1の共振用インダクタンス手段がその第1の出力用インダクタンス手段を兼ねていることになる。
なぜなら、前述の通り前記第1、第2の共振用インダクタンス手段の少なくとも一方のインダクタンス手段に前記第1の出力用インダクタンス手段が磁気結合されているか、あるいは、その一方のインダクタンス手段が前記第1の出力用インダクタンス手段を兼ねている、からである。
【0018】
一方、「前記第出力用インダクタンス手段が前記第共振用インダクタンス手段に磁気結合されているか、あるいは、前記第2の共振用インダクタンス手段がその第1の出力用インダクタンス手段を兼ねている場合」その後、前記第2の共振用インダクタンス手段の電圧が反転し、その大きさが第2の所定値になると、前記第1の整流手段の印加電圧が逆方向電圧から順方向電圧になり、前記第1の整流手段が電圧ゼロ・スイッチングでターン・オンする。
このため、それまで励磁されていた前記第2の共振用インダクタンス手段の磁気エネルギー(=励磁エネルギー)、「前記第出力用インダクタンス手段の電流となって」又は「その第1の出力用インダクタンス手段を兼ねる前記第2の共振用インダクタンス手段の電流のまま」前記第1の整流手段を介して前記第平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段」に供給される。その結果、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電流は早目に減少してゼロになったり、あるいは、途切れてゼロになったりする。
【0019】
その後、前記磁気エネルギーが使い果たされて、前記第出力用インダクタンス手段または「その第1の出力用インダクス手段を兼ねる前記第2の共振用インダクタンス手段」の電流がゼロとなり、前記第1の整流手段はターン・オフする。
なお、この場合、前記第2の閉回路形成スイッチング手段が持つ可制御スイッチング手段のそれぞれのターン・オフは転流かオフ制御によって為される。
ただし、前記第2の共振用インダクタンス手段の電圧が反転した後、その大きさが前述した第2の所定値に達せず、前記第1の整流手段がオフのままならば、前記第1の整流手段などが接続されていないのと動作は等価的に同じになるので、当然の事ながら、その動作は前述(段落番号0016)と同様になる。
【0020】
結局、どちらの場合も電流ゼロ・スイッチング又は電圧ゼロ・スイッチングが行われる。尚、前述した第2の所定値は「前記第1の整流手段の電圧降下と前記第平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段』の電圧の和」と「前記第2の共振用インダクタンス手段と前記第1の出力用インダクタンス手段の昇圧比または降圧比または電圧比1(巻数比1のとき、又は、前記第2の共振用インダクタンス手段が前記第1の出力用インダクタンス手段を兼ねるとき。)」の積で決まる。
【0021】
後は同様に、「前記オン制御手段またはオン・オフ制御手段」が前記第1、第2の閉回路形成スイッチング手段を交互に繰り返しオン制御するので、前記第1、第2の閉回路が交互に繰り返形成され、交流電力が直流電力に変換される。
その際に、前記第1、第2の閉回路形成スイッチング手および前記第1の整流手段のそれぞれは電圧ゼロ・スイッチング又は電流ゼロ・スイッチングする。(効 果)
【0022】
なお、後述(段落番号0070〜0071)する通り、各発明には『1つのダイオードによる半波整流回路を使って、前記第1又は第2の交流電圧の波形全部を利用しない場合』も有る。
【0023】
第1発明が請求項2記載の共振型AC−DCコンバータ装置に対応する場合、前記第1の交流電源手段が「その電源周波数を通過させるロー・パス機能を持つ第1のフィルター手段」を有し、この第1のフィルター手段を介して前記第1の交流電圧を供給する。
【0024】
第1発明が請求項3記載の共振型AC−DCコンバータ装置に対応する場合、前記第の閉回路形成スイッチング手段が半波整流機能を持つ請求項1又は2記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応する装置が2つ有って、前記第1の交流電圧の一方の半波電圧の時に一方の装置が動作し、他方の半波電圧の時に他方の装置が動作する。
とは言っても、ただ『その装置2つは前記第1の交流電源手段、前記第1の共振用キャパシタンス手段、前記第1、第2の共振用インダクタンス手段、前記第1の出力用インダクタンス手段(無い場合も有る)、前記第1の整流手段、「前記第1の平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段」、及び、「前記オン制御手段またはオン・オフ制御手段」を共有し、そして、前記第1、第2の共振用インダクタンス手段の役割が互いにその交流半波電圧ごとに入れ換わる等する』だけである。
【0025】
ただし、一方の装置ではその第1、第2の閉回路をそのまま第1、第2の閉回路と呼び、他方の装置ではその第1、第2の閉回路を第3、第4の閉回路と呼び変えており、それら4つの閉回路は互いに異なっている。当然、その第1〜第4の閉回路のそれぞれに対応して第1〜第4の閉回路形成スイッチング手段のそれぞれが有る。
なお、前記第1、第4の閉回路のそれぞれが形成される時に前記第1の共振用インダクタンス手段が発生する磁束の向きは両方同じであり、また、前記第2、第3の閉回路のそれぞれが形成される時に前記第2の共振用インダクタンス手段が発生する磁束の向きは両方同じである。
【0026】
第1発明が請求項4記載の共振型AC−DCコンバータ装置に対応する場合、請求項3記載の共振型AC−DCコンバーター装置において、「前記第1の交流電源手段と前記第1の共振用キャパシタンス手段の直列回路」に第2の共振用キャパシタンス手段が並列接続されている。
【0027】
第1発明が請求項5記載の共振型AC−DCコンバータ装置に対応する場合、請求項3又は4記載の共振型AC−DCコンバーター装置において、前記第1、第2の共振用インダクタンス手段を共通化させて同一の共振用インダクタンス手段にしてインダクタンス手段の数を1つ減らす一方、前記第1〜第4の閉回路形成スイッチング手段それぞれが持つ可制御スイッチング手段の数を増やしたものである。
なお、前記第1〜第4の閉回路のそれぞれが形成される時に前記同一の共振用インダクタンス手段が発生する磁束の向きは全部同じである。
【0028】
【第2発明の開示】
第2発明は請求項6に記載した通りの共振型AC−DCコンバーター装置である。
即ち、第2発明は、第1発明の請求項1又は2記載の共振型AC−DCコンバーター装置において、
前記第2の閉回路形成スイッチング手段が全波整流機能または「整流電圧極性が前記半波整流機能と同じ半波整流機能」を持ち、
前記第2の閉回路形成スイッチング手段が、前記第1の交流電源手段を加えた「前記第1の交流電源手段、前記第1の共振用キャパシタンス手段および前記第2の共振用インダクタンス手段」と共に前記第2の閉回路を形成する為に機能する。
【0029】
第2発明は請求項7記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応する場合、「非可制御スイッチング手段4つのブリッジ接続型整流手段を使って全波整流し、そして、パワーMOS・FETの様な逆導通型の可制御スイッチング手段4つ等を使ってブリッジ接続の様に構成する第2発明の通常の場合」より、前記第1、第2の閉回路のそれぞれが含む非可制御スイッチング手段の数が2個ずつ少なくて済む。
その結果、『各閉回路で生じるスイッチング手段での電圧降下の総和が、その非可制御スイッチング手段の順電圧2個分ずつ少なくて済む』という利点が有る。
【0030】
第2発明が請求項8記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応する場合、「非可制御スイッチング手段4つのブリッジ接続型整流手段を使って全波整流し、そして、パワーMOS・FETの様な逆導通型の可制御スイッチング手段4つ等を使ってブリッジ接続の様に構成する第2発明の通常の場合」より、前記第1、第2の閉回路のそれぞれが含む非可制御スイッチング手段の数が1個ずつ少なくて済む。
その結果、『各閉回路で生じるスイッチング手段での電圧降下の総和が、その非可制御スイッチング手段の順電圧1個分ずつ少なくて済む』という利点が有る。
【0031】
【第3発明の開示
第3発明は請求項9に記載した通りの共振型AC−DCコンバーター装置である。
即ち、第3発明は、第1発明の請求項1又は2記載の共振型AC−DCコンバーター装置において、
「前記第1の交流電圧と周波数が同じで、同位相または逆位相の第2の交流電圧を供給する為の第2の交流電源手段」を有し、
前記第2の閉回路形成スイッチング手段が全波整流機能または「前記第2の交流電圧が前記第1の交流電圧と同位相なら整流電圧極性が前記半波整流機能と同じ半波整流機能、一方、逆位相なら整流電圧極性が前記半波整流機能と逆の半波整流機能」を持ち、
前記第2の閉回路形成スイッチング手段が、前記第2の交流電源手段を加えた「前記第2の交流電源手段、前記第1の共振用キャパシタンス手段および前記第2の共振用インダクタンス手段」と共に前記第2の閉回路を形成する為に機能する。
なお、第3発明の共振型AC−DCコンバーター装置において前記第1、第2の交流電源手段が共通化できて、同一である場合、その装置は第2発明の共振型AC−DCコンバーター装置でもある。
【0032】
第3発明が請求項10記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応する場合、前記第2の交流電源手段が「その電源周波数を通過させるロー・パス機能を持つ第2のフィルター手段」を有し、この第2のフィルター手段を介して前記第2の交流電圧を供給する。
【0033】
第1発明、第2発明または第3発明が請求項11記載の共振型AC−DCコンバータ装置に対応する場合、前記第1、第2の共振用インダクタンス手段は共通化されて同一の共振用インダクタンス手段であり、前記第1、第2の閉回路のそれぞれが形成される時に前記同一の共振用インダクタンス手段が発生する磁束の向きは両方同じである。
【0034】
第1発明、第2発明または第3発明が請求項12記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応する場合、「前記第1、第2の共振用インダクタンス手段の少なくとも他方のインダクタンス手段の磁気エネルギーに基づく電流」を取り出す為に、その他方のインダクタンス手段の側についても同じ様に「第2の出力用インダクタンス手段が有る場合はその第2の出力用インダクタンス手段に、無い場合はその他方のインダクタンス手段に」第2の整流手段と「第2の平滑用キャパシタンス手段または第2の平滑用充放電手段」の接続体が接続されている。
【0035】
第1発明、第2発明または第3発明が請求項13記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応する場合、請求項12記載の共振型AC−DCコンバーター装置において、「前記第1の平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段」と「前記第2の平滑用キャパシタンス手段または第2の平滑用充放電手段」は共通化されて同一の平滑用キャパシタンス手段または同一の平滑用充放電手段であるが、その共通化によって電位の面や電圧極性の面で支障が無い。
【0036】
第1発明、第2発明または第3発明が請求項14記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応する場合、前記第1、第2の共振用インダクタンス手段は、互いに「自分の電流による磁束が自分と鎖交する方向」と「相手の電流による磁束が自分と鎖交する方向」が同じになる様に磁気結合されている。
【0037】
第1発明、第2発明または第3発明が請求項15記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応する場合、前記第1、第2の共振用インダクタンス手段は、互いに「自分の電流による磁束が自分と鎖交する方向」と「相手の電流による磁束が自分と鎖交する方向」が同じになる様に磁気結合され、しかも、「直に直列接続された前記第1、第2の共振用インダクタンス手段の直列回路」が前記第1の出力用インダクタンス手段に相当する。
【0038】
発明を実施するための最良の形態】
発明をより詳細に説明するために以下添付図面に従ってれを説明する。図1の実施例(第1発明)は請求項1記載の共振型AC−DCコンバータ装置に対応し、図1の実施例では以下の通りそれぞれが前述した各構成要素に相当する。
a)「電源スイッチ18、交流電源1及びヒューズ27の直列回路」が前述した第1の交流電源手段に。
b)コンデンサ8、6がこの順で前述した第1の共振用キャパシタンス手段と「第1の平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段」に。
c)コイル3、103、4がこの順で前述した第1、第2の共振用インダクタンス手段と第1の出力用インダクタンス手段に。(コイル3、4だけが磁気結合されている。)
d)「ブリッジ接続型整流回路2とサイリスタ20」が前述した第1の閉回路形成スイッチング手に。
e)「交流電源1、電源スイッチ18、ブリッジ接続型整流回路2、サイリスタ20、コイル3、コンデンサ8、ブリッジ接続型整流回路2、及び、ヒューズ27が形成しようとする閉回路」が前述した第1の閉回路に。
)サイリスタ21が前述した第2の閉回路形成スイッチング手に。
g)「コンデンサ8、コイル103、及び、サイリスタ21が形成しようとする閉回路」が前述した第2の閉回路に。

)ダイオード5が前述した第1の整流手段に。
)オン制御回路119が前述したオン制御手段またはオン・オフ制御手段」に。
【0039】
尚、18は電源スイッチ、7は負荷である。オン制御回路119は所定の時間間隔でサイリスタ20、21を交互にトリガーする。
【0040】
その回路動作は簡略に次の通りである。最初コンデンサ6の電圧はゼロだから、サイリスタ20がターン・オンした後、コンデンサ8とコイル3が4分の1周期だけ共振して、コイル3、4の各電圧が反転する。そして、ダイオード5の印加電圧は逆方向から順方向に変わり、ダイオード5の順電圧に達するので、ダイオード5がターン・オンする。
このため、コイル3の磁気エネルギー(=励磁エネルギー)は「それまで通りコイル3の電流となったままコンデンサ8に流れ込む」だけでなく「コイル4の電流となってコンデンサ6等にも流れ込む」ので、コンデンサ6の電圧は増え、コイル3の電流は早目に減少して又は途切れてゼロになる。
【0041】
その後、サイリスタ21がターン・オンすると、コンデンサ8の電圧は反転し、次の「コイル3とコンデンサ8による共振動作」に対して準備が為される。
再びサイリスタ20がターン・オンすると、コンデンサ8とコイル3が4分の1周期だけ共振して、コイル3、4の各電圧が反転する。さらに、コイル4の反転電圧が少し大きくなり「ダイオード5の順電圧とコンデンサ6の電圧の和」に達すると、ダイオード5がターン・オンする。このため、コイル3の磁気エネルギー(=励磁エネルギー)は「それまで通りコイル3の電流となったままコンデンサ8に流れ込む」だけでなく「コイル4の電流となってコンデンサ6等にも流れ込む」ので、コンデンサ6の電圧は増え、コイル3の電流は早目に減少して又は途切れてゼロになる。
という具合に以後同様に同じ事が繰り返され、交流電力が直流電力に変換されてコンデンサ6に供給される。
【0042】
図2の実施例(第1発明)は請求項記載の共振型AC−DCコンバータ装置に対応し、コイル3が前述した第1の共振用インダクタンス手段に相当し、前述した出力用インダクタンス手段を兼ねる。
【0043】
図3、図4の各実施例ではコイル103、4が磁気結合されており、図5の実施例ではコイル103から電力が取り出される。図3の実施例(第1発明)は請求項1記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応し、図4〜図5の各実施例(第1発明)は請求項1又は2記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応する。
図4〜図5の各実施例では交流電源側に「コイル16とコンデンサ17a(と17b)で構成された、電源周波数の交流を通過させる電源フィルター」が接続されているが、この電源フィルターは請求項2記載中の第1のフィルター手段に相当する。また、図4〜図5の各図中の219は前述した「オン制御手段またはオン・オフ制御手段」に相当するオン・オフ制御回路である。
なお、図3の実施例では前述した「オン制御手段またはオン・オフ制御手段」に相当するオン制御回路は図示していない。
【0044】
図6図7、図9の各実施例(第1発明)ではコイル3、103それぞれにコイル4が1つずつ磁気結合され、変圧器が2つ使用されており、そして、図8の実施例(第1発明)ではコイル3、103それぞれから電力が取り出される。
また、図7の実施例では図面上側の「コイル4と整流ダイオード」図面上側のコンデンサ6にプラスの整流電圧を出力し、図面下側の「コイル4と整流ダイオード」が図面下側のコンデンサ6にマイナスの整流電圧を出力する。一方、図9の実施例では両コイル4等が共通のコンデンサ6に整流電圧を出力する。
図6〜図8の各実施例は請求項1又は12記載の共振型AC−DCコンバーター装置などに対応し、図9の実施例は請求項1又は13記載の共振型AC−DCコンバーター装置などに対応する。
なお、図6図7、図9の各実施例においてコイル3、103と両コイル4の4つ全てを各図に示す誘起電圧関係で磁気結合して、変圧器2つをまとめて1つにした実施例(請求項14記載の共振型AC−DCコンバーター装置にも対応。)も可能である。また、図8の実施例ではコイル3、103が磁気結合する場合(請求項15記載の共振型AC−DCコンバーター装置にも対応。)と、しない場合が有る。さらに、図6、図7、図9の各実施例では前述した「オン制御手段またはオン・オフ制御手段」に相当するオン制御回路は図示していない。
【0045】
図10、図11の各実施例(第1発明)ではコイル3、103、4の3つは互いに磁気結合しており、どちらも請求項1又は14記載の共振型AC−DCコンバーター装置などに対応する。図11の実施例(請求項2記載の共振型AC−DCコンバーター装置にも対応。)では交流電源側に電源周波数の交流を通過させる電源フィルター(コイル16とコンデンサ17a、17b)が接続されている。
【0046】
図12の実施例(第1発明)は 請求項1、2又は15記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応し、磁気結合したコイル3、103の直列回路が前述した第出力用インダクタンス手段に相当し、この直列回路から電力が取り出される。
【0047】
図13〜図18の各実施例(第1発明)は請求項1、2又は11記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応する。図13、図15、図17の各実施例では前述した第1、第2の共振用インダクタンス手段が共通化されて同一で、コイル3がそれ(=請求項11記載中の同一の共振用インダクタンス手段)に相当する。図14、図16、図18の各実施例では前述した第1、第2の共振用インダクタンス手段が共通化されて同一で、しかも、前述した第1の出力用インダクタンス手段を兼ねており、コイル3がそれ(=請求項11記載中の同一の共振用インダクタンス手段)に相当する。
なお、各図中の9、49は前述した「オン制御手段またはオン・オフ制御手段」に相当する「オン制御回路またはオン・オフ制御回路」である。
【0048】
図19〜図20の各実施例(第1発明)は請求項1、2又は14記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応する。図19の実施例ではコイル3、4、103の3つが磁気結合している。図20の実施例では前述した第1の共振用インダクタンス手段が前述した第1の出力用インダクタンス手段を兼ね、コイル3がそれに相当し、コイル3、103が磁気結合している。
【0049】
尚、図13〜図16、図19〜図20の各実施例ではオン制御回路またはオン・オフ制御回路」9が可制御スイッチング手段11、14と可制御スイッチング手段12、13を交互に2つずつオン制御する。図17〜図18の各実施例ではオン制御回路またはオン・オフ制御回路」49が可制御スイッチング手段111、11、14と可制御スイッチング手段112、12、13を交互に3つずつオン制御する。ただし、各可制御スイッチング手段が逆導通型のとき、つまり、逆阻止型でないとき、その一端にブリッジ接続型整流回路2だけ接続されている場合を除き、図13、図15、図17、図19の各図中に点線で示す様に各ダイオードが必要となる。
(参考:特公平3−13430号、特許第2,571,914〜5号)
【0050】
図21〜図39の各実施例(第1発明)は請求項1、3又は4記載の共振型AC−DCコンバーター装置などに対応し、図40〜図46の各実施例(第1発明)は請求項1、3、4又は5記載の共振型AC−DCコンバータ装置などに対応する
後述(段落番号0070〜0071)する通り各発明には『1つのダイオードによる半波整流回路を使って、交流電圧の波形全部を利用しない実施例』も有るが、請求項1等の記載に基づけば図21〜図46の各実施例では前述した第1の交流電圧の極性によって前述した各構成要素に相当するものがほぼ半周期ごとに、つまり、ほぼその交流半波電圧ごとに一部切り換わる。
これは、図21〜図46の各実施例では『その交流半波電圧の一方を利用する請求項1等に記載の第1発明の装置』と『その交流半波電圧の他方を利用する請求項1等に記載の第1発明の装置』が共存して、両装置が同じ構成要素のいくつかを共有し、さらにその構成要素の一部役割がほぼその交流半波電圧ごとに互いに入れ換わっている、からである。
【0051】
一方、請求項3〜5の各記載ではその『請求項1等に記載の第1発明の装置』2つを1つにまとめる表現が為されている。例えば、各閉回路などに関して一方の交流半波電圧の時は『第1、第2の閉回路』等のまま表現され、他方の交流半波電圧の時は新しく『第3、第4の閉回路』等で表現し直されている。
尚、図21〜図46の各実施例において共振用のコンデンサ108を1つ各図の様に追加接続した各実施例(請求項4記載の共振型AC−DCコンバーター装置にも対応。)も可能である。また、図21〜図25、図28〜図33の各実施例ではそのオン・オフ制御手段(前述した「オン制御手段またはオン・オフ制御手段」に相当。)は図示していない。
【0052】
先に請求項1の記載に基づいて図21の実施例について説明する。例えば、図21の実施例では前述した「第1の交流電源手段(交流電源1)、第1の共振用キャパシタンス手段(コンデンサ8)、『第1の平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段』(コンデンサ6) 、第出力用インダクタンス手段(コイル4)、第1の整流手段(ダイオード5)及びオン制御手段またはオン・オフ制御手段』(図示せず。)」を除いて、交流電源1が出力する交流電圧の極性によってダイオード113、116がオンになったり、ダイオード114、115がオンになったりする度(たび)に以下の通り前述した各構成要素に相当するものが切り換わる。
【0053】
(1)ダイオード113、116がオンになる交流電圧極性の場合:
a)コイル3、103が順に前述した第1、第2の共振用インダクタンス手段に。
b)ダイオード113とトランジスタ117が前述した第1の閉回路形成スイッチング手段に
c)「交流電源1、ダイオード113、トランジスタ117、コイル3及びコンデンサ8が形成しようとする閉回路」が前述した第1の閉回路に。
)トランジスタ118とダイオード116が前述した第2の閉回路形成スイッチング手段に
e)「コンデンサ8、コイル103、トランジスタ118及びダイオード116が形成しようとする閉回路」が前述した第2の閉回路に。

【0054】
(2)ダイオード114、115がオンになる交流電圧極性の場合:
a)コイル103、3が順に前述した第1、第2の共振用インダクタンス手段に。
b) トランジスタ118とダイオード115が前述した第1の閉回路形成スイッチング手段に
c)「交流電源1、コンデンサ8、コイル103、トランジスタ118及びダイオード115が形成しようとする閉回路」が前述した第1の閉回路に。
)ダイオード114とトランジスタ117が前述した第2の閉回路形成スイッチング手段に
e)「コンデンサ8、ダイオード114、トランジスタ117及びコイル3が形成しようとする閉回路」が前述した第2の閉回路に。

【0055】
そして次に、請求項3の記載を中心にして図21の実施例について説明する。図21の実施例では以下の通りそれぞれが前述した(=請求項1記載中の)又は請求項3記載中の各構成要素に相当する。
a)交流電源1が前述した第1の交流電源手段に。
b)コンデンサ8、6が順に前述した第1の共振用キャパシタンス手段と「第1の平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段」に。
c)コイル3、103、4がこの順に前述した第1、第2の共振用インダクタンス手段と第1の出力用インダクタンス手段に。(コイル3、4だけが磁気結合されている。)
d)ダイオード5が前述した第1の整流手段に。
【0056】
e)ダイオード113とトランジスタ117が前述した第1の閉回路形成スイッチング手段に。
f)「交流電源1、ダイオード113、トランジスタ117、コイル3及びコンデンサ8が形成しようとする閉回路」が前述した第1の閉回路に。
g)トランジスタ118とダイオード116が前述した第2の閉回路形成スイッチング手段に。
h)「コンデンサ8、コイル103、トランジスタ118及びダイオード116が形成しようとする閉回路」が前述した第2の閉回路に。
i)トランジスタ118とダイオード115が請求項3記載中の第3の閉回路形成スイッチング手段に。
【0057】
j)「交流電源1、コンデンサ8、コイル103、トランジスタ118及びダイオード115が形成しようとする閉回路」が請求項3記載中の第3の閉回路に。
k) ダイオード114とトランジスタ117が請求項3記載中の第4の閉回路形成スイッチング手段に。
l)「コンデンサ8、ダイオード114、トランジスタ117及びコイル3が形成しようとする閉回路」が請求項3記載中の第4の閉回路に。
但し、前述した「オン制御手段またはオン・オフ制御手段」に相当するものは図示していない。また、コンデンサ108が接続される場合、コンデンサ108が請求項4記載中の第2の共振用キャパシタンス手段に相当する。
【0058】
図28〜図31、図36の各実施例では4つのコイルが2つずつ磁気結合され、変圧器が2つ使用されているが、その4つのコイルを全部磁気結合して、変圧器を1つにした実施例も可能である。図32〜図35、図37〜図39の各実施例では3つのコイルが全部磁気結合されている。図26〜図27、図35〜図36、図38〜図39の各実施例では交流電源側に電源周波数の交流を通過させる電源フィルター(コイル16とコンデンサ17又は17a又は17b)等が接続されている。図37の実施例でサイリスタ20〜23それぞれに「逆方向電圧が印加されているときにトリガーされると不都合なサイリスタ」を1つずつ使用する場合、図37中に点線で示した各ダイオードが必要となる。この事は図40、図44〜図46の各実施例の場合についても同様である。
【非特許文献12】
『サイリスタの基礎と応用』、小津厚二郎・編集、佐伯修三・重里勲・樋口巌・横田博・共著、(株)オーム社が昭和53年1月30日に第1版発行。
図37〜図39の各実施例は図34又は図35の実施例において交流電源側の4つのダイオードの一部または全てを1方向性の可制御スイッチング手段で置き換えたものである。
【0059】
図40〜図46の各実施例(第1発明)ではスイッチング手段の総数は図21〜図39の各実施例(第1発明)の場合より多いが、前述した第1、第2の共振用インダクタンス手段が共通化されて同一で、コイル3がそれ(=請求項5記載中の同一の共振用インダクタンス手段)に相当する。尚、ダイオードは非可制御スイッチング手段の1種である。
図40の実施例は図34の実施例においてコイルの数を減らすためにサイリスタを2つ追加接続したものである。図41の実施例も同様に図35の実施例においてコイルの数を減らすために「パワーMOS・FETとダイオードの直列回路」を2つ追加接続したものである。図44の実施例も同様に図37の実施例においてコイルの数を減らすためにサイリスタを2つ追加接続したものである。
【0060】
図40の実施例では請求項5の記載を中心にして以下の通りそれぞれが前述した(=請求項1記載中の)又は請求項3又は5記載中の各構成要素に相当する。
a)交流電源1が前述した第1の交流電源手段に。
b)コンデンサ8、6が順に前述した第1の共振用キャパシタンス手段と「第1の平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段」に。
c)コイル3、4が順に請求項5記載中の「同一の共振用インダクタンス手段」と、前述した第1の出力用インダクタンス手段に。(コイル3、4が磁気結合されている。)
d)ダイオード5が前述した第1の整流手段に。
e)オン制御回路109が前述した「オン制御手段またはオン・オフ制御手段」に。
【0061】
f)ダイオード113及びサイリスタ20、25が前述した第1の閉回路形成スイッチング手段に。
g)「交流電源1、ダイオード113、サイリスタ20、コイル3、サイリスタ25及びコンデンサ8が形成しようとする閉回路」が前述した第1の閉回路に。
h)サイリスタ24、21及びダイオード116が前述した第2の閉回路形成スイッチング手段に。
i)「コンデンサ8、サイリスタ24、コイル3、サイリスタ21及びダイオード116が形成しようとする閉回路」が前述した第2の閉回路に。
【0062】
j)サイリスタ24、21及びダイオード115が請求項3記載中の第3の閉回路形成スイッチング手段に。
k)「交流電源1、コンデンサ8、サイリスタ24、コイル3、サイリスタ21及びダイオード115が形成しようとする閉回路」が請求項3記載中の第3の閉回路に。
l)ダイオード114及びサイリスタ20、25が請求項3記載中の第4の閉回路形成スイッチング手段に。
m)「コンデンサ8、ダイオード114、サイリスタ20、コイル3及びサイリスタ25が形成しようとする閉回路」が請求項3記載中の第4の閉回路に。
【0063】
図1〜図46の各実施例(第1発明)は請求項1又は記載の共振型AC−DCコンバータ装置などに対応するが、図47〜図53の各実施例(第3発明)は請求項記載の共振型AC−DCコンバータ装置などに対応する。
図47〜図53の各実施例において2つの交流電源等のうち、一方が前述した第1の交流電源手段に相当し、他方が請求項9記載中の第2の交流電源手段に相当する。後者の第2の交流電圧は前者の第1の交流電圧と周波数が同じで、位相が同位相か逆位相である。
各実施例において2つの交流電源として「1つの交流電源を絶縁変圧器の1次巻線に接続し、互いに絶縁された2つの2次巻線の交流出力2つ」を1組ずつ利用すること可能である。図53の実施例においてコイル3、103と両コイル4の4つ全てを図53に示す誘起電圧関係で磁気結合して、2つの変圧器を1つにした実施例(請求項14記載の共振型AC−DCコンバーター装置にも対応。)も可能である。
【0064】
図54〜図73各図に示す各実施例(第2発明)は請求項記載の共振型AC−DCコンバータ装置などに対応するが、第2発明の共振型AC−DCコンバーター装置は、第3発明の共振型AC−DCコンバーター装置において前記第1、第2の交流電源手段が共通化できて同一な場合である。
図54の実施例ではコイル3から電力が取り出され、図55の実施例ではコイル4から電力が取り出される。
【0065】
図56〜図57、図62〜図63、図70の各実施例(請求項12記載の共振型AC−DCコンバーター装置などにも対応。)では4つのコイルが2つずつ磁気結合され、変圧器が2つ使用されているが、その4つのコイルを全部磁気結合して、変圧器を1つにした実施例(請求項14記載の共振型AC−DCコンバーター装置にも対応。)も可能である。
【0066】
図58の実施例(請求項12、14又は15記載の共振型AC−DCコンバーター装置にも対応。)でコイル3、103が磁気結合されていない実施例(請求項12記載の共振型AC−DCコンバーター装置にも対応。)も可能である。
【0067】
図59〜図60、図65、図71の各実施例(請求項14記載の共振型AC−DCコンバーター装置にも対応。)ではコイルが3つ又は3つずつ磁気結合されている。なお、図60の実施例では前述した第1、第2の共振用インダクタンス手段および第1の出力用インダクタンス手段に相当する3つのコイルそれぞれが2分割されて2組に分かれて、各組でその3つの分割コイルが磁気結合している。
【0068】
図61の実施例(請求項15記載の共振型AC−DCコンバーター装置にも対応。)では磁気結合したコイル3、103の直列回路から電力が取り出される。
図64の実施例(請求項12又は13記載の共振型AC−DCコンバーター装置にも対応。)では2つのコイルそれぞれから電力が取り出される。
図66、図68〜図69、図72の各実施例(請求項11記載の共振型AC−DCコンバーター装置にも対応。)ではコイルが2つ磁気結合され、図72の実施例を除いて変圧器が1つで済んでいる。
【0069】
なお、図66の実施例では7は負荷、10、15はオン制御回路またはオン・オフ制御回路」9が可制御スイッチング手段11、14と可制御スイッチング手段12、13を交互に2つずつオン制御する制御信号である。また、ダイオード5は一種のクランプ・ダイオードの様に作用し、コンデンサ8の電圧を「ブリッジ接続型整流回路2が出力する脈流電圧の瞬時値の大きさ」と「『ダイオード5の順電圧とコンデンサ6の電圧の和』と『コイル4、3の巻数比』の積」の和にクランプする。さらに、図66の実施例において交流電源1とブリッジ接続型整流回路2の間に図65の実施例の様に電源スイッチ又はヒューズを接続しても構わないし、あるいは、図41の実施例の様にコイル16とコンデンサ17a、17b等のフィルター回路、電源スイッチ又はヒューズを接続しても構わない。
【0070】
それから、図66の実施例においてブリッジ接続型整流回路2の代わりに1つの1次巻線と2つの2次巻線を持つ変圧器とセンター・タップ型整流回路を組み合わせたものを使っても良いし、1つのダイオードによる半波整流回路を使っても良い。そして、可制御スイッチング手段11〜14それぞれがサイリスタ、GTOサイリスタ、SIサイリスタ又は「自己保持機能を持つ可制御スイッチング手段(例:特願昭62−504785号など。)」の場合、制御信号10、15それぞれをパルス状のトリガー信号にできるし、可制御スイッチング手段11〜14それぞれが「自己ターン・オフ機能を持つ可制御スイッチング手段」の場合、制御信号10、15それぞれをオン・オフ信号にできる。さらに、ダイオード5はコイル4の片側に接続されているが、コイル3の励磁方向が同じならコイル4の反対側に接続しても構わない。
【0071】
以上の事(段落番号0069〜0070に記載の内容。)は後述する他の各実施例にも同様に言える
また、その後述する他の各実施例は前述した他の各実施例などを基にしているので、『以上の事は前述した他の各実施例にも同様に言える』ことになる。
【0072】
図67、図73の各実施例ではコイル3が請求項11記載中の「同一の共振用インダクタンス手段」に相当し、さらに前述した第1の出力用インダクタンス手段を兼ねる。
図68の実施例でサイリスタ21、22、24、25それぞれに「逆方向電圧が印加されているときにトリガーされると不都合なサイリスタ」を1つずつ使用する場合、図68中に点線で示した各ダイオードが必要となる。
【非特許文献12】
『サイリスタの基礎と応用』、小津厚二郎・編集、佐伯修三・重里勲・樋口巌・横田博・共著、(株)オーム社が昭和53年1月30日に第1版発行。
【0073】
図69の実施例は請求項6、8又は11記載の共振型AC−DCコンバーター装置に対応し、この場合その共振電流が流れる各閉回路で生じるスイッチング手段での電圧降下の総和は「後述する、図79・図80両図に示す実施例の場合に比べ『ダイオード1個分の順電圧だけ少なくて済む』という利点が有る。各閉回路中のダイオード数に関して前者は3個、後者は4個である。
【0074】
図69の実施例では以下の通りそれぞれが前述した(=請求項1記載中の)又は請求項2、6、8又は11記載中の各構成要素に相当する。
a)「交流電源1、電源スイッチ18、ヒューズ27及び『コンデンサ17a(、17b)とコイル16が形成する電源フィルター』の接続体」が前述した第1の交流電源手段に。
b)「コンデンサ17a(、17b)とコイル16が形成する電源フィルター」が請求項2記載中の第1のフィルター手段に。
c)コンデンサ8、6が順に前述した第1の共振用キャパシタンス手段と「第1の平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段」に。
d)コイル3、4が順に請求項8又は11記載中の「同一の共振用インダクタンス手段」と、前述した第1の出力用インダクタンス手段に。
e)ダイオード5が前述した第1の整流手段に。
【0075】
f)オン・オフ制御回路209が前述した「オン制御手段またはオン・オフ制御手段」に。
g)「ダイオード113〜116から成るブリッジ接続型整流回路」が請求項8記載中の第1のブリッジ接続型整流手段に。
h)「ダイオード113、114、145及び146から成るブリッジ接続型整流回路」が請求項8記載中の第2のブリッジ接続型整流手段に。
i)「ダイオード113、115及び145の接続点」と「ダイオード114、116及び146の接続点」が請求項8記載中の交流入力端子2つに。
j)「ダイオード113、114の接続点」、「ダイオード115、116の接続点」及び「ダイオード145、146の接続点」が順に請求項8記載中の「(その)一方の整流出力端子、(その)他方の整流出力端子および(その)第3の整流出力端子」に。
【0076】
k)「ダイオード144とトランジスタ117の直列回路」が請求項8記載中の第1の可制御スイッチング手段に。
l)トランジスタ207が請求項8記載中の第2の可制御スイッチング手段に。
m)「ダイオード143とトランジスタ118の直列回路」が請求項8記載中の第3の可制御スイッチング手段に。
n)トランジスタ208が請求項8記載中の第4の可制御スイッチング手段に。
o)「ダイオード113〜116から成るブリッジ接続型整流回路」、ダイオード144及びトランジスタ117、207が前述した第1の閉回路形成スイッチング手段に。
【0077】
p)「上記a)項中に記載の交流電源1等の接続体、上記o)項中に記載のブリッジ接続型整流回路、コイル3、ダイオード144、トランジスタ117、コンデンサ8、トランジスタ207及びそのブリッジ接続型整流回路が形成しようとする閉回路」が前述した第1の閉回路に。
q)「ダイオード113、114、145及び146から成るブリッジ接続型整流回路」、ダイオード143及びトランジスタ118、208が前述した第2の閉回路形成スイッチング手段に。
r)「上記a)項中に記載の交流電源1等の接続体、上記q)項中に記載のブリッジ接続型整流回路、コイル3、ダイオード143、トランジスタ118、コンデンサ8、トランジスタ208及びそのブリッジ接続型整流回路が形成しようとする閉回路」が前述した第2の閉回路に。
【0078】
さらに図70、図71の各実施例の場合、「後述する図79・図80両図に示す実施例の場合に比べ『ダイオード2個分の順電圧だけ少なくて済む』という利点が有る。各閉回路中のダイオード数は2個である。尚、図中200は電源フィルター又は(入力側)ノイズ・フィルター回路である。
【0079】
図70の実施例では以下の通りそれぞれが前述した(=請求項1記載中の)又は請求項2、6、7、12又は13記載中の各構成要素に相当する。
a)「交流電源1、電源スイッチ18、ヒューズ27及び『電源フィルター又はノイズ・フィルター回路』200の接続体」が前述した第1の交流電源手段に。
b)「電源フィルター又はノイズ・フィルター回路」200が請求項2記載中の第1のフィルター手段に。
c)コンデンサ8、6が順に前述した第1の共振用キャパシタンス手段と請求項13記載中の「同一の平滑用キャパシタンス手段または同一の平滑用充放電手段」に。
d)コイル3、103が順に前述した第1、第2の共振用インダクタンス手段」に。
【0080】
e)「コイル4aとダイオード5a」と「コイル4bとダイオード5b」の一方が順に前述した「第1の出力用インダクタンス手段と第1の整流手段」に、他方が順に請求項12記載中の「第2の出力用インダクタンス手段と第2の整流手段」に。
f)オン・オフ制御回路209が前述した「オン制御手段またはオン・オフ制御手段」に。
g)「ダイオード113〜116から成るブリッジ接続型整流回路」が請求項7記載中の第1のブリッジ接続型整流手段に。
h)「ダイオード143〜146から成るブリッジ接続型整流回路」が請求項7記載中の第2のブリッジ接続型整流手段に。
i)「ダイオード113、143、115及び145の接続点」と「ダイオード114、144、116及び146の接続点」が請求項7記載中の「その共通の交流入力端子2つ」に。
【0081】
j)「ダイオード113、114の接続点」と「ダイオード115、116の接続点」が請求項7記載中の「第1のブリッジ接続型整流手段の整流出力端子2つ」に。
k)トランジスタ117、207が請求項7記載中の「第1、第2の可制御スイッチング手段」に。
l)「ダイオード143、144の接続点」と「ダイオード145、146の接続点」が請求項7記載中の「第2のブリッジ接続型整流手段の整流出力端子2つ」に。
m)トランジスタ118、208が請求項7記載中の「第3、第4の可制御スイッチング手段」に。
【0082】
n)「ダイオード113〜116から成るブリッジ接続型整流回路」及びトランジスタ117、207が前述した第1の閉回路形成スイッチング手段に。
o)「上記a)項中に記載の交流電源1等の接続体、上記n)項中に記載のブリッジ接続型整流回路、コイル3、トランジスタ117、コンデンサ8、トランジスタ207及びそのブリッジ接続型整流回路が形成しようとする閉回路」が前述した第1の閉回路に。
p)「ダイオード143〜146から成るブリッジ接続型整流回路」及びトランジスタ118、208が前述した第2の閉回路形成スイッチング手段に。
q)「上記a)項中に記載の交流電源1等の接続体、上記p)項中に記載のブリッジ接続型整流回路、コイル103、トランジスタ118、コンデンサ8、トランジスタ208及びそのブリッジ接続型整流回路が形成しようとする閉回路」が前述した第2の閉回路に。
【0083】
図72、図73の各実施例ではコンデンサ8とセンター・タップ型のコイル134の接続体が前述した第1の共振用キャパシタンス手段に相当する。図74、図75の各実施例は図20の実施例を応用したものである。
【0084】
なお、各実施例において一部構成要素の「置換え」もしくは「変更」もしくは「追加」等によって新実施例(派生実施例)が派生するが、各実施例あるいはそれから派生する各派生実施例において各ダイオードの代わりに非可制御スイッチング手段として図76(a)、(b)〜図78各図に示す各非可制御スイッチング手段(参考:特開平9‐270687号)を1つずつ使用した各実施例もまた可能である。
【0085】
図79、図80両図に示す実施例は図66の実施例において各可制御スイッチング手段としてダイオードとMOS・FETを直列接続した1方向性可制御スイッチを1つずつ用いたものであるが、それぞれの代わりに「ダイオード・ブリッジ接続型整流回路の両直流端子間(=両整流出力端子)にMOS・FETを接続した双方向可制御スイッチ」を1つずつ用いた実施例も可能である。そして、「図82、図80両図」に示す実施例も「図83、図80両図」に示す実施例も可能である。
図80中で69は絶縁駆動手段(例:フォト・カプラー、パルス・トランス、圧電トランス等。)、59と60はAND回路、61はT型のフリップ・フロップ、62は単安定マルチバイブレータ、63は発振回路、81〜84は各オン・オフ信号である。図81にその各部動作波形を示す。
尚、上記1方向性あるいは双方向可制御スイッチと図80の制御回路を他の各実施例に利用することができる。また、絶縁駆動手段69を2つ組み合わせた例として図114、図115各図に示すものが有る。(図80の制御回路の参考:特公昭49−21849号)
【0086】
図84の実施例は図66の実施例を利用したものである。図84中64は「脈流電圧がゼロからゼロに近い所定値に達する度(たび)に起動トリガー・パルスを出力する起動トリガー回路」で、電源の半周期ごとにトリガー・パルス(クロック・パルス)をT型のフリップ・フロップ61に出力する。各トリガー回路65はフリップ・フロップ61の正出力Qと補出力Qバーそれぞれの立上り(又は立下り)を捕えて各トリガー信号を各絶縁駆動手段69を介して各サイリスタに出力する。図84コイル3と起動トリガー回路64の間に図示されている回路部はトリガー回路(参考:特開平1−117416号)で、コイル3の磁気エネルギー(=励磁エネルギーがコイル4等を介して負荷7側に放出し尽くされて、コイル3の電圧が反転するのを検出した時、フリップ・フロップ61にトリガー・パルスを出力する』。
【0087】
あるいは、図84の実施例においてコイル3の電圧反転を検出するのではなく、『コイル4の電流を直接検出してゼロになったら、フリップ・フロップ61にトリガー・パルスを出力する様にしても良い』。
【0088】
尚、コンデンサ6の電圧を検出し、その大きさが第1の所定値に達したら、正出力信号Qもしくは補出力信号Qバーがトリガー回路65に入力されるのを阻止して動作停止させ、その大きさが第2の所定値より小さくなったら、その入力阻止を解除して回路を起動させる直流電圧制御回路あるいは方法が考えられる。
また、起動トリガー回路64の1例として後述する図88の実施例で用いている「サイリスタ129、ツェナー・ダイオード130、抵抗135及びコンデンサ136等が形成する起動トリガー手段」が有る。
【0089】
図85の実施例は図9の実施例を、図86の実施例は図31の実施例を、図87の実施例は図24の実施例を、図88の実施例は図63の実施例を、図89の実施例は図64の実施例を、図90、図91両図に示す実施例は図70の実施例をそれぞれ応用したものである。各実施例は特開平3−56073号の回路の様に各MOS・FETの駆動に変圧器70と「逆並列接続した2つのダイオード」を用いている。
【0090】
尚、図90、図91両図に示す実施例では符号AC1、AC2、s9〜s12に関して同じ符号を付した導線同士はそれぞれ接続状態に有る。
また、出力電圧制御手段として特開平5−15149号の図6、図7両図に示す回路と同様に例えば図88の実施例の変圧器70にさらに制御用巻線を追加し、コンデンサ6を電源とするシュミット・トリガー回路でコンデンサ6の電圧を検出し、このシュミット・トリガー回路の出力信号に基づいて動作する起動・停止手段がコンデンサ6の電圧の大きさに応じて上記制御用巻線を介して各MOS・FETのオン・オフ駆動を阻止したり、しなかったり制御する出力電圧制御手段が考えられる。この場合オフ駆動するとき同時に上記出力電圧制御手段がフォト・カプラー等(図示せず。)を介してコンデンサ136の両端を短絡し、オン駆動するとき同時にコンデンサ136の両端を開放することが考えられる。この事は図85〜図87、図89等の実施例についても同様である。
【0091】
図92〜図94三図に示す実施例、「図92、図93、図95」三図に示す実施例および「図92、図93、図96」三図に示す実施例は請求項1又は3記載の共振型AC−DCコンバータ装置などに対応し、図21、図28、図30の各実施例を応用している。符号t1〜t7に関して同じ符号を付した導線同士はそれぞれ接続状態に有り、符号s1〜s8に関して同じ符号を付した接続端子同士はそれぞれ接続状態に有る。図中PC1〜PC3はフォト・カプラー、PT1〜PT2はパルス・トランス、133はシュミット・トリガー手段である。
【0092】
各実施例ではサイリスタ20、22どちらもオンからオフになったことが検出されると、サイリスタ21、23両方がトリガーされ、また、サイリスタ21、23どちらもオンからオフになったことが検出されると、サイリスタ20、22両方がトリガーされるトリガー方式が使用されている。
【0093】
参 考:
a)特開昭62−5019号
b)WO 88/1804号(特許第2627633号)
c)特開平2−146265号(第20図)
d)特開平10−52067号
e)特開平10−295088号
f)特開平9−186566号
g)特開平10−52060号
h)特願平9−310990号
【0094】
そのために、トランジスタ126等がサイリスタ22のオン、オフを検出すると同時にOR回路を形成し、トランジスタ121等がサイリスタ20のオン、オフを検出してその検出出力信号をフォト・カプラーPC2を介してトランジスタ126に転送する。そして、トランジスタ123等がサイリスタ23のオン、オフを検出すると同時にOR回路を形成し、トランジスタ120等がサイリスタ21のオン、オフを検出してその検出出力信号をフォト・カプラーPC1を介してトランジスタ123に転送する。ただし、「サイリスタ20〜23の各オン・オフ検出のために各サイリスタに流すオン・オフ検出用電流(トランジスタ120、121、123、126の各ベース電流など)の大きさ」は各サイリスタがオンしっ放しにならない様に各保持電流の大きさより小さく設定される。 (参考:WO 88/01804号 )
【0095】
サイリスタ21、23をパルス的にトリガーするためにパルス・トランスPT2の磁束飽和を積極的に利用しており、それを磁束飽和し易く設定し、トランジスタ124、125のターン・オン後その2次側巻線に誘起される逆起電圧をパルス的にしている。そして、トランジスタ124、125のオフ期間中パルス・トランスPT2はその磁気エネルギー(=励磁エネルギー)に基づく電流を抵抗132とツェナー・ダイオード131等に流してその磁気エネルギーを消費し次のトリガー動作を準備する。
【0096】
一方、サイリスタ20、22もパルス的にトリガーするためにパルス・トランスPT1に励磁インダクタンスの小さいものを使用しており、トランジスタ122、123のターン・オフ後にパルス・トランスPT1が各2次側巻線から電流の形で放出磁気エネルギー(=励磁エネルギーをパルス的にしている。そして、トランジスタ122、123のオン期間中パルス・トランスPT1は磁気エネルギーを蓄積して次のトリガー動作を準備する。
【0097】
「図92、図93、図96」三図に示す実施例の回路動作は次の通りである。電源スイッチ18をオンにすると、4つの電源コンデンサ127が充電される。各充電電圧が所定値に達するとツェナー・ダイオード130がサイリスタ129をトリガーしてターン・オンさせる。以後サイリスタ129はオンしっ放しとなる。このため、トランジスタ124、125ターン・オンし、パルス・トランスPT2の各巻線に逆起電力が誘起されるので、サイリスタ21、23がトリガーされる。仮に、このとき、交流電源1の交流電圧がサイリスタ21にとって順方向と仮定すると、サイリスタ23はトリガー期間を経てからターン・オフするが、サイリスタ21の方には共振電流が流れる。
【0098】
その共振電流が交流電源1からコンデンサ8、コイル3、ダイオード115及びサイリスタ21を経て4分の1周期ほど流れ、コイル3を励磁する。その後コイル3、4aの各電圧が反転してダイオード5aがターン・オンすると、コイル3の磁気エネルギー(=励磁エネルギーは「コイル3の電流となったままコンデンサ8に流れ込む」だけでなく「コイル4aの電流となってコンデンサ6にも流れ込み」、コンデンサ6に直流電力が供給される。その結果、コイル3の電流は早目に減少して又は途切れてゼロになるから、サイリスタ21は早目にターン・オフし、同時にトランジスタ120、フォト・カプラーPC1及びトランジスタ122、123もターン・オフする。
【0099】
すると、サイリスタ21又は23のオン期間中にトランジスタ122、123によって励磁されていたパルス・トランスPT1が前述(段落番号0096)の通りその磁気エネルギーを使ってサイリスタ20、22をトリガーする。
このとき、前述(段落番号0097)の仮定により交流電源1の交流電圧はサイリスタ22にとって順方向になるので、サイリスタ20はトリガー期間を経てからターン・オフするが、サイリスタ22の方には共振電流が流れる。その共振電流がコンデンサ8からサイリスタ22、ダイオード114及びコイル103を経て4分の1周期ほど流れ、コイル103を励磁する。
その後コイル103、4bの各電圧が反転してダイオード5bがターン・オンすると、コイル103の磁気エネルギー(=励磁エネルギーは「コイル103の電流となったままコンデンサ8に流れ込む」だけでなく「コイル4bの電流となってコンデンサ6にも流れ込み」、コンデンサ6に直流電力が供給される。
その結果、コイル103の電流は早目に減少して又は途切れてゼロになるから、サイリスタ22は早目にターン・オフし、同時にトランジスタ126もターン・オフする。
【0100】
すると、サイリスタ20又は22のオン期間中トランジスタ126がトランジスタ124、125をオフに保つ間その磁気エネルギー(=励磁エネルギーを放出していたパルス・トランスPT2が、前述(段落番号0095)の通りその両2次巻線に誘起される逆起電圧によってサイリスタ21、23をトリガーする。このとき、交流電源1の交流電圧がまだサイリスタ21にとって順方向なので、サイリスタ23はトリガー期間を経てからターン・オフするが、サイリスタ21の方には共振電流が流れる。その共振電流が交流電源1からコンデンサ8、コイル3、ダイオード115及びサイリスタ21を経て4分の1周期ほど流れ、コイル3を励磁する。
その後コイル3、4aの各電圧が反転してダイオード5aがターン・オンすると、コイル3の磁気エネルギーは「コイル3の電流となったままコンデンサ8に流れ込む」だけでなく「コイル4aの電流となってコンデンサ6にも流れ込み」、コンデンサ6に直流電力が供給される。その結果、コイル3の電流は早目に減少して又は途切れてゼロになるから、サイリスタ21は早目にターン・オフし、同時にトランジスタ122、123もターン・オフする。
【0101】
という具合に以後同様に同じ様な事が繰り返され、コンデンサ6の電圧は次第に大きくなり、シュミット・トリガー手段133が動作し始め、さらにコンデンサ6の電圧が大きくなって第1の所定値に達すると、シュミット・トリガー手段133がフォト・カプラーPC3を介してトランジスタ126をオン制御し、サイリスタ20、22両方がオフになった時点で電力変換動作を停止させる。
その後、コンデンサ6の電圧が小さくなって第2の所定値まで下がると、シュミット・トリガー手段133がフォト・カプラーPC3を介してトランジスタ126をオフ制御するので、トランジスタ124、125がターン・オンし、パルス・トランスPT2がサイリスタ21、23をトリガーして電力変換動作を開始させる。この様にして出力電圧Voutは一定に制御される。
【0102】
尚、交流電源1の交流電圧が反転してサイリスタ20、23にとって順方向となる場合には図21の実施例の説明(段落番号0050、0052〜0054)で述べた通り共振電流が流れる各閉回路が対称的にただ切り換わるだけで、電力変換動作は実質的に同様になる。
また、電源投入後コンデンサ8の電圧がゼロで、しかも、交流電源1の交流電圧がサイリスタ21にとって逆方向のときにサイリスタ21、23がトリガーされても共振電流は流れないから、サイリスタ21、23はトリガー期間を経てただターン・オフするだけである。ところが、そのトリガー期間中にパルス・トランスPT1はしっかりと励磁されて、次のトリガー動作が準備されるので、起動に関する問題は無い。なぜなら、サイリスタ21、23のターン・オフによってサイリスタ20、22がトリガーされ、その交流電圧はサイリスタ20にとって順方向だから、共振電流がサイリスタ20等を通って流れて電力変換動作が開始するからである。
さらに、交流電源1から共振電流が流れるまで、あるいは、たとえその共振電流の流れが電源電圧ゼロで中断してもパルス・トランスPT1、PT2の各励磁動作だけは繰り返される。それから、4つの抵抗128それぞれの代わりに定電圧手段を1つずつ用いることも考えられる。
考:特開昭62−5019号、WO 87/4575号、WO 88/1804〜5号、特開平1−117416号
【0103】
図97〜図107の各実施例は周波数制御方式を用いて定電圧制御した共振型AC−DCコンバータ装置である。各図中Vrefは基準電圧、Voutは出力電圧、200は電源フィルター又は(入力側)ノイズ・フィルター回路、201は(出力側)ノイズ・フィルタ回路、203は誤差増幅器、204はV(電圧)/F(周波数)コンバータ回路、205は2相分割回路、206、216はドライバ回路である。
【0104】
参 考:
a)1983年4月10日に産報出版(株)が発行の『スイッチングレギュレータ(電子科学ブルーブックス)、嶋村弘則・著。
b)昭和56年1月10日にCQ出版(株)が発行の『解析パワー・サプライ』、岡村廸夫(みちお)・著。
c)昭和60年4月10日にCQ出版(株)が発行の『スイッチング・レギュレータ設計ノウハウ』、長谷川彰・著。
【0105】
図108〜図109の各実施例は図72の実施例を変形したもので、出力用変圧器を2つずつ持っており、両出力用変圧器は互いに一方の出力用変圧器が励磁されている間に他方の出力用変圧器が電力を出力する。図109の実施例は図85〜図91の各実施例と同様に駆動用変圧器の入力巻線間に2つのダイオードを逆並列接続して、回路主電流から各トランジスタの駆動信号を形成する自励式のAC−DCコンバータ装置である。
【0106】

【0107】
図97〜図109各図などに示す各実施例の各構成要素として具体的に、誤差増幅器203の3例を図10〜図111(a)〜(b)に、V/Fコンバータ回路204の1例を図112に、2相分割回路205の1例を図113に、ドライバ回路206、216の2例を図114と図115に、AC電源入力側の「電源フィルター又はノイズ・フィルター回路」200の3例を図116(a)〜(c)に、DC出力側のノイズ・フィルター回路201の2例を図117(a)〜(b)に、それぞれ示す。
【0108】
図10の誤差増幅器は差動増幅器を基本としており、図111(a)〜(b)の各誤差増幅器はヒステリシスを持つコンパレータを使用している。図112のV/Fコンバータ回路は、パルス幅(ON時間幅)が固定で、周波数を可変制御できる発振回路の基本型で、無安定マルチバイブレータ回路の片方の時定数を入力される電圧に従って可変制御する構成になっている。その固定パルス幅は電力変換部の共振回路の半周期から少し大き目に設定される。図113の2相分割回路はNOT回路、J−Kフリップ・フロップ及びNAND回路を組み合わせたものである。
【0109】
図114のドライバ回路は変圧器を用いた絶縁駆動型であり、図115のドライバ回路はフォト・カプラーを用いた絶縁駆動型である。どちらも同時に2つのMOS・FETを駆動する様になっている。1つのMOS・FETを駆動するだけで良い場合は一方の2次巻線またはフォト・カプラー等は要らないが、3つ、4つとMOS・FETを駆動する必要が有る場合さらに1つ、2つと2次巻線またはフォト・カプラー等を追加すれば良い。
【0110】
考:
a)特開昭60−170322号
b)特開昭62−132423号
c)特開昭62−172813号
d)特開昭62−195917号
e)特開昭63−99616号
f)実開平1−130566号
g)実開平1−135828
【0111】
例えば図98の実施例において誤差増幅器203、V/Fコンバータ回路204、2相分割回路205及び両ドライバ回路206の各電源の取り方の1例として次の方法が有る。「電源フィルター又は(入力側)ノイズ・フィルタ回路200の出力側に別のブリッジ接続型整流回路、平滑回路および絶縁型DC−DCコンバータ回路を接続して、この直流出力をダイオードを介してこれら制御回路部に供給する。同時に本体の直流出力電圧Voutもダイオードを介してこれら制御回路部に供給する。つまり、並列給電である。コンデンサ6の電圧を検出する電圧検出回路を設け、電源投入後そのDC−DCコンバータ回路がそれら制御回路部を起動させ、コンデンサ6の電圧が所定値(制御回路部の動作が可能な電源電圧)以上になったら、その電圧検出回路に従って動作する動作停止回路が直接あるいはフォト・カプラー等の絶縁型信号伝達手段を通じてそのDC−DCコンバータ回路の動作を停止させる。
【0112】
【先行技術】
a)特公昭52−16253号
b)特公昭55−5355号
c)特開平2−87965号
d)特開平10−66338号
【0113】
最後に、交流電源1の代わりに前述した交流電源手段として他に交流発電機等が有る。
また、各実施例において一部構成要素の「置換え」もしくは「変更」もしくは「追加」等によって新実施例(派生実施例)が派生するが、各実施例あるいはそれから派生する各派生実施例において各可制御スイッチング手段をそれと相補的な関係に有る可制御スイッチング手段(例:Nチャネル型MOS・FETに対するPチャネル型MOS・FET等。)で1つずつ置き換え、電圧極性あるいは電圧方向の有る各回路構成手段(例:直流電源、ダイオード等。)の向きを逆にした「元の(派生)実施例に対して電圧極性あるいは電圧方向に関して対称的な関係に有る実施例」もまた可能である。
【0114】
さらに、各実施例あるいはそれから派生する各派生実施例において各ダイオードの代わりに非可制御スイッチング手段として図76(a)〜(b)、図77、図78各図に示す各非可制御スイッチング手段(参考:特開平9−270687号)を1つずつ使用した各実施例もまた可能である。
それから、図84の実施例においてコイル3の電圧反転を検出するのではなく、コイル4の電流を直接検出してゼロになったらフリップ・フロップ61にトリガー・パルスを出力する様にしても良い。
【図面の簡単な説明】
図1】 乃至(ないし)
【図46】 各図は、第1発明の実施例を1つずつ示す回路図である。
【図47】 乃至(ないし)
【図53】 各図は、第3発明の実施例を1つずつ示す回路図である。
【図54】 乃至(ないし)
【図73】 各図は、第2発明の実施例を1つずつ示す回路図である。
【図74】 第1発明の1実施例を示す回路図である。
【図75】 第1発明の1実施例を示す回路図である。
【図76】 非可制御スイッチング手段の例を2つ示す回路図である。
【図77】 非可制御スイッチング手段の1例を示す回路図である。
【図78】 非可制御スイッチング手段の1例を示す回路図である。
【図79】 図80の制御回路と組み合わせて、第2発明の1実施例を示す回路図である。
【図80】 図79、図82、図83それぞれに示す各「実施例の一部」と組み合わせる制御回路の1例を示す回路図である。
【図81】 図80の制御回路の各部動作波形を示す波形図である。
【図82】 図80と組み合わせて、第発明の1実施例を示す回路図である。
【図83】 図80と組み合わせて、第発明の1実施例を示す回路図である。
【図84】 第2発明の1実施例を示す回路図である。
【図85】 乃至(ないし)
【図87】 各図は、第1発明の実施例を1つずつ示す回路図である。
【図88】 第2発明の1実施例を示す回路図である。
【図89】 第2発明の1実施例を示す回路図である。
【図90】 乃至(ないし)
【図91】 両図を組み合わせて、第発明の1実施例を示す回路図である。
【図92】 乃至(ないし)
【図96】 「図92〜図94の三図の組合せ」、「図92〜図93及び図95の三図の組合せ」、「図92〜図93及び図96の三図の組合せ」それぞれが第1発明の実施例を1つずつ(計3つ)示す回路図である。
【図97】 乃至(ないし)
【図104】 各図は、第1発明の実施例を1つずつ示す回路図である。
【図105】 乃至(ないし)
【図109】 各図は、第2発明の実施例を1つずつ示す回路図である。
【図110】 実施例の1構成要素である誤差増幅器の1例を示す回路図である。
【図111】 実施例の1構成要素である誤差増幅器の例を2つ示す回路図である。
【図112】 実施例の1構成要素である(=電圧)/F(=周波数)コンバータ回路の1例を示す回路図である。
【図113】 実施例の1構成要素である2相分割回路の1例を示す回路図である。
【図114】 実施例の1構成要素である(絶縁駆動型の)ドライバー回路の1例を示す回路図である。
【図115】 実施例の1構成要素である(絶縁駆動型の)ドライバー回路の1例を示す回路図である。
【図116】 (AC電源入力側の)電源フィルター又はノイズ・フィルター回路の例を3つ示す回路図である。
【図117】 (DC出力側の)ノイズ・フィルター回路の例を2つ示す回路図である。
【符号の説明】
2 ブリッジ接続型整流回路
3 (共振用)コイル
4 (出力用)コイル
4a (出力用)コイル
4b (出力用)コイル
7 負荷
(共振用)コンデンサ
9 オン制御回路またはオン・オフ制御回路
11〜14 可制御スイッチング手段
16 (電源フィルター用またはノイズ・フィルタ用)コイル
17 (電源フィルター用またはノイズ・フィルタ用)コンデンサ
17a (電源フィルター用またはノイズ・フィルタ用)コンデンサ
17b (電源フィルター用またはノイズ・フィルタ用)コンデンサ
19 オン制御回路またはオン・オフ制御回路
29 オン制御回路
39 オン制御回路
49 オン制御回路またはオン・オフ制御回路
59 AND回路
60 AND回路
61 T型フリップ・フロップ
62 単安定マルチバイブレータ
63 発振回路
64 起動トリガー回路
65 トリガー回路
69 絶縁駆動手段
81〜84 オン・オフ信号
103 (共振用)コイル
108 (共振用)コンデンサ
109 オン制御回路
111〜112 可制御スイッチング手段
119 オン制御回路
133 シュミット・トリガー手段
Vref 基準電圧
Vout 出力電圧
13 (センター・タップ型)コイル
149 オン制御回路
200 電源フィルター又は(入力側)ノイズ・フィルタ回路
20 (出力側)ノイズ・フィルタ回路
203 誤差増幅器
204 V(=電圧)/F(=周波数)コンバータ回路
205 2相分割回路
20 ドライバ回路
209 オン・オフ制御回路
216 ドライバー回路
219 オン・オフ制御回路
234 (センター・タップ型)コイル
301 (出力側)ノイズ・フィルター回路
319 オン・オフ制御回路
419 オン・オフ制御回路

Claims (15)

  1. 「第1の交流電圧を供給する為の第1の交流電源手段と、
    第1の共振用キャパシタンス手段と、
    第1の共振用インダクタンス手段と、
    「全波整流機能または半波整流機能を持ち、『前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧を所定電圧方向にする為の第1の閉回路を前記第1の交流電源手段、前記第1の共振用キャパシタンス手段および前記第1の共振用インダクタンス手段と共に形成する』為に機能し、前記第1の共振用キャパシタンス手段と前記第1の共振用インダクタンス手段の共振電流の流れを1方向に制限する、少なくとも1つの可制御スイッチング手段を持つ第1の閉回路形成スイッチング手段」と、
    第2の共振用インダクタンス手段と、
    「『前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧を前記所定電圧方向と逆向きの電圧方向にする為の第2の閉回路を前記第1の共振用キャパシタンス手段と前記第2の共振用インダクタンス手段と共に形成する』為に機能し、前記第1の共振用キャパシタンス手段と前記第2の共振用インダクタンス手段の共振電流の流れを1方向に制限する、少なくとも1つの可制御スイッチング手段を持つ第2の閉回路形成スイッチング手段」と、
    前記第1、第2の共振用インダクタンス手段の少なくとも一方のインダクタンス手段の磁気エネルギーに基づく電流を取り出す為にその磁気エネルギーの放出時に『少なくともその一方のインダクタンス手段と磁気結合された第1の出力用インダクタンス手段が有る場合はその第1の出力用インダクタンス手段に、無い場合は第1の出力用インダクタンス手段を兼ねるその一方のインダクタンス手段に』誘起する電圧に対して順方向となる様にそのインダクタンス手段に接続された第1の整流手段」と、
    前記第1の整流手段が整流した電圧を平滑する平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段』」と、
    「『前記第1の共振用インダクタンス手段と磁気結合されたインダクタンス手段が少なくとも1つ有る場合は前記第1の共振用インダクタンス手段を含むこれら全インダクタンス手段の電流がゼロの時、一方、全く無い場合は前記第1の共振用インダクタンス手段の電流がゼロの時、前記第1の閉回路形成スイッチング手段をオン制御し始めて前記第1の閉回路を形成させ、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電流が流れることをゼロから始めさせてゼロで終わらさせて、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧を前記所定電圧方向にさせたり』、『前記第2の共振用インダクタンス手段と磁気結合されたインダクタンス手段が少なくとも1つ有る場合は前記第2の共振用インダクタンス手段を含むこれら全インダクタンス手段の電流がゼロの時、一方、全く無い場合は前記第2の共振用インダクタンス手段の電流がゼロの時、前記第2の閉回路形成スイッチング手段をオン制御し始めて前記第2の閉回路を形成させ、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電流が流れることをゼロから始めさせてゼロで終わらさせて、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧を前記所定電圧方向と逆向きの電圧方向にさせたり』を交互に繰り返す為に機能するオン制御手段またはオン・オフ制御手段』」、
    を有することを特徴とする共振型AC−DCコンバータ装置。
  2. 前記第1の交流電源手段が「その電源周波数を通過させるロー・パス機能を持つ第1のフィルター手段」を有し、この第1のフィルター手段を介して前記第1の交流電圧を供給することを特徴とする請求項1記載の共振型AC−DCコンバーター装置。
  3. 前記第1の閉回路形成スイッチング手段が半波整流機能を持つ請求項1又は2記載の共振型AC−DCコンバーター装置において、
    「その整流電圧極性が前記半波整流機能の整流電圧極性と正反対の半波整流機能を持ち、『前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧を前記所定電圧方向と逆向きの電圧方向にする為の第3の閉回路を前記第1の交流電源手段、前記第1の共振用キャパシタンス手段および前記第2の共振用インダクタンス手段と共に形成する』為に機能し、前記第1の共振用キャパシタンス手段と前記第2の共振用インダクタンス手段の共振電流の流れを1方向に制限する、少なくとも1つの可制御スイッチング手段を持つ第3の閉回路形成スイッチング手段」と、
    「『前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧を前記所定電圧方向にする為の第4の閉回路を前記第1の共振用キャパシタンス手段と前記第1の共振用インダクタンス手段と共に形成する』為に機能し、前記第1の共振用キャパシタンス手段と前記第1の共振用インダクタンス手段の共振電流の流れを1方向に制限する、少なくとも1つの可制御スイッチング手段を持つ第4の閉回路形成スイッチング手段」を有し、
    前記オン制御手段またはオン・オフ制御手段が「前記第2の共振用インダクタンス手段と磁気結合されたインダクタンス手段が少なくとも1つ有る場合は前記第2の共振用インダクタンス手段を含むこれら全インダクタンス手段の電流がゼロの時、一方、全く無い場合は前記第2の共振用インダクタンス手段の電流がゼロの時、前記第3の閉回路形成スイッチング手段をオン制御し始めて前記第3の閉回路を形成させ、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電流が流れることをゼロから始めさせてゼロで終わらさせて、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧を前記所定電圧方向と逆向きの電圧方向にさせたり」、「前記第1の共振用インダクタンス手段と磁気結合されたインダクタンス手段が少なくとも1つ有る場合は前記第1の共振用インダクタンス手段を含むこれら全インダクタンス手段の電流がゼロの時、一方、全く無い場合は前記第1の共振用インダクタンス手段の電流がゼロの時、前記第4の閉回路形成スイッチング手段をオン制御し始めて前記第4の閉回路を形成させ、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電流が流れることをゼロから始めさせてゼロで終わらさせて、前記第1の共振用キャパシタンス手段の電圧を前記所定電圧方向にさせたり」を交互に繰り返す為にも機能し、
    前記第1、第4の閉回路のそれぞれが形成される時に前記第1の共振用インダクタンス手段が発生する磁束の向きが両方同じであり、
    前記第2、第3の閉回路のそれぞれが形成される時に前記第2の共振用インダクタンス手段が発生する磁束の向きが両方同じであることを特徴とする共振型AC−DCコンバーター装置。
  4. 前記第1の交流電源手段前記第1の共振用キャパシタンス手段の直列回路に第2の共振用キャパシタンス手段を並列接続したことを特徴とする請求項記載の共振型AC−DCコンバータ装置。
  5. 前記第1〜第4の閉回路形成スイッチング手段のそれぞれが持つ可制御スイッチング手段がいずれも複数個であり、
    前記第1、第2の共振用インダクタンス手段が前記第1〜第4の閉回路共通の同一の共振用インダクタンス手段であり、
    前記第1〜第4の閉回路のそれぞれが形成される時に前記同一の共振用インダクタンス手段が発生する磁束の向きが全部同じであることを特徴とする請求項3又は4記載の共振型AC−DCコンバーター装置。
  6. 前記第2の閉回路形成スイッチング手段が全波整流機能または「その整流電圧極性が前記半波整流機能の整流電圧極性と同じ半波整流機能」を持ち、
    前記第2の閉回路形成スイッチング手段が、前記第1の交流電源手段を加えた「前記第1の交流電源手段、前記第1の共振用キャパシタンス手段および前記第2の共振用インダクタンス手段」と共に前記第2の閉回路を形成する為に機能することを特徴とする請求項1又は2記載の共振型AC−DCコンバーター装置。
  7. 前記第1、第2の閉回路形成スイッチング手段がどちらも全波整流機能を持つ請求項6記載の共振型AC−DCコンバーター装置において、
    「4つの非可制御スイッチング手段から成る第1のブリッジ接続型整流手段の両交流入力端子間部分」と「4つの非可制御スイッチング手段から成る第2のブリッジ接続型整流手段の両交流入力端子間部分」が並列接続され、
    その共通の交流入力端子2つの間に前記第1の交流電源手段が接続され、
    第1、第2の可制御スイッチング手段の間に前記第1の共振用キャパシタンス手段が入る様に前記第1のブリッジ接続型整流手段の整流出力端子2つの間に前記第1、第2の可制御スイッチング手段、前記第1の共振用キャパシタンス手段および前記第1の共振用インダクタンス手段が直列接続され、
    第3、第4の可制御スイッチング手段の間に前記第1の共振用キャパシタンス手段が入る様に前記第2のブリッジ接続型整流手段の整流出力端子2つの間に前記第3、第4の可制御スイッチング手段、前記第1の共振用キャパシタンス手段および前記第2の共振用インダクタンス手段が直列接続され、
    前記第1の閉回路形成スイッチング手段は前記第1のブリッジ接続型整流手段と前記第1、第2の可制御スイッチング手段であり、
    前記第2の閉回路形成スイッチング手段は前記第2のブリッジ接続型整流手段と前記第3、第4の可制御スイッチング手段であることを特徴とする共振型AC−DCコンバーター装置。
  8. 前記第1、第2の共振用インダクタンス手段が前記第1、第2の閉回路共通の同一の共振用インダクタンス手段であり、
    前記第1、第2の閉回路のそれぞれが形成される時に前記同一の共振用インダクタンス手段が発生する磁束の向きが両方同じであり、
    前記第1、第2の閉回路形成スイッチング手段がどちらも全波整流機能を持つ請求項6記載の共振型AC−DCコンバーター装置において、
    4つの非可制御スイッチング手段から成る第1のブリッジ接続型整流手段の交流入力端子2つの間に前記第1の交流電源手段が接続され、
    前記第1のブリッジ接続型整流手段の一方の整流出力端子に前記同一の共振用インダクタンス手段の一端が接続され、
    その交流入力端子2つの間に非可制御スイッチング手段2つを逆向きに直列接続して前記第1のブリッジ接続型整流手段の他方の整流出力端子と同じ電圧極性の第3の整流出力端子が構成され、
    前記同一の共振用インダクタンス手段の他端に「オフのとき双方向にオフとなる第1の可制御スイッチング手段」の一方の主端子が接続され、
    その他方の整流出力端子に第2の可制御スイッチング手段の一方の主端子が接続され、
    前記同一の共振用インダクタンス手段の他端に「オフのとき双方向にオフとなる第3の可制御スイッチング手段」の一方の主端子が接続され、
    その第3の整流出力端子に第4の可制御スイッチング手段の一方の主端子が接続され、
    前記第1、第4の可制御スイッチング手段の「他方の主端子」2つ及び前記第1の共振用キャパシタンス手段の一端が接続され、
    前記第2、第3の可制御スイッチング手段の「他方の主端子」2つ及び前記第1の共振用キャパシタンス手段の他端が接続され、
    前記第1の閉回路形成スイッチング手段は前記第1のブリッジ接続型整流手段と前記第1、第2の可制御スイッチング手段であり、
    前記第2の閉回路形成スイッチング手段は「その第3の整流出力端子の側2つの前記非可制御スイッチング手段とその一方の整流出力端子の側2つの前記非可制御スイッチング手段で構成された第2のブリッジ接続型整流手段」と前記第3、第4の可制御スイッチング手段であることを特徴とする共振型AC−DCコンバーター装置。
  9. 「前記第1の交流電圧と周波数が同じで、同位相または逆位相の第2の交流電圧を供給する為の第2の交流電源手段」を有し、
    前記第2の閉回路形成スイッチング手段が全波整流機能または「前記第2の交流電圧が前記第1の交流電圧と同位相ならばその整流電圧極性が前記半波整流機能の整流電圧極性と同じ半波整流機能、一方、逆位相ならばその整流電圧極性が前記半波整流機能の整流電圧極性と正反対の半波整流機能」を持ち、
    前記第2の閉回路形成スイッチング手段が、前記第2の交流電源手段を加えた「前記第2の交流電源手段、前記第1の共振用キャパシタンス手段および前記第2の共振用インダクタンス手段」と共に前記第2の閉回路を形成する為に機能することを特徴とする請求項1又は2記載の共振型AC−DCコンバーター装置。
  10. 前記第2の交流電源手段が「その電源周波数を通過させるロー・パス機能を持つ第2のフィルター手段」を有し、この第2のフィルター手段を介して前記第2の交流電圧を供給することを特徴とする請求項9記載の共振型AC−DCコンバーター装置。
  11. 前記第1、第2の共振用インダクタンス手段が前記第1、第2の閉回路共通の同一の共振用インダクタンス手段であり、
    前記第1、第2の閉回路のそれぞれが形成される時に前記同一の共振用インダクタンス手段が発生する磁束の向きが両方同じであることを特徴とする請求項1、2、6、9又は10記載の共振型AC−DCコンバータ装置。
  12. 「前記第1、第2の共振用インダクタンス手段の少なくとも他方のインダクタンス手段の磁気エネルギーに基づく電流を取り出す為にその磁気エネルギーの放出時に『少なくともその他方のインダクタンス手段と磁気結合された第2の出力用インダクタンス手段が有る場合はその第2の出力用インダクタンス手段に、無い場合は第2の出力用インダクタンス手段を兼ねるその他方のインダクタンス手段に』誘起する電圧に対して順方向となる様にそのインダクタンス手段に接続された第2の整流手段」と、
    「前記第2の整流手段が整流した電圧を平滑する『第2の平滑用キャパシタンス手段または第2の平滑用充放電手段』」を有することを特徴とする請求項1、2、3、4、6、7、9又は10記載の共振型AC−DCコンバーター装置。
  13. 電位の面と電圧極性の面で「前記第1の平滑用キャパシタンス手段または第1の平滑用充放電手段」と「前記第2の平滑用キャパシタンス手段または第2の平滑用充放電手段」が共通化されて同一であっても支障が無い場合であり、
    それらが共通化されて同一の平滑用キャパシタンス手段または同一の平滑用充放電手段であることを特徴とする請求項12記載の共振型AC−DCコンバーター装置。
  14. 前記第1、第2の共振用インダクタンス手段が、互いに「自分の電流による磁束が自分と鎖交する方向」と「相手の電流による磁束が自分と鎖交する方向」が同じになる様に磁気結合されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、6、7、9、10又は12記載の共振型AC−DCコンバーター装置。
  15. 前記第1、第2の共振用インダクタンス手段が、互いに「自分の電流による磁束が自分と鎖交する方向」と「相手の電流による磁束が自分と鎖交する方向」が同じになる様に磁気結合されていて、
    「直に直列接続された前記第1、第2の共振用インダクタンス手段の直列回路」が前記第1の出力用インダクタンス手段に相当することを特徴とする請求項1、2、3、4、6、7、9、10又は12記載の共振型AC−DCコンバーター装置。
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