JP4450233B2 - 内燃機関の排気空燃比推定装置 - Google Patents
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Description
一方、比較的安価なO2センサでは、理論空燃比近傍の狭い範囲でしか排気空燃比を検出できず実用的ではない。
請求項3の内燃機関の排気空燃比推定装置では、請求項1または2において、排気通路には酸素ストレージ機能を有した触媒が介装され、前記供給燃料量補正手段は、筒内の燃焼空燃比がリッチ空燃比側となるような補正係数を乗算して筒内への供給燃料量を補正することを特徴とする。
請求項5の内燃機関の排気空燃比推定装置では、請求項4において、前記遅れフィルタ処理に使用するフィルタ係数は排気流量に応じて可変設定されるものであることを特徴とする。
請求項3の内燃機関の排気空燃比推定装置によれば、燃料カット時には触媒の酸素ストレージ機能によって触媒に多量の酸素が吸蔵されるが、燃料カットからの燃料復帰後には筒内の燃焼空燃比がリッチ空燃比側となるような補正係数を乗算して筒内への供給燃料量を増量補正するようにしているので、燃料カットからの燃料復帰後において、触媒に吸蔵された酸素を良好に放出し消費しながら排気空燃比を精度よく推定することができる。
これにより、リニア空燃比センサを設けることなく触媒の排気浄化効率を常に良好な状態に維持することが可能である。
図1を参照すると、本発明に係る内燃機関の排気空燃比推定装置の概略構成図が示されている。
エンジン1(内燃機関)は、例えば4気筒が直列に並んで構成され180°CA毎に等間隔で爆発する吸気管噴射型の4サイクル直列4気筒型エンジンであり、図1にはそのうちの1つの気筒についての縦断面が示されている。なお、他の気筒についても同様の構成をしているものとして図示及び説明を省略する。
また、シリンダヘッド2には、燃焼室20と連通し、エンジン1の幅方向一側に延びる吸気ポート24が形成されており、当該吸気ポート24内に臨むようにして、燃料噴射を行う燃料噴射弁26が設けられている。
さらに、シリンダヘッド2には、燃焼室20と吸気ポート24、及び燃焼室20と排気ポート28との連通と遮断を行う吸気バルブ30及び排気バルブ32が設けられている。
また、エンジン1の一側には吸気ポート24と連通するように、吸気マニホールド(I/M)40が接続されており、当該吸気マニホールド40の一端には吸気管42が接続されている。
当該排気管52の排気下流側には排気浄化触媒54が設けられている。当該排気浄化触媒54は、例えば、HC、COを酸化し、NOxを還元する三元触媒である。当該三元触媒はPt等の貴金属を含んでおり、当該貴金属は酸化雰囲気(リーン空燃比)下で酸素を吸蔵するとともに還元雰囲気(リッチ空燃比)下で吸蔵した酸素を放出し消費する酸素ストレージ機能を有している。
そして、当該APS58、クランク角センサ18、点火プラグ22、燃料噴射弁26、スロットルバルブ44、AFS46、I/M圧センサ47等の各種装置や各種センサ類はECU(電子コントロールユニット)60と電気的に接続されており、当該ECU60は各種センサ類からの情報に基づき各種装置を作動制御する。
同図に示すように、排気空燃比推定装置に関し、ECU60は、大きくは燃料カット制御を行う燃料カット制御部(燃料カット手段)62、燃料復帰制御を行う復帰後行程数判定部63及び供給燃料量補正部(供給燃料量補正手段)64、燃焼A/Fを推定する燃焼A/F推定部(排気空燃比推定手段)66、さらに当該燃焼A/Fに基づき排気A/Fを推定する排気A/F推定部(排気空燃比推定手段)68が図中矢印の如く連結して構成されている。なお、燃焼A/F推定部66には新気割合検出部(新気割合検出手段)65が含まれている。
以下このように構成された本発明に係る内燃機関の排気空燃比推定装置の作用について説明する。
ブロックB10では、復帰後行程数判定部63においてF/C復帰後行程数IGF/Cがシリンダ数(ここでは4気筒であるため4IG、各気筒の初回燃焼に相当する期間)より大であるか否かを判別する。判別結果が偽(No)でF/C復帰後行程数IGF/Cが4IGに達していない場合には、予め設定された4IG間の目標A/Fに対応した燃料補正係数KAFを変換操作し、当該変換値を出力する。
新たに吸気した新気割合が求められたら、燃焼A/F推定部66のブロックB14において、当該吸気した新気割合で当該吸気した新気割合と残留新気割合とを加えた筒内全新気割合(100%)を除して新たに吸気した新気割合と筒内全新気割合との比を求める(100%/新たに吸気した新気割合)。具体的には、新たに吸気した新気割合と筒内全新気割合との比は上記より約1.67(100%/60%)と求められる。
つまり、理論空燃比(14.7)をそのまま燃料補正係数KAF(例えば、2.0)で除した場合には残留新気割合を考慮していないために燃焼A/Fは7.35(14.7/2.0)と現実とかけ離れた値に誤推定されてしまうのであるが、残留新気割合を考慮した変換補正係数KAF’を用いることによりF/C復帰後行程数IGF/Cが4IGにある間において燃焼A/Fを精度よく推定することができることとなる。
詳しくは、F/C復帰後行程数IGF/Cが4IGを超えても所定行程数以下(所定期間)にある間は依然として排気浄化触媒54には多くの酸素が吸蔵した状態にあるため、この間は目標A/Fがリッチ空燃比となるような燃料補正係数KAF(例えば、1.2)を燃料供給制御指標に乗算し、燃料をやや多めに噴射して当該吸蔵された酸素を十分に消費するようにしており、ここでは目標A/Fがリッチ空燃比となるような燃料補正係数KAF(例えば、1.2)をそのまま出力する。
このようにして燃焼A/Fが推定されたら、排気A/F推定部68のブロックB20において、燃焼A/Fを遅れフィルタ処理して排気A/Fを推定するにあたり、制御フラグであるF/CフラグがOFFであるか否か、即ち燃料カット中でないか否かを判別する。判別結果が真(Yes)でF/CフラグがOFFである場合には、上記推定された燃焼A/Fを出力する。一方、判別結果が偽(No)でF/CフラグがONであって燃料カット中である場合には、燃焼A/Fを規定できないものの遅れフィルタ処理の都合上燃焼A/Fとして仮に値100を出力する。
排気A/Ff2 =(1−K)×排気A/Ff1+K×排気A/Ff2 ・・・(2)
排気A/Ff3 =(1−K)×排気A/Ff2+K×排気A/Ff3 ・・・(3)
ここに、Kは排気空燃比変化率であり、排気流量に応じて最適値が設定されるものである。具体的には、排気流量は吸気量Qとほぼ同等であることから、図3中にマップを示すように、排気空燃比変化率Kは吸気量Qに応じて設定されており、排気空燃比変化率Kは当該マップから読み出される。
以上で本発明に係る内燃機関の排気空燃比推定装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、エンジン1は4気筒型エンジンであって、各気筒の初回燃焼に相当する期間が4IGである場合を例に説明したが、エンジン1は4気筒に限られず何気筒であってもよく、各気筒の初回燃焼に相当する期間も4IGに限られるものではない。例えば、6気筒型エンジンであれば各気筒の初回燃焼に相当する期間は6IGとなる。
また、上記実施形態では、推定精度を高めるべく3次遅れフィルタを用いて排気A/Fを推定するようにしたが、2次遅れフィルタ或いは1次遅れフィルタを用いて排気A/Fを推定しても十分な効果を得ることが可能である。
10 気筒
18 クランク角センサ
20 燃焼室
26 燃料噴射弁
46 エアフローセンサ(AFS)
47 I/M圧センサ
54 排気浄化触媒
58 アクセルポジションセンサ(APS)
60 ECU
62 燃料カット制御部(燃料カット手段)
63 復帰後行程数判定部
64 供給燃料量補正部(供給燃料量補正手段)
65 新気割合検出部(新気割合検出手段)
66 燃焼A/F推定部(排気空燃比推定手段)
68 排気A/F推定部(排気空燃比推定手段)
Claims (5)
- 所定の燃料カット条件が成立すると筒内への燃料供給を停止して燃料カットを行う燃料カット手段と、
前記燃料カット手段による燃料カットからの燃料復帰後の所定期間に亘り、筒内に供給される新気に対する理論空燃比相当の燃料供給制御指標に対し補正係数を乗算して筒内への供給燃料量を補正する供給燃料量補正手段と、
前記補正係数に基づいて排気空燃比を推定する排気空燃比推定手段とを備え、
前記排気空燃比推定手段は、
吸気行程で筒内に新たに供給される新気割合を検出する新気割合検出手段を含み、
前記所定期間のうち各気筒の初回燃焼に相当する期間、前記新気割合検出手段により検出された新気割合と該新気割合に筒内残留新気割合を加えた筒内全新気割合との比に基づき前記補正係数を筒内全新気割合に応じた値に変換し、該変換した変換補正係数に基づいて排気空燃比を推定することを特徴とする内燃機関の排気空燃比推定装置。 - 前記新気割合検出手段は、吸気圧に応じて変化する筒内残留気体割合に基づき該筒内残留気体以外の部分の割合を新気割合として検出することを特徴とする、請求項1記載の内燃機関の排気空燃比推定装置。
- 排気通路には酸素ストレージ機能を有した触媒が介装され、
前記供給燃料量補正手段は、筒内の燃焼空燃比がリッチ空燃比側となるような補正係数を乗算して筒内への供給燃料量を補正することを特徴とする、請求項1または2記載の内燃機関の排気空燃比推定装置。 - 前記排気空燃比推定手段は、理論空燃比を前記補正係数または前記変換補正係数で除した値を遅れフィルタ処理して排気空燃比を推定することを特徴とする、請求項3記載の内燃機関の排気空燃比推定装置。
- 前記遅れフィルタ処理に使用するフィルタ係数は排気流量に応じて可変設定されるものであることを特徴とする、請求項4記載の内燃機関の排気空燃比推定装置。
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