JP4448113B2 - 車両用アンテナ接続装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用アンテナ接続装置の構造に関する。
従来から車両に搭載されるアンテナとして、ガラスアンテナが知られている。このガラスアンテナは、所望の周波数帯の電波(例えば、テレビ、ラジオ等の電波)の受信ができるアンテナエレメントをウインドウガラスに貼り付けて構成されている。そのため、棒アンテナのようにアンテナエレメントが車両外部に突出することがなく、また、車両の意匠に影響を与えることがない。さらに、ダイバーシチを構成し易い。ガラスアンテナはこのような利点を多く含み、車両用アンテナの主流となっている。そして、車両のリヤウインドウガラスやフロントウインドウガラス等に上記のようなガラスアンテナが取り付けられることが多い。
ガラスアンテナのアンテナエレメントは、受信した信号を処理するためにアンプや接続回路などを有するアンテナ接続装置に接続される。この時、ウインドウガラスに貼り付けられたアンテナエレメントと接続装置とは接続線で接続されることになる。通常この接続線とアンテナエレメントとは電気的に区別されない導体と見なされてしまうので、実質的に接続線もアンテナエレメントの一部として機能してしまう。その結果、アンテナエレメントが本来目的とする周波数帯域の受信が良好に行えなくなるという不都合が生じる。このため、接続線の長さは出来るだけ短くすることが良く、ガラスアンテナの処理回路をアンテナエレメントの近傍、例えば、車両のリヤウインドウガラスが接続されるルーフ部分等に配置することが多い。
また、リヤウインドウガラスのアンテナエレメントとアンテナ接続装置の接続を容易にするために、リヤウインドウガラスのアンテナエレメントの接点にアンテナ接続装置に取り付けられた接点装置を押し付けて接触導通させる方法が多く用いられている。この場合には、アンテナ接続装置はアンテナエレメントの接点位置にあわせて車両天井フレームの端部に配設され、接点装置の押し付け反力を受けることが出来るように、ボルトによって固定する構成としている場合が多い(例えば、特許文献1参照)。
しかし、車両の天井フレームは製造誤差が大きく、ボルトによってアンテナ接続装置を取り付ける場合には、アンテナ接続装置のボルト固定位置の誤差によって曲げ応力がかり、これによってアンテナ接続装置内部の基板が破損したり、取り付け部品の脱落などが発生したりするという問題があった。これに対して特許文献1では、ボルト固定部分の剛性をアンプなどの電気回路基板を保持している部分の剛性よりも小さくし、車両の製造誤差によって発生するアンテナ接続装置へかかる曲げ変形を剛性の低い固定部によって吸収させる方法が提案されている。
特開2005−167391号公報
一方、ボルトによってアンテナ接続装置を車両の天井フレームなどに強固に固定しようとする場合には、ボルト、ナットによる締め付けトルクがアンテナ接続装置にかかり、このトルクによってアンテナ接続装置の筐体が変形して、内部の電気回路基板の損傷や、部品の脱落が発生するという問題がある。この変形は特許文献1に開示されている曲げモーメントとは発生する方向が異なり、特許文献1には、ボルト、ナットの締め付けトルクによってアンテナ接続装置の筐体に変形が発生することについて何の開示もされていない。
本発明は、車両用アンテナ接続装置の組み付けの際に筐体にかかるトルクによる筐体の変形を低減することを目的とする。
本発明に係る車両用アンテナ接続装置は、車両フレームに固定される車両用アンテナ接続装置であって、アンテナ接続用電気回路基板を保持し、前記車両フレームに固定されるボルトと前記ボルトにねじ込まれるナットによって前記車両フレームに固定される底板を含む筐体と、一端が前記底板に取り付けられ、他端が前記筐体外側の前記車両フレームに係合し、前記底板の各端面に設けられた筐体側板との間に隙間を備え、前記ナットによる締め付けトルクを受けるブラケットと、を有することを特徴とする。また、前記隙間は、前記ナットの締め付けトルクによって前記ブラケットの前記筐体側板に対向する部分に生じる変形量よりも大きいこと、としても好適であるし、前記ブラケットは、前記筐体側板に対向する部分に補強部を有すること、としても好適であるし、前記補強部は、前記筐体側板に対向する部分の両側に設けたフランジであること、として好適である。また、前記ブラケットは、前記車両フレームに固定されるボルトと前記ボルトにねじ込まれる前記ナットによって前記底板と共に前記車両フレームに固定されること、としても好適であるし、前記ブラケットは、前記筐体底板と前記ナットとの間に取り付けられていること、としても好適である。
本発明は、車両用アンテナ接続装置の組み付けの際に筐体にかかるトルクによる筐体の変形を低減することが出来るという効果を奏する。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明は、リヤウインドウガラスに設けられたガラスアンテナとの接続に用いられるアンテナ接続装置を例として説明するが、これは例示であって、フロントウインドウガラスに設けられたガラスアンテナとの接続にも適用することができる。また、以下に述べる構造も例示であり、これら以外の構造であっても構わない。
図1はリヤウインドウガラスに設けられたガラスアンテナと車両に取り付けられたアンテナ接続装置とが組立てられた状態を示す斜視図であり、図2はその断面図である。図1に示すように、リヤウインドウガラス41の車室内側面にはアンテナエレメント42が取り付けられている。アンテナエレメント42はガラス面に密着した帯状の金属薄膜であり、印刷によって構成しても良いし、金属を蒸着したり、金属箔を貼り付けたりして構成されても良い。本実施形態では、アンテナエレメント42は左右一対で、ダイバーシチを構成することが出来るようになっている。アンテナエレメント42の天井板31側の端部には四角形状の所定面積を持った金属薄膜からなり、アンテナエレメント42からの信号を出力する接点43が設けられている。接点43もアンテナエレメント42と同様に印刷や蒸着や金属箔の貼り付けなどによって構成される。
一方、車両の天井板31の車室内側には天井フレーム21が溶接で取り付けられている。そして、天井フレーム21に固定された固定ボルト23によってアンテナ接続装置11が天井フレーム21のリヤウインドウガラスに面した端部に固定されている。アンテナ接続装置11のリヤウインドウガラス側には接点装置27が固定され、接点装置27の先端は接点43に押し当てられてアンテナエレメント42とアンテナ接続装置11とを接触導通させている。アンテナ接続装置11からは図示しない出力線がラジオなどの受信装置に接続されて、電波を受信できるようになっている。
図2を参照しながらアンテナ接続装置11の天井板31、天井フレーム21への取り付け構造、及びリヤウインドウガラス41の天井板31への取り付け構造とアンテナ接続装置11との接続構造について詳細に説明する。
車両の天井板31はリヤウインドウガラス側の端部にリヤウインドウガラス41が取り付けられる段部31bを備えている。段部31bは、リヤウインドウガラス41がその上に取り付けられると、その車外側面が車両の天井板の一般部31aの車外側面と略同一面となるような段である。天井板31の車室側面には天井フレーム21が天井板31に取り付けられている。天井フレーム21は溝型の断面を持つ中央部21aと中央部21aからリヤウインドウガラス41の方向に延びたフランジ形状の端部21bと、リヤウインドウガラス41と反対の方向に延びた端部21cとを有している。そして、溝型断面の中央部21aが天井板31との間に空洞29を形成するように両端部21b,21cは車両の天井板31の車室側面に溶接固定されている。天井フレーム21のリヤウインドウガラス側の端部21bには、アンテナ接続装置11を固定するための固定ボルト23が溶接固定されており、ねじ部が車室内側に突き出している。この固定ボルト23と固定ナット25によってアンテナ接続装置11が天井フレーム21に固定されている。また、中央部21aには天井板31との間の空洞29に貫通するように設けられた仮止めクリップ孔18bと、ツメ孔22の2つの孔が明けられている。天井フレーム21の中央部21aの形状は天井板31との間に空洞29が形成されていれば本実施形態のように四角形状の溝でなくてもよく、車体形状に合わせた六角など他の形状でも良いし、半円などの曲面によって形成されていても良い。
アンテナ接続装置11は筐体13と、筐体13に固定されたアンテナ接続用電気回路基板であるアンプ基板12と、アンプ基板12の車室内側に取り付けられたカバー14と、筐体13のリヤウインドウガラス側面に取り付けられた接点装置27と、筐体13の底板13aに固定されたブラケット15とを備えている。なお、アンテナ接続用回路基板はアンプ基板12に限られず、接続回路基板であってもよい。ブラケット15は底板13aへの固定部15cと固定部15cから天井フレーム側の筐体側板13bに沿った方向に立ち上がっている立上り部15bと立上り部15bから天井フレーム21の中央部21aに向かって延びているアーム部15aを備えている。アーム部15aの先端にはアーム部15aに対して90度折りまげられたツメ19が設けられており、ツメ19は天井フレーム21の中央部21aに設けられたツメ孔22に嵌まり込んでいる。
車室内側に突き出した固定ボルト23に筐体13の底板13aとブラケット15の固定部15cを通し、その上から固定ナット25を締め付けることによって筐体13が天井フレーム21の端部21bに固定される。固定する際には、固定ナット25と固定部15cとの間の摩擦によって、固定ボルト23の締め付けトルクの一部が固定部15c及び共に締め付けられている筐体13の底板13aに伝達される。このトルクによってアンテナ接続装置11は固定ボルト23の周りに回転しようとする。しかし、ブラケット15の先端のツメ19が天井フレーム21の中央部21aに嵌まり込んで上記トルクを受けてアンテナ接続装置11の回転を止めるように構成されている。
ブラケット15の先端のツメ19はツメ19に掛かる力と固定ボルト23とツメ19までの距離によって発生する回転モーメントによって上記のトルクを受けることができる位置であれば、どのような位置であっても構わない。また、アーム部15aが長い場合には、ツメ19に掛かる力は小さくなるので、ツメ19は小さなものでも構わない。逆にアーム部15aが短い場合は大きな力がツメ19に掛かるので、ツメ19は強度の大きなものとすることが必要である。アーム部15aと天井フレーム21の中央部21aには仮止めクリップ17が貫通する仮止めクリップ孔18a,18bが明けられている。仮止めクリップ孔18a,18bの位置は先端のツメ19とアンテナ接続装置11との間であればどこでも良い。仮止めクリップ17はこの仮止めクリップ孔18a,18bに貫通するよう差し込まれ、先端部が空洞29に飛び出している。ブラケット15のアーム部15aの形状は天井フレーム21の中央部21aの形状に沿ったものであればどのような形状であってもよく、本実施形態のように断面が平板状の中央部21aに合わせた平板形状に限らず、中央部が六角、あるいは半円など他の形状の断面の場合にはその形状に合わせた断面形状としても好適である。
仮止めクリップ17は樹脂製で平たい円板上の頭部と仮止めクリップ孔18a,18bを貫通するピン部と先端に構成された係止部とを有している。先端の係止部は矢じり型をしており、仮止めクリップ17の挿入の際には先端の開いた部分が弾性変形によって仮止めクリップ孔18a,18bに押し込まれ、先端の係止部全体が空洞29まで貫通した時に弾性によって係止部が仮止めクリップ孔18a,18bの径よりも大きくなるように開き、仮止めクリップ17が天井フレーム21の中央部21aから抜けないようになっている。
リヤウインドウガラス41は、車両の天井板31の段部31bの上に接着剤35によって貼り付け固定されている。リヤウインドウガラス41と天井板31との隙間にはブチルゴム33などの充填剤が取りつけられ、車両の天井板31とリヤウインドウガラス41とを隙間なく接続している。リヤウインドウガラス41は天井板31の段部31bの上に取り付けられた際に、車室内側に形成された接点43の内部のバネによって付勢されている接点装置27の先端部に押し付けられ、アンテナ接続装置11と接触導通が出来るようになっている。このため筐体13はこの押し付けバネの反力を受けることが出来るように、天井フレーム21の端部21bに固定ボルト23,固定ナット25によって強固に固定されている。
図3と図4を参照しながら、アンテナ接続装置11へのブラケット15の取り付け構造と、ブラケット15の詳細構造について説明する。図3はアンテナ接続装置11のカバー14を取り外した状態を車室内側から見た斜視図である。図3に示すように筐体13は金属板をプレス加工した上面が開放された四角い箱型形状で、側板13bは底板13aの各端面から立上るようにプレス成形されている。筐体13の側板13bから基板固定ツメ13cが内側に飛び出してアンプ基板12を挟み込んで固定している。アンプ基板12と基板固定ツメ13cとは半田52で電気的に接続されている。これによってアンプ基板12は固定ボルト23を通して車体に接地されている。また、アンプ基板12には信号を出力する出力線51が取り付けられている。出力線51は筐体13の側面に形成されたワイヤブラケット53にワイヤ押さえ55で固定され、アンプ基板12と出力線51の接続部分が相対的に移動して外れることが無いような構造となっている。
図4(a)に示すように、ブラケット15は筐体13とは別体としてプレス加工によって成型された金属板で、ブラケット15は底板13aへの固定部15cと固定部15cから天井フレーム側の筐体側板13bに沿った方向に立上っている立上り部15bと立上り部15bから天井フレーム21の中央部21aに向かって延びているアーム部15aを備えている。ブラケット15の固定部15cはアーム部15aよりも幅が広く、固定ボルト孔16aが明けられその両側にボス20aが設けられている。このボス20aは固定ナット25をブラケット15の上から締め付けた際に、固定部15cと底板13aとの相対位置がずれることを防止するものである。ブラケット15の固定部15cは筐体13の底板13aの内面側に取り付けられている。取り付けは、固定部15cの周辺の溶接や、スポット溶接や、ボス20a,20bの位置でのプラグ溶接などの溶接によって取り付け、固定することが望ましい。このように溶接によって固定することによって固定部15cと筐体13の底板13aとが一体となり、筐体13の底板13aの強度が増し、更に変形を防止することができる。筐体13の底板13aと固定部15cとが一体となって強度を増すことができれば溶接によらず、ボス20a,20bを嵌め合せて組み立ててもよい。
上記のように筐体13に取り付けられたブラケット15は固定ボルト23と固定ナット25との間に筐体13の底板13aと共に挟み込まれた状態で車両の天井フレーム21に固定される。そして、固定ナット25を締め付けた時に、固定ナット25の締め付けによるトルクが直接ブラケット15の固定部15cに伝わり、ブラケット15によってトルクを受けることができるように構成されている。固定ナット25を締め付けた際のトルクをブラケット15に伝達することができるような構造であれば、上記のような構成に限られない。例えば、筐体13の底板13aの外側にブラケット15を溶接などで取り付けてもよいし、筐体13の底板13aの固定ボルト孔16bの周辺にブラケット15を溶接固定して、固定ナット25から底板13aが受けたトルクをブラケット15の固定部15cに伝達することができるようにしていても良い。
図4(b)はブラケット15の立上り部15bと筐体13の側板13bの部分的な断面を示している。図4(b)に示すように、ブラケット15の立上り部15bには、その両側に立上り部15bの面から筐体13の内側に向かって略直角方向に折り曲げられた補強部であるフランジ15dが設けられている。このフランジ15dが設けられていることによって、立上り部15bの断面は溝型断面形状となり、立上り方向に沿った立上り部15bの中心線回りにかかるねじりに対してのねじり剛性を増大させるようになっている。この立上り部15bの形状は上記の溝型断面形状に限らず、立上り方向に沿った立上り部15bの中心線回りにかかるねじりに対してのねじり剛性を増大させられるような構造であれば、この部分の板厚を厚くしたり、別部品の補強部材を溶接などによって取り付けても良いし、この補強部は立上り部15bの両側の固定部15c、アーム部15aにまで伸びて取り付けられていても良い。また、ブラケット15が筐体13の底板13aの外面側に取り付けられるような場合には、立上り部15bの補強部は上記とは逆に筐体13の外面側に向かって延びたフランジ15dとしても良い。
図4(b)に示すように、側板13bの内、ブラケット15の立上り部15bと対向する部分は筐体13の内側から外側に向かって側板13bが盛り上がり、逆に筐体13の内面側には窪みができるようなブラケット逃げ部13b’が設けられている。このブラケット逃げ部13b’とブラケット15の立上り部15bとの間には隙間dが設けられている。隙間dの大きさは、固定ナット25によって固定部15cにトルクが導入され、そのトルクをアーム部15aと先端のツメ19とで受けた時に立上り部15bの中心線回りにかかるねじりによって生ずる立上り部15bのねじれ変形によって立上り部15bの一端がブラケット逃げ部13b’に接触しない程度の大きさであればよい。従って、先に述べた補強部であるフランジ15dによる補強が大きく、ねじり変形量が少ない場合には隙間dは小さくてもよいが、逆に補強が少なく変形量が多いときには隙間dは大きくする。また、立上り部15bに対向する側版13bとの間に隙間dを持たせるようにしておけば、筐体13の側板13bにブラケット逃げ部13b’を設けなくとも良い。また、ブラケット15が底板13aの外面側に溶接などで固定される場合には、立上り部15bは筐体13の側板13bの外面側に位置することとなることから、ブラケット逃げ部13b’は上記とは逆に筐体13の外側から内側に向かって側板13bが盛り上がり、逆に筐体13の外面側には窪みができるような構造として、ブラケット15の立上り部15bと筐体13の側板13bとの隙間を確保するようにしても良い。
アーム部15aの先端のツメ19はアーム部15aの幅よりも少し狭くなった板状の突起であり、先端は丸先形状となってツメ孔22に入れ込みやすい形状となっている。この先端のツメ19がツメ孔22に嵌まり込みアーム部15aと共に固定ナット25の締め付けの際に固定部15cにかかるトルクに対抗することがでる構成となっている。また、アーム部15aには仮止めクリップ孔18aが明けられている。そして、ブラケット15の先端のツメ19と仮止めクリップ孔18aと固定ボルト孔16aが略一列に並んだ構成となっている。
図5を参照しながら以上説明したアンテナ接続装置11の車両の天井フレーム21への組み込みについて説明する。図5に示すように、天井フレーム21のリヤウインドウガラス側の端部21bと反対側の端部21cは共に車両の天井板31に溶接固定されており、両方の端部21b,21cの間の中央部21aと天井板31との間には空洞29が形成されている。リヤウインドウ側の端部21bにはアンテナ接続装置11を固定する固定ボルト23が溶接固定され、天井フレーム21の中央部21aには仮止めクリップ孔18bとツメ孔22とが明けられている。
この状態で作業員は、天井フレーム21の車室内側、すなわち、図5の下側から天井フレーム21側に向かってアンテナ接続装置11を図5に示した矢印の方向に向かって取り付けていく。図中、23a,17a,19aはそれぞれ固定ボルト中心線、仮止めクリップの中心線、ツメ19の中心線を示す。取り付けに当たっては、ブラケット15の先端にあるツメ19をツメ孔22に挿入し、筐体13の底板13aの固定ボルト孔16bと底板13aに取り付けられたブラケット15の固定部15cに明けられた固定ボルト孔16aに固定ボルト23を通す。そして、作業員は、ツメ19と固定ボルト23をそれぞれツメ孔22、固定ボルト孔16a,16bに挿入した状態で保持し、仮止めクリップ17を車室内側からブラケット15のアーム部15aと天井フレーム21の中央部21aとに明けられた仮止めクリップ孔18a,18bに押し込む。仮止めクリップ17が天井フレーム21の仮止めクリップ孔18bを貫通すると、仮止めクリップ17の先端の係止部が開き、仮止めクリップ17が抜けない状態となる。この状態で、天井フレーム21の中央部21aにブラケット15が仮止めされ、このブラケット15に固定されているアンテナ接続装置11も天井フレーム21の中央部21aに仮止めされる。そして、仮止めが終わると、作業員は固定ナット25を固定ボルト23にねじ込んでブラケット15の固定部15cと筐体13の底板13aとを天井フレーム21の端部21bに固定していく。なお、この状態ではリヤウインドウガラス41はまだ取り付けられていない。
図6に、固定ナット25を締め込んで底板13aと固定部15cとを固定していく状態を示す。固定ナット25を締め込んでいくと、次第に固定ナット25がブラケット15の固定部15cに押し付けられていく。そして押し付け力が増大するにつれて、固定ナット25と固定部15cとの間の摩擦力も大きくなる。このため固定ナット25を回転させると、次第に固定ナット25の回転によって固定部15cに固定ボルト23の中心線23a周りのトルクTがかかってくる。仮止めクリップ17と仮止めクリップ孔18a,18bとの間には隙間があり、このトルクをほとんど受けないので、このトルクTは、アーム部15aの先端のツメ19にかかる力Fとツメ19との距離Lとによる回転モーメントM=F×Lと等しくなる。すなわち、T=M=F×L、となる。このトルクT、回転モーメントMはブラケット15の各部に変形を生じさせる。固定部15cとアーム部15aは、剛性の高い平板の平面内にトルクT、あるいは回転モーメントMがかかるので、その平面内での大きな変形は生じない。
しかし、立上り部15bは図7に示すようにトルクTが立上り部15bの中心線15eの周りにかかることから、立上り部15bにトルクTによるねじれ変形が生じる。このねじれ変形が筐体13の側板13bに伝わると、側板13bが変形を起こし、筐体13の基板固定ツメ13cとアンプ基板12との間の半田52に割れが生じてしまうことがある。そこで、立上り部15bと筐体13の側板13bとの間にブラケット逃げ部13b’を設けて隙間dを持たせ、上記のねじれ変形が筐体13に伝わることを防止している。つまり、固定ボルト25の締め付けによるトルクをブラケット15の立上り部15bの変形によって吸収し、筐体13の側板13bの変形の低減を図ることが出来る。
図7の破線で示すように立上り部15bが変形しその端部の変形量がδであった場合に、隙間dの大きさが端部の変形量δ以上あれば、ねじれ変形は立上り部15bの変形を生じるのみで、筐体13の側板13bと立上り部15bとの間には隙間d’が保持される。すなわち、筐体13の側板13bと立上り部15bとは接触しない。このため、立上り部15bから筐体13の側板13bあるいはブラケット逃げ部13b’には力が伝達されず、筐体13の側板13bが変形することが防止できる。筐体13の側板13bが変形を生じないので、アンプ基板12を固定している基板固定ツメ13cとアンプ基板12との接続部の半田52が割れたり、部品が脱落したりすることを低減することができる。また、上記の立上り部15bの変形量δによって固定部15cに取り付けられている筐体13も天井フレーム21の端部21bとの間で別のトルクを受けることとなる。この別のトルクは筐体13の底板13aの面内トルクとしてかかるが底板13aは面積が大きく、面内トルクに対して大きな強度を持っていることから、この別のトルクによる筐体13の変形はほとんど生じず、これによるアンプ基板12との接続部の損傷もほとんど生じない。
以上の実施形態では、アンテナ接続装置11の取付用ブラケット15を別部品として製造し、筐体13の底板13aに固定してブラケット15と筐体13の側板13bとの間に隙間を持たせたことにより、固定ボルト25の締め付けによるトルクをブラケット15の立上り部15bの変形によって吸収し、筐体13の側板13bの変形を低減することができる。これによって、筐体13との接続部分の損傷や、筐体13の内部に保持されているアンプ基板12の部品の脱落などを防止することができるという効果を奏する。
以上、本発明の実施形態について、リヤウインドウガラス41のガラスアンテナと接続する場合について説明したが、本発明はリヤウインドウガラス41のガラスアンテナとの接続に限るものではなく、フロントガラスアンテナ等他のガラスアンテナとの接続にも適用することが出来る。
本発明に係る実施形態において、リヤウインドウガラスに設けられたガラスアンテナと車両に取り付けられたアンテナ接続装置とが組立てられた状態を示す斜視図である。 本発明に係る実施形態において、リヤウインドウガラスに設けられたガラスアンテナと車両に取り付けられたアンテナ接続装置とが組立てられた状態を示す断面図である。 本発明に係る実施形態において、アンテナ接続装置のカバーをはずした状態を車室内側から見た斜視図である。 本発明に係る実施形態において、アンテナ接続装置の筐体とブラケットの組立を示す斜視図である。 本発明に係る実施形態において、アンテナ接続装置の天井フレームへの組み付けを示す説明図である。 本発明に係る実施形態において、アンテナ接続装置を天井フレームに固定ナットによって締め込んでいく際の状態を示す説明図である。 本発明に係る実施形態において、ブラケットの立上り部の変形と筐体との隙間の変化を示す説明図である。
符号の説明
11 アンテナ接続装置、12 アンプ基板、13 筐体、13a 底板、13b 側板、13b’ ブラケット逃げ部、13c 基板固定ツメ、14 カバー、15 ブラケット、15a アーム部、15b 立上り部、15c 固定部、15d フランジ、15e 立上り部中心線、15f ブラケット長手方向中心軸、16,16a,16b 固定ボルト孔、17 仮止めクリップ、17a 仮止めクリップ中心線、18,18a,18b 仮止めクリップ孔、19 ツメ、19a ツメ中心線、20a,20b ボス、21 天井フレーム、21a 中央部、21b,21c 端部、22 ツメ孔、23 固定ボルト、23a 固定ボルト中心線、25 固定ナット、27 接点装置、29 空洞、31 天井板、33 ゴム、35 接着剤、41 リヤウインドウガラス、42 アンテナエレメント、43 接点、51 出力線、52 半田、53 ワイヤブラケット、55 ワイヤ押さえ、F 力、L 距離、M 回転モーメント、T トルク、d,d’ 隙間、δ 変形量。

Claims (6)

  1. 車両フレームに固定される車両用アンテナ接続装置であって、
    アンテナ接続用電気回路基板を保持し、前記車両フレームに固定されるボルトと前記ボルトにねじ込まれるナットによって前記車両フレームに固定される底板を含む筐体と、
    一端が前記底板に取り付けられ、他端が前記筐体外側の前記車両フレームに係合し、前記底板の各端面に設けられた筐体側板との間に隙間を備え、前記ナットによる締め付けトルクを受けるブラケットと、
    を有する特徴とする車両用アンテナ接続装置。
  2. 請求項1に記載の車両用アンテナ接続装置であって、
    前記隙間は、前記ナットの締め付けトルクによって前記ブラケットの前記筐体側板に対向する部分に生じる変形量よりも大きいこと
    を特徴とする車両用アンテナ接続装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用アンテナ接続装置であって、
    前記ブラケットは、前記筐体側板に対向する部分に補強部を有すること
    を特徴とする車両用アンテナ接続装置。
  4. 請求項3に記載の車両用アンテナ接続装置であって、
    前記補強部は、前記筐体側板に対向する部分の両側に設けたフランジであること
    を特徴とする車両用アンテナ接続装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用アンテナ接続装置において、
    前記ブラケットは、前記車両フレームに固定されるボルトと前記ボルトにねじ込まれる前記ナットによって前記底板と共に前記車両フレームに固定されること
    を特徴とする車両用アンテナ接続装置。
  6. 請求項5に記載の車両用アンテナ接続装置であって、
    前記ブラケットは、前記筐体底板と前記ナットとの間に取り付けられていること
    を特徴とする車両用アンテナ接続装置。
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