JP4448004B2 - 物品処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物質蒸発に供するカソードを含む蒸発源を有し、アーク放電用電源による該カソードとアノード間の真空アーク放電によりカソード材料を蒸発させるとともにイオン化したカソード材料を含むプラズマを発生させ、該イオン化したカソード材料であるイオンを被処理物品へ飛翔させて該物品に目的とする処理を施す物品処理装置に関する。
かかるカソードを含む蒸発源を利用した物品処理装置は、具体的には、イオン化したカソード材料であるイオンを被処理物品に飛翔させて該物品に膜形成する成膜装置、イオン化したカソード材料であるイオンを被処理物品に飛翔させて該物品にイオンを注入するイオン注入装置、イオン化したカソード材料であるイオンを被処理物品に飛翔させて該物品をエッチングするエッチング装置、イオン化したカソード材料であるイオンを被処理物品に飛翔させて該物品表面をクリーニングするクリーニング装置などである。
カソードを含む蒸発源を利用した物品処理装置である上記各種具体的装置のうち成膜装置を例にとると、それは、アーク式イオンプレーティング、真空アーク蒸着などと称されているアーク式PVD(アーク式物理的気相成長)による成膜装置であり、自動車部品、各種機械の部品、各種工具、さらには、自動車部品、機械部品等の成形に用いる金型等の成形用型、医療用物品や部材等などの物品への膜形成に広く採用されている。
アーク式PVDによる成膜装置により物品の表面に膜を形成することにより、該物品の耐摩耗性、他物品等との摺動性、化学的安定性、光学特性等の性質を改善し、物品に求められる性能をより優れたたものにすることができる。
アーク式PVDによる膜形成は、膜の被成膜物品への密着性が良好である、膜形成速度が高く、膜生産性が高いといった利点があり、工具等の表面処理において広く用いられている。
かかるアーク式PVDによる成膜装置は、例えば特開平11−36063号公報等に記載されており、概ね図12に示す構造の成膜装置である。図12に示す成膜装置は、成膜チャンバ1、チャンバ1内に設置された、被成膜物品Wを支持するホルダ2、チャンバ1に付設された蒸発源3及びチャンバ1内を排気減圧する排気装置4等を含んでいる。
チャンバ1には、必要に応じて所定のガスをチャンバ内へ導入するためのガス導入ポート11も設けられている。
ホルダ2には、成膜時に、該ホルダに支持される被成膜物品Wにバイアス電源PWからバイアス電圧を印加できるようにしてある。このバイアスは、膜形成のためのイオンを引き寄せるためのものである。
蒸発源3は、カソード31、トリガー電極32、アーク放電用電源33、磁場形成部35等を備えている。
カソード31は形成しようとする膜に応じて選択した材料で形成される。カソード31の端面(蒸発面)311はホルダ2に向けられている。このカソードに対するアノードはこの例では接地された成膜チャンバ1がこれを兼ねている。なお、アノードは別途設けてもよい。
トリガー電極32はカソード31の端面(蒸発面)311に臨んでおり、往復駆動装置32Dによりカソード蒸発面に対し接触離反可能である。
アーク放電用電源33はカソード31とアノードとの間にアーク放電用電圧を印加できるように、また、カソード31とアノード間のアーク放電を誘発するためにカソード31とトリガー電極32との間にトリガー用電圧を印加してアーク点弧できるように、カソード31等に配線接続されている。
アーク放電用電源33とカソード31との間には、アーク放電を安定化するための直流リアクトル36を接続してあり、トリガー電極32はアーク電流が流れないように抵抗37を介して接地されている。
図12に例示する成膜装置では、磁場形成部35はカソード31を囲む、磁性材料からなる筐体351内に磁場形成コイル352を収納して形成してある。筐体351はカソード31を囲み、成膜チャンバに通じる短いダクトを兼ねており、トリガー電極32と同電位となるように該電極に電気的に接続されている。また、筐体351には必要に応じ、冷却水等の冷媒を供給循環させてコイル352を冷却することもできる。
蒸発源3には、必要に応じて所定のガスを導入するためのガス導入ポート38が設けられている。
排気装置4は、成膜チャンバ1内及びこれに連通しているカソード31周囲の領域(筐体351によるダクト内)を所定の成膜圧に減圧維持することができる。
なお、図12においてカソード31と筐体351との間の部材m1や筐体351とチャンバ壁との間の部材m2は絶縁性材料で形成されている。
以上説明した図12に示す成膜装置によると次のように被成膜物品Wに膜形成できる。 例えば、カソード31に高純度チタンからなるカソードを用いて基板タイプの物品W上に窒化チタン膜を形成する場合について説明すると、まず、ホルダ2上に被成膜基板Wを支持させ、次いで排気装置4を運転して成膜チャンバ1内及びこれに連通しているカソード31周囲の領域(筐体351により形成されているダクト)から排気し、それらを成膜圧力に減圧維持する。
また、ホルダ2上の基板Wには、膜形成用イオンを引き寄せるためのバイアス電圧を電源PWから印加する。さらに、チャンバ1内にガス導入ポート11及び(又は)蒸発源3におけるガス導入ポート38から窒素含有ガス(代表的には窒素ガス)を導入する。
なお、被成膜物品上に例えばダイアモンド状炭素膜(DLC膜)を形成するようなときは、高純度カーボンからなるカソードを採用するが、この場合はガスを導入しない場合もある。
かかる状態で、蒸発源3におけるトリガー電極32をカソード31の蒸発面311に接触させると、放電用電源33よって、直流リアクトル36、カソード31、トリガー電極32、抵抗37を含む閉ループに電流が流れる。ひき続きトリガー電極32をカソード31の蒸発面311から離すとアーク放電が誘発され、これをトリガーにしてカソード31とアノード(ここではチャンバ1)の間でアーク放電が開始され、カソード31が溶融蒸発するとともにカソード前方にイオン化されたカソード材料を含むプラズマが形成される。
トリガー電極32は、アーク放電誘発後はカソード31から遠ざけるが、抵抗37が入っているので、トリガー電極32を含む、アーク放電(予備アーク放電)を誘発した閉ループにはほとんど電流は流れなくなる。また、磁場形成部35の筐体351は通常は図示のとおりトリガー電極32と同じ電位にするので、該筐体には殆ど電流は流れない。
アーク放電は、放電用電源33によってカソード31、チャンバー1、直流リアクトル36を含む閉ループで持続する。直流リアクトル36は放電を安定化させる。
また、磁場形成部35が、図示省略の電源から磁場形成コイル352に通電されることでカソード31の蒸発面311及びその前方に縦磁場を形成する。この縦磁場は磁力線の方向がカソード蒸発面上の任意の位置に立てた法線の方向及び該法線方向に近い方向の磁場であり、アーク放電によって生成した前記プラズマを効率的に閉じ込め、プラズマ密度を高める。
アーク放電によりカソード蒸発面311におけるアークスポットからは陰極材料であるチタンが溶融蒸発し、既述のとおりイオン化されたカソード材料、すなわち、この例ではチタンイオンを含むプラズマが生成し、該チタンイオンが、電源PWからバイアスを印加された被成膜基板Wへ向け加速されるとともにチャンバ1内へ導入された窒素ガスと反応して窒化チタンとなり、基板W上に堆積して窒化チタン膜を形成する。
以上、アーク式PVDによる成膜装置を具体例にとって説明したが、図12に示す装置は、例えば、カソード31として基板Wに注入すべきイオンを生成する材料からなるカソードを採用し、基板Wにイオン注入を可能にする大きさのバイアス電圧を電源PWから印加すれば、基板Wにイオンを注入することができる。
また、基板Wのエッチング処理対象部分の材質に応じて、カソード31として該エッチング処理対象部分をドライエッチングできるイオンを生成するカソードを採用すれば、基板Wをドライエッチングできる。
カソード31として、例えば基板W表面に付着した不純物をそれと結合して蒸発してしまう物質に変換できるイオンを生成するカソードを採用したり、基板W表面に付着した汚れを例えばイオンボンバードにより除去できるイオンを生成するカソードを採用するなどして基板表面をクリーニングすることもできる。
特開平11−36063号公報
ところが、カソードを含む蒸発源を備えており、該カソードの蒸発面に接離可能のトリガー電極を用いてアーク放電用電源により該カソード蒸発面と該トリガー電極との間にアーク点弧し、それにより該カソードとアノード間の真空アーク放電を誘発し、該真空アーク放電によりカソード材料を蒸発させるとともにイオン化したカソード材料を含むプラズマを発生させ、該イオン化したカソード材料であるイオンを被処理物品へ飛翔させて該物品に目的とする処理を施す物品処理装置では、カソード上のアークスポットの位置がカソードの被処理物品に向けられた蒸発面から外れ、カソード蒸発面とカソード側周面との境界付近やカソード側周面上に位置し、そのはずれた位置に長時間連続して止まることがある。
このような事態が発生すると、成膜装置では成膜速度が低下したり、形成される膜の各部における膜厚が不均一化するなどの問題が生じる。
アーク式PVDによる膜形成においては、カソードの材質はチタンやカーボンに限定されるものではなく、アルミニウム、クロム等々を用いることもあり、そのようなカソードを採用する場合でも、同様の問題が発生する。
イオン注入装置ではイオン注入速度が低下したり、被処理物品のイオン注入量分布が不均一になったりする。
エッチング装置の場合は、エッチング速度が低下したり、被処理物品各部におけるエッチング量が不均一化する。
クリーニング装置の場合は、クリーニング速度が低下したり、被処理物品各部におけるクリーニング状態が不均一化する。
そこで本発明は、カソードを含む蒸発源を備えており、該カソードの蒸発面に接離可能のトリガー電極を用いてアーク放電用電源により該カソード蒸発面と該トリガー電極との間にアーク点弧し、それにより該カソードとアノード間の真空アーク放電を誘発し、該真空アーク放電によりカソード材料を蒸発させるとともにイオン化したカソード材料を含むプラズマを発生させ、該イオン化したカソード材料であるイオンを被処理物品へ飛翔させて該物品に目的とする処理を施す物品処理装置であって、該真空アーク放電におけるカソード上のアークスポットがカソード蒸発面以外のカソード部分に発生したとき、該アークスポットをカソード蒸発面上に戻して正規のアーク放電を再開させることができ、それにより被処理物品に所望の目的とする処理を実施できる物品処理装置を提供することを課題とする。
本発明者は前記課題を解決すべく研究を重ねたところ、カソードの側周面に対し電流検出部材を臨設して真空アーク放電中に該電流検出部材に流れる電流の波形を観察すると、真空アーク放電におけるカソード上のアークスポットがカソード蒸発面にある正常な状態での電流波形は、電流変動が少なく、乱れの少ない波形となるのに対し、カソード上のアークスポットがカソード蒸発面以外のカソード部分にあるときは、該電流波形が、電流変動の大きい、乱れの大きい波形となることを見いだした。
本発明は前記課題を解決するため、かかる知見に基づき、次の物品処理装置を提供する。すなわち、
カソードを含む蒸発源を備えており、該カソードの蒸発面に接離可能のトリガー電極を用いてアーク放電用電源により該カソード蒸発面と該トリガー電極との間にアーク点弧し、それにより該カソードとアノード間の真空アーク放電を誘発し、該真空アーク放電によりカソード材料を蒸発させるとともにイオン化したカソード材料を含むプラズマを発生させ、該イオン化したカソード材料であるイオンを被処理物品へ飛翔させて該物品に目的とする処理を施す物品処理装置であって、該カソードの側周面に対し臨設された電流検出部材と、前記真空アーク放電中に該電流検出部材に流れる電流の波形を検出する電流波形検出部と、該電流波形検出部で検出される電流波形が、カソード上アークスポットがカソード蒸発面上にあることを示す正常電流波形か、カソード蒸発面以外のカソード部分にあることを示す異常電流波形かを判定し、異常電流波形であると判定すると、カソード上アークスポットをカソード蒸発面上へ戻すように前記アーク放電用電源及びトリガー電極を制御する制御部とを含んでいる物品処理装置である。
本発明に係る物品処理装置によると、カソードとアノード間の真空アーク放電によりカソード材料を蒸発させるとともにイオン化したカソード材料を含むプラズマを発生させ、該イオン化したカソード材料であるイオンを被処理物品へ飛翔させて該物品に目的とする処理を施している間、カソードの側周面に対し臨設された電流検出部材に流れる電流の波形が電流波形検出部において検出される。さらに、制御部において、該電流波形検出部で検出される電流波形が、カソード上アークスポットがカソード蒸発面上にあることを示す正常電流波形か、カソード蒸発面以外のカソード部分にあることを示す異常電流波形かが判定される。該制御部は、電流波形検出部で検出される電流波形が異常電流波形であると判定すると、カソード上アークスポットをカソード蒸発面上へ戻すように前記アーク放電用電源及びトリガー電極を制御する。
かくして、真空アーク放電におけるカソード上のアークスポットがカソード蒸発面以外のカソード部分に発生したとき、アークスポットをカソード蒸発面上に戻して正規のアーク放電を再開させることができ、それにより被処理物品に所望の目的とする処理をそれだけ円滑に、安定して実施できる。
前記制御部としては、前記電流波形検出部で検出される電流波形が、カソード上アークスポットがカソード蒸発面以外のカソード部分にあることを示す異常電流波形であると判定すると、前記アーク放電用電源を一旦オフしたのち再びオンするとともに前記トリガー電極にて真空アーク放電を誘発再開させるように該アーク放電用電源及びトリガー電極を制御するものを例示できる。
アーク放電用電源を一旦オフすることで、アークスポットがカソード蒸発面以外の部分にあるアーク放電を消すことができる。そして、トリガー電極はカソード蒸発面に接離可能であるから、ひき続き該電源をオンするとともにトリガー電極にて真空アーク放電を誘発再開させることで、アークスポットをカソード蒸発面上に戻すことができ、それによりアークスポットをカソード蒸発面に位置させた正常なアーク放電を再開して物品処理を再開することができる。
前記電流波形検出部としては、前記電流検出部材に直列接続された抵抗の両端間の電圧波形を計測することで該電流検出部材に流れる電流の波形を検出するものを例示できる。この場合、該電圧波形は、実質上電流波形をあらわしている。
また、前記電流波形検出部として、前記電流検出部材に直列接続された抵抗の両端間の電圧波形を計測することで該電流検出部材に流れる電流の波形を検出するものを採用する場合、前記制御部として、例えば、該電圧波形における電圧値V0 の絶対値が、前記異常電流波形を示す電圧値か否かを判定するために予め定めた電圧値以上で所定時間以上継続すると、前記異常電流波形が認められると判定し、カソード上アークスポットをカソード蒸発面上へ戻すように前記アーク放電用電源及びトリガー電極を制御するものを採用することもできる。
この場合、該制御部として、前記異常電流波形が認められると判定すると、前記アーク放電用電源を一旦オフしたのち再びオンするとともに前記トリガー電極にて真空アーク放電を誘発再開させるように該アーク放電用電源及びトリガー電極を制御するものを例示できる。
いずれにしても本発明に係る物品処理装置は、具体例として次のものを例示できる。 (1)前記イオン化したカソード材料であるイオンを前記被処理物品に飛翔させて該物品に膜形成する成膜装置。
(2)前記イオン化したカソード材料であるイオンを前記被処理物品に飛翔させて該物品にイオンを注入するイオン注入装置。
(3)前記イオン化したカソード材料であるイオンを前記被処理物品に飛翔させて該物品をエッチングするエッチング装置。
(4)前記イオン化したカソード材料であるイオンを前記被処理物品に飛翔させて該物品表面をクリーニングするクリーニング装置。
以上説明したように本発明によると、カソードを含む蒸発源を備えており、該カソードの蒸発面に接離可能のトリガー電極を用いてアーク放電用電源により該カソード蒸発面と該トリガー電極との間にアーク点弧し、それにより該カソードとアノード間の真空アーク放電を誘発し、該真空アーク放電によりカソード材料を蒸発させるとともにイオン化したカソード材料を含むプラズマを発生させ、該イオン化したカソード材料であるイオンを被処理物品へ飛翔させて該物品に目的とする処理を施す物品処理装置であって、該真空アーク放電におけるカソード上のアークスポットがカソード蒸発面以外のカソード部分に発生したとき、アークスポットをカソード蒸発面上に戻して正規のアーク放電を再開させることができ、それにより被処理物品に所望の目的とする処理を実施できる物品処理装置を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る物品処理装置に属するアーク式PVDによる成膜装置の1例を示している。図1に示す成膜装置Aは、図12に示す従来例の成膜装置において、蒸発源3のカソード31の蒸発面311に近い位置で該カソードの側周面に臨むリング形の電流検出プレート5を設けるとともに、このプレート5に流れる電流の波形を検出する電流波形検出部6及び制御部Contを設けたものである。
電流検出プレート5は導電性材料で形成されており、数オーム程度の検出用抵抗61を介して接地されている。ここでの電流波形検出部6は、図2に示すように、検出用抵抗61と、その両端に接続された、抵抗RとコンデンサCを含むRC形積分回路62とからなっている。電流波形検出部6は、抵抗61の両端間の電圧Viの波形をRC形積分回路62で電圧V0 の波形として取り出すものであり、電圧V0 の波形は、実質上プレート5に流れる電流の波形をあらわしている。
制御部Contは、電流波形検出部6により検出される、電流波形をあらわす電圧波形に基づいてアーク放電用電源33及びトリーガー電極32(より正確にはその往復駆動装置32D)を制御する。その制御の詳細は後述する。
以上の点を除けば、図1に示す成膜装置Aは図12に示す成膜装置と実質上同構成である。図12に示す成膜装置における部品、部分等と同じ部品、部分等には図12と同じ参照符号を付してある。
成膜装置Aにおいても、基本的には図12に示す成膜装置と同様に被成膜物品(図示例では基板)Wに膜形成できる。
例えば、カソード31として高純度チタンからなるカソードを採用し、被成膜基板Wに電源PWからバイアス電圧を印加し、チャンバ1内及びカソード31周囲領域を排気装置4により所定の成膜圧力に減圧維持しつつ、ガス導入ポート11及び(又は)ガス導入ポート38から窒素含有ガス(ここでは窒素ガス)をチャンバ1内に導入する。
かかる状態で、蒸発源3においてアーク放電を発生させ、カソード31を溶融蒸発させるとともにカソード前方にイオン化されたカソード材料を含むプラズマ、すなわち、この例ではチタンイオンを含むプラズマを生成させる。該チタンイオンは、電源PWからバイアス印加された被成膜基板Wへ向け加速されるとともに窒素ガスと反応して窒化チタンとなり、基板W上に堆積して窒化チタン膜を形成する。
成膜装置Aにおいては、膜形成処理において電流検出プレート5に電流が流れる。この現象は、カソード31と電流検出プレート5との間の僅かな放電により僅かに電流が流れることによると考えられる。
検出プレート5を流れる電流は検出用抵抗61を流れるが、抵抗61における電流波形と電圧波形は実質上同じである。ここでは図2に示すように、抵抗61の両端の電圧波形を常時計測するようにしている。
アーク放電中、アークスポットがカソード蒸発面311上に位置している正常な状態では、抵抗61の両端間の電圧波形(従って電流波形)は、図3に例示するように、安定し、電圧値も小さい。このとき電流波形検出部6で検出される電圧V0 の波形(従って電流波形)は図6に示すように乱れや変動が少なく、安定した波形である。
しかし、アークスポットがカソード31の側周面に移動すると、抵抗61の両端間の電圧値は、図4に例示するように、大きくなるとともに大きく変動し、波形は大きく乱れる。また、アークスポットがカソード側周面近傍(カソード蒸発面311とカソード側周面との境界付近)へ移動すると、抵抗61の両端間の電圧波形(従って電流波形)は、図5に例示するように、非常に不安定になる。
これらの場合、電流波形検出部6で検出される電圧V0 の波形(従って電流波形)は、図4に対応する図7や、図5に対応する図8に示す大きく乱れた波形となる。
図6、図7、図8に示される波形は、抵抗61が2Ω、RC形積分回路62における抵抗Rが2kΩ、コンデンサCが100μFの場合である。
図6に示す正常波形では、電圧V0 は常時ほぼ−8V以上(絶対値で言えば常時略8V以下)である。しかし、図7に示す異常波形では、V0 =−20V程度の電圧が2秒程度も持続している。図8に示す異常波形では、V0 =−15V程度の電圧が3秒程度も持続している。
カソード上アークスポットの位置がこのようにカソード蒸発面311以外のカソード部分に移動した異常な状態が続くと、成膜速度が低下したり、形成される膜の各部における膜厚が不均一化するなどの問題が生じる。
そこで成膜装置Aでは、制御部Contが、電流波形検出部6で検出される電圧波形(従って電流波形)が図6に例示するように、アークスポットがカソード蒸発面311上に位置することを示す正常な波形か、図7や図8に示すように、アークスポットがカソード蒸発面311以外のカソード部分にあることを示す異常な波形かを判定し、異常波形であると判定すると、アーク放電用電源33を一旦オフしてアーク放電を消滅させ、ひきつづき電源33を再びオンし、往復駆動装置32Dに指示してトリガー電極32をカソード蒸発面311に接触、離反させて蒸発面311にアーク点弧し、かくしてアークスポットがカソード蒸発面311に位置するアーク放電を誘発再開させる。
さらに説明すると、ここでは制御部Contは図9に示すように電源33及びトリガー電極32を制御する。すなわち、検出部6で検出される電圧V0 の絶対値が、アークスポットがカソード蒸発面以外のカソード部分にある異常状態を示す15V以上であるか否かを判断し、15V以上であるとタイマーをスタートさせ、2秒経過後に再び電圧V0 の絶対値が15V以上であると、アーク電源33を一旦オフしたのち、、直ちにオンし、トリガー電極32をカソード蒸発面311に接触、離反させてアーク点弧し、それにより真空アーク放電を誘発、再開させるのである。
このような制御を行うことで、アークスポットはカソード31の蒸発面311以外の部分(側面或いは側面近傍)に長時間連続して滞在することはなくなるから、成膜速度が低下したり、形成した膜の膜厚分布が悪くなるということはなくなり、安定した成膜を行うことができる。
図10に本発明に係る物品処理装置に属する成膜装置の他の例を示す。図10の成膜装置Bは、図1に示す成膜装置Aにおいて、電流検出プレート5に代えて磁場形成部35の筐体351にネジ留め等により接続されたリング形の電流検出プレート5’を採用している。また、この電流検出プレート5’に流れる電流の波形を、筐体351に接続された抵抗37の両端間に接続したRC形積分回路62’で、該抵抗両端間の電圧波形を検出することで検出するようにしている。すなわち、この装置Bでは抵抗37に検出用抵抗を兼ねさせ、この抵抗37と回路62’でプレート5’に流れる電流の波形を検出する検出部6’を構成している。
さらに、装置Aにおける制御部Contに代えて制御部Cont’を採用している。
その他の点は、図1に示す装置Aと実質上同構成であり、装置Aと同じ部品、部分等には装置Aと同じ参照符号を付してある。
制御部Cont’は、電流波形検出部6’で検出される電圧波形(従って電流波形)が正常か、異常かを判断し、異常であると判定すると、アーク放電用電源33を一旦オフしたのち、直ちにオンし、トリガー電極32をカソード蒸発面311に接触、離反させてアーク点弧し、それにより真空アーク放電を誘発、再開させる。
成膜装置Bの変形例として、電流検出プレート5’を省略し、筐体351に電流検出プレートを兼ねさせてもよい。しかしこの場合は、カソード31と筐体351との間隔が広いために、アークスポットがカソード31の側面或いは側面近傍に滞在した場合に筐体351に流れる電流は、検出プレート5’を設けた場合に比べると小さく、また検出される電圧波形の乱れも小さいので、制御部における正常・異常判定が困難になる場合もある。よってそのような場合は、カソード31と筐体351との間隔をより狭くすればよい。
図11に本発明に係る物品処理装置に属する成膜装置の他の例を示す。図11の成膜装置Cは、図1に示す成膜装置Aにおいて、カソード31に代えて、それとは形状の異なるカソード31’を採用するとともに、装置Aにおける磁場形成部35に代えて永久磁石からなるカソードマグネット35’とカソード31’の側周面に臨設された磁性材料且つ導電性材料である材料からなるシールドプレート5”からなる磁場形成部を採用したものである。
この磁石35’とシールドプレート5”によりカソード31’の蒸発面311’に沿う横磁場が形成され、該横磁場によりアークスポットがカソード蒸発面全体にわたって走行し、それによりカソード31’の局部的損耗が抑制されるとともにカソード材料の効率的な使用が可能となっている。さらに、このように形成される磁場によりプラズマを効率的に閉じ込め、プラズマ密度を高めることもできる。
成膜装置Cでは、シールドプレート5”はトリガー電極32と同電位に設定され、抵抗37を介して接地されている。シールドプレート5”は電流検出プレートを兼ねており、プレート5”に流れる電流の波形を、抵抗37の両端間に接続したRC形積分回路62”で、該抵抗両端間の電圧波形を検出することで検出するようにしている。すなわち、この装置Cでは抵抗37に検出用抵抗を兼ねさせ、この抵抗37と回路62”でプレート5”に流れる電流の波形を検出する検出部6”を構成している。
また、制御部として、制御部Cont”を採用している。
その他の点は、図1や図10に示す装置A、Bと実質上同構成であり、装置A、Bと同じ部品、部分等には装置AやBと同じ参照符号を付してある。
制御部Cont”は、電流波形検出部6”で検出される電圧波形(従って電流波形)が正常か、異常かを判断し、異常であると判定すると、アーク放電用電源33を一旦オフしたのち、、直ちにオンし、トリガー電極32をカソード蒸発面311に接触、離反させてアーク点弧し、それにより真空アーク放電を誘発、再開させる。
シールドプレート5”は上記例では磁性材料で形成してあるが、例えばDLC膜を形成するような場合は、カソード31として高融点材料であるカーボンからなるものを用いるため、プラズマ生成のための電子放出メカニズムは熱電子放出が支配的となり、従ってアークスポットの移動速度は相当遅くしなければならない。そのようの場合は、シールドプレート5”を非磁性材料で形成したり、カソードマグネット35’による磁場を弱くしたりすればよい。場合によっては、カソードマグネット35’を省略してもよい。
以上説明した成膜装置A、B、Cでは電流検出部材に直列接続された抵抗の両端間の電圧波形を検出することで電流検出部材に流れる電流の波形を間接的に検出したが、電流検出部材を流れる電流の波形は、かかる抵抗に電流計を直列接続する等して直接的に検出してもよい。また、ホール素子などを使用した非接触式電流センサーなどによって検出してもよい。
前記した電流検出プレート5、5’や電流検出用のシールドプレート5”は、通常は、ステンレススチール等の鉄系材料によって形成すればよいが、非磁性材料を用いる場合において、モリブデン、タングステンなどの高融点材料を使用すると、アークスポットがカソードの側面或いは側面近傍に滞在した場合でも、かかるプレートの溶融などの損傷が少なくなり、従って、不純物の発生も少なくなるので、膜中への不純物混入による膜質の低下を抑制することができる。
電流検出部材は一つでよいが、アークスポットがカソードの側面の奥側(深部)に入り込んで、電流波形検出が不可能になる恐れがある場合は、電流検出部材を2以上設けてもよい。その場合、個々の電流検出部材に別々の検出用抵抗を接続して接地してもよいし、或いは1個(共通)の検出用抵抗を接続して接地してもよい。
以上、本発明に係る物品処理装置の例として成膜装置について説明したが、本発明は既述のとおりカソードを含む蒸発源を利用したイオン注入装置、エッチング装置、クリーニング装置等にも適用できる。また、蒸発源における磁場形成装置として、いわゆるカソードから生じるドロップレットの被処理物品への飛翔を抑制する湾曲ダクトとその周囲に巻回した磁場形成用コイルとからなるものを採用する場合等にも適用できる。
本発明は、カソードを含む蒸発源を利用して、自動車部品、各種機械の部品、各種工具、さらには、自動車部品、機械部品等の成形に用いる金型等の成形用型などの物品に、高速に、膜厚均一性良好に膜形成すること等に利用できる。
本発明に係る物品処理装置例である成膜装置の1例を示す図である。 電流波形検出部の1例の回路構成を示す図である。 アークスポットがカソード蒸発面にあるときの正常電圧波形(従って正常電流波形)の例を示す図である。 アークスポットがカソード蒸発面以外にあるときの異常電圧波形(従って異常電流波形)の例を示す図である。 アークスポットがカソード蒸発面以外にあるときの異常電圧波形(従って異常電流波形)の他の例を示す図である。 アークスポットがカソード蒸発面にあるとき電流波形検出部で検出される正常電圧波形(従って正常電流波形)の例を示す図である。 アークスポットがカソード蒸発面以外にあるとき電流波形検出部で検出される異常電圧波形(従って異常電流波形)の例を示す図である。 アークスポットがカソード蒸発面以外にあるとき電流波形検出部で検出される異常電圧波形(従って異常電流波形)の他の例を示す図である。 図1の成膜装置における制御部によるアーク電源等制御ルーチンを示すフローチャートである。 本発明に係る物品処理装置例である成膜装置の他の例を示す図である。 本発明に係る物品処理装置例である成膜装置のさらに他の例を示す図である。 蒸発源利用の成膜装置の従来例を示す図である。
符号の説明
A、B、C 成膜装置
1 成膜チャンバ
11 ガス導入ポート
2 被成膜物品支持ホルダ
3 蒸発源
31、31’ カソード
311、311’ カソード蒸発面
32 トリガー電極
33 アーク放電用電源
35 磁場形成部
35’カソードマグネット
36 リアクトル
37 抵抗
38 ガス導入ポート
4 排気装置
5、5’ 電流検出プレート
5” 電流検出プレートを兼ねるシールドプレート
6、6’、6” 電流波形検出部
61 検出用抵抗
62 RC形積分回路
PW バイアス電源

Claims (9)

  1. カソードを含む蒸発源を備えており、該カソードの蒸発面に接離可能のトリガー電極を用いてアーク放電用電源により該カソード蒸発面と該トリガー電極との間にアーク点弧し、それにより該カソードとアノード間の真空アーク放電を誘発し、該真空アーク放電によりカソード材料を蒸発させるとともにイオン化したカソード材料を含むプラズマを発生させ、該イオン化したカソード材料であるイオンを被処理物品へ飛翔させて該物品に目的とする処理を施す物品処理装置であって、該カソードの側周面に対し臨設された電流検出部材と、前記真空アーク放電中に該電流検出部材に流れる電流の波形を検出する電流波形検出部と、該電流波形検出部で検出される電流波形が、カソード上アークスポットがカソード蒸発面上にあることを示す正常電流波形か、カソード蒸発面以外のカソード部分にあることを示す異常電流波形かを判定し、異常電流波形であると判定すると、カソード上アークスポットをカソード蒸発面上へ戻すように前記アーク放電用電源及びトリガー電極を制御する制御部とを含んでいることを特徴とする物品処理装置。
  2. 前記制御部は、前記電流波形検出部で検出される電流波形が、カソード上アークスポットがカソード蒸発面以外のカソード部分にあることを示す異常電流波形であると判定すると、前記アーク放電用電源を一旦オフしたのち再びオンするとともに前記トリガー電極にて真空アーク放電を誘発再開させるように該アーク放電用電源及びトリガー電極を制御する請求項1記載の物品処理装置。
  3. 前記電流波形検出部は、前記電流検出部材に直列接続された抵抗の両端間の電圧波形を計測することで該電流検出部材に流れる電流の波形を検出する請求項1又は2記載の物品処理装置。
  4. 前記電流波形検出部は、前記電流検出部材に直列接続された抵抗の両端間の電圧波形を計測することで該電流検出部材に流れる電流の波形を検出し、前記制御部は、該電圧波形における電圧値V0 の絶対値が、前記異常電流波形を示す電圧値か否かを判定するために予め定めた電圧値以上で所定時間以上継続すると、前記異常電流波形が認められると判定し、カソード上アークスポットをカソード蒸発面上へ戻すように前記アーク放電用電源及びトリガー電極を制御する請求項1記載の物品処理装置。
  5. 前記制御部は、前記異常電流波形が認められると判定すると、前記アーク放電用電源を一旦オフしたのち再びオンするとともに前記トリガー電極にて真空アーク放電を誘発再開させるように該アーク放電用電源及びトリガー電極を制御する請求項4記載の物品処理装置。
  6. 前記イオン化したカソード材料であるイオンを前記被処理物品に飛翔させて該物品に膜形成する成膜装置である請求項1から5のいずれかに記載の物品処理装置。
  7. 前記イオン化したカソード材料であるイオンを前記被処理物品に飛翔させて該物品にイオンを注入するイオン注入装置である請求項1から5のいずれかに記載の物品処理装置。
  8. 前記イオン化したカソード材料であるイオンを前記被処理物品に飛翔させて該物品をエッチングするエッチング装置である請求項1から5のいずれかに記載の物品処理装置。
  9. 前記イオン化したカソード材料であるイオンを前記被処理物品に飛翔させて該物品表面をクリーニングするクリーニング装置である請求項1から5のいずれかに記載の物品処理装置。
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