JP4447125B2 - ハーフpc版の製造用型枠装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレテンション方式によってプレストレスが長手方向に導入された矩形状の偏平なハーフPC版を製造するための型枠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のハーフPC版は、現場打ちコンクリートと一体になって、コンクリート構造物を構築するもので、例えば高架道路や高架の鉄道路などの建設や、その他、建築物の合成床や外壁の構築などに用いられる。
【0003】
具体的には、例えば高架道路では、図1に示すように、T型ポスト1の上部ブラケット2に、幅方向に所定の間隔を隔てて断面T型のPC桁3を架設すると共に、このPC桁3の隣り合う受け段部4,4にわたってハーフPC版5を載架し、かつ、これらの上部に格子状の鉄筋6を配筋して、現場打ちコンクリート7による舗装を施し、端部のPC桁3については、ガード用のPC版8が受け段部4に立設される。
【0004】
このような高架道路においては、ハーフPC版5による路床下面が丸見えであることから、路床下面を仰ぎ見た際の見栄えを良くするために、一般には、ハーフPC版5の一側面が平滑の面部に成形される。
【0005】
一方、ハーフPC版5の他側面5bには、現場打ちコンクリート7との付着強度を高めるための凹凸条(シヤーコネクタ用の凹凸条)9a,9bが幅方向に向けて成形される。
【0006】
このことから、従来では、図13に示すように、ハーフPC版の製造用型枠装置として、これをPC版5の一側面5aを平滑面部に成形するための底型枠51と、PC版5の幅方向両側の端面部5cを成形するための側面型枠52と、PC版5の長手方向両側の端面部5eを成形するための端面型枠53とから構成している。
【0007】
そして、プレストレス導入用のPC鋼材(図示を省略)を両側の端面型枠53,53にわたって挿通して、上記の型枠51〜53内にコンクリートを打設し、かつ、シヤーコネクタ用の凹凸条9a,9bを成形するための押さえ型枠54を用意して、この押さえ型枠54をコンクリートの上面に押さえ付け、シヤーコネクタ用の凹凸条9a,9bを備えたハーフPC版5を成形している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の型枠装置によれば、幅寸法と長さ寸法とが一定で、しかも、一側面5aに底型枠51による綺麗な仕上がりの平滑面部を備えたハーフPC版5が製造されるのであるが、ハーフPC版5の製造毎で、コンクリートの打設量を一定にすることは不可能と言っても過言ではなく、かつ、このコンクリートの打設量の変動は、PC版5の厚みの変化に繋がるもので、厚みが設計寸法通りの一定強度のハーフPC版5を得ることが困難であった。
【0009】
この際、上記の底型枠51に代えて、シヤーコネクタ用の凹凸条を成形するための型枠を底型枠にして実施すれば、コンクリート上面の高さ位置を把握できることから、コンクリートの打設量を増減調整することで、厚みがほゞ設計寸法通りのハーフPC版を得ることができるのであるが、手作業による仕上げ面積(コンクリート上面)が広いため、製造能率が悪く、また、広い面積にわたってコンクリート上面を、手作業によって綺麗な平滑面部に仕上げすることは至難でもある。
【0010】
或いは図14に示すように、上記の押さえ型枠54に代えて、波形の凹凸を形成したローラ55を転動させることによっても、コンクリートの打設上面にシヤーコネクタ用の波形状の凹凸条9a,9bを成形することができるのであるが、この場合には、凹凸条として角張ったものを成形できない。また、厚みが設計寸法通りのハーフPC版5を得難い点では変わりがなく、かつ、上記のいずれの手段においても、コンクリートの打設後に、多大の手間と時間のかゝる煩わしい作業を要し、更に、底型枠51が広い面積を占めることから、製造スペースを広く要する点でも問題があった。
【0011】
本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたものであって、その目的は、製造スペースが狭くて済む上に、コンクリートの打設後における手作業の簡略化が達成され、しかも、厚みと幅ならびに長さの寸法が設計通りの一定強度のハーフPC版を繰り返し製造することが可能な型枠装置を提供する点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、プレテンション方式によってプレストレスが長手方向に導入された矩形状の偏平なハーフPC版を製造するための型枠装置として、これをPC版の幅方向一側の端面部を成形する底型枠と、この底型枠の幅方向一側に立設されて、PC版の一側面に平滑面部を成形する第1の側面型枠と、底型枠の幅方向他側に立設されて、PC版の他側面にシヤーコネクタ用の凹凸条を幅方向に向けて成形する第2の側面型枠と、第1及び第2の側面型枠の長手方向両側に立設されて、PC版の長手方向両側の端面部を成形する一対の端面型枠と、この一対の端面型枠にわたるプレストレス導入用のPC鋼材とから構成した点に特徴がある(請求項1)。
【0013】
今一つの本発明によるハーフPC版の製造用型枠装置は、幅方向に並べて配置されて、PC版の幅方向一側の端面部を成形する2体の底型枠と、この2体の底型枠間に立設されて、両面部がPC版の一側面に平滑面部を成形する第1の側面型枠と、底型枠に対して第1の側面型枠とは反対側に立設されて、PC版の他側面にシヤーコネクタ用の凹凸条を幅方向に向けて成形する第2の側面型枠と、第1及び第2の側面型枠の長手方向両側に立設されて、PC版の長手方向両側の端面部を成形する一対の端面型枠と、この一対の端面型枠にわたるプレストレス導入用のPC鋼材とから成る点に特徴がある(請求項2)。
【0014】
上記いずれの型枠装置においても、PC鋼材にテンションを付与した状態で、型枠内に所定量のコンクリートを打設し、必要に応じて型枠や打設コンクリートにバイブレーションを付与し、かつ、コンクリート上面が所定の高さになるように、コンクリートの打設量を増減調整しつつ、コンクリートの上面を平滑に手仕上げして、このコンクリートの固化後に上記テンションの付与を解除し、かつ、脱型することで、プレストレス導入のハーフPC版が製造されるのであって、ハーフPC版を幅方向で立ち姿勢にして成形することから、従来に比較してハーフPC版の製造スペースが極端に狭くて済むことになる。
【0015】
そして、第1及び第2の側面型枠を底型枠の両側に立ち上げて、この間にコンクリートを打設することから、ハーフPC版の厚みと長さの寸法は常に一定となり、幅寸法にしても、コンクリートの打設量を増減調整することで、ほゞ設計寸法通りに手仕上げすることが容易に可能であり、かつ、この際の手仕上げ面が、ハーフPC版の幅方向の端面部だけの極めて狭い面積分であることから、コンクリートの打設後における手作業の簡略化も達成されるのであって、本発明の型枠装置によれば、コンクリートの打設後に簡単な手作業を加えるだけで、綺麗な仕上がりの平滑面部とシヤーコネクタ用の凹凸条とを備えたハーフPC版を、設計寸法通りの一定強度のものにして繰り返し製造することができる。
【0016】
特に、請求項2記載の型枠装置では、第1の側面型枠を兼用して、その両側でハーフPC版を製造することから、ハーフPC版の1枚当たりの型枠の設備費が安くて済み、延いてはハーフPC版の製造コストを低減することができる。
【0017】
好適には、第1及び第2の側面型枠と一対の端面型枠との複数組を、底型枠の長手方向に間隔を隔てて配置することであって(請求項3)、これによってハーフPC版の複数枚を一挙に製造することが可能となる。
【0018】
また、第2の側面型枠に、PC版の他側面に凹凸条と同方向の隆起部を成形する浅い溝を形成形成しておけば(請求項4)、凹凸条に加えて隆起部もがシヤーコネクタの機能を発揮することから、ハーフPC版に一体化される現場打ちコンクリートの付着強度が高くなる利点がある。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は高架道路の一部を破断した斜視図を示し、T型ポスト1の上部ブラケット2に、幅方向に所定の間隔を隔てて断面T型のPC桁3を架設すると共に、このPC桁3の隣り合う受け段部4,4にわたってハーフPC版5を載架し、かつ、これらの上部に格子状の鉄筋6を配筋して、現場打ちコンクリート7による舗装を施し、更に、端部のPC桁3の受け段部4にガード用のPC版8を立設して成る。
【0020】
上記のハーフPC版5は、図2及び図9に示すように、一側面5aが平滑面部に成形された偏平な矩形状を呈するもので、プレテンション方式によるプレストレスが長手方向に導入されており、他側面5bには、シヤーコネクタ用の凹凸条9a,9bと、この凹凸条9a,9bと同方向の小隆起の隆起部aとが成形され、かつ、この他側面5bの幅方向両側には、端面部5cに向けて傾斜する斜面部5dが成形されている。
【0021】
図3〜図5はハーフPC版5の製造用型枠装置を示し、装置の幅方向では2枚で長手方向では3枚の合計6枚のハーフPC版5を一挙に製造することができるように構成されている。
【0022】
これらの図において、図中の10は長尺の装置載架用のベース、11はベース10と同じ長さの底型枠部材で、詳細を図6に示すように、支持面板12を介してベース10上に配置されており、この底型枠部材11の幅方向両側の上面部によって、ハーフPC版5の幅方向一側の端面部5cを成形するための2体の底型枠13,13を形成している。
【0023】
この底型枠部材11として、ベース10の長手方向で3枚のハーフPC版5を製造対象にするように、これを長尺物にして1体をベース10上に配置しているが、3枚のハーフPC版5のそれぞれに対応させるように、この底型枠部材11を3体に分割して配置してもよく、或いは、ハーフPC版5のそれぞれに対応させることなく、例えば2体や4体などに分割して配置してもよいのである。
【0024】
14,14はハーフPC版5の厚み調整板で、上端面によって底型枠13aを形成するように、底型枠部材11の両側板部15に取り外し可能に装着されており、この厚み調整板14を取り外したり、厚みの異なるものに変更したりすることで、異なる厚みのハーフPC版5を製造することが可能となる。
【0025】
16はベース10の全長にわたって上記の底型枠13,13間に立設されたボックス状の型枠部材で、この型枠部材16の幅方向両側の面部によって、ハーフPC版5の一側面5aを平滑面部に成形するための第1の側面型枠17,17を形成している。
【0026】
この実施の形態では、ベース10の長手方向で3枚のハーフPC版5を製造対象にするように、第1の側面型枠17,17を長尺物にして、これを底型枠部材11に立設しているが、底型枠部材11と同様に、これを2体や3体、4体などに分割して配置してもよいのである。
【0027】
18はベース10の長手方向に所定の間隔を隔てて且つ長手方向に直交させる状態で設けた複数本(図示する例では3本)のレールガイドで、図7に示すように、下部フランジの上面部にはレール19,19が設けられている。
【0028】
20はベース10を挟んで両側のレール19上を転動する2個のローラ21を備えた移動台車で、第1の側面型枠17,17を挟んで両側の各3台の移動台車20に、ハーフPC版5の他側面5bを成形するための第2の側面型枠22を設けている。
【0029】
この第2の側面型枠22は、ベース10の長手方向で3枚のハーフPC版5を製造対象とするように、3分割の構造に構成されていて、上下部には、ハーフPC版5の斜面部5dを成形するための傾斜型枠23が連設されており、外面部には多数の縦フランジ24が設けられており、更に、内面部には、図8及び図9に示すように、シヤーコネクタ用の凹凸条(現場打ちコンクリートとの付着力を高めるための凹凸条)9a,9bを形成するためのフラットバー25が、長手方向に所定の間隔を隔てて設けられており、かつ、フラットバー25を含めて側面型枠22の内面には、凹凸条9a,9bと同方向の隆起部aをハーフPC版5の他側面5bに成形するための浅い溝bが無数に形成されている。
【0030】
そして、側面型枠22の外面には、図7に示すように、移動台車20のブラケット27に連結される例えばアングル部材28が設けられており、かつ、隣り合う第2の側面型枠22,22は、端部フランジ24,24どうしがボルト・ナットによるファスナー29によって連結されて、第2の側面型枠22の3体と3台の移動台車20とが互いに一体化されている。
【0031】
次に、図中の30はハーフPC版5の長手方向両側の端面部5eを成形するための端面型枠であって、型枠装置の長手方向両側の端面型枠30,30は、例えば型鋼とプレートとの組み合わせによる剛性の高い構造体から成る。
【0032】
一方、中間部の端面型枠30,30は、例えばチャンネル型鋼の組み合わせ構造体から成り、具体的には、図8に示すように、第1のチャンネル型鋼31のウエブを、ボルト32によって第1の側面型枠17の内面部に固着すると共に、第2のチャンネル型鋼33のウエブを、ボルト34を介して隣り合う第2の側面型枠22,22にわたって固着し、この際、第1及び第2のチャンネル型鋼31,33のフランジが互いに当接し合うように位置設定し、かつ、第1及び第2のチャンネル型鋼31,33にわたって、この両者を一体化させるボルト26を設けて、第1及び第2のチャンネル型鋼31,33のフランジによって、隣り合うハーフPC版5用の端面型枠30を構成しているのである。
【0033】
35はプレストレス導入用のPC鋼材で、ベース10の長手方向で3枚のハーフPC版5を製造対象にして、これらを成形するための端面型枠30に、1本物のPC鋼材35の複数本(図示する例では7本であるが、本数は不問である。)を挿通保持させている。
【0034】
詳しくは、ベース10の長手方向両側の端面型枠30に、PC鋼材35の挿通孔cを形成すると共に、チャンネル型鋼の組み合わせ構造体による端面型枠30については、第1のチャンネル型鋼31のフランジにU字状の切り欠きを形成して、このU字状の切り欠きと第2のチャンネル型鋼33のフランジ端面との組み合わせによって、PC鋼材35の挿通孔cを形成している。
【0035】
そして、上記の挿通孔cを上下に複数個、同芯状に設けて、PC鋼材35を挿通し、かつ、PC鋼材35の一端側に固定手段36を設けると共に、PC鋼材35の他端側には、このPC鋼材35に緊張力を付与するためのテンション手段37を設けている。
【0036】
38はレールガイド18の配置部付近に取り外し可能に設けられた型枠連結手段で、4枚の板状部材39を角筒状に連結して、このうちのベース10の長手方向で相対峙する板状部材39,39に、第2の側面型枠22,22の上部側の外端部に係止する部材40,40を設けて成り、第2の側面型枠22,22を第1の側面型枠17,17側に移動させて、第1及び第2の側面型枠17,22による隙間寸法を、製造すべきハーフPC版5の厚み寸法に合わせた状態において、第2の側面型枠22,22の外拡がりを防止するように構成されている。
【0037】
41は第1及び第2の側面型枠17,22間にコンクリートを打設する際に用いられるホッパーで、上記の板状部材39,39にわたって、第1の側面型枠17,17の上縁に向けて傾斜する山形部材42と、第2の側面型枠22,22の上縁に向けて傾斜する板状部材43,43とを連結して成る。44はホッパー41付きの型枠連結手段38を吊り上げるための例えばフックなどに対する係止部材である。
【0038】
上記の構成から成る型枠装置によれば、プレストレスが導入された矩形状の偏平なハーフPC版5が、次のようにして一挙に6枚が製造される。
【0039】
即ち、テンション手段37によってPC鋼材35に緊張力を付与する一方、図5に示すように、型枠連結手段38によって第2の側面型枠22,22の外拡がりを防止した状態で、ホッパー41を通して、型枠13,17,22,30内に所定量のコンクリートを打設し、必要に応じて型枠や打設コンクリートにバイブレーションを付与し、かつ、コンクリート上面が所定の高さになるように、コンクリートの打設量を増減調整しつつ、コンクリートの上面を平滑に手仕上げするのであり、この際、アイボルト45のねじ込み金具46を埋設しておく。
【0040】
そして、コンクリートが固化したならば、型枠連結手段38を取り外す一方、PC鋼材35両端の固定手段36とテンション手段37とを取り外して、ハーフPC版5に長手方向のプレストレスを導入し、かつ、金具46にアイボルト45をねじ込んで、このアイボルト45に、クレーンなどの揚重機が備えるワイヤ47を巻き掛け、ボルト26による第1及び第2のチャンネル型鋼31,33の連結を解除するのである。
【0041】
次に、図10に示すように、第2のチャンネル型鋼33を一体に備えた第2の側面型枠22,22を、移動台車20を利用して第1の側面型枠17,17から離間させて、この離間によって現れたハーフPC版5,5間のPC鋼材35を、例えば切断機48を用いて切断(図9を参照)するのであり、これによって、プレストレスが導入されたハーフPC版5の6枚が一挙に製造されるのである。
【0042】
尚、上記の型枠装置では、ボックス状の型枠部材16の幅方向両側の面部によって、ハーフPC版5の一側面5aを平滑面部に成形するための第1の側面型枠17,17を形成して、この第1の側面型枠17,17を兼用して、その両側でハーフPC版5を製造することから、ハーフPC版5の1枚当たりの型枠の設備費が安くて済み、延いてはハーフPC版5の製造コストを低減することができて好ましいが、一方の第2の側面型枠22を省略して、図11に示すように、型枠装置の幅方向一方でのみハーフPC版5を製造するように構成してもよい。
【0043】
また、ベース10の長手方向で3枚のハーフPC版5を製造するようにしているが、ベース10の長手方向で2枚や4枚以上のハーフPC版5を製造するように、型枠装置の構成を変更することが容易に可能であり、或いは、図12に示すように、ベース10の長手方向で1枚のハーフPC版5を製造するようにしてもよいのである。
【0044】
図11及び図12に示す型枠装置において、図3及び図5に示した型枠装置と機能的に同じ構成部材に同符号を付して、重複説明を避けることにする。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1及び2記載の発明によれば、製造スペースが狭くて済む上に、コンクリートの打設後における手作業の簡略化が達成され、しかも、厚みと幅ならびに長さの寸法が設計通りの一定強度のハーフPC版を繰り返し製造することが可能な型枠装置が提供される。
【0046】
特に、請求項2記載の発明によれば、第1の側面型枠を兼用して、その両側でハーフPC版を製造することから、ハーフPC版の1枚当たりの型枠の設備費が安くて済み、延いてはハーフPC版の製造コストを低減することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を破断して示す高架道路の斜視図である。
【図2】ハーフPC版の斜視図である。
【図3】一部を破断して示すハーフPC版の製造用型枠装置の側面図である。
【図4】一部を破断して示すハーフPC版の製造用型枠装置の平面図である。
【図5】型枠装置の縦断端面図である。
【図6】型枠装置の主要部の縦断端面図である。
【図7】移動台車の構成図である。
【図8】中間部における端面型枠部分の横断平面図で、第2の側面型枠の一部を取り出して拡大図示している。
【図9】PC鋼材の切断説明図で、シヤーコネクタ用の凹凸条の一部を取り出して拡大図示している。
【図10】ハーフPC版の取り出し説明図である。
【図11】装置の幅方向で1枚のハーフPC版を製造するように構成した別の実施の形態による型枠装置の縦断端面図である。
【図12】装置の長手方向で1枚のハーフPC版を製造するように構成した別の実施の形態による型枠装置の縦断側面図である。
【図13】従来例のハーフPC版の製造用型枠装置を示す説明図である。
【図14】他の従来例のハーフPC版の製造用型枠装置を示す説明図である。
【符号の説明】
5…ハーフPC版、5a…ハーフPC版の一側面、5b…ハーフPC版の他側面、5c,5e…ハーフPC版の端面部、9a,9b…凹凸条、13…底型枠、17…第1の側面型枠、22…第2の側面型枠、30…端面型枠、35…PC鋼材、a…隆起部、b…浅い溝。

Claims (4)

  1. プレテンション方式によってプレストレスが長手方向に導入された矩形状の偏平なハーフPC版を製造するための型枠装置であって、PC版の幅方向一側の端面部を成形する底型枠と、この底型枠の幅方向一側に立設されて、PC版の一側面に平滑面部を成形する第1の側面型枠と、底型枠の幅方向他側に立設されて、PC版の他側面にシヤーコネクタ用の凹凸条を幅方向に向けて成形する第2の側面型枠と、第1及び第2の側面型枠の長手方向両側に立設されて、PC版の長手方向両側の端面部を成形する一対の端面型枠と、この一対の端面型枠にわたるプレストレス導入用のPC鋼材とから成ることを特徴とするハーフPC版の製造用型枠装置。
  2. プレテンション方式によってプレストレスが長手方向に導入された矩形状の偏平なハーフPC版を製造するための型枠装置であって、幅方向に並べて配置されて、PC版の幅方向一側の端面部を成形する2体の底型枠と、この2体の底型枠間に立設されて、両面部がPC版の一側面に平滑面部を成形する第1の側面型枠と、底型枠に対して第1の側面型枠とは反対側に立設されて、PC版の他側面にシヤーコネクタ用の凹凸条を幅方向に向けて成形する第2の側面型枠と、第1及び第2の側面型枠の長手方向両側に立設されて、PC版の長手方向両側の端面部を成形する一対の端面型枠と、この一対の端面型枠にわたるプレストレス導入用のPC鋼材とから成ることを特徴とするハーフPC版の製造用型枠装置。
  3. 第1及び第2の側面型枠と一対の端面型枠との複数組を、底型枠の長手方向に間隔を隔てて配置して成る請求項1または2に記載されたハーフPC版の製造用型枠装置。
  4. 第2の側面型枠に、PC版の他側面に凹凸条と同方向の隆起部を成形する浅い溝を形成して成る請求項1〜3のいずれかに記載されたハーフPC版の製造用型枠装置。
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