JP4446700B2 - 印刷機における版胴シリンダ - Google Patents

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本発明はダンボール印刷機等の輪転印刷機において、外周面に印版フイルムを取外し可能に巻装している版胴シリンダの改良に関するものである。
従来から、ダンボールの表面に印刷を施すには、外周面に印版フィルムを巻装した版胴シリンダによって行われている。上記印版フィルムは表面に印版を貼着しているフィルムの両端部に直棒状の係止具を固着してなる一方、上記版胴シリンダとしてはその外周面に、上記印版フィルムの一端部に固着している係止具を着脱可能に係止させる係止溝と、該印版フィルムの他端部に固着している係止具を着脱可能に係止させる係止溝部を有する巻棒とを周方向に小間隔を存して設けてなり、印版フィルムの一端側の係止具を係止溝に係止させたのち、該印版フィルムを版胴シリンダに一巻き状に巻装し、その他端側の係止具を巻棒の係止溝部に係止させてこの巻棒を巻き込み方向に回転させることにより印版フィルムを版胴シリンダに張設するように構成している(例えば、特許文献1参照)。
実開昭59−38043号公報(第4〜6頁、第1図)。
しかしながら、上記版胴シリンダによれば、従来から標準化されている厚みが7mmの印版を貼着してなる肉厚印版フィルムを巻装した場合には、支障なく印刷を行うことができるが、近年、運搬その他の取扱性や作業性の点から広く使用されるようになってきた厚みが3mm程度の薄い印版を貼着している薄肉印版フィルムを巻装した場合には、この薄肉印版フィルムを巻装してなる版胴シリンダの外周速度や隣接する版胴シリンダ間の間隔が7mm厚の肉厚印版フィルムを巻装している場合に比べて変化し、印刷ズレが生じてしまうことになる。
このため、3mm厚の印版を貼着している薄肉印版フィルムの裏面に4mm厚のスポンジシートやゴムシートを貼着して厚み調整をすることが行われているが、印版が変わる度にその都度このような厚み調整シートを該薄肉印版フィルムの裏面に貼着しなければならず、印刷の準備作業に手間取る上に印版フィルムの重量及び嵩張りが増加して版胴シリンダへの巻装作業も煩雑化するという問題点があった。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、版胴シリンダ本体の外周面に直接巻装して印刷に供される厚みの厚い印版フィルム(以下、肉厚印版フィルムという)よりも厚みの薄い印版フィルム(以下、薄肉印版フィルムという)を上記版胴シリンダ本体の外周面に装着して使用する場合、この薄肉印版フィルムの裏面に厚み調整用のゴムシート等を貼着することなく、該薄肉印版フィルムを版胴シリンダ本体の外周面に巻装した時に、版胴シリンダ本体の外周面から該薄肉印版フィルムの印版表面までの厚みが上記肉厚印版フィルムと同一厚の巻装形態とすることができる印刷機における版胴シリンダを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の印刷機における版胴シリンダは、請求項1に記載したように、両端部に棒状の係止具を固着している印版フィルムと下敷きフィルムとを外周面に取り外し可能に一巻き状に巻装する版胴シリンダであって、版胴シリンダ本体はその外周面に、上記印版フィルムの一端側の係止具を着脱可能に係止させる係止溝と、該印版フィルムの他端側の係止具を着脱可能に係止させる係止溝部を有する巻棒とを周方向に小間隔を存して設けていると共に、これらの係止溝と係止溝部を有する巻棒とを内側係止溝と内側巻棒としてその外側にそれぞれ印版フィルムの厚さ調整用の上記下敷きフィルムの一端側の係止具を着脱可能に係止させる係止溝と、該下敷き用フィルムの他端側の係止具を着脱可能に係止させる係止溝部を有する巻棒とを設けて、この下敷きフィルムの外周面上に上記印版フィルムを取り外し可能に巻装するように形成してあり、さらに、上記各巻棒は版胴シリンダ本体の外周部に形成されている溝にそれぞれ回転自在に配設され、これらの巻棒を回転させることにより上記印版フィルムと下敷きフィルムとをそれぞれ版胴シリンダ本体の外周面に緊張状態で巻装するように構成している。
このように構成した印刷機における版胴シリンダにおいて、下敷きフィルムとしては、請求項2に記載したように、フィルムの片面に一定厚みのゴム板を貼着してなる構造としている。
版胴シリンダ本体に直接、巻装して印刷を行うのに使用される肉厚印版フィルムよりも厚みが薄い薄肉印版フィルムを上記版胴シリンダ本体の外周面に巻装する場合、予め、版胴シリンダ本体の外周面に上記肉厚印版フィルムと薄肉印版フィルムとの厚みの差に等しい厚みを有する下敷きフィルムを巻装しておき、この下敷きフィルム上に上記薄肉印版フィルムを巻装することによって、版胴シリンダ本体の外周面から薄肉印版フィルムの印版表面までの厚みを印刷が可能な所定厚みに簡単且つ正確に設定することができると共に、薄肉印版フィルムを交換する場合には版胴シリンダ本体から薄肉印版フィルムのみを取り外して下敷きフィルムを残した状態で次の薄肉印版フィルムを巻着するだけで所定厚みに設定することができる。このように、下敷きフィルムを取り外すことなく薄肉印版フィルムのみを取り扱えばよいので、印刷の準備作業等が円滑に能率よく行うことができる。
さらに、肉厚印版フィルムを使用する場合には、版胴シリンダ本体に上記下敷きフィルムを巻装することなく、或いは巻装している場合には取り外したのち、この肉厚印版フィルムを版胴シリンダ本体に直接、巻装することによって上記下敷きフィルム上に薄肉印版フィルムを巻装してなる場合と同じ厚みに設定することができる。
その上、印版フィルムと下敷きフィルムとの両端部に係止具をそれぞれ一体に固着している一方、版胴シリンダ本体の外周面に、上記印版フィルムと下敷きフィルムとの一端側の係止具をそれぞれ着脱可能に係止させる係止溝と、これらの印版フィルムと下敷きフィルムとの他端側の係止具をそれぞれ着脱自在に係止させる係止溝部を有する巻棒とを設けているので、印版フィルムと下敷きフィルムとの一端側の係止具をそれぞれの係止溝に係止させたのち、これらの印版フィルムと下敷きフィルムとを版胴シリンダ本体に巻装してそれぞれの対応する巻棒の係止溝部に他端側の係止具を係止させ、しかるのち、巻棒を巻き込み方向に回転させることによって、印版フィルムと下敷きフィルムとを版胴シリンダ本体の外周面上に緊張状態で正確に且つ容易に巻装することができる。
この場合、印版フィルムの一端側の係止具を着脱可能に係止させる係止溝と、該印版フィルムの他端側の係止具を着脱可能に係止させる係止溝部を有する巻棒とを内側にして、外側に上記印版フィルムの厚さ調整用の下敷きフィルムの一端部に固着している係止具を着脱可能に係止させる係止溝と、該下敷き用フィルムの他端部に固着している係止具を着脱可能に係止させる係止溝部を有する巻棒とを設けているので、まず、下敷きフィルムの一端係止具を外側の係止溝に係止させたのち、他端係止具を外側の巻棒の係止溝部に係止させて該巻棒を下敷きフィルムの巻き込む方向に回転させることにより版胴シリンダ本体の外周面に下敷きフィルムを巻装した場合、この下敷きフィルムの両端係止具を装着している外側係止溝と外側巻棒との間の版胴シリンダ本体の外周面部に印版フィルムの巻装用係止溝と巻棒とを露出させた状態とすることができ、従って、版胴シリンダ本体の外周面に下敷きフィルムを巻装した状態で印版フィルムの巻装作業や該印版フィルムのみの取り外し作業が簡単且つ確実に行うことができ、版胴シリンダ本体の外周面からの印版表面までの厚みを常に一定となるように調整することができて精度のよい印刷が可能となるものである。
さらに、上記印版フィルムと下敷きフィルムとの厚みの和に相当する厚みを有する肉厚印版フィルムを上記版胴シリンダに巻装する場合には、下敷きフィルムを巻装することなく該肉厚印版フィルムのみを版胴シリンダに巻装することによって、上記下敷きフィルム上に薄肉印版フィルムを巻装してなる版胴シリンダと同様に、精度のよい印刷が可能となるものである。
また、請求項2に係る発明によれば、上記下敷きフィルムは、フィルムの片面に一定厚みのゴム板を貼着してなるものであるから、全面的に均一な厚みの下敷きフィルムを容易に形成することができると共に、柔軟性に優れていて版胴シリンダへの巻装作業が正確且つ能率よく行うことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明すると、図1において、1は印刷機における版胴シリンダ本体で、その外周面に一例として厚さが4mmの一定厚さを有する下敷きフィルム2を取り外し可能に一巻き状に巻装していると共にこの下敷きフィルム2の外周面に、表面に一例として3mm厚の薄いゴム製の印版4を貼着している印版フィルム3(以下、薄肉印版フィルム3とする)を重ね合わせて取り外し可能に一巻き状に巻装してあり、これらの下敷きフィルム2と薄肉印版フィルム3との厚さの和が、下敷きフィルム2を巻装することなく図7に示すように上記版胴シリンダ本体1の外周面に直接、巻装される厚みの大なる印版フィルム3A(以下、肉厚印版フィルムという)の厚さと同じになるように構成している。
下敷きフィルム2は図2に示すように、長さが版胴シリンダ本体1の長さと略同一長さを有し、幅が版胴シリンダ本体1を一巻きできる程度の幅、例えば、版胴シリンダ本体1の周長に略等しい幅を有する長方形状の薄い柔軟な合成樹脂製フィルム2aの表面に該合成樹脂製フィルム2aの幅方向の両側端部を残して一定厚のゴム板2bを貼着してなり、このゴム板2bの幅方向の両端から外側に突出している上記合成樹脂製フィルム2aの両端部における外側端裏面に偏平な直棒状の係止具5a、5bを全長に亘って固着してなるものである。
また、上記薄肉印版フィルム3は図3に示すように、長さが上記下敷きフィルム2と同様に版胴シリンダ本体1の長さと略同一長さを有し、幅が版胴シリンダ本体1を一巻きできる程度の幅、例えば、版胴シリンダ本体1の周長に略等しい幅を有する長方形状の薄い柔軟な合成樹脂製フィルム3aの表面に、ダンボールに印刷するための上記薄肉の印版4を貼着していると共に、この合成樹脂製フィルム3aの両端部裏面に上記係止具5a、5bと同大、同形の偏平な直棒状係止具6a、6bを全長に亘って固着してなるものである。
一方、版胴シリンダ本体1の外周一部には図1、図4に示すように、側面半蟻溝形状の2条の係止溝7A、7Bを周方向に小間隔を存した状態で全長に亘って刻設していると共に、これらの係止溝7A、7Bにおける一方の係止溝7Bから他方の係止溝7Aとは反対方向に小間隔を存した版胴シリンダ本体1の外周一部に該版胴シリンダ本体1の全長に亘って2本の丸棒形状の巻棒8A、8Bを周方向に小間隔を存して回転自在に並設している。
上記係止溝7A、7Bは版胴シリンダ本体1の外周面に向かって全長に亘り開口してあり、また、巻棒8A、8Bは版胴シリンダ本体1の外周部に全長に亘って形成されている断面円形状の溝10A 、10B に回転自在に挿入、配設されている。さらに、これらの溝10A 、10B の一部が版胴シリンダ本体1の外周面に開口していてフィルム巻込口11A 、11B に形成していると共に巻棒8A、8Bの外周部の一部に下敷きフィルム2と薄肉印版フィルム3との他端係止具5b、6bをそれぞれ着脱可能に係止させる係止溝部9a、9bを設けてあり、これらの係止溝部9a、9bを上記フィルム巻込口11A 、11B に臨ませるように構成している。
そして、上記係止溝7A、7Bと係止溝部9a、9bを有する巻棒8A、8Bとにおいて、版胴シリンダ本体1の周方向に小間隔を存して隣接している内側の係止溝7Bと巻棒8Aの係止溝部9aとに上記薄肉印版フィルム3の一端側の係止具6aと他端側の係止具6bとを着脱可能に係止させるように構成している一方、外側の係止溝7Aと巻棒8Bの係止溝部9bとに上記下敷きフィルム2の一端側の係止具5aと他端側の係止具5bとを着脱可能に係止させるように構成している。
上記薄肉印版フィルム3の他端側の係止具6bを係止させる係止溝部9aを有する巻棒8Aの回転駆動機構としては、周知の機構、例えば、図5、図6に示すような機構を採用することができる。
即ち、これらの図において、版胴シリンダ本体1の一側端面に突設している中心軸部1aに円筒体12を回転自在に被嵌していると共に、この円筒体12の内端に版胴シリンダ本体1の一側端面に沿って外径方向に突出した円環状フランジ部13を一体に設けて該フランジ部13の外周一部に、上記巻棒8Aの一端に固着しているピニオン14と噛み合ったラック部15と、版胴シリンダ本体1の一側端面の外周部適所に回動自在に取付けているラチェット爪16を係脱自在に係止させるラチェット歯17とを設けてあり、さらに、上記円筒体12の外周方に、この円筒体12を制動するためのブレーキシュー18、18を拡縮自在に配設されている。
なお、ラチェット爪16はスプリング19の力によって上記ラチェット歯17に係止させられているが、この状態において、巻棒8Aが印版フィルム3を巻き込む方向に回転する際には、ラチェット歯17に係脱しながらラチェット歯17上を相対的に移動し、逆方向にはラチェット歯17の移動を阻止するように構成している。
一方、下敷きフィルム2の他端側の係止具5bを係止させる係止溝部9bを有する巻棒8Bの回転駆動機構としては周知の手動による機構が採用され、例えば、上記図5に示すように、該巻棒8Bの端面中心部にスパナ等によって回転させられる角軸8bを突設すると共に、巻棒8Bの端部外周面にラチェット歯20を形成し、この巻棒8Bの近傍における版胴シリンダ本体1の端面外周部に回動自在に取付けているラチェット爪21を上記ラチェット歯20に係脱自在に係止させている。
なお、このラチェット爪21もスプリング22の力によってラチェット歯20に係止させられていると共に、この状態において、巻棒8Bが下敷きフィルム2を巻き込む方向に回転する際には、該ラチェット爪21がラチェット歯20に係脱しながらこのラチェット歯20上を相対的に移動し、逆方向にはラチェット歯20の移動、即ち、巻棒8Bの回転を阻止するように構成している。
次に、上記のように構成した印刷機における版胴シリンダの使用態様を説明すると、版胴シリンダ本体1に厚みが7mmの厚い印版4Aを貼着してなる肉厚印版フィルム3Aを版胴シリンダ本体1に巻装して印刷を行う場合には、該肉厚印版フィルム3Aを図7に示すように、直接、版胴シリンダ本体1の外周面に装着するものである。その装着方法としては、まず、この肉厚印版フィルム3Aの一端側に固着している係止具6a' を版胴シリンダ本体1の外周面に設けている内側の係止溝7Bに係止させたのち、該肉厚印版フィルム3Aを版胴シリンダ本体1の外周面に一巻き状に巻装し、その他端側の係止具6b' をフィルム巻込口11A
に臨ませた状態にしている内側の巻棒8Aの係止溝部9aに係止させる。
しかるのち、版胴シリンダ本体1の中心軸部1a上に回転自在に設けている円筒体12をブレーキシュー18の圧着によって回転不能に固定した状態で版胴シリンダ本体1を図5において矢印X方向に適宜角度だけ回動させると、ラチェット爪16はラチェット歯17上に接して該ラチェット歯17に対する係脱を繰り返しながら版胴シリンダ本体1の回動を許容すると共に巻棒8Aが固定状態の円筒体12のフランジ部13の外周に沿って公転しながらその端部外周面に形成しているピニオン14とフランジ部13の外周ラック部15との噛み合いによってフイルム巻き込み方向に自転し、該巻棒8A上に肉厚印版フィルム3Aの他端部を巻回させることによって該肉厚印版フィルム3Aを版胴シリンダ本体1の外周面に緊張状態で巻装する。
この緊張状態はラチェット爪16とラチェット歯17との係止によって保持され、版胴シリンダ本体1の外周面に対する肉厚印版フィルム3Aの巻装作業が終了すると、ブレーキシュー18、18による円筒体12の固定を解き、版胴シリンダ本体1を回転させることによってこの版胴シリンダ本体1に送り込まれるダンボール等の表面に対する印刷を行う。
次に、厚みが3mmの薄肉の印版4を貼着している薄肉印版フィルム3によって印刷を行うには、まず、上記肉厚の印版4Aを貼着している肉厚印版フィルム3Aを版胴シリンダ本体1から取り外す。この取り外し作業は、円筒体12をブレーキシュー18の圧着によって固定した状態にしたのち、ラチェット爪16をスプリング19の力に抗して回動させてラチェット歯17との係止を解き、版胴シリンダ本体1を上記と反対方向に回動させると、巻棒8Aがそのピニオン14をラック部15に噛み合わせながら、巻戻し方向に回転し、肉厚印版フィルム3Aの他端側係止具6b' を巻棒8Aの係止溝部9aからフィルム巻込口11A を通じて取り外すことができ、次いで、該肉厚印版フィルム3Aの一端側係止具6a' を内側係止溝7Bから外すことによって行うことができる。
こうして、肉厚印版フィルム3Aを取り外したのち、まず、図8に示すように、例えば、厚みが4mmの下敷きフィルム2を上記版胴シリンダ本体1に一巻き状に巻装して装着する。この装着作業は、該下敷きフィルム2の一端係止具5aを版胴シリンダ本体1の外周面に設けている外側の係止溝7Aに挿入、係止させたのち、該下敷きフィルム2を版胴シリンダ本体1の外周面に一巻き状に巻装し、その他端側の係止具5bを外側のフィルム巻込口11Bに臨ませた状態にしている外側の巻棒8Bの係止溝部9bに係止させる。
しかるのち、スパナを用いて巻棒8Bを巻き取り方向に回動させることにより該下敷きフィルム2の他端部を巻棒8B上に巻回させ、この下敷きフィルム2を版胴シリンダ本体1の外周面に緊張状態で装着する。この際、ラチェット爪21は巻棒8Bの端部外周面に形成しているラチェット歯20上に接して該ラチェット歯20に対する係脱を繰り返しながら巻棒8Bの回動を許容し、下敷きフィルム2が版胴シリンダ本体1の外周面に緊張状態で装着されると、ラチェット爪21がラチェット歯20に係止した状態を保持して巻棒8Bの巻き戻し方向の回動を阻止する。なお、巻棒8Bに巻回される下敷きフィルム2の他端部はフイルム2aのみであって、ゴム板2bは貼着されていない。
次いで、この下敷きフィルム2上に厚みが3mmの印版4を貼着している薄肉印版フィルム3を重ね合わせるように版胴シリンダ本体1上に一巻き状に巻装、装着する。この薄肉印版フィルム3の装着作業は、版胴シリンダ本体1の外周面に巻装した上記下敷きフィルム2の両端間に露出している内側の係止溝7Bと巻棒8Aとにおいて、まず、該薄肉印版フィルム3の一端側の係止具6aを内側の係止溝7Bに挿入、係止させたのち、該薄肉印版フィルム3を下敷きフィルム2に重ね合わせながらこの下敷きフィルム2上に一巻き状に巻装し、その他端側の係止具6bを内側のフィルム巻込口11A に臨ませた状態にしている内側の巻棒8Aの係止溝部9aに係止させる。
しかるのち、上記肉厚印版フィルム3Aの装着作業と同じ作業によってこの薄肉印版フィルム3を図1に示すように、下敷きフィルム2上に緊張状態に装着する。即ち、版胴シリンダ本体1の中心軸部1a上に回転自在に設けている円筒体12をブレーキシュー18の圧着によって固定した状態で版胴シリンダ本体1を図5において矢印X方向に適宜角度だけ回動させると、ラチェット爪16はラチェット歯17上に接して該ラチェット歯17に対する係脱を繰り返しながら版胴シリンダ本体1の回動を許容すると共に巻棒8Aが円筒体12のフランジ部13の外周に沿って公転しながらその端部外周面に形成しているピニオン14とフランジ部13の外周ラック部15との噛み合いによってフイルム巻き込み方向に自転し、該巻棒8A上に薄肉印版フィルム3の他端部を巻回させることによって該薄肉印版フィルム3を版胴シリンダ本体1上に下敷きフィルム2を介して緊張状態で巻装するものである。
この印版フィルム3の緊張状態での巻装はラチェット爪16とラチェット歯17との係止によって保持される。こうして、版胴シリンダ本体1の外周面に下敷きフィルム2と薄肉印版フィルム3とを重ね合わせ状態に巻装すると、版胴シリンダ本体1の外周面から薄肉印版フィルム3の印版4の表面までの厚みが版胴シリンダ本体1の外周面に直接、装着した上記肉厚印版フィルム3Aの厚みと同じになり、この状態にしてブレーキシュー18、18による円筒体12の固定を解き、版胴シリンダ本体1を回転させることによってこの版胴シリンダ本体1に送り込まれるダンボール等の表面に対し、該薄肉印版フィルム3の印版4により印刷を行う。
さらに、この薄肉印版フィルム3による印刷が終了して、別な薄い印版を貼着している薄肉印版フィルムと取り替える場合には、上記下敷きフィルム2を取り外すことなく版胴シリンダ本体1の外周面に装着しておき、上記薄肉印版フィルム3のみを取り外す。その取り外し作業は、上記肉厚印版フィルム3Aの場合と同様である。即ち、円筒体12をブレーキシュー18の圧着によって固定状態にしたのち、ラチェット爪16をスプリング19の力に抗して回動させてラチェット歯17との係止を解き、この状態で版胴シリンダ本体1を上記と反対方向(図5においてX'方向) に回動させると、巻棒8Aがそのピニオン14をラック部15に噛み合わせながら、巻戻し方向に回転し、薄肉印版フィルムの他端側係止具を巻棒8Aの係止溝部9aからフィルム巻込口11A を通じて取り外すことができ、次いで、該薄肉印版フィルムの一端側係止具を内側係止溝7Bから取り外せばよい。
この薄肉印版フィルムを取り外したのち、次の印刷に使用する薄肉印版フィルムを上記同様にして内側の係止溝7Bと巻棒8Aの係止溝部9a間に亘って上記下敷きフィルム2上に一巻き状に巻装する。なお、以上の実施の形態においては、厚みが4mmの下敷きフィルム2と厚みが3mmの印版4を貼着している薄肉印版フィルム3とを版胴シリンダ本体1の外周面に下敷きフィルム2を下側にして巻装することにより、版胴シリンダ本体1の外周面に直接、巻装して印刷に供する肉厚(7mm厚) の印版を貼着してなる肉厚印版フィルム3Aと同一厚さとなるようにしているが、このような厚みに限定されることなく、要するに、下敷きフィルム2と印版フィルム3との厚みの和が、版胴シリンダ本体1の外周面に直接、巻装する肉厚の印版フィルムと同じ厚みになればよい。
下敷きフィルムと印版フィルムとを巻装している版胴シリンダ本体の簡略側面図である。 下敷きフィルムの簡略斜視図である。 印版フィルムの簡略斜視図ある。 版胴シリンダ本体の簡略側面図である。 巻棒の回転駆動機構の簡略側面図である。 その縦断正面図である。 肉厚の印版フィルムを巻装した状態の簡略側面図である。 下敷きフィルムを巻装した状態の簡略側面図である。
1 版胴シリンダ本体
2 下敷きフィルム
3 印版フィルム
5a、5b、6a、6b 係止具
7A、7B 係止溝
8A、8B 巻棒
9a、9b 係止溝部

Claims (2)

  1. 両端部に棒状の係止具を固着している印版フィルムと下敷きフィルムとを外周面に取り外し可能に一巻き状に巻装する版胴シリンダであって、版胴シリンダ本体はその外周面に、上記印版フィルムの一端側の係止具を着脱可能に係止させる係止溝と、該印版フィルムの他端側の係止具を着脱可能に係止させる係止溝部を有する巻棒とを周方向に小間隔を存して設けていると共に、これらの係止溝と係止溝部を有する巻棒とを内側係止溝と内側巻棒としてその外側にそれぞれ印版フィルムの厚さ調整用の上記下敷きフィルムの一端側の係止具を着脱可能に係止させる係止溝と、該下敷き用フィルムの他端側の係止具を着脱可能に係止させる係止溝部を有する巻棒とを設けて、この下敷きフィルムの外周面上に上記印版フィルムを取り外し可能に巻装するように形成してあり、さらに、上記各巻棒は版胴シリンダ本体の外周部に形成されている溝にそれぞれ回転自在に配設され、これらの巻棒を回転させることにより上記印版フィルムと下敷きフィルムとをそれぞれ版胴シリンダ本体の外周面に緊張状態で巻装するように構成したことを特徴とする印刷機における版胴シリンダ。
  2. 下敷きフィルムは、フィルムの片面に一定厚みのゴム板を貼着してなることを特徴とする請求項1に記載の印刷機における版胴シリンダ。
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