JP4444481B2 - 光軸移動型レーザ加工機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光軸移動型レーザ加工機に関する。特に光軸移動型レーザ加工機の光路ダクトの支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3、図4は光軸移動型レーザ加工機の一形態を示したものであり以下にその概要を説明する。
【0003】
光軸移動型レーザ加工機100の基台101にはX軸方向に延伸するワークテーブル103が設けてある。このワークテーブル103の上方をX軸移動体104が移動可能に設けてある。このX軸移動体104は、前記基台101のY軸方向両端部に設けた軌道102にガイドされ、X軸駆動手段(図示省略)により移動位置決め可能である。
【0004】
また、X軸移動体104には、加工ヘッド105を備えたY軸移動体106がY軸駆動手段(図示省略)によりY軸方向(X軸に直交する方向)へ移動位置決め可能に設けてある。
【0005】
前記加工ヘッド105にはレーザ光LBをワークに集光する集光用光学系(図示省略)が設けてあり、レーザ発振器107からのレーザ光LBがこの集光用光学系までベンドミラーなどの光学系(図示省略)を介して導かれている。
【0006】
光軸移動型レーザ加工機100においては、レーザ発振器107から集光用光学系までの光路の長さが、加工ヘッド105の移動によって変化するので、光路ダクトとして伸縮可能な蛇腹が多く使用されている。光路ダクト用の蛇腹においては、蛇腹を光路に沿って保持すると共にガイドする蛇腹ガイドが必要である。
【0007】
なお、光路ダクトは光路上の光学系の外気からの遮断および保護、並びにレーザ光LBの予期しない散乱を防ぐためのものである。
【0008】
図3および図4に示すように、光軸移動型レーザ加工機100のX軸方向の光路ダクトとしての蛇腹108は、図3においてワークテーブル103の後ろ側に配置されており、前記基台101の左方(図3において)端部に立設した支柱109aと、基台101の右方(図3では右側、図4では左側)のレーザ発振器107に隣接して設けた支柱109bとの間に蛇腹ガイド110を備えた梁111が水平に架け渡してある。この梁111の下には、作業者の安全のために保護柵113が設けてある。
【0009】
前記光路ダクトに使用される蛇腹108には種々の形あるが、例えば図5(a)に示すものは、蛇腹本体113に取付けた中間板114の上部に二つのガイド穴115が設けてあり、このガイド穴115にガイドバー116を通して蛇腹本体を支持案内するものであり、図5(b)に示すものは、前記中間板114の上部の両側に水平な溝117を設け、この水平な溝117にカーテンレールに使用されるようなリップ溝型のガイドバー118のリップ部を係合させて蛇腹本体を支持案内するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
X軸方向の光路ダクトとして前述のどちらの蛇腹を使用するにしても、蛇腹本体を支持案内する、例えば図4の場合は片持ちのガイドバーをワークテーブルの左右いずれかに設ける必要がある。その結果、ワークテーブルの左右いずれか一方がふさがり、ワークテーブル上への素材の搬入およびワークテーブルからの製品搬出時における作業性が損なわれる。
【0011】
また、加工ヘッドが前端(図4において右端)に移動したとき、支柱とX軸移動体との間に作業者が挟まれる恐れのある危険領域ができる。
【0012】
本発明は上述の如き問題を解決するために成されたものであり、本発明の課題は、素材の搬入および製品の搬出時における作業性がよくかつ安全性の高い光軸移動型レーザ加工機を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決する手段として請求項1に記載のワークテーブル上方をX軸方向へ移動位置決め自在のX軸移動体を設け、該X軸移動体に前記X軸方向に直交するY軸方向に移動位置決め自在の加工ヘッドを設けた光軸移動型レーザ加工機において、レーザ発振器と前記X軸移動体との間のX軸方向の光路上に光路ダクトとしての蛇腹を設け、前記光路の延長線上に位置するX軸移動体前側上部に上部プーリを設けると共に、前記X軸移動体前側下部でかつ前記ワークテーブル上面より下方位置に下部プーリを設け、一端を基台後端上部に固定し、他端を前記基台前端下部に固定した前記蛇腹本体を指示案内するガイドワイヤを前記上下プーリに掛け回して設け、前記レーザ発振器と上部プーリとの間のガイドワイヤの経路を水平に、前記上下プーリ間のガイドワイヤの経路をほぼ垂直に、前記下部プーリと前記X軸移動体前方の基台端部との間のガイドワイヤの経路をほぼ水平になるように設けたことを要旨とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面によって説明する。
【0015】
図1は本発明に係る光軸移動型レーザ加工機の斜視図を示し、図2は図1におけるII矢視図である。なお、説明の都合上図1においての左右方向を前後方向と呼び、左右方向とは前記定義の前方向から見た呼称とする。
【0016】
図1、図2を参照するに、光軸移動型レーザ加工機1の基台3の上部にはワークテーブル5が設けてある。また、基台3のY軸方向両端部にはX軸方向に延伸する軌道7が設けてあり、この軌道7にガイドされるX軸移動体9が前記ワークテーブル5上方をX軸駆動手段(図示省略)により移動位置決め可能に設けてある。
【0017】
図2によく示されるように、X軸移動体9には加工ヘッド11を備えたY軸移動体13がY軸駆動手段(図示省略)によりY軸方向(X軸に直交する方向)へ移動位置決め可能に設けてある。
【0018】
前記加工ヘッド11にはレーザ光LBをワークに集光照射する集光用光学系(図示省略)が設けてあり、レーザ発振器15からのレーザ光LBがこの集光用光学系までベンドミラーなどの複数の光学系(図示省略)を介して導かれている。
【0019】
前記レーザ発振器15とX軸移動体9との間のX軸方向の光路には光路ダクトとして伸縮可能な蛇腹17が設けてある。この蛇腹17はその後端(図2では左側端部)を前記レーザ発振器15を載置した側の前記基台3上部に固定し、前端(図2では右側端部)を前記X軸移動体9の上部に固定してある。
【0020】
この後に詳しく説明するように、前記蛇腹17はX軸移動体9がX軸方向に前進または後退しても、ガイドワイヤ21によって常に水平に保持かつ案内されるように設けてある。
【0021】
前記光路の延長線上に位置する前記X軸移動体9の前側上部には、前記ガイドワイヤ21に係合する上部プーリ23を設けると共に、このX軸移動体前側下部で、かつワーク支持面より下方位置に下部プーリ25が設けてある。
【0022】
前記ガイドワイヤ21は、一端を前記X軸移動体9の後方(図2においては左方)の基台上部に固定し、他端を前記X軸移動体9の前方(図2においては右方)の前記基台前端部に固定してある。そして、このガイドワイヤ21の経路は前記上部プーリ23と下部プーリ25を経由するように掛け回わしてある。
【0023】
上述の如く配線したガイドワイヤ21に関し、前記レーザ発振器15と上部プーリ23との間のガイドワイヤ21の経路は水平に保持され、また上部プーリ23と下部プーリ25との間のガイドワイヤ21の経路はほぼ鉛直方向に保持され、また下部プーリ25と前記基台3の端部との間のガイドワイヤ21の経路はほぼ水平に保持されている。
【0024】
上記構成において、例えばX軸移動体9が前方へ(図2においては右方へ)移動した場合、蛇腹17の上方のガイドワイヤ21はX軸移動体9上部プーリ23により、その経路が下方向へ向けられ、下部プーリ25によりその経路が再度水平に保持される。
【0025】
したがって、X軸移動体9の進行方向前方の前記ワークテーブル5上部には作業の邪魔になるガイドワイヤ21が位置することがない。すなわち、X軸移動体9がどの位置に在っても、X軸移動体9の進行方向前方のワークテーブル5上部周囲三方には作業の邪魔になる障害物は存在しない。
【0026】
なお、図2に想像線で示すように、X軸移動体9の進行方向前方に対して、ワイヤの経路を後方に(図2において左方に)配置することによって更に作業性を向上させることも可能である。
【0027】
すなわち、前記上部プーリ23の直下に追加してプーリ23bを設け、このプーリ23bでガイドワイヤ21の経路をX軸移動体9の後方へ(図2において左方へ)変更させ、さらに経路を下方へ変更させるプーリ23cを設け、このプーリ23cの下方に下部プーリ25’をプーリ25の代わりに設け、下部プーリ25’と前記基台3の右側端部との間を水平になるように配線する。
【0028】
なお、Y軸方向の光路にも同様に光路ダクトとしての蛇腹が設けてあるが本発明の要旨には関係ないので図示省略すると共にその説明を省略する。
【0029】
【発明の効果】
請求項1の発明によれれば、光軸移動型レーザ加工機におけるX軸移動体の進行方向前方のワークテーブル上部周囲三方には、作業の邪魔になる障害物が存在しないので、ワークテーブル上への素材の搬入および加工後の製品の搬出作業時の作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光軸移動型レーザ加工機の説明図(斜視図)。
【図2】本発明に係る光軸移動型レーザ加工機図の説明図(図1におけるII矢視図)。
【図3】従来の光軸移動型レーザ加工機の説明図(斜視図)。
【図4】従来の光軸移動型レーザ加工機の説明図(図3におけるIV矢視図)。
【図5】従来の光軸移動型レーザ加工機に使用されている蛇腹の説明図。
【符号の説明】
1 光軸移動型レーザ加工機
3 基台
5 ワークテーブル
7 軌道
9 X軸移動体
11 加工ヘッド
13 Y軸移動体
15 レーザ発振器
17 蛇腹
21 ガイドワイヤ
23 上部プーリ
25 下部プーリ
LB レーザ光
Claims (1)
- ワークテーブル上方をX軸方向へ移動位置決め自在のX軸移動体を設け、該X軸移動体に前記X軸方向に直交するY軸方向に移動位置決め自在の加工ヘッドを設けた光軸移動型レーザ加工機において、レーザ発振器と前記X軸移動体との間のX軸方向の光路上に光路ダクトとしての蛇腹を設け、前記光路の延長線上に位置するX軸移動体前側上部に上部プーリを設けると共に、前記X軸移動体前側下部でかつ前記ワークテーブル上面より下方位置に下部プーリを設け、一端を基台後端上部に固定し、他端を前記基台前端下部に固定した前記蛇腹本体を支持案内するガイドワイヤを前記上下プーリに掛け回して設け、前記レーザ発振器と上部プーリとの間のガイドワイヤの経路を水平に、前記上下プーリ間のガイドワイヤの経路をほぼ垂直に、前記下部プーリと前記X軸移動体前方の基台端部との間のガイドワイヤの経路をほぼ水平になるように設けたことを特徴とする光軸移動型レーザ加工機。
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