JP4444001B2 - 熱交換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、熱交換装置に関し、さらに詳細には、プレート式熱交換器を備えた熱交換装置に関する。
この発明に関連する技術としては、海水が流入・排出する海水容器内に浸漬された熱交換パイプに熱水を導入するようにした熱交換器において、熱交換パイプを正極とし、海水容器内に負極を設置したもの(例えば、特許文献1参照)や、海水と接する構造物の海水側表面に電気的触媒を設け、電気的触媒から酸素を発生させて海生生物の付着を防止する、海水に接する構造物の防汚装置(例えば、特許文献2参照)などが知られている。
特公平1−46595号公報(第9欄、第27〜37行) 特開2002−167725号公報(段落[0013])
熱交換器は、温度の異なる2種類の流体の熱的な接触によって熱エネルギーの交換を行う装置であり、流体を介して各種装置の冷却、加温を行ったり、流体の復水、気化などに広く用いられている。なかでもプレート式熱交換器は、省スペース化が可能で機器の重量が軽く、熱効率の高い熱交換器として各種産業で利用されている。
一方、淡水を冷却水としている工場では、その冷却水系にスライムやスケールが付着して各種障害が生じるという問題がある。
また、海水を冷却水として利用する火力発電所や石油精製工場などでは、その冷却水系にムラサキイガイ、フジツボ、ヒドロムシ、コケムシなどの海生付着生物やスライムなどが付着して各種障害が生じるという問題がある。
これらが熱交換器に付着した場合には、熱交換率を著しく低下させ、ストレーナや熱交換器を閉塞させたり、腐食させたりするなどの障害が生じる。
特に海水冷却水系に設けたプレート式熱交換器の場合には、淡水冷却水系のプレート式熱交換器よりも、前述のムラサキイガイ等の付着の恐れが大であり、そのような環境下でも適用可能なプレート式熱交換器が要望されてきた。
この発明はこのような事情を考慮してなされたもので、海水冷却水系にも適用できるプレート式熱交換器を備えた熱交換装置を提供するものである。
この発明は、互いに電気的に導通するように積み重ねられた複数枚の導電性の伝熱プレートの間に交互に形成された複数の第1および第2流液室と、複数の第1流液室に連通して第1液体の供給と排出をそれぞれ行う流路と、複数の第2流液室に連通して第2液体の供給と排出をそれぞれ行う流路とを備え、複数の第1および第2流液室を、各々が第1および第2流液室を含むように複数の区分に分割し、伝熱プレートを各区分間で絶縁する絶縁部材を設け、少なくとも1つの区分の伝熱プレートと他の区分の伝熱プレートとの間に直流電流を第1液体を介して通電できるようにした熱交換装置を提供するものである。
この発明によれば、第1液体として海水又は淡水を用い、第1液体を介して各区分の伝熱プレート間に通電することにより、第1液体に接している伝熱プレート表面を防汚することができる。
この発明による熱交換装置は、互いに電気的に導通するように積み重ねられた複数枚の伝熱プレートの間に交互に形成された複数の第1および第2流液室と、複数の第1流液室に連通して第1液体の供給と排出をそれぞれ行う流路と、複数の第2流液室に連通して第2液体の供給と排出をそれぞれ行う流路とを備え、複数の第1および第2流液室を、各々が第1および第2流液室を含むように複数の区分に分割し、伝熱プレートを各区分間で絶縁する絶縁部材を設け、少なくとも1つの区分の伝熱プレートと他の区分の伝熱プレートとの間に直流電流を第1液体を介して通電できるようにしたことを特徴とする。
この発明による熱交換装置では、上記のような構成を採用したことにより、通電された伝熱プレートから、例えば、酸素や水素等の付着防止物質を発生させることができ、第1液体に接する伝熱プレートの防汚を図ることができる。
この発明による熱交換装置では、例えば、第1液体を海水または淡水などの冷却水とすることができ、第2液体は被冷却媒体であって、例えば、工場用循環水とすることができる。
また、この発明による熱交換装置において、第1および第2流液室に対する第1液体および第2液体の流路の配置はとくに限定されず、任意に設定できる。
また、第1および第2流液室は、各区分において交互に形成されていればよく、必ずしも全区分にわたって一律に交互に形成される必要はない。
伝熱プレートとしては、チタンおよびチタン合金、ステンレス、銅および銅合金、ニッケルおよびニッケル合金などからなるものが用いられる。伝熱プレートの伝熱面には熱伝達効率を増大させるための凹凸パターンが形成されることが好ましい。
伝熱プレートは、少なくとも第1液体と接する面に、白金、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)等の白金族金属やそれらの酸化物、その他の導電性化合物(窒化物等)または導電性ダイヤモンドなどの非金属の被覆処理が施されることが、導電性の保持、電気反応の促進、伝熱プレートの保護等の点で好ましい。
これらの被覆処理は全面あるいは必要に応じて部分的に施してもよく、目的に応じて種々の変形を施してもよい。例えば、伝熱プレートの導電性や耐久性を保持するためには、酸化ルテニウム(RuO2)と酸化チタン(TiO2)とからなる複合酸化物や、酸化イリジウム(IrO2)と酸化タンタル(Ta25)とからなる複合酸化物を好適に使用することができる。
絶縁部材としては、板状の絶縁材料を好適に用いることができ、例えば、ゴムからなる絶縁板や樹脂板およびこれらをライニングやコーティングしたものを好適に用いることができる。
ゴムとしては、例えば、NBR、IIR、EPDM、FPM、シリコンゴムなど、樹脂としては、例えば、フッ素樹脂、塩化ビニル、ポリプロピレンなどを用いることができる。
また、この発明による熱交換装置は、前記直流電流を供給する直流電源装置と、その電源の極性を反転させる切換え部をさらに備えることが好ましい。
このような構成によれば、負極となる伝熱プレート周辺のpHが高くなり、その表面や近傍に炭酸カルシウムや水酸化マグネシウムなどの化合物が付着又は沈殿した場合に、一時的に正極と負極を逆転することによりその化合物を除去することができる。
また、供給する直流電流の方向を定期的に逆転し、通電された伝熱プレートの極性を反転させることが、前記伝熱プレートの耐久性および前記伝熱プレートへのスケール汚れ付着防止の点から好ましい。
なお、直流電源装置は、出力電流値を任意に設定できるものが好ましく、供給する直流電流は、0.0001〜10A/dm2とするのが好ましく、さらに好ましくは0.01〜3A/dm2である。
また、この発明による熱交換装置において、少なくとも第1液体には、スライム防止剤やスケール防止剤、あるいは海生生物付着防止剤等の薬剤が添加されてもよい。
これらの薬剤としては、例えば、塩素剤、臭素剤、ホスホン酸系ポリマー、過酸化水素、界面活性剤などが挙げられる。
また、この発明による熱交換装置は、1つの区分がn個(nは自然数)の第1流液室と、n個の第2流液室を備えてもよい。
また、この発明による熱交換装置は、1つの区分がn個(nは自然数)の第1流液室と、(n+1)個の第2流液室を備えてもよい。
また、この発明による熱交換装置は、1つの区分が(n+1)個(nは自然数)の第1流液室と、n個の第2流液室を備えてもよい。
また、この発明による熱交換装置は、複数の第1および第2流液室が3つの第1流液室と6つの第2流液室からなり、1つの第1流液室と、それを挟む2つの第2流液室とからなる3つの区分に分割され、1つの区分の伝熱プレートが直流電源装置の正極に、他の区分の伝熱プレートが電源の負極に接続されてもよい。
このような構成によれば、正極と負極の面積比を適正な範囲に保ちつつ、より綿密に付着防止効果を発揮させ、かつ、炭酸カルシウムや水酸化マグネシウムなどの化合物の沈殿を抑制することができる。なお、上述の通り、供給する直流電流の方向を定期的に逆転し、通電された伝熱プレートの極性を反転させることが、前記伝熱プレートの耐久性および前記伝熱プレートへのスケール汚れ付着防止の点から好ましい。
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳細に説明するが、この発明はこれによって限定されるものではない。なお、複数の図面において、同じ部材には同じ符号を用いて説明する。
実施例1
この発明の実施例による熱交換装置について、図1〜13に基づいて説明する。図1は実施例1による熱交換装置の斜視図、図2は分解斜視図、図3は側面図、図4は図3のA−A断面図、図5は図3のB−B断面図、図6は図4のC−C断面図、図7は図5のD−D断面図、図8は第1区分の横断面図、図9は装置の要部説明図である。
これらの図に示されるように、熱交換装置100は、互いに電気的に導通するように積み重ねられた8枚の導電性の伝熱プレート1,1a,1bの間に交互に形成された2つの第1流液室2および4つの第2流液室3と、2つの第1流液室2に連通して第1液体の供給と排出をそれぞれ行う第1流路4および第2流路5と、4つの第2流液室3に連通して第2液体の供給と排出をそれぞれ行う第3流路6および第4流路7とを備え、2つの第1流液室2と4つの第2流液室3を、各々が第1および第2流液室2,3を含むように第1区分8および第2区分9に分割し、上記8枚の伝熱プレート1,1a,1bを第1および第2区分8,9間で絶縁する絶縁板10,10aを設け、第1区分8の伝熱プレート1aと第2区分9の伝熱プレート1aとの間に直流電流を第1液体を介して通電できるように構成されている。
伝熱プレート1,1a,1bと絶縁板10,10aは、所定の順序に重ねられた状態で、正面側フレーム11と背面側フレーム12によって両端から挟まれ、複数のボルト13およびナット14で締め付けられている。
図2、図3および図9に示されるように、第1区分8は隣接する4枚の伝熱プレート1,1a,1a,1と、これら伝熱プレート1,1a,1a,1を両側から挟む絶縁板10とから主に構成されている。
隣接する伝熱プレート1,1aの間にはガスケット15a,15bが互い違いに介挿されている。これにより、図9に示されるように、第1流液室2と第2流液室3が交互に形成され、第1および第2流液室2,3に第1および第2液体をそれぞれ流すことにより、第1液体と第2液体の間で伝熱プレート1aを介して熱交換が行われる。
なお、絶縁板10とそれに隣接する伝熱プレート1との間には形状の異なるガスケット15cがそれぞれ介挿されている。このガスケット15cは、他のガスケット15a,15bのように第1および第2流液室2,3を形成するものではなく、第1区分8から第2区分9へ続く第1〜第4流路4,5,6,7を形成することのみを目的としている。
一方、第2区分9は、第1区分8とほぼ同様の構成を有するが、背面側フレーム12からみて1枚目の絶縁板10aと伝熱プレート1bには、第1〜第4流路4,5,6,7を形成する開口が形成されず、さらにこれら絶縁板10aと伝熱プレート1bとの間にはガスケットが介挿されない。
冷却水としての第1液体は、図1に示す第1流路4へ通ずる正面側フレーム11の第1導入口4aから供給され、図9の矢印で示すように各第1流液室2を通り、図1に示す第2流路5を介して第1排出口5aから排出される。
一方、被冷却水としての第2液体は、図1に示す第3流路6へ通ずる正面側フレーム11の第2導入口6aから供給され、図9の矢印で示すように各第2流液室3を通って第1液体と熱交換を行った後、図1に示す第4流路7を介して第2排出口7aから排出される。
なお、第1導入口4aから供給された第1液体が各第1流液室2を通って第2導入口6aから排出され、第1排出口5aから供給された第2液体が各第2流液室3を通って第2排出口7aから排出されるように、各ガスケットを構成することもできる。
図2、図3および図9に示されるように、第1および第2区分8,9ともに、第1液体と接触する伝熱プレート1aの下端中央からは端子部16がそれぞれ突出しており、これらの端子部16に直流定電流電源17の正極と負極から極性切換機構(切換え部)18を介して延びるコードの先端に設けられた端子19がそれぞれボルト留めされている。
ところで、図4〜7に示されるように、伝熱プレート1,1aはその表面および裏面に表面積を大きくするための凹凸が形成されている。図4および図5に示される伝熱プレート1,1aは実質的に同じものであり、図5に示される伝熱プレート1は図4に示される伝熱プレート1aを上下に反転させたものである。伝熱プレート1と伝熱プレート1aの構成上の差異は、後述の導電性を向上させるためのコーティングの有無のみである。図4に示される伝熱プレート1aと図5に示される伝熱プレート1を交互に重ねると、図8に示されるように、一方の凸部が他方の凹部に当接し電気的に導通するようにデザインされている。
このため、絶縁板10によって挟まれて区画された同一区分内の伝熱プレート1,1aは、通電時に同じ極性をもつこととなり、第1区分内の伝熱プレート1,1aが正極となれば、第2区分内の伝熱プレート1,1a,1bが負極となり、極性切換機構によって極性が切換えられると、第1区分8内の伝熱プレート1,1aが負極となり、第2区分9内の伝熱プレート1,1a,1bが正極となる。
第1区分8の伝熱プレート1,1aと第2区分9の伝熱プレート1,1a,1bの間に直流電流を供給すると、第1区分8と第2区分9の間に介在する絶縁板10によってショートを起こすことなく、第1液体を介して通電が行われる。この際、通電された伝熱プレート1aからの酸素あるいは水素の発生により前記伝熱プレート1aに対する海生付着生物やスライムの付着が抑制され、長期間にわたり熱交換能を持続させることができる。
極性切換機構18は、極性を切換えることにより、負極となる伝熱プレート1aの周辺のpHが高くなることに起因して生じる炭酸カルシウムや水酸化マグネシウムなどの化合物の沈殿を除去することにも寄与する。
なお、理論的には、上述の通り、同一区分内の伝熱プレート1,1aが同じ極性をもつため、第2液体を介しても通電が行われることとなるが、この実施例では第1液体を介して通電させることにより、通電された伝熱プレート1aから酸素あるいは水素を発生させて前記伝熱プレート1aに対する海生付着生物やスライムの付着を抑制し、長期間にわたり熱交換能を持続させることを目的としている。
このため、この実施例では、伝熱プレート1,1a,1bのうち、第1液体と接する伝熱プレート1aの第1液体と接する面にのみ導電性を向上させるためのコーティングが施され、直流定電流電源17から供給された電流は、その大半が第1液体を介して通電することとなる。
以下、熱交換装置を構成する各部材について詳細に説明する。
伝熱プレート
図2に示す伝熱プレート1,1a,1bはいずれもチタンからなり、通常は長方形で、板厚は0.4〜1.0mmである。図4および図5に示すように、伝熱プレート1,1aは四隅に第1〜第4流路4,5,6,7に対応する第1〜第4開口20,21,22,23がそれぞれ形成されている。また図6および図7に示すように、伝熱プレート1,1aの表面には、ガスケット15a,15bをそれぞれ嵌め込むための溝と、熱交換に寄与する表面積を増大させるための凹凸がプレス成型によって形成されている。
なお、伝熱プレート1aの第1液体との接触面には、導電性を向上させるためのRuO2コーティング(膜厚0.1μm)が施され、さらに下端中央から端子をビス留めするための端子部16が突出している。
また、図2に示されるように、最も背面フレーム側12へ配される伝熱プレート1bには、第1〜第4開口が形成されていない。
ガスケット
図2に示すガスケット15a,15b,15cはいずれも合成ゴムからなる。ガスケット15a,15bは上下を反転させたもので実質的には同じものである。
絶縁板
図2に示す絶縁板10,10aはいずれも合成ゴムや樹脂あるいはこれらのライニング、コーティングからなる。絶縁板10は四隅に第1〜第4流路4,5,6,7に対応する第1〜第4開口24,25,26,27がそれぞれ形成されているが、最も背面フレーム12側に配される絶縁板10aには第1〜第4開口が形成されていない。
正面側フレーム
図2に示す正面側フレーム11は長方形の鋼板からなる。図示されないが、第1および第2導入口4a,6a、並びに、第1および第2排出口5a,7aの周囲にはスタッドボルトが埋め込まれ、冷却水を導入・排出するための配管および被冷却水を導入・排出するための配管のフランジがそれぞれボルト止めされるようになっている。
背面側フレーム
図2に示す背面側フレーム12は、長方形の鋼板からなる。
以上のような構成からなる実施例1による熱交換装置100に、第1液体としての冷却水と第2液体としての被冷却水をそれぞれ通水し、直流定電流電源17から所定の電流を継続的に通電する。
ここで、冷却水は淡水または海水のいずれであってもよい。また冷却水にはスライム防止剤やスケール防止剤、あるいは海生生物付着防止剤等の薬剤が注入されることが好ましいが、必ずしも必須ではない。つまり、薬剤が注入されていない冷却水であっても所定の電流を継続的に通電することにより、通電された伝熱プレート1aから酸素あるいは水素が発生し、伝熱プレート1aに対する付着物の付着防止が図られる。もちろん、薬剤を併用すればその効果はさらに増大する。
極性切換機構18による極性の切換えは、定期的でも不定期でもよいが、装置100全体において均一な付着防止効果を得るためには定期的に極性を切換えることが好ましい。
実施例2
この発明の実施例2による熱交換装置について図10および図11に基づいて説明する。図10は実施例2による熱交換装置の側面図、図11は実施例2による熱交換装置の要部説明図である。
図10に示されるように、実施例2による熱交換装置200は、実施例1による熱交換装置100(図3参照)にもう1つの区分を追加して第1区分31、第2区分32および第3区分33の3区分構成とし、極性切換機構18を介して1つの区分の伝熱プレート1aを直流定電流電源17の正極に、他の2つの区分の伝熱プレート1aを直流定電流電源17の負極に接続したものである。
第1および第2区分31,32の構成は、実施例1による熱交換装置100の第1区分8と同一であり、第3区分33の構成は、実施例1による熱交換装置100の第2区分9の構成と同一であり、その他の各部の構成も上述の実施例1による熱交換装置100と同様である。
このような構成によれば、正極と負極の面積比を適正な範囲に保ちつつ、より綿密に付着防止効果を発揮させ、かつ、炭酸カルシウムや水酸化マグネシウムなどの化合物の沈殿を抑制することができる。
実施例1と同様に、極性切換機構18により、定期的又は不定期に極性を切換えることができるが、実施例2では、一例として、以下の表1ようなタイムスケジュールで切換を行い、5時間後以降についてはその繰り返しとする。
Figure 0004444001
表1に示されるようなタイムスケジュールで切換えを行えば、いずれの区分においても、通電された伝熱プレート1aから酸素あるいは水素を発生させることができ、高い付着防止効果を得ることができる。
実施例2による熱交換装置200に第1液体(冷却水)としての海水あるいは、過酸化水素が添加された海水と、第2液体(被冷却水)としての加熱状態にある工場用循環水をそれぞれ通水し、直流定電流電源17から所定の電流を継続的に通電する。所定の電流を継続的に通電することにより付着物の付着防止が図られ、過酸化水素が添加された海水ではその効果がさらに増大する。その理由は、熱交換装置200内の負極としての伝熱プレート1aからヒドロキシラジカルが発生し、効果的に付着物の付着防止が図られるためと考えられる。
この発明の実施例1による熱交換装置の斜視図である。 図1に示される熱交換装置の分解斜視図である。 図1に示される熱交換装置の側面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 図4のC−C断面図である。 図5のD−D断面図である。 第1区分の横断面図である。 実施例1による熱交換装置の要部説明図である。 この発明の実施例2による熱交換装置の側面図である。 実施例2による熱交換装置の要部説明図である。
符号の説明
1,1a,1b・・・伝熱プレート
2・・・第1流液室
3・・・第2流液室
4・・・第1流路
4a・・・第1導入口
5・・・第2流路
5a・・・第1排出口
6・・・第3流路
6a・・・第2導入口
7・・・第4流路
7a・・・第2排出口
8,31・・・第1区分
9,32・・・第2区分
10,10a・・・絶縁板
11・・・正面側フレーム
12・・・背面側フレーム
13・・・ボルト
14・・・ナット
15a,15b,15c・・・ガスケット
16・・・端子部
17・・・直流定電流電源
18・・・極性切換機構
19・・・端子
20,24・・・第1開口
21,25・・・第2開口
22,26・・・第3開口
23,27・・・第4開口
33・・・第3区分
100,200・・・熱交換装置

Claims (6)

  1. 互いに電気的に導通するように積み重ねられた複数枚の導電性の伝熱プレートの間に交互に形成された複数の第1および第2流液室と、複数の第1流液室に連通して第1液体の供給と排出をそれぞれ行う流路と、複数の第2流液室に連通して第2液体の供給と排出をそれぞれ行う流路とを備え、複数の第1および第2流液室を、各々が第1および第2流液室を含むように複数の区分に分割し、伝熱プレートを各区分間で絶縁する絶縁部材を設け、少なくとも1つの区分の伝熱プレートと他の区分の伝熱プレートとの間に直流電流を第1液体を介して通電できるようにした熱交換装置。
  2. 前記直流電流を供給する直流電源装置と、その電源の極性を反転させる切換え部をさらに備える請求項1記載の熱交換装置。
  3. 1つの区分がn個(nは自然数)の第1流液室と、n個の第2流液室を備える請求項1記載の熱交換装置。
  4. 1つの区分がn個(nは自然数)の第1流液室と、(n+1)個の第2流液室を備える請求項1記載の熱交換装置。
  5. 1つの区分が(n+1)個(nは自然数)の第1流液室と、n個の第2流液室を備える請求項1記載の熱交換装置。
  6. 複数の第1および第2流液室が3つの第1流液室と6つの第2流液室からなり、1つの第1流液室と、それを挟む2つの第2流液室とからなる3つの区分に分割され、1つの区分の伝熱プレートが直流電源装置の正極に、他の区分の伝熱プレートが電源の負極に接続される請求項2記載の熱交換装置。
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