JP3200195U - 熱交換器システム及び熱交換器ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】船舶に設けられる熱交換器の洗浄や清掃を容易かつ効果的に行うことのできる熱交換器システムを提供する。【解決手段】伝熱プレート層10とフレーム部12、13とを有し、フレーム部には伝熱プレート層の内部と連通する冷却水入口及び冷却水出口が形成される熱交換器と、冷却水導入部30と冷却水排出部31とを有する送液配管2と、を有し、伝熱プレート層には、冷却水入口と連通する冷却水入口マニホールド25が形成され、冷却水入口マニホールド内にはフィルタ27が設けられ、送液配管2には、冷却水導入部30から熱交換器を通じて冷却水排出部31へ冷却水が流通する順流状態と、冷却水排出部31から熱交換器を通じて冷却水導入部30へ冷却水が流通する逆流状態とを、切替えることのできる切替手段として開閉弁36〜38が設けられている。【選択図】図3

Description

本考案は、熱交換器と該熱交換器に冷却水を送る送液配管とを有する熱交換器システム及び熱交換器ユニットに関する。
現在、石油運搬船(タンカー)や貨物船等の各種船舶、及び臨海の発電所プラント等では、エンジン等の種々の駆動部を冷却するために、海水を冷却水として利用する熱交換器が広く用いられている。このような熱交換器には、冷却水の通路である冷却水路と、この冷却水によって冷却される流体の通路である被冷却水路がパイプやプレートなどによって交互に形成され、流体と冷却水との間で熱交換が行われる。
特に、船舶において、熱交換器は省スペースであることが求められるため、プレート式熱交換器が広く用いられている。プレート式熱交換器は、略方形状の伝熱面の四隅に流体流通孔を有する伝熱プレートを、ガスケットを介して積層したプレート積層体を有してなり、プレート積層体には、冷却水を流通させる冷却水路と、被冷却流体を流通させる被冷却水路とが、層状かつ交互に形成される。冷却水路と被冷却水路は、内部を流通する冷却水と非冷却流体とが混合しないように、シール部材によって相互に封止される。このようなプレート式熱交換器として、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開平5−223487号公報
船舶では、熱交換器の冷却水として海水が用いられるため、海水を取り込んで熱交換器に送出し、熱交換器から排出された水を海に戻す送液系統が設けられる。熱交換器の冷却水路には、海水が流通するので、海水中に生息する貝類やプランクトン、バクテリア等の生物が冷却水路内で付着繁殖し、スラッジ等が堆積すると共に、スケールが付着する。この付着したスラッジ等は一定量にとどまることなく、冷却水路内で増殖し続け、その結果有効伝熱面積を減少させ、また熱交換器の伝熱効率を低下させるため、冷却水路内のスラッジ等を除去する洗浄を行う必要がある。
冷却水路の洗浄では、生物を死滅させて除去する薬剤を投入するのが一般的である。また、送液系統から熱交換器への冷却水の流通経路を逆方向にして洗浄液を投入し、通常とは逆方向に流体を流通させることによって、スラッジ等を熱交換器内から流出させる逆洗が行われることもある。さらには、熱交換器を開放して、細かいところまで清掃を行うこともある。
熱交換器内の洗浄や清掃をどのタイミングで行うかは、作業者の勘や経験に頼る部分があり、洗浄や清掃の効果がどの程度であったのかが、必ずしも明確でない場合もあった。また、熱交換器を開放して清掃するには、多くの部品を分解する必要があり、手間がかかってコストが増大すると共に、分解する部品の劣化を招く可能性があった。
また、船舶の海水取り込み口には、海中生物付着防止装置が設けられ、海水中の生物の取り込みを抑制しているが、海水取り込み口は、船舶の底部にあるため、海中生物付着防止装置のメンテナンスや交換が容易ではなかった。
本考案は前記課題を鑑みてなされたものであり、船舶に設けられる熱交換器の洗浄や清掃を容易かつ効果的に行うことのできる熱交換器システム及び熱交換器ユニットを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本考案に係る熱交換器システムは、複数の伝熱プレートを積層して形成した伝熱プレート層と、該伝熱プレート層を支持するフレーム部とを有し、該フレーム部には前記伝熱プレート層の内部と連通する冷却水入口及び冷却水出口が形成される熱交換器と、
前記冷却水入口に冷却水を導入する冷却水導入部と、前記冷却水出口からの冷却水を排出する冷却水排出部とを有する送液配管と、を有する熱交換器システムにおいて、
前記伝熱プレート層には、前記冷却水入口と連通する冷却水入口マニホールドが形成され、該冷却水入口マニホールド内にはフィルタが設けられ、
前記送液配管には、前記冷却水導入部から前記熱交換器を通じて前記冷却水排出部へ冷却水が流通する順流状態と、前記冷却水排出部から前記熱交換器を通じて前記冷却水導入部へ冷却水が流通する逆流状態とを、切替えることのできる切替手段が設けられていることを特徴として構成されている。
また、本考案に係る熱交換器システムは、前記冷却水導入部は、前記冷却水入口と対向する位置に、前記冷却水入口マニホールドを開放可能な導入側着脱部を有することを特徴として構成されている。
さらに、本考案に係る熱交換器システムは、前記導入側着脱部には、冷却水の流路に露出する海中生物付着防止装置が設けられることを特徴として構成されている。
さらにまた、本考案に係る熱交換器システムは、前記伝熱プレート層には、前記冷却水出口と連通する冷却水出口マニホールドが形成され、
前記冷却水排出部は、前記冷却水出口と対向する位置に、前記冷却水出口マニホールドを開放可能な排出側着脱部を有することを特徴として構成されている。
そして、本考案に係る熱交換器システムは、前記送液配管には海中生物またはスケールの付着状態を検出する付着検出部が設けられることを特徴として構成されている。
また、本考案に係る熱交換器システムは、前記送液配管には薬液注入部が設けられ、
前記付着検出部で海中生物またはスケールの付着状態が所定以上であることを検出されたら、前記薬液注入部から薬液を注入させる制御手段を有することを特徴として構成されている。
さらにまた、本考案に係る熱交換器ユニットは、前記熱交換器と、前記送液配管と、前記冷却水導入部及び冷却水排出部と接続されて冷却水を循環させるポンプと、前記熱交換器及びポンプの下部に設けられるドレインパンと、該ドレインパンと一体化され設置箇所に固定する固定部を有するベース体とが、一体化されていることを特徴として構成されている。
本考案に係る熱交換器システムによれば、フィルタによる冷却水中の海中生物等の除去の効果を得つつ、熱交換器内の逆洗によって、海中生物等の確実な除去を行うことができ、熱交換器における熱交換の効率を高く維持することができる。
本実施形態の熱交換器システムに用いられる熱交換器の斜視図である。 熱交換器と送液配管とからなる熱交換器システムの正面図である。 熱交換器システムの側面図である。 送液配管を順流状態とした場合の水の流れを示した熱交換器システムの正面図である。 送液配管を逆流状態とした場合の水の流れを示した熱交換器システムの正面図である。 本実施形態の熱交換器及び送液配管を含む熱交換器ユニットの側面図である。
本考案の実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。図1には、本実施形態の熱交換器システムに用いられる熱交換器1の斜視図を示している。本実施形態の熱交換器1は、複数の伝熱プレートを積層して形成した伝熱プレート層10と、伝熱プレート層10を支持するフレーム部11とを有して構成されている。
伝熱プレート層10は、略長方形状を有するチタンなどからなる薄板である伝熱プレートの外周を、ガスケットで封止しつつ層状に積み重ねて形成されている。伝熱プレート層10の内部には、冷却水が流通する冷却水路と、冷却水によって冷却される流体の通路である被冷却水路とが、層状かつ交互に形成される。冷却水路と被冷却水路は、積層される伝熱プレートごとに割り当てられ、両流体の混合を抑制するため、シール部材によって相互に封止されている。
フレーム部11は、伝熱プレート層10の一端部に配置される固定フレーム12と、伝熱プレート層10の他端部に配置される移動フレーム13とを有し、さらに移動フレーム13側には支柱14を有している。固定フレーム12と移動フレーム13の間には、複数のボルト部材15が懸架され、伝熱プレート層10は固定フレーム12と移動フレーム13によって挟持される。
固定フレーム12には、伝熱プレート層10の冷却水路と連通する冷却水入口20及び冷却水出口21が形成されている。また、固定フレーム12には、伝熱プレート層10の被冷却水路と連通する被冷却水入口22及び被冷却水出口23も形成されている。冷却水は、冷却水入口20から伝熱プレート層10の冷却水路に導入され、冷却水出口21から排出される。被冷却水は、被冷却水入口22から伝熱プレート層10の被冷却水路に導入され、被冷却水出口23から排出される。
図2には熱交換器1と送液配管2とからなる熱交換器システムの正面図を、図3には熱交換器システムの側面図を、それぞれ示している。これらの図において、被冷却水側の配管等は省略している。
熱交換器1の伝熱プレート層10には、図3に示すように、冷却水入口20と連通する冷却水入口マニホールド25と、冷却水出口21と連通する冷却水出口マニホールド26とが形成されている。冷却水入口マニホールド25内には、冷却水内のスケールやスラッジ等を捕捉する内蔵フィルタ27が配置されている。内蔵フィルタ27は、金属の網状に形成された部材が、円筒状とされて構成されている。ただし、内蔵フィルタ27としては、スケールやスラッジ等を捕捉できる構造であれば、その他の構造によるものであってもよい。
送液配管2は、熱交換器1に対し冷却水を循環させる配管であって、熱交換器1の冷却水入口20に冷却水を導入する冷却水導入部30と、熱交換器1の冷却水出口23から冷却水を排出する冷却水排出部31とを有している。
送液配管2は、さらに、冷却水の供給元と接続された導入管部32と、冷却水の排出先と接続された排出管部33と、導入管部32と冷却水導入部30及び冷却水排出部31とをつなぐ第1接続管部34と、排出管部33と冷却水導入部30及び冷却水排出部31とをつなぐ第2接続管部35とを有している。第1接続管部34には、導入管部32と冷却水導入部30との間に第1開閉弁36を、導入管部32と冷却水排出部31との間に第2開閉弁37を、それぞれ有している。また、第2接続管部35には、排出管部33と冷却水導入部30との間に第3開閉弁38を、排出管部33と冷却水排出部31との間に第4開閉弁39を、それぞれ有している。
第1開閉弁36と第2開閉弁37、第3開閉弁38及び第4開閉弁39は、冷却水導入部30から熱交換器1を通じて冷却水排出部31へ冷却水が流通する順流状態と、冷却水排出部31から熱交換器1を通じて冷却水導入部30へ冷却水が流通する逆流状態とを、切替えることのできる切替手段として機能する。
図4には、送液配管2を順流状態とした場合の水の流れを示した熱交換器システムの正面図を示している。第1開閉弁36を開状態、第2開閉弁37を閉状態、第3開閉弁38を閉状態、第4開閉弁39を開状態とし、導入管部32から冷却水を流すと、導入管部32からの冷却水は、第1接続管部34及び冷却水導入部30を介して熱交換器1内に導入される。熱交換器1内からの水は、冷却水排出部31及び第2接続管部35を介して排出管部33から排出される。
図5には、送液配管2を逆流状態とした場合の水の流れを示した熱交換器システムの正面図を示している。第1開閉弁36を閉状態、第2開閉弁37を開状態、第3開閉弁38を開状態、第4開閉弁39を閉状態とし、排出管部33から冷却水を流すと、排出管部33からの冷却水は、第2接続管部35及び冷却水排出部31を介して熱交換器1内に導入される。熱交換器1からの水は、冷却水導入部30及び第1接続管部34を介して導入管部32から排出される。このように、切替手段によって、順流状態と逆流状態とを切替えることができる。
通常の使用において、送液配管2は図4のような順流状態であるが、メンテナンス時に送液配管2を図5のような逆流状態とし、冷却水を通常とは逆に流すことにより、熱交換器1内に溜まったスケール等を洗い流して洗浄することができる(以下、このような洗浄方法を逆洗と称する)。本実施形態の熱交換器1は、内蔵フィルタ27を内部に有しながら、送液配管2の逆洗を行うことができるように構成している。
通常、内蔵フィルタ27は逆洗に対する耐久性が十分ではないとされているため、内蔵フィルタ27が設けられる熱交換器1を有する熱交換器システムでは、逆洗を可能としていないが、内蔵フィルタ27の耐久性が十分に確保されていれば、逆洗を行うこともでき、両者を併用することにより、熱交換器1内におけるスケールやスラッジ等の堆積を効果的に防止することができ、熱交換器1の熱効率を良好に維持することができる。
冷却水入口マニホールド25の内蔵フィルタ27は、順流状態においてスケールやスラッジを捕捉し、逆流状態においてスケールやスラッジを排出する方向性を有している。内蔵フィルタ31を冷却水出口マニホールド26にも配置し、その方向性を冷却水入口マニホールド25の内蔵フィルタ27と逆、すなわち、順流状態においてスケールやスラッジを排出し、逆流状態においてスケールやスラッジを捕捉する方向とすることもできる。これにより、通常時には、冷却水入口マニホールド25の内蔵フィルタ27によりスケールやスラッジを捕捉し、逆洗時には、冷却水出口マニホールド26の内蔵フィルタ27によりスケールやスラッジを捕捉し、いずれの状態でも、熱交換器1内にスケールやスラッジが侵入することを防止することができる。
図2及び図3に示すように、冷却水導入部30には、熱交換器1と対向するように、着脱自在なフランジ状の導入側着脱部40が設けられている。また、冷却水排出部31には、熱交換器1と対向するように、着脱自在なフランジ状の排出側着脱部41が設けられている。導入側着脱部40と排出側着脱部41は、いずれも円盤状に形成されており、周方向複数のボルトによって、それぞれ冷却水導入部30及び冷却水排出部31に固定されている。
導入側着脱部40は、熱交換器1の冷却水入口20と対向し、排出側着脱部41は、熱交換器1の冷却水出口21と対向する。導入側着脱部40を取り外すことで、冷却水導入部30及びそれと連通する熱交換器1内の冷却水入口マニホールド25が開放状態となる。また、排出側着脱部41を取り外すことで、冷却水排出部31及びそれと連通する熱交換器1内の冷却水出口マニホールド26が開放状態となる。
このように、熱交換器1の冷却水入口20と対向する導入側着脱部40が設けられていることにより、熱交換器1内の冷却水入口マニホールド25を容易に開放することができ、熱交換器1内部の洗浄を簡単にすることができる。また、導入側着脱部40を取り外すだけで、熱交換器1内部の洗浄を行うことができるため、その他の部品の劣化を抑えることができる。
また、熱交換器1の冷却水出口21と対向する排出側着脱部41が設けられていることにより、熱交換器1内の冷却水出口マニホールド26を容易に開放することができ、熱交換器1内の洗浄を簡単にできると共に、その他の部品の劣化を抑えることができる。
図3に示すように、冷却水排出部31に設けられる排出側着脱部41には、冷却水排出部31と連通する薬液導入部42が形成されている。また、冷却水導入部30には、この冷却水導入部30から分岐する薬液排出部43が形成されている。薬液導入部42と薬液排出部43は、いずれも図示しない薬液タンクに接続されている。薬液タンクからの薬液は、薬液導入部42を介して冷却水排出部31に導かれて熱交換器1内を流通し、冷却水導入部30から排出された薬液は、薬液排出部43を介して薬液タンクに導かれる。すなわち、薬液は、熱交換器1内を逆流して流通し、これによって、熱交換器1内の海中生物を除去することができる。
熱交換器1内に薬液を流通させる際には、第1開閉弁36、第2開閉弁37、第3開閉弁38、第4開閉弁39は、全て閉状態とされる。その上で、薬液導入部42から薬液を注入することで、熱交換器1内に薬液を流通させ、薬液排出部43から薬液を排出することができる。
また、導入側着脱部40には、冷却水の流路に露出する付着検出部44が設けられている。付着検出部44は、内部に設けられる2つの電極間の抵抗値を測定することなどにより、送液配管2内のスケールやスラッジ等の付着状況を検出することができる。送液配管2内に汚れが堆積している場合には、熱交換器1内にも汚れが堆積していることが想定される。付着検出部44は、図示しない制御手段に接続されており、付着状況が所定以上である場合には、その旨が制御手段で認識される。
付着検出部44を用いて、熱交換器1の洗浄を自動化することができる。この場合、送液配管2の切替手段や薬液導入部42あるいは薬液排出部43の開閉弁は、電磁弁などの自動開閉可能なものであるものとする。付着検出部44において、所定以上の付着状況が検出されたら、制御手段は、送液配管2の切替手段を動作させて、薬液を熱交換器1内に流通可能な状態とする。その上で、熱交換器1に薬液を流通させることで、熱交換器1内の海中生物を除去する。洗浄が終わったら、制御手段は、薬液の系統を閉状態とすると共に、送液配管2の切替手段を動作させて、冷却水が流通可能な元の状態に復帰させる。
また、制御手段では、付着検出部44によって検出された付着状況に応じて、洗浄を促す情報を通知するだけでもよい。例えば、制御手段に表示部を設け、付着検出部44によって所定以上の付着状況が検出されたら、表示部にその旨を表示させる。これにより、使用者は熱交換器1の洗浄のタイミングを認識することができる。
導入側着脱部40には、海中生物付着防止装置45が設けられている。海中生物付着防止装置45は、冷却水の流路内に露出する銅板(図示しない)を有しており、また、銅板には通電可能となっている。冷却水が流動している際に、銅板に通電することにより、銅板が溶解し、それと共に塩素が発生することにより、海中生物が熱交換器1内で増殖することを抑制することができる。
海中生物付着防止装置45は、通常、船舶の海水取込口付近に設けられるが、本実施形態では、冷却水が熱交換器1に導入される直前の導入側着脱部40の位置に、海中生物付着防止装置45が設けられていることにより、当該海中生物付着防止装置45を容易にメンテナンスすることが可能である。
このように、本実施形態では、送液配管2にフランジ状の導入側着脱部40及び排出側着脱部41を設けたことにより、これらに様々な機能を付加することが可能となっている。これらに加えて、例えば、導入側着脱部40や排出側着脱部41に、透過窓を設けることにより、熱交換器1の冷却水入口マニホールド25や冷却水出口マニホールド26内を目視することもできる。
また、本実施形態の熱交換器1及び送液配管2を含む熱交換器ユニット50を構成することもできる。図6には、本実施形態の熱交換器1及び送液配管2を含む熱交換器ユニット50の側面図を示している。この図に示すように、熱交換器ユニット50は、熱交換器1及び送液配管2の他に、冷却水を循環させるポンプ51を有している。ポンプ51は、送液配管2の導入管部32及び排出管部33と接続されている。
熱交換器ユニット50において、熱交換器1とポンプ51は、トレイ状のドレインパン52に対して固定されている。熱交換器1の固定フレーム12は、下端部に固定部12aを有し、移動フレーム13も下端部に固定部13aを有し、それぞれがドレインパン52に固定される。また、ポンプ51も、下端部がドレインパンに固定されている。ドレインパン52は、熱交換器1の洗浄時などのメンテナンスの際に、ドレインの流出を防止するために設けられている。
また、熱交換器ユニット50を船舶やプラントの取付箇所に取付固定するため、ユニット全体と取り囲むようなフレームからなるベース体53も設けられる。ベース体53は、ドレインパン52と一体化され、その内側に熱交換器1や送液配管2及びポンプ51が納められた構成となっている。ベース体53には、取付箇所に対して固定できるように、固定部が設けられる。
このように、熱交換器1と送液配管2、ポンプ51、ドレインパン52、及びベース体53をユニット化することにより、工場内で熱交換器ユニット50を一体的に製造しておき、これを取付ける船舶やプラントでは、最低限の固定作業のみで、ユニット全体の施工を行うことができ、部品管理や溶接工程を削減でき、ひいてはコストダウンを図ることができる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案の実施は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうる。
1 熱交換器
2 送液配管
10 伝熱プレート層
11 フレーム部
12 固定フレーム
13 移動フレーム
14 支柱
15 ボルト部材
16 ガイドバー
20 冷却水入口
21 冷却水出口
22 被冷却水入口
23 被冷却水出口
25 冷却水入口マニホールド
26 冷却水出口マニホールド
27 内蔵フィルタ
30 冷却水導入部
31 冷却水排出部
32 導入管部
33 排出管部
34 第1接続管部
35 第2接続管部
36 第1開閉弁
37 第2開閉弁
38 第3開閉弁
39 第4開閉弁
40 導入側着脱部
41 排出側着脱部
42 薬液導入部
43 薬液排出部
44 付着検出部
45 海中生物付着防止装置

Claims (7)

  1. 複数の伝熱プレートを積層して形成した伝熱プレート層と、該伝熱プレート層を支持するフレーム部とを有し、該フレーム部には前記伝熱プレート層の内部と連通する冷却水入口及び冷却水出口が形成される熱交換器と、
    前記冷却水入口に冷却水を導入する冷却水導入部と、前記冷却水出口からの冷却水を排出する冷却水排出部とを有する送液配管と、を有する熱交換器システムにおいて、
    前記伝熱プレート層には、前記冷却水入口と連通する冷却水入口マニホールドが形成され、該冷却水入口マニホールド内にはフィルタが設けられ、
    前記送液配管には、前記冷却水導入部から前記熱交換器を通じて前記冷却水排出部へ冷却水が流通する順流状態と、前記冷却水排出部から前記熱交換器を通じて前記冷却水導入部へ冷却水が流通する逆流状態とを、切替えることのできる切替手段が設けられていることを特徴とする熱交換器システム。
  2. 前記冷却水導入部は、前記冷却水入口と対向する位置に、前記冷却水入口マニホールドを開放可能な導入側着脱部を有することを特徴とする請求項1記載の熱交換器システム。
  3. 前記導入側着脱部には、冷却水の流路に露出する海中生物付着防止装置が設けられることを特徴とする請求項2記載の熱交換器システム。
  4. 前記伝熱プレート層には、前記冷却水出口と連通する冷却水出口マニホールドが形成され、
    前記冷却水排出部は、前記冷却水出口と対向する位置に、前記冷却水出口マニホールドを開放可能な排出側着脱部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換器システム。
  5. 前記送液配管には海中生物またはスケールの付着状態を検出する付着検出部が設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱交換器システム。
  6. 前記送液配管には薬液注入部が設けられ、
    前記付着検出部で海中生物またはスケールの付着状態が所定以上であることを検出されたら、前記薬液注入部から薬液を注入させる制御手段を有することを特徴とする請求項5記載の熱交換器システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱交換器システムを有する熱交換器ユニットであって、
    前記熱交換器と、前記送液配管と、前記冷却水導入部及び冷却水排出部と接続されて冷却水を循環させるポンプと、前記熱交換器及びポンプの下部に設けられるドレインパンと、該ドレインパンと一体化され設置箇所に固定する固定部を有するベース体とが、一体化されていることを特徴とする熱交換器ユニット。
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