JP4442680B2 - 傾斜センサ - Google Patents

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Description

本発明は、傾斜センサに関するものである。
従来から、対象物に対して固定され所定の対象方向の両側について対象物の傾斜角度が所定の対象角度よりも大きいことを検出する傾斜センサが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
この種の傾斜センサとして、本発明者は特願2007−177659において図13〜図16に示すようなものを提案している。以下、この傾斜センサについて、図面を参照しながら説明する。
この傾斜センサは、球形状の移動体1と、内部を移動体1が変位可能な案内路20が設けられ対象物に対して固定されるハウジング2と、それぞれ案内路20の一方ずつの端部を構成する筒形状のボビン40に巻回された2個のコイル4とを備える。以下、上下左右は図13を基準とし、図14の上下方向を前後方向と呼ぶ。
移動体1は、導電材料からなる球体を、球体よりも柔軟な被覆材料によって被覆したものである。上記導電材料としては、例えば鉄、銅、真鍮、ステンレス等を用いることができ、被覆材料としては、例えばゴム等を用いることができる。上記のように被覆材料による被覆を設ければ、被覆を設けず導電材料の球体のみで移動体1を構成する場合に比べ、動作時の案内路20の内面と移動体1との衝突による騒音や磨耗粉の発生が抑制される。
ハウジング2は、案内路20となる案内溝50aが前面に設けられたボディ5と、ボディ5に機械的に結合するカバー6とからなる。ボディ5とカバー6とはそれぞれ合成樹脂成型品からなる。カバー6には、案内溝50aを閉塞して案内路20の前面を構成する凸部61が後方へ突設されている。
また、各ボビン40は、それぞれ、例えば合成樹脂成型品からなり、図16に示すように、コイル4が巻回された状態でプリント配線板30に例えば嵌合によって装着されてコイルブロック3を構成している。詳しく説明すると、各ボビン40は、それぞれ、コイル4が巻回される筒形状の本体部40aと、本体部40aの軸方向の両端部においてそれぞれ本体部40aの全周にわたって本体部40aの径方向の外向きに突設されコイル4を挟む2個の鍔部40bと、各鍔部40bの上面にそれぞれ突設されプリント配線板30に設けられた嵌合穴(図示せず)に嵌合する嵌合凸部40cとを有し、嵌合凸部40cがプリント配線板30の嵌合穴に嵌合することによってプリント配線板30に機械的に結合している。案内路20の左右両端部は、ボビン40によって構成される。つまり、ハウジング2と2個のボビン40とが請求項における案内体を構成している。また、プリント配線板30には、各コイル4にそれぞれ電気的に接続されてコイル4のインピーダンス変化に基いて傾斜を検出する検出回路を構成する回路部品31が実装されている。このような検出回路は周知技術で実現可能であるので、詳細な説明は省略する。
さらに、ボディ5の前面には、案内溝50aが内側に設けられるとともにコイルブロック3が収納される収納凹部50が設けられており、プリント配線板30は収納凹部50内において案内溝50aの上側に収納される。そして、収納凹部50の内底面において案内溝50aの上側には、収納凹部50の下向きの内面との間にプリント配線板30を挟む位置決め凸部50bが設けられている。また、位置決め凸部50bは、プリント配線板30の下端部を左右両側から挟む上向きコ字形状となっている。つまり、収納凹部50の下向きの内面と位置決め凸部50bとにより、ハウジング2に対するコイルブロック3の位置決めがなされている。
また、ボディ5は、収納凹部50が前面に開口した直方体形状の本体部51と、本体部51の下端部から左右にそれぞれ突設された取付部52と、本体部51の上面から上方に突設された筒形状であってプラグ(図示せず)が電気的且つ機械的に接続されるレセプタクル53とを有する。収納凹部50には前後方向に直交する断面積を後側よりも前側において大きくする段50cが全周にわたって設けられている。カバー6は前方から見た周縁部が段50cの前側に位置することによりボディ5に対して後方への変位を禁止されるとともに、ボディ5に対する上下左右への変位を収納凹部50の内周面によって制限されている。各取付部52にはそれぞれ取付穴52aが前後に貫設されており、ハウジング2は例えば取付穴52aに挿通されたボルト(図示せず)によって対象物に固定される。また、ボディ5には、金属のような導電材料からなるコンタクト54が、一端がレセプタクル53内に突出し、他端が位置決め凸部50bの上側で収納凹部50内に突出する形で、例えばインサート成型によって保持されている。コンタクト54の前記一端はレセプタクル53に接続されたプラグのコンタクト(図示せず)に接触導通し、コンタクト54の前記他端はプリント配線板30に差込接続される。つまり、前記プラグと検出回路とはコンタクト54を介して電気的に接続される。
次に、案内路20の構造について説明する。案内溝50aの上向きの内面(すなわち案内路20の上向きの内面)において、対象物が傾いていないときの移動体1の位置となる左右方向の中央部には、対象物が傾いていないときには水平とされる平坦部20aが設けられている。平坦部20aの左右両側には、それぞれ左右方向の外側へ向かって上向きに傾斜した平面形状の第1の傾斜部20bが連続している。さらに、第1の傾斜部20bの左右方向の外側には、平坦部20aに対する傾斜角度が第1の傾斜部20bよりも緩やかな平面形状の第2の傾斜部20cが延長されている。また、第2の傾斜部20cの左右方向の外側には、平坦部20aに対する傾斜角度が第1の傾斜部20bと同じ平面形状の第3の傾斜部20dが延長されており、第2の傾斜部20dの左右方向の外側の端部はボビン40の内面によって構成されている。すなわち、ハウジング2が固定された対象物が、平坦部20aが水平となる基準位置から、平坦部20aに対する第1の傾斜部20bの傾斜角度よりも大きい傾斜角度で、左右のいずれかに傾斜したとき、移動体1が案内路20内を転がってボビン40の内側へ変位することにより、コイル4のインピーダンスが変化する。そして、検出回路は、このコイル4のインピーダンスの変化に基いて、対象物の傾斜を検出する。つまり、左右方向が請求項における対象方向であり、平坦部20aに対する第1の傾斜部20b及び第3の傾斜部20dの傾斜角度がそれぞれ請求項における対象角度である。
また、平坦部20aから上方への第1の傾斜部20bの突出寸法hは、移動体1の半径をrとおき、対象角度をθとおいて、h>r(1−cosθ)とされており、これによって第1の傾斜部20bの端以外が移動体1に接触するようになっている。
また、それぞれ平坦部20aに対する傾斜角度が対象角度である第1の傾斜部20bと第3の傾斜部20dとの間に、平坦部20aに対する傾斜角度がより小さい第2の傾斜部20cが設けられていることにより、対象方向への対象物の傾斜角度が対象角度を超えて傾斜が検出された後、該傾斜角度が対象角度を下回っても、該傾斜角度が平坦部20aに対する第2の傾斜部20cの傾斜角度を下回るまでは傾斜が検出され続けるようにすること(いわゆるヒステリシス動作)が可能となっている。
ところで、平坦部20aの左右の幅寸法は、移動体1の直径よりも小さく、且つ、移動体1やハウジング2の温度による体積変化に関わらず移動体1が平坦部20aと一方の第1の傾斜部20bとに同時に接しうる程度に大きくされている。これにより、対象方向での平坦部20aの寸法を移動体1の直径よりも大きくする場合に比べ、対象方向の振動による誤検出が抑制される。また、平坦部20aの上側において、案内溝50aの下向きの内面(すなわち、案内路20の下向きの内面)には、少なくとも対象物が傾いていないときの移動体1を上方から見て覆う範囲において、対象物が傾いていないときに水平とされる非誘導部20eが設けられている。これにより、非誘導部20eを設けない場合に比べ、対象物が上下に振動した際に案内路20の下向きの内面に移動体1が当たっても、移動体1が案内路20の傾斜を上りにくくなるから、上下方向の振動による誤検出が抑制される。
特開2006−105763号公報
ここで、図13〜図16の例において、対象物の対象方向への傾斜角度が対象角度であった場合に、第3の傾斜部20dが水平となることにより、移動体1の位置がボビン40内には安定しなかった。これにより、対象物の対象方向への傾斜角度が一定(対象角度)であっても、移動体1がボビン40内にあるときと移動体1がボビン40外にあるときとで異なる出力となってしまうといったように、出力が安定しないことがあった。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、より安定した出力が得られる傾斜センサを提供することにある。
請求項1の発明は、対象物に対して固定され所定の対象方向の両側についてそれぞれ対象物の傾斜角度が所定の対象角度よりも大きいことを検出する傾斜センサであって、導電材料を含む球形状の移動体と、内部を移動体が変位可能な案内路が設けられ対象物に対して固定される案内体と、それぞれ案内路の対象方向での一端部ずつに近接配置された2個のコイルとを備え、案内路の上向きの内面は対象物が傾いていないときの移動体の位置から対象方向の両側に向かってそれぞれ上向きに傾斜しており、案内路の対象方向での両端部において、それぞれ、上向きの内面には、対象方向に向かって上向きの傾斜角度が対象角度よりも小さい緩傾部が設けられていて、案内体は、それぞれ内周面が案内路の対象方向での端部を構成するとともにコイルが巻回された2個のボビンと、ボビンの間において案内路の少なくとも上下の内面を構成する案内本体とを有し、緩傾部はボビンの内面のみに設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、対象物の対象方向への傾斜角度が対象角度であるときには緩傾部がコイル側へ向かって下方に傾斜する形となるので、移動体の位置がコイル付近に安定しやすく、従って出力が安定する。また、ボビンを交換するだけで緩傾部を設けることができる。
請求項の発明は、請求項の発明において、対象物に対して固定される取付部を有するハウジングを備えハウジングは、各コイルと各ボビンと案内本体とがそれぞれ収納される収納凹部が設けられたボディと、ボディに結合して収納凹部を閉塞するカバーとを有し、ボディの収納凹部の内面には、案内本体に当接してボディに対して位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、対象角度が異なる複数種類の傾斜センサでハウジングを共用とすることができる。
請求項の発明は、請求項の発明において案内本体は、合成樹脂成型品からなり、深さ方向が上下方向と対象方向とに交差する方向であって案内路となる案内溝と、対象物に対して固定される取付部とを有し、案内本体に結合して案内溝を閉塞するカバーを備えることを特徴とする。
この発明によれば、案内本体を成型するための金型のうち案内溝を形成する部分を別部品で構成すれば、該別部品の交換により容易に対象角度を変更することができる。
請求項の発明は、請求項の発明において対象物に対して固定される取付部と各ボビン及び各コイルがそれぞれ収納される収納凹部とがそれぞれ設けられたボディを備え、案内本体は、合成樹脂成型品からなり、ボディに結合して収納凹部を閉塞するとともに、深さ方向が対象方向と上下方向とに交差する方向であってボディによって閉塞されて案内路となる案内溝を有することを特徴とする。
この発明によれば、取付部や収納凹部が案内本体とは別のボディに設けられていることにより、案内本体を比較的に単純な形状とすることができる。また、案内本体を成型するための金型のうち案内溝を形成する部分を別部品で構成すれば、該別部品の交換により容易に対象角度を変更することができる。
請求項の発明は、請求項の発明において、ボディにおいて案内溝を閉塞する部位には、ボディにおいて案内本体に向けられる面を上向きとしたときに移動体の一部が収納されて移動体を案内路の範囲内に保持する保持凹部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、製造時に収納凹部内に移動体が収納されたボディに案内本体を組み付ける際には、移動体を保持凹部に保持させることにより、移動体が案内溝に入るようにボディに案内本体を組み付ける作業が容易となる。
請求項の発明は、請求項のいずれかの発明において、案内本体の案内溝の内面において少なくとも対象物が傾いていないときに移動体を上下から挟む範囲は、二重成型により他の部位よりも柔軟な材料で構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、対象物が上下に震動したときの案内路の内面への移動体の衝突による騒音や磨耗が抑制される。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれかの発明において案内本体の一部を挟む挟み部をボビンに設けたことを特徴とする。
この発明によれば、案内本体に対するボビンの位置ずれを抑えることができる。
請求項1の発明によれば、案内路の対象方向での両端部において、それぞれ、上向きの内面には、対象方向に向かって上向きの傾斜角度が対象角度よりも小さい緩傾部が設けられているので、対象物の対象方向への傾斜角度が対象角度であるときには緩傾部がコイル側へ向かって下方に傾斜する形となるから、移動体の位置がコイル付近に安定しやすく、従って出力が安定する。また、緩傾部はボビンの内面のみに設けられているので、ボビンを交換するだけで緩傾部を設けることができる。
請求項の発明によれば、ボビン間で案内路の上下の内面を構成する案内本体が、対象物に固定されるハウジングとは別途に設けられているので、対象角度が異なる複数種類の傾斜センサでハウジングを共用とすることができる。
請求項の発明によれば、案内本体は、合成樹脂成型品からなり、深さ方向が対象方向と上下方向とに交差する方向であって案内路となる案内溝と、対象物に対して固定される取付部とがそれぞれ設けられ、案内本体に結合して案内溝を閉塞するカバーを備えるので、案内本体を成型するための金型のうち案内溝を形成する部分を別部品で構成すれば、該別部品の交換により容易に対象角度を変更することができる。
請求項の発明によれば、対象物に対して固定される取付部と各ボビン及び各コイルがそれぞれ収納される収納凹部とがそれぞれ設けられたボディを備え、案内本体は、合成樹脂成型品からなり、ボディに結合して収納凹部を閉塞するとともに、深さ方向が対象方向と上下方向とに交差する方向であってボディによって閉塞されて案内路となる案内溝を有するので、取付部や収納凹部が案内本体とは別のボディに設けられていることにより、案内本体を比較的に単純な形状とすることができる。また、案内本体を成型するための金型のうち案内溝を形成する部分を別部品で構成すれば、該別部品の交換により容易に対象角度を変更することができる。
請求項の発明によれば、ボディにおいて案内溝を閉塞する部位には、ボディにおいて案内本体に向けられる面を上向きとしたときに移動体の一部が収納されて移動体を案内路の範囲内に保持する保持凹部が設けられているので、製造時に収納凹部内に移動体が収納されたボディに案内本体を組み付ける際には、移動体を保持凹部に保持させることにより、移動体が案内溝に入るようにボディに案内本体を組み付ける作業が容易となる。
請求項の発明によれば、案内本体の案内溝の内面において少なくとも対象物が傾いていないときに移動体を上下から挟む範囲は、二重成型により他の部位よりも柔軟な材料で構成されているので、対象物が上下に震動したときの案内路の内面への移動体の衝突による騒音や磨耗が抑制される。
請求項の発明によれば、案内本体の一部を挟む挟み部をボビンに設けたので、案内本体に対するボビンの位置ずれを抑えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の基本構成は図13〜図16で示した従来例と共通であるので、共通する部分については同じ符号を付して図示並びに説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、図1(a)に示すように、案内路20の対象方向である左右の両端部において、それぞれ第3の傾斜部20dの左右方向の外側に、左右方向の外側に向かって上方への傾斜角度が対象角度よりも小さい緩傾部としての第4の傾斜部20fを設けている。なお、図1(a)(b)では右端部のみを図示しているが、左端部も同様である。
上記構成によれば、例えば対象物が対象方向である右方向に対象角度だけ傾斜した状態では、図1(b)に示すように第4の傾斜部20fがコイル4に向かって下向きの傾斜となり、ここに移動体1が安定しやすくなる。すなわち、図13〜図16の従来例に比べ、対象方向への傾斜角度が対象角度であるときの出力が安定する。また、第4の傾斜部20fを設けたことにより、本実施形態では、対象物の対象方向(左右方向)への傾斜角度が対象角度以上となって傾斜が検出された後、移動体1が少なくとも第2の傾斜部20cの位置まで復帰するために対象物の上記傾斜角度が下回るべき傾斜角度(以下、「復帰角度」と呼ぶ。)は、平坦部20aに対する第4の傾斜部20fの傾斜角度となっており、つまり対象角度よりも小さくなっている。
また、案内路20の左右方向の中央部において上下両側及び後側の内面を構成する案内溝50aを合成樹脂成型品からなる案内本体としてのボディ5に設けているので、ボディ5を製造するための金型のうち、図2(a)(b)に破線Zで示すような案内溝50aの周囲を形成する部位を別部品で構成すれば、例えば対象角度が60°の場合には図2(a)に示すようなボディ5を形成する部品を用い、対象角度が45°の場合には図2(b)に示すようなボディ5を形成する部品を用いるといったように、上記の金型において上記の別部品以外を、対象角度が互いに異なる複数種類の傾斜センサで共用とすることができる。図2(a)(b)の例では、それぞれ第4の傾斜部20fの傾斜角度は45°未満の共通の値であり、従って復帰角度は互いに共通となっている。また、図2(a)(b)のどちらの場合であってもコイル4の位置が共通となりコイルブロック3を共用とすることができるように、図2(a)の例よりもより対象角度が小さい図2(b)の例のほうが、平坦部20aや第2の傾斜部20cの長さが短く、かつ、第1の傾斜部20bや第3の傾斜部20dの長さが長くなっている。
なお、案内溝50aをボディ5に設ける代わりに、図3に示すようにボディ5において案内溝50aを構成する部位を削除するとともに、図4(a)(b)に示すようにコイルボビン40の間において案内路20の上下両側と後側との内面を構成する案内本体7を、ボディ5に取り付けられる別部品としてもよい。図4(a)(b)の例では、案内本体7の前面には、カバー6の凸部61によって閉塞されてボビン40間において案内路20を構成する案内溝70が設けられている。また、図3のボディ5の収納凹部50の上向きの内面には、案内本体7の下端部を左右方向から挟持する上向きコ字形状の保持凸部50dが設けられている。このように案内本体7を別途に設ければ、例えば対象角度が60°であるときには図4(a)に示すような案内本体7を用い、対象角度が45°であるときには図4(b)に示すような案内本体7を用いるといったように、対象角度が互いに異なる複数種類の傾斜センサでは案内本体7のみを交換すればよく、案内本体7以外の部品は共用とすることができる。
又は、図5及び図6に示すように、ボディ5において案内溝50aを構成する部位を削除するとともに、カバー6において案内路20の前面を構成する凸部61の後面に、上下に対向してボビン40間において案内路20の上下の内面を構成する2個の上下凸部62を後方に突設してもよい。この場合、カバー6が請求項における案内本体となり、案内路20においてボビン40間の部位は、上下凸部61間に構成された案内溝60がボディ5の収納凹部50の内底面に閉塞されることによって形成される。この構成でも、カバー6を製造するための金型のうち、凸部61及び上下凸部62の周囲を形成する部位を別部品で構成すれば、上記の金型において上記の別部品以外を、対象角度が互いに異なる複数種類の傾斜センサで共用とすることができる。また、収納凹部50や取付部52を有するボディ5に比べ、カバー6は形状が単純であるから、上記の金型における別部品の交換は図4の場合と比べて容易となる。さらに、この場合、組立時にボディ5の収納凹部50内の案内路20となるべき部位に移動体1を仮固定するために、図7及び図8に示すようにボディ5の前面を上方に向けたときに移動体1を保持する保持凹部50eを、ボディ5の収納凹部50の内底面において案内溝60を閉塞して案内路20の内面を構成する部位(図7の例では左右方向の中央部)に設けることが望ましい。
また、図9及び図10に示すように、第3の傾斜部20dをボビン40内まで延長し、緩傾部たる第4の傾斜部20fをボビン40内のみに設けてもよい。つまり、ボビン40の上向きの内面には凹部が形成される。また、図9及び図10の例では、第3の傾斜部20dがボビン40の内側まで及ぶとともに、第4の傾斜部20fよりも左右方向の外側には、左右方向の外側に向かって上方への傾斜角度が対象角度である第5の傾斜部20gを設けている。この構成を採用すれば、ボビン40の変更だけで緩傾部たる第4の傾斜部20fを設けることができる。
さらに、ボディ5又はカバー6又は案内本体7において、案内路20の左右方向の中央部の上下の内面を構成する部位を、二重成型により、他の部位よりも柔軟な材料で形成してもよい。例えば図5〜図8の例のように案内溝60がカバー6に設けられる場合、図11においてハッチングを施した部位を、他の部位よりも柔軟な材料で形成する。図11の例では、上下凸部62のうち、平坦部20aと、第1及び第2の傾斜部20b,20cと、その上側の部分とを、それぞれ他の部位よりも柔軟な材料で構成している。他の部位の材料としては例えばABS樹脂を用いることができ、上記の柔軟な材料としては例えばエラストマーを用いることができる。この構成を採用すれば、対象物が上下に震動したときに移動体1が案内路20の上下の内面に衝突することによる騒音や磨耗が抑制される。また、上記の柔軟な材料として、他の部位よりも柔軟なだけでなく摩擦係数が高い材料を用いれば、振動に伴う移動体の変位による誤検出を抑制することもできる。
また、図12(a)(b)に示すように、ボディ5又はカバー6又は案内本体7において案内路20の左右方向の中央部の上下の内面を構成する部位を上下両側から挟む挟み部40dをボビン40に設けてもよい。この構成を採用すれば、案内溝50a,60や案内本体7に対するボビン40の位置ずれを抑えることができる。
(a)(b)はそれぞれ本発明の実施形態の要部を示す正面図であり、(a)は対象物が傾斜していないときの状態を示し、(b)は対象物が対象方向に対象角度だけ傾斜した状態を示す。 (a)(b)はそれぞれ同上におけるボディの一例を示す正面図であり、(a)(b)はそれぞれ対象角度が異なるボディを示す。 同上の別の形態のボディを示す正面図である。 (a)(b)はそれぞれ図3の形態で用いられる案内本体を示す正面図であり、(a)(b)はそれぞれ対象角度が異なる場合の例を示す。 同上の更に別の形態を示す分解斜視図である。 図5の形態を分解した状態を示す平面図である。 同上の別の形態のボディを示す正面図である。 図7の形態の要部を示す断面図である。 同上の更に別の形態の要部を示す一部破断した正面図である。 図9の形態の要部を示す断面図である。 同上の別の形態におけるカバーを示す背面図である。 (a)(b)はそれぞれ同上の更に別の形態を示し、(a)は図1〜8の形態を変更した例を示し、(b)は図9,10の形態を変更した例を示す。 傾斜センサの一例を示す、カバーとプリント配線板とを透視した正面図である。 同上を示す分解斜視図である。 同上を示す斜視図である。 同上のコイルブロックを示す下面図である。
符号の説明
1 移動体
2 ハウジング
4 コイル
5 ボディ
6 カバー
7 案内本体
20 案内路
20f 第4の傾斜部(請求項における緩傾部)
40 ボビン
50a,60 案内溝
50e 保持凹部

Claims (7)

  1. 対象物に対して固定され所定の対象方向の両側についてそれぞれ対象物の傾斜角度が所定の対象角度よりも大きいことを検出する傾斜センサであって、
    導電材料を含む球形状の移動体と、内部を移動体が変位可能な案内路が設けられ対象物に対して固定される案内体と、それぞれ案内路の対象方向での一端部ずつに近接配置された2個のコイルとを備え、
    案内路の上向きの内面は対象物が傾いていないときの移動体の位置から対象方向の両側に向かってそれぞれ上向きに傾斜しており、
    案内路の対象方向での両端部において、それぞれ、上向きの内面には、対象方向に向かって上向きの傾斜角度が対象角度よりも小さい緩傾部が設けられていて、
    案内体は、それぞれ内周面が案内路の対象方向での端部を構成するとともにコイルが巻回された2個のボビンと、ボビンの間において案内路の少なくとも上下の内面を構成する案内本体とを有し、
    緩傾部はボビンの内面のみに設けられていることを特徴とする傾斜センサ。
  2. 対象物に対して固定される取付部を有するハウジングを備え、
    ハウジングは、各コイルと各ボビンと案内本体とがそれぞれ収納される収納凹部が設けられたボディと、ボディに結合して収納凹部を閉塞するカバーとを有し、
    ボディの収納凹部の内面には、案内本体に当接してボディに対して位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の傾斜センサ。
  3. 案内本体は、合成樹脂成型品からなり、深さ方向が上下方向と対象方向とに交差する方向であって案内路となる案内溝と、対象物に対して固定される取付部とを有し、
    案内本体に結合して案内溝を閉塞するカバーを備えることを特徴とする請求項記載の傾斜センサ。
  4. 対象物に対して固定される取付部と各ボビン及び各コイルがそれぞれ収納される収納凹部とがそれぞれ設けられたボディを備え、
    案内本体は、合成樹脂成型品からなり、ボディに結合して収納凹部を閉塞するとともに、深さ方向が対象方向と上下方向とに交差する方向であってボディによって閉塞されて案内路となる案内溝を有することを特徴とする請求項記載の傾斜センサ。
  5. ボディにおいて案内溝を閉塞する部位には、ボディにおいて案内本体に向けられる面を上向きとしたときに移動体の一部が収納されて移動体を案内路の範囲内に保持する保持凹部が設けられていることを特徴とする請求項記載の傾斜センサ。
  6. 案内本体の案内溝の内面において少なくとも対象物が傾いていないときに移動体を上下から挟む範囲は、二重成型により他の部位よりも柔軟な材料で構成されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の傾斜センサ。
  7. 案内本体の一部を挟む挟み部をボビンに設けたことを特徴とする請求項〜6のいずれか1項に記載の傾斜センサ
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