JP4329851B2 - 傾斜センサ - Google Patents

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Description

本発明は、傾斜センサに関するものである。
従来から、対象物に対して固定され所定の対象方向の両側について対象物の傾斜角度が所定の対象角度よりも大きいことを検出する傾斜センサとして、図10に示すように、金属などの導電材料を含む移動体1と、内部を移動体1が変位可能な案内路20が設けられ対象物(図示せず)に対して固定される案内体2とを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
上下左右は図10を基準として詳しく説明すると、上記従来例において、案内路20の上向きの内面は、対象物が傾いていないときに水平とされる平坦部20aと、平坦部20aの左右両側に設けられてそれぞれ左右方向の外側に向かってそれぞれ上向きに傾斜した傾斜部20gとを有する。また、案内体2の左右両端部にはそれぞれコイル4が巻回されている。すなわち、検出方向である左右方向への対象物の傾斜が、平坦部20aに対する傾斜部20gの傾斜角度を上回ったときに、移動体1が傾斜方向のコイル4に入り込むことにより、移動体1に生じる渦電流の影響で該コイル4のインピーダンスが変化し、これに基いて対象物の傾斜が検出されるのである。
また、対象物の傾斜角度が対象角度を上回って傾斜が検出された後、対象物の傾斜角度が所定の角度を下回るまでは傾斜が検出され続ける、いわゆるヒステリシス動作を可能とするために、図11に示すような傾斜センサも提供されている(例えば、特許文献2参照)。この傾斜センサでは、平坦部20aと、対象方向に向かって上向きに傾斜した傾斜部20hとの間に、傾斜部20hに対して平坦部20aを凹部とする段20iが設けられている。すなわち、平坦部20a上の移動体1が段20iを乗り越えて傾斜部20hに至る程度の傾斜角度が対象角度となるのである。また、対象物の傾斜角度が対象角度を下回った後でも、該傾斜角度が平坦部20aに対する傾斜部20hの傾斜角度を下回るまでは、移動体1は平坦部20a上へは戻らず、傾斜は検出され続ける。
特開2006−105763号公報 特開2000−161954号公報
しかし、図11の従来例のように、段20iによって対象角度が決定される構成とすると、移動体1との衝突によって段20iと傾斜部20hとの間の角が磨耗した場合に、対象角度が小さくなってしまう。
また、図10の従来例では、移動体1の直径に対して平坦部20aの左右の寸法が大きいために、対象物が左右に振動した際に移動体1が傾斜部20gに至ったときに十分な勢いがついて傾斜部20gを上ってしまい、傾斜が検出されてしまう可能性があった。また、案内路20の下向きの内面が、左右方向の外側へ向かってそれぞれ上向きに傾斜していたので、対象物が上下に震動した際に移動体1が上記傾斜に沿ってコイル4側へ変位し、やはり傾斜が検出されてしまう可能性があった。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、振動による誤検出が抑制される傾斜センサを提供することにある。
請求項1の発明は、対象物に対して固定され所定の対象方向の両側について対象物の傾斜角度が所定の対象角度よりも大きいことを検出する傾斜センサにおいて、導電材料を含む球形状の移動体と、内部を移動体が変位可能な案内路が設けられ対象物に対して固定される案内体と、それぞれ案内路に近接配置された少なくとも1個のコイルとを備え、案内路の上向きの内面は対象物が傾いていないときの移動体の位置から対象方向の両側に向かってそれぞれ上向きに傾斜しており、案内路の下向きの内面において少なくとも対象物が傾いていないときの移動体を上方から見て覆う範囲には、対象物が傾いていないときに水平とされ且つ案内路の上端よりも下側に位置する非誘導部が設けられ、案内路の上向きの内面において対象物が傾いていないときの移動体の位置の下側には、対象物が傾いていないときには水平とされる平坦な平坦部が設けられ、平坦部の寸法であって対象方向での寸法は移動体の直径よりも小さく、平坦部に対して対象方向には、平坦部に対する傾斜角度が対象角度となっている傾斜面が連続していることを特徴とする。
この発明によれば、対象方向での平坦部の寸法を移動体の直径よりも大きくする場合に比べ、対象方向の振動による誤検出が抑制される。また、非誘導部を設けない場合に比べ、対象物が上下に振動した際に案内路の下向きの内面に移動体が当たっても、移動体が案内路の傾斜を上りにくくなるから、上下方向の振動による誤検出が抑制される。さらに、平坦部には傾斜角度が対象角度となっている傾斜面が連続しているので、傾斜角度が対象角度となっている傾斜面と平坦部との間に段差が設けられる場合に比べ、磨耗による特性変化が発生しにくい。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、案内路の下面は、平坦部に対し対象方向に連続して平坦部に対する傾斜角度が対象角度である第1の傾斜部と、第1の傾斜部から対象方向に延長され平坦部に対する傾斜角度が第1の傾斜部よりも小さい第2の傾斜部と、第2の傾斜部から対象方向であって第2の傾斜部からの第1の傾斜部の延長方向に対して逆方向に延長され平坦部に対する傾斜角度が対象角度である第3の傾斜部とを有し、第1の傾斜部と第2の傾斜部とは断面円弧形状の凸曲面を介して互いに連結されていて、平坦部に対して直交する方向への第1の傾斜部の突出寸法hは、移動体の半径をrとおき、対象角度をθとおいて、h>r(1−cosθ)であることを特徴とする。
この発明によれば、対象方向への対象物の傾斜角度が対象角度を超えて傾斜が検出された後、該傾斜角度が対象角度を下回っても、該傾斜角度が平坦部に対する第2の傾斜部の傾斜角度を下回るまでは傾斜が検出され続けるようにすることができる。また、平坦部に対して直交する方向への第1の傾斜部の突出寸法が上記のように設定されることで移動体が第1の傾斜部の端以外に接触可能とされていることや、第1の傾斜部と第2の傾斜部とが断面円弧形状の凸曲面を介して互いに連結されていることにより、第1の傾斜部と第2の傾斜部との間で磨耗粉が発生しにくい。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、各コイルは、それぞれ共通のプリント配線板に装着されてコイルブロックを構成し、案内体は、コイルブロックが収納される収納凹部と案内路となる案内溝とがそれぞれ設けられたボディと、ボディに機械的に結合して収納凹部と案内溝とをそれぞれ閉塞するカバーとで構成され、コイルブロックは、収納凹部の内面に当接することにより案内体に対して位置決めされていることを特徴とする。
この発明によれば、コイルを案内体に巻回する場合に比べ、案内体に対するコイルの位置決めが容易となる。また、案内体とコイルブロックとを収納するハウジングを別途に設ける場合に比べ、部品点数が減少するから製造コストを低減することができる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、移動体は、金属からなる球形状の本体部と、本体部よりも柔軟な材料からなり本体部を覆う被覆部とを有することを特徴とする。
この発明によれば、被覆部を設けない場合に比べ、動作時の騒音が低減される。また、移動体の衝突による案内体の損傷も低減される。
請求項1の発明によれば、対象物が傾いていないときには水平とされる平坦な平坦部が設けられ、平坦部の寸法であって対象方向での寸法は移動体の直径よりも小さくされていることにより、対象方向での平坦部の寸法を移動体の直径よりも大きくする場合に比べ、平坦部の端に到達したときの移動体の運動量が低く抑えられるから、対象方向の振動による誤検出が抑制される。また、案内路の下向きの内面において対象物が傾いていないときの移動体の位置の上側には、対象方向には傾斜していない非誘導部が設けられているから、非誘導部を設けない場合に比べ、対象物が上下に振動した際に案内路の下向きの内面に移動体が当たっても、移動体が案内路の傾斜を上りにくくなるから、上下方向の振動による誤検出が抑制される。さらに、平坦部には傾斜角度が対象角度となっている傾斜面が連続しているので、傾斜角度が対象角度となっている傾斜面と平坦部との間に段差が設けられる場合に比べ、磨耗による特性変化が発生しにくい。
請求項2の発明によれば、傾斜角度が対象角度よりも小さい第2の傾斜部が設けられていることにより、対象方向への対象物の傾斜角度が対象角度を超えて傾斜が検出された後、該傾斜角度が対象角度を下回っても、該傾斜角度が平坦部に対する第2の傾斜部の傾斜角度を下回るまでは傾斜が検出され続けるようにすることができる。また、平坦部に対して直交する方向への第1の傾斜部の突出寸法hが、移動体の半径をrとおき、対象角度をθとおいて、h>r(1−cosθ)とされることで移動体が第1の傾斜部の端以外に接触可能とされていることや、第1の傾斜部と第2の傾斜部とが断面円弧形状の凸曲面を介して互いに連結されていることにより、第1の傾斜部と第2の傾斜部との間で磨耗粉が発生しにくい。
請求項3の発明によれば、各コイルは、それぞれ共通のプリント配線板に装着されてコイルブロックを構成し、案内体は、コイルブロックが収納される収納凹部と案内路となる案内溝とがそれぞれ設けられたボディと、ボディに機械的に結合して収納凹部と案内溝とをそれぞれ閉塞するカバーとで構成され、コイルブロックは、収納凹部の内面に当接することにより案内体に対して位置決めされているので、コイルを案内体に巻回する場合に比べ、案内体に対するコイルの位置決めが容易となる。また、案内体とコイルブロックとを収納するハウジングを別途に設ける場合に比べ、部品点数が減少するから製造コストを低減することができる。
請求項4の発明によれば、移動体は、金属からなる球形状の本体部と、本体部よりも柔軟な材料からなり本体部を覆う被覆部とを有するので、被覆部を設けない場合に比べ、動作時の騒音が低減される。また、移動体の衝突による案内体の損傷も低減される。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態は、図1〜4に示すように、球形状の移動体1と、内部を移動体1が変位可能な案内路20が設けられ対象物に対して固定される案内体2と、それぞれ案内路20の一方ずつの端部を構成する筒形状のボビン40に巻回された2個のコイル4とを備える。以下、上下左右は図1を基準とし、図2の上下方向(図3の左右方向)を前後方向と呼ぶ。
案内体2は、案内路20となる案内溝50aが前面に設けられたボディ5と、ボディ5に機械的に結合するカバー6とからなる。カバー6には、案内溝50aを閉塞して案内路20の前面を構成する凸部61が後方へ突設されている。
また、各ボビン40は、それぞれ、例えば合成樹脂成型品からなり、図5に示すように、コイル4が巻回された状態でプリント配線板30に例えば嵌合によって装着されてコイルブロック3を構成している。また、プリント配線板30には、各コイル4にそれぞれ電気的に接続されてコイル4のインピーダンス変化に基いて傾斜を検出する検出回路を構成する回路部品31が実装されている。このような検出回路は周知技術で実現可能であるので、詳細な説明は省略する。
さらに、ボディ5の前面において案内溝50aの上側には、プリント配線板30が収納され案内溝50aとともにカバー6によって閉塞される収納凹部50bが設けられている。そして、プリント配線板30が収納凹部50bの内面に当接することにより、案内体2に対するコイルブロック3の位置決めがなされている。これにより、コイル4を案内体2に巻回する場合に比べ、案内体2に対するコイル4の位置決めが容易となっている。また、コイルブロック2が案内体2に収納される構造としていることにより、案内体2とコイルブロック3とを収納するハウジングを別途に設ける場合に比べ、部品点数が減少するから製造コストを低減することができる。
また、ボディ5は、案内溝50aと収納凹部50bとが内側に設けられた凹部50が前面に開口した直方体形状の本体部51と、本体部51の下端部から左右にそれぞれ突設された取付部52と、本体部51の上面から上方に突設された筒形状であってプラグ(図示せず)が電気的且つ機械的に接続されるレセプタクル53とを有する。凹部50には前後方向に直交する断面積を後側よりも前側において大きくする段50cが全周にわたって設けられている。カバー6は前方から見た周縁部が段50cの前側に位置することによりボディ5に対して後方への変位を禁止されるとともに、ボディ5に対する上下左右への変位を凹部50の内周面によって制限されている。各取付部52にはそれぞれ取付穴52aが前後に貫設されており、案内体2は例えば取付穴52aに挿通されたボルトによって対象物に固定される。また、ボディ5には、金属のような導電材料からなるコンタクト54が、一端がレセプタクル53内に突出し、他端が収納凹部50b内に突出する形で、例えばインサート成型によって保持されている。コンタクト54の前記一端はレセプタクル53に接続されたプラグのコンタクト(図示せず)に接触導通し、コンタクト54の前記他端はプリント配線板30に差込接続される。つまり、前記プラグと検出回路とはコンタクト54を介して電気的に接続される。
さらに、移動体1は、図6に示すように、金属からなる球形状の本体部11と、本体部11よりも柔軟な材料からなり本体部11を覆う被覆部12とを有する。本体部11の材料としては、例えば鉄、銅、真鍮、ステンレス等を用いることができ、被覆部12の材料としては、例えばゴム等を用いることができる。このように移動体1に被覆部12を設けたことにより、移動体1に被覆部12を設けない場合に比べ、動作時の案内路20の内面と移動体1との衝突による騒音や磨耗粉の発生が抑制されている。
次に、案内路20の構造について説明する。図7に示すように、案内溝50aの上向きの内面(すなわち案内路20の上向きの内面)において、対象物が傾いていないときの移動体1の位置となる左右方向の中央部には、対象物が傾いていないときには水平とされる平坦部20aが設けられている。平坦部20aの左右両側には、それぞれ左右方向の外側へ向かって上向きに傾斜した平面形状の第1の傾斜部20bが連続している。さらに、第1の傾斜部20bの左右方向の外側には、平坦部20aに対する傾斜角度が第1の傾斜部20bよりも緩やかな平面形状の第2の傾斜部20cが延長されている。また、第2の傾斜部20cの左右方向の外側には、平坦部20aに対する傾斜角度が第1の傾斜部20bと同じ平面形状の第3の傾斜部20dが延長されており、第の傾斜部20dの左右方向の外側の端部はボビン40の内面によって構成されている。すなわち、案内体2が固定された対象物が、平坦部20aが水平となる基準位置から、平坦部20aに対する第1の傾斜部20bの傾斜角度よりも大きい傾斜角度で、左右のいずれかに傾斜したとき、移動体が案内路20内を転がってボビン40の内側へ変位することにより、コイル4のインピーダンスが変化する。そして、検出回路は、このコイル4のインピーダンスの変化に基いて、対象物の傾斜を検出する。つまり、左右方向が請求項における対象方向であり、平坦部20aに対する第1の傾斜部20b及び第3の傾斜部20dの傾斜角度がそれぞれ請求項における対象角度である。また、第1の傾斜部20bと第2の傾斜部20cとは、断面円弧形状の凸曲面20eを介して滑らかに連結されており、これによって、第1の傾斜部20bと第2の傾斜部20cとの間における移動体1との衝突による磨耗粉の発生が抑制されている。
また、図8に示すように、平坦部20aから上方への第1の傾斜部20bの突出寸法hは、移動体1の半径をrとおき、対象角度をθとおいて、h>r(1−cosθ)とされている。ここで、移動体1が平坦部20aと第1の傾斜部20bとにそれぞれ接している状態を、前方から見た面内で考え、移動体1の中心をOとおき、平坦部20aと移動体1との接点をAとおき、第1の傾斜部20bと移動体1との接点をBとおく。また、対象角度をθとおき、移動体1の半径をrとおく。すると、∠AOB=θとなる。そして、点Aから直線OBに下ろした垂線と直線OBとの交点をCとおくと、線分OCの長さがrcosθと表されることにより、線分CAの長さ、すなわち平坦部20aに対する接点Aの突出寸法h0は、h0=r(1−cosθ)と表される。つまり、本実施形態では、平坦部20aに対する第1の傾斜部20bの突出寸法hがh>h0=r(1−cosθ)とされていることにより、第1の傾斜部20bの端以外が移動体1に接触するようになっている。
また、それぞれ平坦部20aに対する傾斜角度が対象角度である第1の傾斜部20bと第3の傾斜部20dとの間に、平坦部20aに対する傾斜角度がより小さい第2の傾斜部20cが設けられていることにより、対象方向への対象物の傾斜角度が対象角度を超えて傾斜が検出された後、該傾斜角度が対象角度を下回っても、該傾斜角度が平坦部20aに対する第2の傾斜部20cの傾斜角度を下回るまでは傾斜が検出され続けるようにすること(いわゆるヒステリシス動作)が可能となっている。ここで、上記のようなヒステリシス動作をさせるためには、例えば図11の従来例のように、平坦部20aと傾斜部20hとの間に段20iを設けることも考えられる。しかし、上記従来の構造では段20iと傾斜部20hとの間の角が移動体1との衝突によって磨耗して対象角度が変化してしまう可能性があるのに対し、本実施形態の構成では、磨耗による特性の変化が発生しにくいという利点がある。
ところで、平坦部20aの左右の幅寸法は、移動体1の直径よりも小さく、且つ、移動体1や案内体2の温度による体積変化に関わらず移動体1が平坦部20aと一方の第1の傾斜部20bとに同時に接しうる程度に大きくされている。また、平坦部20aの上側において、案内溝50aの下向きの内面(すなわち、案内路20の下向きの内面)には、少なくとも対象物が傾いていないときの移動体1を上方から見て覆う範囲において、対象物が傾いていないときに水平とされる非誘導部20fが設けられている。
上記構成によれば、対象方向での平坦部20aの寸法を移動体1の直径よりも大きくする場合に比べ、対象方向の振動による誤検出が抑制される。また、非誘導部20fを設けない場合に比べ、対象物が上下に振動した際に案内路20の下向きの内面に移動体1が当たっても、移動体1が案内路20の傾斜を上りにくくなるから、上下方向の振動による誤検出が抑制される。さらに、平坦部20aには傾斜角度が対象角度となっている傾斜面である第1の傾斜部20bが連続しているので、傾斜角度が対象角度となっている傾斜面と平坦部20aとの間に段差が設けられる場合に比べ、磨耗による特性変化が発生しにくい。
なお、案内路20の端部が全周にわたってボビン40の内面によって構成される構造とする代わりに、図9に示すように、コイル4の軸方向を前後方向(図9における上下方向)とするとともに、案内路20の左右両端部の前面のみがボビン40によって構成される構造としてもよい。
本発明の実施形態を示す、カバーとプリント配線板とを透視した正面図である。 同上を示す分解斜視図である。 同上を示す断面図である。 同上を示す斜視図である。 同上のコイルブロックを示す平面図である。 同上の移動体を示す断面図である。 同上の要部を示す正面図である。 同上の寸法の設定の根拠を示す説明図である。 同上の別の形態におけるコイルブロックを示す平面図である。 従来例の構造を示す説明図である。 別の従来例の要部を示す断面図である。
符号の説明
1 移動体
2 案内体
3 コイルブロック
4 コイル
5 ボディ
6 カバー
20 案内路
20a 平坦部
20b 第1の傾斜部
20c 第2の傾斜部
20d 第3の傾斜部
20e 凸曲面
20f 非誘導部
50a 案内溝
50b 収納凹部

Claims (4)

  1. 対象物に対して固定され所定の対象方向の両側について対象物の傾斜角度が所定の対象角度よりも大きいことを検出する傾斜センサにおいて、
    導電材料を含む球形状の移動体と、内部を移動体が変位可能な案内路が設けられ対象物に対して固定される案内体と、それぞれ案内路に近接配置された少なくとも1個のコイルとを備え、
    案内路の上向きの内面は対象物が傾いていないときの移動体の位置から対象方向の両側に向かってそれぞれ上向きに傾斜しており、
    案内路の下向きの内面において少なくとも対象物が傾いていないときの移動体を上方から見て覆う範囲には、対象物が傾いていないときに水平とされ且つ案内路の上端よりも下側に位置する非誘導部が設けられ、
    案内路の上向きの内面において対象物が傾いていないときの移動体の位置の下側には、対象物が傾いていないときには水平とされる平坦な平坦部が設けられ、
    平坦部の寸法であって対象方向での寸法は移動体の直径よりも小さく、
    平坦部に対して対象方向には、平坦部に対する傾斜角度が対象角度となっている傾斜面が連続していることを特徴とする傾斜センサ。
  2. 案内路の下面は、平坦部に対し対象方向に連続して平坦部に対する傾斜角度が対象角度である第1の傾斜部と、第1の傾斜部から対象方向に延長され平坦部に対する傾斜角度が第1の傾斜部よりも小さい第2の傾斜部と、第2の傾斜部から対象方向であって第2の傾斜部からの第1の傾斜部の延長方向に対して逆方向に延長され平坦部に対する傾斜角度が対象角度である第3の傾斜部とを有し、
    第1の傾斜部と第2の傾斜部とは断面円弧形状の凸曲面を介して互いに連結されていて、
    平坦部に対して直交する方向への第1の傾斜部の突出寸法hは、移動体の半径をrとおき、対象角度をθとおいて、h>r(1−cosθ)であることを特徴とする請求項1記載の傾斜センサ。
  3. 各コイルは、それぞれ共通のプリント配線板に装着されてコイルブロックを構成し、
    案内体は、コイルブロックが収納される収納凹部と案内路となる案内溝とがそれぞれ設けられたボディと、ボディに機械的に結合して収納凹部と案内溝とをそれぞれ閉塞するカバーとで構成され、
    コイルブロックは、収納凹部の内面に当接することにより案内体に対して位置決めされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の傾斜センサ。
  4. 移動体は、金属からなる球形状の本体部と、本体部よりも柔軟な材料からなり本体部を覆う被覆部とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の傾斜センサ。
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