JP4862788B2 - 回転検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転体に近接して配置され、前記回転体の回転状態をバイアス磁界の変化により検出する、回転検出装置に関する。
回転体に近接して配置され、前記回転体の回転状態をバイアス磁界の変化により検出する回転検出装置が、例えば、特開2007−101230号公報(特許文献1)に開示されている。
図5は、特許文献1に開示された車載エンジンのクランク角センサ等の回転検出に用いられる回転検出装置で、図5(a)は、回転検出装置90の断面構造を模式的に示した図であり、図5(b)は、回転検出装置90の構成部品を模式的に示した分解斜視図である。
図5(a)に示す回転検出装置90においては、ベアチップからなるチップ10および磁石(バイアス磁石)30が、ケース本体20およびキャップ部材40により構成されるハウジング内に密閉されて外部雰囲気から保護される構造となっている。
このうち、チップ10は、磁気抵抗素子対を有するセンシングチップ11と、集積回路化されて前記磁気抵抗素子対により検出される信号の各種処理を行う処理回路チップ12とから構成されている。また、ケース本体20は、例えば樹脂やセラミックス等の非磁性体材料からなり、キャップ部材40の内方に突出する態様で延設される板状の舌部21を備えている。この舌部21には、リードフレーム13をはじめ、センシングチップ11や処理回路チップ12の実装面が一体に鋳込まれている。そしてこの舌部21に、これらセンシングチップ11および処理回路チップ12が、リードフレーム13と電気的に接続されるかたちでそれぞれ実装(搭載)されている。具体的には、センシングチップ11と処理回路チップ12とはボンディングワイヤW1によって、また処理回路チップ12とリードフレーム13の一端とはボンディングワイヤW2によって、それぞれ電気的に接続されている。
一方、上記磁石30は、例えば円柱の長手方向内部に四角形状の中空部31を有する筒状に形成されており、上記チップ10共々、ケース本体20の舌部21を覆う態様で挿入されている。この磁石30は、センシングチップ11に組み込まれている上記磁気抵抗素子対に対してバイアス磁界を付与するものである。当該回転検出装置90においては、先端部(図5(a)の右端)に対向して配置されるロータの回転時に、上記バイアス磁界と協働して生じる磁気ベクトルの変化が、上記磁気抵抗素子対の抵抗値変化として感知される。
特開2007−101230号公報
図6は、回転検出装置91において、筒状磁石60とケース本体50を組み付ける際の様子を示した模式的な断面図である。図6(a)は、正常な挿入組み付け作業を示す図であり、図6(b),(c)は、組み付け時において、それぞれ、センシングチップ11とボンディングワイヤW1に突き当たり不具合が発生した状態を示した図である。尚、図6(a)〜(c)の回転検出装置91において、図5(a),(b)の回転検出装置90と同様の部分については、同じ符号を付した。また、図5(a)と図6(a)〜(c)とでは、磁石とケース本体の配置関係が左右逆転した図示となっている。さらに、図を見易くするため、図6のケース本体50については、図5(a)のケース本体20の左半分に相当するターミナル側の記載を省略している。
図6に示す回転検出装置91は、図5に示した回転検出装置90と同様で、車載エンジンのクランク角センサ等の回転検出に用いられる回転検出装置である。図6の回転検出装置91においても、図5の回転検出装置90と同様に、ケース本体50における舌状保持部51の上面の先端部分に、磁気検出素子が形成されたセンシングチップ11が、ベアチップ状態で搭載されている。また、センシングチップ11には、ボンディングワイヤW1が接続されている。
図6に示す回転検出装置91において、図6(a)に示すように、筒状磁石60とケース本体50を同軸中心で位置合わせを行い、ケース本体50の舌状保持部51が、筒状磁石60の中空部61に対して、所定位置から所定方向へ真直ぐに挿入される場合には、不具合は発生しない。一方、機械的に位置決めできる場合を除いて、人が作業する場合は、図6(b),(c)に示すように、斜め組み付けをすることが一般的である。これは、舌状保持部51の上面に搭載されている電子部品やボンディングワイヤを筒状磁石60の端面に当ててはならないという心理が働くからである。
しかしながら、筒状磁石60の端面へ当てないことに注意し、組み付け時において舌状保持部51を所定位置や所定方向からずれて中空部61に挿入した場合には、図6(b),(c)において×印で示したように、センシングチップ11やボンディングワイヤW1に、突き当たり不具合が発生する場合がある。このような突き当り不具合が発生すると、ベアチップの状態にあるセンシングチップ11の割れやボンディングワイヤW1の断線・短絡といった不具合が起きる場合がある。また、初期特性に問題がなくても、寿命が低下することが考えられる。さらに、上記した突き当たり不具合は、筒状磁石60の中空部61内で発生するため監視が困難で、不具合発生の有無を検出することも困難である。
そこで本発明は、磁気検出素子が形成されたチップがケース本体における舌状保持部の先端部分に搭載され、該舌状保持部が筒状磁石の中空部内に挿入配置されてなる回転検出装置であって、舌状保持部を所定位置や所定方向からずれて中空部に挿入した場合であっても、舌状保持部に搭載されたチップ等の突き当たり不具合を防止することのできる回転検出装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、回転体の回転に伴うバイアス磁界の変化を、チップに形成された磁気検出素子により測定し、前記回転体の回転状態を検出する回転検出装置であって、前記チップが、ケース本体における舌状保持部の上面の先端部分に搭載され、前記舌状保持部が、前記バイアス磁界を発生する筒状磁石の中空部内に挿入配置されてなる回転検出装置において、前記中空部内に前記舌状保持部を挿入配置する際に、該舌状保持部の上方向への移動を制限する、挿入ガイドが、前記筒状磁石の左右の側面に形成されてなり、
前記挿入ガイドの底面と前記舌状保持部の上面、および前記筒状磁石の中空部の底面と前記舌状保持部の下面が接触することにより、前記舌状保持部の上方向への移動が制限されてなることを特徴としている。
上記回転検出装置においては、筒状磁石と、舌状保持部の先端に磁気検出素子が形成されたチップが搭載されるケース本体と、で構成される従来の回転検出装置に対して、さらに、舌状保持部の上方向への移動を制限する挿入ガイドが付加されている。
上記回転検出装置における挿入ガイドは、前記筒状磁石の左右の側面に形成されてなり、前記挿入ガイドの底面と前記舌状保持部の上面、および前記筒状磁石の中空部の底面と前記舌状保持部の下面が接触することにより、前記舌状保持部の上方向への移動が制限される構成となっている。
上記挿入ガイドによれば、舌状保持部の上面と下面に2つの制限点ができ、筒状磁石の中空部内にケース本体の舌状保持部を挿入配置する際に、先端が上方向に傾いた斜め挿入により制限がかかり、安定した挿入が可能となる。このため、舌状保持部の上面に搭載されたチップ等の突き当たりを確実に防止することができる。
以上のようにして、上記回転検出装置では、組み付け時に舌状保持部を所定位置や所定方向からずれて中空部に挿入した場合であっても、該挿入ガイドによって、舌状保持部の上面に搭載されたチップ等が筒状磁石の中空部の天井に突き当たる不具合を防止することができる。従って、上記突き当り不具による当該回転検出装置の寿命低下もなく、製造過程においても上記突き当り不具合発生の監視負担を軽減することができる。
上記回転検出装置においては、請求項または請求項に記載のように、前記挿入ガイドにおける底面と前記舌状保持部を挿入する側の側面が交差する角部が、面取りされ、あるいは丸められてなる構成とすることが好ましい。
これによれば、組み付け時に舌状保持部を所定位置より上方にずれて中空部に挿入した場合であっても、該面取りされあるいは丸められてなる角部で、挿入に従い舌状保持部の上面が下方にスムーズに押し下げられて、上面に搭載されたチップ等が筒状磁石の中空部の天井に突き当たる不具合を防止することができる。
また請求項に記載のように、前記挿入ガイドの底面をストッパとして機能させ、該底面により、前記中空部内に挿入配置される前記舌状保持部が、所定の高さに位置決めされる構成とすることが好ましい。これによって、従来に較べてより高い組み付け精度を持つ回転検出装置とすることができる。
また、求項に記載のように、前記舌状保持部の後端部分が、前記先端部分に較べて、左右に突き出た縁部を有するように幅広に形成されてなる構成とし、前記挿入ガイドの底面と前記縁部の上面が接触することにより、前記舌状保持部の上方向への移動が制限されてなる構成とすることが好ましい。
これによれば、上記舌状保持部の後端部分に形成された縁部に対応させて、上記挿入ガイドにおける前記側面を舌状保持部の挿入側の開口部に近づける構成とすることができる。このため、当該回転検出装置では、挿入ガイドを形成していない従来の回転検出装置におけるバイアス磁界設計に対して、挿入ガイドの形成に伴う舌状保持部の先端部分でのバイアス磁界の変化を極力抑制することができる。従って、当該回転検出装置では、例えば従来のバイアス磁界設計をほぼそのまま利用することができ、製造コストの増大を抑制することができる。
この場合、請求項に記載のように、前記舌状保持部の先端部分と後端部分が、それぞれ、所定の幅を有してなり、前記先端部分と後端部分の間に、幅が連続的に変化する中間部分が設けられてなることが好ましい。これによれば、組み付け時に舌状保持部を所定位置より左右にずれて中空部に挿入した場合であっても、該中間部分の側面が筒状磁石の側面に接触して、挿入に従い舌状保持部が左右にスムーズに移動し、所定位置に挿入配置することができる。
請求項7に記載のように、上記回転検出装置においては、前記挿入ガイドが、前記筒状磁石の中空部の内面に一体形成されてなることが好ましい。これによれば、上記挿入ガイドを設けるための特別な工程が必要なくなるため、製造コストの増大を抑制することができる。
上記回転検出装置は、請求項に記載のように、前記舌状保持部の下面が、平面から突出するようにして形成されたリブ部を有してなり、前記筒状磁石の中空部の底面に、前記リブ部が挿入可能な凹部が設けられてなり、前記リブ部と前記凹部が接触することにより、前記舌状保持部の左右方向への移動が制限されてなる構成とすることが好ましい。
これによれば、筒状磁石の中空部内にケース本体の舌状保持部を挿入配置する際に、上記挿入ガイドで舌状保持部の上方向への移動が制限されるだけでなく、上記リブ部と凹部で舌状保持部の左右方向への移動が制限される。このため、中空部内への舌状保持部の安定挿入が可能となり、舌状保持部の上面に搭載されたチップ等の中空部の内壁への突き当たりをより確実に防止することができる。
以上のように、上記回転検出装置は、チップがケース本体における舌状保持部の先端部分に搭載され、該舌状保持部が筒状磁石の中空部内に挿入配置されてなる回転検出装置であって、舌状保持部を所定位置や所定方向からずれて中空部に挿入した場合であっても、舌状保持部に搭載されたチップ等の突き当たり不具合を防止することのできる安価な回転検出装置とすることができる。
従って、上記回転検出装置は、請求項に記載のように、前記チップが、ベアチップの状態で、前記舌状保持部の上面の先端部分に搭載されてなる場合に好適であり、請求項1に記載のように、前記チップに、ボンディングワイヤが接続されてなる場合に好適である。当該回転検出装置では、前述したように、ベアチップの状態にあるチップの割れやボンディングワイヤの断線・短絡といった組み付け時の不具合を抑制でき、組み付け後においては、樹脂モールドされたチップを用いる回転検出装置に較べて高い感度を有する回転検出装置とすることができる。
また、上記回転検出装置は、請求項1に記載のように、高い信頼性と低コストが要求される車載用の回転検出装置として、好適である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の回転検出装置の一例を模式的に示した図で、図1(a)は、回転検出装置100の部分的な縦断面図であり、図1(b)は、回転検出装置100の部分的な横断面図である。図2は、図1の回転検出装置100の構成要素であるケース本体50を示した図で、図2(a)は、ケース本体50の正面図であり、図2(b)は、ケース本体50の上面図であり、図2(c)は、ケース本体50の左側面図である。図3は、図1の回転検出装置100の構成要素である筒状磁石70を示した図で、図3(a)は、筒状磁石70の縦断面図であり、図3(b)は、筒状磁石70の横断面図であり、図3(c)は、筒状磁石70の右側面図である。尚、図1〜図3の各図において、図5および図6に示した回転検出装置90,91と同様の部分については、同じ符号を付した。
また、図4(a)〜(c)は、それぞれ、上記回転検出装置100のケース本体50と筒状磁石70の組み付け途中の状態を示した部分的な縦断面図である。図4(a)は、筒状磁石70の中空部71に対してケース本体50の舌状保持部51を組み付ける前の状態を示した図である。図4(b)は、筒状磁石70の中空部71に対して、ケース本体50の舌状保持部51を傾けて挿入した場合を示した図である。図4(c)は、筒状磁石70の中空部71に対して、ケース本体50の舌状保持部51を所定位置より高い位置から挿入した場合を示した図である。
尚、図6の場合と同様に、図5(a)と図1〜図4とでは、磁石とケース本体の配置関係が左右逆転した図示となっている。また、図を見易くするため、図1〜図4のケース本体50については、図5(a)のケース本体20の左半分に相当するターミナル側の記載を省略している。
図1に示す回転検出装置100は、図の左側に配置される回転体(図示省略)の回転に伴うバイアス磁界の変化を、センシングチップ11に形成された磁気検出素子により測定し、前記回転体の回転状態を検出する回転検出装置である。
図1の回転検出装置100は、図5および図6に示した従来の回転検出装置90,91と類似した基本構造を有している。すなわち、図1の回転検出装置100においては、磁気検出素子が形成されたセンシングチップ11が、ケース本体50における舌状保持部51の上面の先端部分に搭載され、舌状保持部51が、バイアス磁界を発生する筒状磁石70の中空部71内に挿入配置されてなる構造を有している。一方、図1の回転検出装置100は、図中に太線で示した挿入ガイド72が設けられている点で、図5および図6に示した従来の回転検出装置90,91と異なる構造を有している。挿入ガイド72は、後で詳述するように、筒状磁石70の中空部71内に舌状保持部51を挿入配置する際に、該舌状保持部51の上方向への移動を制限する。
図1の回転検出装置100におけるケース本体50は、図6の回転検出装置91におけるケース本体50と同じ構造で、図2に示すように、筒状磁石70に当接する基盤部52と、該基盤部52に直交して突き出すように一体形成された舌状保持部51とで構成されている。尚、舌状保持部51の下面51dは、平面から突出するようにして形成されたリブ部51tを有している。ケース本体50は、例えば樹脂やセラミックス等の非磁性体材料からなる。
図2に示すように、ケース本体50の舌状保持部51の上面51uには、チップ11,12が、ベアチップの状態で搭載されている。舌状保持部51の先端部分に搭載されているチップ11は、磁気抵抗素子対を有するセンシングチップであり、舌状保持部51の中央部分に搭載されているチップ12は、集積回路化されて前記磁気抵抗素子対により検出される信号の各種処理を行う処理回路チップである。これらチップ11,12は、樹脂モールドされたチップであってもよいが、ベアチップ状態のセンシングチップ11を用いることで、高感度の回転検出装置とすることができる。
また、舌状保持部51の後端部分には、一体的にモールドされたリードフレーム13が露出している。ベアチップ状態のセンシングチップ11と処理回路チップ12とはボンディングワイヤW1によって、また処理回路チップ12とリードフレーム13の一端とはボンディングワイヤW2によって、それぞれ電気的に接続されている。尚、図2では、舌状保持部51の上面51uに搭載されるその他の電子部品の代表例として、コンデンサ14が例示されている。
図3に示す筒状磁石70は、センシングチップ11に組み込まれている上記磁気抵抗素子対に対して、バイアス磁界を付与するものである。図1の回転検出装置100においては、図の左側に配置される回転体(図示省略)の回転時に、筒状磁石70が発生するバイアス磁界と協働して生じる磁気ベクトルの変化が、センシングチップ11に形成された磁気抵抗素子対の抵抗値変化として感知される。
図3に示す筒状磁石70は、図5および図6の回転検出装置90,91における筒状磁石30,60と同様に、円柱の長手方向内部に四角形状の中空部71を有する筒状に形成されている。また、図3に示す筒状磁石70の中空部71の底面には、図6の回転検出装置91における筒状磁石60と同様に、舌状保持部51の下面51dに形成されたリブ部51tが挿入可能な凹部71tが設けられている。
一方、図3に示す筒状磁石70は、図6の回転検出装置91における筒状磁石60と異なり、挿入ガイド72が筒状磁石70の中空部71内の側壁に付加された構造となっている。該挿入ガイド72は、筒状磁石70の中空部71内に舌状保持部51を挿入配置する際に、該舌状保持部51の上方向への移動を制限する。尚、筒状磁石70の凹部71tと舌状保持部51のリブ部51tが接触することにより、舌状保持部51の左右方向への移動を制限している。
図1の回転検出装置100では、図4(b),(c)に示すように、組み付け時に舌状保持部51を所定位置や所定方向からずれて中空部71に挿入した場合であっても、上記挿入ガイド72によって、舌状保持部51の上面に搭載されたチップ11,12やボンディングワイヤW1,W2およびコンデンサ14等が、筒状磁石70の中空部71の天井に突き当たる不具合を防止することができる。従って、ベアチップの状態にあるチップ11,12の割れやボンディングワイヤW1,W2の断線・短絡といった組み付け時の不具合を抑制でき、組み付け後においては、上記突き当り不具による寿命低下もない。また、製造過程において、上記突き当り不具合発生の監視負担も軽減することができる。
次に、回転検出装置100における上記した挿入ガイド72の作用および効果について、より詳細に説明する。
回転検出装置100の挿入ガイド72は、図3(b),(c)に示すように、筒状磁石70の左右の側面に形成されている。筒状磁石70とケース本体50の組み付け時においては、図4(b)に示すように、挿入ガイド72の底面72dと舌状保持部51の上面51u、および筒状磁石70の中空部71の底面71dと舌状保持部51の下面51dが接触することにより、舌状保持部51の上方向への移動が制限される構成となっている。
これによって、舌状保持部51の上面51uと下面51dに、図4(b)に示すような2つの制限点A,Bができ、筒状磁石70の中空部71内にケース本体50の舌状保持部51を挿入配置する際に、先端が上方向に傾いた斜め挿入に制限がかかり、安定した挿入が可能となる。このため、舌状保持部51の上面51uに搭載されたチップ11等の突き当たりを確実に防止することができる。
より詳しく説明すると、ケース本体50の舌状保持部51は、図2(b),(c)に示すように、後端部分が、先端部分に較べて、左右に突き出た縁部51eを有するように幅広に形成された構成となっている。また、図2(b)に示すように、先端部分と後端部分は、それぞれ、所定の幅を有しており、先端部分と後端部分の間に、幅が連続的に変化する中間部分51cが設けられている。そして、図4(b)に示すように、筒状磁石70の中空部71に対してケース本体50の舌状保持部51を上下方向に傾けて挿入した場合であっても、縁部51eの上面と挿入ガイド72の底面72dとが接触することにより、舌状保持部51の上方向への移動が制限される。また、組み付け時に舌状保持部51を所定位置より左右にずれて中空部71に挿入した場合であっても、中間部分51cの側面が筒状磁石70の側面に接触して、挿入に従い舌状保持部51が左右にスムーズに移動し、所定位置に挿入配置することができる。さらに、筒状磁石70の凹部71tと舌状保持部51のリブ部51tが接触することにより、舌状保持部51の左右方向への移動が制限される。このため、中空部71内への舌状保持部51の安定挿入が可能となり、舌状保持部51の上面に搭載されたチップ11等の中空部71の内壁への突き当たりをより確実に防止することができる。
また、図3(a)に示すように、筒状磁石70の挿入ガイド72は、底面72dと側面72sが交差する角部72cが、面取りされている。これによって、図4(c)に示すように、組み付け時に舌状保持部51を所定位置より上方にずれて中空部に挿入した場合であっても、該面取りされた角部72cで制限点Cができ、挿入に従い舌状保持部51の上面51uが下方にスムーズに押し下げられて、上面51uに搭載されたチップ等が筒状磁石70の中空部71の天井に突き当たる不具合を防止することができる。尚、同様の効果は、面取りされた構造に限らず、上記角部72cが丸められた構造であっても得ることができる。
さらに、筒状磁石70の挿入ガイド72は、図1(a)に示すように、その底面72dを舌状保持部51の上面51uが当接するストッパとして機能させ、該底面72dにより、中空部71内に挿入配置される舌状保持部51が所定の高さに位置決めされる構成とすることが好ましい。これによって、従来に較べてより高い組み付け精度を持つ回転検出装置とすることができる。
また、筒状磁石70は、舌状保持部51の後端部分に形成された縁部51eに対応させて、図3(a),(b)に示すように、挿入ガイド72における側面72sを舌状保持部51の挿入側の開口部に近づけた構成となっている。このため、図1に示す回転検出装置100では、挿入ガイド72を形成していない従来の回転検出装置におけるバイアス磁界設計に対して、挿入ガイド72の形成に伴うセンシングチップ11が搭載される舌状保持部51の先端部分でのバイアス磁界の変化を極力抑制することができる。従って、図1の回転検出装置100では、例えば図6の回転検出装置91における従来のバイアス磁界設計をほぼそのまま利用することができ、これによって製造コストの増大を抑制することができる。尚、挿入ガイド72は、筒状磁石70の中空部71の内面に一体形成されている。このため、挿入ガイド72を設けるための特別な工程は必要なく、これによって筒状磁石70の製造コストが増大することもない。
以上のようにして、上記回転検出装置100は、磁気検出素子が形成されたチップ11がケース本体50における舌状保持部51の先端部分に搭載され、該舌状保持部51が筒状磁石70の中空部71内に挿入配置されてなる回転検出装置であって、舌状保持部51を所定位置や所定方向からずれて中空部71に挿入した場合であっても、舌状保持部51に搭載されたチップ11等の突き当たり不具合を防止することのできる安価な回転検出装置となっている。
従って、上記回転検出装置100は、高い信頼性と低コストが要求される車載用の回転検出装置として好適である。
尚、上記回転検出装置100における挿入ガイド72は、コスト低減のため筒状磁石70の中空部71の内面に一体形成されていたが、これに限らず、例えば別材料で分離形成するようにしてもよい。また、上記回転検出装置100における挿入ガイド72は、製造の容易性を考慮して筒状磁石70側に形成されていた。しかしながらこれに限らず、舌状保持部の上方向への移動を制限する挿入ガイドは、ケース本体50の舌状保持部51側に形成するようにしてもよい。
本発明の回転検出装置の一例を模式的に示した図で、(a)は、回転検出装置100の部分的な縦断面図であり、(b)は、回転検出装置100の部分的な横断面図である。 回転検出装置100の構成要素であるケース本体50を示した図で、(a)は、ケース本体50の正面図であり、(b)は、ケース本体50の上面図であり、(c)は、ケース本体50の左側面図である。 回転検出装置100の構成要素である筒状磁石70を示した図で、(a)は、筒状磁石70の縦断面図であり、(b)は、筒状磁石70の横断面図であり、(c)は、筒状磁石70の右側面図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、上記回転検出装置100のケース本体50と筒状磁石70の組み付け途中の状態を示した部分的な縦断面図である。 特許文献1に開示された回転検出装置で、(a)は、回転検出装置90の断面構造を模式的に示した図であり、(b)は、回転検出装置90の構成部品を模式的に示した分解斜視図である。 回転検出装置91において、筒状磁石60とケース本体50を組み付ける際の様子を示した模式的な断面図で、(a)は、正常な挿入組み付け作業を示す図であり、(b),(c)は、組み付け時において、それぞれ、センシングチップ11とボンディングワイヤW1に突き当たり不具合が発生した状態を示した図である。
符号の説明
90,91,100 回転検出装置
11,12 チップ
W1,W2 ボンディングワイヤ
50 ケース本体
51 舌状保持部
51u 舌状保持部の上面
51d 舌状保持部の下面
60,70 筒状磁石
61,71 中空部
72 挿入ガイド
72d 挿入ガイドの底面
72s 挿入ガイドの側面
72c 底面と側面が交差する角部

Claims (11)

  1. 回転体の回転に伴うバイアス磁界の変化を、チップに形成された磁気検出素子により測定し、前記回転体の回転状態を検出する回転検出装置であって、
    前記チップが、ケース本体における舌状保持部の上面の先端部分に搭載され、
    前記舌状保持部が、前記バイアス磁界を発生する筒状磁石の中空部内に挿入配置されてなる回転検出装置において、
    前記中空部内に前記舌状保持部を挿入配置する際に、該舌状保持部の上方向への移動を制限する、挿入ガイドが、前記筒状磁石の左右の側面に形成されてなり、
    前記挿入ガイドの底面と前記舌状保持部の上面、および前記筒状磁石の中空部の底面と前記舌状保持部の下面が接触することにより、前記舌状保持部の上方向への移動が制限されてなることを特徴とする回転検出装置。
  2. 前記挿入ガイドにおける底面と前記舌状保持部を挿入する側の側面が交差する角部が、面取りされてなることを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 前記挿入ガイドにおける底面と前記舌状保持部を挿入する側の側面が交差する角部が、丸められてなることを特徴とする請求項に記載の回転検出装置。
  4. 前記挿入ガイドの底面により、
    前記中空部内に挿入配置される前記舌状保持部が、所定の高さに位置決めされることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の回転検出装置。
  5. 前記舌状保持部の後端部分が、前記先端部分に較べて、左右に突き出た縁部を有するように幅広に形成されてなり、
    前記挿入ガイドの底面と前記縁部の上面が接触することにより、前記舌状保持部の上方向への移動が制限されてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回転検出装置。
  6. 前記舌状保持部の先端部分と後端部分が、それぞれ、所定の幅を有してなり、
    前記先端部分と後端部分の間に、幅が連続的に変化する中間部分が設けられてなることを特徴とする請求項に記載の回転検出装置。
  7. 前記挿入ガイドが、前記筒状磁石の中空部の内面に一体形成されてなることを特徴とする請求項乃至6のいずれか一項に記載の回転検出装置。
  8. 前記舌状保持部の下面が、平面から突出するようにして形成されたリブ部を有してなり、
    前記筒状磁石の中空部の底面に、前記リブ部が挿入可能な凹部が設けられてなり、
    前記リブ部と前記凹部が接触することにより、前記舌状保持部の左右方向への移動が制限されてなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の回転検出装置。
  9. 前記チップが、ベアチップの状態で、前記舌状保持部の上面の先端部分に搭載されてなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の回転検出装置。
  10. 前記チップに、ボンディングワイヤが接続されてなることを特徴とする請求項に記載の回転検出装置。
  11. 前記回転検出装置が、車載用であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の回転検出装置。
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