JP4442613B2 - ユニット増設システム - Google Patents

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Description

本発明は、本体ユニットに信号線を介して増設ユニットを鎖状に接続したユニット増設システムに関するものである。
従来から、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)において、シーケンスプログラムを実行するCPUを備えた本体ユニット(基本ユニット)に、入力ユニットや出力ユニット、あるいはA/D変換やD/A変換を行う特殊入出力ユニットなどを増設ユニットとして接続する構成のものが知られている。また、複数台の増設ユニットを設ける場合には、本体ユニットに信号線を介して1台の増設ユニットを接続し、その増設ユニットに別の信号線を介して他の増設ユニットを接続するというように、増設ユニットを順に信号線を介して鎖状に接続することがある。この種の接続形態は、デイジーチェーンとも呼ばれ、PLC以外の用途でも採用されている。また、このユニット増設システムは、本体ユニットをマスタとし、増設ユニットをスレーブとするマスタ・スレーブシステムということができる。
この種のマスタ・スレーブシステムには、スレーブである増設ユニットにそれぞれ固有の局番を設定しておき、マスタである本体ユニットから局番を指定することにより、本体ユニットから特定の増設ユニットに信号を伝送する構成が知られている。
局番を設定する代わりに増設ユニット(スレーブ)を選択するための複数本の制御信号線を設け、制御信号線に与える信号の組み合わせによって、本体ユニット(マスタ)との間で信号を授受する増設ユニットを選択する技術も提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−9799号公報
しかしながら、局番を指定して信号を伝送するためには、各増設ユニットに局番を設定しなければならず、局番を設定するためのディップスイッチを操作したり、局番を記憶するための半導体メモリからなる局番記憶部に局番を書き込む作業が必要であり、施工から実使用までの作業に手間がかかり、また増設ユニットの追加や削除を行う場合に局番の管理に手間がかかるという問題がある。
また、制御信号線を設ける構成では、増設ユニットの台数が増加するのに伴って制御信号線の本数が増加し、また増設ユニットごとに制御信号線との接続関係を変更する必要があるから、結線作業に多大な手間がかかるという問題がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、増設ユニットに局番を設定することなく複数台の増設ユニットに個別にアクセスすることを可能とし、増設ユニットの追加や削除の際にも手間のかからないユニット増設システムを提供することにある。
請求項1の発明は、1台の本体ユニットに信号線を介して一対一に接続される増設ユニットを有し、増設ユニットは他の信号線を介して他の増設ユニットを順に鎖状に接続可能であるとともに、本体ユニットと増設ユニットとの間で信号伝送を行うユニット増設システムであって、信号線は、本体ユニットから増設ユニットへの命令と増設ユニットから本体ユニットへの応答の伝送に用いる基本信号線と、増設ユニットに命令の受信を要求する制御線とを有し、増設ユニットは、本体ユニットに近い側の信号線を接続する第1接続部と、本体ユニットから遠い側の信号線を接続する第2接続部と、常時は第1接続部の制御線の状態を監視するとともに第2接続部の制御線を非アクティブにしており第1接続部の制御線がアクティブかつ第2接続部の制御線が非アクティブであるときにのみ基本信号線を通して伝送される命令の受信を許可する信号処理部とを備え、信号処理部は、受信した命令がユニット移行命令であるときに、第2接続部の制御線をアクティブにするとともに命令の受信を禁止する機能を有し、本体ユニットは、定期的に繰り返して制御線をアクティブにするとともに規定の台数の増設ユニットに対する命令を順に送出することを特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記信号線は前記増設ユニット内で送り配線される監視線を有し、前記信号処理部は、受信した命令に対する応答を生成したときに監視線に印加された電位を変化させることにより前記本体ユニットに応答の準備完了を通知した後に本体ユニットに応答を返すことを特徴とする。
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記増設ユニットは局番を記憶する局番記憶部を有し、前記本体ユニットは命令に局番を付加して伝送し、前記信号処理部は、局番記憶部に局番が設定されているときには命令に付加された局番と局番記憶部の局番とが一致したときに命令を受信し、局番記憶部に局番が設定されていないときには命令に付加された局番を局番記憶部に記憶させることを特徴とする。
請求項4の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記本体ユニットは前記増設ユニットへの命令を定期的に出力し、前記信号処理部は、命令を受信する時間間隔の限度時間を時限しており、限度時間内で命令を受信しないときには増設ユニットの内部状態を初期状態に復帰させるシステム初期化処理を実行することを特徴とする。
請求項1の発明の構成によれば、複数台の増設ユニットを接続している場合に、隣接する増設ユニット間の信号線の制御線が順にアクティブになり、第1接続部の制御線のみがアクティブである増設ユニットだけで命令の受信が可能であるから、増設ユニットに局番を設定することなく複数台の増設ユニットに個別にアクセスすることが可能になる。つまり、局番を設定する必要がないから、増設ユニットに局番を設定する手間がかからず、また増設ユニットを選択するための多数本の制御線を設ける必要もない。
しかも、局番の指定をしないから本体ユニットから増設ユニットにアクセスする際に、局番を指定する信号を生成する必要がなく、命令を伝送する信号の形式が簡単であるとともに、当該信号の送受信の処理も簡単になる。とくに、増設ユニットにおいて局番を照合する必要がなく、局番の照合を要する場合に比較して、増設ユニットに組み込むプログラムのステップ数を少なくすることができる。言い換えると、信号の授受における処理負荷を軽減し、信号の授受の高速化が期待できる。
さらに、本体ユニットでは増設ユニットの局番の管理を必要としないから、増設ユニットの追加や削除の際にも本体ユニットにおいて局番の変更などの作業の手間がかからないという利点がある。すなわち、本体ユニットに対する何の作業も伴わずに増設ユニットの台数を増減させることができる。
請求項2の発明の構成によれば、増設ユニットでの応答の準備の完了を監視線の電位変化によって本体ユニットに通知するから、増設ユニットでは本体ユニットからの応答の要求を待つことなく自発的に応答を返すことが可能になる。
すなわち、監視線を持たない構成では、本体ユニットにおいて増設ユニットでの応答の準備の完了までの時間を推定し、推定した時間が経過してから応答の返送を要求するから、増設ユニットにおける応答の準備が完了するタイミングに対して、本体ユニットから応答の返送を要求するタイミングに余裕を持たせてあり、結果的に応答の返送までに無駄時間が生じる。
これに対して、監視線を設け、応答の準備が完了したことを本体ユニットに通知するから、本体ユニットでは遅滞なく応答の返送を要求することができ、結果的に本体ユニットと増設ユニットとの間の信号伝送の時間が短くなる。また、応答の準備完了は監視線の電位変化によって通知するから、処理負荷の大きい信号処理を伴わず、電位変化を検出するだけの簡単な構成で応答の準備が整ったことを迅速に通知することができる。
請求項3の発明の構成によれば、増設ユニットに局番を付加し、局番を併せて利用するから、本体ユニットから目的とする増設ユニットに確実に信号を伝送することができる。また、局番の設定にあたっては命令に付加した局番を局番記憶部に記憶させるから、通常の動作を行っている間に局番が自動的に設定され、局番を設定するための特別な作業が不要である。なお、局番記憶部として用いる半導体メモリを信号処理部に内蔵すれば、局番記憶部を実装するためのスペースが不要であり、基板上のスペースを有効利用することができる。
請求項4の発明の構成によれば、本体ユニットが定期的に出力している命令を増設ユニットにおいて受信しなかったときには、増設ユニットの内部状態が自動的に初期状態に復帰するから、たとえば瞬時停電などによって増設ユニット間で同期がとれなくなったり、増設ユニットの動作異常により同期がとれなくなったような場合でも、利用者が電源の遮断と再投入とを行うことなく、各増設ユニットが自動的に初期状態に復帰し、正常な動作状態に復帰させることができる。
(実施形態1)
本実施形態では、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)を想定し、シーケンスプログラムに従って動作する基本ユニットを本体ユニットと呼び、RS485などのシリアルインターフェースを介して基本ユニットに接続される入力ユニットや出力ユニット、あるいはA/D変換やD/A変換を行う特殊入出力ユニットなどを総称として増設ユニットと呼ぶ。増設ユニットはマスタである基本ユニットのスレーブとして動作し、マスタ・スレーブシステムを構成する。
図1に示すように、増設ユニット2は本体ユニット1とはRS485規格などの信号線Lsを経由して接続される。また、本体ユニット1と増設ユニット2とには電源ユニット3から電源が供給される。増設ユニット2が1台である場合には、信号線Lsを介して本体ユニット1と増設ユニット2とを直結する。増設ユニット2が2台以上ある場合には、本体ユニット1には信号線Lsを介して増設ユニット2を1台だけ直結し、他の増設ユニット2は信号線Lsを介して順送りで鎖状に接続される。
つまり、本体ユニット1に直結した増設ユニット2を1番目とすれば、2番目の増設ユニット2が1番目の増設ユニット2に信号線Lsを介して接続され、3番目の増設ユニット2が2番目の増設ユニット2に信号線Lsを介して接続されるという関係で接続される。したがって、各増設ユニット2には、それぞれ本体ユニット1側の信号線Lsを接続する第1接続部23および他の増設ユニット2への信号線Lsを接続する第2接続部24が設けられる。
信号線Lsは、本体ユニット1で発生するクロック信号と、本体ユニット1から増設ユニット2に向かう向きの信号(下り信号)と、増設ユニット2から本体ユニット1に向かう向きの信号(上り信号)とをそれぞれ伝送する基本信号線L0を備える。クロック信号は本体ユニット1と増設ユニット2とでクロック同期通信を行うために用いられる。基本信号線L0は、クロック信号と下り信号と上り信号との伝送に用いる3線と各線で共用される接地線との4線を有している。また、信号線Lsは、基本信号線L0とは別に、増設ユニット2にアクセスする際に用いる制御線L1と、増設ユニット2が本体ユニット1に応答する際に用いる監視線L2とを備える。
本体ユニット1は、信号線Lsが接続される送受信部11と、シーケンスプログラムに従って動作する間に増設ユニット2への命令を生成したり増設ユニット2からの応答を受け取ったりするマイクロコンピュータを主構成とした信号処理部10と、増設ユニット2に命令を与えた後に増設ユニット2に関して得られる情報を格納する記憶部12とを備える。信号処理部10の動作については後述する。
一方、増設ユニット2は、信号線Lsが接続される送受信部21と、送受信部21で授受する信号を処理する信号処理部20とを備える。信号処理部20は、第1接続部23の制御線L1がアクティブ(本実施形態ではHレベルをアクティブとしている)であり、かつ第2接続部24の制御線L1が非アクティブであるときにのみ、第1接続部23の基本信号線L0を通して伝送される命令を受け取る。
増設ユニット2では、常時は第1接続部23の制御線L1の状態を監視するとともに第2接続部24の制御線L1を非アクティブにしており、第1接続部23の制御線L1がアクティブでありかつ基本信号線L0を通して命令が伝送されると当該命令を受信する。また、命令の内容が第2接続部24の制御線L1をアクティブにすることを指示している場合には第2接続部24の制御線L1がアクティブになることで命令を受信することができなくなり、次段の増設ユニット2において命令を受信することが可能になる。この動作を繰り返すことにより、本体ユニット1に近いほうの増設ユニット2から1台ずつ順に命令を受信させることができる。つまり、本体ユニット1は各増設ユニット2に個別にアクセスして命令を与えることが可能になる。
増設ユニット2は本体ユニット1からの命令を受信すると、必要に応じて本体ユニット1に応答を返す。本体ユニット1から増設ユニット2に与える命令には、応答を要求する命令と、応答を要求しないが第2接続部24の制御線L1をアクティブにすることを要求するものとがある。本実施形態では、応答を要求する命令として、増設ユニット2の種別(入力ユニットか出力ユニットか特殊入出力ユニットかなどの別)を取得するための種別読出命令と、増設ユニット2にデータを送信したり増設ユニット2からのデータを受信したりするための入出力要求命令とを用いる。
種別読出命令は、未知の増設ユニット2が信号線Lsに接続された後に行われる初期化処理に際して用いる命令であり、本体ユニット1が種別読出命令を送出すると、各増設ユニット2は増設ユニット2の種別を応答として返送する。また、初期化処理以外の定常処理では、本体ユニット1から入出力要求命令を送信し、本体ユニット2と各増設ユニット2との間でデータの送受信を行う。増設ユニット2では、入出力要求命令によってデータの返送が要求されると要求されたデータを応答として返送する。
本体ユニット1は、定期的に(スキャンタイムごとに)繰り返して制御線L1をアクティブにし、各増設ユニット2に対する命令を順に送出する。したがって、各増設ユニット2には、通常はスキャンタイム内の時間で命令が与えられる。
本体ユニット1が増設ユニット2に対して命令を送信する際には、図2(a)のように、まず制御線L1をアクティブにする(S1)。次に、シーケンスプログラムに従って初期化処理を行うか定常処理を行うかを判断し(S2)、初期化処理であれば種別読出命令を生成し(S3)、定常処理であれば入出力要求命令を生成する(S4)。命令が生成されると、増設ユニット2に対して基本信号線L0に命令を送出する(S5)。増設ユニット2への命令の送信手順は後述する。
本体ユニット1では、増設ユニット2に送出した命令に対して、応答が正常に返送されるか応答が異常であったかにかかわらず命令に対する応答を記憶部12に格納する(S6)。記憶部12に応答を格納した後には、次の増設ユニット2にアクセスするためにユニット移行命令を生成する(S7)。ユニット移行命令は、ステップS5と同様にして基本信号線L0に送出される(S8)。以上の処理を本体ユニット1に規定している増設ユニット2の台数分だけ繰り返す(S9)。増設ユニット2の台数は、シーケンスプログラムにより規定するか、あるいは接続可能な最大数として規定する。あるいはまた、初期化処理において正常な応答が得られた増設ユニット2の台数を取得し、定常処理では初期化処理で取得した台数を用いるようにしてもよい。
規定台数分だけ上述のステップS2〜S8の処理を繰り返すと、増設ユニット2が正常であれば、すべての増設ユニット2に命令を与えることができる。したがって、本体ユニット1は制御線L1を非アクティブにし(S10)、1回のスキャンタイムの処理を終了する(S11)。
ところで、ステップS5、S8において基本信号線L0に命令を送出する処理は、図2(b)の手順であって、まずユニット移行命令か否かが判断される(Sb1)。つまり、ステップS5ではユニット移行命令以外の処理になり、ステップS8ではユニット移行命令の処理になる。
ところで、制御線L1は、上述の動作から明らかなように、増設ユニット2の内部において第1接続部23と第2接続部24との間が入切されるが(図1ではスイッチSW1を記述することにより第1接続部23と第2接続部24との間の入切されることを表している)、監視線L2は、第1接続部23と第2接続部24とが直結されている。つまり、監視線L2は第1接続部23と第2接続部24との間で送り配線されており、各増設ユニット2は電気的には監視線L2に並列接続された形になっている。また、本体ユニット2は監視線L2をアクティブにしており、増設ユニット2では応答内容を生成すると監視線L2を非アクティブにし、その状態を応答の返送が終了するまで保持する(図1ではスイッチSW2を記述することにより監視線L2のアクティブと非アクティブとを切り替えることを表している)。
本体ユニット1が基本信号線L0に送出した命令がユニット移行命令ではない場合(つまり、種別読出命令または入出力要求命令)、応答の有無を確認するために監視線L2の状態を監視する(Sb2)。ここで、増設ユニット2において命令を受信してから応答を返送するまでの時間には制限時間が設けられており、ステップSb2における監視線L2の状態監視は制限時間まで継続される(Sb3)。
制限時間内に監視線L2が非アクティブになれば、基本信号線L0に搬送クロックを送出して増設ユニット2からの応答を受信し(Sb4)、正常終了する(Sb5)。また、ステップSb2,Sb3において、制限時間内に監視線L2が非アクティブにならなければ、異常終了する(Sb6)。本体ユニット1が基本信号線L0に送出した命令がユニット移行命令であるときには(Sb1)、本体ユニット1への応答はないから、監視線L2の監視を行わずに正常終了する(Sb5)。
一方、増設ユニット2の信号処理部20は、図3に示すように、電源投入直後に増設ユニット2の動作状態を初期化するシステム初期化処理(S1)を行い、その後、第1接続部23の制御線L1の状態監視を行う(S2)。制御線L1が非アクティブからアクティブに立ち上がるから、信号処理部20は立ち上がりエッジを検出すると、以後は基本信号線L0を通して本体ユニット1から伝送される命令を受け付けるために受信割込を許可する(S3)。システム初期化処理については後述する。
ここに、本体ユニット1が1台の増設ユニット2に対して命令を与える時間間隔には限度時間が規定されている。つまり、本体ユニット1では、上述したように制御線L1を定期的に繰り返してアクティブにするとともに、各増設ユニット2に対する命令を順に出力しているから、本体ユニット1や増設ユニット2が正常に動作しているときに増設ユニット2が命令を受信する時間間隔よりもやや長い時間を限度時間とする。増設ユニット2では命令の受信毎に限度時間を時限するために図示しないタイマを設けてある。
増設ユニット2では、立ち上がりエッジの検出から限度時間が経過するまでに命令を受信しなければ(S4)、システム初期化処理(S1)に戻る。また、限度時間が経過するまでに基本信号線L0を通して命令を受信すると(S6)、限度時間を時限するタイマをリセットして再び限度時間の時限を開始させるとともに(S7)、本体ユニット1からの命令を伝送する信号の誤り検出符号を検査し(S8)、誤りがなければユニット移行命令か否かを判別する(S9)。
ユニット移行命令でなければ命令の実行を行って応答内容を作成し(S10)、監視線L2をアクティブから非アクティブにすることにより本体ユニット1に応答内容を作成したことを通知し(S11)。この通知に対して本体ユニット1から搬送クロックが送出されると、搬送クロックに同期させて応答内容を返送する(S12)。応答内容の返送後には、監視線L2をアクティブに戻して(S13)、ステップS2に戻り制御線L1の状態監視を行う。
ところで、ステップS8において判別した本体ユニット1からの命令がユニット移行命令であるときには、信号処理部20では、第2接続部24の制御線L1をアクティブにして後段の増設ユニット2への制御線L1をアクティブにするとともに(S14)、自身では命令の受信割込を禁止する(S15)。つまり、第1接続部23の制御線L1がアクティブかつ第2接続部24の制御線L1が非アクティブであれば命令を受信し、それ以外の場合には命令の受信を禁止する。
上述した処理によって、本体ユニット1からの命令を受信可能な増設ユニット2は次段の増設ユニット2に移行する。したがって、1台の増設ユニット2では、ステップS3で受信割込が許可されてからステップS13で受信割込を禁止するまでの期間において本体ユニット1からの命令を受け付ける。
また、ステップS2において信号処理部20が第1接続部23の制御線L1における立ち下がりエッジを検出したときには、第2接続部24の制御線L1を非アクティブにして後段の増設ユニット2の受信割込を禁止し(S5)、限度時間の経過後に(S4)、システム初期化処理(S1)を行う。この動作により、第1接続部23の制御線L1がアクティブであった増設ユニット2は、本体ユニット1から近い順で第1接続部23の制御線L1が順に連鎖的に非アクティブになり、最終的にはすべての増設ユニット2で命令を受け付けなくなる。
システム初期化処理は、増設ユニット2の内部状態を初期状態に復帰させる処理であって、増設ユニット2の動作が異常であっても強制的に実行される(たとえば、電源を一旦遮断して動作を停止させた後に電源を再投入する)。システム初期化処理が実行されると、増設ユニット2が保有していた情報は消失するが、本体ユニット1からの命令を受け付け可能な状態になる。
したがって、増設ユニット2の動作異常によって命令を受け付けない状態になっていても限度時間が経過した後にシステム初期化処理により、命令を受け付ける状態に自動的に復帰させることが可能になる。すなわち、本体ユニット1や増設ユニット2に異常が生じて限度時間内に命令を受信することができない増設ユニット2ではシステム初期化処理が実行される。通常は後段の増設ユニット2も限度時間内に命令を受信しないからシステム初期化処理が実行される。
以上の説明から明らかなように、1台ずつの増設ユニット2において受信割込を受け付けることが可能になり、本体ユニット1は各増設ユニット2に対して個別に命令を送信することが可能になる。また、本体ユニット1は、ユニット移行命令を送信した後に種別読出命令あるいは入出力要求命令を増設ユニット2に与えることによって、次々に異なる増設ユニット2に命令を与えることが可能になる。
以下では、本体ユニット1と増設ユニット2との動作の関係を簡単に説明する。以下では、本体ユニット1に信号線Lsを介して2台以上の増設ユニット2を鎖状に接続しているものとする。図4(a)に示すように、本体ユニット1が制御線L1を、非アクティブからアクティブにすると、図4(b)のように1番目の増設ユニット2では受信割込が許可されるから、本体ユニット1は種別読出命令または入出力要求命令を基本信号線L0に出力し、1番目の増設ユニット2では命令に応じた応答を返送する。
具体的には、図4(c)のように本体ユニット1が命令を送信した後に、命令を受信した増設ユニット2が応答を生成すると、図4(d)のように増設ユニット2が監視線L2を非アクティブにし、図4(e)のように本体ユニット2が応答用の搬送クロックを出力する。増設ユニット2は搬送クロックに同期させて本体ユニット1に応答を返す。
本体ユニット1は種別読出命令または入出力要求命令を出力した後には、図4(c)のようにユニット移行命令を出力する。ユニット移行命令に対しては増設ユニット2は応答を返さず、図4(f)のように第2接続部24の制御線L1をアクティブにし、図4(g)のように2番目の増設ユニット2において受信割込が許可される。また、このとき、図4(b)のように1番目の増設ユニット2では受信割込が禁止される。
以後は同様の動作であって、本体ユニット1に近い増設ユニット2から順に1台ずつが命令を受信する。なお、後段の増設ユニット2が接続されていない末端の増設ユニット2は、初期化処理において種別読出命令に対する応答を返さないから、本体ユニット1においては接続されている増設ユニット2の台数を初期化処理において知ることができる。したがって、初期化処理の後の定常処理においては本体ユニット1は接続台数分の命令を与えるように動作する。以上のようにして、増設ユニット2には局番を付与することなく1台ずつ命令を与えることが可能になる。
なお、図4(a)の右部のように、本体ユニット1で制御線L1を非アクティブにすれば、1番目の増設ユニット2が第1接続部23の制御線L1の立ち下がりエッジを検出して、図4(f)の右部のように、第2接続部24の制御線L1を非アクティブにするのであって、この動作により各増設ユニット2の第1接続部23の制御線L1が順に非アクティブになる。また、第1接続部23の制御線L1がアクティブか非アクティブかにかかわらず、図4の右部のように限度時間Tmの満了までに次命令の受信が検出されなければシステム初期化処理が実行される。なお、命令の受信に際しては、誤り検出符号で誤りが検出されても受信したものとみなされる。
(実施形態2)
実施形態1は増設ユニット2に局番を付与せずに各増設ユニット2に1台ずつ命令を与える構成を採用したが、各増設ユニット2には局番を付与してもよい。本実施形態の基本的な動作は実施形態1と同様であり、増設ユニット2において局番を記憶するための不揮発性メモリからなる局番記憶部22が付加されるとともに、局番記憶部22を用いるための動作が信号処理部20に付加されている点が相違する。
すなわち、各増設ユニット2は、実施形態1において説明したように、局番を用いることなく本体ユニット1から個別にアクセスされるから、各増設ユニット2に命令を与える際に、命令を伝送する信号に局番を付与しておけば、各増設ユニット2に局番を設定したり、局番を用いた処理を行ったりすることが可能になる。
本実施形態では、増設ユニット2の信号処理部20において、図5に示すように、本体ユニット1からの命令を受信すると(S1;この処理は図3ではステップS6に対応する)、当該増設ユニット2の局番記憶部22に局番が設定されているか否かを確認する(S2)。局番が設定されていない場合には、信号に含まれている局番を取得して局番記憶部22に記憶させ(S3)、命令に対応する処理を行って応答内容を作成し、監視線L2の制御を行って応答内容を本体ユニット1に返送する(S5)。この動作により局番記憶部22に局番を設定することができる。ステップS2,S3は図3のステップS9に前置する処理になり、ステップS5は図3ではステップS10〜S13に対応する。
一方、ステップS2において局番記憶部22に局番が設定されているときは、信号処理部20において、局番記憶部22に記憶されている局番と照合し(S4)、局番が一致しているときにはステップS5に移行して本体ユニット1への応答を行う。また、局番記憶部22に局番が設定されている場合でも局番が一致しない場合は命令を受け取らずに次命令を待つ。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
本実施形態では、実施形態1と同様に局番を付与することなく増設ユニット2に個別にアクセスすることが可能であるが、局番を併用していることにより、目的の増設ユニット2に確実に命令を与えることができる。また、局番を付与すると、増設ユニット2を順にアクセスする必要がなくなるから、増設ユニット2に局番を与えた後に増設ユニット2へのアクセスの方法を変更してもよい。
なお、上述した各実施形態において、監視船L1を用いることにより増設ユニット2から本体ユニット1への応答のタイミングを通知しており、しかも応答のタイミングの通知は監視線L2の電位を変化させるだけでデータ伝送の処理が不要であるから、増設ユニット2は、命令に対して応答を生成すれば遅滞なく本体ユニット1に応答を返すことができる。
つまり、応答の準備ができたことを増設ユニット2から本体ユニット1に通知しなければ、応答の準備ができていても本体ユニット1が搬送クロックを出力するまで待たなければ応答を返すことができないが、上述の実施形態では、応答の準備ができれば、本体ユニット1に通知するから、迅速に応答することができるのである。しかも、応答の準備の通知は送受信に複雑な手順を要する信号を用いるのではなく、監視線L2の電位を変化させるだけであるから、本体ユニット1への通知を迅速に行うことができる。
ここにおいて、監視線L2は増設ユニット2から本体ユニット1への応答の準備ができたことを通知するものであるから、応答を迅速に行う必要がない場合には省略することも可能である。
実施形態1を示すブロック図である。 同上に用いる本体ユニットの動作説明図である。 同上に用いる増設ユニットの動作説明図である。 同上の動作タイミングを示す動作説明図である。 実施形態2に用いる増設ユニットの要部の動作説明図である。
符号の説明
1 本体ユニット
2 増設ユニット
20 信号処理部
21 送受信部
22 局番記憶部
24 第1接続部
25 第2接続部
L0 基本信号線
L1 制御線
L2 監視線
Ls 信号線

Claims (4)

  1. 1台の本体ユニットに信号線を介して一対一に接続される増設ユニットを有し、増設ユニットは他の信号線を介して他の増設ユニットを順に鎖状に接続可能であるとともに、本体ユニットと増設ユニットとの間で信号伝送を行うユニット増設システムであって、信号線は、本体ユニットから増設ユニットへの命令と増設ユニットから本体ユニットへの応答の伝送に用いる基本信号線と、増設ユニットに命令の受信を要求する制御線とを有し、増設ユニットは、本体ユニットに近い側の信号線を接続する第1接続部と、本体ユニットから遠い側の信号線を接続する第2接続部と、常時は第1接続部の制御線の状態を監視するとともに第2接続部の制御線を非アクティブにしており第1接続部の制御線がアクティブかつ第2接続部の制御線が非アクティブであるときにのみ基本信号線を通して伝送される命令の受信を許可する信号処理部とを備え、信号処理部は、受信した命令がユニット移行命令であるときに、第2接続部の制御線をアクティブにするとともに命令の受信を禁止する機能を有し、本体ユニットは、定期的に繰り返して制御線をアクティブにするとともに規定の台数の増設ユニットに対する命令を順に送出することを特徴とするユニット増設システム。
  2. 前記信号線は前記増設ユニット内で送り配線される監視線を有し、前記信号処理部は、受信した命令に対する応答を生成したときに監視線に印加された電位を変化させることにより前記本体ユニットに応答の準備完了を通知した後に本体ユニットに応答を返すことを特徴とする請求項1記載のユニット増設システム。
  3. 前記増設ユニットは局番を記憶する局番記憶部を有し、前記本体ユニットは命令に局番を付加して伝送し、前記信号処理部は、局番記憶部に局番が設定されているときには命令に付加された局番と局番記憶部の局番とが一致したときに命令を受信し、局番記憶部に局番が設定されていないときには命令に付加された局番を局番記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1または請求項2記載のユニット増設システム。
  4. 前記本体ユニットは前記増設ユニットへの命令を定期的に出力し、前記信号処理部は、命令を受信する時間間隔の限度時間を時限しており、限度時間内で命令を受信しないときには増設ユニットの内部状態を初期状態に復帰させるシステム初期化処理を実行することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のユニット増設システム。
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