JP4442370B2 - データ処理装置、データ処理方法および光ディスク装置 - Google Patents
データ処理装置、データ処理方法および光ディスク装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4442370B2 JP4442370B2 JP2004266774A JP2004266774A JP4442370B2 JP 4442370 B2 JP4442370 B2 JP 4442370B2 JP 2004266774 A JP2004266774 A JP 2004266774A JP 2004266774 A JP2004266774 A JP 2004266774A JP 4442370 B2 JP4442370 B2 JP 4442370B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- coefficient group
- coefficient
- unit
- polynomial
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Dc Digital Transmission (AREA)
Description
一般に、最尤シーケンス検出処理の方式としては、パーシャルレスポンス等化方式、すなわちPRML(partial-response equalization combined with maximum likelihood sequence detection)方式が知られている。さらに近年では、高線密度化の要求に応えて、雑音予測最尤シーケンス検出方式、たとえば下記特許文献1に開示されるような、NPML(noise-predictive maximum likelihood sequence detection)方式の実用化も進んでいる。
情報記録の高線密度化は雑音有色性を増加させる主たる要因の一つである。NPML方式によれば、パーシャルレスポンスチャンネル出力信号に含まれる雑音成分を白色化することにより、ビタビ検出の性能を最大限発揮するように構成される。
なお、雑音白色化フィルタ30aの係数として、予め規定された係数を使用する場合には、誤差計算器50aおよび係数更新器60aは必要ない。
なお、入力シンボル{an}に対してd制限がある場合には、このd制限がチャンネルを表記する状態遷移図に反映される。ここで、d制限とは、連続する「1」の間に入る「0」の最小連続個数d(最小ラン)が制限されて符号化されている場合をいう。d=1以上である場合には、d=0の場合と比較して状態数が減少する。
下記特許文献2には、最小ランの連続回数を制限することで、情報記録の高線密度化が可能でありエラーの少ない符号語を生成する変調方法について開示されている。
一方、雑音白色化フィルタ30aを有するNPML方式の最尤シーケンス検出器20aの場合、前述したチャンネル1+G(D)は2K+N個の状態を有する有限状態機械であるから、ビタビ検出器40aは基本的にチャンネル1+G(D)と同じ数の状態を有する。
すなわち、NPML方式のビタビ検出器40aの回路規模は、PRML方式のビタビ検出器の回路規模と比較し、雑音白色化フィルタ30aの次数が増加するにつれて、指数関数的に増大することになる。言うまでもなく、回路規模の増大は、コストおよび消費電力等の増大という不利益を招来する。
下記表1は、上記Nの数に応じた状態数、信号対雑音比SNR(Signal to Noise Ratio)およびビット誤り数について、従来の光ディスク装置を実際に動作させて測定した結果を示す。但し、測定条件として、入力シーケンスがランダム、記録符号が17PP、パーシャルレスポンスが1+D+D2、記録レイヤが相変化、レーザ波長が405nm,レンズ開口度が0.85、記録ビット長が69nm、トラックピッチが0.32μm、チルト角がラジアル−0.8°としている。なお、記録符号の17PPとは、上記特許文献2の表2に開示された符号であって、最小ランが1(d=1)である符号である。
N 状態数 SNR[dB] ビット誤り数
--------------------------------------------
0 4 13.5 766
1 6 13.7 848
2 10 13.7 870
3 16 13.7 1116
4 26 14.1 780
5 42 14.2 650
6 68 14.2 884
7 110 14.6 578
15 26 14.9 498
--------------------------------------------
したがって、現在PRML方式を実装しているシステムに対し、新たにNPML方式を適用することは、この状態数の増加が装置規模を増大させるため、大きな困難を伴う。
また、N=4の場合の信号対雑音比SNRは、N=0の場合に比べて、0.6dB改善している一方で、N=4の場合のビット誤り数は、N=0の場合に比べて、逆に増加している。すなわち、N=4程度では、PRML方式(N=0)と比較して大きな性能向上が得られず、装置規模が大きくなってしまう。
したがって、状態数を抑制したままで、Nの値を極力向上させることが望まれる。
表1のN=15の場合では、かかるフィードバック手段を用いて、状態数を26のままに、雑音白色化フィルタの次数を増加させている。N=15の信号対雑音比は、N=7の場合に比べて0.3dB改善しておりビット誤り数も改善している。
しかしながら、この方法を実装する場合、符号間干渉を消去するために、ビタビ検出器の毎時刻のパスメトリックの比較結果を反映させた補償信号を入力側にフィードバックするためのフィードバックフィルタ等(フィードバック手段)が必要となる。かかるフィードバック手段は、フィードバックフィルタ等の演算に要する時間分の遅延が発生し、動作速度の高速化の障害となる。
図8において、十分に大きな次数を持ったN=15の係数分布を理想的なものと考えると、N=7の係数分布が比較的理想的なものに近いのに対して、N=4の係数分布は理想から相当程度ずれている。図8に示す係数分布からも、N=4では、高いビタビ検出性能が得られないことがわかる。
好適には、前記第2の補償部は、前記第2のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを、前記第1の伝達多項式を用いて行う第4のフィルタ部と、前記第1のデータと、前記第4のフィルタ部の出力との差分のノイズを除去するためのフィルタリングを、前記第4の係数群を含み、当該フィルタリングの特性を表わす第5の伝達多項式を用いて行う第5のフィルタ部と、を含み、前記第5のフィルタの出力の二乗平均を最小にするように、前記第4の係数群を逐次算出する。
そして、第1のフィルタ部が、前記等化器によりパーシャルレスポンス等化された第1のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを、第2の係数を含み当該フィルタリングの伝達特性を表す第2の伝達多項式を用いて行う。
そして、ビタビ検出部が、前記第1のフィルタ部の出力に対し、第3の係数を含み状態遷移のメトリック演算における伝達特性を表す第3の伝達多項式を用いて前記状態遷移のメトリック演算を行い、最も尤度の高い第2のデータを検出する。
そして、制御部が、前記等化器が出力した前記第1のデータと前記ビタビ検出部が検出した前記第2のデータとを各々入力し、前記第1のフィルタ部が用いるべき第2の係数と前記ビタビ検出部が用いるべき第3の係数とを新たに算出し、当該算出した第2の係数を前記第1のフィルタ部に、当該算出した第3の係数を前記ビタビ検出部に各々独立して与える。
すなわち、制御部は、第1のフィルタ部に対して与える第2の係数と、ビタビ検出部に対して与える第3の係数とを、それぞれ独立して算出する。
すなわち、本発明によれば、ビタビ検出のための状態数を増加させずに、ビタビ検出性能を向上させることが可能となる。
なお、本発明と実施の形態との対応関係は、以下の通りである。
雑音白色化フィルタ30は、本発明の第1のフィルタ部の一実施形態である。
ビタビ検出器40は、本発明のビタビ検出部の一実施形態である。
誤差計算器50および係数更新器60は、本発明の制御部の一実施形態である。
一般化PRフィルタ57、プレフィルタ58、差分演算器59および係数更新器60は、本発明の第1の補償部の一実施形態である。
PRフィルタ53、差分演算器54、予測誤差フィルタ55および係数更新器60は、本発明の第2の補償部の一実施形態である。
係数変換器56は、本発明の係数演算部の一実施形態である。
プレフィルタ58は、本発明の第2のフィルタ部の一実施形態である。
一般化PRフィルタ57は、本発明の第3のフィルタ部の一実施形態である。
PRフィルタ53は、本発明の第4のフィルタ部の一実施形態である。
予測誤差フィルタ55は、本発明の第5のフィルタ部の一実施形態である。
差分演算部59は、本発明の第1の差分算出部の一実施形態である。
差分演算器54は、本発明の第2の差分算出部の一実施形態である。
サンプル遅延器52は、本発明の遅延部の一実施形態である。
R倍器51は、本発明のレベル可変部の一実施形態である。
ピックアップ12は、本発明のピックアップ部の一実施形態である。
ヘッドアンプ14、可変利得アンプ15、ローパスフィルタ16、A/D変換器17、タイミング&ゲインリカバリー回路18、等化器19、最尤シーケンス検出器20、SYNC検出器21および復号器22は、本発明の再生系の一実施形態である。
符号化器10および記録アンプ11は、本発明の記録系の一実施形態である。
係数fiは、本発明の第1の係数の一実施形態である。
係数qiは、本発明の第2の係数の一実施形態である。
係数giは、本発明の第3の係数の一実施形態である。
係数piは、本発明の第4の係数の一実施形態である。
図1は、データの記録/再生を行う光ディスク装置1のシステム構成を示すブロック図である。
符号化器10は、伝送路や記録媒体に適するように、ユーザ語Inに対してデータの変調を行い、符号語Cnを生成する。なお、ユーザ語Inにおけるnは時刻に応じて付された整数である。
符号化器10における変調方法としては、一般にブロック符号が知られている。このブロック符号は、たとえば、データ列をm×iビットからなる単位にブロック化し、適当な符号則に従って、n×iビットからなる符合語に変換するものである。かかる符号則を規定した所定の変換テーブルに基づいて符号語への変換を行う。
NRZI変換された2進のシンボルシーケンス{an}は、記録アンプ11を介してピックアップ12に送られ、1/Tのレートで光ディスクメディア13に記録される。なお、Tは、記録波形列のビット間隔である。
可変利得アンプ15は、主として、再生された信号振幅の変動を吸収するように、増幅利得を可変とする増幅器である。可変利得アンプ15で処理されたアナログ信号はローパスフィルタ(LPF)16に送られる。ローパスフィルタ16は、ユーザ語Inの読み出しに必要な周波数成分の信号のみを抽出するための波形整形を行う。
変換されたデジタルサンプルシーケンス{xn}は、タイミング&ゲインリカバリー回路18(TGR)18に送られるとともに等化器19に送られる。
タイミング&ゲインリカバリー回路18は、A/D変換器17のサンプリングレートおよびサンプリングタイミングを制御するとともに、A/D変換器17のダイナミックレンジを安定かつ有効に利用できるように可変利得アンプ15の利得を制御する。
なお、最尤シーケンス検出器20の構成および動作については、後に詳述する。
最尤シーケンス検出器20では、検出された2進のシンボルシーケンス{a'n-δ}(δは検出遅延)に対して、さらに逆NRZI変換1 mod2 Dを行い、2進のシンボルシーケンス{inv_a'n-δ}を生成する。2進のシンボルシーケンス{inv_a'n-δ}は、SYNC検出器21および復号器22に送出される。
復号器22は、SYNC検出器21から供給されるSYNC語検出信号に基づいて、シンボルシーケンス{inv_a'n-δ}を並列化して符号語C'n-δを生成する。
さらに、復号器22は、符号化器10で使用された変換テーブルに対する逆変換テーブルに基づいて、符号語C'n-δをユーザ語I'n-δに変換する。
次に、最尤シーケンス検出器20の構成について述べる。
図2は、本発明における適応型最尤シーケンス検出器の構成を示すブロック図である。図に示すように、最尤シーケンス検出器20は、雑音白色化フィルタ30と、ビタビ検出器40と、誤差計算器50と、係数更新器60とから構成される。
図7に示した従来の最尤シーケンス検出器20aと比較すると、最尤シーケンス検出器20は、雑音白色化フィルタ30における処理のための係数qiと、ビタビ検出器40における処理のための係数giとが、それぞれ独立に与えられる点が特徴となっている。これにより、ビタビ検出器40の処理に影響を与えずに、雑音白色化フィルタ30の性能を向上できるという利点がある。
以下、図2に関連付けて、最尤シーケンス検出器20の構成について説明する。
図2に示すように、誤差計算器50により計算されたパーシャルレスポンス等化誤差wn-δ、雑音予測誤差en-δ、プレフィルタ等化誤差e0,n-δ、さらにサンプルynのδ時間遅延サンプルyn-δは、係数更新器60に送出される。
係数piの更新計算は、従来の係数更新器60aと同様に、式(7)に基づいて行われる。また、係数qiの更新計算は、下記式(13)に従って行われる。なお、式(13)において、Kqは更新ゲインである。
その際、前述したように、係数piおよび係数qiに対して、6次まで(i=1〜6)の係数を算出する。すなわち、上記式(11)において、M=6である。
次に、ビタビ検出器40の構成について、図3に関連付けて説明する。
図3は、本実施形態に係るビタビ検出器40の構成を示すブロック図である。図3に示すように、ビタビ検出器40は、ブランチメトリック計算回路(BMC)41と、ACS回路(ACS)42と、パスメモリ(MEM)43とを含んで構成される。
図4において、(a)は遷移前(時刻n)の状態を、(b)は遷移後(時刻n+1)の状態を、(c)はブランチのラベルan/znを、それぞれ示す。
図4(a)および(b)において、丸印内の記号は、状態識別番号を表す。時刻nの状態識別番号は、各状態が記憶している情報であるシンボルシーケンス{an-1, an-2, an-3, an-4, an-5, an-6}を16進表記したものである。同じく時刻n+1の状態識別番号は、シンボルシーケンス{an, an-1, an-2, an-3, an-4, an-5}を16進表記したものである。なお、シンボルシーケンス{an}には、d=1制限がなされている。
すなわち、時刻n+1のステートメトリックは、下記式(18)に従って求められる。
たとえば、状態s00に対するステートメトリックは、下記式(22)の通りとなる。
次いで、誤差計算機50の構成について、図5に関連付けて説明する。
図5は、誤差計算回路50の構成を示すブロック図である。
サンプル遅延器52は、パーシャルレスポンス等化サンプルynから、ビタビ検出器40の判定遅延と同じδ時間だけ遅延されたサンプルyn-δを生成する。
係数変換器56により算出された係数giは、前述したように、ビタビ検出器40でのブランチメトリックの計算に使用される(式(14))。
なお、係数giの次数をいくつまで算出するかについては、ビタビ検出における状態数に大きく依存する。したがって、ビタビ検出器40の装置規模により許容される範囲で係数giの次数を決定すればよい。
たとえば、パーシャルレスポンスの伝達多項式が2次である場合に、ビタビ検出器のハードウエア上の制限から係数giの次数が6までに制限されているとすると、従来は、雑音白色化フィルタ30の伝達多項式の次数は、必然的に4次までの係数qiに制限されていたが、本実施形態に係る最尤シーケンス検出器20によれば、6次までの係数qiまで与えることができ、入力シーケンスに対する雑音白色化性能が向上する。
これにより、打ち切り誤差を逐次適応的に補償することができる。したがって、ビタビ検出器のハードウエア上の制限から係数giの次数に制限がある場合であっても、シーケンス検出性能を向上させることができる。
下記表2は、前述した表1の測定結果に対して、実施形態に係る光ディスク装置1のシーケンス検出の測定を同条件で行い、比較の容易のために、その結果を表1の最後の行に付加した表である。
N 状態数 SNR[dB] ビット誤り数
-------------------------------------------------
0 4 13.5 766
1 6 13.7 848
2 10 13.7 870
3 16 13.7 1116
4 26 14.1 780
5 42 14.2 650
6 68 14.2 884
7 110 14.6 578
15 26 14.9 498
本実施形態 26 14.6 542
(N=6)
--------------------------------------------------
すなわち、最小限のビタビ検出器の装置規模を維持したまま、シーケンス検出性能を大幅に向上させている。
本実施の形態では、g1からg6を係数として使用するようになされているが、図6によれば、g1からg6の範囲における(d)に示す係数分布は、N=4の場合と比較すると、N=15に示す理想的な分布に近いことがわかる。
Claims (6)
- 連続して入力されたデジタルデータを、複数の係数から成る第1の係数群を含み、パーシャルレスポンスの伝達特性を表す第1の伝達多項式を用いてパーシャルレスポンス等化する等化器と、
前記等化器によりパーシャルレスポンス等化された第1のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを、複数の係数から成り、前記第1の係数群と異なる第2の係数群を含み、当該フィルタリングの伝達特性を表す第2の伝達多項式を用いて行う第1のフィルタ部と、
前記第1のフィルタ部の出力に対し、複数の係数から成り、前記第1の係数群および前記第2の係数群とも異なる第3の係数群を含み、状態遷移のメトリック演算における伝達特性を表す第3の伝達多項式を用いて前記状態遷移のメトリック演算を行い、最も尤度の高い第2のデータをビタビ方式を用いて検出するビタビ検出部と、
前記等化器が出力した前記第1のデータと前記ビタビ検出部が検出した前記第2のデータとを各々入力し、前記第1のフィルタ部が用いるべき第2の係数群と前記ビタビ検出部が用いるべき第3の係数群とを新たに算出し、当該算出した第2の係数群を前記第1のフィルタ部に、当該算出した第3の係数群を前記ビタビ検出部に各々独立して与える制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記第1のデータと前記第2のデータとの誤差を補償するように、前記第2の係数群を逐次算出する第1の補償部と、
前記第2のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを前記第1の伝達多項式を用いて行い、前記パーシャルレスポンス等化の目標値としての第3のデータを生成し、前記第1のデータと前記第3のデータとの誤差を補償するように、複数の係数から成り、前記第3の係数群を算出する際に用いられる第4の係数群を逐次算出する第2の補償部と、
前記第1の係数群と、前記第2の補償部により算出された第4の係数群とを演算して、前記第3の係数群を逐次算出し、前記第1の係数群がK次(Kは整数)の多項式の各係数であり、前記第4の係数群がN次(Nは整数)の多項式の各係数であるときには、前記K次の多項式と前記N次の多項式とを乗算し、当該乗算結果のうち、前記Kと前記Nとの和よりも小さいL次(Lは整数)までの項の各係数を前記第3の係数群として逐次算出する係数演算部と、
を含むデータ処理装置。 - 前記第1の補償部は、
前記第1のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを、前記第1のフィルタ部が用いる前記第2の伝達多項式と同一の伝達多項式を用いて行う第2のフィルタ部と、
前記第2のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを、前記係数演算部により算出された第3の係数群を含み、当該フィルタリングの特性を表わす第4の伝達多項式を用いて行う第3のフィルタ部と、
前記第2のフィルタ部の出力と前記第3のフィルタ部の出力との差分の二乗平均を最小にするように、前記第2の係数群を逐次算出する
請求項1記載のデータ処理装置。 - 前記第2の補償部は、
前記第2のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを、前記第1の伝達多項式を用いて行う第4のフィルタ部と、
前記第1のデータと、前記第4のフィルタ部の出力との差分のノイズを除去するためのフィルタリングを、前記第4の係数群を含み、当該フィルタリングの特性を表わす第5の伝達多項式を用いて行う第5のフィルタ部と、
を含み、
前記第5のフィルタの出力の二乗平均を最小にするように、前記第4の係数群を逐次算出する
請求項1記載のデータ処理装置。 - 前記制御部は、
前記第1のデータの出力を、前記ビタビ検出部が前記第2のデータを検出する際に要した所要時間だけ遅延させる遅延部と、
前記第2のデータのレベルを、前記等化器に連続して入力すべきデジタルデータを生成する際の基準レベル倍にするレベル可変部と、
を更に含み、
前記第1の補償部は、
前記遅延部により前記所要時間だけ遅延されて出力された第1のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを、前記第1のフィルタ部が用いる前記第2の伝達多項式と同一の伝達多項式を用いて行う第2のフィルタ部と、
前記レベル可変部によりレベルが可変された第2のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを、前記係数演算部により算出された第3の係数群を含み、当該フィルタリングの特性を表わす第4の伝達多項式を用いて行う第3のフィルタ部と、
前記第2のフィルタ部の出力と前記第3のフィルタ部の出力との差分を算出する第1の差分算出部とを含み、
前記第1の差分算出部が算出した差分の二乗平均を最小にするように、前記第2の係数群を逐次算出し、
前記第2の補償部は、
前記レベル可変部によりレベルが可変された第2のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを、前記第1の伝達多項式を用いて行う第4のフィルタ部と、
前記遅延部により前記所要時間だけ遅延されて出力された第1のデータと、前記第4のフィルタ部の出力との差分を算出する第2の差分算出部と、
前記第2の差分算出部が算出した差分のノイズを除去するためのフィルタリングを、前記第4の係数群を含み、当該フィルタリングの特性を表わす第5の伝達多項式を用いて行う第5のフィルタ部と、
を含み、
前記第5のフィルタの出力の二乗平均を最小にするように、前記第4の係数群を逐次算出する
請求項1記載のデータ処理装置。 - 等化器が、連続して入力されたデジタルデータを、複数の係数から成る第1の係数群を含み、パーシャルレスポンスの伝達特性を表す第1の伝達多項式を用いてパーシャルレスポンス等化する等化ステップと、
第1のフィルタ部が、前記等化器によりパーシャルレスポンス等化された第1のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを、複数の係数から成り、前記第1の係数群と異なる第2の係数群を含み、当該フィルタリングの伝達特性を表す第2の伝達多項式を用いて行うフィルタリングステップと、
ビタビ検出部が、前記第1のフィルタ部の出力に対し、複数の係数から成り、前記第1の係数群および前記第2の係数群とも異なる第3の係数群を含み、状態遷移のメトリック演算における伝達特性を表す第3の伝達多項式を用いて前記状態遷移のメトリック演算を行い、最も尤度の高い第2のデータをビタビ方式を用いて検出する検出ステップと、
制御部が、前記等化器が出力した前記第1のデータと前記ビタビ検出部が検出した前記第2のデータとを各々入力し、前記第1のフィルタ部が用いるべき第2の係数群と前記ビタビ検出部が用いるべき第3の係数群とを新たに算出し、当該算出した第2の係数群を前記第1のフィルタ部に、当該算出した第3の係数群を前記ビタビ検出部に各々独立して与える制御ステップと、
を有し、
前記制御ステップは、
前記第1のデータと前記第2のデータとの誤差を補償するように、前記第2の係数群を逐次算出する第1の補償ステップと、
前記第2のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを前記第1の伝達多項式を用いて行い、前記パーシャルレスポンス等化の目標値としての第3のデータを生成し、前記第1のデータと前記第3のデータとの誤差を補償するように、複数の係数から成り、前記第3の係数群を算出する際に用いられる第4の係数群を逐次算出する第2の補償ステップと、
前記第1の係数群と、前記第2の補償部により算出された第4の係数群とを演算して、前記第3の係数群を逐次算出し、前記第1の係数群がK次(Kは整数)の多項式の各係数であり、前記第4の係数群がN次(Nは整数)の多項式の各係数であるときには、前記K次の多項式と前記N次の多項式とを乗算し、当該乗算結果のうち、前記Kと前記Nとの和よりも小さいL次(Lは整数)までの項の各係数を前記第3の係数群として逐次算出する係数演算ステップと、
を含むデータ処理方法。 - 光ディスクに所定波長の光を照射し、前記光ディスクに対するデータの読み出しまたは記録を行うピックアップ部と、
前記ピックアップ部が前記光ディスクから読み出した再生すべきデータを連続するデジタルデータに変換し、当該変換されたデジタルデータを処理する再生系と、
前記光ディスクに前記ピックアップ部を用いて記録すべきデータを処理する記録系と、
を有し、
前記再生系は、
連続して入力されたデジタルデータを、複数の係数から成る第1の係数群を含み、パーシャルレスポンスの伝達特性を表す第1の伝達多項式を用いてパーシャルレスポンス等化する等化器と、
前記等化器によりパーシャルレスポンス等化された第1のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを、複数の係数から成り、前記第1の係数群と異なる第2の係数群を含み、当該フィルタリングの伝達特性を表す第2の伝達多項式を用いて行う第1のフィルタ部と、
前記第1のフィルタ部の出力に対し、複数の係数から成り、前記第1の係数群および前記第2の係数群とも異なる第3の係数群を含み、状態遷移のメトリック演算における伝達特性を表す第3の伝達多項式を用いて前記状態遷移のメトリック演算を行い、最も尤度の高い第2のデータをビタビ方式を用いて検出するビタビ検出部と、
前記等化器が出力した前記第1のデータと前記ビタビ検出部が検出した前記第2のデータとを各々入力し、前記第1のフィルタ部が用いるべき第2の係数群と前記ビタビ検出部が用いるべき第3の係数群とを新たに算出し、当該算出した第2の係数群を前記第1のフィルタ部に、当該算出した第3の係数群を前記ビタビ検出部に各々独立して与える制御部と、を有するデータ処理装置を含み、
前記制御部は、
前記第1のデータと前記第2のデータとの誤差を補償するように、前記第2の係数群を逐次算出する第1の補償部と、
前記第2のデータのノイズを除去するためのフィルタリングを前記第1の伝達多項式を用いて行い、前記パーシャルレスポンス等化の目標値としての第3のデータを生成し、前記第1のデータと前記第3のデータとの誤差を補償するように、複数の係数から成り、前記第3の係数群を算出する際に用いられる第4の係数群を逐次算出する第2の補償部と、
前記第1の係数群と、前記第2の補償部により算出された第4の係数群とを演算して、前記第3の係数群を逐次算出し、前記第1の係数群がK次(Kは整数)の多項式の各係数であり、前記第4の係数群がN次(Nは整数)の多項式の各係数であるときには、前記K次の多項式と前記N次の多項式とを乗算し、当該乗算結果のうち、前記Kと前記Nとの和よりも小さいL次(Lは整数)までの項の各係数を前記第3の係数群として逐次算出する係数演算部と、
を含む光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004266774A JP4442370B2 (ja) | 2004-09-14 | 2004-09-14 | データ処理装置、データ処理方法および光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004266774A JP4442370B2 (ja) | 2004-09-14 | 2004-09-14 | データ処理装置、データ処理方法および光ディスク装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006085765A JP2006085765A (ja) | 2006-03-30 |
JP4442370B2 true JP4442370B2 (ja) | 2010-03-31 |
Family
ID=36164134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004266774A Expired - Fee Related JP4442370B2 (ja) | 2004-09-14 | 2004-09-14 | データ処理装置、データ処理方法および光ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4442370B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9892754B2 (en) * | 2015-03-04 | 2018-02-13 | Sony Corporation | Data detection device, playback device, and data detection method |
-
2004
- 2004-09-14 JP JP2004266774A patent/JP4442370B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006085765A (ja) | 2006-03-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101123090B1 (ko) | 적응 등화장치 및 방법 | |
US6216249B1 (en) | Simplified branch metric for reducing the cost of a trellis sequence detector in a sampled amplitude read channel | |
US7194674B2 (en) | Adaptive waveform equalization for viterbi-decodable signal and signal quality evaluation of viterbi-decodable signal | |
US5917855A (en) | Method and apparatus for detecting an original signal from a data storage device | |
JPH08115503A (ja) | 書込予補償を最適化する方法、書込予補償最適化回路およびディスクドライブ | |
JP2005276412A (ja) | 動的な等化器最適化を行うための装置 | |
TW200402033A (en) | Method and apparatus for a data-dependent noise predictive viterbi | |
JP2001101799A (ja) | デジタル再生信号処理装置 | |
US6791776B2 (en) | Apparatus for information recording and reproducing | |
WO2007010993A1 (ja) | 波形等化制御装置 | |
JP3776582B2 (ja) | 記録再生装置 | |
KR100572901B1 (ko) | 결정 피드백을 사용하여 자기 레코딩의 데이터를 검출하는 방법 및 장치 | |
JP2941713B2 (ja) | データ貯蔵機器のデータ検出方法及び装置 | |
JP2005158215A (ja) | 情報再生方法および情報再生装置 | |
JP4442370B2 (ja) | データ処理装置、データ処理方法および光ディスク装置 | |
US6842303B2 (en) | Magnetic recording and/ or reproducing apparatus | |
JP4143489B2 (ja) | 情報再生装置 | |
JP4118561B2 (ja) | 信号処理装置及び信号処理方法並びに情報記憶装置 | |
JP4727310B2 (ja) | 波形等化装置、情報再生装置、波形等化方法、波形等化プログラムおよび記録媒体 | |
JP3875154B2 (ja) | 波形等化装置、情報再生装置、通信装置、波形等化方法、波形等化プログラム、及び波形等化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP4593312B2 (ja) | 波形等化装置、情報再生装置、波形等化方法、波形等化プログラムおよび記録媒体 | |
JP2008300023A (ja) | 情報再生装置及び方法 | |
JP4030983B2 (ja) | 波形等化装置、情報再生装置、通信装置、波形等化方法、波形等化プログラム、及び波形等化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
US20090141605A1 (en) | Optical disc reproducing device and optical disc reproducing method | |
JP2007273016A (ja) | 再生信号処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070510 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090908 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091102 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091222 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100104 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140122 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |